2003年仙台管区気象台発表予報

9月25日発表3ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.


○9月25日発表 3ヶ月予報(10月,11月, 12月)

    <予想される向こう3か月の天候>
     向こう3か月の実現の可能性が最も大きい天候は以下のとおりです。
     この期間の平均気温、降水量共に平年並でしょう。

    10月 天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
    気温、降水量共に平年並でしょう。

    11月 天気は概ね数日の周期で変わりますが、一時強い寒気が南下して冬型の気圧配置となるでしょう。平年と同様に、東北日本海側では曇りや雨の日が多く、東北太平洋側では晴れの日が多いでしょう。
    気温、降水量共に平年並でしょう。

    12月 冬型の気圧配置となる日が多いですが、強い寒気の南下は一時的で長続きしないでしょう。平年と同様に、東北日本海側では曇りや雪または雨の日が多く、東北太平洋側では晴れの日が多いでしょう。
    気温、降水量共に平年並でしょう。

    <向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)>
    向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)


    月別の地上気圧と偏差の予想図(下図)

  1. 数値予報(アンサンブル予報)による大気の流れの予報
    3 か月平均の500hPa 高度と偏差の予想図:
     予想図では、アリューシャン列島付近に負偏差が広がる他は、北半球全体が広く正偏差に覆われる。アンサンブル予報の各メンバーも北半球中・低緯度では正偏差側に偏った予想をしており、日本付近では南ほど気温の高い確率が大きい予想となっている。北日本では一時強い寒気の影響を受けるが、日本付近の偏西風の蛇行は小さく、天気は概ね数日の周期で変わる見込み。

    月別の地上気圧と偏差の予想図:
    10 月:日本付近は東西にのびる弱い高圧部で、天気は数日の周期で変わる。
    11 月:中国大陸の高気圧は強く、一時強い寒気が南下して冬型の気圧配置となる。ただし、日本付近の等圧線はまばらで、天気は数日の周期で変わる。
    12 月:中国大陸の高気圧は強く、アリューシャン列島付近の低気圧は弱い。北日本は冬型の気圧配置が続き、一時強い寒気の影響を受ける。

  2. 循環場の特徴
    9 月(1〜20 日):500hPa 高度の極東域をみると、本州以南の中・低緯度は広く正偏差に覆われたが、北海道以北には負偏差が広がった。また、日本の南の太平洋高気圧の勢力は強く、西や北へ強く張り出した。なお、日本の西は気圧の谷となり(西谷)、東北地方は低気圧や前線の影響を受け易かった。
     東北地方は、上旬は低気圧や前線の影響を受け易く、東北北部を中心に曇りや雨の日が多かった。中旬も、期間の初めや終わりには前線の影響を受け易かったが、中頃は移動性高気圧に広く覆われて晴れの日が続いた。なお、東北南部では太平洋高気圧に覆われ、真夏日となって残暑が厳しい日があった。

  3. 最近の天候経過
    9月上旬:低気圧や前線の影響を受け易く、東北北部を中心に曇りや雨の日が多かったが、東北南部は晴れて真夏日となる日もあった。
     平均気温は平年並。降水量は東北北部で多く、東北南部で少ない。日照時間は東北北部でかなり少なく、東北南部で少ない。

    9月中旬:期間の初めは、前線が東北地方に停滞し曇りの所が多かったが、東北南部では真夏日となる所もあった。期間の中頃は、移動性高気圧に広く覆われて晴れたが、期間の終わりには前線が東北地方を南下し、曇りや雨となった。なお、13〜14日に日本海を北東に進んだ台風第14号の影響で東北北部を中心に強い風が吹き、秋田県や青森県で強風や高波による被害が発生し、秋田県では1名が死亡した。
     平均気温は高い。降水量は少ない。日照時間は東北北部で平年並、東北南部で多い。

  4. エルニーニョ現象等の今後の見通し(2003 年9 月〜2004 年3 月)
    エルニーニョ監視速報(No.132)より抜粋(http://www.jma.go.jp/

     エルニーニョ監視海域の海面水温は、今後、秋にかけて基準値(1961〜1990 年の30 年平均値)に近い値で推移する可能性が高い。秋以降も基準値より低めながら基準値に近い値で推移すると見られる。

    【解説】
     8 月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差は+0.3℃、南方振動指数は0.0 であり、7 月の値から大きな変化はない。太平洋赤道域の表層水温に関しては、8 月末現在、東部で負偏差域の、中部で正偏差域の東進が認められるものの、それらの振幅は小さく、今後監視海域の基準値との差を大きく変化させるには至らないと考えられる。このように、現在の太平洋赤道域の大気・海洋は平年に近い状況にあり、直ちにエルニーニョ現象あるいはラニーニャ現象に向かう兆候は見られない。
     エルニーニョ予測モデルは、予測期間中、監視海域の海面水温が基準値に近い値で推移すると予測している。また、過去の統計によると、監視海域の海面水温の基準値との差は秋から冬にかけて持続する傾向が強い。
     以上のことから、監視海域の海面水温は、秋から冬にかけて基準値に近い値で推移する可能性が高い。

  5. 参考資料


 
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reigai@ml.affrc.go.jp