水稲冷害研究チーム

1996年東北稲作動向(新聞記事等から)


1996年東北稲作動向(新聞記事等から)

 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料課長下川さんにご協力をいただいています.


6月


 
−−−−−−−−−   上旬   −−−−−−−−−


○6月1日(木)北日本除き気温高め,1ヶ月予報
 気象庁は31日,1ヶ月予報を発表した。この期間の平均気温は北日本では平年並み,その他の地方では高い。降水量は南西諸島では少なく,その他の地方では平年並み。日照時間は南西諸島で多く,その他の地方では平年並みの見込み。
 週別の平均気温は,1週目は平年並み。2週目は東・北日本は低く,南西諸島は高いが,その他の地方は平年並み。3〜4週目は南西諸島は平年並み,その他の地方は高い。
(日本農業新聞)

○6月1日(木)米の登録制スタート,販売競争加熱へ,東北6県卸・小売り店が倍増
 食糧法下での自由販売競争の幕が切って落とされた。東北6県で登録された業者は卸売り業者95者,小売業者9,755者と,いずれも倍増。一方,小売り店舗は14,922とほぼ2.3倍となった。特に,量販店の販売量激増が予想され,取り扱い登録消費が年々減少するなかで,国民1人当たり年間約70kgという限られたパイをめぐり,販売合戦は今後激烈を極めるとみられる。
(日本農業新聞)

○6月1日(木)移植時期で活着に差,秋田県で作況ニュース
 水稲の活着状況は,移植時期により大きな差がでた。5月10日前後に移植した圃場は,低温の影響で活着の遅れや代枯れなどの障害がみられた。遅植え地帯の県北部と県南部や温暖な日に移植された圃場は,比較的良好。当面の主な指導事項は,余り苗の処分,水管理など。
(日本農業新聞,詳しくは技術情報参照)

○6月1日(木)降水量など平年並み
 仙台管区気象台が発表した向こう1ヶ月の予報によると,平均気温,降水量,日照時間ともに平年並み。6月1日〜7日:期間の前半に天気が崩れる日があるほかは,高気圧に覆われて晴れの日が多い。平均気温は平年並み。8日〜14日:低気圧と高気圧が交互に通り,天気は周期的に変わる。平均気温は平年より低い。15日〜26日:前線や低気圧の影響で,曇りや雨の日が多い。平均気温は平年より高い。
(日本農業新聞,詳しくは気象予報参照)

○6月3日(月)変わる米作り,実肥やめ穂肥削減,増収より味優先
 食糧法施行から半年,全国各地で良食味米の生産に拍車がかかってきた。特に「食味を落とすタンパク含量を減らし,うまい米づくりを」と,施肥基準の大幅な見直しや土作りに取り組む産地が増えている。「実肥の廃止・穂肥の削減」を打ち出した産地も現れた。米の成分分析値を表示する食味計への理解が広く浸透したことも,良食味米生産に拍車を掛ける要因になっている。食糧法は,流通・販売だけでなく生産現場も大きく変えようとしている。
(日本農業新聞)

○6月4日(火)水稲の生育やや回復,あぜみち通信第1号
 青森県木造町農家:田植えは5月16日から21日でほぼ平年並み。育苗期間の低温で,芽揃いまで通常の倍以上の2週間かかったが,現在は順調な生育で,病害虫も少ない。
 岩手県金ヶ崎町農家:田植えは昨年より少し遅れ,稚苗では5月4日から。低温で植え傷みが激しく,生育は先月末で昨年より1週間の遅れだ。
 秋田県平鹿町農家:田植えは5月15日から24日まで,平年通り。5月30日現在,葉齢は4.3,草丈16.1cm,茎数4.2本で,田植え時は低温で経過したが,先週からの好天に恵まれ,活着は良好。
 宮城県矢本町農家:稚苗2.5葉で植えようとしたが,風と雨で田植えが遅れ,初期の目的を達成できなかった。田植え後の強風などで,稲の生育は遅れたが,やっと回復。
 山形県三川町農家:田植えは平年より2,3日遅れの5月8日から25日。ハウス育苗だが,低温続きで換気できず,苗は軟弱徒長気味。田植え後も風が強く葉先が枯れたり,傷んだ圃場が目立つ。側条施肥で色上げに時間がかかった。最近の高温で,圃場がわいてきたので,落水して2,3日乾かしている。
 福島県岩瀬村農家:育苗期間が低温で,換気不足で軟弱な苗が多くみられた。田植え期になっても気温が上昇せず,待ちきれずに田植えを始める。低温と冷たい風のため活着が悪く,大変心配したが,私の成苗ポット植えはほとんど問題なく活着する。その後,順調な生育。
(日本農業新聞)

