水稲冷害研究チーム
1999年東北稲作動向(新聞記事等から)
本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料森脇課長さんにご協力をいただいています.
5月
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○5月1日(土) 県内トップ八幡で田植え、山形・八幡
好天に恵まれた30日、県内のトップを切って田植え作業が八幡町で始まった。時折冷たい風が吹く中、田植機の軽やかなエンジン音が鳥海山をバックに響いていた。
(山形新聞)
○5月1日(土) 自然農を学ぼう、山形・米沢
「賢治の学校」山形大会が1日から5日まで、米沢市内で開かれる。子供や若者、親たちの生き方を見つめ直そうと、従来の学校教育とは違った視点から学ぶ場となる。大会では肥料をやらず、耕さずに米や野菜を作る自然農の学習などを行う。
(山形新聞)
○5月1日(土) 農作物に晩霜害、長野・群馬
長野県は29日夜から30日朝にかけて、アスパラガスや開花期に入った梨、リンゴなどの果樹に凍霜害が出た。また、群馬県の赤城山麓地帯でもキャベツ苗やピーターコーンなどで被害が確認された。
(日本農業新聞)
○5月2日(日) 冷めてもあいしい冷凍保存もOK、「スノーパール」
大曲市にある東北農業試験場水田利用部が育成した新形質米「スノーパール(奥羽344号)」への関心が高まっている。冷めても美味しく弁当やおにぎりに向き、冷凍保存にも適しているのが特徴。大曲・仙北のJAおばこ管内では今年から試験栽培がスタートするほか、大手食品メーカーが10年産を使った冷凍食品の販売を始めた。
(秋田さきがけ)
○5月2日(日) 残雪を背に春耕本番、盛岡市
岩手山は昨年から火山活動が活発化して噴火の恐れもあると、入山禁止になったままだ。火山活動は続いているが、日に日に残雪の白さが縮んで、春を連れてきた。五月晴れのもとでは、本格的な農作業の時期を迎えた。盛岡市内の水田でもトラクターがうなりを上げ、耕耘作業が盛んに行われている。
(日本農業新聞)
○5月2日(日) 11日に直播研修会、宮城県農業実践大学校
宮城県名取市の農業実践大学校が、古川教場で、農家と農業関係団体の指導員を対象に「水稲直播栽培技術と食味」研修会を開くため参加者を募集している。
(日本農業新聞)
○5月2日(日) 除草剤誤施用したら、岩手県農業研究センター
岩手県農業研究センターは、稲育苗箱に除草剤を施用した時は、「植え直しが必要」を対策を示した。試験の結果から、@殺虫剤・殺菌剤と内容量・包装形態とも似ているので、よく確かめて使用する。A誤って除草剤を施用した苗は植えない。B田植えしてしまった場合は、植え直しや代わりの作物を考える−こととしている。
(日本農業新聞)
○5月3日(月) 苗よし天気良し、田植え始まる、岩手・一関地方
一関市や花泉町で2日、田植えが始まった。青空のもと、それぞれの農家は田植機のエンジン音を響かせながら、作業に精を出した。
(岩手日報)
○5月4日(火) ブレンド米に活路、「ミルキークイーン」
農水省が育成したスパーライス「ミルキークイーン」が、米小売店の注目を集めている。単品では高価で味にくせがあるが、”半もち”タイプのため、ブレンドに使えば粘りが出て食味が良くなるといわれるためだ。高値銘柄の売れ行きが鈍る中、ブレンド米に活路を見いだそうという動きがあることも後押ししている。
(日本農業新聞)
○5月4日(火) 大型無人ヘリ実演、福島・郡山市農業センター
郡山市農業センターは3日、水稲の省力化と低コスト栽培を目指して、高性能大型無人ヘリによる湛水直播の実演会を行った。大区画圃場に整備した水稲肥培管理技術実証圃場で、51ヘクタールを無人ヘリによる直播のほか追肥、除草などの作業を計画している。
(日本農業新聞)
○5月4日(火) 無人ヘリ連絡協設立、秋田・JAおばこ
JA秋田おばこでは、無人ヘリで農作業を行っている管内14の組織に呼び掛けこのほど、「JA秋田おばこ無人ヘリコプター連絡協議会」を設立。今まで、事業運営ではライバル的な存在たった組織同士が連携することで、事務作業の効率化やコスト軽減が期待されている。
(日本農業新聞)
○5月7日(金) 「はえぬき」初の5割台、山形県
県内の11年産米の種子供給状況がまとまった。品種別では、主力の「はえぬき」が過去最高の約1500トンまで伸び、初めて作付け面積で5割を超す勢い。同時にデビューした「どまんなか」はさらに減って70トン程度にとどまり、兄弟品種がくっきり明暗を分けた。
(山形新聞)
○5月7日(金) 修学旅行で農作業を、山形・JAさがえ西村山
