水稲冷害研究チーム
1998年東北稲作動向(新聞記事等から)
本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料課長森脇さんにご協力をいただいています.
7月
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○7月1日(水) コシヒカリ初出荷、鹿児島
鹿児島県のJAそお鹿児島大崎支所で30日、早期米の出荷が始まった。沖縄県を除いて今年産米のトップを切る出荷だ。昨年より16日早い。収量は昨年より10%程度少ない450kgだったが、全量が一等米。生育が早かった割には品質は良い。
(日本農業新聞)
○7月2日(木) 水稲の管理万全を、秋田・JAかづの
JAかづのでは、管内21ヶ所であぜ道相談を行った。同管内の生育状況は「6月25日現在で、草丈・葉数は平年並、茎数は平年の130%と全般に草丈は短いが、茎数が多く生育はまずまず」と発表されたが、今後の天候不順は予断を許さない状況。同相談会は、作柄を決定づける幼穂形成期、減数分裂期の管理、病害虫の発生状況とその対策などを主体に行った。
(日本農業新聞)
○7月3日(金) 日照時間が激減、6月の気象統計
気象庁は2日、6月の気象統計値を発表した。6月は梅雨前線が停滞、全国的に降水量が多く、日照時間は極端に少なかった。平均気温は北海道、東北、関東南部で平年を下回った。6月の特徴は日照時間の少なさ。北海道の一部を除き全国的に平年を下回った。
(日本農業新聞)
○7月3日(金) 九州南部梅雨明け
鹿児島地方気象台は2日、奄美地方を除く鹿児島県と宮崎県の九州南部が同日頃梅雨明けしたと発表した。平年より11日、昨年より18日早い。
(日本農業新聞)
○7月3日(金) 台風発生せず
例年なら6月下旬までに5個程度発生している台風が、今年は2日になっても発生せず。これまで最も発生が遅かった1973年7月2日午前3時の記録を抜いた。エルニーニョ現象の影響で、台風発生域の太平洋の海面水温が低いことなどが原因だが、しばらく発生する気配はない。しかし、台風の襲い年をみると、1号が発生した後、立て続けに台風が誕生したり、水不足に悩まされたり、荒れ気味の夏になりがちで、要注意だ。
(日本農業新聞)
○7月3日(金) 水稲葉色巡回調査スタート、山形県
水稲の葉色診断などを重点に、食味重視の売れる米づくり運動に取り組んでいる県ベストライス生産対策推進海外は、2日から「特Aチャレンジ圃場」などを対象に、水稲生育の巡回調査を始めた。葉色が濃いと、タンパク質の含量も増え、食味が低下するので、同推進協では「秋に黄金色」を合い言葉に、引き続き葉色診断に力を入れる。
(日本農業新聞)
○7月3日(金) つがるロマンに期待、青森県
JA青森経済連は、同県期待の新品種「つがるロマン」の本格生産が今年スタートしたことから1日、「つがるロマン良質・良食味米生産研修会」を青森市で開いた。「つがるロマン」は県農業試験場が総力を挙げて開発、関係者の注目を集めて昨年デビューした品種。その食味の良さは、中央の米卸をはじめ県内外の消費者からの評価などで立証済み。
(日本農業新聞)
○7月4日(土) 全国で病害虫多発の恐れ
記録的な日照不足、高温多湿で、病害虫の多発を警告する警報、注意報が相次いでいる。2日には、日照不足が著しい石川県が葉いもちの警報、3日には、北海道がバレイショ疫病の注意報、三重県がかんきつの黒点病で注意報など。西日本では、既に軒並み葉いもちの注意報がでている。
(日本農業新聞)
○7月4日(土) 四国も梅雨明け
高松地方気象台は3日、四国地方が同日、梅雨明けしたとみられると発表した。平年に比べると13日早く、昨年よりも15日早い梅雨明けとなった。
(日本農業新聞)
○7月4日(土) てんき西から東へ
週の初め梅雨前線は本州付近に停滞。前線付近の東北南部から東・西日本は大気の状態が不安定となり、雷を伴った強い雨が降りやすい。太平洋側ではにわか雨や雷雨が多い。沖縄と北海道は晴れる見込み。週半ばに入ると梅雨前線は西から北上。前線の雨域は北陸や東北地方に移る。週の終わりには太平洋高気圧の勢力が強まり、梅雨前線は北日本に停滞する。北日本は前線や気圧の谷の影響で曇りや雨の日が続く。
