2000年仙台管区気象台発表予報

7月19日発表3ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.


○7月19日発表 3ヶ月予報(8月,9月,10月)

  1. 予想される天候
    3か月平均気温の各等級の確率

     8〜10月の3か月平均気温は「高い」の可能性が最も大きく、その確率は50%です。「平年並」の可能性が次に大きく、その確率は40%です。「低い」の可能性は小さく、その確率は10%です。

     なお、8〜10月の3か月間の降水量は「平年並」の可能性が大きいでしょう。


  2. 天候の特徴
     8月9月10月
    気圧配置
    天気東北地方は太平洋高気圧に覆われ平年に比べ晴れて暑い日が多いですが、寒気や前線の影響で天気のぐずつく時期があるでしょう。 東北地方は太平洋高気圧に覆われ残暑がきびしい日もありますが、高気圧と低気圧が交互に通り、天気は周期的に変わるでしょう。また、前線の影響で天気のぐずつく時期がある見込みです。 東北地方は平年と同様に高気圧と低気圧が交互に通り、天気は周期的に変わるでしょう。
    気温高い 高い 平年並
    降水量平年並 平年並 平年並

  3. 前回発表3か月予報からの変更点
     8月 気温 平年並 → 高い
     9月 気温 平年並 → 高い    降水量 平年並 → 多い


  4. 最近の天候経過
    7月(18日まで):この期間の平均気温平年差は東北地方で+2.4℃と平年を上回った。降水量平年比は、東北日本海側で132%と平年を上回り、東北太平洋側で187%と平年を大きく上回った。日照時間平年比は、東北日本海側で97%と平年を下回り、東北太平洋側で122%と平年を上回った。

     上旬、1日は梅雨前線が東北北部に停滞していたため曇りや雨のところが多かったが、東北南部では概ね晴れた。また、8〜9日にかけては台風第3号が日本のすぐ東海上を北上したため、東北地方は太平洋側を中心に大荒れの天気となった。8日には日降水量が、宮古で319.0mm(通年1位)、仙台で124.0mm(7月として1位)、八戸で112.5mm(7月として1位)を記録するなど各地で大雨となった。その他の日は、東北地方は高気圧に覆われ晴れて暑い日が多かったが、上空に寒気が入り大気の状態が不安定となって雷雨のところがあった。4日は岩手県で降ひょうによる農作物の被害が発生した。
     なお、東北北部では5月半ばから、宮城県や山形県では6月半ばから少雨の状態が続いていたが、台風第3号による大雨で概ね解消した。
     上旬の平均気温平年差は東北地方で+2.2℃と平年よりやや高かった。降水量平年比は、東北日本海側で126%と平年並、東北太平洋側で250%とかなり多かった。日照時間平年比は、東北北部で96%と平年並、東北南部で136%と平年よりやや多かった。

     中旬(18日まで)は、はじめ高気圧に覆われおおむね晴れて、真夏日となるところもあったが、12〜13日にかけては上空に寒気を伴った気圧の谷の接近で大気の状態が不安定となり、雷雨となるところもあった。15〜18日は梅雨前線が日本海まで北上し、この影響で東北地方は曇りや雨の日が続き、雷雨となるところもあった。
     中旬の平均気温平年差は東北地方で+2.7℃と平年を上回った。降水量平年比は、東北日本海側で147%と平年を上回り、東北太平洋側で96%と平年を下回った。日照時間平年比は、東北日本海側で85%と平年を下回り、東北太平洋側で123%と平年を上回った。


  5. 中・高緯度の循環
    7月(18日まで):極東域では、日本を含む中緯度帯は正偏差に広く覆われ、特に中国東北区に中心を持つ正偏差域が顕著である。一方、日本の南岸から低緯度にかけては負偏差が広がり、日本の南では亜熱帯高気圧の張り出しは弱かった。
     日本付近への強い寒気の南下はなかったが、北日本は弱い谷場となっており、しばしば上空に寒気が入って大気の状態は不安定となりやすかった。


  6. 熱帯太平洋の状況
     エルニーニョ監視海域(北緯4度〜南緯4度、西経150度〜西経90度)の6月の海面水温偏差は、-0.4℃であった。5か月移動平均の4月の値は-0.3℃となり、昨年夏に始まったラニーニャ現象は、今春に終息した。
     6月の太平洋赤道域の海面水温は、西経175度から西経160度、西経150度付近、西経140度から西経110度で平年より0.5℃以上低かった。西経90度付近では平年より0.5℃以上高かった。東経150度以西の海面水温は平年より高かったが、+0.5℃より大きい正偏差は見られなかった。
     6月の南方振動指数は-0.5(暫定値)であった。(南方振動指数は貿易風の強さの目安であり、正(負)の値は貿易風が強(弱)いことを示す。)



  7. 参考資料
     エルニーニョ監視海域の海面水温は、夏は平年並、秋以降は平年よりやや高い状態で経過すると予測される。
    【解説】

    エルニーニョ予測モデルによる
    エルニーニョ監視海域の海面水温偏差予測
     海洋表層では太平洋赤道域西部に見られる正偏差域が次第に東に広がりつつあるが、太平洋赤道域の海面水温は、広い範囲で弱い負偏差が続いている。また、太平洋赤道域の一部では、貿易風が依然として平年より強い状態が続いている。
     エルニーニョ予測モデルは、監視海域の海面水温が今後正偏差に転じ、年末にかけて偏差が増大すると予測している(右図)。
     太平洋赤道域の大気の状態には、依然としてラニーニャ現象の時の特徴が残っており、監視海域の海面水温偏差が今後急激に変化する可能性は小さく、夏の期間、監視海域の海面水温は平年並と考えられる。太平洋赤道域中・西部の表層に見られる水温の正偏差域が次第に東に広がっていることから、秋以降の監視海域の海面水温偏差は、正偏差になることが予想されるものの、予測モデルが秋の海面水温を実際より高めに予想する傾向が見られることを考慮すると、エルニーニョ監視海域の海面水温は、モデルの予測よりもやや低い状態で経過すると考えられる。



 
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