水稲冷害研究チーム
1998年東北稲作動向(新聞記事等から)
本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料課長森脇さんにご協力をいただいています.
5月
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○5月1日(金) 稲苗の老化や晩霜に注意を、岩手県
県農政部は4月30日、水稲育苗と果樹生育状況を発表した。水稲では苗の生育が早まっており、過繁茂や老化苗、果樹では晩霜があった場合の凍霜害への注意を呼びかけた。
水稲苗の老化対策として、田植え時期を早める、ハウス温度を25度以下に下げる、窒素追肥を行い老化を防止する、などとしている。
(日本農業新聞)
○5月1日(金) 96ヘクタール水稲直播、福島・会津高田
福島県会津高田町にある96ヘクタールの大規模圃場で、有人ヘリによる水稲直播栽培が4月30日にスタート、この日は46ヘクタールの種まきを行った。農家で協業し作業合理化を徹底した結果、昨年度の春作業時間は移植栽培の5分の1、生産費は半減を達成した。品種は全量「ひとめぼれ」だが、今年は一部「コシヒカリ」の条まきにも挑戦する。
(日本農業新聞)
○5月2日(土) 関東以西気温高め、1か月予報
気象庁は1日、向こう1か月予報を発表。平均気温は東北、北海道で平年並のほかは高い。降水量は東北以北の日本海側と関東から九州までは多め、そのほかは平年並。日照時間は南西諸島で多く、北陸と近畿から九州にかけて少なめ、東海から北海道にかけて平年並。
(仙台管区気象台発表1か月予報参照)
(日本農業新聞)
○5月2日(土) てんき西から東へ
この期間、日本付近は高気圧に覆われて晴れる日が続く。しかし、5日頃西日本上空に寒気を伴った気圧の谷が近づく見込み。この影響で西日本は大気の状態が不安定になり、にわか雨、雷、降ひょうに注意が必要。
6日〜7日にかけては北海道の北を低気圧が進み、北日本を中心に南よりの風が強まり、フェーン現象で北日本や日本海側では高温のところが多い。今週は放射冷却による晩霜の被害はなさそうだが、南西の強風に施設野菜などで注意が必要。
偏西風の流れは南北の4波長となるが、北極からの強い寒気の南下はなさそう。
(日本農業新聞)
○5月2日(土) 大きい寒暖差、凍霜害に注意
4月は、異常に暖かかった。平均気温は全国的に平年を2〜3度上回り、最高気温を塗り替える地点が続出、記録ずくめとなった。だが、気象庁は「この暖かさが続くとは考えられない。北の寒気はまだ強く、5月は寒暖の差が大きい」と晩霜への注意を促す。暖冬、「暑い春」で農作物の生育が進んでいるだけに、要注意だ。
(日本農業新聞)
○5月3日(日) 田植え一気に本番、宮城・石巻地方
石巻地方の田植えが一気に本格化、稲作農家は忙しい日々だ。同地方の田植えは、4月の「みどりの日」を中心に始まっている。今年は4月が好天で推移したため作業日程が進んだ農家も多い。
(日本農業新聞)
○5月3日(日) もみ酢液で低農薬米作り
仙台市秋保町のある農家は米作りにもみ酢液を利用している。育苗段階と7月以降、本田にまくことで苗が丈夫になるほか、病害虫も出なくなり、除草剤だけを使う低農薬栽培ができるようになったという。
(日本農業新聞)
○5月4日(月) 仲間と水稲の自然農法に取り組む
1993年、空前の冷夏が日本を襲った。やませが吹き荒れた。青森県の水稲作況指数は28,地域によってはゼロのところも。しかし、その時こうべを垂れた稲の姿もあった。その水田の持ち主は、中里町の三上新一さん(51)だ。
田んぼに稲わらと籾殻を返しただけの無肥料、無農薬で水稲を育てる自然農法に取り組み、同町自然農法研究会(会員32人)の代表を務める。
