水稲冷害研究チーム
1997年東北稲作動向(新聞記事等から)
1997年東北稲作動向(新聞記事等から)
本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料課長下川さんにご協力をいただいています.
5月
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○ 5月1日(木)気象の推移に細心の注意を
今年の夏(6月から8月)の平均気温は、東、西日本で低い−気象庁は3月10日発表した暖候機予報で、冷夏の危険性があると予測、続いて5月から7月の3か月予報を4月21日に公表した。3か月予報では、平均気温はいずれも平年並みと公表しているものの、今回の予測は「暖候期予報の予測と大筋で変わらない。7月下旬から8月上、中旬にかけて気温が低くなる可能性がある」(気象庁気候情報課)ことから油断はできない。水稲管理はこれから本番を迎えるが、稔ある秋を迎えるためにも、今後の気象推移に細心の注意を払い、管理には万全を期待したいものだ。
(農業共済新聞)
○ 5月1日(木)籾殻堆肥たっぷり、安全でうまい米づくり
秋田県のJA琴丘町有機米協議会は町内の畜産農家から出る糞尿を堆肥にして水田に還元、農薬も最小限に控え安全でうまい米づくりを進めている。同JAでは昨年から食味計を使った「食味通信簿」を同協議会以外の稲作農家にも配り啓発するなど、全体として品質向上を図る取り組みに力を入れている。
(日本農業新聞)
○ 5月1日(木)畦畔被覆へ新技術、郡山市
郡山市は稲作の省力と生産性の高い新技術を普及しようと4月24日、土壌モルタル技術による水田畦畔工法の実演会を開いた。工法はメチルセルロース系高分子化合物を主成分とする土壌凝固剤を利用した土壌モルタル技術で畦畔を作り、乾田直播栽培田の漏水防止、水管理と畦畔除草の省力化が図られる。
(日本農業新聞)
○5月2日(金)19年連続「コシ」1位
食糧庁は1日、97年産米の品種別作付見込みを発表した。作付上位10品種に大きな変動はなかったが、11位以下では前年81位だった「空育150号」が12位、89位だった「ほしのひめ」が15位に躍進した。両品種とも産地は北海道で、北海道での新品種への転換が目立つ。コシヒカリは19年連続の1位。
(日本農業新聞)
○5月2日(金)福島でコシ5割超す
97年産米の主要品種作付見込みを、東北各県の食糧事務所が1日公表した。それによると、秋田県で「あきたこまち」、宮城県で「ひとめぼれ」といった主要品種がそれぞれ微減、適地適作による品種分散がゆるやかに進む一方、福島県では「コシヒカリ」がついに県内シェアの5割を超えるなど、人気品種への作付集中も目立つ。
(日本農業新聞)
○5月2日(金)ひとめぼれトップ、岩手県
盛岡統計事務所は1日、9年産米の主要品種別作付見込みをまとめた。良食味で評価の高い「ひとめぼれ」が4年連続でトップ。「あきたこまち」「ササニシキ」を含めた上位3銘柄の顔ぶれは変わらないが、ササニシキからひとめぼれへの作付転換が一層進んだ。本年オリジナル品種の「ゆめさんさ」「かけはし」も徐々に浸透。特にかけはしは前年より35%も増加し、昨年の落ち込みから盛り返しそう。
(岩手日報)
○5月2日(金)代掻き種まき同時に、福島県須賀川普及センター
須賀川地域農業改良普及センターは1日、稲作農家、県、市町村、JA営農指導員ら関係者約60人を集め、代掻きと種まきを同時に行う「代掻き同時土壌中点播直播」の実演会を行った。品種は「コシヒカリ」、8条用の作業機で行った。別名「打ち込み式点播」ともいい、麦の二毛作から切り替え時の作業競合を避けることなどを目的に九州で開発されたもの。
(日本農業新聞)
○5月2日(金)出芽温度を適正に、岩手県農業研究センター呼びかけ
岩手県農業研究センターは、本年度の稲作栽培指導指針に基づいた育苗管理の徹底を呼びかけている。その中で特に出芽期以降は、温度管理が重要なポイントとしている。(詳しくは技術情報参照)
(日本農業新聞)
○5月2日(金)沖縄、奄美梅雨入り
気象庁は1日午前、「沖縄、奄美地方が1日ごろに梅雨入りしたとみられる」と発表した。両地域とも平年は5月11日ごろ。昨年(4月29日)と比べると2日遅い入梅となった。
(日本農業新聞)
○ 5月2日(金)むつほまれ2.4%増、つがるおとめ35%減
青森食糧事務所は1日、青森県の平成9年産米の主要3品種別作付見込みを発表した。平成元年以降、本県で最も作付の多い「むつほまれ」は4万3500ヘクタールと見込まれ、前年実績に比べ2.4%、千ヘクタール増。この秋市場デビューする「つがるロマン」は千800ヘクタールと見込まれる。
(東奥日報)
○ 5月2日(金)ポストほまれ対策を、青森県知事が開発指示
青森県農政部は1日、県庁で出先機関長会議を開いた。県知事はポスト「むつほまれ」対策などに全力を挙げるように指示した。この秋デビューする新品種「つがるロマン」について、県知事は宣伝などに万全を期すよう求めるとともに、ポスト「むつほまれ」対策に関して「できるだけ慎重な中にも速やかに開発するよう頑張って欲しいと一層の努力を求めた。
(東奥日報)
○ 5月2日(金)好調ささろまん24%増、宮城県
仙台食糧事務所は1日、県内の平成9年産米の主要品種別作付見込みを発表した。作付面積トップは4年連続で「ひとめぼれ」となるが、面積は2年連続で減少する見込み。2位の「ササニシキ」はほぼ横ばいとなる。3位の「ササニシキBL(愛称ささろまん)」は前年比24.1%増と作付面積を順調に拡大する見込みだ。
(河北新報)
○ 5月2日(金)「ササニシキ」13%も減少、秋田県
秋田食糧事務所は1日、県内の平成9年産米の主要品種別作付予測面積を発表した。作付け面積の8割を占める「あきたこまち」は、今年から新たにスタートした県の第3次地域別水稲作付品種ガイドラインの目標面積と依然大きな隔たりがあるものの、8年産米に続き減少した。また、「ササニシキ」の減少傾向は変わらず、「ササニシキ」から「ひとめぼれ」へのシフトが一層鮮明となった。