この期間、偏西風の流れは東西流となり、大きな南北の蛇行はなさそう。
(日本農業新聞)
○7月5日(日) 宮城県石巻地方の水稲生育は平年並
石巻地域農業改良普及センターは1日現在の水稲生育調査結果をまとめた。それによると石巻地域管内の水稲は、6月上旬の低温などがあったものの「生育はほぼ平年並」としている。管理面では、今年は茎数の増加が平年より良好で、根の健全化を図るため中干しの実施などを掲載した「稲作情報」を発行、関係機関などに送付し啓発をしている。
(日本農業新聞)
○7月5日(日) ホームページ好調な出足、山形普及センター
山形農業改良普及センターでは、活動紹介や生産農家との情報交換をリアルタイムで行うインターネットのホームページ「知識で興すやまがたの農業」を今月1日から開設した。すでに100件近いアクセスがあり、出足は好調だ。同センターの管内は、山形市など3市2町。農業粗生産額の30%は水稲で、残りは果樹、野菜、花きなどの園芸が占める典型的な都市近郊農業。経営形態もさまざまで、センター活動についての要望も多様化している。
(日本農業新聞)
○7月7日(火) エルニーニョ現象衛星からくっきり
宇宙開発事業団は6日、米航空宇宙局と共同で開発した熱帯降雨観測衛星により、太平洋の海面水温の計測に成功したと発表した。ペルー沖の海面水温が上昇、エルニーニョ現象もはっきりとらえている。
(日本農業新聞)
○7月7日(火) 九州北部と山口が梅雨明け
福岡管区気象台は6日、九州北部と山口県が梅雨明けしたとみられると発表した。平年より12日、昨年より13日それぞれ早い。
(日本農業新聞)
○7月7日(火) いもち病防除徹底を、福島県
福島県農業団体災害対策本部は3日、福島市でいもち病等病害虫対策会議を開き、8月31日までを「いもち病等病害虫防除推進月間」とし、稲作農家に防除を呼びかけることにした。初発日は平年より1週間ほど早い。ここ数日は気温が30度以上で感染が抑えられたが、13日までの週間予報では、県内全般に曇りで一時雨も予想されていることから、圃場の観察を徹底することにした。
(日本農業新聞)
○7月9日(木) つがるロマン管理徹底、青森・JA津軽平賀
一人一人が責任を持って、おいしい「つがるロマン」を作ろう−と、JA津軽平賀管内では、水稲現地講習会を開き、多くの生産者が各地区の会場で、今期の水稲生育状況と今後の生産管理などを学んだ。
(日本農業新聞)
○7月9日(木) ファックスサービス利用を、岩手県7地域普及センター
県内7地域の農業改良普及センターが春以来、農業情報ファックスサービスを開設し、農家に利用を呼びかけている。開設しているのは盛岡、花巻、水沢、千厩の各同センターと岩泉地域普及所。二戸同センターと、岩手地域普及所も、1日からサービスを始めた。
(日本農業新聞)
○7月10日(金) 台風1号が発生
気象庁は9日、台湾海峡付近で同日午後3時、台風1号が発生したと発表した。台風の発生は1951年の観測史上で最も遅かった73年の7月2日の記録を更新した。
(日本農業新聞)
○7月10日(金) 幼穂形成期基本に追肥、岩手県
本年度第1回稲作技術対策会議が8日、岩手県農業研究センターで開かれ、品質と味も良いいわて純情米の生産に向けて、今後の技術対策を協議した。
会議では各農業改良普及センターや県農業研究センターが生育状況や、病害虫防除計画を報告した。現在の生育状況は「草丈がやや長く、茎数も多め。葉齢は平年並」で総体的には平年並。対策で特に検討されたのは追肥といもち病の2点。いもち病は最近の日照不足などで発生が多めと予想。多発したら徹底防除を行うこと。追肥は食味向上を考え、幼穂形成期を基本に、また草丈が急伸したので倒伏の心配もあり、量は少なめにする。
(日本農業新聞)
○7月10日(金) 葉いもち、秋田・福島で注意報