(日本農業新聞)
○5月5日(火) 北海道に食糧備蓄基地
将来に懸念される食糧危機などに対応するため、北海道を中心に米など約200万トンの食糧を備蓄する「大規模長期食糧備蓄基地」構想が農業王国北海道で浮上している。構想実現に向けた「食糧備蓄推進協議会」も4月下旬に発足、他の自治体や農水省などに働きかける。
(山形新聞、福島民報)
○5月5日(火) 沖縄地方梅雨入り
沖縄気象台は4日、沖縄地方が梅雨入りしたとみられると発表した。平年より1週間早く、昨年より3日遅いという。
(日本農業新聞)
○5月7日(木) 初の全国認定農業者サミット、山形・酒田
全国の認定農業者が集う第1回「全国認定農業者サミット・in酒田」の酒田市開催に向けて、県実行委員会が6日、同市で開かれ正式に発足、11月の開催と役員などを決めた。全国から約千人の参加を見込み、”農業やまがた”を全国にアピールし、認定農業者のネットワークの形成を目指す。
(山形新聞)
○5月7日(木) 奄美も梅雨入り
鹿児島地方気象台は5日、鹿児島県奄美地方が梅雨入りしたとみられる、と発表した。同地方の梅雨入りは平年より6日、昨年より11日早い。
(日本農業新聞)
○5月8日(金) 夏場の米おいしさアップ、雪室活用
米の食味が落ちる夏場に勝負しようと、山形県村山市内で「雪室米」の夏季限定販売に向けた準備が進んでいる。同市に完成した農産物貯蔵用の大型雪室を活用した生産地の販売戦略の一つ。
(山形新聞)
○5月8日(金) 山形・内陸産「はえぬき」標準米に選定
山形県・内陸産の「はえぬき」が今年の全国の稲作の生育状況を調べる標準米の一つに選定され、近く日本穀物検定協会のホームページに登場する。インターネットを通じて、米の流通業者や消費者に田植えから稲刈りまで、生育状況が写真とともに紹介されることになり、知名度アップにつながる−と、県やJAグループでは期待している。
(日本農業新聞)
○5月9日(土) 山形はえぬき全国でブーム
「はえぬき」が上昇気流−。山形県のオリジナル水稲奨励品種「はえぬき」の評価がぐんぐん高まっている。県外に作付けを開放して3シーズン目の本年度は、23府県が奨励品種決定の予備・本調査に採用することを決定。先の自主流通米価格形成センターの入札では、大阪・東京市場とも指標価格が初めて「あきたこまち」と「ひとめぼれ」を抑え、上位に躍り出た。「コシヒカリ」並の高い食味に支えられ、関係者の”ユメ”が実現になりつつある。
(山形新聞)
○5月9日(土) 北日本を除き気温は高め、1か月予報
気象庁は8日、向こう1か月予報を発表した。この期間の平均気温は、平年並が見込まれる北海道、東北地方を除いて、全般に高くなる見込み。降水量は、北陸と近畿、中国、四国、九州地方で多く、その他の地方は平年並。日照時間は、北陸と近畿、中国、四国、九州地方で少なく、その他の地方は平年並。
(仙台管区気象台発表1か月予報参照)
(日本農業新聞)
○5月9日(土) てんき西から東へ
12〜13日にかけて低気圧が日本海を発達しながら北東に進み、北海道の東海上に抜ける見込み。このため山陰や北陸ではフェーン現象で気温が上がる。非常に乾燥するため強風や火の元に注意。
北日本は大荒れとなるため海、山とも注意が必要。その後は移動性の高気圧に覆われて五月晴れが期待できそう。
気温は上空に強い寒気の南下もなく、平年並かやや高めとなりそう。この期間、梅雨前線の北上はなく沖縄付近に停滞する見込み。
この期間の偏西風の流れは南北4波長となるが、極端に大きく変わることなく、強い寒気の南下もなさそう。
(日本農業新聞)
○5月9日(土) ”暑い春”で病害虫発生に異変
