水稲冷害研究チーム

1996年東北稲作動向(新聞記事等から)


1996年東北稲作動向(新聞記事等から)

 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料課長下川さんにご協力をいただいています.


10月


 
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○10月 1日(火)アイデア多彩JAの米PR
 「おいしく作った米を、いかに消費者にPRするか」−。マーケティングの最大の課題だが、食糧法施行に伴う米販売の競争激化とともに、単位JAの宣伝活動も華々しくなってきた。発光ダイオードを駆使した宣伝壁画も現れた。新聞広告、テレビコマーシャル、インターネット、エコーはがき、列車広告、ダイレクトメール、クレジット会社との提携など媒体も多彩だ。JA職員による訪問セールスもある。
(日本農業新聞)

○10月 1日(火)宮城・南郷町の大区画圃場
 稲作の低コスト生産をめざして、東北各地で水田の大区画圃場整備が進んでいるが、宮城県南郷町では283ヘクタールを50アールと1ヘクタールに整備する工事がほぼ完成。4つの生産集団が作業の受託などを行い、作業効率が従来の半分になるなど大きな成果を挙げている。
(日本農業新聞)

○10月 3日(木)9月の気候
 気象庁は2日、9月の気候統計値を発表した。平均気温は北海道、東北北部、九州、南西諸島では平年を上回った。その他の地方は平年を下回り、関東甲信越、近畿などでは平年より1度以上低いところがあった。
(日本農業新聞)

○10月 3日(木)新米の試食好評、JA宮城経済連
 宮城県経済連は2日、仙台市で8年度産宮城米の試食会を開いた。試食したのは9月26日に刈り取った古川地区の「ささろまん」と25日刈り取りの登米地区「ひとめぼれ」。宮城産新米は、県外には一部出荷しているが、3日から一斉販売。
(日本農業新聞)

○10月 4日(金)もみ受け入れ盛ん
 収穫時期を迎えた米どころJA江刺市の中央カントリーエレベータで、もみの受け入れが始まった。春先の低温でスタートした今年の稲作は、出穂期以降は、おおむね天候に恵まれたが、8月下旬から再び低温が続き、登熟が緩慢となり9月15日現在、北上川下流の作況指数は97で「やや不良」と発表され、収穫時期もやや遅れている。
(日本農業新聞)

○10月 4日(金)リースコンバインがフル稼働
 JA花巻市が事業主体となって進めている農業機械のリース事業が、秋の収穫期を迎え本格的に運用され、各生産組合にリースされた大型コンバインがフル回転している。
(日本農業新聞)

○10月 4日(金)秋田の新米、全国へ
 平成8年度産米の出荷が3日から始まり、出発式がJA秋田経済連で行われた。この日出荷された新米は、産地精米「あきたこまち」と「ササニシキ」、玄米・精米合わせて2415トン。経済連は「今年は、田植え後の低温・日照不足により初期生育が遅れたが、7月下旬の好天と生産者の努力で昨年より1日早い出荷となった。9月15日現在で97の作況指数だが、100に近い数字だ。自信を持って出荷できる。」と説明があり、「あきたこまちは10年になるが、1、2番の出来。昨年より白度も1〜2ポイント良い。胴割れ米が気になるが、刈り取り遅れのないよう呼びかけていきたい。」と話していた。
(日本農業新聞)

○10月 4日(金)宮城米も初荷祝う
 平成8年度産宮城米の初荷式が3日、仙台市で行われた。この日、九州、北海道へは列車が、関東、宮城県内へはトラックが「ササニシキ」「ひとめぼれ」合わせて750トン余りを載せて出発した。今年は食味も上々で、積極的な販売に向けて関係者は意欲を新たにしている。
(日本農業新聞)

○10月 5日(土)8年度産米1等84%、9月末現在
 食糧庁が4日まとめた9月末日現在の米検査結果によると、水稲うるち米の検査数量は前旬より45万トン増の115万トン、1等米比率は同2ポイントアップし84%となった。7年度産の同時期の検査数量に比べると、44万トン少なかった。転作面積の増加や生育遅れなどによるものと食糧庁は見ている。1等米比率は7年度産より2ポイント少ないが、6年度と比べると6ポイント高い。
(日本農業新聞)

○10月 5日(土)雨多い北日本大平洋側
 気象庁は4日、5日から11月4日までの1ヶ月予報を発表した。この期間の平均気温は平年並みで、降水量は北日本の大平洋側で多いほかは平年並み。日照時間も平年並みの見込み。
(日本農業新聞)