「修学旅行は山形で農作業」という中学校が倍増している。JAさがえ西村山では「学校教育体験農業部会」を設置して積極的に受け入れ態勢を整えており、都市部の中学生の農業理解や交流に大きな成果を挙げている。
(日本農業新聞)
○5月7日(金) 省力化へ水稲直播、JA新いわて東部センター
JA新いわて東部地域営農センターでは6日、水稲作業の労力軽減に向けて、無人ヘリによる直播と、直播専用機による播種を行った。1.ヘクタールの水田に「かけはし」のコーティング種子72キロ、10アール当たり6キロを種まきした。
(日本農業新聞)
○5月7日(金) 米選びは味重視、主婦連の米消費動向調査
主婦連合会は6日までに、1998年度の米の消費動向調査結果をまとめた。購入する米は「毎回決まっている」(47%)、「だいたい決まっている」(43%)を合わせると9割に達し、米流通の自由化が進む中でも消費者には「こだわり」があることが分かった。国の備蓄制度は69%が「知っている」と答え、「備蓄制度のスムーズな運用には消費者の購入も必要」も75%に上った。
(日本農業新聞)
○5月8日(土) 稲作効率化へ、青森・相馬村
相馬村では4月1日、村内にある12の稲作集団栽培組合を統合し、稲作生産組合「ライスロマンクラブ」が発足した。同村の稲作生産活動が一本化したことで、ここの活動に比べ、農業機械の共同利用による労力軽減、購買品のまとめ仕入れによるコスト低減などメリットがある。今後同クラブは、良品質・良食味米の生産を目指す。
(日本農業新聞)
○5月9日(日) 快晴、一斉に田植え、山形・庄内
快晴に恵まれた8日、鳥海山をバックに、庄内各地で田植えが行われた。例年並みの田植え時期となり、兼業農家も多いため、土、日曜日を利用して作業を行う人が目立っている。
(山形新聞)
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○5月11日(火) 沖縄と奄美梅雨入り
沖縄気象台と鹿児島地方気象台は10日、沖縄地方と奄美地方が同日頃梅雨入りしたとみられると発表した。ともに平年より1日早く、昨年より15日遅い。
(日本農業新聞)
○5月11日(火) ラ・ニーニャ来月にも特定、気象庁エルニーニョ速報
気象庁は10日、エルニーニョ監視速報を発表した。ペルー沖の監視海域の4月の海面水温は平年より0.4度低く、低温傾向が3月よりやや強まった。これで、海面水温の5か月移動平均は昨年10月以来、5か月連続でマイナス0.5度以下となり、5月の結果次第でラ・ニーニャ現象と特定される可能性が高まった。ラ・ニーニャ現象になると、日本では梅雨入り・梅雨明けが早まるほか、秋の平均気温が低くなる可能性がある。
(日本農業新聞)
○5月11日(火) 米糠100%、速効性肥料を販売、秋田・JA大潟村
秋田県大潟村の農家で組織し肥料生産などを行う株式会社が、仙北町の生物系・先端技術産業化コンサルタント事務所の協力を受けて、精米時のやっかいもの・米糠を100%使った速効性発酵肥料を開発。JA大潟村などを通して販売を始めた。開発担当者によると、炭素率が低く、施用後水溶性窒素が固定される率が少ないことから、施肥後すぐに効果が現れ、野菜や米の試験栽培で好結果を示しているという。
(日本農業新聞)
○5月11日(火) 早炊き米、福島・会津本郷振興公社
福島県の会津本郷町やJAなどでつくる会津本郷振興公社は、町内産の米を使った”早炊き米”の製造・販売に乗り出す。着工済みの加工場は9月中に完成予定で、大手食品会社の販売網を通じて11月から全国へ出荷する。
(日本農業新聞)
○5月12日(水) 2ヘクタールで水稲直播、青森市
青森市の農事組合「羽白開発」が6日、同市の水田約2ヘクタールで大規模な水稲の直播栽培をした。県内では、例年約8ヘクタールの水田で、直播の栽培試験が行われており、一地域で2ヘクタールに取り組むのは、羽白開発が初めて。
(日本農業新聞)
○5月14日(金) 酒米新品種「岩南酒13号」、早期普及へ田植え、岩手県
岩手県が育種した酒造好適米「岩南酒13号」の早期普及を図るため13日、石鳥谷町のモデル圃場で田植えが行われた。県農政部長が農家の激励に訪れ、オリジナル新品種の普及拡大を呼び掛けた。
(日本農業新聞)
○5月14日(金) 知事六条植え機械運転、岩手県
本県の稲作振興と生産者の意欲を高めよう−と、県知事は11日、石鳥谷町の大区画圃場で田植えを行った。大勢の地元農家や関係者が見守る中、出来秋を祈りながら六条植え田植機を走らせた。
(日本農業新聞)
○5月15日(土) メインストームの恐れ
来週の天気:前半は移動性高気圧に覆われて各地とも晴天が続く。しかし、19日頃は発達した低気圧が日本海を進み、活発な寒冷前線が日本列島を通過。各地とも風雨が強く、メインストームの恐れがある。農作物の管理に十分な注意が必要。
