2003年仙台管区気象台発表予報
7月24日発表3ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.
○7月24日発表 3ヶ月予報(8月,9月, 10月)
<予想される向こう3か月の天候>
向こう3か月の可能性の大きな天候は以下のとおりです。
この期間の平均気温は平年並か高い、降水量は平年並でしょう。
8月
前線や低気圧の影響で天気のぐずつく時期がありますが、太平洋高気圧に覆われ晴れて暑い日もあるでしょう。
気温、降水量共に平年並でしょう。
9月
天気は概ね周期的に変わりますが、太平洋高気圧に覆われ残暑の厳しい時期があるでしょう。
気温は平年並か高い、降水量は平年並でしょう。
10月
天気は周期的に変わるでしょう。
気温は平年並か高い、降水量は平年並でしょう。
<向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)>
数値予報(アンサンブル予報)による大気の流れの予報
3 か月平均の500hPa 高度と偏差の予想図:
予想図で極東域をみると正偏差が目立つが、北日本から東海上は負偏差に覆われ、前線や寒気の影響を受ける時期がある見込み。日本の南は正偏差で、太平洋高気圧の勢力は強い。一方、オホーツク海も正偏差となっており、初めオホーツク海高気圧の影響を受ける可能性がある。
月別の地上気圧と偏差の予想図:
8 月
:日本の南に太平洋高気圧が張り出すが、オホーツク海は正偏差強く、オホーツク海高気圧が北日本に張り出す。三陸沖では等圧線がくびれ、前線や低気圧の影響を受ける時期がある見込み。
9 月
:太平洋高気圧が日本の南に強く張り出すが、北海道の北は負偏差が強く低圧部。南高北低の気圧配置で、南から暖かい空気が入りやすい。
10 月
:日本付近の等圧線はまばらで、天気は周期的に変わる。日本の北は9 月に引き続き低圧部となり、中国大陸の高気圧は負偏差で弱く、強い寒気の南下は考えにくい。
循環場の特徴
7 月(1〜20 日)
:500hPa 高度の極東域をみると、日本を含む中緯度では東西に負偏差が広がる。日本の南の太平洋高気圧は、西への張り出しは強いが、北(日本付近)への張り出しは弱い。また、オホーツク海には気圧の尾根があって正偏差が強く、日本付近に張り出すオホーツク海高気圧の勢力は強かった。
偏西風の流れは、日本付近東西流で、梅雨前線や低気圧の影響を受け易かった。また、日本の北では蛇行が大きく、オホーツク海高気圧の影響も受け易かった。
東北地方は、低気圧や梅雨前線の影響を受け易く、曇りや雨の日が多かった。また、上旬はオホーツク海高気圧、中旬は寒気やオホーツク海高気圧の影響で低温や日照不足が続いた。
最近の天候経過
7月上旬
:低気圧や梅雨前線の影響で曇りや雨の日が多く、4日や10日は大雨により岩手県や宮城県でがけ崩れ等の被害が発生した。また、梅雨前線が一旦南下して晴れる所もあったが、オホーツク海高気圧の勢力が強く、冷たく湿った東よりの風の影響で東北太平洋側を中心に低温や日照不足となった。
なお、7月4日に東北太平洋側の低温と日照不足に関する東北地方気象情報第3号を発表した。
平均気温は、東北日本海側で低く、東北太平洋側でかなり低い。降水量は多い。日照時間は、東北日本海側で少なく、東北太平洋側でかなり少ない。
7月中旬
:期間の初めや終わりは低気圧や梅雨前線の影響で曇りや雨となった。期間の中頃は、梅雨前線が日本の南海上まで南下して晴れる所もあったが、寒気やオホーツク海高気圧の影響を受けやすく低温となった。
なお、7月11日と18日に低温と日照不足に関する東北地方気象情報第4号、第5号を発表した。
平均気温はかなり低い。降水量は少ない。日照時間は、東北日本海側で平年並、東北太平洋側で少ない。
エルニーニョ現象等の今後の見通し(2003 年7 月〜2004 年1 月)
エルニーニョ監視速報(No.130)より抜粋(
http://www.jma.go.jp/
)
エルニーニョ監視海域の海面水温は、夏から秋にかけて基準値(1961〜1990 年の30 年平均値)より低めながら基準値に近い値で推移する可能性が高い。
【解説】
6 月の太平洋赤道域の海面水温は、中部から西部にかけて5 月よりも正偏差域が拡大し、東部では負偏差域が縮小した。6 月の監視海域の海面水温の基準値との差は-0.2℃となり、5 月の-0.6℃より0.4℃増大した。太平洋赤道域東部の海洋表層においても、5 月に見られた水温の負偏差の強まりは、6 月末にはほぼ解消した。
太平洋赤道域中部の海洋表層では水温の正偏差域が東進しており、この正偏差域が東部に達することにより、今後監視海域の海面水温はさらに基準値に近づくあるいは上回る可能性がある。しかしながら、基準値との差が徐々に減少してきた昨年末以来の傾向を考慮すると、たとえ海面水温が基準値より高い状態となっても、それが持続する可能性は小さい。
エルニーニョ予測モデルは、予測期間中、監視海域の海面水温が基準値より低めながら基準値に近い値で推移すると予測している。また、過去の統計によると、監視海域の海面水温の基準値との差は夏から秋にかけて持続する場合が多い。
以上のことから、監視海域の海面水温は、夏から秋にかけて基準値より低めながら基準値に近い値で推移する可能性が高い。
参考資料
reigai@ml.affrc.go.jp