○6月4日(火)寒暖差くっきり,農作物びっくり
 盛岡地方気象台は3日,5月の県内の気象データをまとめた。上,中旬の低温と日照不足から下旬は一転して夏日が続き,寒暖の差が激しい1ヶ月となった。月平均気温は平年を1−2度下回った。不順な天候は農作業と農作物の生育に大きな影響をもたらしている。水稲は後半の天候回復で「問題はない」程度まで持ち直したものの,野菜と果樹は1から2週間の遅れがあり後遺症が心配される。
(岩手日報)

○6月4日(火)不吉? タケノコに花
 青森県境近くの鹿角市のネマガリダケのささやぶで,タケノコに花がついているのを農家の人が見つけ「異常気象になるのでは」と心配している。鹿角地域では昨年春,発荷峠周辺で一斉に竹の花が咲き,山肌が茶色になるほど大量に枯れ,タケノコも不作だった。
(秋田さきがけ)

○6月5日(水)やはり5月も寒かった,今夏予測つかず
 4月に引き続き5月も全国的に寒かった。気象庁が4日まとめた5月の気候によると,平均気温は西日本を除き軒並み平年を下回った。特に,北日本が低く,北海道では50年ぶりの低温記録となった。4,5月続けての低温は,1984年以来12年ぶり。ただ「84年はその後一転して暑くなり,猛暑となったが,今年の夏がどうなるかはまだ分からない」(長期予報課)という。
(日本農業新聞)

○6月5日(水) インターネットで水稲冷害情報,東北農試が提供
 4,5月の異常な低温や先頃発表された3ヶ月予報の7月の低温予測など,冷害懸念が強まっているが,東北6県の気象推移や水稲の早期警戒情報といった東北地方の水稲冷害に関する情報が,インターネットのホームページで公開されている。情報は,東北農業試験場の水稲冷害研究チームがまとめているもの。東北の各県や東北農政局,仙台管区気象台の協力を得て,冷害の早期警戒地点の気象経過,アメダス指標地点の気象概況など東北各県の情報を集約し,図表入りで公開している。
(農業共済新聞)

○6月6日(木)活着時に葉先枯れる,有効茎確保へ緊急指導
 「昨年は不作,今年は出足不調か。減反強化なのに」。金ヶ崎町農家の水田を見回す顔に不安がよぎる。近来にない低温で田植えしたばかりの苗は,こっぴどく痛めつけられた。5月下旬からの好天で回復の兆しがみえるものの,今後20日間が有効茎確保の勝負どころだ。好天が欲しい。
(日本農業新聞)

○6月6日(木)岩手県内水稲生育が好転,平年並みに 
 岩手県の水稲は,このところの好天で急速に生育を持ち直している。5日現在,湯田町や沢内村の西和賀地方の一部を除く全域で田植えを終え,進行率は98%に達した。根の活着なども順調に進み,低温で遅れていた生育は平年並みに近づいてきた。水田の緑は日一日と鮮やかさを増している。
(岩手日報)

○6月6日(木)岩手県紫波,水稲の生育に遅れ目立つ
 5月の田植え期間に雨模様の天気が続き,水稲の生育が目に見えて遅れていることから,紫波地域農業改良普及センターで生育調査を5日実施した。その結果,うるち米,もち米を含め,どの品種も軒並み遅れが目立ち,中には田植えから2週間以上経ってもほとんど生長がみられない品種もあった。
(盛岡タイムス)
 
○6月7日(金)週明けの低温に注意,東北の農政局が呼びかけ
 東北農政局は4日,東北各県の関係者を集め,水稲安定生産推進連絡協議会のWGの会合を開き,水稲の生育状況などを協議した。それによると,心配されていた水稲の生育遅れはかなり回復してきており,平年並みに近い状況になっている。しかし,週明けにも低温が予想されることから,水管理の徹底,いもち病対策では置き苗の処理が重要と呼びかけている。
(日本農業新聞)

