2002年仙台管区気象台発表予報

8月20日発表3ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.


○8月20日発表 3ヶ月予報(9月,10月,11月)

  1. 予想される天候
    <3か月(9〜11月)の気温の各階級の確率(%)>
    3か月平均気温の各等級の確率

    <可能性の大きな天候見通し>
    9月 天気は概ね周期的に変わりますが、秋雨前線や低気圧の影響で天気のぐずつく時期がある見込みです。
    気温、降水量共に平年並でしょう。

    10月 天気は周期的に変わり、晴れの日が多い見込みです。
    気温は高く、降水量は平年並でしょう。

    11月 天気は概ね周期的に変わり、低気圧の通過後は一時冬型の気圧配置となるでしょう。平年と同様に、東北日本海側は曇りや雨の日が多いですが、東北太平洋側は晴れの日が多い見込みです。
    気温、降水量共に平年並でしょう。

    なお、3か月降水量は平年並の見込みです。

    8月 太平洋高気圧に覆われ平年と同様に晴れの日が多いですが、前線や寒気の影響で曇りや雷雨となる時期がある見込みです。
     気温、降水量共に平年並でしょう。

    9月 天気は概ね周期的に変わりますが、秋雨前線や低気圧の影響で天気のぐずつく時期がある見込みです。
    気温は平年並ですが、降水量は東北日本海側で多く、東北太平洋側では平年並でしょう。

    10月 天気は周期的に変わり、平年と同様に晴れの日が多い見込みです。
    気温、降水量共に平年並でしょう。

     なお、3か月降水量は平年並の見込みです。

  2. 前回(7月22日)発表3か月予報からの変更点
    9月 降水量東北日本海側多い→ 平年並
    10月 気温平年並→ 高い

  3. 最近の天候経過
     8月上旬:東北北部は、停滞前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が多く、大雨となる所もあった。東北南部は、初め前線や寒気の影響で曇りや雷雨となったが、その後は高気圧に覆われ概ね晴れて厳しい暑さとなった。なお、4日は各地で雷が発生し、岩手県や福島県では被害が発生した。  7日には、東北南部の高温に関する東北地方気象情報を発表した。
     平均気温平年差は、東北北部で+0.9℃と平年並、東北南部で+2.1℃と高かった。降水量平年比は、東北北部で189%と多く、東北南部で49%と平年並だった。日照時間平年比は、東北北部で49%と少なく、東北南部で108%と平年並だった。

     8月中旬(11〜19日):東北地方は停滞前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が続き、11〜12日や15日は東北北部で大雨となり、河川の増水や浸水害、交通障害などの被害が発生した。また、ぐずついた天気に加え、冷たく湿った東よりの風の影響もあって、東北北部を中心に低温となった。
     なお、14日に東北北部の日照不足と低温に関する東北地方気象情報第1号を、19日に低温と日照不足に関する東北地方気象情報第2号を発表した。
     平均気温平年差は、東北北部で-2.4℃と平年を大きく下回り、東北南部で-0.8℃と平年を下回った。降水量平年比は、東北地方で282%と平年を大きく上回った。日照時間平年比は、東北地方で27%と平年を大きく下回った。

  4. 循環場の特徴
     8 月(1〜19 日):500hPa 高度場では、太平洋高気圧は日本の南東海上で平年より強く、東北南部以南は正偏差に覆われた。一方、極東域の高緯度帯では偏西風の蛇行が大きく、バイカル湖付近は気圧の尾根となって正偏差が強かったが、オホーツク海から渤海湾にかけては気圧の谷となって、北海道や東北北部を含め負偏差となった。
     東北地方は、停滞前線や低気圧の影響を受け易く、曇りや雨の日が続いたが、東北南部では上旬太平洋高気圧に覆われ晴れて暑い日が多かった。

  5. 太平洋赤道域の状況
    エルニーニョ監視速報(No.119)より抜粋(http://www.kishou.go.jp

     エルニーニョ監視海域(北緯4 度〜南緯4 度、西経150 度〜西経90 度)の7 月の海面水温の基準値(1961〜1990 年の30 年平均値)との差は+0.7℃だった。
     7 月の太平洋赤道域の海面水温は、東経170 度から西経105 度にかけてと東経140 度及び東経150 度付近で平年より0.5℃以上高く、東経175 度から西経155 度と西経145 度付近では+1℃以上の正偏差が見られた(下図)。一方、東経125 度付近と西経100 度から西経85 度では−0.5℃以下の負偏差が見られた。
     7 月の南方振動指数は−0.7 だった。(南方振動指数は貿易風の強さの目安であり、正(負)の値は貿易風が強(弱)いことを示す。)
     太平洋の赤道に沿った表層(海面から深度数百m までの領域)水温は、東経160 度の深度200m付近から西経115 度の深度40m 付近にかけての広い範囲で平年より1℃以上高かった。太平洋の赤道に沿った海面から深度260m までの平均水温平年偏差の経度−時間断面図(図略)では、7 月初めに東経160 度付近に現れた+1℃以上の正偏差域は、7 月末には日付変更線付近から西経120度に東へ広がった。

  6. エルニーニョ現象等の今後の見通し(2002年8月〜2003年2月)
     エルニーニョ監視海域の海面水温は、来年2 月までの予測期間中、基準値(1961〜1990 年の30年平均値)より高い状態が続き、現在のエルニーニョ現象は少なくとも年内は続くと予測される。
    【解説】
     7 月の監視海域の海面水温の基準値からの差は+0.7℃と、6 月よりやや小さくなった。しかし、南方振動指数は−0.7 と5か月間連続して負の値となっている。また、赤道に沿った海面から深度260mまでの平均水温を見ると、平年より1℃以上高い領域が東に進んでおり、今後、監視海域の海面水温の基準値との差を再び増大させる可能性が高い。
     エルニーニョ予測モデルは、予測期間中を通じて監視海域の海面水温の基準値との差が7 月と同程度からやや大きい状態が続くと予測している(右図)。
     以上のことから、今後監視海域の海面水温は基準値より高い状態が続き、現在のエルニーニョ現象は少なくとも年内は続くと予測される。

    エルニーニョ監視海域の海面水温偏差予測
    エルニーニョ予測モデルによるエルニーニョ監視海域の海面水温偏差予測
     この図は、エルニーニョ監視海域の海面水温(基準値との差)の先月までの推移(折れ線グラフ)とエルニーニョ予測モデルから得られた今後の予測(ボックス)を示している。各月のボックスは、海面水温の基準値との差が70%の確率で入る範囲を示す。(基準値は1961〜1990年の30年平均値)

  7. 参考資料



 
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reigai@ml.affrc.go.jp