暖冬に続く”暑い春”により、病害虫の発生状況も異例ずくめだ。鳥取県では7日、梨の黒斑病の警報が早くも出たのを始め、鹿児島県で水稲のイネミズゾウムシ、宮崎県でいもち病、愛知県で麦の赤さび病の注意報が早々と4月に出ている。
鹿児島県のイネミズゾウムシは、同県で確認されてから最も早い発令であり、全体的に1〜2週間、場所によっては1か月も早く病害虫の発生シーズンを迎えた。
(日本農業新聞)
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○5月11日(月) インターネットで広がる読者層、JA岩手中央会
4月にインターネット上に開設したJA岩手県中央会のホームページ「JAいわてNET」が始動してほぼ1か月がたつ。県内外からアクセスがあり、順調な出だしをみせている。
(盛岡タイムス)
○5月11日(月) 認定農家数まだ4割
認定農家は、大規模農家の育成を目指して制度化されたが、丸4年の3月末で11万9448人と、目標の「30万程度」(2003年)の4割にとどまっている。認定構想を作りながら1人も認定していない市町村が185にも上っており、伸び率は年々落ち込む傾向。
(日本農業新聞)
○5月12日(火) 田植え、好天で1〜5日早く
東北各県は11日までに田植えの進捗状況をまとめた。4月中・下旬からの好天で各県とも苗の生育が早まり、平年より1〜5日早く作業が進んでいる。
青森県:田植えの進捗状況は県全体で18%。
岩手県:田植え盛期(50%)は県全体で15日。
秋田県:進捗率は平年を10ポイント上回っている。
宮城県:9割近くが田植えを終えた。
山形県:進捗率は40%。
福島県:田植え盛期は10日。
(日本農業新聞)
○5月12日(火) 「魚沼コシ」中心に反発
自主流通米情報センターが11日まとめた4月下半期の自主流通米卸間取引価格によると、魚沼「コシヒカリ」を中心に、取引価格は一斉に反発した。4月入札の相場反発を反映したもので、品薄感が強い京阪神地区の相場は、「きらら397」など低価格帯銘柄の上げが目立った。
(日本農業新聞)
○5月12日(火) エルニーニョなお警戒、終息宣言持ち越す
気象庁は11日、エルニーニョ監視速報を発表した。エルニーニョ現象は弱まる傾向をみせているものの、海面水温は依然として高い状態が続いており、同庁はは「終息の時期を特定することは難しい」をしている。同現象の動向は日本の夏場の天候に及ぼす影響も大きいため、引き続き警戒が必要だ。
(日本農業新聞)
○5月13日(水) 水稲直播に興味津々、宮城・大郷町
種籾を直接まくことで育苗の手間が省けることから、稲作のコスト低減に向けた技術として注目されている「水稲直播栽培」の実演会が12日、大郷町の水田で行われた。
(河北新報)
○5月13日(水) わがやの畑のお天気ピタリ、山形・櫛引町
櫛引町営の「櫛引町ケーブルテレビジョン」は、町の気象情報を独自番組として放送し、農家などに喜ばれている。町内5カ所に設置した気象ロボットや農林水産省のスーパーコンピュータを活用、1キロメッシュの降水量や天気を予報するシステムで、「気象の変化を的確に把握した農作業ができる」と好評だ。
(山形新聞)
○5月14日(木) 急げ急げと農家田植え、岩手県
県内各地で田植えが本格化しているが、今年は育苗期間中に高温で推移したため平年と比べて苗の生長が早まっている。自分で育苗している農家の中には、苗が伸びすぎ、播種の際に入れた肥料を使い切ってしまい、育苗段階で追肥が必要になったところもある。
(盛岡タイムス)
○5月14日(木) 水稲直播実証栽培、宮城・蔵王町
宮城県蔵王町で水稲直播の実証栽培がスタート、13日、県や地元関係者が見守る中、1.8ヘクタールの水田に種まきした。早生の「こころまち」と中生の「ひとめぼれ」が使われた。作業は乗用田植機を改造した6条まきの機械を使い、10アールを10分ほどの早さで行われた。