○10月 5日(土)1等米比率94.3%に、山形で9月30日現在
 山形食糧事務所は4日、県内平成8年度産米の検査概況を発表した。それによると、うるち玄米の検査数量は16、260トンで前年同期比43.3%の進捗率。
(日本農業新聞)

○10月 5日(土)1等米比率92%、宮城で9月30日現在
 仙台食糧事務所は4日、宮城県内の平成8年度産米の検査概況を発表した。それによると、玄米の検査数量はうるち5、322トンとなって、進捗率は昨年同期比約8%と大幅な遅れとなっている。大きな理由は登熟の遅れから刈り取りが進まないためとしている。また、うるちの1等米比率は92%で、前年同期の97%から低くなっている。同県の主要銘柄で見ると、「ひとめぼれ」94%、「ササニシキ」88%となっており、比率が下がる理由として、登熟の不揃いため充実不足粒と未熟粒の混入の影響とみられている。
(日本農業新聞)

○10月 5日(土)下旬に一時冬型気圧配置
 仙台管区気象台が発表した向こう1ヶ月の予報によると、平均気温は平年並みの見込みで、降水量は大平洋側で平年より多く、日本海側で平年並み。日照時間は平年並みの見込みとなっている。(詳しくは1ヶ月予報参照)
(日本農業新聞)

○10月 6日(日)ササニシキ復権めざし奨励推奨店制度、JA宮城経済連
 宮城経済連は10月から、首都圏の小売店をターゲットに「ササニシキ」販売推奨店制度を始めた。店頭精米機を持つ500店舗を目標に認定し、精力的に販売キャンペーンを行う。草の根運動的な手法による米の販売強化作戦だ。
(日本農業新聞)

○10月 6日(日)1等米比率73%、昨年に比べ14ポイント減、岩手
 盛岡食糧事務所は5日までに、平成8年度産米検査の実績を発表した。9月30日現在の検査数量はもち、うるち合わせて632トンで、昨年比わずか8%にとどまった。1等米比率は73%と14ポイント以上も落ち込み、今後の推移が心配される。岩手県内の米の初検査は例年、9月20日前後に行われる。しかし、今年は県内全域の主要品種で登熟が緩慢な上に、1枚の田んぼでも登熟度合いに差が出ているため、収穫を遅らせる農家が相次いでいる。同事務所はこのため、初検査を9月26日まで遅らせた。
(日本農業新聞)

○10月 8日(火)難防除水田雑草が繁殖、東北地方
 東北地方で単一除草剤の連用が原因らしい雑草が水田に繁殖し、コンバインに詰まるなど農家を悩ますケースが起きている。東北農業試験場水田利用部の雑草制御研究室では、単一除草剤の連続使用を避け、複数薬剤によるローテーション散布を行うよう呼びかけている。
(日本農業新聞)

○10月 8日(火)あぜみち通信、平年作ほぼ達成
 遅い地方の稲刈りも本格化してきた。一部地域を除いて台風など大きな災害もなく、いもち病の大発生も避けられた。「せめて平年作に」と願った今年の稲作だったが、ほぼそれに近い形で幕が下ろせそうだ。
 青森県木造町農家:9月29日から稲刈りを始めた。収量は「むつほまれ」が630kgで平年並み。「まいひめ」が少し落ちるくらい。「あきたこまち」は平年9俵いくところが9俵を切ったのが残念。今年は稲刈りに入っても葉が生き生きしているため水分が高い。
 岩手県金ヶ崎町農家:刈り取りは2日から始めた。まだ青米が多い。10日ごろが適期で、作業も最盛期になりそう。収量はなんとか平年並みにこぎつけそうだ。今年は「ササニシキ」の出来が良い。今年は天候に恵まれなかったが、幸いなことに台風が来なかった。おかげで倒伏もなく作業は順調に進んでいる。
 秋田県平鹿町農家:刈り取りは「あきたこまち」がほぼ終わり、中心は「ひとめぼれ」へ。これまで倒伏も圃場のぬかるみもなく、収穫作業は順調にきている。こんなに作業条件の良い年も初めてだ。収量は10俵から10俵半の間で、平年並みからやや良といったところ。周辺の農家も収穫が終わり、9俵半から12俵ぐらいになっている。
 宮城県矢本町農家:生育遅れは一時、ほぼ平年並みまで回復したと思われたが、最後までばん回できなかったようだ。稲刈りは少し早いかと思ったが、2戸共同の収穫作業のため2日「ひとめぼれ」から始まった。「ひとめぼれ」は平年より茎数、籾数とも少なかったが、登熟が良く、屑米は10アール当たり12〜13kgで、収量は540kgとなった。「ササニシキ」は平年並みの量となったが、屑米がやや多く、収量は540kg。
 山形県三川町農家:6日までに3品種とも刈り取りが終わった。天候に恵まれて登熟が順調に進み、全量1等米で出荷できた。「どまんなか」は一部褐色米が出たが、「ひとめぼれ」、有機栽培の「はえぬき」は近年ない出来栄えで、屑米も少なく食味も良い。収量は平年並みの570kgを確保できそうだ。今年は育苗期の低温、日照不足で発芽が悪かった上、田植え期も雨と強風で活着が遅れスタートから苦労した。苗立ち率の低下による株当たりの穂数不足が最後まで響いた。
 福島県岩瀬村農家:稲の刈り取りは最盛期だが、雨が多く作業は進まない。特に有機米「コシヒカリ」の作付が多い当地区は、稲刈り開始はあと数日。6日現在、一般の「コシヒカリ」は積算温度981度、深水栽培の「コシヒカリ」は同960度で、完熟までもう少し。早生、中生品種の刈り取りはほぼ終わり、収量は若干上回る程度で一部に胴割米が発生しているよう。地域や品種によっては出穂後の干ばつの影響がありそうだ。主力の「コシヒカリ」に期待したいところだが、茎数や籾数の少ない圃場も見られることから作況は平年並みか。
(日本農業新聞)

