水稲冷害研究チーム

1996年東北稲作動向(新聞記事等から)


1996年東北稲作動向(新聞記事等から)

 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料課長下川さんにご協力をいただいています.


8月


 
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○8月 1日(木)青森県内水稲平年並みに回復
 黒石市の県農業試験場と十和田市の同藤坂支場が31日、場内の観測田で実施した生育状況調査によると、むつほまれなど主力品種は7月中旬以降の高温で生育がほぼ平年並みに回復していることが分かった。同試験場栽培部は「低温の影響を最も受けやすい時期に好天に恵まれた。今後の出穂期から登熟期にかけ、水管理と病害虫防除を徹底すれば平年作を確保できる」と話している。
(東奥日報)

○8月 2日(金)水稲作業の受委託全町一本化へ、岩手県金ヶ崎町
 財団法人金ヶ崎産業開発公社は水稲作業受託者組織の編成計画を進めている。同公社が作業受委託を斡旋するほか、各地区に設置する部会に対して、運営助成など支援対策も検討している。現在、受託者登録をまとめ中だ。
(日本農業新聞)

○8月 2日(金)大規模稲作じかに、酒田市で経営者の集い、先進農家に学ぶ
 山形県米どころ日本一運動最上地方推進協議会主催「大規模稲作経営者の集い」が7月31日、酒田市で開かれた。
(日本農業新聞)

○8月 3日(土)北日本は低温寡照、気象庁管理徹底を呼びかけ
 北日本では気温が低く、日照が少ない状態が今後1週間程度続きそうだ。気象庁は2日、低温と日照不足に関する情報を出し、農作物の管理に十分注意するよう呼びかけた。
 北海道地方では、上空に強い寒気が流れ込み、気温は4日ごろ一時平年並みなるほかは平年より低く、特に5〜7日にかけて日本海側やオホーツク海側を中心に、最高気温や平均気温が平年より4〜10度低いところがある見込みだ。また、今週1週間は曇りや雨の日が多く、平年より日照時間の少ない状態が続く。
 東北地方もこれから1週間、前線や寒気の影響で天気がぐずつき、日照時間が少ない状態が続く。また気温も低い日が多く、最高気温が平年より4度以上低い日もありそう。
(日本農業新聞)

○8月 3日(土)平均気温北日本低い、1ヶ月予報
 気象庁は2日、3日から向こう1ヶ月の予報を発表した。この期間の平均気温は北日本では低く、東日本では平年並み、西日本と南西諸島では高い。また、降水量と日照時間は平年並み。
(日本農業新聞)

○8月 3日(土)てんき西から東へ、北海道は低温が続く
 上空の大気の流れと寒気の分布予想によると、北日本には6日ごろ北からは寒気が南下する見込み。このため、北海道では気温の低い状態が続き、最低気温が10度を下回るところもありそう。後半は再び大平洋高気圧が勢力を強めて残暑となる。
(日本農業新聞)

○8月 3日(土)東北北部中心に低温状態続く
 仙台管区気象台が発表した向こう1ヶ月の予報によると、晴れの日が多いものの、曇雨天の時期がある。また、北部を中心に日照時間の少ない状態が続いており、今後1週間は気温の低い日が多い見込みで、農作物の管理には十分な注意が必要としている。
(日本農業新聞)

○8月 3日(土)穂いもち多発の恐れ、青森県
 津軽、南部地域防除所は、平成8年度病害虫発生予察注意報第2号で、水稲の穂いもち多発の恐れがあるので、防除を徹底するよう呼びかけている。各地の巡回調査での葉いもち発生地点率は、いずれの地域でも平年より高く、特に青森、十和田普及センター管内では、発生地点率が68から85%で、発生程度が高くなっている。7月下旬に入ってからも、いもち病の感染に好適な日が出現。一部で基肥量が多く、葉色がやや濃い稲も認められることから、さらに葉いもちの上位葉への進展や発生拡大が懸念される。出穂直前と穂揃い期の防除を徹底し、葉いもちの発生が多い圃場や抵抗性の弱い「ユメコガメ」「かけはし」「ムツホナミ」「華吹雪」「アネコモチ」「ユキミモチ」などの圃場では、穂揃い5日から7日後に散布する。
(日本農業新聞)

○8月 3日(土)北日本は低温寡照、気象庁管理徹底呼びかけ
 北日本では気温が低く、日照が少ない状態が今後1週間ほど続きそうだ。気象庁は2日、低温と日照不足に関する情報を出し、農作物の管理に十分注意するよう呼びかけた。
(日本農業新聞)

○8月 3日(土)岩手県内に低温と日照不足情報、盛岡地方気象台
 盛岡地方気象台は2日、県内に低温と日照不足に関する県気象情報を出し、農作物の管理などに注意を呼びかけた。低温と日照不足に関する情報は今年の暖候期に入って3度目。同気象台によると、向こう1週間は前線や寒気の影響で天候がぐずつき、日照時間の少ない状態が続く見込み。最高気温も平年より4度程度低くなる日が多い。
(岩手日報)

○8月 3日(土)青森県稲作情報第9号、出穂後10日間はやや深水で管理
 水稲生育状況:生育は回復傾向にあり、幼穂形成期からみた予想出穂期は、津軽地方が平年並みの10日ごろ、県南地域が平年比2日遅れの12日ごろ、下北地域が同3日遅れの15日ごろと予想される。
 出穂・開花期:出穂後10日間は最も吸水量が多くなる時期なので、5−6cmのやや深水に管理し、最高気温が25度以下の場合は10cm程度の深水管理をして開花・受精に支障の出ないようにする。登熟期に高温が続く場合は3cm程度の浅水管理にして、時々、間断灌漑・掛け流しをして根の老化を防止する。
 病害虫の防除:出穂直前と穂揃い期の2回、必ず防除する。出穂期が遅れた場合は穂揃い期に達しなくても出穂直前防除から7日後に2回目の防除を行う。葉いもちが多発している水田や抵抗性の弱い品種は、穂揃い期の5〜7日後にも防除する。
(東奥日報)

