2005年仙台管区気象台発表予報
7月25日発表3ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.
○7月25日発表 3ヶ月予報(8月から10月までの天候見通し)
<予想される向こう3か月の天候>
向こう3か月の出現の可能性が最も大きい天候は以下のとおりです。
この期間の平均気温は平年並か高い、降水量は平年並でしょう。
8月
太平洋高気圧に覆われ晴れる時期もありますが、前線や寒気の影響で天気がぐずつく時期があるでしょう。東北地方は、平年に比べて曇りや雨の日が多いでしょう。
気温は平年並、降水量は平年並か多いでしょう。
9月
高気圧に覆われ残暑の厳しい時期と前線の影響で天気のぐずつく時期があるでしょう。東北地方は、平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。
気温は平年並か高く、降水量は平年並でしょう。
10月
天気は数日の周期で変わるでしょう。東北地方は、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
気温は平年並か高く、降水量は平年並でしょう。
<向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)>
数値予報(アンサンブル予報)による大気の流れの予報
3 か月平均の500hPa 高度と偏差の予想図:
日本付近は暖かい空気に対応する正偏差に覆われており、高温傾向が予想される。ただし、図からははっきりしないが高温傾向は低緯度ほど顕著で、北日本は一時寒気の影響がある見込み。
月別の地上気圧と偏差の予想図
:
8 月
:日本付近は正偏差で高気圧の勢力は強いが、北日本は相対的に正偏差が弱い。北日本に寒気の南下を示唆する資料もあり、東北地方は前線や気圧の谷の影響を受けやすい見込み。
9 月
:日本付近の高気圧は平年より強く、日本の東から北海道にかけて正偏差が明瞭。東北地方は、高気圧に覆われ晴れて残暑の厳しい時期がある見込み。
10 月
:日本付近の高気圧は平年より強く、日本の東や北で顕著。寒気は南下しにくく、北日本付近は高温傾向で、高気圧に覆われ晴れの日が多い見込み。
循環場の特徴
7 月1〜20 日
:500hPa 高度では、東日本以西は正偏差だが、北日本は負偏差。太平洋高気圧は西への張り出しは強いが北への張り出しは弱い。サハリンの北では等高度線の間隔が広く、偏西風の分流が見られ、オホーツク海高気圧が発生した。東北地方は冷たく湿った東風や寒気の影響をうけ、天気がぐずつき、気温の低い時期があった。
最近の天候経過
7月上旬
:梅雨前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が多く、東北太平洋側では冷たく湿った東風の影響で北部を中心に低温となった。
平均気温は東北日本海側で平年並、東北太平洋側で低い。降水量は東北北部でかなり多く、東北南部で多い。日照時間は東北日本海側で少なく、東北太平洋側でかなり少ない。
7月中旬
:前半は梅雨前線の影響で曇りや雨の日が多く、冷たく湿った東風の影響で東北太平洋側を中心に低温となった。後半は東北太平洋側では高気圧に覆われ晴れて暑い日が多かったが、東北日本海側では寒冷前線や上空の寒気の影響で、曇りの日が多かった。
平均気温は東北地方で平年並。降水量は東北地方で少ない。日照時間は東北日本海側で平年並、東北太平洋側で多い。
太平洋赤道域の海水温等の状況、及びエルニーニョ現象等の今後の見通し
エルニーニョ監視速報(No.154)より抜粋(
http://www.jma.go.jp/
)
太平洋赤道域の海面水温はほぼ全域で正偏差が見られた。海洋表層(海面から深度数百mまでの領域)では、顕著な水温の正偏差や負偏差の東進は見られなかった。対流活動はほぼ平年並だった。
エルニーニョ監視海域の海面水温は、夏から秋にかけて基準値(1961〜1990年の30年平均値)に近づき、その後はほぼ基準値に近い値で推移するとみられる。予測期間中にエルニーニョ現象が発生する可能性は低い。
【解説】
6月の太平洋赤道域の海面水温は、ほぼ全域で平年より高く、エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差は+0.5℃だった。一方、海洋表層では顕著な水温の正偏差や負偏差の東進は見られなかった。また、6月の太平洋赤道域の対流活動はほぼ平年並で、赤道季節内振動も不明瞭だった。東経130度から西経170度の大気下層では月を通じて東風偏差であった。
このように現時点で、太平洋赤道域の大気および海洋において顕著な海面水温の偏差を生じさせる要因は認められない。
エルニーニョ予測モデルは、監視海域の海面水温が夏から秋にかけて基準値に近づき、その後はほぼ基準値に近い値で推移すると予測している。
以上のことから、監視海域の海面水温は、夏から秋にかけて基準値に近づき、その後はほぼ基準値に近い値で推移するとみられ、予測期間中にエルニーニョ現象が発生する可能性は低いと判断される。
reigai@ml.affrc.go.jp