水稲冷害研究チーム
1998年東北稲作動向(新聞記事等から)
本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料課長森脇さんにご協力をいただいています.
10月
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○10月1日(木) 稲は実ったが、雨続きに焦り
日本列島は晴れ間がのぞかない。9月は、台風や秋雨前線の影響で天気はぐずつき、例年になく高温多雨となった。農作物の収穫作業にも支障をきたし始めた。水稲は、収穫本番を迎えた北関東以北をはじめ、東海以西でも天候不順のために刈り取りの遅れが目立ち、作柄や品質への影響も心配される。
(日本農業新聞)
○10月1日(木) 全量1等に、宮城・JA栗っこ
宮城県若柳町で9月28日、JA栗っこ管内のトップを切って初検査が行われた。「ひとめぼれ」「こころまち」など3品種、約500袋が出荷されたが、「ひとめぼれ」と「こころまち」は全量1等米となり、組合員は胸をなでおろしていた。
(日本農業新聞)
○10月3日(土) てんき西から東へ
来週は北日本を移動性高気圧が次々と通過する。一方、秋雨前線は東シナ海から日本の南海上を停滞する。北日本は秋晴れが続き、朝晩冷え込むところが多い。北海道では早霜に注意。西・東日本は太平洋側を中心に秋雨前線による曇りや雨が続く。西日本は6〜8日、東海や関東は7〜9日にまとまった雨となる。また、北日本は9日頃から強い寒冷前線の通過で上空に寒気が入り、秋が深まる。気温は、西・東日本は平年より高く、後半は北陸など日本海側でフェーン現象で上がる見込み。
偏西風の流れは6波長となり、極東付近では東西流となりそう。
(日本農業新聞)
○10月3日(土) 高温多湿、9月気象統計値
気象庁は2日、9月の気候統計値を発表した。平均気温は全国的に平年より1〜2度高かった。降水量は台風が3個上陸したことなどから、影響の少なかった九州と中国西部、東北南部を除き全国的に平年を大幅に上回った。日照時間は全国的に少なかった。台風や秋雨前線の影響で天候はぐずつき、例年にない高温・多雨で推移した。
(日本農業新聞)
○10月3日(土) 全量1等米、青森・JAしんせい五戸
JAしんせい五戸1号倉庫で9月30日、五戸地域の初検査を実施した。県南地方で今年最初の検査。検査を受けたのは「むつほまれ」10袋(30キロ)で全量1等米となった。
(日本農業新聞)
○10月3日(土) 秋田米を初出荷、JAあきた経済連
JAあきた経済連は2日、中央産地精米センターから秋田米を初出荷した。出荷数量は「あきたこまち」の1等米現在9.6トンと精米9.6トン。県内と沖縄、福岡に向けて出発した。
(日本農業新聞)
○10月4日(日) 3銘柄とも平均以下、秋田県
10年度産自主流通米の第3回入札が9月29日、東京と大阪の自主米価格形成センターで行われた。「あきたこまち」「ササニシキ」「ひとめぼれ」の県産3銘柄は初上場。主力の「あきたこまち」が9年度最終入札よりも1000円近く値を上げたが、3銘柄とも入札全体の平均落札価格に届かないなど、不満も残った。
(秋田さきがけ)
○10月4日(日) 平年より2度以上高く、青森県
厳しい残暑が続いた9月の県内。青森地方気象台によると、1か月の平均気温は各地で平年より2度以上高く、八戸、むつ市の平均気温は観測史上3番目の高さだ。気象庁が梅雨明け宣言をとり止める異常事態となっただけに、遅すぎた夏の暑さが一層際だった。
(東奥日報)
○10月4日(日) 「むつほまれ」全量1等米に、青森・十和田
青森食糧事務所十和田支所管内の米の初検査が1日、JA十和田市三本木支所で行われ、県主力品種の「むつほまれ」が全量1等米に格付けされた。同事務所検査課長が「容積重、千粒重ともに若干、昨年より下回っている」と講評、「良品質米出荷のため、適期刈り取りと適正な乾燥調製を」と、関係者らに呼びかけている。
(日本農業新聞)
○10月6日(火) 刈り入れ5日遅れ、岩手県