秋田、宮城、福島の各県病害虫防除所は8,9日にかけて発生予察情報を出した。秋田、福島では水稲の葉いもち注意報を出し、防除を呼びかけている。また、宮城ではコバネイナゴの発生がやや多いと予想している。
秋田県内では6〜7日の調査で全県的に発生を確認。全般発生開始期は7月3日で平年より1日早い。発病は51%の地点で認められており、特に内陸部で多く発生している。
副品県内では7月1〜2半旬の巡回調査の結果、県内全域で葉いもちの発生が確認され、各地方とも全般発生開始期に達した地域が多く、ずりこみ症状を呈する圃場も散見される。直播圃場でも発生が確認されている。
(日本農業新聞)
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○7月11日(土) てんき西から東へ
週の前半はオホーツク海高気圧が北日本に張り出し、梅雨前線が東日本の南岸、西日本に停滞。後半は前線上の低気圧が発達し上空に寒気が入る。気温は前半、関東から北の太平洋側で平年より低くなる他はほぼ平年並。
偏西風の流れは東西流となって、寒気の南下は極東付近と北欧だけとなる。
(日本農業新聞)
○7月11日(土) 北日本に低温情報
気象庁は10日、北海道、東北の低温と日照不足に関する気象情報を発表した。北海道は11日頃から、東北地方は12日頃から1週間は低温と日照不足が続くとみられるため、農作物の管理に注意が必要だ。
(日本農業新聞)
○7月11日(土) エルニーニョ事実上終息
気象庁は10日、「エルニーニョ監視速報」を発表した。監視海域の6月の海面水温の平年差は、昨年3月にプラスに転じて以来、初めて温度差がなくなり、平年水準に戻った。同庁は「6月でエルニーニョは事実上終息した」とみている。逆に、日付変更線以東の赤道付近の海面水温は平年より低く、それがラニーニャ現象の発生なのか、「慎重に状況をみた上で判断したい」としている。
(日本農業新聞)
○7月12日(日) 超早場米、高値で取引
南九州、四国の今年産超早場米の出荷が先週から本格化。今年産は春先からの高温で生育が2週間程度早まり、主力産地は減収の見込み。このため相場は4年ぶりに堅調に推移。さらに出荷の前進化で相対取引も増えているため、買い手卸はとまどい気味だ。
(日本農業新聞)
○7月13日(月) 北日本、低温に注意
東北、北海道は12日、太平洋側を中心に極端な低温に見舞われた。オホーツク海高気圧が北日本に張り出し、冷たい北東風が吹き込んだため、網走市の最高気温は平年より8.9度低い10.9度、仙台市は同7.5度低い17.3度までしか上がらなかった。東北の青森、岩手、宮城、福島4県、北海道の網走、釧路、根室、十勝各地方にそれぞれ低温注意報が出ており、厳重な注意が必要だ。
(日本農業新聞)
○7月14日(火) あぜみち通信 第4号
幼穂形成期に入ったが東北北部では依然、日照不足と低温傾向が続いている。「生育に直接影響するほどではない」(八戸地域農業改良普及センター)にしても、中干しを完了できていない地域も多い。病害虫への心配も含め、今後の天候の回復が切実さを増している。
青森県木造町農家:10日現在で、草丈は平年より4cm長い、茎数は20本でやや少なめ、葉色はほぼ平年並。7月初めから曇りと雨が続いた。低温というほどではないが、日照が足りず稲体が軟らかい。3日から中干しをしているが乾ききらず、20日頃まで我慢するつもり。平年並の9日頃から幼穂形成期入り。
岩手県金ヶ崎町農家:「ひとめぼれ」「ササニシキ」が今週初めに幼穂形成期に入った。低温が懸念されているが好天を期待したい。5日現在草丈54.1cm、茎数598本、葉齢9.9。茎数が6月20日に比べ、37本減で、最高分げつ期が平年より10日前後早まったが、必要な茎数は確保した。幼穂形成期と減数分裂期に分けて追肥をする。
秋田県平鹿町農家:12日現在の生育状況は葉齢11.3、草丈65cm、茎数22.8本で、平年より3日ほど遅れている。茎数は平年並が確保できたとみている。幼穂形成期に入っており、間もなく穂肥の適期を迎える。倒伏が心配なので、施肥量と適期を慎重に見極めたい。相変わらず日照不足で田んぼの乾きが悪く、溝切りは終えたものの中干しを終わることができない。