(秋田さきがけ)
○ 5月2日(金)「どまんなか」大幅減、「ササニシキ」が復権、山形県
山形食糧事務所は1日、今年の県産米の主要品種別作付見込みを発表した。トップは「はえぬき」で、去年これに次いだ「どまんなか」が大幅に減らし、変わって「ササニシキ」が平成2年以来、7年ぶりに前年の作付面積を上回り、2位に浮上した。どまんなかを栽培していた農家が、おととしのいもち病発生を契機に市場評価の高い「あきたこまち」や「ひとめぼれ」などにシフトした結果とみられ、同事務所はササニシキについても「下げ止まりではないか」と分析している。
(山形新聞)
○ 5月2日(金)「コシヒカリ」7.9%増、福島県
福島食糧事務所は1日、平成9年産米の品種別作付見込みを発表した。市場評価が高いコシヒカリが前年比7.9%増となっている以外はいずれも前年を下回った。コシヒカリが4万200ヘクタール(前年比2.7%増)、ひとめぼれ2万1000ヘクタール(同3.1%減)、初星9800ヘクタール(同13.3%減)など。コシヒカリは品質や収量が安定しており、市場評価も他の品種に比べて高いことが作付面積の増加に結びついた。
(福島民報)
○5月3日(土)水管理に注意を、東北地方に少雨情報
仙台管区気象台は1日、東北地方の降水量について、1週間以上は降水量の少ない状態が続くとして「少雨に関する気象情報」を出し、農作物や水の管理に十分注意を払うように呼びかけた。これから1週間は十分な雨は期待できず、長期予報でも平年並みの降水量の予想になっていることから、雨不足の解消にはつながらないとみられる。このため特に畑作物への影響が心配される。
(日本農業新聞)
○5月3日(土)てんき西から東へ
日本付近、4日は移動性高気圧に覆われて全国的に晴れて、気温が上がり暑くなりそう。5日も引き続き高気圧の勢力は強く、各地とも五月晴れとなりそう。気温も平年より高く、汗ばむ陽気になる。6日は気圧の谷が日本列島を通過し、一時雨の降るところが多いが、崩れは小さい見込み。北極からの強い寒気の南下もなく、気温は平年より高めの日が続く見込み。このため、晩霜の回数は少な目の傾向。北半球の大気の流れは三波長となっている。日本付近は比較的安定している。寒気の南下は、先週に引き続いて北極からの直接の流れではなく、大陸を通過した寒気になりそう。このため、大陸で暖められ、冷え込みは弱い見込み。
(日本農業新聞)
○5月3日(土)北日本除き気温は高い、1か月予報
気象庁は2日、3日から向こう1か月の予報を発表した。全国的に平均気温が平年を上回った4月に引き続き、向こう1か月の平均気温も、北日本を除き高くなる可能性が大きい。北日本は平年並みの見込み。
(日本農業新聞)
○5月3日(土)高い平均気温、多雨、少雨交錯、4月の気候統計値
気象庁が2日発表した4月の気候統計値によると、4月の平均気温は1度以上上回るところが相次ぎ、降水量は記録的な多雨と少雨が交錯するなど、異常気象の始まりを感じさせる不安定な気候となった。
(日本農業新聞)
○5月3日(月)庄内遊佐、田植え始まる
県内トップを切って水稲の田植え作業が庄内平野で始まった。酒田農業改良普及センターによると、今春は好天が続いたことから耕起や代掻き、苗の成長も順調で、例年より2日ほど早めに推移しているという。平野部では5日ごろから作業が本格化し、9,10日にピークを迎えるとみている。
(山形新聞)
○ 5月3日(月)五月晴れ、田植え始まる、仙台市
穏やかな天候が続いている宮城県内では、先週末ごろから一部で田植えが始まった。五月晴れに恵まれた1日、青々と生長した苗を水田に植える風景がみられた。農家は「4月中旬に一時低温が続き、苗の生長への影響が心配されたが、後半は持ち直していい苗ができた」と満足そう。
(河北新報)
○ 5月3日(月)水ぬるみ、早くも田植え、青森市
青森市の水田で2日、田植えが始まった。周辺の水田より2週間程度早い。田植えした農家は「今年は暖冬少雪で雪解けが早まったため、普段の年よりさらに4日ほど早い田植えとなった」という。また「カモが水田に降りると苗が倒れてしまうので、ここ数日は夜間の見回りが欠かせない」と気を引き締めている。
(東奥日報)
○ 5月3日(土)情報力でやませ克服(知の拠点)
毎年夏、東北北部の太平洋側を襲うやませは、これまで農作物に甚大な被害を及ぼしてきた。東北にとっては宿敵ともいえるやませを「情報・通信」の力で克服しようとする試みが始まっている。十和田市の上十三広域農業振興会が、農水省の支援を受けて平成6年に始めたプロジェクト「やませ21」。やませ常襲地帯である青森県の上北、十和田、三沢地域の13市町村を対象にした農業情報システムだ。気温、日照時間、降水量、風向、湿度を自動計測する気象ロボット28基を、風の通り道や気象の変化をとらえやすい、広い場所に設置。ロボットから振興会の農業情報センターに送られたデータを、電話回線で直接農家に届ける。現在、農家にはパソコンが600台と、気象情報のメニューが液晶画面に表示されるファックスが4000台配置されている。
(日本農業新聞)
○ 5月3日(土)乾田に「水稲直播」、秋田県農業試験場、平鹿町
乾田直播栽培が2日、平鹿町で行われた。水稲直播は、低コストの稲作を実現させようと県農業試験場が平成3年から研究している。実用化への課題を探るために県は今年、県内8ヶ所で農家への栽培委託をしており、そのトップを切っての作業となった。県は「この栽培法によって年間労働時間を25%削減したい」と話している。
(秋田さきがけ)
○5月4日(日)低農薬「コシ」を安定生産
「コシヒカリ」を安定的に生産しているのが、宮城県大和町の鶴巣農場だ。団地化された40ヘクタールの圃場で、地元では珍しく「コシヒカリ」一本に絞り込んだ稲作を進める。成苗利用や独自の施肥体系で、気象変動や病気に強い丈夫な稲体を作り、低農薬栽培に取り組んでいる。
(日本農業新聞)
○ 5月7日(水)さかた米米どーむを一般公開