○10月 9日(水)米の食味地図作製へ、長野のJA
 JA信州上田は、食味計で米のうまさを計り、米の食味地図づくりを進めている。2、3年後をめどに完成させる予定で、食味で区分した地帯毎に営農指導と販売方法を確立し、農家収入を増やす計画だ。
(日本農業新聞)

○10月 9日(水)青森・相馬村幻の米「ムツニシキ」初検査で全量1等
 幻の米「ムツニシキ」を有機低農薬栽培する相馬村でこのほど、平成8年度産米の初検査が行われ、全量が1等米に格付けされた。同村では、村を挙げて「ムツニシキ」を作付して8年目。ほとんどは、北海道の十勝米穀を通して釧路、帯広、道央の3生協で「じょっぱり米」として販売している。
(日本農業新聞)

○10月 9日(水)今年度産米で卸業者と懇談、JA宮城経済連
 宮城経済連は7日、仙台市内で全国の77米卸業者を集めて平成8年度産米取り扱い懇談会を開き、食糧法下での米流通の問題点など、意見交換を行った。自主流通米では、うるち全体で焼く27万7千トンの計画で、うち「ササニシキ」と「ササニシキBL」が約12万トン。販売方法として特別表示米「ササニシキ」「ひとめぼれ」合わせて約5300トン。こだわり米の「自然乾燥米」と、カントリーエレベータでもみ貯蔵して1月から8月まで販売する「籾貯蔵米」の計画が説明された。
(日本農業新聞)

○10月10日(木)6年度産政府米売却、値引き拡大
 食糧庁は9日、6年度産政府米の見積合わせ売却(入札)を行い、落札数量1万トン、平均価格は60kg1万6300円となったことを発表した。これで、政府は政府米の売却不振の失敗を、平均1100円の値引きで対応したことになった。
(日本農業新聞)

○10月10日(木)今冬の寒さ平年並み
 気象庁は9日、11月から来年3月までの寒候期予報を発表した。12月から2月の平均気温は北日本で高く、その他の地方は平年並みで気温の変動が大きい見込み。日本海側の降雪量は平年並みの見込み。(詳しくは寒候期予報参照)
(日本農業新聞)
 
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○10月11日(金)太陽の黒点活動期に入り世界的干ばつの恐れ
 農水省の農業環境技術研究所は、太陽の黒点活動の活発化によって、2000年までに米や小麦などの農作物の収量が、今より約30%減少するとの研究成果を、このほどまとめた。分析によると、太陽は11年の周期で変動があり、今世紀末の3〜4年間は黒点量が増加する活動期にあたる。このため、世界的に干ばつによって穀物が減収、日本も台風の影響は少なくなるが水不足の状態になると指摘。気候変動による食料生産の落ち込みに警鐘をならしている。
(日本農業新聞)

○10月11日(金)生協組合員が有機米刈り取り、岩手・JAきたかみ
 JAきたかみと有機米の産直交流を続けているいわて生協がこのほど、北上市にある有機米圃場で稲刈りを体験した。
(日本農業新聞)