○6月7日(金)稲の生育遅れ急速にばん回,岩手・胆江地方
 岩手県胆江地方の指導機関などが5日,一斉に生育調査を行った。田植期の低温で心配された稲の生育は急速にばん回してきている。この調査では「生育は2〜3日遅れ。稚苗植えが低温に遭ったので,茎数が少ないが,それでも最終的に必要な茎数の半分近くになっている。生育もばん回しているので有効茎確保には心配ない」(県農政部)
(日本農業新聞)

○6月8日(土)1〜3月,米の消費回復せず,パニック前にほど遠いまま
 食糧庁は7日,8年1〜3月の米の1人1ヶ月当たり消費量をまとめた。消費世帯は,前年同期より0.6%増と上向いたが,米パニック前の水準より大幅に下回った。ただ,生産世帯は4年前の水準まで回復した。全体では,米の減少傾向は米不足をきっかけに加速していることも鮮明となった。食糧庁は,3ヶ月単位で米の消費量をまとめているが,米の需給計画の基礎となるだけに動向が注目される。
(日本農業新聞)

○6月8日(土)平均気温は高く,降水量平年並み
 仙台管区気象台が発表した向こう1ヶ月の予報によると,平均気温は平年より高く,降水量は平年並み。また日照時間も平年並みの見込み。(詳しくは予報参照)
(日本農業新聞)

○6月8日(土)気温は高め,東北地方1ヶ月予報(岩手日報)
 
−−−−−−−−−   中旬   −−−−−−−−−


○6月11日(火)果樹にカメムシ大発生,27府県が注意報
 全国の果樹産地でカメムシが大発生している。10日までに27府県が病害虫発生予報で「注意報」を出した。この時期にはどこも注意報を出していなかった。まだ大きな被害は確認されていないが,関係各機関は防除の徹底を呼びかけている。
(日本農業新聞)

○6月11日(火)政府米,50万トン売れ残る情勢
 売却不振の政府米が,8米穀年度末(今年10月末)に売れ残りとなるのはほぼ確実な情勢。食糧法で政府米は古米が基本となったことや,相場の急落した自主流通米と比べて割高となっているためだ。
(日本農業新聞)

○6月11日(火)歴通り岩手県内梅雨入り(岩手日報)

○6月11日(火)梅雨入り本年は順調,7月は降水量多そう
 日本列島が順調に梅雨入りしている。関東甲信越,東海,北陸地方が6月上旬後半に梅雨入りし,残る東北地方も「11日か12日に入る」(気象庁)見込み。6月上旬に九州から東北まで一斉に梅雨入りした昨年と異なり,今年は南から北へ平年ペースでの梅雨入り。梅雨前線が活発化するのは平年通り6月末からで,7月に入ると西日本と東日本の大平洋側で降水量が多そうだが,全体では平年並みと気象庁は予想している。
(日本農業新聞)

○6月11日(火)水稲の生育調査始まる
 青森県内14農業改良普及センターによる水稲生育観測圃場の生育調査が10日,始まった。39定点の水稲の草丈,葉齢,茎数の3項目を各センター職員が調査し,12日頃までに県農業技術課がとりまとめる。
 木造地区センター管内では,3町村のむつほまれ,むつかおり,まいひめの3品種を調査した。いずれも草丈が短く,茎数が若干少なかったが,生長の度合いを示す葉数はほぼ平年並みだった。
(東奥日報)

○6月11日(火)「入梅」の青森県内雨しっとり(東奥日報)

○6月12日(水)8年度農業観測,麦大豆10%以上増産
 農水省は11日,8年度農業観測を発表した。農産物の生産量は,米が生産調整強化でかなり減少するが,転作作物の麦,大豆は10%以上の増加を見通した。全体的には耕種作物,畜産物ともに減少を見込んでいる。一方,農家が購入する生産資材価格は,円安や飼料穀物,肥料原料,石油などの輸入原材料価格が上昇する見通しから,肥料,飼料,光熱動力費などが値上がりすると分析。特に,世界的な穀物需給のひっ迫から,飼料価格は前年比10%以上値上がりする見通しで,農業経営への影響が懸念される。
(日本農業新聞)

○6月12日(水)6月中旬前半に東北も梅雨入り
 気象庁は11日,東北地方北部,南部とも6月中旬前半に梅雨入りしたとみられると発表した。時期は平年並み。
(日本農業新聞)