さかた米米どーむの一般公開がこのほど行われ、大勢の人が訪れた。一般公開は、組合員や地元消費者にドームの中を見てもらい、米の早期栽培への理解を深めてもらうとともに、消費PRをねらっている。生育状況は、4月18日現在で草丈が34.4cm、葉齢が6.9葉。慣行栽培の6月中旬の生育値になっている。
(日本農業新聞)
○ 5月7日(水)田植え順調、進行率49%、宮城県
宮城県は、県内の田植えの進行状況(5日現在)をまとめた。県全体の進行率は49%で、前年同日を22ポイント上回った。6日には、平年より2日早く、進行率が50%を超える「盛期」に入ったとみられる。
(河北新報)
○ 5月7日(水)ヘリでひとめぼれ種まき、福島県
全国で2番目に広い75.5ヘクタールで水稲直播栽培を導入する会津高田町の播種作業は5日行われ、約4時間で37.4ヘクタールにひとめぼれの種をまいた。残りの水田は9日に実施する。113戸の農家が直播栽培協議会を組織し、低コストを図るために取り組んでいる。有人ヘリコプターを使い、地上約15メートルを時速40キロで飛行しながら15メートル間隔で散布した。
(福島民報、日本農業新聞)
○ 5月8日(木)4銘柄基準価格下げ
自主流通米価格形成センターは7日の運営委員会で、4月入札の結果を踏まえた6銘柄の基準価格を協議し、福島・浜通り「コシヒカリ」など4銘柄の基準価格は60kg250〜300円引き下げることを決めた。
○ 5月8日(木)北朝鮮の食料難深刻
北朝鮮の食料難は一層深刻化、世界食糧計画のパーティーニ事務局長は6日、国連援助とは別に2国間ベースでも食料援助を緊急に行うよう求めた。また、日本政府に対しても、人道的見地から北朝鮮支援をあらためて強く促した。
(日本農業新聞)
○ 5月8日(木)経営苦しい米穀店、岩手県
食料法の施行によって米販売店の売り上げが大幅に落ち込んでいることが、岩手県中小企業振興公社の経営実態調査で7日までに明らかになった。特に、従来型の米穀店では全体の約9割が売り上げを減らしており、将来にわたっても悲観的な見方をする経営者の多いことが、同時に判明した。
(日本農業新聞)
○ 5月8日(木)最新直播に挑戦、山形県立農業大学校
新庄市の県立農業大学校の学生がプロジェクト学習として、今年から水稲の直播に挑戦することになり、6,7日の両日、校内の実習田で種まきを行った。同市周辺は中山間地が多く、登熟の遅れる直播は難しいとされていたが、最近は試験的に取り組む農家も出始めている。同校では地域の米づくりを支援しようと、稲作コースの10人が中心になって、最新技術を導入した直播試験を実施することにした。
(日本農業新聞)
○ 5月8日(木)全国で強風大雨の恐れ、気象庁
低気圧が7日夜から8日にかけて急速に発達しながら日本海を進むため、全国的に風が強まり、総雨量150mmを超える大雨が降るところもあるとして、気象庁は7日午後、低気圧に関する情報を出して注意を呼びかけた。7日午後3時現在、中国大陸にある低気圧が東北東に進み、同日夜には日本海西部、8日昼には北海道に達する見込み。全国的に南または南西の風が強まり、風速は陸上で15〜20m、海上で20〜25m、波の高さも高いところで4〜6mに達する。8日夕までに予想される雨量は、北日本日本海側120〜150mm。
(日本農業新聞)
○ 5月8日(木)カラカラ岩手県土、心配じわり
本格的な田植えシーズンを控え、県内で渇水への心配が広がっている。千厩町の千厩川で水不足が表面化したのに続き、7日は藤沢町や花泉町でも渇水が確認され、代掻き作業に影響が出ている。低気圧の接近で8日は久しぶりにまとまった雨となりそうだが、少雨傾向はまだ継続する見通し。山の残雪が少ない様子から「昭和62年春の大渇水の状況に似ている」との指摘もあり、農家にとっては気の抜けない日々が続きそうだ。
(岩手日報)
○5月9日(金)3品種を直播、省力化など調査、岩手県矢巾町
JAやはばと矢巾町、紫波地域農業改良普及センターで組織される水稲直播研究会はこのほど、町内3ヶ所の研究圃場で、3品種の水稲直播を行った。水稲直播栽培の可能性を探ることが目的。
(日本農業新聞)
○ 5月9日(金)湛水直播に挑戦、福島県白河
白河農協川崎支所管内の農家は、水稲直播栽培法をいち早く取り入れ、昨年は乾田直播栽培15アール、本年度は湛水直播栽培15アールに着手。水稲直播栽培には、何よりも省力化という観点から取り組んだという。
(日本農業新聞)
○5月9日(金)乳苗で安定多収、宮城県河南町
乳苗の導入で育苗の省力化などを図り、低コストと安定多収の稲作りを目指そう−と、宮城経済連は良質宮城米安定多収生産栽培実証展示圃場を河南町に設置したが、その現地検討会が8日、田植えに合わせて行われた。ササニシキなど3品種で1.2ヘクタール。収量目標は600kg以上とし、良質な宮城米づくりを目指している。
(日本農業新聞)
○5月9日(金)卸・小売店にダイレクトメール、いわて純情米推進協議会
岩手県、JA県経済連などで組織する「いわて純情米推進協議会」は8日、米産地として信頼性をさらに高めるため、本年度から稲の生育状況など産地のきめこまかな情報を、卸会社や小売店にダイレクトメールで伝えていくことを決めた。当面は年3回程度になるが、将来は稲の生育ステージ毎に情報を発信していく計画。産地間競争が激しさを増しているだけに、卸や小売店の反応が注目される。
(日本農業新聞)
○5月9日(金)田植えは順調
東北地方は南部を中心に田植えが始まっているが、いまのところ順調に推移している。天候に恵まれ例年より2日程度早まっているところもある。宮城県では5日現在進行率49%。福島県では苗の生育も順調で例年より盛期が1〜2日早まりそう。雨が少なく一部天水田では用水の確保が懸念される。岩手県では県南部でスタート、例年だと15日ごろが盛期だが、今年は1〜2日早まりそう。一部で水不足のため代掻きできないところもあるが、全体としては順調。青森県では個人レベルで始まったところ。秋田県では5日現在で0.3%の進行率。苗の生育状況は例年並。
(日本農業新聞)
○ 5月9日(金)5月列島大荒れ、全国的に大雨・強風