(日本農業新聞)
○5月14日(木) ホームページ開設、山形・西村山地域の対策協議会
インターネットで、売れるおいしい米作りを目指そうと、西村山地域ベストライス生産対策協議会は、県内のトップを切ってホームページを開き、12日、寒河江市の西村山合同庁舎で開設式を行った。
(http://www.ic-net.or.jp/home/aguri/)
(日本農業新聞)
○5月14日(木) 酒米導入、水田守る 岩手・花泉町
「農地解放以後、新たに両親が苦労して切り開いた水田だから、なんとか米作りで生きていきたい」と岩手県花泉町の農家が、水田の一部に長野県から取り寄せた酒米「美山錦」を地元の酒造会社と提携して栽培。昨年オリジナルブランドの日本酒が完成し、今年も6月には1997年産米を使った新酒が売り出される。
(日本農業新聞)
○5月14日(木) 乾くインドネシア
大地が再び乾きだした。50年来最悪の干ばつで、350万トンの米不足が見込まれるインドネシアは、雨期に確保するべき水のストックがないまま、乾期を迎えた。これまでなら食料の不足を輸入で手当できたが、通貨危機と経済危機のダメージが重く、その余力はない。本当の食料危機は国内の米の収穫が終わる9月以降というのが関係者の一致した見方だ。
(日本農業新聞)
○5月15日(金) 紙マルチ田植え試験、岩手県立農大校
岩手県立農業大学校で13日、紙マルチ田植えが行われた。マルチの紙は白色のほか、地温上昇効果をねらって黒色も使われた。黒マルチは県内では初の試み。
(日本農業新聞)
○5月16日(土) 東・西日本で日照不足続く
気象庁は15日、1か月予報を発表した。平均気温は全国的に高めで、降水量は東北、北海道と南西諸島で平年並の他は多い。日照時間は、南西諸島を除く関東以西で少ない。
同庁はこの日、東・西日本の日照不足に関する情報第1号を発表。少なくとも1週間はこの状態が続くため、農家に注意を呼びかけている。
(仙台管区気象台発表1か月予報参照)
(日本農業新聞)
○5月16日(土) てんき西から東へ
週の初め、寒気を伴った気圧の谷が本州の上空を通過。この影響で各地で雨が降りやすく、降ひょう、雷に注意が必要。
通過後は大気の流れが東西流れとなり、日本付近は高気圧の通り道になる。週末ごろまでは各地で晴天が続く。日照不足が心配されているが、来週にかけては日照が期待できそうだ。しかし、週末以降の日本付近は梅雨前線の影響で曇りや雨とぐずつき、梅雨の北側の主力であるオホーツク海高気圧の発生する可能性もある。
偏西風の流れは南北の5波長となるが、北米西部やヨーロッパでは寒気が南下する見込み。
(日本農業新聞)
○5月16日(土) 夏も?エルニーニョ、森羅万象から
米気象局が4月28日に明らかにしたところによると、エルニーニョ現象は7〜8月まで続き、世界各地で起こっている異常気象も9月ごろまで収まらない可能性があるという。
エルニーニョ現象に伴って勢力を強めている太平洋高気圧が、台風の卵である熱帯低気圧が発生しやすい赤道の北側の上空を覆っているために、台風1号はまだ発生していない。
(日本農業新聞)
○5月16日(土) 「かけはし」に夢、岩手県知事田植え
岩手県北の軽米町で15日、岩手県知事を迎えて「かけはし」の田植えが行われた。関係者らが豊作を願う伝統芸能「えんぶり」を先頭に出迎えた。
(日本農業新聞)
○5月16日(土) カリフォルニア産「あきたこまち」秋田で販促
米国のカリフォルニアライスプロモーション協会は16日から3日間、秋田県内のスパーマーケットでカリフォルニア産「あきたこまち」の販促を行う。5キロ価格が1580円と割安。「あきたこまち」の本場で米国産品種の需要を掘り起こしたいと意気込む。
