2002年仙台管区気象台発表予報

12月24日発表3ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.


○12月24日発表 3ヶ月予報(1月,2月,3月)
  1. 予想される天候
    <3か月(1〜3月)の気温の各階級の確率(%)>
    3か月平均気温の各等級の確率
    3か月平均気温は、平年並の可能性が最も大きく、その確率は50%です。

    <可能性の大きな天候見通し>
    1月 冬型の気圧配置が続き、強まる時期があるでしょう。平年と同様に、東北日本海側は曇りや雪の日が多く、東北太平洋側は晴れの日が多い見込みです。
     気温、降水量共に平年並でしょう。
    2月 冬型の気圧配置が続きますが、ゆるむ時期があるでしょう。東北日本海側は平年に比べ曇りや雪の日が少なく、東北太平洋側は平年と同様に晴れの日が多い見込みです。
     気温は平年並、降水量は東北日本海側で少なく、東北太平洋側では平年並でしょう。
    3月 天気は概ね周期的に変わるでしょう。平年と同様に、東北太平洋側では晴れの日が多い見込みです。
     気温は高く、降水量は平年並でしょう。
     なお、3か月降水量、東北日本海側の降雪量は平年並の見込みです。

  2. 前回(11 月29 日)発表の3か月予報からの変更点
     1 月 降水量 東北太平洋側 多い →  平年並

  3. 最近の天候経過
    12月上旬:期間のはじめは高気圧に覆われ概ね晴れた。その後、4〜5日と7〜9日は日本の南岸を進んだ低気圧の影響で東北南部を中心に雨や雪となり、小名浜で9日に15pの積雪(12月として第1位)を観測した。低気圧の通過後は冬型の気圧配置となって、強い寒気が南下した。
     平均気温平年差は、東北地方で-1.3℃と低かった。降水量平年比は、東北北部で26%とかなり少なく、東北南部で135%と多かった。日照時間平年比は、東北北部で113%と多く、東北南部で66%とかなり少なかった。
    12月中旬:期間のはじめは強い寒気が南下して冬型の気圧配置が続き、東北日本海側は雪の日が多く、青森では11日の降雪量が67p(通年で第1位)と大雪になった。東北太平洋側では沿岸部を中心に概ね晴れた。16〜17日にかけて低気圧が発達しながら東北地方を通過したため、各地で荒れた天気となり、17日に強風のため宮城県で1名が行方不明となった。また、18日にも寒冷前線が東北地方を通過した。その他の日は冬型の気圧配置となって、東北日本海側では曇りや雨または雪、東北太平洋側では南部を中心に晴れとなった。
     平均気温平年差は、東北地方で-0.2℃と平年並だった。降水量平年比は、東北北部で121%と多く、東北南部で27%とかなり少なかった。日照時間平年比は、東北日本海側で59%とかなり少なく、東北太平洋側で94%と平年並だった。

  4. 循環場の特徴
    12 月(1〜23 日):500hPa 高度場では、極渦が多数に分裂し中緯度に寒気が南下しやすいパターンが10 月から続いている。しかし、日本付近はエルニーニョ現象時の冬の特徴である南からの正偏差に覆われ、極東域での負偏差はオホーツク海以北だった。
     東北地方は寒暖の変動が大きかったが、上旬後半から中旬前半にかけての強い寒気の影響で、低温となった。

  5. 太平洋赤道域の状況
    エルニーニョ監視速報(No.123)より抜粋(http://www.jma.go.jp/

     エルニーニョ監視海域(北緯4 度〜南緯4 度、西経150 度〜西経90 度)の11 月の海面水温の基準値(1961〜1990 年の30 年平均値)との差は+1.5℃だった。5 か月移動平均値は6 か月連続して+0.5℃以上となり、1997 年以来5 年ぶりにエルニーニョ現象の定義を満たした。
     11 月の太平洋赤道域の海面水温はほぼ全域で平年より高く、東経175 度から西経85 度にかけて平年より1℃以上高かった。とくに、西経160 度付近では+2℃以上の正偏差が見られた(下図)。
     11 月の南方振動指数は-0.4 だった。(南方振動指数は貿易風の強さの目安であり、正(負)の値は貿易風が強(弱)いことを示す。)
     太平洋の赤道に沿った表層(海面から深度数百m までの領域)水温は、西経145 度から西経105度にかけての深度60m から140m で平年より4℃以上高かった。一方、東経170 度以西の深度70mから190m では-1℃以下の負偏差が見られた。太平洋の赤道に沿った海面から深度260m までの平均水温平年偏差の経度-時間断面図(図略)では、11 月初めに西経175 度から西経115 度に分布していた+2℃以上の正偏差域が東進し、11 月末には西経130 度から西経90 度にかけて見られた。
     一方、東経160 度以西では11 月を通じて-0.5℃以下の負偏差となっており、日付変更線付近を挟んだ東西のコントラストが明瞭になった。

  6. エルニーニョ現象等の今後の見通し(2002年12月〜2003年6月)
     現在のエルニーニョ現象は少なくとも来春まで続くと予測される。
    【解説】
     11 月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は+1.5℃と10 月の+1.1℃よりさらに増大した。5 か月移動平均値は6 か月連続して+0.5℃以上となり、5 年ぶりにエルニーニョ現象の定義を満たした。また、南方振動指数は-0.4 と9 か月連続して負の値となった。赤道に沿った表層水温や海面から深度260m までの平均水温では、東部で正偏差が増大するとともに、西部では負偏差域が拡がり、日付変更線付近を挟んで東西のコントラストが明瞭になった。これらの状況は、エルニーニョ現象が成熟期に入ったことを示している。
     エルニーニョ予測モデルは、監視海域の海面水温の基準値との差が予測期間を通じて11 月と同程度の値が続くと予測している(右図)。
     以上のことから、現在のエルニーニョ現象は少なくとも来春まで続くと予測される。

    エルニーニョ監視海域の海面水温偏差予測
    エルニーニョ予測モデルによるエルニーニョ監視海域の海面水温偏差予測
     この図は、エルニーニョ監視海域の海面水温(基準値との差)の先月までの推移(折れ線グラフ)とエルニーニョ予測モデルから得られた今後の予測(ボックス)を示している。各月のボックスは、海面水温の基準値との差が70%の確率で入る範囲を示す。(基準値は1961〜1990年の30年平均値)

  7. 参考資料



 
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reigai@ml.affrc.go.jp