1999年仙台管区気象台発表予報

6月21日発表3ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.


○6月21日発表 3ヶ月予報(7月,8月,9月)

  1. 予想される天候
    3か月平均気温の各等級の確率

     7〜9月の3か月平均気温は、「平年並」か「高い」になる可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%です。「低い」になる可能性は小さく、その確率は20%です。
     なお、3か月間[7〜9月]の降水量は平年並でしょう。

  2. 天候の特徴
     7月8月9月
    気圧配置梅雨前線
    太平洋高気圧
    太平洋高気圧
    一時寒気の南下
    低気圧や高気圧が数日の周期で通過
    天気日本海側は平年と同様に周期的に変化する。
    太平洋側は平年と同様に曇りや雨の日が多い。
    平年に比べ晴れの日が多い。一時曇りや雨の日がある。 天気は周期的に変化するが、平年に比べ晴れる日が多い。
    気温平年並 平年並 平年並
    降水量平年並 平年並 少ない

  3. 前回発表3か月予報からの変更点
     8月 降水量: 多い → 平年並

  4. 最近の天候経過
    6月(20日まで):上旬は、天気は数日の周期で変化した。梅雨前線が関東南岸から離れて停滞したため、南部を中心に高気圧に覆われて晴れる日が多かった。一方、北部は低気圧や気圧の谷の影響でぐずつく日もあり、8、9日は上空の寒気の影響で雷雨となった。
     中旬も高気圧に覆われて晴れる日が続いたが、旬半ば以降、梅雨前線が日本付近に停滞するようになり、南部を中心に雨となった。
     この期間の平均気温は平年より高かった。降水量は、南部で平年を上回ったが、北部は下回った。日照時間は平年を上回った。
     梅雨入りは、6月2日に九州南部、3日に関東以西の各地方、7日に東北北部、南部と北陸地方で発表された。
     台風は、4月23日に第1号、4月28日に第2号が発生し、6月2日には第3号が発生した。
    <東北全域>地域平均半旬経過図
    <東北全域>地域平均半旬経過図


  5. 中・高緯度の循環
    6月:日本付近は東西に広く正偏差に覆われ、高気圧に覆われる日が多かったことを示す。中旬半ばになり、日本の北で正偏差が強まり、また、南の高気圧も張り出して日本付近に梅雨前線が停滞するようになった。ただ、例年オホーツク海付近にみられる高気圧は今までのところはっきりしていない。
    6/1〜21の平均500hPa高度
    6/1〜21の平均500hPa高度


  6. 熱帯太平洋の状況
     5月のエルニーニョ監視海域(北緯4度〜南緯4度、西経150度〜西経90度、下図中太枠)の海面水温偏差は、‐0.2℃であった。太平洋赤道域の海面水温は、東経150度から西経105度にかけて平年より低く、東経155度から西経125度付近には‐0.5℃以下の負偏差が見られた。一方、東経140度付近と西経100度から西経90度にかけて+0.5℃以上の正偏差が見られた。5月の南方振動指数は+0.3(暫定値)であった。
    (南方振動指数は貿易風の強さの目安であり、正(負)の値は貿易風が強(弱)いことを示す。)

     エルニーニョ監視海域の5月の海面水温は4月よりも平年にやや近づいたが、依然負偏差の状態が続いている。海面水温偏差の5か月移動平均値は6か月(1998年10月〜1999年3月)連続して-0.5℃を下回り、1989年以来10年ぶりに気象庁のラニーニャ現象の基準を満たした。


    1999年5月の海面水温平年偏差図
    1999年5月の海面水温平年偏差図
    海面水温平年偏差図の太線は1℃毎、細線は0.5℃毎の等値線を示す(平年は1961〜90年の30年平均値)


    エルニーニョ監視海域の月平均海面水温偏差(℃)の推移(1975年1月〜1999年5月)
    エルニーニョ監視海域の月平均海面水温偏差(℃)の推移(1975年1月〜1999年5月)
    折線は月平均値、滑らかな太線は5ヶ月移動平均値を示し、正の値は平年(1961〜90年の30年平均値)より高いことを示す。エルニーニョ現象の発生期間は正の領域、ラニーニャ現象の発生期間は負の領域で、それぞれ陰影を施してある。


  7. ラニーニャ現象発生による日本の天候への影響について
    (1)エルニーニョ現象発生時との比較
     ・エルニーニョ現象発生時に比べて、天候が平年の状態から偏る割合は小さい。
     ・ラニーニャ現象の日本の夏の天候への影響はエルニーニョ現象ほど明瞭ではない。

    (2)気温に現れる特徴
     ・季節、地域によりバラツキはあるが、「平年並」になる割合が多い。
     ・東北地方の夏は、「平年並」〜「高い」傾向がある。
     ・東北地方の秋から冬は、「平年並」〜「低温」の割合が多い。

    (3)降水量
     ・東北地方の秋から冬は、「平年並」〜「多い」の割合が多い。
     ・東北地方の7〜9月は、「少ない」の割合が多くなる。

    (4)梅雨の天候
     ・梅雨の入り・明けの時期は、ともに「平年並」〜「早い」の割合が多い。
     ・降水量には平年からの偏りは見られない。

    (5)台風
     ・発生数、接近数ともに、平年からの偏りは見られない。



 
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