水稲冷害研究チーム
1996年東北稲作動向(新聞記事等から)
1996年東北稲作動向(新聞記事等から)
本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料課長下川さんにご協力をいただいています.
7月
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○7月 1日(月)稲生育ほぼ順調(あぜみち通信3)
青森県木造町農家:草丈は約43cm、茎数は20本、葉齢は9。草丈は若干短いようだ。6月中旬に天候不順が2、3日あったが気温、雨など平年並みだろう。徐々に落水をはじめている。
岩手県金ヶ崎町農家:ひとめぼれの生育がまだ回復していない。1週間近い遅れだ。田植えが5月4日で活着が悪く、植え傷みの影響が大きい。6月中旬以降の日照不足で軟弱気味だ。有効分げつも限界期。
宮城県矢本町農家:中干しの時期だが稲の生育が4〜5日遅れている。イネドロオイムシの被害のひどいところもある。
秋田県平鹿町農家:葉齢は平年より2〜3日遅れ。茎数はやや多い。気になるのは草丈で平年より約5cmも長く、倒伏が心配。6月24日にはオリゼメートを散布した。いもち病の目立った発生はない。今日から中干しをはじめる。
山形県三川町農家:梅雨に入り日照不足が続いたが、稲の生育は茎数が平年並みに確保された。6月20日にいもち病対策でオリゼメートを施用した。
福島県岩瀬村農家:本格的な低温と長雨が心配だ。当地方の生育はおおむね順調だ。いよいよ茎数限定期だ。2日ころから茎肥を投入し、溝切りなど重要な仕事が山積している。
(日本農業新聞)
○7月 3日(水)天候の好天で水稲生育にやっと「青信号」
水稲の生育は遅れ気味−。農林水産省は6月21日、水稲の生育情報(6月15日)現在を発表したが、全国的に春先の低温・日照不足の影響で早場米地帯を中心に2〜4日の生育の遅れと、気になる内容となっている。そこで、独自に農政局や農業試験場に取材したところ、6月以降の天候の好天でほぼ平年並みに生育は回復してきているものの、地域によっては茎葉が軟弱気味で今後、いもち病などの病害虫や倒伏への注意が必要なところもあり、油断はできないようだ。
(農業共済新聞)
○7月 4日(木)秋田で水田冠水
強い寒気を伴った低気圧の通過により東北地方の雨は3日、秋田県の田代町、比内町、二ツ井町などで約20ヘクタールの水田冠水被害をもたらしている。
(日本農業新聞)
○7月 5日(金)輸入米、倉庫に山積み
政府が受け入れたミニマム・アクセス(最低輸入量)の外国米が行き場を見つけられないでいる。近く平成8年度の入札が行われるというのに、7年度分として輸入した精米、玄米あわせて408、794トンのうち、80%近くが政府指定の倉庫に眠ったままだ。新規需要開発、海外援助などの需要拡大が急務となっている。
(日本農業新聞)
○7月 5日(金)葉いもち多め
農水省が4日に発表した向こう1ヶ月の病害虫発生予報によると、水稲の葉いもちの発生が全国的に多めとなっており、適切な防除が必要だ。
(日本農業新聞)
○7月 5日(金)各県で水田が冠水
東北地方で3日、大暴れした雷雨、ひょうによって、各地の農作物に大きな被害をもたらした。各県では水田の冠水被害のほか、葉たばこ、果樹、水稲などが被害を受け、特に葉たばこは収穫直前で全壊に近い地域もでている。果樹では後遺症も心配され、調査が進むにつれて、次第に深刻さを増している。生産者の大幅な収入源は避けられず、各関係機関挙げて事後対策に追われている。
(日本農業新聞)
○7月 5日(金)水稲生育対策を協議、久慈地方農産物生産対策会議
同会議(久慈地域農業改良普及センター主催)は5日、久慈地方振興局で開かれた。同センターのまとめによると、ヤマセの影響もあり、茎数、葉数も平年より若干少ない。ドロオイムシなどの病害虫被害は地域によってみられるが、いもち病は発生していない。
(岩手日報)
○7月 5日(金)上北北部で遅れ拡大、青森県内水稲、全域平年下回る
県水田対策課は4日、1日現在の水稲生育状況をまとめた。葉数からみた生育は、津軽地域が平年比1〜3日、県南地域が3〜5日の遅れとなった。前回調査と比べ、津軽地域はほぼ同じ、県南地域は上北北部がヤマセの影響を受け、一部地点で前回(3−4日遅れ)より遅れが拡大した。同課では、春先の作業の遅れと生育遅れを取り戻すまでに至っていないと分析している。
(東奥日報)
○7月 5日(金)農作物271ヘクタールで被害、青森県
県農林部は、2−3日の降雨による県内農林関係の被害状況を4日午後4時現在でまとめた。水稲は十和田市と六戸町で計52ヘクタールが冠水、碇ヶ関村で0.5ヘクタールが一部土砂流入などの被害に遭った。
(東奥日報)
○7月 5日(金)青森など督勧低温対策を指導
東青農業生産対策推進本部は4日、管内の主要農産物の現地督勧を行った。青森地域農業改良普及センターの普及第一課長は「東青地域の水稲は平年より4〜5日の生育遅れ。今の時期は極端な深水にすると分げつが進まず、茎数を確保できなくなるので十分に注意を」などと指導した。