宮城県矢本町農家:水稲の生育は順調な推移で、ほぼ平年並。11日には「ひとめぼれ」の一部に穂肥を施した。中干しは、6月27日から7月5日まで実施した。日曜日から低温になっている。幼穂形成期に入り、「ひとめぼれ」の場合で幼穂は5mmほどになっている。梅雨が早く明けることを願っている。
山形県山形市農家:10日現在の生育状況は「はえぬき」で草丈64.0cm、茎数679本、葉数10.5枚。6月29日から中干しに入り、作溝も行った。16日頃まで中干しを続ける。その後葉色をみながら穂肥を行う予定。今後の天候にもよるが、出穂は例年より2日程早い8月6〜7日になりそう。
福島県郡山市農家:このところ、梅雨とは名ばかりで連日真夏を思わせる暑さ。中干しもほぼ完了し、生育状況は「コシヒカリ」で葉齢10.5、草丈61cm、茎数572本と平年並を確保した。今後は間断灌漑を励行し、根の健全性を保ちたい。出穂22,23日前を目安に穂肥を計画している。
(日本農業新聞)
○7月14日(火) 葉いもち多発の恐れ、青森県で注意報
青森県津軽、南部地域病害虫防除所は13日、葉いもち多発の恐れがあることから注意報を出し、早期防除の徹底を呼びかけている。7月6日以降、津軽地域を中心に発生が認められ7,8日は感染に好適な気象条件が出現していることから、15日頃から葉いもち急増が予想される、としている。
(日本農業新聞)
○7月15日(水) 北日本、低温続く
宇都宮地方気象台は14日、低温注意報を更新し、農家にあらためて注意を呼びかけた。気象庁によると、東北を中心とした強い低温は15日朝にかけてピークだが、平年より低い状態は20日頃まで続く見込み。
(日本農業新聞)
○7月15日(水) 低温続き鈍る水稲生育、青森県八戸
オホーツク海高気圧の影響で11日から低温の続く東北地方の太平洋沿岸では、地域によっては昼間でも肌寒く感じるような北東の風が吹き、幼穂形成期に入った稲の生長が緩慢になっているところもある。中干しと低温がぶつかった農家では、急遽水を入れ直し幼穂を気遣っている。
(日本農業新聞)
○7月16日(木) 関東以北低温続く
東北地方を中心に続いている低温で、15日も岩手、宮城、福島の各県で低温注意報が継続され、新潟は夕方解除された。気象庁は「オホーツク海高気圧が依然として強く、北東風が入り込んでいるため」と説明。関東以北の低温傾向は、22日頃まで続く見込み。
(日本農業新聞)
○7月16日(木) いもち病防除を、岩手県
岩手県は15日、注意報第2号を発表、水稲葉いもちの急増が懸念されることから防除を呼びかけた。葉いもち防除を行っていない圃場とビームガゼット粒剤施用圃場は18日までに、予防粒剤を施用した圃場には発生確認後、それぞれ茎葉散布を指示した。
(日本農業新聞)
○7月16日(木) 葉いもちの防除万全に、福島県
JA福島経済連営農技術支援センターは14日、県農業試験場で稲作セミナーを開いた。今後の管理は11日以降低温が予測されており、幼穂形成期と減数分裂期に低温が予想される場合は深水管理を励行する。病害虫防除所は県内全域で葉いもちの発生が確認されており、県内各地で16日から20日頃に葉いもちが急増すると予想される。
(日本農業新聞)
○7月17日(金) 病害虫診断防除システム導入、岩手・JA江刺市
農作物の病害虫防除に的確に対応し、利用者の利便性と情報提供に役立てようとJA江刺市は、13日から購買事業に病害虫診断防除「コンピュータソフト」システムを導入、各配送センター3地区に設置した。
(日本農業新聞)
○7月17日(金) 栃木以北に再び低温注意報
地方気象台は16日、青森、福島(中通り)、栃木の各県にあらためて低温注意報を出した。岩手、宮城、福島(浜通り)は低温注意報が継続中。仙台管区気象台は同日、「今後4,5日は気温が低く日照時間が少ない」と予測する。
(日本農業新聞)
○7月17日(金) いもち病多発の恐れ
