2003年仙台管区気象台発表予報

4月24日発表3ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.


○4月24日発表 3ヶ月予報(5月,6月, 7月)

    <予想される向こう3か月の天候>
     向こう3か月の可能性の大きな天候は以下のとおりです。
     この期間の平均気温、降水量共に平年並でしょう。

    5月 天気は概ね周期的に変わり、東北日本海側では平年と同様に晴れの日が多く、東北太平洋側では平年に比べ晴れの日が多いでしょう。寒気が南下して低温となる時期があり、おそ霜の降りる恐れがあります。
     気温は平年並、降水量は東北日本海側で平年並、東北太平洋側で平年並か少ないでしょう。
    6月 天気は概ね周期的に変わりますが、前線やオホーツク海高気圧の影響で天気のぐずつく時期があり、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
     気温、降水量共に平年並でしょう。
    7月 低気圧や前線、オホーツク海高気圧の影響で天気がぐずつき、平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。太平洋高気圧に覆われ晴れて暑い日もある見込みです。
    気温は平年並、降水量は平年並か多いでしょう。

    <向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)>
    向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)

  1. 数値予報(アンサンブル予報)による大気の流れの予報
    3 か月平均の500hPa 高度と偏差の予想図:
     予想図では、高緯度が広く正偏差に覆われ、中緯度の太平洋や大西洋は負偏差となる。日本付近では、北・東日本に北太平洋北西部の負偏差がかかり、東北地方は寒気の影響を受けやすい。一方、熱帯地方にも正偏差が広がり、太平洋高気圧の張り出しは日本の南ほど強い。なお、オホーツク海には地上でオホーツク海高気圧に対応する気圧の尾根が予想される。

    5 月:日本付近の等圧線はまばらで、天気は周期的に変化する。北海道の東で負偏差が強く、寒気の南下する時期がある見込み。
    6 月:日本の南に太平洋高気圧が張り出すが、オホーツク海高気圧も明瞭。日本の東で等圧線がくびれており、前線の影響を受ける時期がある。
    7 月:太平洋高気圧は6 月より北に張り出し、西日本以西は強い正偏差。オホーツク海高気圧も明瞭で、前線の活動が活発となる時期がある。

  2. 循環場の特徴
    4 月(1〜20 日):500hPa 高度は、極東域で見ると寒冷低気圧がタイミル半島にあって、シベリアからカムチャツカ半島付近は強い負偏差となった。一方、日本付近は広く正偏差に覆われたため、寒気の南下は少なく、東北地方の平均気温は平年より高かった。偏西風の流れは東西流が卓越し、天気は周期的に変化した。
     なお、中旬後半には台風第2 号の影響もあって日本の南で高気圧が強まり、日本付近は強い正偏差に覆われた。このため、東北南部を中心に今年初めての夏日を観測した。

  3. 最近の天候経過
    4月上旬:天気は周期的に変化した。2日は日本の南海上を進んだ低気圧、5日は日本の南岸から三陸沖に進んだ低気圧、8〜9日は日本海から三陸沖に抜けた低気圧や前線の影響で東北南部を中心に雨となったが、その他の日は高気圧に覆われ晴れた。また、6日は三陸沖で低気圧が発達したため東北地方では気圧の傾きが急となり、強風により交通障害の発生した所があった。
     なお、8日は福島と小名浜、9日は仙台で桜が開花した。
     平均気温は平年並。降水量は、東北北部で少なく、東北南部で多い。日照時間は、東北日本海側で平年並、東北太平洋側で多い。

    4月中旬:12日と19〜20日は低気圧や前線の影響で雨となったが、その他の日は高気圧に覆われ概ね晴れた。17〜18日は南から暖かい風が吹き込んだため各地で気温が上がり、17日の最高気温が福島で28.9℃、山形で27.1℃、仙台で26.9℃など、東北南部を中心に今年初めての夏日となった。
     なお、12日は酒田、14日は山形、16日は秋田と盛岡、17日は宮古、20日は青森で桜が開花した。
     平均気温はかなり高い。降水量は平年並。日照時間は平年並。

  4. エルニーニョ現象等の今後の見通し(2003 年4 月〜2003 年10 月)
    エルニーニョ監視速報(No.127)より抜粋(http://www.jma.go.jp/

    今回のエルニーニョ現象はほぼ終息したものと見られる。エルニーニョ監視海域の海面水温は、2003 年10 月までの予測期間中、基準値に近い値で推移すると予測される。
    【解説】
     3 月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差は+0.1℃となり、2002 年4月以来11 か月ぶりに+0.5℃を下回った。太平洋赤道域の海面水温は、中部では正偏差域が縮小するとともに、東部では負偏差域が拡がってきた。太平洋赤道域東部の海洋表層においても、1 月以降正偏差が急速に小さくなり平年の状態に近づいた。南方振動指数は-0.3 となり、貿易風の強さも次第に平年の状態に戻りつつあると判断される。このように、太平洋赤道域の大気・海洋の状態はエルニーニョ現象の衰退を示しており、過去のエルニーニョ現象と比較しても、その衰退は明瞭である(右図)。
     エルニーニョ予測モデルは、監視海域の海面水温の基準値との差が今後夏にかけて増大し、予測期間中、基準値より0.5℃から1℃前後高い値で推移すると予測している。しかし、予測モデルは海面水温をここ数か月実際より高めに予測する傾向があり、このことを考慮する必要がある。
     太平洋赤道域の海洋表層では、監視海域の海面水温の基準値との差を今後急激に変化させる要因となる正偏差域や負偏差域の東方への拡大は、今のところ顕著ではない。
     以上のことから、今回のエルニーニョ現象はほぼ終息したと考えられ、予測期間中、監視海域の海面水温はおおむね基準値に近い値で推移すると見られる。

    過去4 例のエルニーニョ現象と今回についての監視海域の海面水温の基準値との差の推移
    過去4 例のエルニーニョ現象と今回についての監視海域の海面水温の基準値との差の推移
    数字は図中央の年。黒丸を伴った太実線が今回。

  5. 暖候期の天候見通し(6〜8月)
    3 月から4 月中旬までの天候経過をふまえ暖候期の天候について検討しましたが、3 月10 日に発表した暖候期予報の内容に変更はありません。
    <夏(6〜8月)の気温の各階級の確率(%)> 夏(6〜8月)の気温の各階級の確率(%) 夏(6〜8月)平均気温は平年並の可能性が最も大きく、その確率は50%です。

  6. 参考資料


 
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