(日本農業新聞)
○5月16日(土) 気象情報を50戸にファックス試験送信、岩手・水沢
水沢農業改良普及センターは11日から農家に気象情報をリアルタイムで提供する「認定農業者等支援ファクス提供試験」を開始した。同事業は地域の担い手である農業者の技術や経営の向上や農業の活性化が目的。
(日本農業新聞)
○5月17日(日) 効率的籾共乾を、山形県が運営の手引き
地域稲作振興の拠点基地となっているライスセンター、カントリーエレベータなどの籾共同乾燥・調整(貯蔵)施設。県内でも昨年秋は196カ所で稼働、総受益面積は全作付け面積の37%に達している。しかし、利用者の意識や運営方法の違いで、地域によっては利用率などに開きがある。県農林水産部では、施設が抱える課題解決と、効率的な運用を図るため、「共乾施設設置・運営の手引き」を作製して関係者に配布した。
(日本農業新聞)
○5月17日(日) 無人ヘリで水稲直播、宮城・JA古川
JA古川富永支店稲作部は12日、水稲直播を実施した。これは1998年度の水稲直播栽培として取り組むもので、古川地域農業改良普及センターや農機具メーカーの協力を得て、古川市の40アールに無人ヘリ専用播種機で「こころまち」を播いた。
(日本農業新聞)
○5月17日(日) 天気がおかしい、気象庁予報官に聞く
天気が今年はおかしい。4月の雨量は関東甲信地方から東海、近畿の一部、九州南部にかけて平年より7割以上も多く気温も東京、大阪、福岡など統計を取り始めてからの最高記録を塗り替えた。日毎の気温変化も激しかった。そこで梅雨時期にかけての予想を、気象庁の予報官に聞いた。
・今年は今の段階で6〜8月は平年並の可能性が大きいと考えています。しかし、低温にずれる可能性もあります。エルニーニョ現象が春で終わるのか、それとも夏まで続くのかによって基本的に変わります。
・台風の発生数はエルニーニョ年は減る傾向にありますが、日本に接近する数は変わらないのがこれまでの傾向です。
・雨は、今年は全般をながめると平年並です。ただし6月の東・西日本の太平洋側は多そうです。7月は例年のことで梅雨末期の大雨を警戒すべきでしょう。
(日本農業新聞)
○5月17日(日) 北日本中心に今年は冷夏、農業気象研究者が大胆予測
暖冬に加え、春先から全国的に異常高温・多雨が続き、夏の天気が気になる。今夏の天気に影響を及ぼすエルニーニョ現象の動向が気がかりだが、気象庁は終息時期の判断を留保。3か月予報(20日発表)を手がける予報官を悩ませている。そんな中、「今年は冷夏」と大胆に予測する農業気象研究者がいる。過去の大規模なエルニーニョ現象時との比較、大気や海水温などから分析した予測だが、同現象が終息しても2〜3か月の間残るとの説もある。世界的に異常気象が頻発しているだけに、農家は十分な備えが必要だ。
(日本農業新聞)
○5月19日(火) ブームスプレヤーで水稲直播、秋田・能代
JA能代市稲作部会はこのほど、新型機械ブームスプレヤーによる水稲直播作業実演を水田約1ヘクタールで行った。120kg粒状タンクと、広げると10mのブームを取り付け、種籾を均一にまける特徴をもつ。品種は「でわひかり」。作業は1時間ほどで終了した。
(日本農業新聞)
○5月20日(水) 農業用水に黄信号、東北農政局節水呼びかけ
東北農政局は、管内の内陸部と日本海側で冬期間の降雪量が平年を大きく下回ったこと、今後多雨が期待できないため、農業用水の確保に支障をきたす恐れがあるとして、用水の適切な運用と節水を各県の渇水調整支援連絡会に求めた。
(日本農業新聞)
○5月20日(水) 値幅制限の撤廃固める、自主米入札で食糧庁
