水稲冷害研究チーム
1996年東北稲作動向(新聞記事等から)
1996年東北稲作動向(新聞記事等から)
本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料課長下川さんにご協力をいただいています.
5月
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○5月1日(水):乳苗,冷害回避で収量確保,作業の分散・短縮に利点
東北農政局は平成5年度から5年間事業で,乳苗を使った先進的水田基盤営農対策実証調査を行ってきたが,3年間の調査結果では,ほぼ満足する結果となっている.収量は慣行とほぼ同程度で,経済性では育苗時の苗代一切の時間短縮などでの労働費の軽減が期待でき,さらに,冷害などの危険分散や作業分散が期待できるとしている.同農政局は今年からは,経営経済面での調査を重点的に実施するとしている.
(日本農業新聞)
○5月1日(水):稲作管理を徹底
石巻地域農業改良普及センターは「稲作情報」を発刊し,管内関係機関へ「適切な稲作管理」を呼びかけている.
それによると,苗丈が全般に短く,無加温では出芽むらも一部でみられる.「田植えまでは適正な温度管理,灌水に心がけ,高温障害や病害を発生させないよう注意」としている.
基肥施用では,”土壌型・品種に合わせた適正量を””3,4月の降水量は前年より多く,乾土効果による窒素発現量は少なめと予想されるため,施肥量は平年並み””倒伏やいもち病の発生を防ぐため,多肥は避ける”
田植え作業では,”代かきは均平に行う””苗の種類に合わせて適期田植えを心がける””移植の適期(平均気温)は稚苗13度,中苗14度,成苗14〜15度””風のない温暖な日に田植えを行い,植え痛みによる活着の遅れを防ぐ”田植機各部の調整を行い,栽植密度,1株植え付け本数や植え付け深を適正にする””移植後活着までは,葉身が隠れる程度の深水管理を行い,活着後は浅水管理とする”など.
(日本農業新聞)
○5月1日(水)岩手県内のトップを切り,江刺で田植え
県内の米どころ江刺市で30日,早くも田植えが始まった。県内の田植えは,県南の早いところで連休後半から始まり,盛期(進行率50%)を迎えるのは16,17日になりそうだ。
(岩手日報)
○5月2日(木)岩手県:4月中旬まで冬
盛岡地方気象台は1日,県内の4月の気象データをまとめた。中旬まで冬を思わせる肌寒い天候が続いてため,平均気温は盛岡,宮古,大船渡とも平年より1度以上低め。特に大船渡は7.5度と,昭和40年の7.3度に次ぐ観測史上3番目の低い記録となった。
(岩手日報)
○5月3日(金):無人ヘリで種まき
生産調整の切り札として期待されている水稲直播栽培の無人ヘリを使った大がかりな種まきが2日,福島県須賀川市の水田で始まった.種まきが行われたのは須賀川市など3市町.
(日本農業新聞)
○5月3日(金):4月の天気,31年ぶりの寒さで少雨
4月は全国的に寒くて,降水量も少なかったことが,気象庁が2日発表した4月の気候統計値で分かった.平均気温は大阪や山口,長崎など西日本中心に29地点で観測史上最低,5地点でタイ記録となるほど,31年ぶりの寒さだった.
降水量も釧路,名古屋,大阪など24地点で最も少ない「異例の天候」(観測部)となった.
(日本農業新聞)
○5月3日(金):さあ田植え
岩手県内のトップを切って江刺市で4月30日,早くも田植え作業が始まった.4月中旬まで肌寒い日が続き,作業の遅れが心配されたが耕起も本格化.同市の田植えピークはゴールデンウイーク後になりそう.
(日本農業新聞)
○5月4日(土):やっと苗代づくり
水田の上に,いまだ1〜1.5mの残雪がある山形県飯豊町中津川地区で,やっと苗代作業が始まった.例年にない大雪で,同地区の苗代作業は2週間程度遅れ.
(日本農業新聞,読者のニュースから)
○5月4日(土):1ヶ月予報発表
・4日〜10日=気圧の谷や寒気の影響で,日本海側を中心に天気がぐずつく.気温の低い日が多い見込み.
・11日〜17日=低気圧と高気圧が交互に通り,天気は周期的に変わる.平均気温は平年並み.
・18日〜31日=11日〜17日=低気圧と高気圧が交互に通り,天気は周期的に変わる.平均気温は高い見込み.