○10月11日(金)情報収集を支援、認定農家対象ファックスサービス、江刺市
 江刺市は、認定農家に技術情報などをファックスで届けている。試行段階だが「季節にぴったりして役立つ」と好評だ。さらに情報サービスの充実を図りたいと、農家自身が必要な情報を取り出せる施設の整備を検討している。
(日本農業新聞)

○10月11日(金)環境に優しい農業を、山形
 消費者に環境に優しいマイルド農業の生産現場に直接触れてもらう農業現地視察研修会が9日、最上地区で開かれた。JA山形中央会、県農協農政対策本部の主催で、毎年各地で実施している。
(日本農業新聞)

○10月11日(金)パソコンで農業経営しっかり分析、青森・鰺ヶ沢普及センター
 パソコンを使って農業経営簿記を学び、経営診断と損益分岐点分析を行おう−と、鰺ヶ沢農業改良普及センターはこのほど、JA木造町農業経営管理室で平成8年度パソコン経営夏期講座を開いた。
(日本農業新聞)

○10月12日(土)新米のうまさ食卓に、JA秋田市
 地元の生産者と消費者が収穫の喜びを分かち合おうと、秋田県のJA秋田市は低温倉庫で、「あきたこまち」の新米を玄米で販売している。価格は玄米1袋30kg1万1千円。12、13日両日は同JAの北部低温倉庫と北部低温倉庫で販売する。購買者は2日間で千人を超え、約1900袋売れた。「生産者の顔が見える米」に対する消費者の関心の高さがうかがわれた。
(日本農業新聞)

○10月12日(土)米国から初の酒米
 三井物産は、日本酒醸造用に米国カリフォルニア州産米60トンを、10月中旬にも輸入することを、11日明らかにした。酒造業界によると、日本酒醸造用に米が輸入されるのは初めて。輸入する米は、カリフォルニアの中粒米「M401」で、今年7月の売買同時入札(SBS)で、落札されていた。
(日本農業新聞)

○10月13日(日)不耕起乾田直播普及へ、4年後5000ヘクタール、岡山県
 低コスト稲作へ向け岡山県は、不耕起乾田直播を平成9年から本格的に普及、12年には5千ヘクタールに拡大する方針。10アール当たり8.1−10.5時間の労働時間で済むことが分かった。これは、県平均の2割以下だ。まだ課題は残るが、超低コスト稲作として位置づけて取り組む。
(日本農業新聞)

○10月16日(水)「ゆめむすび」期待の試食、宮城県の水稲新品種
 宮城県稲作安定対策大河原地方本部・みやぎ原種苗センター仙南地方支部は15日、新品種「ゆめむすび」の新米試食会を開いた。「ゆめむすび」は「ササニシキ」や「ひとめぼれ」より1週間程度出穂が遅い晩生種で「ひとめぼれ」と似た味。冷害の危険分散や刈り取り適期間が広がることにより、宮城米全体の作柄・品種の安定が期待されている。
(日本農業新聞)

○10月17日(木)山内丸山見学に青森県産米名入り傘100本贈る
 青森県産米需要拡大推進本部は16日、日本最大の縄文遺跡・山内丸山の見学者のために役立てて下さいと、山内丸山応援隊に傘100本を寄贈した。県産米の主力品種「つがるおとめ」「むつほまれ」「むつかおり」の3品種名と「山内丸山遺跡」と印字されているため県内だけでなく、県外客にもPRになればと期待される。
(日本農業新聞)

○10月18日(金)SBS「豪州コシ」国産よりも2〜3割安
 今年度初めてSBS(売買同時入札)米が、17日から首都圏の量販店で販売開始された。銘柄は豪州産「コシヒカリ」で、小売価格は、関東産「コシヒカリ」より2、3割安野水準。今年2年目のSBS米販売は、卸と量販店の価格設定が難航したこともあり、販売が昨年より1ヶ月も遅れた。量販店各社は、昨年の販売苦戦もあり、当面は試験販売で模様眺めとなった。
(日本農業新聞)

○10月18日(金)最新鋭ガラス選別機を導入、いわて純情米センター
 JA岩手県経済連のいわて純情米センターではこのほど、米の安全性をより一層高めようと、県内卸では初めての最新鋭のガラス選別機を導入、今月上旬から稼働している。岩手県産米の生産体制は、畜産県であることから堆きゅう肥施用は全国でもトップクラス。また、冷涼気候で病害虫の発生も少ないため農薬の散布回数は少なく、安全で健康な米づくりを目指している。
(日本農業新聞)