(東奥日報)
○7月 6日(土)7月1日現在の水稲生育、北日本でやや不良
農水省は5日、水稲の生育情報を発表した。北海道、東北、新潟では5月中旬までの低温や6月中旬以降の日照不足で、茎数がやや少なく稲体は軟弱気味で、生育は「やや不良」だ。4月の低温の影響を受けた西南暖地の早期栽培は生育が回復し、「平年並み」または「やや良」で推移している。
水稲の生育状況や作柄の調査は6月以上毎月15日現在で発表するのが通例。7月1日現在の生育情報を臨時に発表するのははじめて。統計情報部は「春先の天候が不順だったので、適切な生産指導に役立ててもらうために、きめ細かな情報提供を心がけた」という。
(日本農業新聞)
○7月 6日(土)北海道の作物生育遅れ深刻
北海道の農作物の生育状況は、春からの天候不順で大冷害だった平成5年と似た状況で推移、深刻な事態になっている。道農政部が5日発表した農作物の生育状況(7月1日)によると、水稲、秋まき小麦、テンサイ、タマネギ、牧草は、6月1日の生育状況よりもさらに遅れ、「やや不良」〜「不良」だ。
(日本農業新聞)
○7月 6日(土)東北各地も多大なひょう被害
東北地方を襲った雷雨とひょうの被害は岩手を除く5県に及び、各県は被害状況をとりまとめている。青森県がニンジン約1億2680万円、ながいも約3570万円、水稲など2億5648万円に上っている。秋田では農業用施設や農地への土砂流入や冠水で1億7800万円のほか、葉たばこ約300万円、水稲約100万円。宮城は水稲、葉たばこ、花卉を中心に1億1015万円の被害となった。福島が会津を中心に水稲の他、果樹や野菜など被害面積約139ヘクタールで、被害合計額約1億1200万円となっている。
(日本農業新聞)
○7月 6日(土)1ヶ月予報、平均気温低く、曇雨天が多い
仙台管区気象台が5日発表した1ヶ月予報によると、北からの冷たい空気が流れ込んで、平均気温は平年より低い可能性が大きい見込みで、降水量は平年並みの可能性が大きい。曇りや雨の日が多く、日照時間は平年より少ない可能性が大きい見込み。
(日本農業新聞)
○7月 6日(土)青森県水稲「やや不良」農政局まとめ
東北農政局は5日、水稲の生育情報(7月1日現在)を発表した。青森県の生育は「やや不良」で、宮城県、鹿児島県(早期栽培)とのみ平年比3日遅れで、全国で最も生育状況が悪い。前回(6月15日)より遅れが1日拡大した。
(東奥日報)
○7月 7日(日)米国南西部干ばつが深刻化
米国南西部では干ばつの被害が広がっている。特にテキサス州は深刻で、綿花や畜牛など主要農産物の損失は65億ドルに上り、1983年のハリケーンによる被害30億ドルを上回る過去最悪になる見通しだ。
(日本農業新聞)
○7月 9日(火)いもちに強い水稲登場、東北農試
東北農試水田利用部稲育種研究室は、いもち病に対して抵抗性が強く良食味の水稲「奥羽346号」を開発した。昨年同研究室の圃場で無防除栽培した結果は、「ササニシキ」の3回防除栽培より1アール当たり7キロの増収となった。宮城県は既に、来年からの奨励品種に採用を決めている。
(日本農業新聞)
○7月 9日(火)異常気象で対策本部、山形県
春の低温、日照不足に続く降雹などによる農畜産物生産への影響に対して、JA山形中央会・各連合会、県農協農政対策本部は8日、山形県農協農作物等異常気象対策本部を設置した。
(日本農業新聞)
○7月 9日(火)岩手県、冷害回避へ話し合い、いもち病の発生も懸念
いわて純情米産地体質強化技術会議が8日、県農業試験場本場で開かれた。会議の開催に先立って県農蚕課長が「これから3、4週間で減数分裂の大切な時期に入るが、5日に発表された1ヶ月予報では低温が予想されている。その対応には、できることはすべてやる。人事を尽くしてほしい。」と話している。
今後の生育は気温が平年並みなら、幼穂形成期があきたこまちは19日から20日、たかねみのりが11日〜9日、かけはしが5日から15日頃になるという。
遠野はあきたこまち、たかねみのりの茎数が平年より2、3割少なく、生育は1週間程度の遅れ、ゆめさんさ、かけはしも2、3日遅れだが、茎数は平年並みを確保。
久慈は、かけはしが内陸、沿岸とも生育は2、3日遅れ、たかねみのりは内陸で5日、沿岸で7から9日の遅れとなっている。
(盛岡タイムス)
○7月 9日(火)低温時は深水管理を、青森で水稲栽培研修会
青森米パワーアップ運動推進技術研修会が8日、青森市の県農業共済会館で開かれた。
今後の気温が平年並みに推移すれば、幼穂形成期は鰺ヶ沢が15日、弘前・黒石・三戸が17日、五所川原が18日、十和田が19日、青森が21日、八戸が24日ごろとなる見込み。
幼穂形成期から、約10日後の穂ばらみ期にかけて低温に遭うと障害不稔が発生する恐れがあるため、最低気温17度、平均気温20度以下になるような場合は15〜20cmの深水にするよう指導した。