食糧庁は19日までに、売り手の供給調整機能を強化する代わりに、自主流通米入札の値幅制限を撤廃する方針を固めた。生産調整の確実な実施で、今後の自主米相場は上がるとみており、1998年産から実施して暴落した価格水準を回復させたい考え。
(日本農業新聞)
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○5月21日(木) サクランボ7割減、山梨県
4月以降の異常な高温と多雨に直撃され、果樹を中心に被害が出始めている。山梨県内の露地サクランボは、授粉が不十分で、収量は7〜8割減、観光農園では予約のキャンセルに追われている。
(日本農業新聞)
○5月21日(木) 作物の霜害1億円を超す、岩手県
岩手県は11日の降霜による20日現在の農作物被害を同日発表した。生育が10日ほど早まっていたブドウを中心に桑、リンゴなど計110ヘクタール、被害総額は1億円を超え、被害額が今後増えることが懸念されている。県は農政部町が同日現地を視察したほか、薬剤散布への助成など対策の検討にはいっている。
(日本農業新聞)
○5月21日(木) 実らぬ水田、干ばつインドネシア
50年来最悪の干ばつに襲われているインドネシアの農村は、ようやく実りの時期を迎えた。家族総出で稲の刈り取りに黙々と精を出す光景には一見、激しさを増す政治危機の影はない。だが、次第に明らかになる大凶作の現実に、静かだった農村が揺れ始めている。
(日本農業新聞)
○5月21日(木) 気温、降水量平年並、3か月予報
気象庁が20日発表した向こう3か月予報によると、気温、降水量とも平年並の可能性が高いとしている。だが、夏の天気に影響を与えるエルニーニョ現象が今なお続いていることから、3月に発表した暖候期予報より、気温が低めになる公算が大きいとしている。今回の長期予報でも、終息時期の定まらないエルニーニョの要素は直接反映していない。同現象を抜きに予測した3月の発表より低温傾向としたことについて、同庁は「冬以降の気象にエルニーニョが影響し、現在も続いているため、3月時点の予測より気温が低くなる可能性は強まっている」(気候情報課)としている。
(仙台管区気象台発表3か月予報参照)
(日本農業新聞)
○5月22日(金) 農作物の生育順調、福島県
農林水産部は20日現在の農作物の生育状況を明らかにした。農作物の生育は全般に早まっている。水稲は苗の生育が順調で、例年より4,5日早まっている。
(福島民報)
○5月22日(金) 水稲直播が623ヘクタールに、福島県
福島県内の水稲直播栽培面積は、前年度(294ヘクタール)の2倍以上となる623ヘクタールに達することが明らかになった。直播栽培は平成8年度から県が農業の最重要施策として推進している栽培法で、大幅な省力化とコストダウンが図られる。栽培面積が拡大したことについて県は、技術的に確立され、農家への理解が進んだこと、会津や県中を中心に大規模な団地での導入が広がったこと、直播栽培が生産調整の緩和に役立つこと、などを要因とみている。
(福島民報)
○5月23日(土) 水稲の生育ほぼ順調、秋田県
県は22日、農作物の生育及び農作業の概況を発表した。水稲は気温が高めに推移したことから、やや伸び気味であるが、概ね順調に推移している。田植え作業は平年より1日早い8日が始期。盛期は平年より3日早く16日だった。
(秋田さきがけ)
○5月23日(土) 全国的に気温高め
気象庁は22日、向こう1か月予報を発表した。引き続き全国的に気温は平年より高くなり、降水量、日照時間は平年並としている。
(仙台管区気象台発表の1か月予報参照)
(日本農業新聞)
○5月23日(土) てんき西から東へ