低気圧が急速に発達しながら北海道を通過するため8日、北日本と北陸地方中心に各地で暴風と高波に見舞われた。全国的に大雨をもたらし、空の便や陸路に影響がでた。気象庁では同日午後、引き続き9日朝にかけて広い範囲で強風が予想されることから、千葉、秋田、新潟、山形で暴風警報を発令、注意を呼びかけている。
(日本農業新聞)
○ 5月9日(金)恵みの雨当て外れ、岩手県
カラカラ天気が続いている岩手県内に8日、待望の雨が降った。しかし、渇水で代掻き作業が滞っている両磐地域では思ったより雨量が少なく、当てが外れた格好。東山町では8日、渇水対策会議を開いたほか、室根村でも対応に乗り出す構えだ。渇水状態が続けば田植えに遅れが出る可能性もあり、関係機関は節水や苗の管理に注意を呼びかけている。
(岩手日報)
○ 5月10日(土)早生リンゴの開花直撃、東北北部豪雨
急速に発達した低気圧が北上した影響で、東北地方でも青森、秋田を中心に農作物への被害が続出した。青森県がまとめた9日午後12時現在の被害は、苗を含む水稲が冠・浸水74ヘクタール、リンゴが樹冠・浸水で657ヘクタールのほか、野菜などで約2ヘクタールの被害が出ている。
(日本農業新聞)
○ 5月10日(土)降水、日照時間ともに平年並み
仙台管区気象台が発表した向こう1か月の予報によると、平均気温、降水量、日照時間はともに平年並みの可能性が大きい。(詳細は1か月予報参照)
(日本農業新聞)
○ 5月10日(土)平均気温は北日本で低い
気象庁は9日、向こう1か月の予報を発表した。平均気温は、北日本で低く、その他の地方では高くなる可能性が高い。降水量は、北日本の太平洋側と西日本では多く、その他の地方は平年並みの見込み。日照時間は、西日本の太平洋側と北日本では少なく、その他の地方では平年並みの見込み。(おやおや、本庁と仙台管区気象台の予報内容が異なる。)
(日本農業新聞)
○ 5月10日(土)てんき西から東へ
日本付近は、週の前半、高気圧に覆われて全国的に晴れる。14日ごろ低気圧が日本海を発達しながら進む。このため、全国的に南よりの風が強く吹き荒れて、まとまった雨が降り、2回目のメインストームとなりそう。この低気圧の通過後は、西高東低の気圧配置になり、北西の風が強く、北日本を中心に荒れる見込み。風、雨、雷に対する注意が必要だ。北半球の大気の流れは、大きくみて3波長となっている。特に大きな蛇行はなく、極東付近の流れは先週に比べて北に偏っている。また、北極には強い寒気の塊もなく、各地とも強い冷え込みはなさそう。
(日本農業新聞)
○ 5月10日(土)秋田県沿岸部中心に生育不良
水稲の苗の生育不良が秋田県沿岸部を中心に目立っている。今月に入って由利沿岸部など種子の早播き地域で表面化。苗の手当てに追われたり、発芽不良の種子が出たため播種をし直すなど、田植えが数日遅れるケースも出ている。県農政部と東北農政局秋田統計情報事務所は9日に出した作況ニュース第2号で、育苗管理の徹底を呼びかけた。県農業試験場などで原因の究明を急いでいる。
(秋田さきがけ)
○ 5月10日(土)田植え作業も本格化、岩手県紫波町
雨模様の天候から一転して快晴となった9日、盛岡市内では田植えを控え代掻き作業が盛んに行われ、紫波町では一足早く田植えが本格化、苗の輸送や補植、機械が走った後の水田ならしなど忙しそうに動きまわっていた。
(盛岡タイムス)
○ 5月10日(土)秋には実りを、竹駒神社でお田植え祭り、宮城県岩沼
岩沼市にある竹駒神社の神田「穂徳田」(すいとくでん)で9日、稲の健やかな生育を願う「お田植え祭り」が行われた。生育した稲は、9月の抜穂祭りで収穫され、11月の新嘗祭で神前に供えられる。
(河北新報)
○ 5月10日(土)苗の管理はいち早く、渇水対策で注意喚起
渇水により両磐地区の一部で田の代掻き作業の遅れが出ているため、県農政部は9日までに県内の農業改良普及センターなどに指導資料を送付し、水稲苗の老化防止に注意を呼びかけている。
応急対策としては次の通り。
- 苗の葉色が落ちてきたら窒素追肥で老化を防止する。
- 苗箱を日陰の風通しのよい場所に移動するなど適正な温度管理に努める。
- 潅水はできる限り控え、伸び過ぎた際は葉先を切り取って老化時期を遅らせる。
- 育苗日数が長くなったり窒素濃度が高い場合は苗いもちの防除に努める。
県農政部によると、7〜8日の降雨でも両磐地区の渇水は解消していないという。
(岩手日報)
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○ 5月11日(日)水稲プール育苗で省力化、岩手県・金ヶ崎町
金ヶ崎町で水稲のプール育苗が急増している。特に管理の省力化から大規模農家に利用が多い。プールの作り方にも工夫が加えられてきた。JA金ヶ崎町農産園芸課は管理の省力化のほか「床土も従来の3分の2、立枯病に強いので農薬の節約にもなる」と“3減”を利用急増の原因としてあげ「今後も増えそう」とみる。
(日本農業新聞)
○5月12日(月)水稲種子を湿粉衣消毒処理、廃液が出ず省コスト
水稲種子消毒の廃液処理の悩みが解消し省コストにもなる消毒方法として、湿粉衣処理が注目されてきた。混合機に種籾と薬剤を入れて攪拌し薬剤を付着させるため、廃液がでない。愛知県のJA愛知東郷は今年から湿粉衣処理のシステムを導入し、廃液対策と省コストに役立てている。
(日本農業新聞)
○ 5月12日(月)早期警戒システムパワーアップ
真夏日になったり、大雨や強風など、異常気象を思わせる天候が続いているが、農水省東北農業試験場水稲冷害研究チームは、昨年に続いて今年も、東北地域の冷害の危険を予測し、インターネット・ホームページで農家に直接、情報を提供する「水稲冷害早期警戒システム」をスタートさせる。今年は特に冷害年との見方もあるが、アメダス観測地点を拡大し、1時間ごとに情報の自動書き込みをするなど、今年は体制強化しているのが特徴だ。研究チームは注意深く観測を続け、冷害の危険を早期に、しかも正確な予測を目指している。
(日本農業新聞)
○ 5月13日(火)豊作願う「虫まつり」、岩手県久慈