(東奥日報)
○7月10日(水)低温、4度目の気象情報、盛岡地方気象台
盛岡地方気象台は9日、低温と日照不足に関する県気象情報を出し、農作物の管理に注意を呼びかけた。同気象情報は暖候期に入ってから4度目。これから4、5日間は、沿岸部を中心として日照時間が少なく、最高気温が平年を4から5度下回る見込み。
(岩手日報)
○7月10日(水)岩手県農政部は農家に注意を呼びかけ
当面の技術ポイントをまとめた技術情報を関係機関に配布して「基本的作業の徹底がかぎ」と生産者に呼びかけている。
水稲は今月中旬に幼穂形成期、下旬に減数分裂期を控えており、水管理や適正な施肥などの基本作業が重要さを増している。
(岩手日報)
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○7月11日(木)岩手県内低温続く、砂浜ひっとり海開き
10日岩手県内は、本州南岸に停滞する梅雨前線の影響で小雨がぱらつき、県北、沿岸部を中心に肌寒い1日となった。
(岩手日報)
○7月12日(金)6府県でカメムシ警報
果樹類のカメムシ被害の心配が広がってきた。農水省の11日現在の調べによると、和歌山県がカメムシ類の警報を出したのをはじめ、大阪府、福岡、佐賀、大分、熊本も警報を出している。カメムシ類は越冬世代が産卵し、今月下旬から8月にかけて新成虫の発生時期を迎える。越冬世代が例年になく多く、警報は新成虫の多発を懸念して出されたもの。
(日本農業新聞)
○7月12日(金)岩手県水稲生育3日遅れ、沿岸部は4〜5日も
県農政部は11日、10日に行った第3回生育調査の結果をまとめた。依然として低温、日照不足が続いたため沿岸部を中心として東南部、下閉伊、北部で特に遅れが残り、全体で3日程度の遅れだ。今月中旬頃から実入りに影響する重要な時期を控えており、水管理や病害虫防除の徹底を強く呼びかけている。
(岩手日報、讀賣新聞、盛岡タイムス)
○7月12日(金)特A米作り推進、山形県農水部、生育巡回調査始める
山形県農水産部は11日、県内全域を対象として生育巡回調査を開始した。基幹品種「はえぬき」と「どまんなか」を中心に、今年は良食味米の生産を最大の目標としており、きょう12日までの2日間、合計24カ所のモデル圃場などを見回り、生育状況に合わせた技術指導の徹底を図る。
(山形新聞)
○7月12日(金)葉いもち多発の恐れ、秋田県鹿角異常気象対策
県農作物異常気象対策が11日に開かれ、関係者が日照不足と低温への対応策を協議した。鹿角農林事務所では「5月にいったん天候が回復したが、その後日照不足が続いている」として、平成5年を上回る大冷害になる恐れがあると警戒している。今後の技術対策としては、葉いもち大発生の恐れがあるため、関係機関が農家にパンフレットなどを配布して注意を呼びかける。
(秋田さきがけ)
●「久々に冷害の文字が新聞記事に現れた」
○7月13日(土)7月の気温やや低そう
気象庁は12日、向こう1ヶ月の予報を発表した。この期間の平均気温は、西南諸島を除き平年を下回りそうだ。梅雨明け後はしばらく平年並みかやや高めだが、その後は低い状態が続く。
(日本農業新聞)
○7月13日(土)平均気温低く、日照は少なめ
仙台管区気象台は12日、7月13日から向こう1ヶ月の天気予報を発表した。この期間の平均気温は平年より低く、降水量は日本海側で平年並み、大平洋側で平年より多い。日照時間は平年より少ない可能性が大きい。
(日本農業新聞)
○7月13日(土)技術対策など協議、東北農政局で稲作中間検討会
稲作中間検討会が12日、仙台市の東北農政局で開かれ、生育状況や今後の技術対策などが協議された。
東北地方の水稲の生育は分げつ期の後期から幼穂形成期にさしかかったところで、「これから2、3週間が最も低温障害がでやすい重要な時期」(生産流通部長)。
今後の対応では、12日発表の1ヶ月予報で曇りや雨、低温の日が多いとされていることから、前歴深水灌漑の励行、いもち病防除、適切な追肥を地域の状況に合わせて指導することを申し合わせた。
(日本農業新聞)
○7月13日(土)青系115号生育ほぼ順調
青森県、農業改良普及センター、農業試験場で組織する中南地方「青系115号」生産指導連絡会議は12日、今年3度目の現地調査をした。「つがるおとめ」に比べると1日遅れで、ほぼ順調な生育だった。弘前市や平賀町は今月19日にも幼穂形成期を迎えることから、生産者に追肥時期や水管理を指導している方針だ。
(東奥日報)
○7月13日(土)低温・日照不足・ヤマセ続く青森県内
春からつづく低温・日照不足やヤマセが、県内の農作物にじわりじわりと影響を与え始めている。水稲は今月下旬にかけて幼穂形成期を迎えるが一部地域は生育遅れのため、夏場の高温期に登熟期が間に合わなくなる遅延障害の可能性もでて、あってはならない冷害不安が忍び寄る。
(東奥日報)
○7月13日(土)気象データは「冷害型」、青森県冷害の5年とそっくり
