2005年仙台管区気象台発表予報
6月23日発表3ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.
○6月23日発表 3ヶ月予報(7月から9月までの天候見通し)
<予想される向こう3か月の天候>
向こう3か月の出現の可能性が最も大きい天候は以下のとおりです。
この期間の平均気温は平年並、降水量は平年並か多いでしょう。
7月
低気圧や前線の影響で天気がぐずつき、東北地方は平年に比べて曇りや雨の日が多いでしょう。太平洋高気圧に覆われ晴れて暑い日もあるでしょう。
気温は平年並、降水量は平年並か多いでしょう。
8月
太平洋高気圧に覆われ晴れて暑い時期がありますが、一時寒気や前線の影響で天気がぐずつくでしょう。東北地方は平年と同様に晴れの日が多い見込みです
気温は平年並、降水量は平年並でしょう。
9月
太平洋高気圧に覆われ残暑の厳しい時期と前線の影響で天気のぐずつく時期があるでしょう。東北地方は平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。
気温は平年並か高く、降水量は平年並でしょう。
<向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)>
数値予報(アンサンブル予報)による大気の流れの予報
3 か月平均の500hPa 高度と偏差の予想図:
予想図は、日本付近は暖かい空気に対応する正偏差に覆われている。東シベリアからオホーツク海付近は負偏差でオホーツク海高気圧は現れても一時的の見込み。
月別の地上気圧と偏差の予想図
:
7 月
:太平洋高気圧は西への張り出しは強いが、北への張り出しは弱い。北日本は平年に比べて気圧が低く前線や低気圧の影響を受けやすい。オホーツク海高気圧は不明瞭で現れても一時的の見込み。
8 月
:太平洋高気圧は北へも張り出し、東北地方は太平洋高気圧に覆われ晴れて暑い時期がある見込み。ただし気圧の正偏差の中心は関東の南海上で、東北地方は平年同様、一時寒気や前線の影響を受ける見込み。
9 月
:本州付近は平年に比べて気圧が高い。東北地方も太平洋高気圧に覆われ晴れて残暑が厳しい時期がある見込み。
循環場の特徴
6 月1〜20 日
:500hPa 高度では、東日本や北日本、日本の東で正偏差。東北地方は北に偏った高気圧や日本の東からの高気圧に覆われることが多く、東北太平洋側では湿った東よりの風の影響で曇りの日が多かったが、東北日本海側では晴れて気温の高い日が多かった。
西日本から大陸にかけて、また西日本の南海上は負偏差で太平洋高気圧の勢力は弱く、梅雨前線は本州の南海上に位置することが多かった。東北地方は降水量が少ない状態が続き、東北北部の梅雨入りが遅れている。
最近の天候経過
6月上旬
:低気圧や上空の寒気の影響と湿った東風の影響で東北太平洋側は曇りや雨の日が多かったが、東北日本海側では晴れの日が多かった。4日は上空に寒気が入り、各地で雷雨となった。山形ではひょうが降り、さくらんぼなど農作物に大きな被害がでた。まとまった雨は少なく、東北北部を中心に少雨となった。
平均気温は東北日本海側で高く、東北太平洋側で平年並。降水量は東北北部でかなり少なく、東北南部で少ない。日照時間は東北地方で平年並。
6月中旬
:前線や上空の寒気の影響と湿った東風の影響で東北太平洋側は曇りや雨の日が多かったが、東北日本海側では晴れの日が多かった。20日は上空の寒気の影響で各地で雷雨となり、局地的に激しい雨が降った。しかしまとまった雨は少なく、東北南部を中心に少雨となった。なお、東北南部は15日頃に梅雨入りしたと見られる。
平均気温は東北日本海側で高く、東北太平洋側で平年並。降水量は東北北部で少なく、東北南部でかなり少ない。日照時間は東北日本海側で平年並、東北太平洋側で少ない。
太平洋赤道域の海水温等の状況、及びエルニーニョ現象等の今後の見通し
エルニーニョ監視速報(No.153)より抜粋(
http://www.jma.go.jp/
)
太平洋赤道域の海面水温はほぼ全域で正偏差が見られた。海洋表層(海面から深度数百mまでの領域)では、顕著な水温の正偏差や負偏差の東進は見られなかった。対流活動はほぼ平年並だった。
エルニーニョ監視海域の海面水温は、夏に基準値(1961〜1990年の30年平均値)に近づき、その後もほぼ基準値に近い値で推移するとみられる。秋までにエルニーニョ現象が発生する可能性は低い。
【解説】
2月から4月にかけて、太平洋赤道域の中部から東部を東進した海洋表層の顕著な水温正偏差は、4月末に南米沿岸に到達した。これに伴い、西経100度付近の海面水温は4月下旬から5月上旬にかけて正偏差が増大した。5月の太平洋赤道域の海面水温はほぼ全域で正偏差が見られた。エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差は+0.6℃となった。
一方、5月の太平洋赤道域の対流活動はほぼ平年並で、海洋表層においても、顕著な水温の正偏差や負偏差の東進は見られない。このように、太平洋赤道域の大気や海洋表層では大きな変化が現れておらず、東部の海面水温偏差を一段と増大させ得る要因は考えにくい。したがって、4月から5月に見られた監視海域における海面水温正偏差の増大は一時的である可能性が高い。
エルニーニョ予測モデルは、監視海域の海面水温が夏に基準値に近づき、その後もほぼ基準値に近い値で推移すると予測している。
以上のことから、監視海域の海面水温は、夏に基準値に近づき、その後もほぼ基準値に近い値で推移するとみられ、秋までにエルニーニョ現象が発生する可能性は低いと判断される。
reigai@ml.affrc.go.jp