○10月19日(土)教師育てる田んぼの力、福島大学教育学部
 大学の授業で米づくり。農業学部なら不思議もないが、取り組んでいるのは将来の教師の卵たちだ。農村地帯に入り、米づくりを通して農業・農村のさまざまな問題をグループで調査している。仕掛人の鈴木助教授は、子供たちのいじめや不登校問題を研究しているが、一体、米づくりとどんな関連があるのか。同助教授は「農家にどんどん入っていって話をしなさい」と勧めている。
(日本農業新聞)

○10月20日(日)山形県農業試験場100周年を祝う
 山形県立農業試験場の創立100周年を祝う記念式典と祝賀会が18日、山形市のホテルで開かれた。主催者代表の副知事が「水稲では3年連続日本一の収量を記録するなど、本県農業の発展に尽くした功績は大きい。これを契機に技術革新に努め、県民の期待にこたえてほしい。」と挨拶。同農業試験場の試験研究に貢献した民間の協力者12人に感謝状と記念品が贈られた。
(日本農業新聞)
 
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○10月22日(火)12月の気温は平年より低い
 仙台管区気象台の3ヶ月予報によると、平均気温と降水量は平年並み。日本海側の降雪量は平年並みの見込み。12月の平均気温は平年より低い。
 11月:周期的に天気は変わる。気温、降水量は平年並み。
 12月:大平洋側では晴れの日が多い。日本海側では曇りや雪、または雨の日が多い。気温は低く、降水量は平年並み。
 1月:大平洋側では晴れの日が多い。日本海側では、曇りや雨の日が多い。降水量は平年並み。
(日本農業新聞)

○10月24日(木)自主米大阪入札、高値張り付き続出
 自主流通米価格形成センターは23日、大阪取引場で8年度産米第3回入札を行った。手当て不足に悩む米卸が積極的に買いに入り、「コシヒカリ」を中心に高値張り付き銘柄が続出した。22銘柄が基準価格を上回り、全銘柄平均でも基準価格水準に戻す堅調相場となった。これは、6年産以降では初めての動きだ。
(日本農業新聞)

○10月24日(木)水田小作料3.6%下落、収量減少、価格も低迷
 平成7年度の全国実納小作料(10アール当たり)は24、961円と前年より3.6%(929円)下がったことが23日、全国農業会議所の調査結果から明らかになった。7年度産米の収量が6年度産を下回ったのみ加え、米価が低迷したためだ。全国の小作料割合(収穫高に占める実納小作料の割合)は16.2%と大豊作でかなり低かった前年より0.5ポイント上昇した。
 小作料を地域的に見ると、米どころの東北が33、144円と最も高く、北信越も30、719円と3万円台の高水準を保っている。
 県別では新潟が40、506円でトップ。山形(38、171円)、宮城(37、277円)と続く。
(日本農業新聞)

○10月24日(木)1等米比率が過去最高更新
 食糧庁は23日、8年度産米の10月20日現在の検査結果を発表した。水稲うるち米の検査数量は320万トンと前年同期より78万トン少ないが、1等米比率は前年度産を2.7ポイント上回る88.3%と途中経過ながら平成に入って過去最高を更新している。検査数量は前旬より107万トン増えたが、前年同期より20%少なく依然低調な状況。1週間から10日遅れている大御所の東北産はピークに入っているが、「まだ半分程度」(食糧庁)。
(日本農業新聞)

○10月24日(木)1等米比率92.8%、20日現在山形県内
 山形食糧事務所は23日、今月20日現在の米の検査結果を発表。それによると、玄米の検査数量は176、528トンで、対前年同期比92.0%の進捗率となっている。
 このうち、水稲うるち米は173、966トン。1等米比率は92.8%(前年84.7%)。主要品種別1等米比率は「はえぬき」97.1%、「ひとめぼれ」94.4%、「コシヒカリ」93.2%、「どまんなか」92.6%、「ササニシキ」91.6%。
(日本農業新聞)

○10月25日(金)先進国でも飢餓増大、FAO報告
 国連食糧農業機関は23日、発展途上国だけでなく先進国でも貧富の差の拡大が原因で、飢餓の犠牲者が増えているという報告を発表した。来月13日から17日までFAO本部で開く世界食料サミットを前に、各国政府に食糧安全保障策の強化を促した。
(日本農業新聞)

○10月25日(金)中国が初の食料白書、自給維持に自信
 中国政府は24日「中国の食料問題」と題した初めての食料白書を発表、2030年になっても自給率を95%以上保てるとし「中国は自力で食料供給問題を解決する能力がある。中国食料脅威論は根拠がない」と自信を示した。
(日本農業新聞)