(日本農業新聞)
○5月8日(水)苗立枯細菌病に注意
岩手県江刺地域で,イネの苗立枯細菌病の発生がみられ,江刺地域農業改良普及センターでは,発病苗は田植えしても枯死するので,注意するよう呼びかけている。
症状は苗の2葉目が伸びないで,苗箱の一部に円形状に発育が止まり,枯れてしまう。発生した苗は回復する見込みがないので,発生部分を大きめに切り取り焼却すること,発生が広がらないようにカスミン液剤50倍液を1箱当たり0.5〜1リットル灌注する。 同細菌病は今年は特に多発が予想された病気。同センターの調査では,種もみを消毒しても,出芽時に高温になった苗に発生が懸念されるという。
(日本農業新聞)
○5月8日(水)宮城県田植えの進行率42%,おおむね順調に推移
宮城県は7日,県内の田植えの進行状況(6日現在)をまとめた。県全体では42%で,「平年に比べるとやや遅れ気味」(農政部)だ。しかし,進行率が50%を超える「盛期」は平年より1〜2日遅い8〜9日になると見られ,おおむね順調に推移している。
(河北新報)
○5月9日(木)水稲無代かき直播栽培
水稲の直播栽培が山形県酒田市で取り組まれている。酒田市の省力・低コスト生産事業を受けて実施しており,今年で2年目。実施したのは無代かき直播で,組合員,JA,市,酒田農業改良普及センターなどの関係者が参加した。
(日本農業新聞)
○5月9日(木)豊作を願い田植え本番
青空が広がった秋田市など県中央部で田植えが始まった。農家の人たちは「昨年の不作返上を・・」と出来秋に期待を込めて作業に汗を流していた。県内の田植えは,県中央部で始期が例年より2,3日遅れだが,県農政部では「苗の生育状況などはほぼ順調に推移しており,全県的な田植えの盛期は18,19日ごろと例年並みになりそうだ」としている。
(秋田さきがけ)
○5月9日(木)遅れた田植え,これから本番
岩手県東磐井地方で田植えが始まる。例年よりやや遅れ気味のスタートだが,今週末に最初のピークを迎え一気に本格化。中旬頃に最盛期を迎えそうだ。
(岩手日報)
○5月9日(木)庄内田植え始まる,例年よりやや遅め
山形県内の水稲の田植えが庄内地方を皮切りに始まった。春先の冷え込み,悪天候で例年よりやや遅めのスタート。県や農業団体は適期作業を呼びかけており,平野部の田植えピークは今月中旬となりそうだ。
(山形新聞)
○5月9日(木)岩手県内は田植え日和に。苗も生育,農家忙しい
8日は数日ぶりの快晴となり,農家の人たちが水田に姿を見せ代かき作業はどこもピーク,代かきが進んでいる紫波町では田植えが本格的に始まった。盛岡市内でも今週の11日から田植えが始まりそうで,今年も田植えのシーズンに入った。
(盛岡タイムス)
○5月10日(金)一番茶大幅遅れ
寒波の後遺症で一番茶の出回りが大幅に遅れている。静岡県では平年を2,3割下回る不作という声が出始め,各地の茶相場は高値を続けている。
(日本農業新聞)
○5月10日(金)梅,低温で25%減(和歌山)
低温による農作物への影響が心配されているが,全国の梅生産の半分を占める和歌山県の梅は,不作が濃厚になった。
(日本農業新聞)
○5月10日(金)タケノコ目標の半分
低温でタケノコの伸びも悪い。石川県内の山間地では,「本来なら当たり年で豊作のはずなのに」と焦り気味。
(日本農業新聞)
○5月10日(金)田植え順調
秋田県雄和町で8日,二戸の農家が田植えをおこなった。あきたこまちが植え付けられた。4月下旬の低温で生育の遅れが心配されたが,その後の天気の回復とともに生育は順調に進んでおり,農家も一安心。田植えが本番を迎えるのは今週の末からの予定。
(日本農業新聞)
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○5月11日(土)福島コシヒカリも地域別上場へ
JA福島農政対策本部は,コシヒカリを自主流通米市場に,中通り,会津,浜通りの3区分で地域別に上場することを決めた。
(日本農業新聞)
○5月11日(土)北海道に季節外れの大雪