県内は7月に入ってからも低温・日照不足が続き、3年ぶりの冷夏傾向がはっきりしてきた。6月以降の気象データは、記録的な冷夏に見舞われた平成5年と良く似た傾向で推移。青森地方気象台によると、梅雨明けの目途はたたず、8月上旬まで低温が続く見通しだ。同気象台は「大平洋側を中心に曇り・雨天の日が多く、引き続き日照不足と低温の恐れがあり、農作物の管理に十分注意が必要」と呼びかけている。
(東奥日報)
●再び「冷夏」「平成5年の冷害」の文字が記事に現れ始めた。今のところ「青森県」「秋田県」において。
○7月14日(日)トウモロコシ、需給ひっ迫さらに
米国農務省は12日、全米穀物の需給見通しを発表した。トウモロコシの作付面積は、相場の高値で農家の作付意欲が予想以上に高かったために、6月時点の前回発表より140万エーカー多い8040万エーカーに増やした。産地の干ばつなどで単位収量と生産量は減らしたが、需要量の減少を見込んで、来年8月末の期末在庫は7.6%に引き上げた。一方、8月末の旧穀トウモロコシの在庫率は、相場の高値にもかかわらず需要が堅調で、3.7%引き下げたため、端境期の8、9月の需給ひっ迫は一層厳しくなりそうだ。
(日本農業新聞)
○7月14日(日)側条施肥田植えでおいしい米を多収
初期生育の向上と、肥効切れの良さに特徴のある側条施肥を活用し、稲の適切な肥培管理を実施して米の多収穫と食味向上を図っているのが、秋田県比内町農家だ。地元JAともに実施する綿密な土壌診断と作物生育診断結果などを活用して、稲の生育状況を把握して肥培管理を行う。「あきたこまち」の収量は600キロ台半ばを確保、「必要な積算気温がとりにくい地域だが、安定的な稲作生産が可能になった」と自信を深めている。
(日本農業新聞)
○7月16日(火)いろいろ活用紫もち米、東北農試育成
東北農試水田利用部稲育種研究室は、玄米の表皮が濃い紫色の日本稲型紫黒もち「奥羽349号」を開発、品種登録を申請している。料理、菓子、酒などの他染め物の色素にも利用できるので、むら興しへの活用が期待される。
(日本農業新聞)
○7月16日(火)夏本番、梅雨明け、関東・甲信以西
気象庁は15日、関東・甲信以西の地域が、7月中旬前半に梅雨明けしたことを発表した。平年に比べると、九州南部は平年並み、九州北部から関東・甲信にかけてはやや早い梅雨明けとなった。残る東北と北陸の梅雨明けは、「少なくとも1週間程度はかかるだろう」とみている。
(日本農業新聞)
○7月16日(火)稲生育やや回復、低温、病害虫に警戒を、あぜみち通信(4)
幼穂形成期にさしかかり、低温障害の影響を受けやすい重要な時期に入った。生育は回復してきているものの、北東北と宮城県では依然2〜4日の遅れが指摘されている。
葉いもちやイナゴの発生も伝えられており、低温への警戒とともに注意が必要だ。
青森県木造町農家:生育は3日ぐらい遅れ。短かん多茎数。冷害の年の生育パターンになっている。幼穂形成期が17日頃になるので、下旬にかけて警戒しなければ。先週は寒い日が続いた後、暑くなった。葉色はさめてきているが、いもちにも今後注意が必要。20日ころから追肥をはじめる。
岩手県金ヶ崎町農家:例年なら幼穂形成期に入る時期だが、15日現在では、肉眼で幼穂は確認できていない。生育はまだ若干遅れているが、稲が直立してきたので20日頃には幼穂形成期に入ると思う。葉色が落ちないので、いもち病が心配。穂肥も思案中だ。10日頃から間断灌漑をはじめた。極端に少ない茎数は、ほぼ平年並みに取り戻したのでこの面では一安心だ。
秋田県平鹿町農家:生育は2日ほど遅れ。草丈は平年より長いが、肥料切れのせいか伸びが止まり、穂肥による倒伏も避けられそうだ。雨は少ないが慢性的な日照不足で、照る日と曇る日の気温の差が大きく、依然心配な状況が続いている。また、いもち病斑がぽつぽつ出ており油断できない。
宮城県矢本町農家:生育は2、3日遅れまで回復したようだ。中干しは7日ころから水田の全面にひび割れができるようにした。一部排水不良田では、秋作業を考え9〜10日に溝切りをした。一昨日から水かけをはじめた。これからは根を健全に保つために、間断灌漑をしようと思っている。追肥は「ひとめぼれ」に窒素成分で1キロを予定している。病害虫防除では、第2回のいもち病航空防除を、20日にコラトップ粒剤で計画している。
山形県三川町農家:生育はほぼ平年並み。台風5号の影響が心配だったが、雨量も少なかった上、だし風のおかげで軟弱徒長気味だった生育が抑えられ、結果的に良かった。出穂は8月12〜15日とみて、18日ごろから葉色をみながら窒素成分2キロを基準に穂肥を施す。周辺に肥料過多で葉色の濃い圃場もみられるので、葉いもちの発生などに要注意。
福島県岩瀬村農家:連日の雨と低温で稲体は軟弱気味。一般栽培の茎数はやや過繁茂で、いもち病防除の航空散布が順延となり多発が心配される。深水粗植栽培ではいもち病の発生はない。生育は平年並みだが、肥切れや葉色の濃い圃場など個人差も。今後低温が続くようなら、前期深水に切り替える。