○6月12日(水)「かけはし」栽培農家にはがき作戦
 いもち病の発生が懸念される中,岩手県はオリジナル水稲品種「かけはし」を作付する全農家に対して,いもち病薬剤の散布適期を示したダイレクトメールを近く発送する。1品種の防除対策を,農家毎に示すのは極めて異例なことで,”はがき作戦”が効果を挙げるか注目される。
(日本農業新聞)

○6月12日(水)宮城県内の水稲生育、遅れは3日前後回復傾向強まる
 宮城県農政部は11日、第2回目の生育調査結果(10日現在)をまとめた。生育の指標となる葉数は平年より0.4枚少なく、3日前後の遅れとなっているが、前回に比べ回復傾向が強まっている。
(河北新報)

○6月13日(木)寒さに強い酒米開発,東北電力
 東北電力研究開発センターは,東北中南部を栽培適地とする酒造原料米を開発,近く農水省に種苗登録を申請する。酒米として最も重要な心白発現率が高く,耐冷性にも優れている。同社は,各県に奨励品種とするよう働きかけ普及に努める。
(日本農業新聞)

○6月13日(木)苗すくすく,郡山市の低コスト稲作実証圃
 郡山市とJA郡山市が設置した低コスト稲作実証圃で,水稲直播のレーザーブルを使った乾土均平を採用した苗が順調に生育している。発芽の不揃いや鳥害などもなく,圃場全体が均一に生育しており良好だ。
(日本農業新聞)

○6月13日(木)梅雨ひと休み,ツツジ輝く
 12日の岩手県内は,前日から降り続いた雨が上がって夕方には梅雨の晴れ間ものぞいた。室根村の室根山(895メートル)は山頂付近に群生するヤマツツジが見頃を迎え,鮮やかな赤い花が新緑に映えている。
(岩手日報)

○6月14日(金)カメムシ大発生,28府県に注意報
 農水省は13日,平成8年度病害虫発生予報第3号を発表した。それによると,果樹のカメムシ類が全国的に大発生しており,28府県が注意報を出している。記録的な量のカメムシが越冬していることが分かっており,6月は東日本の桃,梨,7月は西日本の柿,かんきつで注意が必要だ。稲のドロオイムシも多めだ。葉いもち病は,東北と九州の一部で「やや多め」となっている。
(日本農業新聞)

○6月14日(金)イネドロオイムシやや多い,宮城県病害虫防除所
 宮城県病害虫防除所は13日,発生予報第3号を発表した。それによると,水稲のドロオイムシの発生がやや多く,葉いもち病は発生時期,発生量との平年並みとなりそう。
(日本農業新聞)

○6月14日(金)カメムシ大発生,28府県に注意報
 農水省は13日,平成8年度病害虫発生予報第3号を発表した。それによると,果樹のカメムシ類が全国的に大発生しており,28府県が注意報を出している。記録的な量のカメムシが越冬していることが分かっており,6月は東日本の桃,梨,7月は西日本の柿,かんきつで注意が必要だ。稲のドロオイムシも多めだ。葉いもち病は,東北と九州の一部で「やや多め」となっている。
(日本農業新聞)

○6月14日(金)イネドロオイムシやや多い,宮城県病害虫防除所
 宮城県病害虫防除所は13日,発生予報第3号を発表した。それによると,水稲のドロオイムシの発生がやや多く,葉いもち病は発生時期,発生量との平年並みとなりそう。
(日本農業新聞)

○6月15日(土)回復まであと一息、岩手県内水稲
 農政部が14日に行った第1回目の水稲生育一斉調査によると、岩手県内の水稲は田植え時期や品種によって回復の差が見られる。田植え時期が早かった県南部は低温での初期生育が長かったため、4、5月の低温の影響を脱しきれていない地域もある。
(岩手日報)

○6月15日(土)耐冷性の真価発揮!?
 水稲の生育調査が14日、岩手県内17カ所の地域農業改良普及センターで一斉に行われた。今年は田植え期の天候不順から水稲の生育は遅れ気味に進んでいたが、5月下旬からの天候でかなり回復、中でも早生種かけはしの伸び方は群を抜いており、普及員たちは「去年の二の舞にならないようにしたい」と気を引き締めている。
(盛岡タイムス)

○6月16日(日)岩木山に豊作祈願,青森・農政対策委員会
 平成5年の冷害後,3回目となる豊作祈願が14日,岩木町百沢の岩木山神社で行われた。祈願したのは農政対策委員会の13人。4月以降の低温・日照不足などで先月末に「JA青森不順天候連絡会議」を設置。農作物への影響が心配されたが,その後の天候回復で水稲の生育は「平年並みから1日程度遅れ」となっており,祈願したメンバーの表情にも明るさが感じられた。
(日本農業新聞)