農水省が16日に公表した病害虫発生予報第5号によると、向こう1か月に葉いもちの発生は全国的に多めだ。特に低温傾向の東日本で発生しやすい気象条件が続く恐れがある。また、水稲の生育が早いため、いもち病の発病が早まる恐れもあり、早めの防除を徹底するよう求めている。
(日本農業新聞)
○7月17日(金) 低温続き 稲作正念場
青森県八戸市の八戸地域農業改良普及センターは、水稲の低温対策として、13日〜17日まで40ヶ所で農家の青空教室を開いている。ある地区では5mm程度に伸びた幼穂をみながら、深水対策、追肥の時期、病害虫対策の指導を受けた。
(日本農業新聞)
○7月18日(土) 低温注意呼びかけ
東北、関東地方の低温は17日も続き、前日と同様に青森、岩手、宮城、福島の地方気象台は低温注意報を継続した。栃木県全域に発令していた低温注意報を、前日の17日朝までを18日朝まで続くと、内容をあらためて更新した。気象庁は「オホーツク海高気圧は依然として強く、冷たい湿った北東風が吹きやすい状態が続いている」とし、少なくとも21,22日頃まで低温への注意を呼びかけている。
(日本農業新聞)
○7月18日(土) てんき西から東へ
日本付近は、初め北系の高気圧に覆われる。週明けは北・東日本はこの高気圧に覆われ北東風が吹くため、太平洋側を中心に曇りや雨になりやすく気温は低め。その後は太平洋高気圧の勢力が強まり、西・東日本や北日本も夏空が広がる。
週末にかけては全国的に蒸し暑くなり、特に北日本では35度を超える厳しい暑さとなりそう。
(日本農業新聞)
○7月18日(土) 葉いもちの発生最上地域でやや多い
山形県病害虫防除所は16日、発生予報を発表した。それによると、葉いもちの発生量は最上地域でやや多く、他の地域は平年並。葉いもちは、最上地域で発生地点率がやや高く、また今月7日以降感染好適日が出現している。早期発見に努め、発生をみたら直ちに薬剤を散布する。発生がみられる圃場では穂肥を控える。
(日本農業新聞)
○7月18日(土) 深水管理の徹底を、JA福島中央会
水稲の深水管理徹底を−。低温、日照不足による不稔が心配されることからJA福島中央会は17日、「1998年度当面の技術対策・第1号」を県内各JAに配布、農家に注意を呼びかけている。
特に影響が懸念される品種は「初星」「ひとめぼれ」。今月上旬から幼穂形成期に入っている浜通りは低温に弱い時期となっており、障害不稔の危険が高いことから、今から計画的に湛水し、減数分裂期になると予想される今週末には10〜15cmの深水管理が必要とした。また、中通り、山間地は穎花の退化や花粉数減少の防止のために5〜10cmの深水管理の実施を促している。
(日本農業新聞)
○7月19日(日) 東北は依然低温に注意
低温が続いている東北地方では18日、オホーツク海高気圧の勢力下にある青森、岩手、福島各県の太平洋側を中心に低温注意報が継続された。気象庁天気相談所は「西で降っている雨が東に移るに従って、東北地方に低温を引き込んでいた低気圧が三陸沖に去っていくので、低温は弱まる。しかし、急激に良くなることはない」として、引き続き低温に注意するよう呼びかけている。
(日本農業新聞)
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○7月22日(水) あぜみち通信 第5号
東北地方の水稲生育は、日本海側では順調だが、太平洋側では低温の影響が出ている。岩手県では葉先が茶色に枯れたような水田も見られるほか、宮城県でも出穂が当初予想より遅れそうという。
青森県木造町農家:太平洋側は寒いようだが、ここは風は冷たく朝晩は寒いが、日中は25度まで上がり、雨もなく稲には理想的な天気だ。減数分裂期も後4,5日で始まり、出穂期も平年並の8月5〜10日になりそう。
岩手県金ヶ崎町農家:低温が続き、幼穂形成期に予定していた追肥を中止した。周辺の農家も低温を心配して追肥を思案している。葉先が茶色に枯れたような水田が目立つ。特に草丈が急伸した圃場ほど顕著で低温の障害と思われる。減数分裂期は25日頃になりそう。