期間の初め寒冷前線が日本列島の上空を通過する。北・東日本では一時天気が崩れる。その後は移動性の高気圧が通過し、北日本は比較的晴れる日が多い。
梅雨前線が期間の後半から活発となり北上する。北日本では南風が卓越し気温は高めの日が続く。特に週の前半はフェーン現象で夏日や真夏日になるところが多い。
この期間、偏西風の流れは北米やヨーロッパ付近では南北の大きな蛇行となる。特に北米から北に張り出した高気圧とシベリアから張り出した高気圧が北極付近でつながり、ベーリング海付近で低気圧が停滞する見込み。期間の後半は、オホーツク海高気圧の形成の兆しが見えそうだ。
(日本農業新聞)
○5月24日(日) 被覆型直播を試験、山形・飯豊町
平地より気温が低い中間地で、水稲直播の可能性を探ろう−と、飯豊町でこの春から被覆型直播の試験栽培が始まった。種まきと同時にビニールフィルムで覆って保温。発芽、生育を促進して、移植並の出穂、登熟を確保しようとの狙い。果樹、園芸など複合農家の春の農繁期の労力分散の願いも込められている。
(日本農業新聞)
○5月26日(火) 浸透する水稲直播、宮城県
水田に直接種をまき、イネを育てる「直播栽培」を導入する農家が、東北で増えている。東北6県の平成9年度の実施面積は944ヘクタールだったが、本年度は3割増しの約1230ヘクタールに上る。東北農政局は「直播実施農家への支援制度が呼び水となり、生産コストの低減というメリットが浸透してきている」と分析している。
(河北新報)
○5月26日(火) 田植えほぼ終了、青森県
県農業生産対策推進本部がまとめた25日現在の県内の田植え進捗率によると、県全体では99%に達し、田植え作業はほぼ終了した。平年より3ポイント高い。
(東奥日報)
○5月26日(火) いもち病の発生危険度インターネットで検索、宮崎
日照不足や多湿で多発が心配される、水稲いもち病の発病危険度が、インターネットを通して検索できるシステムを宮崎市のソフトウエア開発会社が開発した。すでにアクセスが可能で、同社は「リアルタイムに発病危険度が分かり、早い対策がとれ、農薬などの大幅なコストダウンが可能になる。将来は48時間先の予測を目指したい」と説明している。情報は無料。
(http://www.ibcweb.co.jp/)
(日本農業新聞)
○5月26日(火) 自主米46万7千トン、4月うるち米売却数量
食糧庁は25日、今年4月分の国内主食用うるち米の売却数量をまとめた。昨年末から数量を伸ばす自主米は46万7千トンと前年同期を大きく上回り、今米穀年度で最も多かった。また、政府米も初めて2万トンを超えた。
(日本農業新聞)
○5月26日(火) 「コシ」が大幅続伸、自主米卸間取引価格
自主流通米価格形成センターが25日までにまとめた卸間取引価格によると、5月上半期は対象銘柄のほとんどが前期から続伸。中でも「コシヒカリ」は、新潟を中心に大幅に上げた。
(日本農業新聞)
○5月26日(火) 干ばつ被害深刻、ブラジル北東部
ブラジル北東部がエルニーニョによる干ばつに襲われ、トウモロコシなど穀物生産が平年の半分以下にまで落ち込む見通しだ。国連食糧農業機構(FAO)日本事務所の25日発表によると、被害地域に住む1千万人のほぼ半数が食料不足に陥り、一部で商品店への略奪も起きている。ブラジル政府が食料配給など救済策に乗り出したため事態は沈静化に向かっている。
(日本農業新聞)
○5月27日(水) 低温遺伝子探す、岩手大学農学部
盛岡市の岩手大学の農学部に寒冷地バイオシステム研究センターが新設され、15日に開所式が行われた。寒冷地に生息する生物のもつ潜在能力・機能や寒冷に対する生物の応答メカニズムを解明し、その成果を寒冷地に適応可能な農業生物の開発などに応用することを目的としている。
