2001年仙台管区気象台発表予報

5月21日発表3ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.


○5月21日発表 3ヶ月予報(6月,7月,8月)

  1. 予想される天候
    3か月平均気温の各等級の確率

     6〜8月の3か月平均気温は「平年並」の可能性が最も大きく、その確率は50%です。「高い」の可能性が次に大きく、その確率は30%です。「低い」の可能性は小さく、その確率は20%です。
    なお、6〜8月の3か月間の降水量は平年並でしょう。


  2. 天候の特徴
     6月7月8月
    天候天気は概ね周期的に変化しますが、梅雨前線やオホーツク海高気圧の影響で平年と同様に曇りや雨の日が多く、一時気温が低くなることがあるでしょう。
     気温、降水量共に平年並でしょう。
    天気は概ね周期的に変化しますが、梅雨前線やオホーツク海高気圧の影響で平年と同様に曇りや雨の日が多く、一時気温が低くなることがあるでしょう。梅雨明け後は、太平洋高気圧に覆われて気温の高い日がある見込みです。
     気温、降水量共に平年並でしょう。
    太平洋高気圧に覆われ平年と同様に晴れの日が多いでしょう。寒気や前線の影響で、曇りや雷雨となる時期もある見込みです。
     気温、降水量共に平年並でしょう。
    気温平年並 平年並 平年並
    降水量平年並 平年並 平年並

  3. 前回発表3か月予報からの変更点
     なし

  4. 最近の天候経過
    5月(20日まで):この期間の平均気温平年差は、東北日本海側で+1.1℃と平年を大きく上回ったが、東北太平洋側で+0.1℃だった。降水量平年比は、東北北部で99%だったが、東北南部で47%と平年を下回った。日照時間平年比は、東北地方で97%だった。

     上旬は、前半オホーツク海高気圧が日本付近に広く張り出し、東北日本海側は概ね晴れたが、東北太平洋側は冷たく湿った東よりの風の影響で曇りや小雨となり、気温がかなり低かった。後半は、低気圧や前線の影響で曇りや雨の日が多く、8〜10日はオホーツク海高気圧の影響で東北北部の太平洋側では気温がかなり低くなった。
     このため、各地に低温注意報が発表され、2日には低温に関する東北地方気象情報を発表した。また、4月から少雨の状態が続いている。
     上旬の平均気温平年差は、東北日本海側で+0.1℃と平年並だったが、東北太平洋側で-2.1℃とかなり低かった。降水量平年比は、東北北部で152%と多かったが、東北南部で64%と平年並だった。日照時間平年比は、東北地方で58%とかなり少なかった。

     中旬は、高気圧に覆われて晴れる日が多く、気温がかなり高くなった。しかし、11日や16日、19日には寒気や寒冷前線の影響で雨や雷雨となった。
     なお、東北南部や岩手県の沿岸南部では引き続き少雨の状態が続いており、11日及び18日に東北南部の少雨に関する東北地方気象情報を発表した。
     中旬の平均気温平年差は、東北地方で+2.3℃とかなり高かった。降水量平年比は、東北北部で42%と少なく、東北南部で31%とかなり少なかった。日照時間平年比は、東北地方で139%とかなり多かった。


  5. 中・高緯度の循環
    5月(20日まで):500hPa高度場では、極渦は分裂してアラスカ付近とタイミル半島付近にあり、アラスカ付近で大きな負偏差となっている。極東では、オホーツク海からカムチャッカ半島付近にかけて正偏差が顕著となっており、北日本もこの正偏差に覆われる。一方、北緯30゚帯は大陸から東海上にかけて弱い負偏差となった。
     このため、上旬はオホーツク海高気圧の影響で東北太平洋側には寒気が入りかなりの低温となったが、中旬は一転して高温となり、寒暖の変動が大きかった。


  6. 熱帯太平洋の状況
     エルニーニョ監視海域(北緯4度〜南緯4度、西経150度〜西経90度)の4月の海面水温の基準値(1961〜1990年の30年平均値)との差は+0.2℃であった。
     4月の太平洋赤道域の海面水温は、東経165度から西経120度にかけて平年より低かったが、-0.5℃以下の負偏差は、西経150度付近に限られた。一方、東経150度以西、西経110度付近、及び西経90度付近では平年より0.5℃以上高かった(下図)。
     4月の南方振動指数は+0.2(暫定値)であった。(南方振動指数は貿易風の強さの目安であり、正(負)の値は貿易風が強(弱)いことを示す。)

    (4)エルニーニョ現象等の今後の見通し(2001年5月〜2001年11月)
     エルニーニョ監視海域の海面水温は、予測期間中、基準値(1961〜1990年の30年平均値)よりやや高い状態で推移するものと予測される。

    【解説】
     エルニーニョ監視海域の海面水温は、基準値との差が+0.2℃となり、先月に比べて差がわずかに小さくなった。しかし、赤道に沿った海面から深度260mまでの平均水温平年偏差の経度-時間断面図では正偏差域が急速に東方へ広がっており、また、太平洋の赤道に沿った表層水温の断面図でも3月に比べ、4月には、東部の負偏差域が縮小した。さらに南方振動指数も正の値が3月より小さくなった。このように、太平洋赤道域の大気、海洋では、1998年秋以降続いていたラニーニャ現象あるいはそれに近い状態から、逆の状態への移行が進行している。
     エルニーニョ予測モデルは、監視海域の海面水温の基準値との差が今後やや増大し、秋までその状態が継続すると予測している(右図)。
     これらのことから、エルニーニョ監視海域の海面水温は、今後、基準値よりやや高い状態で推移するものと予測される。しかし、エルニーニョ現象となるかどうかについては、今後の推移を注意深く監視し、判断する必要がある。



  7. 参考資料



 
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