水稲冷害研究チーム
名誉相談員伊藤一幸の自己紹介
自己紹介
このたび鳥越洋一氏の後を受け継ぐことになりました伊藤一幸です.私は昭和24年に長野県の伊那谷で生まれました.大学は神戸大学農学部を確か昭和48年に卒業しました.農水省では野菜試験場施設栽培部(愛知県)を皮切りに,農事試験場作物部(埼玉県),農業研究センタープロジェクト研究第一チーム(茨城県),熱帯農業研究センター研究第2部(マレーシア・アロスター)を経て,平成4年から9年まで東北農試水田利用部(大曲市)に雑草制御研究室長として5年間おりました.その後,農業環境技術研究所(つくば市)に移りましたが,このたび縁あって東北農業研究センター連携研究第一チームに参りました.
公務員ですからいろいろなことをやらせていただきましたが,自分が専門と考えているものは雑草防除の研究です.なーんだと思わないでください.農薬会社の宣伝マンではありません.雑草を知ることは作物,植物の病気,害虫を知らなければなりません.水田雑草の試験をするには稲の試験がまともにできなければ成果は得られません.「雑草とは何か?」と30年ほど考え続けまして,最近ようやく何か言えるようになりました.これまで日本雑草学会の幹事長,4月からは英文誌の編集委員長になり,それなりに学会活動もしております.
大曲にいたときは平成5年の大冷害も平成6年の高温障害も経験させていただきました.田んぼの中から研究の種を見つけることが比較的得意です.大曲の大規模農家にアイガモを飼っていただいたこともあります.代表的な研究をあげろといわれれば,オモダカなどの雑草生態や除草剤抵抗性の遺伝研究でしょうか.最近では「田んぼの学校」とか「生物多様性の保全」など消費者に近い目で田んぼを見てきた面もあります.最近の著書には「マングースとハルジオン」岩波書店2000年刊,1900円があります.正直,農業気象学には素人ですのでこれからしっかり勉強したいと思っております.気楽にお話ができる農家の人が好きです.5年前までに培った日本海側には今でも多くの友人がおります.また,宮城県松山町はスルホニルウレア系除草剤抵抗性イヌホタルイの発生地であり,私の遺伝の論文の材料となったところです.
(平成14年4月19日)