県農政部は5日、水稲の刈り入れ状況を発表した。県全体の「刈り入れ始期」は今月4日で、平年より5日ほど遅れていることが分かった。先月から続く雨の影響で、コンバインなどの大型機械が入れないのが原因。刈り入れ遅れは米の品質に影響を及ぼすだけに、県では、天候をみて適時刈り取りを呼びかけている。
(讀賣新聞(岩手版))
○10月6日(火) あぜみち通信第16号
台風や秋雨前線の影響で、稲刈りが1週間程度遅れているところもある。今後、刈り遅れによる品質の低下も心配される。
青森県木造町農家:「むつほまれ」の刈り取りがほぼ終了。これから「つがるロマン」が本格化する。刈り取りは2,3日遅れだ。収量は1俵(60キロ)程度少ないが、登熟は良く、屑米は少ない。雨が多い割に籾の水分が例年より低い。過乾燥には注意が必要だ。
岩手県金ヶ崎町農家:3日から本格的に収穫を始めた。例年より1週間程度遅い。「ひとめぼれ」は平年並の収量で品質も悪くないようだ。酒米の「亀の尾」も平年並の収量で5日出荷した。
宮城県矢本町農家:「ひとめぼれ」の収穫は終わった。「ササニシキ」に移行している。収量は8俵半前後の推移。周辺の状況をみると、腹白で2等米になっているのもあり、米質は昨年より悪いように感じる。
秋田県平鹿町農家:刈り取り作業は1週間程度遅れている。「あきたこまち」は品種的に刈り遅れの影響を受けにくいので安心している。しかし、穂発芽もみられる。
福島県郡山市農家:地域の刈り取りはほぼ3分の1程度終わった。「ひとめぼれ」を籾すりしたところ、予想以上に収量がなかった。品質も未熟粒が多く粒張りも良くなく、心白・腹白が目立つ。幼穂形成期から登熟期までの日照不足の影響が如実に出ている。「コシヒカリ」も台風5号の風雨で倒伏しているので、穂発芽が心配だ。
(日本農業新聞)
○10月6日(火) めだつ品質の低下、9月30日現在米検査
東北各県の食糧事務所は9月30日現在の検査概況を発表した(山形県を除く)。それによると検査数量は依然刈り取り遅れが続き、1〜4割にとどまっている。また品質の低下も目立ち、1等米比率は前年に比べ10ポイント前後の落ち込みがある。
(日本農業新聞)
○10月7日(水) 米の初検査全量1等に、JA岩手ふるさと
岩手県の穀倉地帯にあるJA岩手ふるさとの前沢カントリーエレベータほか4カ所で米の初検査が行われ、全量1等米となった。盛岡食糧事務所水沢支所は「例年より小粒で乳白粒がやや多いが、整粒歩合も安定している。ただ今後、倒伏した稲に穂発芽が出やすいので、速やかな刈り取りに努めて欲しい」と注意を促している。
(日本農業新聞)
○10月7日(水) 1等米比率82.4%、山形県
山形食糧事務所は5日、9月30日現在の米の検査結果を発表した。それによると、うるち玄米の検査数量は22,633トンで、前年同期比114.6%の進捗率。1等米比率は82.4%で、前年同期に比べ7.4%低くなっている。主要品種別の1等米比率は、「ササニシキ」が69.9%、「はえぬき」93.0%、「ひとめぼれ」84.1%、「コシヒカリ」94.7%、「あきたこまち」84.5%、「どまんなか」87.8%、「はなの舞い」75.6%となっている。
(日本農業新聞)
○10月8日(木) 地域営農に活気大規模水稲直播、福島・会津
水稲直播96ヘクタール−。まとまった区画としては全国有数の面積を持つ福島県会津高田町で、収穫が始まった。基盤整備を機に直播技術を導入、併せて整備田の農作業受委託を一気に進めた。来年に向けて、集団転作の話しも始まった。将来的には観光農業も取り入れた、新たな集落営農構想が一歩踏み出した。
(日本農業新聞)
○10月9日(金) エルニーニョ現象の終息確定
気象庁は8日、エルニーニョ監視速報を発表した。太平洋赤道域の9月の海面水温は、平年より0.7度低くなった。7月の5か月移動平均値は+0.2度で、昨年4月以降初めて0.5度を下回り、エルニーニョ現象の終息が確定した。同庁は「ラニーニャ現象に転じたとはいえない」としている。
(日本農業新聞)
○10月9日(金) 冬の訪れ早い、寒候期予報
気象庁は8日、11月から来年3月までの寒候期予報を発表した。冬の訪れは早い見込みだが、12月から2月の冬季の気温は全国的に平年並を予想。1980年代後半から続いていた、極端な暖冬傾向は一段落とみている。日本海側の降雪量は平年並。
(日本農業新聞)