(日本農業新聞)
○7月17日(水)研究体制の整備拡充を求める、自民農水技術振興小委員会
平成9年度予算の目玉となる科学技術関係予算の確保に向け、同委員会は16日、農林水産技術の今後の振興方針をとりまとめた。この日まとまった方針は、(1)気象被害や家畜糞尿処理など生産現場の具体的な問題を打開するための研究、(2)新産業創出につながるバイオテクノロジーなどの研究−の強化が柱。
(日本農業新聞)
○7月17日(水)期待の水稲新品種「青系115」あぜみち相談所開く、青森県
次期青森県産米のホープ「青系115」のあぜみち相談所が16日、黒石市と浪岡町の展示圃場で開かれた。開会式では「長い間、つがるおとめに代わる品種を求めていたが、ようやくわれわれの望む青系115ができた。今はまだ試作段階だが、来年から奨励品種としたい。」とあいさつがあった。
(日本農業新聞)
○7月17日(水)管理徹底へ水稲青空教室、青森県津軽尾上
JA津軽尾上は水稲青空教室を開いた。稲の生育は、平年に比べ草丈は少し短め、茎数はかなり少なく、葉数は2日程度の遅れだが、今月も全般に曇りや雨の日が多く、低温と日照不足で葉いもち、稲こうじ病などが心配される。今後の管理では、中干しは幼穂形成期前に終了、低温時は深水管理、高温時は水の入れ替え、幼穂形成期を確認後に追肥、出穂前10〜20頃の病害虫防除の徹底を呼びかけている。
(日本農業新聞)
○7月17日(水)下北水稲4〜6日遅れ、青森県不順天候対策会議で報告
4月からの低温と日照不足で農作物の生育遅れなどが出ていることから、青森県農林部は16日、第3回農作物不順天候対策連絡会議を開き今後の技術対策を協議した。水稲は津軽地域が平年比1〜4日、南部地域が同3〜5日、下北・大平洋側が同3〜6日の生育遅れ。幼穂形成期は津軽地域が15日〜20日、県南地域が24日〜29日ごろとみられ、その後の減数分裂期、穂ばらみ期にかけて低温の影響を受けやすくなる。
(東奥日報)
○7月17日(水)岩手県内の幼穂形成期やや遅れ
岩手県内の水稲は幼穂形成期に差し掛かっている。県南部では既に幼穂形成期に入っている品種もあるが、大半は今週末に本格化する。約12日後には花粉のもとができる減数分裂期の盛期に入り、この間が収穫を左右する重要な時期となる。県農政部の10日の生育調査によると、北上川上流、同下流地帯は平年より1〜2日、北部、下閉伊、東南部各地帯は4〜5日程度の遅れで推移している。平年の幼穂形成期は北上川上、同下流で19日ごろ、他の3地帯は22日ごろ。品種や地域によって差はあるが、今年はいずれも1〜2日程度ずれ込みそうだ。
(岩手日報)
○7月18日(木)農作物生育北日本で依然遅れ
農水省の17日の地方農政局長会議で報告された農作物の生育状況(7月1日現在)によると、全般に回復しつつあるものの、主に北日本で水稲をはじめ野菜、果樹、飼料作物などの生育遅れが続いている。水稲の生育は北海道、東北でまだやや不良。中国四国の一部でいもち病の発生がやや多い。麦は北海道の秋まき小麦がやや不良から平年並み。九州は収穫期が梅雨と重なり、品質の低下が見込まれる。
(日本農業新聞)
○7月18日(木)山形で葉いもち注意報
山形県病害虫防除所は17日、今年第1号の葉いもち発生注意報を発表した。それによると、15日現在県内の発生面積は1、660ヘクタールで、全域で発生を確認した。調査地点数696カ所のうち238地点で発生、特に最上、北村山の発生が多く、葉に斑点がでたりずりこみ圃場もみられる。伝染力の強い大型の急性型病斑で、上位葉の発生が多くなっている。
対策としては、圃場観察の徹底、薬剤を散布しても病勢がとまらない場合はさらに防除する、同一薬剤の連用を避けるなどが指導されている。
(日本農業新聞)
○7月19日(金)気温、降水量平年並み、8月前半一時寒気も、3ヶ月予報
気象庁は18日、8月から10月までの予報を発表した。この期間の気温、降水量ともに平年並みの見込み。ただ、8月前半は太平洋高気圧が弱まり一時的に寒気が入るため、平年より低くなる時期がありそうだ。9月は北・東日本で高い見込み。
(日本農業新聞)
○7月19日(金)収穫直前の稲なぎ倒す、台風6号九州上陸
台風6号は18日午後1時ごろ、鹿児島県薩摩半島南部に上陸、九州南部は強い風と豪雨に見舞われた。鹿児島県枕崎では瞬間最大風速55メートルを記録、各地で台風による被害が出ている。刈り取りを直前に控えていた早期水稲に倒伏・冠水などの被害が出ている。
(日本農業新聞)
○7月19日(金)8月は好天も、ややぐずつく
仙台管区気象台は18日、東北地方の8月から向こう3ヶ月の天気予報を発表した。この期間は、平年同様晴れの日が多いが、8月は天気のぐずつく時期がある。平均気温、降水量は平年並みだが、9月の平均気温は平年より高くなりそう。
8月:晴れに日が多いが、低気圧や前線の影響で天気のぐずつく時期がある。気温、降水量はともに平年並み。