発達した低気圧が通過した北海道地方は10日,道東地方を中心に季節外れの大雪に見舞われた。帯広市では10日午前9時現在で18cmと,5月としては明治27年の観測以来,最高の積雪を記録。
(日本農業新聞)
○5月11日(土)田植えやリンゴ開花遅れ
東北では4月以降,気温が平年に比べ3〜5度低く推移,5月5日の青森をはじめ9日までに岩手,秋田の各県が低温注意報をだした。しかし,農作物の生育では多少遅れがあるが,現時点では問題となるほどの影響は出ていない模様。
(日本農業新聞)
○5月11日(土)北日本来週半ばまで低温
気象庁によると5〜9日までの5日間の平均気温は,札幌8度(平年差マイナス3度),網走1.8度(同6.8度),仙台10.2度(同3.7度),新潟11度(同4度),富山11.5度(同4.2度)と軒並み平年を下回った。北・東日本を中心に気圧の谷が次々と通過し,上空に寒気が流れ込んだため。
(日本農業新聞)
○5月11日(土)水稲品種別作付上位変わらず
食糧庁は10日,8年度産米の主要品種別作付見込みを発表した。転作が強化されたなか,作付上位20品種のうち「ヒノヒカリ」「きらら397」「はえぬき」「ハナエチゼン」の4品種は,作付面積を増加する見通し。調査は各都道府県食糧事務所が4月上中旬に,品種別作付意向,過去の作付動向,都道府県の営農指導指針などを基にとりまとめたもの。「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「あきたこまち」「ヒノヒカリ」の上位4品種は,前年と順位は同じ。
(日本農業新聞)
○5月11日(土)無人へりで直播
JA黒石市は9日,省エネ・低コスト稲作の一環として,農業用無人へりを使い,直播を行った。12アールの田んぼに,カルパーコーティングした「むつかおり」約5キロを5分ほどで播き終えた。
(日本農業新聞)
○5月11日(土)ひとめぼれ作付減少
宮城県食糧事務所は10日,県内の平成8年度産米における主要品種別作付予測を発表した。それによると,作付増加を続けていた「ひとめぼれ」がデビュー以来はじめて減少した。一方,「ササニシキ」の減少傾向が止まった。また,いもち病に強い品種として県が作付誘導している「ササニシキBL」の増加が目立った。「ひとめぼれ」が減少したのは,いもち病に強い「ササニシキBL」に品種分散したため。「ササニシキ」の減少が止まったのは,根強い人気があり,これ以上の減少はないためとみられる。
(日本農業新聞)
○5月11日(土)どまんなか10%減少
山形県食糧事務所は10日,山形県内の平成8年度産米の主要品種別作付見込み面積を発表した。それによると,県独自品種の「はえぬき」は前年よりやや増えるものの,「どまんなか」は10%減,県外主要品種の「ほとめぼれ」は52%,「コシヒカリ」は15%,「あきたこまち」は12%それぞれ前年より増える見込み。
(日本農業新聞)
○5月11日(土)17日ごろまで平均気温低め
青森地方気象台は10日,11日から6月10日までの1ヶ月予報を発表。県内の平均気温は低く,降水量は少ない可能性が大きい見込み。日照時間は津軽,下北地方で多く,三八,上北地方では平年並み。
(東奥日報)
○5月11日(土)苗の生育は順調
秋田県農政部と東北農政局秋田統計情報事務所は10日,作況ニュース第2号を出した。遅れが心配されていた苗の生育は,4月下旬の好天で概ね順調に進んでおり,今後は苗いもち病に注意するとともに,本田作業を急ぎ,水管理を徹底して生育を促進するよう呼びかけている。
当面の技術対策としては,苗の老化に注意して,苗いもち病を本田に持ち込まないこと,水管理を徹底すること,本田作業を急ぎ,田植えは温暖な日を選び行うことなどを呼びかけている。
(秋田さきがけ)
○5月11日(火)適期田植えの指導を徹底
秋田県大森町異常気象対策本部が10日に開催され,適期田植えの指導を徹底することが決められた。天候の影響で,耕起作業を終えた農家は80%台にとどまるなど,同町内の農作業が前年に比べて1週間程度遅れていることが報告された。