○10月10日(土) てんき西から東へ
前半は帯状の高気圧に覆われて全国的に秋晴れになる。後半は再び秋雨前線が現れて北上し、台風が日本付近に近づく可能性がある。13〜14日にかけて北海道の北を低気圧が進む。この低気圧に向かって南よりの風が入り、北陸や北海道ではフェーン現象で気温が上がる。後半は秋雨前線が北上し、各地とも天気が崩れる。台風の動きに注意が必要。気温は平年より高い日が続く見込み。
偏西風の流れは5波長となり、全般には東西流で、各地とも安定した天気が続く。
(日本農業新聞)
○10月10日(土) 「つがるロマン」発売、青森
青森県期待の新品種「つがるロマン」が9日、一斉に発売された。心配された天候不順の影響も少なく、品質は上々。昨年を百円強上回る、10キロ4千5百円前後で販売されている。
(日本農業新聞)
○10月10日(土) 1等米比率低下、宮城・岩手
「やはり取れない」東北各県の米検査が進んでいるが、収量や品質の低下が表面化。水管理など徹底してきた農家にとって、つらい結果となっている。9月30日現在で宮城県の仙台食糧事務所が発表した検査結果では、当初から農家の間で懸念されていた「ササニシキ」の1等米比率が前年を30ポイントも下回った。岩手県遠野市では早生品種に2週間の刈り遅れが起きている。
(日本農業新聞)
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○10月11日(日) 「ぐずつく夏」今後も続きそう、東大気候システム研究センター
梅雨前線の停滞で今年のような「ぐずつく夏」は今後も続く−。東大気候システム研究センターが、30年前と比べて最近の夏は梅雨前線の北上が東北南部、北陸、山陰地方で日照時間が減少傾向にあるとの調査結果をとりまとめた。この現象は、オホーツク海高気圧が強まり、梅雨前線の北上を抑えるようになったことが原因で、北日本で相対的に気圧が上がっていることに基づいていると分析している。
(河北新報)
○10月11日(日) 異常気象秋の味覚直撃、岩手
「異常気象で秋の味覚が一大事?」−。異常気象による気温や水温の変化で、本県の特産品で秋の食卓を彩る「マツタケ」「サンマ」「サケ」の収穫、漁獲高がいずれも大幅に落ち込んでいることが、10日分かった。例年に比べると、「マツタケ」「サケ」は4割減、「サンマ」は半分以下まで落ち込んでおり、庶民の台所への影響が懸念されている。
(讀賣新聞(岩手版))
○10月13日(火) 「まなむすめ」好評、宮城・新米試食会
宮城県稲作安定対策大河原地方本部と関係者は、本年から本格的に作付けが始まった「まなむすめ」を中心にした試食会を開いた。試食の中心となった「まなむすめ」は、「ひとめぼれ」よりもいもち病に強く、耐冷性や耐倒伏性もあり、極良食味。特に丘陵地帯での栽培に適した品種で、同管内では今年約28ヘクタール栽培された。
(日本農業新聞)
○10月13日(火) あぜみち通信第17号、品質の低下は回避
収穫も最終段階。作業の遅れによる品質、収量の一段の低下が心配されたが、大きな影響は出ていないようだ。
青森県木造町農家:順調に稲刈りが終了。地域でも9割が終えた。今年は屑米が少なく、乾燥・調整は例年よりやりやすかった。一次不作が予想されたが、全般に上々の出来。
岩手県金ヶ崎町農家:作業進度50%で、予定量の半分を出荷した。全量1等A。作柄は平年並み。屑米が少なく、その分収量につながった。刈り取りを急げなかったことが、未熟粒を少なくした原因かもしれない。おおかたは、平年作に納まりそうだ。
宮城県矢本町農家:稲刈り作業も大詰めとなった。「ひとめぼれ」は8〜8.5俵の収量だった。「ササニシキ」はそれを少し上回りそうだ。出荷は順調で、全量1等だ。検査の状況をみると、腹白や乳白で2等米になっているようだ。
秋田県平鹿町農家:12日で「あきたこまち」の収穫を終了。若干穂発芽もあるが、出荷したものはほぼ1等。収量は早く植えたものが10俵、遅いもので9俵ちょっと。平年並み近くになってくれればと思っている。
山形市農家:稲刈りは9日に全部終わった。予定より3〜4日ほど遅れた。「ササニシキ」「はえぬき」も今のところ全量1等米。収量は630キロに届きそうだ。幸いにも品質、収量とも平年並みに届きそうなので、ほっとしている。
