2006年仙台管区気象台発表予報
3月23日発表3ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.
○3月23日発表 3ヶ月予報(4月から6月までの天候見通し)
<予想される向こう3か月の天候>
向こう3か月の出現の可能性が最も大きい天候は以下のとおりです。
この期間の平均気温は平年並、降水量は平年並でしょう。
4月
天気は数日の周期で変化するでしょう。東北地方は平年と同様に晴れの日が多い見込みです。なお、東北地方の山沿いでは平年に比べて積雪量が多くなっていますので、なだれや融雪災害に注意して下さい。
気温は平年並、降水量は平年並でしょう。
5月
移動性高気圧に覆われる日が多く、東北地方は平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
気温は平年並、降水量は平年並か少ないでしょう。
6月
前線やオホーツク海高気圧の影響で、東北地方は平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
気温は平年並、降水量は平年並でしょう。
<向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)>
数値予報(アンサンブル予報)による大気の流れの予報
3 か月平均の500hPa 高度と偏差の予想図:
予想図では極付近は負偏差域(寒気に対応)に覆われる。中緯度帯は正偏差(暖気に対応)だが、中央アジアと日本の南に負偏差が見られ、日本付近の偏差は小さい。
月別の地上気圧と偏差の予想図
:
4 月
:西日本を中心に高気圧に覆われやすいが、東北地方は、気圧の谷や寒気の影響を数日の周期で受ける見込み。天気は数日の周期で変化するが、平年同様高気圧に覆われ晴れる日が多い見込み。
5 月
:日本付近は東西に伸びる高圧帯で東北地方は平年同様晴れの日が多い。ただし正偏差の中心は東北地方からみると北に偏っていて高気圧が東北地方の北を通り、東北太平洋側では湿った東よりの風の影響を受け、一時天気がぐずつく可能性もある。
6 月
:日本付近は本州から南海上は平年より気圧が低い。北海道付近は平年より気圧が高い。いずれも偏差は小さいが、東北地方は平年同様梅雨前線やオホーツク海高気圧からの湿った東よりの風の影響を受け、太平洋側を中心に曇りや雨の日が多い見込み。
循環場の特徴
3 月
:500hPa 高度では、日本の東海上は正偏差(暖気に対応)だが、日本付近から大陸東岸にかけては負偏差域(寒気に対応)。日本の東海上の高度が高い場合、寒気の影響は受けにくく高温になりやすい。このため東北地方は一時的に寒気の影響を受けることはあったが、高温傾向で経過している。
最近の天候経過
3月上旬
:低気圧や前線が数日の周期で通過した。東北日本海側では、短い周期で天気が変化し、曇りや雨または雪の日が多かったが、東北太平洋側では前線の影響は小さく、晴れの日が多かった。寒冷前線の通過した8日は、西よりの風が強まり、宮城県では飛散物により負傷者がでたり、鉄道の運休など交通障害が発生した。最大風速は仙台で18.6メートル、最大瞬間風速は仙台で32.3メートルを観測した。
平均気温は高い。降水量は東北北部で多く、東北南部で平年並。日照時間は多い。
3月中旬
:低気圧や前線が数日の周期で通過し、通過後は冬型の気圧配置となる日が多かった。東北日本海側では曇りや雨または雪の日が続いたが、東北太平洋側では晴れの日が多かった。20日は冬型の配置が強まったため各地で記録的な暴風となり、屋根の飛散や交通障害が発生した。最大瞬間風速は、八戸で35.7メートル(3月の歴代1位)、大船渡で34.2メートル(3月の歴代2位)を観測した。
平均気温は平年並。降水量は東北日本海側でかなり多く、東北太平洋側で多い。日照時間は東北日本海側でかなり少なく、東北太平洋側で少ない。
太平洋赤道域の海水温等の状況、及びエルニーニョ現象等の今後の見通し
エルニーニョ監視速報(No.162)より抜粋(
http://www.jma.go.jp/
)
太平洋赤道域の海面水温は、中部から東部にかけて平年より低かった。海洋表層(海面から深度数百mまでの領域)の水温は、東部で負偏差、西部で正偏差が明瞭だった。太平洋赤道域の大気下層では東風偏差だった。
現在の太平洋赤道域の中・東部で海面水温が平年より低い状態は、ラニーニャ現象である可能性が高く、この状態は春まで続くとみられる。夏は基準値に近い値で推移するとみられる。
※今月号より新しい海面水温データを使用し、海面水温の基準値についても変更を行なった。
reigai@ml.affrc.go.jp