このため,同本部は,田植えは13度以上の日に行うこと,苗の完全消毒を心がけ,いもち病にかかった苗は本田に持ち込まないこと,活着後は無理な追肥をしないことなどを注意点としている。
(秋田さきがけ)
○5月12日(日)「かけはし」作付,期待外れ目標の4割
岩手県のオリジナル品種「かけはし」は今年作付面積が,前年より大幅に減少し目標の4割にも満たないことが,11日までに盛岡食糧事務所の調べでわかった。昨年のいもち病の多発が影響したと見られるが,今年から本格的な販売に踏み切る計画だっただけに,関係者は大きなショックを受けている。同事務所が4月10日現在の種子売り渡し数量などからまとめた「かけはし」の作付面積は,前年より約千ヘクタール少ない,2千3百ヘクタールで,県の目標面積(6千ヘクタール)の38%にとどまった。
(日本農業新聞)
○5月12日(日)岩手山再び雪化粧,遅れる田植え,代かき本番
岩手県内は11日,前線を伴った発達中の低気圧の影響で肌寒い1日となり,岩肌が見えてきた残雪の岩手山が再び真っ白く雪化粧した。このところの低温続きで田植えが遅れ気味の農家では,すっかり雪化粧した岩手山を仰ぎながら水田の代かき作業に追われていた。例年だと,田園地帯が広がる盛岡の大田地区や滝沢村周辺でも田植えシーズンに入るが,今年はまだ。代かき作業がめだつ。気温が低いために農家は天候の回復待ちのようだが,例年より1週間ほど田植えが遅れているようだ。田植えの本番は18日ころからになりそうだ。
(盛岡タイムス)
○5月13日(月)長引く低温影響ジワリ,生育遅れる農作物
岩手県内は,5月に入っても肌寒い日が続いている。12日も各地の最高気温が平年を10度前後も下回り,3月下旬から4月上旬並みの寒さ。低温注意報も7日以来継続中だ。この寒さに水稲の生育は3日前後遅れ,野菜作りにも影響が出始め,農家はやきもき。
盛岡地方気象台によると,平年並みの暖かさに戻るのは18日頃。
春先からの低温続きで,水稲の生育は平年より2〜4日遅れ。田植えは11,12日から県南部でやっと本格的に始まり,各農家は「天候次第では一気に回復できるのだが」と空を見上げる。
(岩手日報)
○5月14日(火)岩手「かけはし」今後4,5年が勝負
岩手県のオリジナル品種かけはしの作付面積が,目標を大きく割り込む見通しとなったことに関連して,増田知事は13日,「昨年のいもち病被害がこういう結果を招いた。農家に不安があったのだろうが,食味に優れ,競争力のある品種だけに,何とか定着させたい」と述べ,4,5年が勝負になるとの見解を示した。
(日本農業新聞)
○5月14日(火)冷たい風に負けるな早苗
低温注意報が発令さえている岩手県内は,13日も寒気の影響で雲が多く,最高気温が平年を10度前後も下回った。水田の水もまだ冷たいが,矢巾町の農家では昔ながらの手植えによる田植えが行われた。「今年は冷害だった昭和59年の気候と似ているといわれる」と表情を曇らせながらも「手間をかければ,それだけ返ってくるものも大きい」と豊作を願いながら作業に励んだ。
(岩手日報)
○5月14日(火)今年2回目の低温情報
肌寒い天候が続いている中,盛岡地方気象台は13日,低温に関する気象情報を出し,農作物の管理などに注意を呼びかけている。17日頃まで気温が低い日が続きそうだ。
(岩手日報)
○5月14日(火)青森県内寒々,低温注意報9日連続
青森地方気象台によると,梅雨時によく似た”ヤマセもどき”の気圧配置が冷気を送り込んでいるのが原因というが,灯油が依然として売れ続け,観光地が閑散とするなど県民生活にも影響がジワリ。農業関係では,田植え作業やリンゴの開花遅れなどの影響が懸念される。県内の田植えの進捗率は10日現在で0.1%(平年0.9%)。平年は15日現在で26%となっており,田植えはこれからが本番を迎える。
(東奥日報)
○5月14日(火)青森県が生産指導臨時情報,技術対策しっかりと!