福島県郡山市農家:地区の刈り取りは、おおむね「コシヒカリ」を残すだけとなった。現在までの収量は15〜20%程度の減収で、ところによっては30%以上の減収もあるようだ。減収の原因は、いもち病の被害と圃場によって土壌の条件が悪く、地力のないことのようだ。「コシヒカリ」は「ひとめぼれ」より、倒伏しているので十分注意して作業を進めたい。
(日本農業新聞)
○10月13日(火) サイレージ用稲品種育成へ、農水省
農水省は、実と茎葉を同時に利用するホールクロップサイレージ用稲の品種育成に乗り出す。転作田の有効利用と、飼料自給率の向上が狙い。来年度から6年かけて10アール当たり乾物収量が2トン以上で、肉牛や乳牛が効率よく吸収できる品種を育成するとともに、専用品種に適した栽培技術などを開発する。
(日本農業新聞)
○10月15日(木) 1等米比率が73.3%に落ち込む、宮城
仙台食糧事務所は14日、10日現在の米検査結果を発表した。1等米比率は73.3%で、前回から11.0ポイント低下した。1等米比率の低下は、農家収入に連動するだけに、県内の稲作農家は厳しい決算を迫られそうだ。
(河北新報)
○10月15日(木) 1等米比率が81.1%に、山形
山形食糧事務所は14日、10日現在の米検査結果を発表した。1等米比率は81.1%で、前回から1.3ポイント低下した。主力品種「はえぬき」は安定しているが、作柄が天候に左右されやすい「ササニシキ」が60%を下回った。その他の1等米比率は「ひとめぼれ」80.4%、「コシヒカリ」85.0%、「あきたこまち」が83.7%、「どまんなか」86.4%、「はなの舞い」68.1%となっている。
(山形新聞)
○10月15日(木) 1等米比率89.6%、秋田
秋田食糧事務所は14日、10日現在の米検査結果を発表した。検査数量は前年同期と比べ86.5%にとどまっている。1等米比率は89.6%、前年同期を大きく下回った。同事務所は「9月後半の台風や風雨による倒伏や、適期刈り取りができなかった影響が出ている」と話している。
(秋田さきがけ)
○10月15日(木) 今年産米の品質低下、1等米比率81.3% 福島
福島食糧事務所は14日、10日現在の米検査結果を発表した。検査数量は前年同期と比べ66.6%にとどまっている。1等米比率は81.3%、前年同期を13.3ポイント下回った。品種別の1等米比率は「コシヒカリ」88.9%、「ササニシキ」86.8%、「初星」59.6%、「ひとめぼれ」82.8%と前年同期を下回った。
(福島民報)
○10月15日(木) 1等米比率89%に上昇、岩手
盛岡食糧事務所は14日、10日現在の検査結果をまとめた。主力の「ひとめぼれ」が検査に入り、1等米比率は前回調査(9月末現在)を12.4ポイント上回る89.0%まで上昇した。品種別の1等米比率は「あきたこまち」95.4%、「ひとめぼれ」「ゆめさんさ」各93.6%、倒伏などの被害がでた「ササニシキ」71.7%、「かけはし」72.1%。
(岩手日報)
○10月15日(木) 1等米比率いまひとつ
東北各県の食糧事務所は14日、10日現在の米検査概況を発表。これによると、青森県が1等米比率92.2%と前年同期を上回ったほかは、各県とも1等米比率が90%を割、宮城県では73%にとどまっている。
(日本農業新聞)
○10月16日(金) 稲わらを無料提供、青森
水田のわら焼き防止と稲わらの有効利用を目指す新たな試みとして、青森県はこのほど、青森市内で市民に稲わらを自由に無料で持ち帰ってもらう「稲わらフリー田」事業を始めた。家庭菜園やガーデニング人気が高まり、堆肥の原料用などに根強い人気があるとみて、農家の協力を得て行う。
(秋田さきがけ)
○10月16日(金) 「つがるロマン」97%、青森県産米1等米比率
青森食糧事務所がまとめた10日現在の米の検査結果によると、1等米比率は前年同期を3.4ポイント上回る92.2%と東北で唯一90%台を確保した。特に「つがるロマン」は東北の全品種中、トップの97%と好調な滑り出しを見せている。
(東奥日報)
○10月16日(金) 稲わら需要増へ18日「フェス」、青森