○10月25日(金)減反強化は困難、8年度米対策JA組織討議
 JAグループは、各都道府県で8年度米政策・価格対策運動について組織討議をしてきたが、JA全中は24日までに、10月中旬までの討議結果をまとめた。生産調整面積は現状維持(固定)が大勢を占め、とも補償事業を含む生産調整助成金水準の増額を求める意見が多い。計画流通制度でも、助成金の水準充実・増額を求めている。政府買い入れ価格では、現行価格維持または同水準維持が大半を占めた。
(日本農業新聞)

○10月25日(金)東北各県の米検査、大平洋側で遅れ目立ち、日本海側は順調
 東北各県の食糧事務所は24日までに、今月20日現在の米検査概況をまとめた。登熟のバラツキが出ていた大平洋側の各県で検査の遅れが目立っている半面、日本海側では順調に進んでいる。品質的には青森、宮城県を除いて1等米比率が前年を2〜8ポイント上回っており、特に「ひとめぼれ」「あきたこまち」などの主要品種の比率が高くなった。 検査の遅れているのは宮城、岩手、青森の3県。登熟のバラツキによる収穫遅れが原因とみられる。しかし、その後の天候の回復などで収穫作業は現在、ピークを迎えており、各食糧事務所では「検査は今後一挙に進む」とみている。
 品質については、青森県を除く各県で1等米比率が90%を超えた。特に秋田県では96.9%、福島県94.2%と高かったほか、検査開始当初比率が極めて低かった岩手県でも93.4%を確保している。
 品種別にみると、「あきたこまち」「ひとめぼれ」「コシヒカリ」などの主要品種の1等米比率が高かった。このうち秋田県の「あきたこまち」「ササニシキ」、岩手県の「あきたこまち」「ひとめぼれ」、山形県の「はえぬき」、福島県の「コシヒカリ」がいずれも97%を超す高率となった。
 ただ、岩手県のオリジナル品種として期待された「かけはし」は、充実の不足、茶米の発生などで1等米比率は66.8%にとどまった。
(日本農業新聞)

○10月25日(金)JA間提携米が出発、JA山形おきたま
 JA山形おきたまは23日から、東京都のJA町田市と手を結び、流通の合理化で顔の見えるおいしい米を届けようと、提携米の出荷を始めた。
(日本農業新聞)

○10月25日(金)つがるおとめ、愛知でPR、JA津軽尾上
 JA津軽尾上はこのほど2日間、平成8年度産「つがるおとめ」の新米販売キャンペーンを、愛知県豊田市のトヨタ生協本部と若園店の2カ所で行った。
(日本農業新聞)

○10月26日(土)「減反強化は無理」農相ODA活用も示唆
 大原農相は25日の記者会見で、過剰問題に関連した来年度の米の生産調整について「(過剰だからといって)短絡的に(減反強化に)もっていくのは難しい。これ以上の減反は問題がある。」と述べ、減反強化に慎重な姿勢をみせた。
(日本農業新聞)


○10月26日(土)6年度産米、60キロ1万5000円
 食糧庁は25日、6年度産政府米の見積もり合わせ売却(特別売却)を行い、3万トンが落札され、平均価格60キロ当たり1万5756円と通常の政府米売渡価格より約1600円も安値だったことを明らかにした。
(日本農業新聞)

○10月26日(土)平年並み推移、一時冬型に
 仙台管区気象台が発表した向こう1ヶ月の予報によると、平均気温、降水量および日照時間はともに平年並み。一時的に冬型の気圧配置となる見込み。
(日本農業新聞)

○10月27日(日)全圃場の食味チェック、山形・JAあまるめ
 売れる米作りに向けて産地は懸命だ。全国の6つの生協から米の産地指定を受けているJAあまるめは、9年度産米から「はえぬき」と「ササニシキ」の割合を一層高めるとともに、専用の有機肥料を投入して消費者が求める安全・安心・良食味の生産に一層力を入れる。これに備えて、管内の全圃場から生籾の提供を求めて食味計で分析。同時に行っている土壌調査の結果と併せてうまい米づくりの指導に乗り出す。こうした努力で、新たな販売開拓も目指す。
(日本農業新聞)