9月:高気圧や低気圧が交互に通り、天気は周期的に変わる。気温は高く、降水量は平年並み。
10月:移動性高気圧に覆われ、晴れの日が多い。気温、降水量は平年並み。
(日本農業新聞)
○7月19日(木)日照不足、農作物の対策必要、山形県が通知
県農作物等災害対策班は18日までに「日照不足に対する農作物の技術対策」をとりまとめ、県内各市町村と農協の他、農業改良普及センターなど県の出先機関に通知した。稲作は、県下全域で「葉いもち」の発生が確認され、今後も日照不足が続いた場合、さらに多発する危険性があると分析。「穂いもち」の予防対策も含め、圃場巡回の徹底と早期発見・早期防除を指導する。
(山形新聞)
○7月19日(木)水稲生育持ち直す、青森県八戸
八戸市の本年度2回目の水稲青空教室が18日、同市の水田で開かれ、生育状況がほぼ平年並みに近づいたことを確認、今後の管理について学んだ。
(東奥日報)
○7月20日(土)水稲生育回復せず、北海道
北海道農政部は19日、道内の農作物生育状況を発表した。春先から続く低温や日照不足の影響で生育の遅れていた水稲は、15日現在も回復せず、平年より4日遅れの「やや不良から不良」にとどまった。幼穂形成期を迎えた水稲は、7月に入っても日照不足と長雨の影響で生育の遅れが目立ち、特に道央南部や道南では、遅れが顕著。
(日本農業新聞)
○7月20日(土)北陸と東北南部梅雨明け
気象庁は19日、北陸と東北南部地方が、今月中旬後半に梅雨明けしたと発表した。いずれも平年の同月下旬前半よりやや早い。残る東北北部地方については来週になる見込み。
(日本農業新聞)
○7月20日(土)東北大平洋側では低温で雨多い
仙台管区気象台が発表した向こう1ヶ月予報によると、平均気温は東北日本海側では平年並み、大平洋側では平年より低い可能性が大きい。降水量は日本海側では平年並み、大平洋側では平年より多い見込み。
○7月20日(土)青森県南で葉いもち被害、南部防除所
県南地方で水稲の葉いもちが発生していることこら、南部地域病害虫防除所は病害虫発生予察地区報を出して徹底防除を呼びかけている。16、18日の調査では三戸、田子、七戸、天間林、十和田湖、十和田の6市町村で葉いもちが見つかった。
(東奥日報)
○7月20日(土)水稲の作柄懸念、秋田県
県内の水稲の作柄が懸念される事態となっている。収量を大きく左右する幼穂形成期の葉色が急速に低下し、茎数も少なめ。加えて葉いもちの発生が目立ってきた。秋田県農政部と東北農政局秋田統計事務所は19日、作況ニュース第7号を出し農家に生育、栄養、倒伏診断を実施してきめ細かな肥培管理に努めるよう呼びかけている。
(秋田さきがけ)
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○7月21日(日)青森県内水稲、幼穂形成期向かえる「水管理の徹底を」
多くの地域で幼穂形成期に達し、約10日後の穂ばらみ期にかけて最も低温の影響を受けやすい時期に差し掛かった。青森県地方気象台の1ヶ月予報の「平年より気温が低い」と見込まれる時期と重なることが予想され、県農業生産対策推進本部は20日、障害不稔を防ぐため稲作生産指導臨時情報を出して水管理の徹底を呼びかけた。
(東奥日報)
○7月21日(日)粒数増加へ正念場、出穂期の肥培徹底を、秋田県
出穂期を控えた秋田県内の水稲は、幼穂形成期の葉色が急速に低下しており作柄が懸念される状況となってきた。今月に入っても不順な天候が続いていることから、県農業試験場は「ここ10日間の幼穂形成期が作柄を決定する正念場」として農家に肥培管理の徹底を呼びかけている。
稲の収量に大きく影響する茎数は、生育初期に比べてやや回復したものの、平年に比べてマイナスとなることが既に確定している。15日現在、あきたこまちの茎数は、県北が92%、中央89%、県南93%、県平均では91%にとどまった。
(秋田さきがけ)
○7月23日(火)食糧75%増産を、国連機関見通し2050年飢餓回避
国連食糧農業機関(FAO)と国連人口基金は21日発表した報告の中で、世界の人口が1995年の57億人から2050年までに72%増えて98億人に達し、これに伴い食料も75%増産する必要があるとの見通しを示した。
(日本農業新聞)
○7月23日(火)低温対策を協議、青森県県南中心に水・肥培管理
田植えから低温、日照不足の続いている中、青森県経済連はこのほど、特に県南地域の水稲の生育遅れが心配されているため、県農業試験場藤坂支場で、青森、十和田、八戸各支所管内のJAを対象に「緊急稲作生産技術対策会議」を開いた。今後の水管理では、幼穂形成期までに中干しを終え、幼穂形成期に達した時点からは障害不稔防止のため、天候に関係なく「深水灌漑」を実施、幼穂形成期以降の低温時には、深水管理ができるよう日頃から水田をよく見回り、畦畔を補強する。
(日本農業新聞)
○7月23日(火)自主流通米7割が購入、東北主要都市で米の消費者アンケート