県は18日、青森市や同市内の農協と共催で、「稲わら分化フェスティバル」を開く。古くから伝わる稲わら文化に広く市民に親しんでもらい、稲わらの需要を高めるのが目的。
(東奥日報)
○10月16日(金) 露払いは無人ヘリ、北海道
北海道空知管内JAびばい地区の上美唄米麦営農組合は、若い組合員の発想を取り入れ、農業用無人ヘリのはね・ローターの風圧を利用して稲の朝露を払い、コンバインによる稲刈り作業の開始時間を早めるユニークな手法を取り入れている。これによって、稲刈り日数が昨年に比べ7日間ほど短縮できた。
(日本農業新聞)
○10月17日(土) 15日現在稲刈り77%、岩手
県農政部は水稲の刈り取り進捗状況をまとめた。県全体の刈り取り盛期は10日で、平年より5日遅れている。15日現在で77%まで終了した。県全体の終期は19〜20日と推定している。
(盛岡タイムス)
○10月17日(土) 米対策30日決定、政府・自民
政府・自民党は16日の党米価委員会で、来年度産米の政府買い入れ価格や、生産調整目標面積などの決定を例年より約1か月早め、今月30日に決めることを確認した。転作麦を増やし生産調整をスムーズに進めるためだ。農水省は「新たな米政策」に沿って決める考えで、党側もおおむね了承している。
(日本農業新聞)
○10月19日(月) アジアモンスーン解明へ
日本の気候にも影響を及ぼす「アジアモンスーン」のメカニズムを解明するために、日本を中心にアジアの10か国以上が参加した「アジアモンスーン・エネルギー水循環研究計画」が進んでいる。モンスーンによる熱や水の循環で左右される季節毎の降雨、水資源の変動を予測するのが目標だ。
(山形新聞)
○10月19日(月) 前半台風ゼロ、エルニーニョと強い季節風影響
今年前半に台風が発生しなかった原因は、エルニーニョ現象と平年より強いアジアモンスーンの影響で台風発生源の熱帯収束帯の活動が低下したためとする説を、気象庁気象研究所がまとめた。
(秋田さきがけ)
○10月19日(月) 「かけはし」石垣島で泡盛に、岩手
岩手県のオリジナル品種「かけはし」などの種籾増殖を縁に本県と交流を深めている沖縄県石垣島の酒造会社が、「かけはし」を原料にした泡盛を造った。販売は本県だけに限定する。泡盛の名前を県民から募集している。
(岩手日報)
○10月20日(火) 二酸化炭素排泄量の増加率、岩手県は東北最低
地球温暖化の原因となる二酸化炭素の岩手県排泄量増加率(平成2−8年)は17.7%と、東北地方(新潟県を含む)で最も低いことが東北経済連合会の調査で分かった。
(岩手日報)
○10月20日(火) 上場数量12万トン超す、第4回自主米入札
自主流通米価格形成センターは、本年産米の第4回入札を今月27日に開く。前回に続き、上場数量が当初計画より2万トン増え、上場銘柄も80と前回より3銘柄増える。
(日本農業新聞)
○10月20日(火) 1等米比率96.1%、宮城・JA鹿又
JAグループは、高品質・良食味の「宮城米」づくりを呼びかけているが、JA鹿又のまとめによると、16日現在の集荷は39,685袋で進捗率52.4%。また、天候不順などで上位等級比率の低下が懸念される中、1等米比率は96.1%となっている。同JAは、稲作対策では「銘柄米・種子更新・1等米比率100%運動」を展開している。
(日本農業新聞)
○10月20日(火) ホームページ開設、福島・JAたむら
JAたむらは19日、ホームページを開設した。ホームページは自然と人と農業を基本に構成されている。
(http://www.ja-tamura.or.jp/)
(日本農業新聞)
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○10月21日(水) 太陽活動が活発化
米航空宇宙局は19日、地球に磁気嵐などの悪影響を及ぼす太陽の活動が、来年後半から2000年前半に予測されるピークに向かって活発化していると発表した。太陽活動の強度は黒点活動などに表れ、黒点の数や黒点が集まる領域の数から計算する「黒点数」が強度の指標に用いられる。
(山形新聞)
○10月21日(水) エルニーニョ発生昔も3〜8年ごと