○6月16日(日)福島県農業試験場,地域を導き満100歳
 福島県農業試験場創立100周年記念式典が15日,JA福島5連郡山ビルで開かれた。式典では,創立100周年記念事業実行委員長の鈴木省吾氏が「生産も不安定だった農業を県の基幹産業に導いた功績は大きい。今後も県民の要請にこたえる研究を」と挨拶,佐藤県知事も祝辞を述べた。
(日本農業新聞)

○6月17日(月)あぜみち通信(2)
・青森県木造町農家:草丈約35cm、茎数6本、葉齢6.5で、平年並みの生育が続いている。今月下旬には中干しに入る予定。
・岩手県金ヶ崎町農家:「ひとめぼれ」の生育がまだ遅れている。「ササニシキ」は平年並みに追いついた。25日頃オリゼメートを散布する。
・宮城県矢本町農家:水稲の生育は茎数も増え順調。いもち病の防除は航空防除で19日に散布が計画されている。
・秋田県平鹿町農家:15日現在の調査では、葉齢7.4、茎数18.5本、草丈27.7cm。葉齢から見ると、生育遅れは完全に回復せず、3日ほど遅れている。いもち病はめだった発生はない。
・山形県三川町農家:好天続きで生育も回復した。10日現在の「はえぬき」は草丈32.5cm、株本数9.3本、葉齢6.1、葉色は濃いほうで、茎数もまずまず。18日オリゼメートを散布、1週間後に作溝する。
・福島県岩瀬村農家:ようやく稲の姿が良くなり遅れを取り戻した。浅水管理の圃場では短稈多げつの秋落ちタイプの稲が多い。「コシヒカリ」も深水管理の圃場では葉齢8.0、草丈47cmと順調な生育。
(日本農業新聞)

○6月18日(火)生育遅れ3日程度、北上川下流茎数30%減
 岩手県農政部は17日、生育一斉調査結果をまとめた。北上川上流と同下流、東南部で平年より2、3日、下閉伊と北部で3、4日の遅れとなり、県全体では3日程度遅れている。しかし、同部は「気になる遅れではない」とし、水管理やいもち病対策の徹底を呼びかけている。
(岩手日報)

○6月19日(水)福島コシなど急伸、自主流通米の東京入札
 自主流通米価格形成センターは18日、東京取引場で第8海入札を行った。富山、福島などの人気「コシヒカリ」が大幅にアップした。全体的にも、在庫不足、卸の手当意欲の高まりで、わずかだが前回より上げる銘柄が目だった。ただ、高価人気を誇った新潟の岩船、佐渡「コシヒカリ」は急落した。
(日本農業新聞)

○6月19日(水)秋田県 生育は若干の遅れ、肥培管理と水管理の徹底を
 秋田県農政部と東北農政局秋田統計事務所は18日、作況ニューズ第4号を出した。苗の初期生育は平年に比べ1、2日の遅れで、全体的に草丈がやや短く、中央部での茎数の不足が目立つが、葉数は平年並みとしている。病害虫は葉いもちがやや多いと予想、イネドロオイムシの発生は県北と中央部で注意が必要。当面の技術対策としては、適切な肥培管理を行いながら、目標とする生育量を早期に確保することとし、分げつを促進する水管理を呼びかけている。
(秋田さきがけ)
 
−−−−−−−−−   下旬   −−−−−−−−−


○6月21日(金)冷夏の心配なし、3ヶ月予報修正
 気象庁は20日、7〜9月の3ヶ月予報を発表した。期間中の気温と降水量は全国的に平年並みで、9月の北日本の気温は高くなる。前回(5月20日発表)の3ヶ月予報では、7月の気温は東・西日本で低めとしていたが、平年並みに修正しており、今年は冷夏の心配はまずなさそうだ。また、梅雨明けの時期は、平年に比べて大きなずれはない見込み。
(日本農業新聞)

○6月21日(金)7月は曇りや雨の日が多い
 仙台管区気象台は20日、東北地方の7月から9月の天気予報を発表した。それによると、7月は曇りや雨に日が多く、8月は晴れの日が多いものの曇りや雨の時期もある。気温降水量とも平年並み。平均気温は7、8月は平年並み、9月は高い見込み。
(日本農業新聞、岩手日報)