秋田県平鹿町農家:順調な天候で草丈はまだ長いが、安心して穂肥がやれる。田植えが早かったものは既に減数分裂期も始まった。出穂期は平年並の8月3,4日頃とみている。
宮城県矢本町農家:このところの低温の影響で稲の生育は停滞気味。10日前に追肥をしたが、葉色に現れてこない。深水管理に努めている。出穂は当初8月5日頃を予想していたが、10日頃になるのではないか。
山形市農家:21日現在の生育はほぼ平年並。葉色がさめてきて、茎が締まり、稲姿もよく、生育は順調だ。出穂は8月3〜5日頃の予想。平年より3日程早まりそう。
福島県郡山市農家:ぐずついた天候と低温続きで、葉いもちの発生が所々目についている。「ひとめぼれ」は幼穂長1cm、「コシヒカリ」は0.4mm。天候の回復が思わしくないので、深水管理の励行といもち病の防除対策に万全を期したい。
(日本農業新聞)
○7月24日(金) 低温気がかり、水管理正念場
春先の異常高温と、その後の低温で心配される今年の稲作が、正念場の7月下旬を迎えた。関東以北に出されていた低温注意報は今週に入って解除されたとはいえ、依然とオホーツク海高気圧の勢力が残っているため、低温への注意は怠れない。深水管理と追肥の抑制に努める産地の姿と、今年の気象変化をおってみた。
(日本農業新聞)
○7月25日(土) 関東以北に低温、日照不足
気象庁は24日、低温と日照不足に関する情報を発表し、北海道と東北、関東甲信地方で今後1〜2週間、低温と日照不足となる可能性が強いとして、農家に注意を呼びかけた。オホーツク海高気圧が張り出し、北海道、東北、関東甲信地方を中心に冷気が入りやすくなっているため。特に29日から31日にかけて低温になりやすい。
(日本農業新聞)
○7月25日(土) ホームページ27日から開設、岩手県農業研究センター
岩手県農業研究センターは、27日からインターネットのホームページを開設する。同研究センターは事務所の整備を進め、28日に畜産研究所本館が落成し整備が完了することに伴い、ホームページを開くもの。内容は同センターの組織概要、位置図、4半期毎に発行している情報誌の公開や行事予定。
(http://www.pref.iwate.jp/~hp2088/)
(日本農業新聞)
○7月25日(土) 水稲「平年並」 7月15日現在
東北農政局は24日、水稲生育情報を発表した。生育は宮城、山形で「やや良」のほか、各県とも平年並で東北全体では「平年並」。初期生育が良かったことと、6月上旬から7月上旬までの天候が良かったためだが、7月中旬から太平洋側を中心に低温や不順な天候が続いており、24日発表の1か月予報でも太平洋側を中心に気温は低く曇りや雨が多いとしており、水管理など十分な注意が必要だ。
(日本農業新聞)
○7月26日(日) 北海道と東北15度切る恐れも
北海道、東北地方は今月末の低温、日照不足に要注意−。気象庁は25日、8月1日までの上空1500メートル地点での気温予想を発表した。25,26日は寒気が一段落。気温は平年並に推移するが、27日以降、オホーツク海高気圧が張り出すため、北海道から東北地方を中心に、最低気温が15度以下の極端な低温となる可能性がある。同庁は「特に29日から31日は、低温のピークとなりそう」と予測、農家に注意を呼びかけている。
(日本農業新聞)
○7月27日(月) 水稲の生育順調 7月15日現在
農水省は24日、今年産水稲の生育状況を発表した。生育12道府県で「やや良」、35都府県で「平年並」と、全国的に順調だ。天候に恵まれ、生育の進み具合も平年より1〜9日早い。軟弱徒長ぎみなどは岩手と島根、徳島の3県に減った。
(日本農業新聞)
○7月28日(火) 北海道は低温警戒
札幌管区気象台は27日、低温と日照不足に関する北海道地方気象情報を出した。オホーツク海側と太平洋側を中心に、28日から平均気温が4〜7度低くなると予想される。強い低温は30日頃がピークで、低温傾向は1週間程度続くと予想。農作物の管理には注意が必要だ。
(日本農業新聞)
○7月28日(火) あぜみち通信 第6号