久慈市は同市枝成沢地区に伝わる「虫まつり」を市の無形民族文化財に指定した。同市が無形民族文化財を指定するのは初めて。虫まつりは五穀豊穣を祈る伝統行事。市内では枝成沢地区だけに残っており、地区の共同祈願が古い形で伝わっている。
(岩手日報)
○ 5月13日(火)水稲湛水直播、低コスト大型経営へ、福島県郡山市
郡山市は水稲直播栽培の新しい技術として、農業用無人ヘリによる湛水直播を12日、同市の8.23ヘクタールで行った。大規模稲作経営の低コスト・省力化を図りながら、良質米づくりの生産性の高い稲作を普及するのが目的。実施田は前年度に県営担い手育成基盤整備事業で圃場整備した水田。品種は「コシヒカリ」「初星」「ひとめぼれ」を使い、水管理は種まき前に落水、出芽始めに入水し浅水管理で一発除草剤を散布する。
(日本農業新聞)
○ 5月13日(火)「ひとめぼれ」岩手県知事田植え
江刺金礼米「ひとめぼれ」の4年連続、食味値「特A」を目指し、「健康で安全な米」を内外にPRしよう−とJA江刺市は12日、県知事を迎えて、「ひとめぼれ」の田植えを行った。
(日本農業新聞)
○ 5月13日(火)田植えが心配、秋田の土石流
11日に起こった土石流で、宿泊施設など計16棟が全壊した秋田県鹿角市の澄川、赤川温泉旅館の被害現場では12日も、秋田県や鹿角市などの関係者が、大量の土砂が流れ込んだ川の水位や現場斜面の状態の変化などを観測した。また地元のJAかづのも、同朝から水田の巡回調査に入った。
(日本農業新聞)
○ 5月13日(火)田植え順調、78%が終了、宮城県
宮城県は、県内の水稲の田植え進行状況(10日現在)をまとめた。県全体の進行率は、前年同期を12ポイント上回る78%。四月下旬から天候が安定していることで田植え作業はほぼ順調に進んでいる。一方で、4月中旬から続く少雨傾向から、ため池や天水を利用する一部地域に用水不足による作業の遅れも出ている。
瀬峰町では、雨量不足で代掻きや田植えが遅れ、町は12日までに、農協などと渇水対策本部を設置した。
(河北新報)
○ 5月14日(水)つがるロマン安定生産、青森県
JA青森経済連では、今年から本格的に作付される、本県期待の水稲新品種「つがるロマン」の良食味生産スケールを作成した。この生産スケールは、「つがるロマン」が既存の奨励品種より耐肥性が弱く倒伏しやすいため、収量水準と良食味・良品質米が安定的に生産できる生育指標を設定している。
(日本農業新聞)
○ 5月14日(水)乳苗田植えを実演、青森県相馬村
災害のつめ痕が残り、復旧作業の進む相馬村で、10日から苗代作業を簡略し、低コスト栽培にと期待される「イエロー乳苗」による田植えが行われた。昨年から試験を重ね、2年目を迎える。一見、頼りないように見えるイエロー乳苗だが、中苗に比べ冷害に強く、苗数も少なくてすむ。しかし、一つだけカモの被害が心配され、それを解決すれば、今までの収量は確保できる。
(日本農業新聞)
○ 5月14日(水)9月に「ねんりんピック」、はなの舞早植え、山形
今秋、山形県内で開かれる「ねんりんピック」の参加者へ新米を提供し、県産米を全国へPRしよう−と、山形県はJA山形・庄内両経済連と連携して、県独自品種の「はなの舞」の早取り栽培をはじめた。9月20日の開会に間に合わせるため、委託した農家の田植えをいつもより1週間ほど早め、12日までに完了した。
(日本農業新聞)
○ 5月14日(水)苗の管理方法徹底へ、花泉の渇水農業対策会議
渇水が続く岩手県花泉町は13日、同町役場で農業用水対策会議を開き、田植えができないままとなっている苗の管理や節水などについて関係機関と意見交換した。例年ならほぼ終了している田植えが4割程度にとどまり、ビニールハウス内で生長し過ぎた苗が田植えに適さなくなってきたことなどが報告された。
(岩手日報)
○ 5月15日(木)食味分析計を導入、山形県
米流通・販売の多元化で産地間競争が激しくなっているが、山形県では今年から新たに「県ベストライス生産対策推進事業」を展開、評価向上の高品位米づくりに力を入れる。これに備え前年度までに全農業改良普及センター10ヶ所と試験・研究機関に合わせて14基の食味成分分析計(食味計)を導入した。これを基に、地域、地帯別の食味診断システム作りを急ぐことになった。
(日本農業新聞)
○ 5月15日(木)渇水対策本部を設置、いわき市
2月から降雨量が平年を大きく下回り、農業用水不足による農作物の影響が懸念されることからJAいわき市は13日、「農作物等渇水対策本部」を設置した。河川の流量は平年の3分の1ほどしかなく、市内の水田では、ポンプを使って水を揚げ代掻き作業をしている状態。田植え作業も遅れ、苗の老化が心配される。
(日本農業新聞)
○ 5月15日(木)十和田2水系で水不足、青森県
十和田市や下田、百石町の一部水田で、田植えを前に水不足が起きている。農家の苦情を受けて、県や市町、農協関係者は14日、用水対策緊急会議を開き、田植えの終わった地域へ節水を呼びかける一方、技術指導を徹底することを申し合わせた。
(東奥日報)
○ 5月16日(金)田植えも除草もいらない「カーペット稲作」
農水省中国農業試験場が開発した「カーペット稲作」の現地試験が15日、岡山県で始まった。種子を固定したロール状の再生紙シートを、代掻き、施肥した水田に敷き詰めるだけで、育苗、除草、田植えの手間が省ける。主に労働力が不足しがちで、機械に大きな投資ができない中山間地や小規模農家での活用を目指している。
(日本農業新聞)
○ 5月16日(金)縦・横2方向直播、直交法
農水省農業研究センターは汎用型不耕起播種機を使ったユニークな「直交は種法」を編み出し、今年から本格的な研究を始めた。碁盤の目のように縦・横二方向に条はきする方向で、従来の条まきに比べて倒れにくい稲をつくり、増収にも結び付けたい考え。予備的に行った昨年の試験成績が良好だったことから、今年の成果に期待している。
(日本農業新聞)
○ 5月16日(金)生育不良で苗不足、秋田の水稲早植え地帯