○6月21日(金)田畑144ヘクタール水びたし、山形県遊佐町
 発達した低気圧の影響で庄内地方は19日、大雨に見舞われ、遊佐町吹浦を中心に民家29戸が床下浸水したほか、水田や畑が冠水する被害がでた。
(日本農業新聞)

○6月21日(金)52会場で稲作指導会、いもち病予防を強調
 千厩地域農業改良普及センターと大東町等では、19日から3日間、町内52会場で青空稲作指導会を開いている。いもち病については、慢性的な病害となっているため発生の条件が整っている。天候次第では今年も多発が予想されることから、発生を前提とした”でる前散布”を合い言葉に予防粒剤を散布して欲しい。水管理については、前歴深水灌漑の重要性が強調された。
(日本農業新聞)

○6月22日(土)水稲生育遅れ気味、東北・早場に低温の影響
 農水省は21日、8年度産水稲の生育情報(6月15日現在)を発表した。回復基調にあるが、田植え期から5月中旬までの低温の影響で生育は遅れ気味に推移している。特に田植えが早い地域で低温の影響が顕著となり、北海道や東北、西南暖地の早期栽培(高知、宮崎、鹿児島)では生育が2〜4日遅れいている。活着は宮城で不良となったほか、岩手や新潟、富山でやや不良。茎数は北海道、東北でやや少ない傾向だ。
(日本農業新聞)

○6月22日(土)低温・寡照でやや不良、茎数はやや少なめ
 東北農政局は21日、6月15日現在の水稲生育状況を発表した。それによると、5月上旬後半から中旬後半にかけての低温・寡照の影響で、草丈はやや短く、茎数はやや少なめなど、平年に比べて「やや不良」となっている。
 田植え期は青森、岩手、秋田、山形の最盛期は平年に比べて1〜3日遅く、宮城と福島は平年並みとなった。
 活着は宮城では不良、岩手はやや不良、その他は平年並み。
 草丈は山形、福島では平年並み、その他はやや短くなっている。
 茎数は山形で平年並み、宮城では平年に比べ少なくなっている。その他もやや少ない。
(日本農業新聞、河北新聞)

○6月22日(土)オホーツク海高気圧が勢力を強め南下する見込み。
 梅雨前線は西から南下傾向で雨の降り続いていた、九州や四国では梅雨の中休みとなる。一方、オホーツク海高気圧が北海道に張り出してくる。このあと、オホーツク海高気圧は勢力を強めながら南下する見込み。このため、北日本の大平洋側は冷たい海風(ヤマセ)が吹きやすくなる。
(日本農業新聞:週間天気)

○6月22日(土)気温、降水量平年並みに推移
 仙台管区気象台が発表した1ヶ月予報によると、平均気温、降水量は平年並みで、日照時間は日本海側で平年並み、大平洋側で平年より少ない。
(日本農業新聞)

○6月22日(土)岩手県内水稲「やや不良」低温続き生育に遅れ
 東北農政局岩手統計事務所は21日、6月15日現在の本県水稲の生育状況を発表した。5月中旬の低温と日照不足、6月の低温傾向の影響を受けて、北上川上流地帯を除いてやや生育が遅れ気味。草丈がやや低く茎数も少ない「やや不良」となっている。
(岩手日報)

○6月22日(土)福島県内水稲は平年並み
 東北農政局が21日発表した東北6県の水稲生育状況(15日現在)によると、草丈が順調に伸びた本県と山形県で「平年並み」。
(福島民報)

○6月22日(土)秋田県、あきたこまち・ササニシキ平年を下回る生育
 東北農政局秋田統計事務所は21日、水稲の生育情報(15日現在)を発表した。主要品種のあきたこまち・ササニシキはともに平年を下回る生育となっている。草丈は平年に比べてやや短く、茎数もやや少ない。特に中央部で茎数が少ない傾向にある。
(秋田さきがけ)

○6月22日(土)山形県水稲生育「平年並み」
 東北農政局山形統計事務所は21日、水稲の生育状況(15日現在)を発表した。生育の良否は県計で「平年並み」。地帯別では庄内が「やや不良」となっているが、生育の遅れはほとんどなく、病害虫などの目立った被害はないという。
(山形新聞)