○8月 4日(日)水稲生育、空から
 大区画圃場の水稲生育量を、近赤外ビデオカメラを積んだ無人ヘリで空から調査する研究が、宮城県農業センターで進んでいる。実用化されると、生育量以外にも、大区画圃場で問題となる部分的な肥料切れのチェックが容易になるほか、均質な土壌改良も行いやすくなる。
(日本農業新聞)

○8月 6日(火)水稲の出穂始まる、岩手県紫波町の水田
 数日ぶりの好天となった5日、紫波町では太陽に誘われるように水稲の出穂が始まった。出穂を始めたのはあきたこまちとオリジナル品種のゆめさんさで、茎から穂を真っ直ぐ伸ばし次々と白い花を咲かせていた。今年の水稲は5月の田植え時期、6、7月と日照の不足傾向が続いていた。その影響で葉の色が濃い稲、薄い稲と極端に分かれ、稲の濃淡で水田が斑模様になるなど心配されていた。
(盛岡タイムス)

○8月 7日(水)96年度産米「平年並み」、民間会社が見通し
 民間調査会社の米穀データバンクは6日、7月31日現在の調査で96年度産米の全国平均の作況指数が「100」の平年並みになる見通しを明らかにした。北海道、東北地方や九州地方の一部で日照不足による生育の遅れが目立ったが、東北南部から近畿にかけては豊作となり、総収穫量は1、007万トンと総需要量を10万〜15万トン下回る見通しだ。
 都道府県別作況指数は、北海道93、青森97、岩手98、宮城99、秋田94、山形100、福島102。
(讀賣新聞、岩手日報、河北新報)

○8月 7日(水)青森県作況「やや不良」97、米穀データバンク調べ
 民間調査会社の米穀データバンクは6日、7月31日現在の調査による96年度産米の作況指数見通しを明らかにした。本県の作況は97の「やや不良」となり、平年並みだった前年産の確定作況指数100を下回る見通し。
(東奥日報)

○8月 8日(木)東北6県の水稲生育状況、全体では「やや不良」
 東北農政局は7日、東北6県の今月1日現在の水稲生育状況を発表した。それによると、初期生育が順調で好天に恵まれた福島が「平年並み」になっているほかは各県とも「やや不良」で、東北全体としては「やや不良」となっている。生育の遅速は、平年に比べ福島が2日、山形が1日早いが、他県は1日遅い。7月下旬後半の高温により、遅れていた生育は全般に回復を見せているが、初期生長の遅れや日照不足、多湿により、草丈と茎数は平年をやや下回っている。稲体はやや軟弱気味で、同局では葉いもち防除の徹底を呼びかけている。
(讀賣新聞)

○8月 8日(木)北日本、水稲生育回復せず、8月1日現在
 農水省は7日、8年度産水稲の生育情報を発表した。7月中旬から気温が上昇したことから、全国的には生育が1〜2日程度早まったが、北海道、東北(福島県を除く)と新潟県は7月上旬まで続いた低温・日照不足が尾を引き、依然「やや不良」。特に北海道は平年より4日遅れとなっている。
(日本農業新聞)

○8月 8日(木)水稲生育、回復傾向も「やや不良」
 東北農政局は7日、東北地方の8月1日現在の水稲生育情報を発表した。前回調査時より7月後半の高温で水稲生育遅れは回復傾向にあるものの、茎数がやや少なく稲体がやや軟弱気味で、東北平均では「やや不良」。今回平年並みとなっているのは、前回同様比較的天候に恵まれた福島県だけとなっている。
(日本農業新聞)

○8月 8日(木)岩手県内出穂盛期14日ごろ、平年より3日程度遅れ
 岩手県内の水稲はほぼ全域で減数分裂の盛期を終え、出穂期を迎える。県農政部の調査によると、県全体の出穂盛期は14日ごろで平年より3日程度遅れる見込み。今月初旬の低温の影響は県北や沿岸部の一部などで残る恐れもあるが、全県的な収量には大きく響かない見通し。出穂期は各地域とも平年より2、3日遅れ、13日から16日ごろが盛期と予想される。登熟をにらんだ生育段階に入るため、水田の乾燥や低温に注意した水管理、病害虫防除対策が必要だ。
 県農政部によると、県内の水稲は7月31日から8月4日にかけて減数分裂期の盛期を迎えた。8月に入って続いている低温は、沿岸北部のたかねみのりや県中央部以北のあきたこまち作付地域など一部で減数分裂期と重なった恐れがある。しかし、県南部の平場などでは既に同期を過ぎていたとみられているほか、日中の温度や日照量から大きな影響は考えられず、「例年の不稔発生量よりいくらか多い程度にとどまるのではないか」としている。
(岩手日報)

○8月 8日(木)コメ生産費4.2%増、岩手県平成7年度産機械更新費かさむ
 東北農政局岩手統計情報事務所は7日、岩手県の平成7年度産米生産費の調査結果をまとめた。農機具費、労働費など生産に要した費用は軒並み上昇。収益は価格の低迷などで大きく落ち込んでおり、米生産者を取り巻く環境の悪化が浮き彫りになっている。
(岩手日報)

○8月 8日(木)稲作所得が2割減、7年度産米生産費
 農水省は7日、平成7年度産米の生産費を発表した。自主流通米価格の低下や収量の減少で、10アール当たり所得が前年比19.5%減の65、390円なるなど、収益性が大幅に悪化したことが明らかになった。昨年11月の食糧法の施行で米の流通規制が大幅に緩和。小売業者主導の価格形成や米の需給緩和などが響いたためで、食糧法開始早々、稲作農家の経営に深刻な打撃を与え始めていることが浮き彫りになった。
(日本農業新聞)

