2002年仙台管区気象台発表予報
11月20日発表3ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.
○11月20日発表 3ヶ月予報(12月,1月,2月)
11月29日修正版
予想される天候
<3か月(12〜2月)の気温の各階級の確率(%)>
3か月平均気温は、平年並の可能性が最も大きく、その確率は50%です。
<可能性の大きな天候見通し>
12月
冬型の気圧配置が続き、強まる時期があるでしょう。平年と同様に、東北日本海側は曇りや雪または雨の日が多く、東北太平洋側は晴れの日が多い見込みです。
気温は低く、降水量は平年並でしょう。
1月
冬型の気圧配置が続き、時々強まるでしょう。東北日本海側は平年と同様に曇りや雪の日が多く、東北太平洋側は低気圧の影響を受けやすく平年に比べ晴れの日が少ない見込みです。
気温は平年並、降水量は東北日本海側で平年並、東北太平洋側では多いでしょう。
2月
冬型の気圧配置が続きますが、弱まる時期があるでしょう。東北日本海側は平年に比べ曇りや雪または雨の日が少なく、東北太平洋側は平年と同様に晴れの日が多い見込みです。
気温は平年並、降水量は東北日本海側で少なく、東北太平洋側では平年並でしょう。
なお、3か月降水量、東北日本海側の降雪量は平年並の見込みです。
11月中旬:
予報の修正について
11 月20 日に発表した3か月予報のうち、3か月の気温の各階級の確率と12月の予報と気温を、11 月29 日に発表した1か月予報に基づいて修正しました。
寒候期の天候見通し(12〜2月)
10 月10 日に発表した寒候期予報を最近の天候経過や11 月29 日に発表した1か月予報等をふまえて検討した結果、12月の予報と気温を修正し、それに伴い3か月の気温の各階級の確率も次のように修正します。
<3か月(12〜2月)の気温の各階級の確率(%)>
冬(12〜2月)平均気温は、平年並の可能性が最も大きく、その確率は50%です。
最近の天候経過
11月上旬
: 1日と8日に寒冷前線が通過した後強い寒気が南下して冬型の気圧配置が続き、東北日本海側は雨または雪となって積雪を観測するところもあった。東北太平洋側では天気は概ね周期的に変わった。
各地で初霜、初氷、初雪を観測した。(5ページの2002年季節現象(初日)、初冠雪表参照)
平均気温平年差は、東北地方で-3.9℃とかなり低かった。降水量平年比は、東北日本海側で188%とかなり多く、東北太平洋側で51%と平年並だった。日照時間平年比は、東北日本海側で31%とかなり少なく、東北太平洋側で89%と平年並だった。
11月中旬
: 12日と18日に寒冷前線が通過した後強い寒気が南下して冬型の気圧配置が続き、東北日本海側は雨または雪の日が多かった。東北太平洋側では沿岸部を中心に概ね晴れた。
12日は寒冷前線の通過に伴って大気の状態が不安定となり、秋田県でひょうや落雷、青森県では高波による被害が発生した他、各地で黄砂を観測した。
平均気温平年差は、東北地方で-2.5℃とかなり低かった。降水量平年比は、東北日本海側で134%と多く、東北太平洋側で27%と少なかった。日照時間平年比は、東北日本海側で57%とかなり少なく、東北太平洋側で89%と少なかった。
循環場の特徴
11 月(1〜19 日)
:500hPa 高度場では、10 月に引き続き極付近には正偏差が広がり、極渦はサハリンまで南下して日本付近は強い負偏差に覆われた。
このため、強い寒気が次々に南下して冬型の気圧配置となる日が多く、東北地方の気温はかなり低い状態が続いた。
太平洋赤道域の状況
エルニーニョ監視速報(No.122)より抜粋(
http://www.jma.go.jp/
)
エルニーニョ監視海域(北緯4 度〜南緯4 度、西経150 度〜西経90 度)の10 月の海面水温の基準値(1961〜1990 年の30 年平均値)との差は+1.1℃だった。
10 月の太平洋赤道域の海面水温は、西経175 度から西経125 度にかけてと西経110 度以東で平年より1℃以上高く、西経170 度から西経140 度にかけては+1.5℃以上の正偏差が見られた(下図)。一方、東経125 度から東経140 度、および東経155 度から東経170 度にかけては平年より低かった。
10 月の南方振動指数は−0.5 だった。(南方振動指数は貿易風の強さの目安であり、正(負)の値は貿易風が強(弱)いことを示す。)
太平洋の赤道に沿った表層(海面から深度数百m までの領域)水温は、日付変更線から西経115度にかけての深度80m から170m で平年より3℃以上高かった。一方、東経140 度から東経155 度にかけての深度100m から160m では−0.5℃以下の負偏差が見られた。太平洋の赤道に沿った海面から深度260m までの平均水温平年偏差の経度−時間断面図(図略)では、10 月後半に東経160度以西に−0.5℃以下の負偏差が現れると同時に、西経160 度から西経135 度で+2.5℃以上の正偏差が現れ、日付変更線付近を挟んで東西コントラストがやや目立つようになってきた。
エルニーニョ現象等の今後の見通し
(2002年11月〜2003年5月)
現在のエルニーニョ現象は来春まで続くと予測される。
【解説】
10 月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は、+1.1℃と1998 年6 月以降で初めて+1℃を上回り、5 か月移動平均値も5 か月連続して+0.5℃以上となっている。また、南方振動指数は−0.5 と8 か月連続して負の値となった。赤道に沿った表層水温や海面から深度260m までの平均水温では、東部で正偏差が強まるとともに、西部では負偏差が現れてきた。これは、エルニーニョ現象の発達に伴って赤道付近の表層水温に一般的に見られる特徴である。
エルニーニョ予測モデルは、監視海域の海面水温の基準値との差が今後年末にかけてやや増大する傾向を示し、予測期間を通じて基準値より1℃前後高い値が続くと予測している(右図)。
以上のことから、現在のエルニーニョ現象は来春まで続くと予測される。
エルニーニョ予測モデルによるエルニーニョ監視海域の海面水温偏差予測
この図は、エルニーニョ監視海域の海面水温(基準値との差)の先月までの推移(折れ線グラフ)とエルニーニョ予測モデルから得られた今後の予測(ボックス)を示している。各月のボックスは、海面水温の基準値との差が70%の確率で入る範囲を示す。(基準値は1961〜1990年の30年平均値)
参考資料
reigai@ml.affrc.go.jp