2000年仙台管区気象台発表予報

8月21日発表3ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.


○8月21日発表 3ヶ月予報(9月,10月,11月)

  1. 予想される天候
    3か月平均気温の各等級の確率

     9〜11月の3か月平均気温は「高い」の可能性が最も大きく、その確率は50%です。「平年並」の可能性が次に大きく、その確率は40%です。「低い」の可能性は小さく、その確率は10%です。
     なお、9〜11月の3か月間の降水量は「平年並」の可能性が大きいでしょう。


  2. 天候の特徴
     9月10月11月
    気圧配置
    天気東北地方は、天気は数日の周期で変わるでしょう。太平洋高気圧に覆われ残暑のきびしい日がありますが、前線の影響で天気のぐずつく時期もある見込みです。 東北地方は、天気は数日の周期で変わるでしょう。 東北地方は、天気は数日の周期で変わるでしょう。低気圧の通過後寒気の入りは一時的で、平年に比べ東北日本海側では曇りや雨の日が少なく、東北太平洋側では晴れの日が少ないでしょう。
    気温高い 高い 高い
    降水量平年並 平年並 平年並

  3. 前回発表3か月予報からの変更点
      9月 降水量 多い  → 平年並
     10月 気温  平年並 → 高い


  4. 最近の天候経過
    8月(20日まで):この期間の平均気温平年差は東北地方で+0.8℃と平年を上回った。降水量平年比は、東北地方で38%と平年を下回った。日照時間平年比は、東北地方で110%と平年を上回った。

     上旬、東北地方は太平洋高気圧に覆われ晴れて暑い日が多かった。特に、東北日本海側や内陸部を中心に著しい高温となり、8月4日に「高温に関する東北地方気象情報 第2号」を発表した。
     最高気温は、1日に青森34.2℃、秋田35.0℃、盛岡36.2℃、山形35.5℃、福島36.1℃、2日に仙台32.2℃等を観測した。
     また、東北地方は日中の昇温に加え、上空に寒気が入っていた影響で大気の状態が不安定となりやすく、内陸部や東北南部では連日午後に局地的な大雨や雷雨となった。
     このため、落雷による停電や短時間強雨によるJRの一時運休等被害が発生した。
     上旬の平均気温平年差は、東北地方で+1.3℃と平年よりやや高かった。降水量平年比は、東北北部で19%と平年よりやや少なく、東北南部で75%と平年並だった。日照時間平年比は、東北地方で101%と平年並だった。

     中旬は、11〜12日に東北地方を寒冷前線が南下し、東北北部を中心に雨となった。その後、東北日本海側は高気圧に覆われ晴れて暑い日が多かった。東北太平洋側は、日本の南海上から北上した台風第9号が日本の東海上で停滞したため、沿岸部では朝晩を中心に曇りとなる日が多く、冷たい北東風の入った東北太平洋側の北部では低温となった。また、18日には岩手県で高波にさらわれ2名が行方不明となる被害が発生した。
     中旬の平均気温平年差は、東北日本海側で+0.9℃と平年よりやや高く、東北太平洋側で-0.3℃と平年並だった。降水量平年比は、東北北部で40%と平年並、東北南部で18%と平年よりかなり少なかった。日照時間平年比は、東北日本海側で150%と平年よりかなり多く、東北太平洋側で100%と平年並だった。


  5. 中・高緯度の循環
    8月(20日まで):日本の南海上において台風(第8号、第9号)や熱帯低気圧が発生・通過したため、東日本(35゚N)より南の中・低緯度は負偏差となった。一方、北日本を含む中・高緯度では正偏差となって、日本での平均気温は北ほど平年を上回った。
     日本の南東海上にある亜熱帯高気圧の勢力は平年より弱かったため、日本付近へは上空の寒気が入りやすく、上旬は上空の寒気が居座った。このため、上旬は日中の昇温も加わって大気の状態が不安定となり、各地で雷雨や局地的な大雨となる日が連続した。


  6. 熱帯太平洋の状況
     エルニーニョ監視海域(北緯4度〜南緯4度、西経150度〜西経90度)の7月の海面水温偏差は、-0.2℃であった。
     7月の太平洋赤道域の海面水温は、東経165度から西経150度にかけてと、西経140度から西経90度にかけて平年より低かったが、-0.5℃以下の負偏差はごく一部に見られるのみであった。一方、東経140度から東経145度では平年より0.5℃以上高かった。
     7月の南方振動指数は-0.3であった。(南方振動指数は貿易風の強さの目安であり、正(負)の値は貿易風が強(弱)いことを示す。)

    (4)エルニーニョ監視海域の海面水温の今後の見通し(2000年8月〜2001年2月)
     エルニーニョ監視海域の海面水温は、今冬には平年よりやや高くなる可能性もあるが、予測期間中は平年並で経過する可能性が大きいと予測される。

    【解説】
     7月の太平洋赤道域の海面水温は、ほとんどの領域で偏差が±0.5℃以内に収まり、ほぼ平年並の状態となった。また、南方振動指数も3か月連続して0に近い値になり、貿易風の強さが平年並に近い状態になったことを示している。一方、海洋表層の水温分布では依然として太平洋赤道域の西部から中部にかけて正偏差域が見られるが、6月の状態に比べて東方への拡大がなく、正偏差の値もやや小さくなった。
     エルニーニョ予測モデルは、監視海域の海面水温が今後正偏差に転じ、年末にかけて偏差が増大すると予測している(右図)。
     最近数か月、エルニーニョ予測モデルは監視海域の海面水温を実際よりも高く予測する傾向が見られる。また、太平洋赤道域における現在の大気・海洋の状況も、上述のように監視海域の海面水温が直ちに平年より高くなる兆候を示していない。以上から、監視海域の海面水温は少なくとも今後数か月は平年並で経過し、平年より高くなるとしてもその時期は今冬以降と考えられる。




  7. 参考資料



 
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