日本気象協会関西本部は、太平洋赤道域の海上観測データが不十分な1948年以前の約70年間で、エルニーニョ現象が少なくとも15回発生していたとの調査結果をまとめた。発生は3〜8年ごとで49年以降の周期と似ているという。
(東奥日報)
○10月21日(水) 農業粗生産額4年連続の減少
東北農政局が先日発表した東北の平成9年農業粗生産額は1兆6621億円で、前年比で837億円(4.8ポイント)減少した。野菜と花きは増加したが、米やリンゴの価格低迷の影響が続き、4年連続の減少となった。県別では3133億円の岩手がトップで、稲作依存度の高い宮城、秋田が下位となった。
(日本農業新聞)
○10月21日(水) 乾田直播順調、福島・新鶴村
福島県新鶴村の農家の乾田直播田が収穫を迎えた。今年は「ひとめぼれ」6.3ヘクタールを栽培、台風などに悩まされたが、収量的には上々の出来となった。来年は9ヘクタールを目指したいと意気込んでいる。
(日本農業新聞)
○10月22日(木) 生物活性水製造へ、山形・立川町
山形県立川町の農家グループが県内初のプラントで「生物活性水」製造に乗り出した。この水の使用で安全でおいしい「立川型有機米」をはじめとした有機農産物作りを促進する。農村家庭の生ゴミと畜産の糞尿、籾殻混入で作られた堆肥に、この水を注入することで一段と完熟した、堆肥や土壌に生まれ変わるという。自然循環型のリサイクル農業確立を目指す。
(日本農業新聞)
○10月23日(金) 稲作80年を本に、宮城県迫町農家
宮城県迫町で専業農家を営む一家の親子三代、80年にわたる米作りを詳細に振り返ってつづった「名生家三代、米作りの技と心」がこのほど出版された。現在の機械化農業と昭代像についてを、自然を大切にする在来農法と比較しながら、1農家の米作りの変遷を記録した内容となっている。
(日本農業新聞)
○10月24日(土) 1等米比率に地域差
東北各県の食糧事務所は23日、20日現在の米の検査結果を発表した。各県とも1等米比率を前年同期より下げたが、下げ幅は最大24ポイントから、最小にとどまった県でマイナス1.8ポイントと、大きなバラツキが出ている。これは作付け品種の違いも影響し、倒伏に弱い「ササニシキ」の主産県では発芽粒の混入などによって1等米比率を大きく下げた。各県の1等米比率は、青森82.4%、岩手90.9%、秋田88.1%、宮城70%、山形82.4%、福島77.1%。
(日本農業新聞)
○10月24日(土) 1等米比率82.2%、20日現在
食糧庁は23日、水稲うるち玄米の検査結果を発表した。1等米比率は1.0ポイント下がり82.2%、前年同期に比べて1.6ポイント低い。品種別の1等米比率は「コシヒカリ」84%、「ひとめぼれ」83%、「あきたこまち」89%、「きらら397」97%。
(日本農業新聞)
○10月25日(日) 「天水田米」販売へ、岩手・一関
JAいわて南(一関)は、今秋からため池灌漑に限定した、天水田米の販売を開始する。生活雑排水や工場排水などが流入しない清流産の米と−との求めに応じた取り組みで、新潟県の卸に今年は1万俵を供給する計画だ。
(日本農業新聞)
○10月25日(日) ホームページでむら興し、山形・金山
インターネットを利用してむらの歳時記や人々、また、産直情報を世界に発信している地域興しグループが金山町にある。集落の伝統行事や自然、特産品、個性あふれる村人など全戸を紹介し「まるごと」売り込んでいる。
(http://shinjo.dewa.or.jp/tan/)
(日本農業新聞)
○10月25日(日) 96年自主米持ち越し在庫完売へ
JA全農の1996年産自主米持ち越し在庫78万トンが、月末にも全量契約され完売の見通しとなった。全農の販売努力や政府米との協調販売もあるが、計画外米の出回り減で米卸の手当が活発化したことも背景にある。
(日本農業新聞)
○10月27日(火) 作況指数94の「不良」、福島県
福島統計情報事務所は26日、県内の水稲の作況指数と予想収穫量を発表した。県平均の作況指数は前回より1ポイント下げて94の「不良」となり、冷害に見舞われた平成5年以来、5年ぶりの不作が確定した。夏の天候不順に加えて、集中豪雨や台風が相次いだためだ。
(福島民報)