○8月 8日(木)早場米に青未熟粒、台風6号で被害
 7月中旬に九州を直撃した台風6号などの影響で、宮崎、鹿児島の早場米に青未熟などの被害が発生していることが、食糧庁が7日発表した8年度産米検査結果(7月末現在)で明らかになった。水稲うるち米の1等比率は宮崎が33%、鹿児島が48%と低迷。
(日本農業新聞)

○8月 9日(金)低温続きで農作物管理に注意、盛岡地方気象台が情報
 盛岡地方気象台は8日、低温に関する気象情報を出した。同情報は今年5回目。8月の県内は気温の低い状態が続き、農作物の管理に注意を呼びかけている。県内はここ数日、最高気温、最低気温とも平年より3〜5度低く、沿岸部は最高気温が20度前後の日もある。今後は気圧の谷の通過で天気が崩れ、湿った東風が入り込むため沿岸を中心に最高気温が平年を4度前後下回る日が多いという。
(岩手日報)

○8月9日(金)秋田県水稲、生育やや回復傾向
 出穂期に入った県内の水稲の生育は、やや回復傾向を見せている。東北農政局秋田統計事務所は「出張所ごとの状況をまとめると、全県的には1日程度の遅れ。しかし、今年の特徴として県内全域どの圃場でも生育進度にばらつきが多い。生育が不揃いで出穂期間が長引く」としている。県農産課は「このところの好天で出穂は順調に進む。ただ朝夕の気温が低く、生育が遅れている中山間地で低温による不稔障害が心配される」と話している。
(秋田さきがけ)

○8月10日(土)北日本で低温、寡照、気象庁が管理呼びかけ
 気象庁は9日、北日本の低温と日照不足に関する情報を出して農作物の管理に注意するよう呼びかけた。同庁によると、北日本では8月に入っても日平均気温が平年より1〜5度低い日が続いている。今後も、大平洋側では冷たい東よりの風の影響で気温の低い状態が4、5日程度続き、同気温は平年より4度以上低くなる見込み。日照時間の少ない状態も、北海道を中心に1週間程度続くとしている。
(日本農業新聞)

○8月10日(土)大平洋側中心低温日が多い
 仙台管区気象台の発表した向こう1ヶ月の予報によると、東北地方は今後2週間、大平洋側を中心に平年より気温が低い日が多く、農作物の管理には注意が必要としている。降水量、日照時間は平年並み。
(日本農業新聞)

○8月10日(土)深水管理呼びかけ、青森県
 青森地方気象台が発表した気象情報によると、県内は三八上北、下北地方を中心にここ4、5日、最高気温が平年より3度ほど低い日が続く見込みのため、県農業生産対策推進本部は9日、稲作臨時指導情報を出して注意を呼びかけている。主な注意事項は水管理といもち病防除に関するものである。
(東奥日報)

○8月10日(土)出来秋へ手応え、岩手町「かけはし」穂出揃う
 岩手県岩手町の水田で、早くも「かけはし」の穂が揺れている。県全体では出穂期が2、3日遅れの状況だが、ここでは出穂をほぼ終え、穂揃い期を迎えた。低温に弱い減数分裂期を乗り切り、いもち病の発生も少ないとあった、関係者は「この地域は平年並みは確保できる」と出来秋へ手応えを感じている。
(岩手日報)
 
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○8月13日(火)間断灌漑励行、水稲栽培の留意点示す。東北農政局
 東北農政局は9日、「東北地域水稲安定生産推進連絡協議会WG」を開いた。これによると、生育は茎数がやや少なく、稲体も軟弱気味であることから、出穂、開花後の間断灌漑を励行することで、登熟の促進、根の活力維持を図る。落水時期については、収量確保と品質の向上を図るために、早期落水とならないように刈り取り時期をにらんだ適期落水に努めること。また穂いもち防除の徹底を呼びかけた。
(日本農業新聞)

○8月13日(火)カメムシに注意、秋田県
 秋田県病害虫防除所は9日、カメムシ類の発生と防除について注意報を発表し、県内農家に防除の徹底を呼びかけた。降雨の少ない乾燥した日が続けば飛翔行動が活発になり、水田に飛来して出穂後の穂を吸汁、加害し、斑点米を発生させるので十分な注意が必要と同所では警戒を強めている。
(日本農業新聞)

○8月13日(火)あぜみち通信第6号
 青森県木造町農家:生育は1日遅れからほぼ平年並み。草丈は平年よりやや短め。むつほまれは10日頃出穂期を終え穂揃い期に入り、あきたこまちは13日には出穂5割になりそう。順調にいけば20日頃から登熟期に入る。これから3日間で、出穂の終わったところからいもち防除作業。ここ4、5日ヤマセが吹いたが、日照もあり影響はないだろう。
 岩手県金ヶ崎農家:出穂期は14日頃になりそう。ひとめぼれもササニシキも基肥の苗箱一発施肥圃場も同じで平年より2日ほど遅れている。葉色の淡いところに7月末に穂肥をやった。3回目のヘリ防除が残るが、最近は夜涼しく、いもち病は止まった様子。紋枯病も少ない。日照量が伴えば、平年作が期待できそうだ。
 秋田県平鹿町農家:茎数は平年並みだが、草丈は平年の106%で約5cm長い。このところの好天と追肥の効果だと思うが、後々、倒伏の心配も出てきた。出穂期を終え、傾穂期に入った。ほぼ平年並みのペースだ。間断灌漑で根の健全化に努めている。いもち病は部分的にみられるが、航空防除も予定通りで、被害はなさそうだ。先週、夜温が低かったが、収量に影響するほどではない。
 宮城県矢本町農家:7月下旬後半からの好天で草丈、茎数ともほぼ平年並み。出穂は圃場によっても違うが、ひとめぼれがやや早く6日頃、ササニシキは8日頃から始まったが、まだ穂揃い期には至っていない。開花期にかけて最も水を必要とするので、水を切らさないように水管理していきたい。いもち病の航空防除を行っているが、7月下旬にササニシキの圃場の一部に発生がみられた。現在、上位葉への進展はみられないが、注意深く観察していきたい。
 山形県三川町農家:梅雨明け後の好天、高温続きで生育が進み、どまんなか、ひとめぼれは平年並みに7日頃から出穂した。はえぬきはこれからで、お盆までにはすべて出そろう。今年は昨年の西風と違って、だし(東風)の日が多く、おかげで病害虫の発生がめっきり少なくなっている。好天つづきで水が不足、根元が傷み始めたところも出ている。来月10日頃までは、間断灌漑が必要なので、今後の天候が気がかり。
 福島県岩瀬村農家:連日の好天に支えられて、すこぶる順調な生育。初星やひとめぼれなど早生の品種は傾穂期に入る。主力のコシヒカリも平年より5日くらい早い13日頃の出穂の見込み。昼夜の気温差も大きく、これからの黄熟には最適。病害虫の発生も特になく、いもち病斑が下葉に若干みられるものの、穂首への移行は心配ないだろう。今後台風や秋の長雨などの被害がなければ豊作が予想される。
(日本農業新聞)