青森県農業生産推進対策本部は低温に対する技術対策として,水稲と野菜に関する生産指導臨時情報を出した。 ・田植えは温暖な日に行い,田植え遅れで育苗日数がのびた場合は追肥して苗の老化を防ぐ。軟弱な苗には萎ちょう防止剤を使用する。 ・田植え後は「昼間止め水・夜間灌漑」などで水温上昇に努め,低温が続く場合は苗が冠水しない程度の深水(4〜5cm)管理をする。ことなどを呼びかけている。
(東奥日報)
○5月14日(火)苗代管理の徹底を,低温下で秋田県が注意喚起
秋田県内に低温,霜注意報が出された13日,県農作物異常気象対策本部は県内8農林事務所に,苗代管理や田植え作業の注意事項の徹底を農家に図るように通知した。県内の田植えは秋田市周辺の中央部や由利地区では盛期だが,県北や県南地域ではこれから本格化する。
(秋田さきがけ)
○5月14日(火)郡山で12.4度,福島県内肌寒い一日
福島地方気象台によると,各地の最高気温は会津若松で平年を11.1度下回る10.9度となったのをはじめ,福島市15.4度,郡山市12.4度など平年を7度以上も下回り,3月下旬から4月上旬の気候に逆戻りした。この寒さは16日頃まで続く見込み。
(福島民報)
○5月15日(水)インターネットで売り込め,米産地の今伝えます
岩手県の「いわて純情米推進協議会」は14日,水稲の生育状況など米の産地情報を卸売業者や小売店に的確に伝えるため,インターネットを活用することを決めた。早ければ7月にもホームページを開設,8年度産米の生育状況の他,主要品種の特性,県産米取扱店の紹介なども合わせて掲載する。
(日本農業新聞)
○5月15日(水)低コストへ稲1本植え
ウレタンベルトを使い水稲苗を1本ずつ田植えする試験が14日,宮城県南方町で行われた。低コスト・省力化を目指して開発しているもので,今年で3年目。
(日本農業新聞)
○5月15日(水)田植え低温時は見合わせを
JA秋田中央会は低温時の田植えを見合わせるよう呼びかけた。中央会は生産者に対して「気温が回復して温暖な日を迎えるまで田植えを見合わせる」「早期に田植えをして活着不良を招く恐れがある圃場のため苗を保管・確保する」など指導するよう徹底した。
(日本農業新聞)
○5月15日(水)空中から直播
青森県五戸町で11日,農業用無人ヘリによる水稲直播が行われた。やませの影響を受けやすい同地域で,直播の生育調査をするため。12アールの水田に直播きし,約10分で終了した。
(日本農業新聞)
○5月15日(水)進む人気品種転換,耐病性で危険分散も
米の流通新時代を迎え東北各県での作付も,良食味・人気品種へのシフトが進んでいる。各県の食糧事務所が発表した平成8年度産米の品種別作付では,販売有利品種とそうでない品種との色分けが一層明確になってきた。一方で,2年前の大冷害,昨年の冷害といもち病被害の影響から,耐病性品種などへの危険分散の動きも目立っている。
(日本農業新聞)
○5月16日(木)健苗へ温水チューブ
良質米を作るための超健苗育成に成功−福島県岩瀬村の篤農家は育苗ハウス内の生育むら解消策として,ハウス内両側のビニールに接近しているふちと,生育遅れの通路に「温水チューブ」を設置。生育はほぼ順調に進んでいる。
(日本農業新聞)
○5月16日(木)農作物ふるえる春,冷夏懸念する声も!
7日から低温注意報が継続されている岩手県内は,15日も内陸部を中心に肌寒い天候が続いた。季節外れの低温続きで田植え後の苗の活着具合が懸念されている。春レタスの生育やリンゴの開花が遅れるなど農作物にも影響が出ている。「平成5年と同じパターン。冷夏になる可能性も否定できない」と指摘する専門家もいる。
(岩手日報)
○5月16日(木)開花平年より7日遅れ
青森県各地で農作物の生育や作業に低温続きと日照不足の影響がじわり広がりはじめている。開花が大幅に遅れたリンゴ以外は今後の生育への影響は少ないと見られるものの,今後の天候回復が待ち望まれる。当面は栽培施設の温度管理や適期・適量追肥の徹底などの対策が必要になりそうだ。
(東奥日報)
○5月16日(木)農作物生育遅れ懸念,青森県対策会議設置
青森県農政部は16日に「農作物不順天候対策連絡会議」を設置する方向だ。同会議が設置されれば,県産米が作況指数28の凶作に見舞われた平成5年6月以来,3年ぶり。最近では,7年7月に「水稲低温対策会議」が設置されたが,田植えなど農作業が本格化していない5月中旬の設置は異例。
(東奥日報)
○5月17日(金)直播確立へ試み盛ん
岩手県紫波町では芽だしもみの直播と乳苗,ロング苗の試験が14,15日の両日行われた。また,花巻市では直播栽培で新しい播種機を用いた試みが行われた。この播種機は土壌の表面に撃ち込む方式(九州農業試験場開発)である。これにより安定した出芽苗立ちが期待できるという。