○10月27日(日)新米「こまち」おいしいね、豊かな秋田丸ごとPR
 秋田水田対策連絡協議会主催の「あきたこまちフェア」が26、27日の両日、東京・板橋区内の団地商店街を会場に開かれている。新米「あきたこまち」の試食・販売やもちつき大会、なまはげ太鼓の実演などを通して、首都圏の消費者に秋田を丸ごとPRしている。
(日本農業新聞)

○10月27日(日)福島米PRのネーミング募集
 JA福島経済連とふくしま米推進協議会は、福島米PR用キャラクタ(コシヒカリは少年、ひとめぼれは少女)のネーミングを募集している。
(日本農業新聞)

○10月29日(火)10月15日水稲作況 全国は104
 農水省が29日発表する今年度産水稲の作柄は、前月予想に比べ2ポイントアップし、全国の作況指数は104になる見込み。9月15日現在では「やや不良」だった北海道、東北が101(プラス3)と103(プラス5)にアップ。
(日本農業新聞)

○10月29日(火)超省力カーペット稲作、農水省中国農試農家普及にめど
 農水省中国農業試験場は、水稲の再生紙マルチ直播シートを開発した。ロール条の再生紙に種子を固定しておき、水田一面に敷き詰めるだけで、育苗、田植え、除草の手間がいらない画期的な栽培法。
(日本農業新聞)

○10月30日(水)全国作況104 米、適正在庫の倍以上、価格への影響必至
 農水省は29日、平成8年度産水稲の10月15日現在の作況指数を発表した。北海道、東北地方の作柄が好転、作況指数は「104」と前月調査より2ポイントアップした。今年度は米過剰から生産調整面積を大幅に増やし、需給を調整しようとした。だが、豊作が確定し、9年度10月末の在庫は国産だけで適正在庫(150万トン)の倍以上に膨らむ見通し。来月下旬に決められる政府買い入れ価格や来年度の生産調整面積、今後の自由米相場に大きな影響を与えるのは必至だ。米の過剰問題が新政権にとって大きな農政課題として急浮上してきた。
(日本農業新聞、讀賣新聞、岩手日報)

○10月30日(水)水稲作況やや良の103、前回「98」から大きく好転
 東北農政局は29日、水稲の作柄を発表した。それによると、作況指数は103の「やや良」となった。前回調査から大きく好転したのは、9月中旬以降天候に恵まれ、登熟が予想以上に良好だったため。
 作況指数を県別にみると、福島県の106「良」を筆頭に、宮城が103の「やや良」、青森、秋田、山形も102の「やや良」、岩手が101の「平年並み」となった。
(詳しくは10月15日現在の作柄概況)
(日本農業新聞)

○10月30日(水)101の「平年並み」に
 東北農政局岩手統計情報事務所は29日、水稲の予想収穫量を発表した。平均作況指数は101の「平年並み」で、「やや不良」の97だった前回調査より、指数が4ポイント持ち直した。
 1ヶ月の間で指数が4ポイント上昇したことについて、同事務所は「9月中旬の前半まで低温が続き、登熟が緩慢だった。その後、9月中旬の後半から天候が好転して登熟が進んだ」と説明している。刈り取りも遅れ気味だったため、逆に粒の肥大や充実は平年を上回った。
 地帯別にみると、北上川上流と同下流は102、東南部は103で「やや良」、下閉伊は98、北部は95で「やや不良」と、差がついた。北部や下閉伊では、8月上旬の低温によって不稔籾や褐変籾が発生し、出穂が遅れたのに伴って登熟も遅れたことが響いたようだ。
 品種別にみると、「ひとめぼれ」と「ササニシキ」は「やや良」、「あきたこまち」は「平年並み」だった。県のオリジナル品種は、昨年ほど、いもち病の被害を受けず、まずまずの出来という。
(岩手讀賣、岩手日報、盛岡タイムス)

○10月30日(水)作況「やや良」に回復、青森県内単収589キロ
 東北農政局青森統計情報事務所は29日、青森県の水稲の予想収穫量、作況指数、作付面積を発表した。10アール当たり収量見込みは589キロで平年実績を13キロ、前年実績を11キロ上回り、長野の613キロ、山形の596キロに次いで全国3位となった。
 登熟期後半の9月中旬から10月中旬まで高温と日照時間の長い日が続いたため、粒の肥大と充実が平年を上回った。また、強風や雨の被害もなかったことから、作況指数は上方修正された。主力品種別の作柄は、むつほまれが「平年並み」、つがるおとめとむつかおりが「やや良」と見込まれている。
(東奥日報)