○8月13日(火)水稲生育1〜2日遅れ、好天で回復基調、青森県
 春先からの低温と日照不足で心配された青森県内の水稲の生育は、7月中旬以降の好天で回復しつつある。県が12日発表した10日現在の調査では、県全体の40%が出穂期を迎え、生育の遅れは平年比1〜2日にとどまった。現在、水を最も必要とする出穂・開花期を迎えていることから、県水田対策課は5〜6cmの深水管理といもち病防除の徹底を呼びかけている。
(東奥日報)

○8月14日(水)賢治ゆかりの稲復活
 宮沢賢治生誕百年祭にわく岩手県のJA花巻市青年部は、賢治の詩「稲作挿話」に出てくる水稲品種「陸羽132号」を栽培、農業者としての”賢治の顔”を表現している。同品種は昭和37年を最後に植えられなくなった品種で、秋田県大曲市の東北農業試験場から種を入手した。
(日本農業新聞)

○8月14日(水)水稲の出穂、盛岡地域ほぼ出揃う、心配された障害みられず
 盛岡、紫波の両地域農業改良普及センターによると、水稲の出穂・開花は今月初めから始まったが、盛岡市内では今週に入ってから晩成種以外はほとんど出揃い、他の町村についても出穂開花が始まっている。今年は全体的に日照不足の傾向で推移、このため草丈の伸びが遅く、最終的に必要な茎数は確保したものの分げつの進み方も鈍かった。稲体自体も軟弱気味で、生育への影響もでるなど、開花期の障害が懸念されていた。減収につながるような障害は見受けられず、今年の水稲栽培は最大の難関を乗り切りそうだ。
(盛岡タイムス)

○8月14日(水)秋田県内水稲、生育ばん回
 梅雨明け後の好天により、秋田県内水稲の生育が回復、出穂期は平年並みなでばん回した。県農政部と東北農政局秋田統計事務所は13日、作況ニュース第8号をだし、穂いもち防除の徹底や水管理、高温対策に万全を期すよう呼びかけた。
 あきたこまちの出穂期は県北が10日、中央部が9日でともに平年に比べ1日の遅れ。県南は7日で平年に比べ1日早かった。また、茎数は地域差が大きいが、全県的には平年の94%まで回復した。
(秋田さきがけ、日本農業新聞)

○8月15日(木)政府米銘柄区分見直し
 食糧庁は14日、政府米の買い入れ、売り渡し期に適用している現行の銘柄区分(1〜5類)を見直し、新しい基準による銘柄別グループ分けの検討を8月下旬にも始める方針を固めた。生産者、米流通関係者、消費者、学者などで構成する「米の銘柄に関する検討会」を設け、秋にも報告をまとめ、9年度産米から適用する。新しいグループ分けの基準には、米価審議会が打ち出した自主流通米価格による市場評価を取り入れる考え。検討では、政府米の役割を踏まえた格付けの安定性やグループ間の価格差などが焦点になりそうだ。
(日本農業新聞)

○8月15日(木)台風12号、強風で農作物被害
 台風12号が縦断した九州では果実の落果、水稲の倒伏や施設などに被害が出た。鹿児島では収穫が残っていた早期水稲、野菜など、熊本、福岡県などでは果樹や水稲、葉たばこなどに被害が出ている。
(日本農業新聞)

○8月15日(木)8年度産米10日現在、一等比率35.4%
 食糧庁は14日、8年度産米の検査結果を発表した。台風6号の影響で早場米の品質が低下しているため、水稲うるち玄米の一等比率は全国平均で35.4%(前年同期83.3%)と、例年に比べ極端に低迷している。早場米地帯の検査状況をみると、一等比率は宮崎16%、鹿児島24%で、規格外比率は宮崎4%、鹿児島27%と、台風による青未熟粒や乳白粒、カメムシなどの被害が深刻。
(日本農業新聞)

○8月16日(金)出穂ほぼ平年並み、青森県
 県農業生産対策推進本部がまとめた15日現在の県内の出穂状況によると、出穂期に達した面積は県全体で86%と「ほぼ平年並み」となった。ヤマセの影響で低温が続いている下北・むつはわずかに12%と平年を大きく下回った。同対策課は5〜6cmの深水管理といもち病防除の徹底を呼びかけている。
(東奥日報)

○8月17日(土)穀物、世界的にひっ迫、米国が需給見通し
 2年連続の世界的な穀物需給ひっ迫が、米国農務省のまとめで16日までに明らかになった。同省が8月1日現在で調査した穀物国際需給見通しによると、世界のトウモロコシ生産量は前年度を3、830万トン上回る見込み。その一方で消費量も740万トン増えるため、97年8月末の期末在庫率は、前年度を0.2ポイント下回る11.2%になる見通しとなった。
(日本農業新聞)