(日本農業新聞)
○5月17日(金)10日連続の低温注意報,開花遅れているリンゴ農家心配
16日で10日連続の低温注意報が出るなど肌寒い日が続く岩手県内。盛岡では今月は最高気温が平年を9度下回る日もあった。週末からは平年並みの気温に戻り,6,7月も順調に気温は上がるといい,県は農作物などに大きな被害は出ないと見ているが,開花が遅れているリンゴ農家などには収穫減を心配する声もある。
(朝日新聞)
○5月17日(金)東北農政局は県農政部長に低温対策指導要請
東北農政局は16日,東北6県に,低温に注意した農作物の技術指導を進めるよう通達を出した。水稲については,これまでの低温で田植えの遅れや苗の生育の遅れが見られるとし,「田植えは温暖な日にする」「田植え後の低温時は葉先が出る程度の深水管理をする」などを指導している。
(朝日新聞,讀賣新聞,河北新報)
○5月17日(金)低温で農作物対策会議,3年ぶり青森県が設置
青森県農林部は16日,3年ぶりに「農作物不順天候対策連絡会議」を設置した。低温や日照不足による農作物への影響を最小限に食い止めるため,総合的な技術指導の徹底を図る。農林部長は,関係各課と現地が連携を図りながら農作物の生育状況の的確な把握に努めること,現地巡回指導や青空教室・稲作伝言板の活用,生産情報の発行など,きめ細かな技術指導を行うことを呼びかけた。
(東奥日報)
○5月18日(土)北・東日本で低温続く
5月に入っても全国的に低温状態が続いている。特に北・東日本では1〜3度も低い。ここ1週間程度ほどは回復するが,その後再び低温になる恐れもあり,農作物の生育や管理への影響が心配される。最近では,冷夏だった平成5年以来。ただ,同様に低温だった昭和59年は6月以降一転して暑い夏となった。気象庁は「今年が冷夏かどうかは,もう少し様子を見ないと何ともいえない」(長期予報課)と話している。
(日本農業新聞)
○5月18日(土)低温じわり,田植え,リンゴの開花遅れ
低温注意報が断続的に出されている東北地方だが,農作物への影響も徐々に出始めてきた。田植えが平年に比べて1〜3日遅れているほか,リンゴの開花や野菜の生育にも影響が出始めた。東北農政局はこのため農作物の低温対策の指導を徹底するよう各県に異例の通達を出し,注意を促している。
(日本農業新聞)
○5月18日(土)岩手県内陸,低温注意報11日ぶり解除
盛岡地方気象台は18日朝,7日から連続12日間出されていた内陸部の低温注意報を11日ぶりに解除した。北からの高気圧通過のほか,寒気団が弱まっており,まだ平年を2,3度下回るものの,これ以上の大幅な低下はないものとしている。
(岩手日報)
○5月18日(土)岩手県内シイタケに低温の影響
長引く低温の影響で県内のシイタケの生育が遅れている。例年は連休前後に収穫,出荷のピークを迎えるが,各地の生産量は平年の50〜60%にとどまっている。県や県森連によると,今後の天候次第で生産量は平年並みに回復するが,品質を保つために生育状況を見ながら収穫するよう呼びかけている。
(岩手日報)
○5月19日(日)3月上旬並み,東日本冷える
18日の日本列島は,北東から流れ込んだ寒気の影響で,東日本から北日本にかけて3月上旬から中旬並みの冷え込みとなった。
(岩手日報)
○5月19日(日)秋田県内の田植え,例年より遅れがち
県内8農林事務所に問い合わせた各地の田植えの進捗状況は次の通り。
・鹿角農林事務所:平年より3日の遅れ。19日が実質的な田植え作業のスタートとみている。
・北秋田農林事務所:15日現在の大館地区の進捗率はわずか2%(平年は11%)となっているほか,鷹巣地区は1%(同5%)。19日には一気に50%まで進み,田植え盛期を迎える。
・山本農林事務所:15日現在の進捗率は29%で,平年より2,3日遅れ。19日に一気に盛期を迎えると見込まれる。
・秋田農林事務所:15日現在で盛期を迎えた。平年に比べ1,2日の遅れ。
・由利農林事務所:おおむね順調に進んでおり,19日には終期となる見込み。ただ鳥海町の遅れが気になる。平年より5〜7日の遅れ。
・仙北農林事務所:5〜7日の遅れで19日が田植えのスタートとなる見込み。25,26日には盛期を迎える。
・平鹿農林事務所:好天となった17日から田植えが本格化。22日に盛期を迎えて,29日には終期となる。
・雄勝農林事務所:中山間の東成瀬村,皆瀬村,羽後町の田代,仙道地区の遅れが目立つ。雨の日が続き圃場が乾かず耕起は70%の段階。このため田植え作業の終期は来月にずれ込む可能性も。
(秋田さきがけ)
○5月20日(月)北日本中心に平均気温上昇