○10月30日(水)もっと良食味の研究を、黒石で県水稲品種懇談会
 県の第1回水稲品種懇談会が29日、黒石市の県農業試験場で開かれた。国や県の機関、農業団体、流通、消費者代表等が品種改良について意見を交換した。懇談会の設置は、県が4月に策定した「第II期水稲育種推進計画」(平成8年から17年までの長期計画)の一環。県は「激化する産地間競争に勝ち抜くために、耐冷性、耐病性などを基幹とした良食味で低コストの品種が必要。寒冷地など環境も考慮しながら多彩な開発を進める」との方針を説明した。
(東奥日報)

○10月30日(水)東北103の「やや良」、5ポイント、記録的な上昇
 東北農政局は29日、東北で今年収穫されるコメの作況指数が103の「やや良」になったことを発表した。9月中旬以降の好天によって、98の「やや不良」だった9月15日時点の調査から5ポイントも上昇、記録的な回復となった。作況指数が大幅に上昇した理由について、農政局は、台風被害がなかった、9月中旬以降の気温が、平年より高めだった、9月上旬までの低温が結果的に稲の活力を蓄えた−などを挙げ、「最適条件で登熟が進み、驚異的に回復した」と説明している。
(河北新報)

○10月30日(水)宮城県内のコメ「103のやや良」
 東北農政局が29日発表した宮城県内のコメの作況指数は103「やや良」で、9月15日現在の98の「やや不良」から一転、豊作の見通しとなった。10アール当たりの予想収量は521キロと、平年を13キロ上回っている。
 地域別の作況指数は東部で6ポイントアップしたのをはじめ、北部で5ポイント、南部で4ポイント、中部で3ポイント上昇。東北農政局は作柄が大幅に回復した理由として、9月中旬以降の好天や、昼夜の適度な気温較差などを挙げ「さまざまな好条件が重なった」と、東北全体と同様の分析をしている。
(河北新報)

○10月30日(水)秋田県指数102の「やや良」、県北と中部で回復
 東北農政局秋田統計情報事務所は29日、水稲の作柄概況を発表した。岩手県とならび97の「やや不良」と全国最低だった前回(9月15日時点)から一気に5ポイントアップし、作況指数102の「やや良」となった。登熟期に入ってからの5ポイントアップは同事務所が今の形で統計を取り始めた昭和28年以降最高。地域別では県北が103(前回97)、中央が102(96)、県南が102(99)で県北、中央の回復ぶりが際だった。
(秋田さきがけ)

○10月30日(水)福島県内106の「良」、2年ぶりの豊作に
 福島県内の水稲の作況指数は106の「良」で、2年ぶりに豊作となる見通しとなった。東北農政局福島統計情報事務所が29日に、作柄概況を発表した。9月15日現在の前回調査では102「やや良」だったが、その後、気象条件が回復し、稲の登熟が一気に進んだ。ただ、全国の作況指数も104の「やや良」となり、全国的なコメ余りの傾向から来年度産米の生産調整の強化が懸念されるため、県は関係団体と連携を組んで減反面積の現行維持を国に強く求める方針。
(福島民報)

○10月30日(水)福島県内の作況102の「やや良」に好転
 東北農政局山形統計情報事務所は29日、水稲の作柄概況と予想収穫量を発表した。県平均の作況指数は102の「やや良」。収量は、最終作況が92と低迷した7年度産に比べ、17900トン増加。作況指数は9月15日時点での98(やや不良)の予想から、4ポイント上方修正された。地帯別の作柄は、村山と庄内が102、置賜が103、最上が104で、いずれも「やや良」。中でも、庄内は9月15日時点の96(やや不良)から、一気に6ポイントも上昇。台風などの突然の天候不順により、作柄が下方修正されるケースはさほど珍しくないが、大幅な指数アップは異例の修正とも受け止められそうだ。
(山形新聞)

○10月30日(水)耕地面積0.9%減る
 農水省は29日、平成8年耕地面積を発表した。田の面積は各地で減少しており、中でも関東・東山、中国での減少が大きかった。主に市街地での宅地などへの転用、中山間地で耕作放棄などによるかい廃や田畑転換が進んだため。
(日本農業新聞)

○10月31日(木)「農村情報網」構築へ
 農水省は30日、21世紀に向けた農村の情報化ネットワークのあり方を探るため、民間有識者による「農山村高度情報化推進談話会」を設置し、第1回会合を開いた。インターネットなどマルチメディアの急速な発達に合わせ、同省が進めてきた「グリーントピア構想」に代わる新構想を検討する。同談話会は来年3月までに報告書をまとめ、同省が来年度から本格検討に入る。
(日本農業新聞)

 
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