2004年仙台管区気象台発表予報
6月24日発表3ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.
○6月24日発表 3ヶ月予報(7月,8月, 9月)
<予想される向こう3か月の天候>
向こう3か月の実現の可能性が最も大きい天候は以下のとおりです。
この期間の平均気温は平年並か高い、降水量は平年並か多いでしょう。
7月
天気は数日の周期で変わりますが、低気圧や梅雨前線の影響で天気のぐずつく時期があるでしょう。平年と同様に曇りや雨の日が多いですが、高気圧に覆われ晴れて暑い時期もある見込みです。
気温は平年並か高い、降水量は平年並か多いでしょう。
8月
高気圧に覆われ平年と同様に晴れの日が多いですが、前線や寒気の影響で天気のぐずつく時期があるでしょう。
気温、降水量共に平年並でしょう。
9月
天気は数日の周期で変わりますが、高気圧に覆われ残暑の厳しい時期があるでしょう。
気温は平年並か高い、降水量は平年並でしょう。
<向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)>
数値予報(アンサンブル予報)による大気の流れの予報
3 か月平均の500hPa 高度と偏差の予想図:
予想図は、極東域ではオホーツク海を中心に負偏差が広がり、気圧の尾根もはっきりしないため、オホーツク海高気圧は平年より弱い。一方、日本付近は広く正偏差に覆われ、日本の南の亜熱帯高気圧も正偏差で平年より強い。偏西風の流れは順調だが、朝鮮半島付近が気圧の谷となっており、低気圧や前線の影響を受けやすい。
月別の地上気圧と偏差の予想図:
7 月
:北日本からオホーツク海にかけて負偏差強く、オホーツク海高気圧の影響は一時的で平年より弱い。日本付近には太平洋高気圧が張り出す。
8 月
:太平洋高気圧に覆われるが、日本の東海上は低圧部となっており、前線や寒気の影響を受ける時期がある。
9 月
:日本付近で等圧線の間隔は広く、天気は数日の周期で変わる。
循環場の特徴
6 月(1〜20 日)
:500hPa 高度では、日本付近は南西諸島を除き中緯度帯を東西に長くのびる正偏差に覆われた。日本の南の亜熱帯高気圧も北への張り出しは平年より強かった。一方、日本の北のオホーツク海付近は気圧の谷となり負偏差で、オホーツク海高気圧は出現しにくかった。
日本付近は正偏差に覆われ、東北太平洋側を中心に低温をもたらすオホーツク海高気圧が出現しにくかったことから、東北地方は高温となった。また、中旬初めの台風第4 号や中旬終わりから下旬初めの台風第6 号が南西諸島を北上して四国に上陸したため、南西諸島付近は広く負偏差となった。日本付近の偏西風の流れは順調で、梅雨前線に伴う天気の崩れは長続きせず、高気圧に覆われて晴れる日が多かった。
最近の天候経過
6月上旬
:上旬の中頃まで高気圧に覆われ概ね晴れの日が続いた。7日頃から北上してきた梅雨前線の影響で曇りや雨となったが、上旬の終わりには高気圧に覆われて晴れる所もあった。
なお、7日頃に東北北部、南部とも梅雨入りしたとみられる。
平均気温は東北北部で高く、東北南部で平年並。降水量は東北北部で少なく、東北南部で多い。日照時間は多い。
6月中旬
:中旬の初めは、台風第4号から変わった低気圧や梅雨前線の影響で東北南部を中心に曇りや雨となったが、中頃は高気圧に覆われ概ね晴れの日が続いた。中旬の終わりは、梅雨前線の影響で東北北部を中心に曇りや雨となった。
平均気温は東北北部で高く、東北南部で平年並。降水量は東北日本海側で平年並、東北太平洋側で少ない。日照時間は東北日本海側で多く、東北太平洋側でかなり多い。
エルニーニョ現象等の今後の見通し
エルニーニョ監視速報(No.141)より抜粋(
http://www.jma.go.jp/
)
太平洋赤道域では上旬に広い範囲で東風偏差が卓越し、西経110 度以東で海面水温の負偏差が一時的に強まったものの、後半には平年値に近づいた。
エルニーニョ監視海域の海面水温は、夏の間、基準値(1961〜1990 年の30 年平均値)に近い値をとり、その後基準値よりやや高い値で推移するとみられる。予測期間中にエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生する可能性は低い。
【解説】
赤道付近の大気は、2003 年12 月以降、赤道季節内振動に伴う30〜40 日周期の短周期変動が活発で、5 月上旬には太平洋の広い範囲で東風偏差が強まった。その結果、西経110 度以東では海面水温の負偏差が一時的に強まり、監視海域の海面水温の基準値との差は4 月に比べて減少し、0.0℃となった。海洋表層(海面から深度数百m までの領域)でも、4 月に中部を東進していた水温の正偏差域が急速に縮小した。しかし、この東風偏差は月の後半に弱まり、西経110 度以東の海面水温は中旬以降、平年値に近づきつつある。また、表層水温には今後1〜2 か月間に監視海域の海面水温の基準値との差を大きく変化させるような偏差が見られない。このように、現在の太平洋赤道域の大気・海洋の状況は、短周期の変動が見られるものの、平均的にはほぼ平年に近い。
エルニーニョ予測モデルは、監視海域の海面水温の基準値との差が夏から秋にかけて次第に増加し、その後持続する傾向を示している。モデルは、監視海域の海面水温が夏以降に基準値より高い値をとると予測しているが、上述した太平洋赤道域の大気・海洋の実況を重視すると、モデルの予測値よりも若干低めに推移すると考えられる。
以上のことから、監視海域の海面水温は、夏の間は基準値に近い値をとり、その後基準値よりやや高い値で推移するとみられ、予測期間中にエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生する可能性は低いと判断される。
reigai@ml.affrc.go.jp