過去20年間に日本全域で平均気温が上昇し,特に北日本の上昇幅が大きいことが気象庁のアメダスのデータからわかった。北日本の平均気温の上昇パターンは二酸化炭素濃度の増加による地球温暖化のモデル予測とよく一致しており,自然の気候変動のほかに経済活動による温暖化作用が実際の気温上昇として現れている可能性もあるという。
(日本経済新聞)
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○5月21日(火)東・北日本作業・生育軒並み遅れ
北日本を中心として低温状態が続き,水稲の生育遅れ・活着不良,リンゴの開花遅れなど農作物全般にわたって生育,農作業の遅れが出ている。北海道は雨が多く畑作物の種まき,定植の遅れを強めている。各地で被害につながる恐れがあり,指導機関は技術対策を出して指導を徹底。
(日本農業新聞)
○5月21日(火)6月回復,7月低温
気象庁は20日,6〜8月の3ヶ月予報を発表した。今年は梅雨前線が活発化し,7月を中心として平年に比べ曇りや雨の日が多く,東日本と西日本の平均気温は低くなりそうだ。
(日本農業新聞,河北新報,岩手日報)
○5月21日(火)異常気象想定の技術対応を
岩手県農政部は3ヶ月予報について,「楽観はできない。異常気象を想定した技術対応が必要だ」と警戒感を強めている。7月には曇りや雨が多い予報のため「いもち病の防除や水管理などへの注意が欠かせない」と指摘する。
(岩手日報)
○5月21日(火)岩手県沿岸部も低温注意報を解除
盛岡地方気象台は20日,7日から連続14日間出されていた沿岸部の低温注意報を解除した。
(岩手日報,朝日新聞)
○5月21日(火)西日本は冷夏か
気象庁は20日,3ヶ月予報を発表した。全国的に降水量は平年並みだが,気温は西日本で期間中を通じて低め。西日本は冷夏になる可能性があるという。
(岩手日報)
○5月21日(火)田植え進行率,55%に
低温で遅れ気味であった青森県内の田植え作業がようやく本格化し,20日現在の県全体での進行率は55%となった。県農業生産対策推進本部によると,同日現在の地域別田植え進行率は,西の91%を最高に,上十三60%,北五59%,南黒50%,三八40%,東青24%,下北14%,中弘が10%となっている。
田植えは3日程度遅れている。
(東奥日報)
○5月22日(水)気を抜けない夏場の天候の推移
連休の半ばから北日本を中心にあたかも3月に逆戻りしたような寒い日があった。気象庁発表の3ヶ月予報によると,最も警戒される7月には,東西日本とも気温が低くなる可能性が強いとみている。暖候期予報では,西日本に黄信号がともされたが,今回は東日本も加えられている。引き続き気を休めることができない状態が続きそうだ。
(日本農業新聞)
○5月23日(木)
○5月24日(金)低温対策を万全に,山形県関係機関に指導要請
県農作物気象災害対策班は23日,低温に関する農作物の技術対策をとりまとめ,県内全市町村と県農協中央会,農業改良普及センターなど県の出先機関に対して,農家に対する周知徹底と指導に万全を期すよう要請した。
・移植作業の進捗率は20日現在で県全体の58%。平年に比べて2,3日遅れている。地域によっては移植期が6月にずれ込むため,栽植密度を10〜15%多くして,茎数の確保を図る。水温の保持に努める。活着後は2,3cmの浅水で生育の促進を図り,低温日は深水にして稲体を保護する。病害虫に関しては,葉いもち病の伝染源となる取り置き苗を補植作業が終了したら直ちに処分すること。
(山形新聞)
○5月25日(土)異常寒波緑を奪う
北海道に居座る異常寒波で,農作物の生育が軒並み遅れている。畑作地帯の十勝地方は,一部でジャガイモの根腐れが発生,中旬の記録的な雪による凍害でアスパラガスの収穫を断念した所もある。サイレージ用のトウモロコシも極端に伸びが悪い。豆類の作付も足踏み状態だ。このところ続いた雨は,24日上がったが,ぬかるむ圃場が作業を阻んでいる。
(日本農業新聞)
○5月25日(土)冷害じわり,農家寒々,北日本を中心に異常低温
今年の国内産サクランボは高値になりそうだ。主に北,東日本では,出回りはじめた新茶の出来が悪く,生産農家にとっては「苦い味」。また,稲の生育が悪く,病害虫の発生も心配だ。すべては天候不順のせい。北海道では5月中旬,10cmを超える雪が積もった。東北以北は,今月初旬から中旬の平均気温が,冷害で大凶作となった1993年をも下回り,観測史上最低だという。今後の天候次第で回復の見込みがあるとは言うものの,農家は今緊張している。
(朝日新聞)
○5月25日(土)寒い,5月の青森県