秋田県の水稲早植え地帯で生育不良による苗不足が広がっている。今年から新たに導入した種子消毒用の薬剤の副作用が原因、との見方が有力で、農家の省力化を目指した試みが裏目に出た形。一時、県外への依頼を含め苗の手当てに追われたが、田植え作業が進む中で供給にも一応のめどが立ち、適期内での田植えは問題なさそう。県や県産米改良協会は原因究明を急いでいる。
(日本農業新聞)
○5月16日(金)水不足農作業の遅れ深刻、いわき市、岩手県南
ため池や河川の水不足で、東北の一部で田植え作業に遅れが出ている。福島県いわき市や岩手県南では、田植えの進み具合が平年の半分の地域も出ている。幸い15日は東北全域に雨雲がかかり、農家は一斉に作業を進めている。
(日本農業新聞)
○5月16日(金)専用機で一本植え田植え、宮城・南方町
宮城県南方町で15日、専用機械を使った稲の一本植え田植えが行われた。幅約3cmの透明フィルムに籾を1粒ずつまいたウレタンベルトを貼り、ロール状にして栽培した苗を植えるもので、低コスト、省力化を目指して研究が続いている。
(日本農業新聞)
○ 5月16日(金)無人ヘリで直播実演、青森県五戸町
五戸町の水田で12日、農業用無人ヘリによる水稲直播が行われた。同地域ではやませの影響を受けやすく、昨年から試験的に直播きによる苗の生育調査を行っている。直播は「かけはし」で、種籾発芽率を向上させるカルパーをコーティングしたものを使用。種籾4.5kgを約5分間で10アールにばらまいた。
(日本農業新聞)
○ 5月17日(土)晩霜、ひょう、雷、全国的に荒れ模様
17日から20日頃まで、全国的に晩霜や降ひょう、雷に対する注意が必要になっている。気象庁によると、真冬並みの寒気を伴う低気圧が17日から日本をすっぽり覆い、大気が不安定になる。このため、同庁は農家に十分注意するよう呼びかけている。
(日本農業新聞)
○ 5月17日(土)水稲直播実証へ、山形県立農大と村山市
山形県農業大学校と村山市水稲直播栽培研究会は15日、稲作新技術講座「水稲直播実証研修」の第1回講義と実演を、村山市農村環境改善センターと近くの実証圃場で行った。
(日本農業新聞)
○ 5月17日(土)無人ヘリ直播、JA宮城川南町
省力・低コスト稲作へJA河南町は同JA稲作部会と共催で13日、河南町の圃場で農業用無人ヘリによる直播実演会を開いた。
(日本農業新聞)
○ 5月17日(土)強い寒気が入り、気温変動大きい
仙台管区気象台が16日発表した向こう1か月予報によると、1週目を中心に上空に寒気が入り見込みで、大気の状態が不安定となりやすい。全般に気温の変動が大きい。平均気温は平年より低く降水量、日照時間は平年並みの可能性が多い。(詳しくは1か月予報参照)。
(日本農業新聞)
○ 5月17日(土)てんき西から東へ
日本付近は、週の前半は大陸から南下してきた寒気を伴った低気圧(寒冷渦)が日本海に入る。この低気圧は北日本をゆっくり東進し、21日頃北海道の北東海上に抜ける見込み。この影響で北海道や本州では、にわか雨、雷、降ひょう、突風などのシビアな気象現象が予想され、農作物への被害が心配される。十分な注意が必要。また、この期間、オホーツク海からの高気圧から冷たい北東の風が入るため、東北の太平洋側は低温や晩霜の恐れがある。
(日本農業新聞)
○ 5月18日(日)水不足やっと解消、青森県十和田地方
十和田市や下田、百石町の一部の水田で、田植えを前に水不足が心配されたが、15日の降雨に続き、17日もまとまった雨が降り、同地方の農家にとってはまさに恵みの雨。農業用水不足は大幅に改善された。
(東奥日報)
○ 5月19日(月)戻った水量、笑顔も戻る、岩手県
渇水で農作業が遅れていた東磐井地方や花泉町は18日、朝から青空が広がり絶好の農作業日和となった。ここ数日の雨で水不足が解消され、農家は一斉に代掻きや田植えに終われた。
(岩手日報)
○ 5月20日(火)水稲直播に手引書、山形県
低コスト、省力の米づくりの切り札として水稲の直播栽培が広がっているが、山形県農林水産部は今年初めて、これまでの研究開発された技術や現地で積み上げた経験などをまとめた「水稲直播栽培マニュアル」を作成。関係団体や実践農家へ配布して、この春からの農作業に役立てている。
(日本農業新聞)
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○5月21日(水)有望だ、耕うん田植え、岩手・水沢
耕うん、代掻き、田植えの3工程を1回の作業でこなす「耕うん田植え」の実演会が、先ごろ、岩手県立水沢農業高校で行われた。従来に比べ作業時間が約3分の1で済むほか、側条施肥も同時にできることから、農作業の省力機械として今後注目されそう。
(日本農業新聞)
○5月21日(水)増収、品質アップ、「密植千鳥田植え機」を試験、山形県
農業機械等緊急開発・実用化事業として生研機構、農業機械メーカー4社が共同開発を進めている「密植千鳥田植え機」の移植試験が15日、山形県農業試験場の圃場で行われた。慣行の並木植えより条間をちじめ、同じ株間で千鳥植えすることで栽植密度を高め、光の透過率の向上で増収、品質アップを図ろうとのねらい。
(日本農業新聞)
○ 5月21日(水)7月低温の恐れ
仙台管区気象台は20日、6月から8月の3か月予報を発表した。それによると、前線やオホーツク海高気圧の影響を受けるほか、「エルニーニョではないが、その気配がある」として7月の気温が低くなると予想している。水稲にとっては重要な時期に当たるだけに十分な警戒が必要だ。
(日本農業新聞)
○5月21日(水)冷夏の恐れも、3か月予報
今年の夏は低温傾向で、農家は要注意−。気象庁は20日、6月から8月までの3か月予報を発表した。それによると、3か月を通してみると、平均気温は東北地方、東、西日本とも平年より低くなる見込みで、特に7月は、北海道と南西諸島を除いて全国的に低温傾向になると予想している。また梅雨入りは平年並みだが、梅雨明けは平年より遅くなる公算が大きいとしている。気象庁は「東北地方ではやませ、東、西日本では平年に比べて曇りや雨の日が多くなりそうだ」としており、農家に注意を呼びかけている。
(日本農業新聞)
○ 5月21日(水)23〜26日、豪雨なども警戒