東北農政局は、東北地方の主要都市在住の消費者3000人を対象とした「米についての消費者アンケート」の結果を発表。米の種類では、自主流通米を購入している世帯が約7割を占めていることが分かった。半数近くが購入の際「食味」や「安全性」を重視する、と答えている。また農業保護のために外国産米は買わないと言う世帯も多く、国内農業への理解の高まりもみられた。
(日本農業新聞)
○7月23日(火)農作物全般の作柄懸念、秋田県3年ぶり対策本部
低温、日照不足の影響で県内の農作物全般の作柄が懸念されることから県農協中央会は22日、「県農協農業災害対策本部」を設置した。同本部設置はコメの作況指数が83となった平成5年以来。水稲の場合、幼穂形成期の葉色が急速に低下していることに加え、葉いもちの多発も深刻な状況となってきている。県病害虫防除所が15日から18日にかけて県内70地点で実施した葉いもちの全般発生追認調査によると、葉いもちの発病地点が69%と広範な地域に及んでいることが確認されたほか、由利本荘、湯沢雄勝地区で葉いもちの2世代、3世代発生が目立っている。
(秋田さきがけ)
○7月24日(水)水稲、回復にブレーキ、7月15日現在の生育状況
農水省は23日、平成8年度産水稲の生育情報を発表した。北海道、東北(福島県を除く)、新潟の北日本での生育は依然として「やや不良」で、九州の福岡も「やや不良」。6月中旬以降の日照不足と7月上旬の一時的な低温で、生育回復は進んでいない。全国では長野県だけが「やや良」で、関東以西の他都府県は平年並みで推移している。
(日本農業新聞)
○7月24日(水)2日遅れで「やや不良」7月15日現在の東北各県の生育状況
東北農政局は23日、東北地方の水稲生育情報を公表した。県別では福島県の「平年並み」を除いてすべての県で「やや不良」、東北平均では「やや不良」となっている。生育は、6月中旬以降の日照不足などから平年に比べて2日程度の遅れで、草丈はやや短め、茎数もやや少ない。8月上旬までの平均気温は平年に比べて低いと予想されており、出穂・開花期を迎え影響が心配される。
(日本農業新聞)
○7月24日(水)農業災害で対策本部、秋田県
秋田県では、5月以降の低温、日照不足により農作物全般について生育の遅れが見られ、作柄への影響が懸念されている。このため秋田県農協農業災害対策本部は22日の協議の結果、対策本部の発動を決定し、県及び関係機関と連携しながら異常気象対策に取り組むこととした。水稲は平年より2〜4日遅れ。草丈はやや短く、茎数は回復傾向にあるが平年を下回っている。山間部や県南部では、葉いもちの発生が多く見られる。
(日本農業新聞)
○7月24日(水)おいしい宮城米作ろう、JA経済連がちらし配布
今こそ信頼される宮城米づくりを、JA宮城経済連は「稲づくり・米づくり」のちらしを10万5千部作成し、県内全農家に配り、天候に左右されない安定した収量の確保、高品質・良食味の仕上げへの対策とポイントに留意し、宮城米の市場評価を高めるように呼びかけている。
(日本農業新聞)
○7月24日(水)依然「やや不良」、岩手県内水稲日照不足が響く
東北農政局岩手統計情報事務所は23日、今月15日現在の県内水稲生育状況をまとめた。県全体の生育は、7月上旬の低温、日照不足が響いて平年より3日程度の遅れ。茎数は平年並みに追いついたが、草丈がやや短いほかやや柔らかく、「やや不良」となっている。(岩手日報)
○7月24日(水)山形県内水稲「やや不良」気温低め、日照不足響く
東北農政局山形統計情報事務所は23日、生育状況を発表した。7月に入ってから気温が低めに経過、日照時間も6月中旬から連続して短く推移したため、生育の良否は県計で「やや不良」と分析している。地帯別では置賜が「平年並み」となったものの、村山北部と最上、庄内はいずれも「やや不良」となった。
(山形新聞)
○7月25日(木)減反100%達成、農水首脳が見通し
農水省首脳は24日、平成8年度産米の生産調整について、「現場が大変苦労し、現状では100%にややかけるが、最終的には100%にいきそうだ」と述べ、転作目標面積78万7千ヘクタールが達成される見通しを明らかにした。
(日本農業新聞)
○7月25日(木)7年度産米品種別出回り、「コシ」シェア24%
農水省は24日、7年度産米の品種別出回り状況をまとめた。1位の「コシヒカリ」はシェアを24%まで拡大した。「ひとめぼれ」(2位)と「あきたこまち」(3位)は作柄の影響で、順位が入れ替わった。上位10品種では「はえぬき」が伸び、「初星」が落ちた。
(日本農業新聞)
○7月25日(木)稲こうじ病で注意報、宮城県
宮城県病害虫防除所は24日、県内全域で稲こうじ病の発生がやや多いとした注意報を発表した。薬剤防除の適期が出穂の20日から10日前までとなっているので、防除が遅れないように注意を呼びかけている。
(日本農業新聞)
○7月27日(土)東北北部も梅雨明け
気象庁は26日、東北地方北部が7月下旬の前半に梅雨明けしたとみられる、と発表した。昨年と同じ時期で、平年よりやや早め。北海道は梅雨がないため、これで日本列島すべてで梅雨が明けたことになる。