深浦町では11日から20日までの平均気温が9.5度と観測史上「最も寒い中旬」に。またむつ市は史上2番目,青森,八戸は4番目の寒さを記録した。この原因は,11〜16日には気圧の谷や上空の寒気の影響で曇りや雨の日が続き気温が低下したため。17〜19日は北に偏った高気圧に覆われて晴れたが,ヤマセが入って気温は低かった。
リンゴの開花遅れ顕著:県対策会議。中南地方:田植えは1〜2日遅れ。苗の葉齢からみた生育は3〜5日。西地方:早植えした水田では一部に葉枯れが発生。下北地方:田植えは4〜5日遅れ。
(東奥日報)
○5月25日(土)北日本で気温高く雨多い
気象庁の1ヶ月予報によると,平均気温は北日本で高く,その他の地方では平年並み。
(日本農業新聞)詳しくは予報を参照。
○5月25日(土)低温対策呼びかけ,山形県
県農作物等気象災害対策班は23日,低温等に対する農作物の技術対策をとりまとめ,全市町村,各農業団体,県の出先機関に通知し,農家に対する周知徹底と,指導に万全を期すよう要請した。
(日本農業新聞)
○5月26日(日)琵琶湖産アユ低温で不漁
全国の河川に放流される琵琶湖産アユが,低水温などの影響で不漁続きとなっている。今年に入ってから漁獲高は例年に比べて半分以下と振るわない。解禁日を遅らせる動きも出て,アユ漁解禁を待ち望む太公望をやきもきさせている。
(日本農業新聞)
○5月26日(日)天候不順で連絡会議,JA青森4連
JA青森4連は24日,不順天候連絡会議を設置した。4月以降の低温・日照不足などの不順天候による農作物の生育不良に対処するために,今後対策を講じることにしている。同会議では今後,県・関係機関と連携を図りながら,生産指導情報の提供や圃場巡回など,濃密な対策技術を講じていくことにしている。
(日本農業新聞,東奥日報)
○5月27日(月)
○5月28日(火)モンシロチョウの観測が各気象台とも遅い
今年はモンシロチョウの観測が各気象台とも遅く,半数以上が観測史上最も遅い記録となっている。寒気の影響が昆虫の世界まできているようだ。
(日本農業新聞)
○5月28日(火)東北,高冷地産野菜7から10日の出荷遅れ
京浜市場は,これから東北産や高冷地産野菜が増加する時期を迎えるが,春先の低温で全般に入荷が遅れている。すでに出回っているキュウリ,レタスをはじめ,来月入荷が増えるダイコンなども,1週間から10日の遅れが出ている。
(日本農業新聞)
○5月28日(火)一気に真夏日,とっておきたいこの暑さ
岩手県内は27日,移動性高気圧に覆われて気温が上昇,一関で最高気温が30.6度(平年比9.3度高),大船渡30.1度(同10.8度高)と今年はじめて真夏日となった。盛岡地方気象台によると,この暑さは6月2日頃まで続き,最高気温も25度前後まで上がりそうだ。農作業が遅れ気味だった農家にとって「大歓迎」の暑さだ。
(岩手日報)
○5月28日(火)青森県25日現在,田植え進捗89%
県農業生産対策推進本部は27日,25日現在の田植えの進捗率を発表した。それによると,県内平均は89%で,平年の97%,前年の96%に比べ2〜3日の遅れとなった。低温の影響で黒石,鰺ヶ沢など水田の一部で根の活着不良による苗の代枯れが発生したが,補植したためほとんど影響はなかった。
(東奥日報)
○5月30日(木)水管理に十分注意を,岩手県が技術指導情報発行
岩手県農作物気象災害防止対策本部は,農作物技術情報第3号を発行した。
稲作については,活着がやや遅れ,初期生育が不足していることから梅雨前に生育量を十分確保するように適切な水管理を行い,取り置き苗の早期撤去で葉いもちの防除を徹底するよう指導している。
(盛岡タイムス)
○5月30日(木)ギラリ太陽農家は歓迎
29日の岩手県内は,高気圧に覆われ盛岡市の日中の最高気温は平年より7.3度も高い,28.8度と今年の最高を記録した。連日,夏の到来を思わせるような暑さで,生育が後れ気味だった水田の苗も回復している。農家によると,「今年は気温が低いために昨年より2日ほど遅れて田植えをした。苗の生育は10日ほど遅れていたが,天候の回復で挽回できた。このまま順調にいけばいいのですが」。
(盛岡タイムス,岩手日報)
○5月31日(金)穀物供給は異常事態
米国農務省の次官は,不足が懸念されている穀物供給に関して「今までにない異常な事態になっている」と述べ,米国の供給力が極端に低下していることを強調した。特にトウモロコシなどの飼料穀物については「3月から4月先の収穫期までは非常にひっ迫した厳しい状況で,価格はもっと上がる」との認識を示した。
(日本農業新聞)
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