○8月17日(土)東北152号、「ひとめぼれ」の次世代水稲
 「ひとめぼれ」の唯一の弱点、いもち病に対する弱さを克服した水稲の新品種の登録が近づいている。宮城県の古川農業試験場で育成している「東北152号」だ。「ひとめぼれ」とほぼ同等の能力を備えている上、多収性ではむしろ勝っている。すべてが順調にいけば来春にも品種登録申請される予定。「ササニシキ」に、いもち病に強い「ササニシキBL」(ささろまん)ができたように、「ひとめぼれ」にも補完・後継品種が登場すれば、同県が進めている「ひとめぼれ」「ササニシキ」の二枚看板の米戦略がより強固になることは間違いない。
(日本農業新聞)

○8月17日(土)東・西日本残暑続く、北日本は低温傾向に
 てんき西から東へ:来週は日本付近は東・西日本は大平洋高気圧に覆われて、連日晴れて残暑が続く。北日本は21日頃から寒気が入り雲が広がりやすく、低温傾向が続く見込み。
(日本農業新聞)

○8月17日(土)平均気温は低めに推移
 仙台管区気象台は16日、向こう1ヶ月の天気予報を発表した。この期間の平均気温は平年より低く、降水量、日照時間ともに平年並みの可能性が大きい。(詳しくは1ヶ月予報参照)
(日本農業新聞)

○8月20日(火)水稲出穂時期持ち直す、穂いもち病抑制へ、岩手県
 水稲の出穂時期はほぼ平年並みに持ち直し、低温やいもち病の影響は少なくなりそうなことが、県農政部が19日発表したまとめで分かった。県全体で9割が出穂したのは8月15日で、平年より1日遅れただけだった。県農政部は、遠野、宮古、久慈などの一部で低温のために稔らない「障害不稔」の可能性があるとしているが、作柄に大きな影響はない見通しだという。多発が心配されていた穂いもちは、出穂期に好天が続いたことや、防除が順調だったことから抑制される見込みだ。担当者は「出穂期の穂いもちも影響は大きいが、大事な時期は乗り切れた」としている。
(朝日新聞、岩手日報、盛岡タイムス)
 
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○8月21日(水)8年度産米入札基準価格4%下げ
 自主流通米価格形成センターは20日、運営委員会を開き、8年度産通年米入札の基準価格、第1回入札(8月29日、大阪)の値幅制限、年明け以降の入札実施月を決めた。銘柄ごとの基準価格は、7年度産最終入札の指標価格は前年産に比べ約4%低下した。基準価格は、7年産が前年比5.1%下がったのに続き2年連続の引き下げ。急激な基準価格の低下による農家経営への影響は避けられず、政府には米価安定のための施策が改めて問われることになる。
(日本農業新聞)

○8月21日(水)最上地区米総称決まる、山形県
 最上地区農協経営者協議会が一般から募集していた「もがみ米総称」の名称発表と表彰式が19日、新庄市で行われた。総称は「やまがた新幹線新庄最上米」と決定した。
(日本農業新聞)

○8月21日(水)東北から農作物9品種を命名登録
 東北農業試験場は20日、命名登録された育成農作物のうち東北関係分を公表した。
 「おきにいり」は東北農試水田利用部が冷害やいもち病への耐性と食味を眼目に開発、耐冷性で「ササニシキ」に勝りながら、同程度の粘りと食味を兼備。「ゆめむすび」は宮城県古川農業試験場で育成した東北150号で、「ササニシキ」を上回る収量性と「ひとめぼれ」並みの食味が特徴。
(河北新報、その他)

○8月21日(水)東青、下北好天で遅れ回復、青森県内水稲99%が出穂
 県農業生産対策推進本部は20日、同日現在の県内水稲出穂状況をまとめた。好天が続いたことから、出穂期に達した面積は県全体で99%に達し、平年の86%を上回り、ほぼ終了した。県内67市町村の内出穂終わりを迎えたのは、56市町村。ヤマセの影響で今月に入って低温が続いた一部沿岸部で、やや遅れがみられる程度となっている。県農林部は葉いもち病の発生面積が平年の3.2倍と高いことから、穂いもち病に移行しないように防除を呼びかけている。
(東奥日報)

○8月21日(水)東北のトップ切って、早くも稲刈り、宮城県角田
 東北地方のトップを切って20日、角田市の農家が早くも稲刈りをした。品種は、4月23日に田植えした「キララ397号」。周囲に、まだ青々とした田んぼが広がる中、そこだけが黄金色に染まった稲を刈り取った。このところの残暑で角田市などの仙南地方の稲の登熟は急ピッチ。「ひところの生育の遅れは取り戻した」と農家の表情も明るい。
(河北新報)

○8月22日(木)身の入らない穂も、「ユメコガネ」に低温障害
 ボクの水田日記から:ユメコガネの穂先はこうべをたれ、実りの秋がそう遠くないことを予感させる。ただ、穂の中には茶色くて実の入ってないものが目立ってきた。むつほまれには被害がないころから、極早生のユメコガネは幼穂形成期に低温障害にあったようだ。いもち病に気を取られていたが、新たなる心配の種ができてしまった。
(日本農業新聞)

○8月22日(木)西洋フードシステムズ、有機米へ切り替え
 ファミリーレストランなどを展開する西洋フードシステムズは21日、今年9月上旬から、同社で使用する米を有機栽培米に切り替えることを発表した。8年度産は使用量の半分約2000トンで、9年度産米から使用量の4000トン全量を有機栽培米に切り替える方針。大手外食で本格的に有機米を導入するのは初めて。
(日本農業新聞)

○8月23日(金)29日の自主流通米第1回入札、22銘柄24、000トン
 自主流通米価格形成センターは22日、8年度産米の第1回入札の上場対象銘柄と上場数量を発表した。北陸や三重、島根の「コシヒカリ」など22銘柄24、000トンが上場される。新規上場は福岡「夢つくし」と、今年産から地域区分上場する三重の伊賀「コシヒカリ」の2銘柄。
(日本農業新聞)