気象庁が20日発表した、上空の強い寒気に関する気象情報によると、23日から26日頃にかけて北、東日本中心に気温が低めで天候が荒れそうだ。このため、農作物管理での警戒が必要だ。
(日本農業新聞)
○5月21日(水)渇水対策会議を設置、東北農政局
東北農政局は20日、水不足で農業への影響が深刻になる恐れがあるとして「渇水対策連絡会議」を設置した。農政局によると、東北地方は今年積雪が少なく、4月以降も少雨傾向が続いているため、一部で田植えが遅れるなどの影響が出始めている。このため農政局は、貯水率が低いダムの周辺地域に節水の徹底を呼びかけている。
(日本農業新聞)
○ 5月21日(水)やませ型居座り、青森県内低温
三八、上北、下北地方を中心に低温が続いている青森県内は20日も、各地の最高気温が平年を8〜10度も下回り、4月上旬並みの肌寒い一日となった。低温傾向は4,5日続く見込みで青森地方気象台は引き続き、三八、上北、下北地方に低温注意報をだし、農作物の管理に注意を呼びかけている。
(東奥日報)
○ 5月21日(水)田植え76%終了、青森県
県農業生産対策推進本部によると、20日現在の県全体の田植え進捗率は76%で、平年(73%)、前年(55%)を上回っている。田植え最盛期は17日で、平年より1日早かった。地帯別の進捗率は、西96%、北五85%、上十三が78%、南黒76%、東青69%、三八61%、下北むつ47%、中弘35%。
(東奥日報)
○ 5月21日(水)田植え82%終了、岩手県
県農政部は農作物の生育状況を19日発表した。それによると、今年の水稲は5月10日から田植えが始まり、現在は終期で県平均の進捗率(19日現在)82%まで進んでいる。地域別では北上川下流はほぼ終了、上流でも終期に入っている。東南部が68%、下閉伊が69%、北部は21%。
(盛岡タイムス)
○ 5月21日(水)「東北152号」など普及、宮城県
県農業技術会議は20日、県の農業試験研究機関の成果のうち、2月に県の水稲奨励品種に決まった「東北152号」など18種類の農業技術を、広く生産現場に普及していくことを承認した。
(河北新報)
○ 5月22日(木)水稲冷害の本格研究スタート、東北農試
岩手県盛岡市の東北農業試験場は1995年〜96年度の2年間の運転試験で、グラディオトロン(温度勾配実験施設)の温度制御法をほぼ確立し、本年度から同施設を使った本格的な稲の冷害対策研究をスタートさせる。冷害発生の状況を再現し、しかも、ある一点だけでなく、その前後も連続する値としてとらえることができ、データを取る上で強力な武器になりそうだ。
(日本農業新聞)
○ 5月23日(金)病害虫発生予察・防除の目安、岩手県が発行
病害虫の発生予察とその防除は、農家自身でも十分できます−県農政部は環境保全型農業をさらに促進するため「農家ができる病害虫発生予察・防除の目安」と題した小冊子を発行した。農薬を最小限に控えて安全で安心な農作物を生産するとともに、農薬の散布回数を減らすことで、生産コストの低減をねらっている。
(日本農業新聞)
○ 5月23日(金)田植え作業順調、東北地方
東北地方の田植え作業が終盤を迎え順調に進んでいる。平年並み、ないし平年より1〜2日早いペース。宮城、山形県ではほぼ終了した。心配された水不足も5月中旬以降の降雨で岩手県では解消されている。
(日本農業新聞)
○ 5月23日(金)省力化技術にきたい、高速・ハロー田植え機、岩手・花巻
岩手県農業研究センターが農家へ委託して行う大規模圃場に対応する低コスト試験の現地実証圃場でこのほど、高速田植え機とハロー田植え機による田植えの実演が行われた。いずれも作業時間が大幅に短縮されるなど、大区画圃場に対応した省力技術として注目されている。
(日本農業新聞)
○ 5月23日(金)北、東日本で低温の恐れ
北、東日本で気温が低く日照時間も少ない状態が今後4,5日ほど続く恐れがあるため、気象庁は20日午後、低温と日照不足に関する情報を出して、農作物の管理など注意を呼びかけている。気象庁によると、北日本では17日ごろからオホーツク海高気圧の勢力が強まり、北海道東部を中心に冷たい北東風が吹いている。このため平年より気温が1〜5度ほど低い状態になり、同時に雲や霧も発生して日照時間も減少している。同高気圧はさらに南下する見通しで、影響は東北地方にも拡大する見込み。
(日本農業新聞)
○ 5月23日(金)寒い、今月の宮城県
これでも5月なの?宮城県内は、寒気を伴う低気圧などの影響で、最高気温が平年を大きく下回る肌寒い日が連続している。低温は来週初めまで続く見込みで、農作物などへの影響が懸念されている。既に仙台中央卸売市場への野菜の入荷は減少傾向にあり、市民の台所へも寒さが波及する可能性もある。
(河北新報)
○ 5月23日(金)低温と日照不足注意を呼びかけ、宮城県農政部
宮城県内はぐずつきがちの天気が続いており、低温や日照不足の状態となっている。水稲は、田植えが例年より早いペースで進み、生育も順調で、「収量に影響する段階ではない」(県農政部)というが、この低温は26、27日頃まで続く見込みで、県などは農作物管理の徹底を呼びかけている。
(河北新報)
○ 5月24日(土)荒天の恐れ、寒気団通過
日本上空は依然として大気が不安定な状態で、気象庁は23日、雷と突風に関する全般気象情報を発表、24、25日にかけて九州から東北地方までの広い範囲で落雷や突風、ひょう、強い雨に対する注意を呼びかけた。
(日本農業新聞)
○ 5月24日(土)水田の水管理徹底を、東北地方低温・日照不足続く
東北地方で低温と日照不足の天候が続いている。この天気は、27,28日頃まで続く見込みで田植え直後の水田など警戒が必要だ。青森県と岩手県ではそれに伴って農作業に関する低温技術対策を出し注意を呼びかけている(技術情報参照)。仙台管区気象台によると、17日から21日までの最高気温の平均は平年に比べて3〜7度も低く、日照時間も14日から21日までの合計で平年の30〜40%台にとどまっている。日本上空に入った寒冷な低気圧がなかなか抜けないのが原因。
(日本農業新聞)
○5月24日(土)1週目を中心に平年より低温傾向、1か月予報