(盛岡タイムス)
○5月27日(水) じめじめ列島 農作物に打撃
5月に入っても蒸し暑い天候が続く中、果樹や収穫期を迎えた麦などに病気や生育障害の発生が相次いでいる。梨の黒斑病や疫病、麦類で赤かび病などが特に目立っており、各県は例年にない病害の早期多発に、指導を強化している。水稲では、いもち病も出始めた。本格的な梅雨入りを前に、病害虫への十分な備えが必要だ。
(日本農業新聞)
○5月27日(水) 全国的に高温予測、気象庁
今月も4月に続き高温多湿で、農作物に病害や生育障害が多発している。気象庁は「今後1か月は全国的に高温」と予測しているため、本格的な梅雨入りを間近に病害虫への警戒が一層必要になっている。
(日本農業新聞)
○5月28日(木) 長期予報の精度アップめざす、気象白書
気象庁は27日、「今日の気象業務−大地の鼓動 大気の躍動 大洋の脈動−」と題した1998年度気象白書をまとめた。今回は、エルニーニョ現象など世界的に頻発した異常気象を特集。西日本の記録的な暖冬など、世界の気象異変をエルニーニョと関係づけた。同庁は、本年度から同現象の予測を発表する。長期予報の精度向上をめざし、大気の循環や海洋の流れなどに基づいた気候モデルの充実もめざす。
(日本農業新聞)
○5月28日(木) 大型雪室で米貯蔵、山形・JAみちのく村山
山形県のJAみちのく村山では、産地間競争が激化する中、厄介者というイメージが強い雪を利用して、独自のブランド確立で、農産物の有利販売を図ろうと、村山市に大型雪室が完成。3月に380トンの雪を雪室に詰め込み準備し、このほど千俵の米を搬入し、貯蔵した。
(日本農業新聞)
○5月30日(土) 南岸に前線、梅雨の走り
気象庁は向こう1か月予報を発表した。平均気温は全国的に平年より高めとなり、降水量と日照時間は平年並。日本南岸に前線が相次いで接近する見込みで、同庁は「梅雨の走りの状態。地方気象台と情報交換しながら、梅雨入りを検討していく」(天気相談所)としている。
(仙台管区気象台発表1か月予報参照)
(日本農業新聞)
○5月30日(土) 動植物の続々異変
5月なのに、蛍が舞いアジサイが咲く−。4月以降の高温は、自然界の動植物にも異変をもたらし、平年より早いペースで季節感を出している。気象庁の生物季節観測では、5月3日の熊本を皮切りに29日までに27地点で蛍を確認。アジサイも、名古屋以西を中心に15地点で咲いている。これまでで最も早い確認が相次いでおり、今年の異常気象を証明した形だ。
(日本農業新聞)
○5月30日(土) てんき西から東へ
週の初めは移動性高気圧が東海上に抜け、日本南岸に梅雨前線が停滞し、前線上を低気圧が次々と東進する。この影響で各地とも曇りや雨とぐずつく。ただ5月31日と6月1日は前線が南下し、全国的に晴れそう。その後はオホーツク海高気圧が形成され、南岸に梅雨前線が停滞する。このころ、東・西日本は梅雨入りの可能性が高そう。
北日本はオホーツク海高気圧の影響で太平洋側は冷涼な海風が入りやすく、雲が広がり気温の低い状態が続く。農作物の管理に注意が必要。2,5日は低気圧の影響で太平洋側では強雨に対する注意が必要。
北半球の偏西風の流れは東西流れとなり、強い寒気の南下はなさそう。
(日本農業新聞)
○5月31日(日) 干ばつ被害475億円、ベトナム
今年初めから深刻な干ばつが続いているベトナムで、農産物への被害総額が約475億円に上ることが30日までに分かった。報告によると、干ばつによって全国の水田約10万ヘクタールに何らかの被害が発生、そのうち1万3000ヘクタールは壊滅的という。
(日本農業新聞)
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