○6月22日(土)青森県水稲生育やや不良
 東北農政局青森統計事務所は21日、15日現在の水稲生育状況を発表した。青森、津軽、南部、下北地帯のいずれも、草丈がやや短く、茎数もやや少ないことから、4地帯、県平均とも「やや不良」となった。
(東奥日報)

○6月23日(日)残り苗処分で葉いもち防止
 石巻地域農業改良普及センターは20日に稲作情報を発行した。水稲生育は平年より4〜5日遅れているが、当面の稲作管理では、葉いもちを防除するために、補植用残り苗は早急に処分するなどの徹底を呼びかけている。
(日本農業新聞)

○6月25日(火)沖縄八重山で新米出荷、本土向けも検討
 沖縄県のJA八重山郡は、日本一早い米の出荷を24日からはじめた。3、4月の低温などで例年より約1週間遅れたが品質は上々。今週からの出荷は沖縄本島が中心だが、今後は本土への出荷も検討中だ。
(日本農業新聞)

○6月25日(火)東北地方の水稲生育が「やや不良」に
 東北農政局がまとめた東北地方の水稲生育状況(15日現在)は、草丈がやや短く、茎数がやや少ないなど平年に比べてやや不良となった。県別では、山形、福島が「平年並み」、その他4県は「やや不良」。
(日本経済新聞)

○6月26日(水)東北に低温情報、1週間は続く見込み
 仙台管区気象台は25日、低温と日照不足に関する情報を発表した。東北地方では今後1週間、大平洋側を中心に日照時間が少なく、気温が上がらない状態が続く見込み。
 同地方では、中旬頃から日照不足で、最高気温が平年に比べ2、3度低い状態が続いている。本州南岸に停滞する梅雨前線やオホーツク海高気圧の影響で、今後1週間は大平洋側を中心に天気がぐずつき、最高気温も4度前後低くなる見込み。同気象台では、農作物の管理などに十分注意するよう呼びかけている。
(日本農業新聞、讀賣新聞)

○6月26日(水)日照短く低温続く
 青森県地方気象台は25日「低温と日照不足に関する気象情報」を出した。
(東奥日報)

○6月27日(木)農作物の低温対策呼びかけ、青森県
 県農業生産対策推進本部は26日、指導臨時情報を出した。水稲では、昼間止水・夜間灌漑を行い、かけ流しは絶対にしない。水田を見回り、畦畔などからの漏水を防ぐこと。深水にして稲を低温から守る。
 下北農業生産対策推進本部も管理情報を出し、注意を呼びかけている。
(東奥日報)

○6月27日(木)生育遅れ依然2〜3日
 岩手県農政部は26日、第2回水稲生育調査の結果を発表した。低温と日照不足により回復はそれほど進まず2〜3日の遅れ。草丈は東南部・下閉伊、北部で平年より2〜4cm短い。茎数は北上川上流を除いて20%程度少ない。
(岩手日報、讀賣新聞、朝日新聞、盛岡タイムス)

○6月27日(木)低温対策の徹底を
 岩手県農作物気象災害防止対策本部は、低温に対応した農作物管理についての技術情報(号外)を発行した。
(盛岡タイムス)

○6月28日(金)予想では今年の夏は平年並み
 沖縄、奄美地方は梅雨明けしたが、他の地域はこれからが後半。東北地方では低温に関する情報などが出され、各地で梅雨空らしくなってきた。今年はこれまでのところ「久しぶりに梅雨らしい梅雨」(気象庁)。これからの傾向を検証し、夏を展望する。
 シベリアの積雪面積が広いため、その上空の気圧が高くなりやすい。その分オホーツク海高気圧が発生しにくい。今年は冷害を招くほどのヤマセは吹かない。(天気相談所)
 気象庁は、最近の3ヶ月予報で、7月の気温を低いから平年並みに修正した。フィリピン東側付近の海水温が思ったより高めで推移していることが理由だ。フィリピン沖の海水温度が高いと、付近の対流活動が活発となり上空に雲が発生しやすくなる。周辺の空気を暖めて上昇し、低気圧性の流れとなる。その北側では高気圧の勢力が強くなるため、日本列島が覆われ、晴れて暑い日がおおくなる。ただ、夏に暑さが続くのは、この太平洋高気圧と大陸の冷たい空気との勢力争いが鍵を握る。今年はシベリアの積雪面積が広く大陸の気温が例年より低くなっているため、冷たい空気が列島に南下しやすい。
 「昨年のように真夏日が連続して続く天候は考えにくい。梅雨もほぼ予想通りに経過しており、久しぶりに平年並みの夏が訪れそうだ。」(長期予報課)と分析している。
(日本農業新聞)