仙台管区気象台が23日発表した1か月予報によると、平均気温は1週目を中心に平年より低く、前半低温傾向が続く。2週目以降はほぼ平年並みに戻るが、気温の変動が大きい。降水量、日照時間は平年並みの可能性が大きい(1か月予報参照)。
(日本農業新聞)
○ 5月24日(土)てんき西から東へ
日本付近は週明けに再び、寒気を伴った低気圧が通過。この影響で北海道や本州の各地でにわか雨、雷、降雹の恐れがあり、農作物の被害には十分な注意が必要。また、この寒気を伴った低気圧の影響は週の半ばまで続く見込み。北、東日本の低温傾向は、このころまで続きそうだ。週の後半は高気圧が本州付近を移動。各地とも青空が広がり、気温も上がる見込み。しかし、週末は再び北から寒気を伴った低気圧が南下し、梅雨前線も北上し、九州南岸に近づく。九州南部では梅雨の走りとなりそう。北半球の大気の流れは大きく見て4波長となっている。極東付近に寒気の南下が見られるが、注意する点はロシア北部の寒気。今後ゆっくりと南下し、日本付近に週末頃近づく見込み。
(日本農業新聞)
○ 5月25日(日)民間育種の水稲3品種栽培展示、山形・JAあまるめ
山形県余目町のJAあまるめでは、1997年度の営農部の取り組みとして、明治の中期から大正の初めごろに、余目町の篤農家が育種した品種で、森屋正助さんが育種した「森多早生」、阿部亀治さんの「亀の尾」、伊藤石蔵さんの「善石早生」の3品種を栽培展示することにした。
(日本農業新聞)
○5月26日(月)土壌に合わせたこまち栽培指南、秋田県
米も県レベルでの質が問われる時代となったが、秋田県は水稲の代表品種「あきたこまち」の品質・食味の向上を目指し、自分の圃場の土壌特性に合った栽培方法が分かる手引書「秋田県の農耕地土壌」とその土壌図をまとめた。昨年出して注目された全国初の「秋田ブランド米食味向上マニュアルの姉妹編。
(日本農業新聞)
○ 5月26日(月)1週間連続で低温注意報、岩手県
ぐずつく天候続きの県内は、低温注意報が発令されてから1週間。25日も気温が低い雨模様となった。農家は長引く低温にそなえ、農作物の管理に余念がない。今月末から再び気温が下がると見られ、当分は不安定な状態が続きそうだ。
(岩手日報)
○ 5月27日(火)省力化へ紙マルチ、山形県置賜分場
水稲の有機栽培のネックとなっている雑草処理の省力化を狙って、山形県内で再生紙マルチ田植えの普及が進んでいる。先進地の置賜地方では、今年30ヘクタール以上に広がる見込みだが、これを支援して試験を続けてきた県農業試験場置賜分場では、今年はメーカーが新たに開発したカーボン入りの黒マルチなども使った田植えを23日から開始した。
(日本農業新聞)
○ 5月27日(火)消費者ニーズ探る、岩手県
農畜産物の“川下”戦略を構築しようと、岩手県は県農業研究センターに、販売戦略を専門に研究するセクションを設置した。消費者ニーズや競合産地の動きなどの市場動向を探るとともに、中山間地域の活性化対策を都市(消費地)サイドから考える。研究機関に販売戦略の専門部署を設けるのは、全国でもめずらしい。
(日本農業新聞)
○ 5月27日(火)水田流し込み施肥で大幅省力化、福島県原町市
大区画水田では施肥時間の短縮が課題だが、福島県原町市の高平グリーンファームは、田にはいらず、水口から追肥できる「流し込み施肥」方式と乳苗とを組み合わせた作業体系で、10アール当たりの作業時間が10時間以下という大幅な省力化を実現している。収量も昨年最高で9.5俵を確保するなど、今年も生育は順調だ。
(日本農業新聞)
○ 5月28日(水)寒い県内農作物心配、青森県
県内は、桜の頃の陽気が懐かしくなるような肌寒い天候が続いている。県内全域に出した低温注意報は7日間継続のまま。農作物への影響を心配する声も日増しに強くなってきた。今のところ、大きな被害はないというが、県農業技術課は「稲の生育、活着がやや遅れ気味の傾向がある。天気次第で回復するが、これからも同じような天気が続けば心配になる。」を語っている。
(東奥日報)
○ 5月28日(水)待望の五月晴れ、低温注意報9日ぶり解除、岩手県
28日の県内は移動性高気圧に覆われ、待望の青空が戻った。盛岡地方気象台は同日、今月19日から全域に発令していた低温注意報を9日ぶりに解除した。
(岩手日報)
○ 5月30日(金)エルニーニョ発生の兆し
世界的な規模で異常気象を引き起こすとされる、エルニーニョ現象が年内にも発生するとの指摘が国内外で相次いでいる。同現象が起こると冷夏になりやすいといわれるだけに、今後の動向が注目される。米国海洋大気局は今月のレポートで「今後数ヶ月の間にエルニーニョにつながる諸条件が強まっていくだろう」と指摘。米国カリフォルニア大学のスクリプス海洋研究所も「来年の初頭に現象はピークに達するだろう」と予測する。一方、国内でも東大理学部の山形教授も太平洋の暖水域の移動を基に「現状はエルニーニョの成長期」とみている。内外の指摘に対して、気象庁は「認識はそう違っていない。春先は変動しやすい時期なので、慎重に対処したが、もう少したてば明確に予測ができるだろう」と話している。
(日本農業新聞)
○ 5月31日(土)平均気温は低い
仙台管区気象台が発表した向こう1か月予報によると、平均気温は平年より低く、降水量は平年並み、また日照時間は平年より少ない可能性が高く、農作物の管理に注意が必要とみられる。(詳細は1か月予報参照)
(日本農業新聞)
○ 5月31日(土)てんき西から東へ
日本付近は、週の初め、北日本を寒気を伴った低気圧が通過。6月3日頃まで大気の状態が不安定になりにわか雨、雷雨、降雹に注意。また、北海道東部は低温傾向。北日本は雲が多く、北東の冷湿な風が入り、気温が低くなる。この期間、オホーツク海高気圧の勢力が次第に強まり、梅雨前線が北上してくる。北半球の大気の流れは大きく見て4波長となっている。南北の大きな蛇行はなく、北極付近の寒気の南下はなさそう。
(日本農業新聞)
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