この1週間以上、日本海側では真夏日に近い温度と日照で、水稲は順調に生育。太平洋側でも、相変わらず曇天で日照は不足気味だが、気温はこれまでに比べてやや高めに推移、綱渡りの状態が続く。
青森県木造町農家:ここ10日ほど真夏日のような気温で、日照も十分。いい状態が続いている。8月5〜10日の出穂は平年より2,3日早まりそう。ここにきて水が不足がち。
岩手県金ヶ崎町農家:「ひとめぼれ」「ササニシキ」は穂ばらみ期に入った(5月2日植え)。8月5日頃には出穂が始まりそう。平年並だ。幼穂形成期での低温の影響は切り抜けた。町内ではいもちの発生もみられる。
秋田県平鹿町農家:減数分裂期が20日頃から始まっている。27日までに穂肥を終え、肥培管理は終了。出穂見込みは8月3,4日と変わっていない。倒伏の心配もなさそう。
宮城県矢本町農家:町では、穂いもちの予防へ航空防除をしたが、温度は20〜25度で推移。雨により湿度も高く、いもち病発生には良い条件。梅雨も明けず、今後が心配だ。低温時には深水管理を心がけ、対処してきた。穂肥をしたところでは効き目が現れてきた。
山形市農家:ここ1週間、平年に比べて低い気温が続いているが、稲に障害を起こすようなことはなかったとみている。葉いもちや病害虫の発生も少なく、生育は順調。2,3日前から減数分裂期に入っており、出穂は平年より4日ほど早まり、8月4日頃には穂がでると予想される。
福島県郡山市農家:曇天続きの毎日で、水稲は軟弱に生長している。穂肥の適期に来ているが、この天候の状態なので取りあえず2,3日見合わせたいと思っている。
(日本農業新聞)
○7月29日(水) 天候不順も生育まずまず、JAみやぎ仙南管内
7月中、下旬にかけて低温、日照不足が続いていた太平洋側で28日、久しぶりに晴れ間が広がったものの、これまでの天候不順の影響と今後の低温を心配する声も少なくない。出穂を目前に控えた、宮城県の米どころJAみやぎ仙南管区の角田地区を訪ねた。
(日本農業新聞)
○7月30日(木) 列島夏空お預け
本州の梅雨明けが遅れ、台風発生はまだ1個、さらには北海道や東北の低温・日照不足と、なかなか夏本番とならない日本列島。気象庁は「ようやく太平洋高気圧が強まる気配が出てきた」と、梅雨明け間近をにおわせているが、すっきりとした夏空は8月上旬まで望めそうにない。北海道や東北では冷害への不安がぬぐいきれないまま、8月入りしそうな気配だ。
(日本農業新聞)
○7月30日(木) 福島でも穂いもち注意報
福島県病害虫防除所は29日、県内全域にイネいもち病(穂いもち)の注意報第2号を発令、農家に注意を呼びかけている。7月4〜5半旬の巡回調査では、県内全域で葉いもちの発生が平年よりやや多く、ずりこみ症状の圃場も散見された。直播栽培圃場でも葉いもちの発生が散見され、発生程度の高い圃場も確認されている。発生状況に応じてさらには傾穂期にも薬剤散布を呼びかけている。
(日本農業新聞)
○7月30日(木) 穂いもち多発の恐れ、宮城県
宮城県病害虫防除所は29日、県内各地で穂いもち多発の恐れがあるとして注意報第2号を出し、防除を呼びかけた。葉いもちの発生が県内各地で確認され、葉色の濃いところを中心に上位葉への病勢の進展がみられるほか、7月24〜28日にかけて葉いもちの気象感染好適条件が県内各地に出現。7月中旬、低温で推移し、いもち病に対する稲体の抵抗力も低下している。このため、本田を良く観察し、上位葉での発病が確認された場合には茎葉散布をするなどして防除するよう呼びかけている。
(日本農業新聞)
○7月31日(金) 北日本低温、日照不足に警戒
北海道に続き、東北地方も太平洋側を中心に低温、日照不足に対して厳重な注意が必要となってきた。勢力が強まったオホーツク海高気圧や梅雨前線の影響で、最高気温が上がらず、日照時間の少ない日が続いており、北海道、東北地方とも8月3日頃まで注意が必要となっている。
仙台管区気象台は29日、低温と日照不足に関する気象情報を出して、農家に注意を呼びかけている。
(日本農業新聞)
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