○8月24日(土)水稲作況「平年並み」北日本、回復遅れ、8月15日現在
 農水省は23日、平成8年度産水稲の8月15日現在の作柄概況を発表した。全国平均の作況指数は101の平年並み。北海道、宮城、秋田の3道県が「やや不良」となるなど、低温や日照不足の影響を受けた北日本の作況が低い。関東以西は被害も少なく生育は順調だが、宮崎、鹿児島の早期栽培は、7月中旬の台風6号による倒伏などの被害を受けたため、作況指数97の「やや不良」となっている。
(日本農業新聞)

○8月24日(土)光センサーで収量調査、農水省開発へ
 農水省は水稲の収穫量調査作業の効率化と精度の向上の実現に向けて、平成9年度から光センターを活用した計測機器・システムなどの開発に着手する。収穫量調査は、統計担当職員が水稲の籾数などを手作業で数え、水稲の作柄を調査している。このような調査に最新技術を導入することで、効率化のほかに、職員の経験に頼っている現場での調査の精度の向上と迅速化を図るのが狙い。
(日本農業新聞)

○8月24日(土)8年度産1等米比率なお低迷、8月20日現在
 食糧庁は23日、米の検査結果を発表した。水稲うるち米の1等比率は41.4%と、前年同期(81.2%)に比べ依然として低迷している。現在、全検査数量の半分を占める宮崎、鹿児島の早場米が、台風6号で倒伏などの被害を受けて、品質が低下したため。鹿児島は規格外比率が34.7%に達している。
(日本農業新聞)

○8月24日(土)水稲作況、天候回復し平年並み、秋田県中央部は落ち込む
 東北農政局は23日、平成8年度産水稲の8月15日現在の作柄概況を発表した。それによると、東北の作況は99の「平年並み」。初期生育の遅れや6月中旬から7月上旬の日照不足の影響から生育が抑制されたものの、7月中旬以降の天候の回復で出穂・開花もおおむね順調に経過した。県別では宮城県(98)と秋田県(95)が「やや不良」。特に秋田県の県中央部が93とかなり落ち込んでいる。青森県(100)と岩手県(99)、山形県(99)が「平年並み」で、福島県(102)の「やや良」となっている。
(日本農業新聞)

○8月24日(土)南から暖気で一時ぐずつく、1ヶ月予報
 仙台管区気象台が発表した向こう1ヶ月の予報によると、平均気温、降水量、日照時間ともに、平年並みの可能性が大きい見込み。天気は、南からの暖かい湿った気流が入りやすく、ぐずつく時期がある。
(日本農業新聞)


○8月24日(土)ばらつく水稲作柄、宮城「98」
 農水省は23日、今年収穫されるコメの全国平均作況指数が「平年並み」の101になったと発表した。東北平均では99の「平年並み」だが、地域別の指数は104の「やや良」から「不良」までばらついている。2年連続の豊作や輸入米の受け入れなどでコメは現在でもあまり気味で、関係者の間ではコメ余剰の懸念が広がっている。
 東北の農家は、田植え後の低温や日照不足に不安を募らせていただけに「まずは一安心」という表情。一方で、新食糧法下でコメ販売競争が激化し、過去最大規模の減反が実施された中での「平年並み」、「価格下落に拍車がかかりそう」「来年はさらに減反が強化されるのでは」と、複雑な思いの稲作関係者も少なくない。
 河南町農家:「やや不良」の作柄に、その程度だと思っていた。台風で稲が倒れたり、水不足の影0響で黒ずんだ稲もある。こうなると実が入らない。
 南方町農家:稲が柔らかめなので、これからの台風が怖い。登熟も早まっているので、刈り取りを早めようと思っている。
 柴田町農家:見た目は平年並みだが、6月の日照不足と低温の影響が確実に出ている。登熟の具合も良くない。
(河北新報)

○8月24日(土)気象新システム稼働、病害虫の発生など予測、栗っこ農協
 栗っこ農協1迫支店は、農業情報システムを稼働、このほど一部稼働を開始した。県内の農協では中田町農協に次いで2番目。局地的な気象データを活かして、病害虫の発生予測などに役立てる。
 同システムは町内4カ所と花山村の1カ所に気象観測局を設置。1時間毎の気温、湿度、降水量、日射量など、8つの観測データをNTT回線を通して、営農センターの監視局に出すことができる。センターでは、このデータや気象衛星「ひまわり」からの情報を基に、病害虫の発生や刈り取り適期などを予測し、農家に情報を伝える。
(河北新報)

○8月24日(土)水稲平年並み「100」、青森県
 東北農政局青森統計情報事務所は23日、青森県の8年度産水稲の作況概況とリンゴの生産出荷予想をそれぞれ発表した。水稲は7月中旬以降の高温で生育遅れを取り戻し、県平均の作況指数は100の「平年並み」。全国平均の101を下回ったものの、東北6県では福島の102に次ぐ作柄となった。
(東奥日報)

○8月24日(土)水稲作況福島県「やや良」の102
 東北農政局福島統計情報事務所は23日、水稲の作柄概況を発表した。福島県平均の作況指数はやや良の102となった。平年並みだった昨年の99を3ポイント上回り、東北6県では最高。7月中・下旬が高温で推移したため生育はおおむね順調で、いもち病などの被害率も平年に比べて低い。現在、県内は浜通りを中心に深刻な水不足に見舞われている。阿武隈地域の高地にある水田の一部などで影響を受けているが、全県的には目立った被害はないという。ただ、干ばつが続くと地割れが起きたり、籾が肥大せずコメの品質低下などにつながるため、水管理には十分注意が必要。
(福島民報)