○10月27日(火) 5年ぶり不作確定、青森県
青森統計情報事務所は26日、水稲の15日現在の作況指数を発表した。作況指数は前回と変わらず96の「やや不良」で、作況指数28の大凶作に見舞われた平成5年以来、5年ぶりの「不作」が確定。前回調査に比べ津軽が101の「平年並み」になったが、南部は3ポイント低下して88の「著しい不良」に転落するなど、夏場の低温・日照不足の影響から地域間で作柄の差が開いた。
(東奥日報)
○10月27日(火) 3年ぶり不作に、岩手県
岩手統計情報事務所は26日、県内の作柄概況を発表した。本県の平均作況指数は前回調査を1ポイント上回る96の「やや不良」となった。全国平均を2ポイント、東北平均を1ポイント下回り、同時期としては、95年以来、3年ぶりの不作となった。
(岩手日報、讀賣新聞)
○10月27日(火) 収量583キロ収量全国一、山形県
山形統計情報事務所は26日、15日現在の県内水稲の作柄状況と予想収穫量を発表した。作況指数は県全体で101「平年並み」で、前回調査から1ポイント上昇した。収量は583キロで、都道府県別で全国トップだった。
(山形新聞)
○10月27日(火) 「平年並み」に回復、秋田県
秋田統計情報事務所は26日、水稲の予想収穫量と水稲作付け面積を発表した。全県の作況指数は99で、前回から1ポイント上昇、作柄は「やや不良」から「平年並み」に回復した。昨年までの4年続きの豊作で米不足の心配はないが、一部銘柄で価格上昇などが予想される。
(秋田さきがけ)
○10月27日(火) 96の「やや不良」、宮城県
26日に発表された宮城県平均の作況指数(15日現在)は、96のやや不良となった。前回調査に比べて1ポイント上昇。県内では平成5年以来、5年ぶりの不作となることが確定した。
(河北新報)
○10月27日(火) 水稲作況「やや不良」の97、東北
東北農政局は26日、水稲の作付け面積および予想収穫量(10月15日現在)を発表した。東北全体の作柄は、収量が526キロ、前回と同じ「やや不良」ながら、作況指数は1ポイント上がり97となった。9月上旬以降、天候が回復し登熟が平年に比べてやや良となったため。しかし先の米検査では、台風の影響で1等米比率が下がっているため、品質面が心配されている。
(日本農業新聞)
○10月27日(火) 水稲作況「やや不良」10月15日現在
農水省は26日、10月15日現在の作付け面積と予想収穫量を発表した。全国平均の作況指数は、9月15日現在と同じ98の「やや不良」。刈り取りが88%終わっているため、1993年以来の不作がほぼ確定した。
(日本農業新聞)
○10月28日(水) 自主米相場やや下げ、第4回入札
今年産自主米の第4回入札が27日、自主流通米価格形成センターで行われた。80銘柄、12万5800トンが上場された。60キロ当たりの平均落札価格は、1万8671円で前回入札比1.9%安となった。落札価格も大半の銘柄が前回より下げ、相場の沈静化が進んだ。
(日本農業新聞)
○10月30日(金) 「酒どころ山形」めざす、山形県
県酒造適性米生産振興対策協議会による酒米の里づくりリフォーラムが29日、山形市で開かれ、「地酒王国やまがた」の確立に向けて、良質酒米の安定生産体制などについて意見を交わした。
(山形新聞)
○10月30日(金) 県産米販売に不安の声、青森県
平成10年産米の政府買い入れ数量が30万トンに、また11年産米の政府買い入れ価格が10年比1.75%程度引き下げられることが29日、それぞれ固まり、米主産地の中でも政府米比率がとりわけ高い本県にとって、買い入れ数量激減と米価下落はまさにダブルパンチとなる。関係者からは県産米の生産と販売の先行きを不安視する声が上がっている。
(東奥日報)
○10月31日(土) 99年産米生産・出荷指針、生産量は902万トン
農水省は30日、来年度産米の生産・出荷指針を固めた。生産量を902万トン(主食用878万トン、加工用24万トン)とし、政府買い入れ数量は75万トン、来年10月末の国産米在庫は261万トンとの見通しを示した。来月6日に開く米価審議会で委員から意見を聞いて正式に決める。
(日本農業新聞)
reigai@tnaes.affrc.go.jp