○6月28日(金)JA江刺市、葉色測定器を活用
 新稲作「特A80運動」を基本に昨年から、全地域特別表示米による有機・減農薬栽培の実践で高品質・良食味米による安定生産を高めている。本年は水稲の生育調査に葉色測定器を購入、25日から使用を開始した。診断では、総じて低温の影響から草丈、茎数、葉齢も遅れているものの、葉色の数値は高い。中干しまでは有効茎確保に努めるよう呼びかけている。
(日本農業新聞)

○6月28日(金)稲「ヤマセ」に負けるな
 岩手県北の軽米町の農家が、稲の生理に合わせた無加温育苗と、通常より1ヶ月遅らせた田植えを組み合わせ、ヤマセなどの被害を食い止めることに効果を挙げている。昨年は県内各地でいもち病の大発生から不評となった「かけはし」の栽培で10アール当たり680kgの収量をあげた。
(日本農業新聞)

○6月28日(金)鳥害対策など検討、直播研究成果を報告
 日本海側の秋田、山形、新潟、福島県会津地方の日本海側気候に属する4県の試験場関係者が26日、秋田市の秋田県農業試験場に集まり「平成8年度地域基幹農業技術体系化促進研究=水稲直播に関する打ち合わせ会議」を開いた。会議では各県独自の研究結果や、本年度の取り組み状況などの報告が行われた。
(日本農業新聞)

○6月28日(金)青森県全般に生育遅れ、低温の影響回復できず
 県農林部は27日、農作物の生育状況をまとめて、県議会農林常任委員会に報告した。それによると、水稲では津軽地域は平年比1〜3日、県南地域は3〜4日の生育遅れ。
(東奥日報)

○6月29日(土)南西諸島除き平均気温低い
 気象庁は28日、1ヶ月予報を発表した。この期間の平均気温は南西諸島は平年並みだが、他の地方は低い。降水量は平年並み。日照時間は東日本の日本海側は少ない。
 
 週間天気:梅雨の後半に入り、樺太付近の高気圧が徐々に勢力を増してきた。やがてオホーツク海高気圧に変わり、北日本を覆ってくる。北日本大平洋側ではヤマセが吹く。
(日本農業新聞)

○6月29日(土)平均気温は平年より低い
 仙台管区気象台は28日、6月29日から向こう1ヶ月の天気予報を発表した。それによると、平均気温は平年より低く、降水量、日照時間とも平年並みの可能性が大きい。
 6月29日〜7月5日:曇りや雨の日が多い。平均気温は大平洋側では平年より低く、日本海側では平年並み。
 7月6日〜12日:前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が多い。平均気温は平年並み。
 7月13日〜26日:曇りや雨の日が多い。平均気温は平年より低い。
(日本農業新聞、詳しくは長期予報参照)

○6月29日(土)宮城県、水稲のイナゴ発生やや多い
 宮城県病害虫防除所は27日、発生予報第4号を発表した。それによると、水稲ではイナゴの発生がやや多いと予想され、幼虫密度の高い水田では若齢幼虫期にあぜの雑草を含めて防除を実施するよう呼びかけている。
(日本農業新聞)

○6月29日(土)秋田県、日照不足で生育に遅れ
 県農政部と東北農政局秋田統計事務所は28日、作況ニュース第5号を出し、日照不足による稲の生育に遅れがみられることから、葉いもち発生に対する注意を呼びかけている。
 稲の生育は6月中旬からの日照不足により遅れからの回復、促進が緩慢で、葉数からみた生育は平年に比べて1〜2日遅れとなっている。
(秋田さきがけ)

○6月30日(日)茎数少なめ「やや不良」15日現在の岩手県水稲生育
 東北農政局岩手統計事務所は生育情報を発表した。草丈はやや短め、稲体は軟弱で、茎数はやや少ないといった状況で、生育はやや不良と判定された。品種別では、ひとめぼれ、ササニシキは活着の遅れにより初期生育も遅れ、生育はやや不良。あきたこまちは茎数が少ないものの平年並みとなっている。
(盛岡タイムス)
 
ホームへ 5月へ 7月へ 戻る ご意見どうぞ
 

reigai@tnaes.affrc.go.jp