○8月24日(土)山形県内99「平年並み」庄内は「やや不良」に
 東北農政局山形統計情報事務所は23日、8年度産県内の作柄概況を発表した。県平均の作況指数は99の「平年並み」。庄内地方が伸び悩んでいるのは、田植え盛期となった5月15日前後が低温で経過したため、「ササニシキ」を中心に苗の活着が思わしくなく、茎数が確保されないまま推移。結果的に穂数も少なく、平年作までには至らないと判断した。
(山形新聞)

○8月24日(土)秋田県水稲作況95の「やや不良」、中央地区は「不良」
 東北農政局秋田統計情報事務所は23日、水稲の作柄概況を発表した。本県の作況指数は低温・日照不足により穂数がやや少ないと見込まれ、95の「やや不良」で、全国最低となった。同事務所は「1穂当たり籾数が圃場によって格差が著しく、平均値を割り出しにくいなど、この時点の作況指数には未確定要素が多い。籾数が多くなれば登熟次第で回復する可能性もある」としている。
(秋田さきがけ)

○8月24日(土)水稲生育平年並み、岩手県農家ホッと
 相次ぐ低温、日照不足で厳しい条件が続いた今年の岩手県水稲。東北農政局岩手統計情報事務所が23日発表した「平年並み」の作柄は、細心の栽培管理に追われてきた生産者を一安心させている。下閉伊、県北両地帯では低温の影響がやや心配されるが、今後の課題は品質向上対策。早い品種は9月中旬にも始まる刈り取り適期の徹底がポイントとなる。
 北上川上流:山間部で低温障害の可能性も残るが、平野部は心配なく、平年並みは確保できる見込み。
 北上川下流:開花時期に多少のばらつきはあるが、ひとめぼれ、ササニシキとも生育は順調。葉いもちは全般的にみられるが、穂いもちに移行する程度ではない。
 東南部:8月初旬まで4、5日あった生育の遅れは1、2日程度まで回復、平年作は確保できる見通しだ。
 下閉伊:出穂盛期は13日前後で、ほぼ平年並み。6月下旬の低温で分げつが抑制された地域があった。
 北部:久慈地方は生育の遅い品種で8月初旬の低温の後遺症が懸念される。

○8月25日(日)水稲作況「101」が示すもの(論説)
 地域によって、日照不足の影響が心配された今年の水稲は、8月15日現在の作況指数「101」と平年並みとなった。米どころの北海道、東北では「やや不良」のところもあり、今後の天候に警戒が必要である。しかし、関東以西では「やや良」のところも多く、全国的には、平年並みに推移するとの見方が強い。10月末で約250万トンの米在庫が予想されることなどから、29日からの自主流通米価格形成センターの入札にどう影響するか、不安である。
(日本農業新聞)

○8月27日(火)転作目標100%達成へ
 農水省が26日まとめた8年度「新生産調整推進対策」の実施見込み調査によると、8年度の米の生産調整が全国ベースで100%達成できる見通しとなった。10万ヘクタールを超える転作強化や食糧法施行後初の生産調整となったことで、一部に達成を困難視する見方もあった。未達成県は12府県に上る見込みだが、北海道、東北、新潟を含む北陸の米主産県では、大潟村を抱える秋田以外は達成できる見通しだ。
(日本農業新聞)

○8月27日(火)あぜみち通信(7号)
 青森県木造町農家:「むつほまれ」「あきたこまち」ともに登熟が始まっている。昼と夜の気温差も大きくなり、登熟には最適な状態になっている。穂を透かすと例年不稔粒がみられるが、今年はそれがない。今後の心配は稲こうじ病と台風。
 秋田県平鹿町農家:朝夕寒く秋めいてきたが、昼は天気が良く、適当な雨も降って登熟は順調。二カメイチュウ、いもち病は所々にあるが心配するほどではない。
 岩手県金ヶ崎町農家:「ひとめぼれ」「ササニシキ」「亀の尾」とも穂が傾き始めた。穂いもちは今のところ見えない。町内では地域によっては茎が伸び、倒伏の心配もあるが、平年並みの作柄が望めそうだ。
 宮城県矢本町農家:15日の台風12号は風が大変強く、丁度出穂期に当たっていたため大変心配したが、あまり影響はなかったみたいだ。雨が少なかったので、灌水に心がけてきた。いもち病は雨が少ないせいか広がりはみられない。
 山形県三川町農家:出穂後も好天に恵まれ、各品種とも順調に登熟が進んでいる。穂揃いの悪いのが本年の特徴。今後の天候次第では、2次枝梗の登熟が気がかり。天候と登熟具合をみながら間断灌漑を続ける。
 福島県岩瀬村農家:今年の稲は、連日の干天のため徒長気味の圃場も少なく、全品種平年より3〜4日早い出穂で「コシヒカリ」も傾穂期に入る。病害虫の発生はほとんどない。今後の天候が順調に推移すれば豊作となるだろう。
(日本農業新聞)

○8月27日(火)東北農試水田利用部、100年記念し一般公開
 大曲市の東北農試水田利用部が、稲作研究を始めて今年でちょうど100年になる。これを記念して27日に式典を行うほか、28、29日の両日、水田利用部を一般公開する。
(日本農業新聞)

○8月28日(水)水稲回復、実りの秋へ、岩手県
 水稲の生育は、8月中旬以降の高温、豊かな日照で遅れを取り戻し、出来秋に向かってほぼ順調に経過している。県の調査によると、春先から相次いだ低温、日照不足の影響で、本県水稲は8月初旬まで平年より3日程度の遅れ。低温被害は免れたが、稲体が軟弱気味に推移、いもち病の多発などが懸念された。しかし、同月中旬になって気象が好転。各地とも出穂が予測より1〜3日早まり、ほぼ平年並みに回復した。昼夜の温度格差が大きいため初期登熟は順調で、今のところいもち病も抑えられている。
(岩手日報)