(日本農業新聞)
○7月30日(火)あぜみち通信(5) 各県とも生育順調
心配された天候も回復基調で、各県とも生育は順調になっていきている。
岩手県金ヶ崎農家:生育は3日前後の遅れだが、減数分裂期の最中で、出穂は8月12日ごろ。現在、葉色は葉色計で5。6を目安に出穂前に追肥する計画。葉いもちが広域的に発生しているので、穂に移行しないように、徹底防除がこれからの課題だ。
青森県木造町農家:生育は平年並みに近づき、1、2日の遅れと回復してきた。8月7〜10日ごろの出穂1週間〜10日前にいもち病防除をするため、段取りをしている。今年は予報ではいもち病が多いといっており、山の手などでは発生しているようだが、ここは例年より少ない。明日から2日間かけて肥料の少なかったところに、追肥をする。
秋田県平鹿町農家:穂が顔を出しているものもあり、今週末には出穂期を迎えそう。ほぼ2日くらいの遅れに取り戻してきている。病害虫ではいもちが心配されたが、ヘリの防除などで収まってきている。しかし、大発生ではないが、二化メイチュウが目立つ。ほとんどの圃場で食害が見られている。先週から天候は良くなり、真夏日も記録しているが、これまでの日照不足が響いているのか、色の上がりが悪い。これから、いもち病や水管理に注意したい。
山形県三川町農家:茎数はやや少ないが、生育は順調。穂肥は1回目(21日)に2キロ、葉色にむらがあったので手直し(24日)に1キロ弱を入れた。日照時間は相変わらず少なく、夜間の気温も高い日が続いており、いもち病など病害虫の発生しやすい環境。二化メイチュウ、セジロウンカも出始めている。
宮城県矢本町農家:梅雨が明けても、やませの影響で気温は低め。曇天続きで、水稲の生育は平年並みまでには至らない。病害虫防除では2回目のいもち病の航空防除が、20日にコラトップ粒剤で計画通り行われた。ただ「ササニシキ」の一部に、いもち病の発生が見られ、補完防除も必要になると思う。追肥は葉色に応じて、16日「ひとめぼれ」に窒素成分で約1キロ、2回目として24日に約1キロ施した。「ササニシキ」にも1回目として、同様の追肥をした。ここ数日、夏らしい天候になったが、水管理には注意したい。
福島県岩瀬村農家:病害虫の発生も少なく、特にいもち病の発生は、ほとんどなく近年まれな年だ。台風の発生は多めの予報で心配だ。当地方の一般の「コシヒカリ」は穂肥の適期を迎えている。ここにきて連日の酷暑に支えられ、穂肥も十分投入できるようだ。中干し後の管理不十分で、乾きすぎの圃場が散見される。土壌水分は100%が望ましいので、この時期は適切な水管理が大切だ。減数分裂期に入り、このままの好天気で−と祈るような心境。
(日本農業新聞)
○7月30日(火)岩手県内水稲減数分裂期に、天候持ち直す、病害虫に不安
岩手県内の水稲は、花粉のもとができる減数分裂期に差し掛かっている。今週後半には全県的に盛期を迎えるとみられ、今シーズンの生育の大きな山場に差し掛かる。低温が最も警戒される時期だが、26日の梅雨明け宣言後は好天の連日。しかし、葉いもちや不安定な天候など懸念材料はまだ残っている。引き続き細心の管理が必要である。
(岩手日報)
○7月30日(火)青森県岩崎、出穂期迎える
岩崎村の観測田で県内トップを切ってむつほまれの走り穂が確認され、28日には水田の半分で穂がでそろう出穂期を迎えた−と鰺ヶ沢地域農業改良普及センターが29日発表した。ヤマセの影響を受けにくい同村では田植えが早く、出穂の先駆けも恒例となっている。今年の出穂期は昨年より2日遅く、平年より1日早かった。
(東奥日報)
○7月31日(水)葉いもち徹底防除を、秋田県
全県JA異常気象対策会議が29日、秋田市の県JAビルで開かれた。これは22日に発動した「秋田県農協農業災害対策本部」が開いたもので、県内各JAの営農指導担当者ら90人が集まった。会議では、異常気象に対応する栽培技術指導を中心に行われた。
水稲の重点指導次項は次の通り。今年は葉いもちの発生が早く(6月29日)、最近のいもち病の特徴から考えると、十分警戒する必要がある。防除対策としては、穂ばらみ期散布はできるだけ出穂期に近い時期に行う、多発の恐れがあるときは出穂期間中に混合剤を散布する。その他、減数分裂期の追肥は適切に、健全な稲体を維持するための水管理を徹底、倒伏診断を適切に行い予想される場合は倒伏軽減剤を使用する−など。
(日本農業新聞)
○7月31日(水)水管理など注意を、岩手県
岩手県農作物気象災害防止対策本部は農作物技術情報第5号を発行した。水稲については、水管理と病害虫予防を呼びかけている。水稲の生育は1〜2日遅れており、茎数がやや少なく葉色が濃くやや軟弱になっている。全県的には幼穂形成期は平年並みの16〜21日、出穂期は8月8日〜11日頃と推定される。
(盛岡タイムス)
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