○8月28日(水)水稲、収穫期見極めを、岩手県技術情報第6号
 県農作物気象災害防止対策本部は27日、農作物技術情報第6号を発表した。9月は主要品種の仕上げ・収穫期に差し掛かり、品質向上対策を栽培管理のポイントを指摘している。間断灌漑で登熟を促進しながら早期の落水防止で根の活力低下などを防ぎ、水田の状態や品種に応じた落水を行う。収穫で注意するのは適期の見極め。登熟積算温度でおおよぼの時期を予測しながら、穂の色などをみて適期を逸しないように作業を進める。
(岩手日報)

○8月28日(水)転作目標達成、実施者に不公平感
 農水省は27日、平成8年度の米の生産調整実施見込み(6月30日現在)を公表した。生産調整実施面積は67万85ヘクタールで、消費純増などの補正後の目標面積である66万9631ヘクタールに対して、達成率は100.068%になった。しかし、目標達成でも最近の自主流通米価格は引き下げ傾向の他、地域的に未達成県、市町村、農家があり、生産調整実施者との不公平感を今後どう保つかなどの問題も残っている。
(日本農業新聞)

○8月28日(水)賢治、100歳の誕生日
 詩人で童話作家の宮沢賢治(1896〜1933年)の生誕百年に当たる27日、故郷、岩手県花巻市の市文化会館で「ありがとう賢治さん」と名付けた生誕祭が行われ、県内外のファン等約1、100人が盛大に祝った。
(日本農業新聞)

○8月28日(水)転作へ算入、直播・有機栽培5千ヘクタール
 農水省が発表した新生産調整推進対策実施見込みで、今年から転作の新たな手法として導入した直播栽培と有機無農薬栽培の作付面積が、全国で約5千ヘクタールとなったことが分かった。実際に生産調整として認められる減収カウント面積は652ヘクタールになるとしている。
(日本農業新聞)

○8月28日(水)農林水産省は27日、都道府県別生産調整実施見込み面積を公表したが、東北地方全体では目標面積の合計13万5000ヘクタールの転作を達成した。県別では秋田県が達成率96%だった他は、青森・岩手・宮城・山形の各県で101〜102%、福島県で100%をそれぞれ達成した。ただ、未達成県が全国で12府県に上ったことから、JAから「転作実施者が不利にならない方策を今後講ずるべきだ」といった意見が出されている。
(日本農業新聞)

○8月29日(木)強含む国際米相場、米国が97年予測
 1997年度の世界の米情勢は、生産が伸び悩む一方で、アジア諸国で大幅な輸入増かが続き、世界の米在庫率は12.5%まで下落。このため、国際市場価格は強含みで推移する−こんな米国農務省の予測がJA全中が28日までに得た情報で明らかになった。特に、中国の輸入量は125万トンに及び、今後は世界最大規模の輸入国となり、それも近い将来、世界の高品質米市場を極端なひっ迫状況に追い込む危険性があるとしている。
(日本農業新聞)

○8月29日(木)政府米にも市場評価
 食糧庁は28日、「米の銘柄に関する検討会」の初会合を開き、政府米の買い入れ、売り渡し時に適用している現行の銘柄区分(1〜5類)の抜本的な見直し作業に着手した。新しい基準による銘柄別のグループ分けには、自主米価格による市場評価を取り入れる方針で、今秋にも報告をまとめる予定だ。
(日本農業新聞)

○8月29日(木)20日に通年米第2回入札
 自主流通米価格形成センターは28日、8年度産通年米の第2回入札を9月20日、東京取引場で行うことを決めた。
(日本農業新聞)

○8月30日(金)自主米やっと薄日、前年上回る銘柄も
 自主流通米価格形成センターは29日、大阪取引場で8年度産通年米として初の入札を行った。全体では基準価格と比べて3%ほど安値となったが、予想された安値は回避された。中には、岡山「コシヒカリ」のように前年の入札価格を上回る銘柄もでた。
(日本農業新聞)

○8月31日(土)飼料穀物を放出、トウモロコシ過去最高、農水省
 農水省は30日、国際的に需給がひっ迫しているトウモロコシなど飼料用穀物の端境期の安定供給を図るため、9月から備蓄穀物を放出すると発表した。トウモロコシ40万トン、大麦30万トン。トウモロコシの放出枠は過去最高で大麦は初めて。放出は、米国の期末在庫が史上最低の4.4%にまで落ち込み、穀物の船積みが遅れる懸念があるため。(日本農業新聞)

○8月31日(土)降水量は平年並み、1ヶ月予報
 気象庁は30日、1ヶ月予報を発表した。この期間の平均気温は平年並み。降水量、日照時間とも平年並みの見込み。週別の平均気温は1週目が平年並みだが、2週目は全般に低くなりそう。3、4週目は北日本と東日本が高く、西日本と南西諸島では平年並みとみている。
(日本農業新聞)

○8月31日(土)4〜6月米の消費、大幅減、需給への影響心配
 食糧庁が30日まとめた、今年4月から6月の米の1人1ヶ月当たりの消費量は、消費世帯で前年同期に比べて1.8%減少した。これまでの減少幅と比べほぼ2倍の水準。同時に、需給計画への影響も心配される。
(日本農業新聞)

○8月31日(土)天気西から東へ、北日本は週末に低温
 北日本は秋雨前線が停滞し、ぐずついた日が続く。週末にかけては大陸からの高気圧に覆われるが、気温がぐっと下がる見込み。東日本は台風14号の影響で週半ばは荒れそうだ。
(日本農業新聞)

○8月31日(土)秋雨前線影響一時ぐずつく、1ヶ月予報
 仙台管区気象台が発表した向こう1ヶ月の東北地方の天気は周期的に変わりやすく、秋雨前線の影響でぐずつく時期がある。平均気温、降水量と日照時間ともの平年並みの見込み。

○8月31日(土)福島農業試験場、9月6、7日参観デー
 創立百周年に当たる福島県農業試験場の参観デーが9月6、7日の両日、郡山市で開かれる。農業技術展、水稲直播栽培の展示と小集会、試験圃場の公開、農業機械・資材など展示即売を予定している。
(日本農業新聞)

 
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