(日本農業新聞)
○5月16日(日) ブランド米好評、JA庄内みどり
地域を限定し、よりすぐりの米を精米したJA庄内みどり管内八幡地区のブランド米「八幡産トップブランド80」を、同JAの米専門店「こめ蔵」が新たに取り扱い、地元の消費者から高い評価を得ている。
(日本農業新聞)
○5月19日(水) 安全な米作り見て、岩手・JA岩手ふるさと
コープこうべ(兵庫県)の女性たちは17日、金ヶ崎町の稲作農家を訪れた。農家は「一生懸命、安全な米を作っています」と産地の様子を紹介、女性たちは「農家の情熱にほれました」と交流を深めた。
(日本農業新聞)
○5月19日(水) 「かけはし」田植え、岩手・JA新いわて
新米を早い時期に消費者に届けようと、田植えから収穫までのスケジュールを決めた、早出し米「かけはし」の田植えが、岩手町で11日から始まった。今後、スケジュールに従い作業を進め、例年より半月早く、食卓に新米を届けることにしている。
(日本農業新聞)
○5月20日(木) 紙マルチで田植え、秋田・雄和町
雄和町農家の水田50アールで18日、紙マルチを使った田植えが行われ、JAや農機具メーカーなど関係者の注目を集めた。紙マルチを使った田植えは、専用の田植機で水田を紙で覆いながら苗を移植する方法。土壌への日光をさえぎり、雑草の発生を抑える利点がある。
(日本農業新聞)
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○5月21日(金) 都会の主婦対象に「お米セミナー」、岩手・JA県中央会
JA岩手県中央会は、都市部に住む消費者に稲作の果たす役割や米飯を中心とする日本型食生活の良さを知ってもらおうと、18,19日の両日、お米セミナー「米・コメ・倶楽部」を開いた。遠野市内で田植え体験を行い、昔ながらの手植えに挑戦した。
(日本農業新聞)
○5月22日(土) 週間気象情報−「走り梅雨」の気配
この期間の前線は、北海道の北と日本の南岸に予想される。前線上を時々低気圧が通過する。この間に挟まれた北日本は比較的晴れて気温は高め。西・東日本は前線が南海上に停滞し、期間の中頃には梅雨を思わせる空模様になり、「走り梅雨」の気配も。
(日本農業新聞)
○5月22日(土) 朝紫米PRへ町民と田植え、青森・JA上北町
JA上北町の米作部会は、滋養強壮、胃腸強化、増血などに効果があり、健康食品とされている朝紫米(もち米)の栽培に昨年から積極的に取り組んでいる。同関係者は朝紫米を町民に知ってもらおうと、田植え会を開いた。
(日本農業新聞)
○5月22日(土) 無人ヘリで直播、JA秋田やまもと
JA秋田やまもとと峰浜支店はこのほど、農業用無人ヘリで水稲直播を行った。直播は無人ヘリと田植え機を使うものとがあるが、いずれも労力の削減やコスト低減が狙い。収量が田植えによる慣行に比べて1〜2割減収すること、発芽時期の水管理、倒伏、鳥害などの課題があるが、同JAでは大規模稲作農家の作期組み合わせとして位置づけたいとしている。
(日本農業新聞)
○5月22日(土) 電子メールで稲作情報、岩手・水沢普及センター
水沢農業改良普及センターは24日から、電子メールで農家に稲作技術情報を提供する。受信農家からの質問や相談にも即時に活用する計画だ。技術指導に電子メールを活用するのは県内普及センターとしては初めて。
(日本農業新聞)
○5月24日(月) 「ひとめぼれ」突出、宮城県
県内の平成11年度産米の品種別作付け面積は、「ひとめぼれ」がうるち米全体の7割以上を占め、「ササニシキ」は2割の止まることが、全国農協連合会(全農)県本部の23日までのまとめで分かった。
(河北新報)
○5月25日(火) 田植え87%終了、岩手県
県農政部は県内の5月20日現在の田植えの進捗状況をまとめた。61万5千6百6ヘクタールのうち87%の田植えを終えている。
(盛岡タイムス)
○5月25日(火) 「ふるさとの味」を発行、岩手県農業研究センター
岩手県はこのほど、女性運営の直売所と県認定の「食の匠」の店ガイド「ふるさとの味」を発行した。ガイドは県内15カ所の農林水産物直売所と、いつでも味わえる食の匠の店や、農村レストラン10カ所を紹介。
(日本農業新聞)
○5月25日(火) 関西に胆沢米PR、岩手・JA岩手ふるさと
JA岩手ふるさとと胆沢地域事業本部管内の農家の水田で22日、大阪ABCラジオ放送の視聴者と番組スタッフが、昔ながらの田植え体験に挑戦した。
(日本農業新聞)
○5月26日(水) 田植えほぼ終了、青森県
県農業生産対策推進本部のまとめによると、県内全体の田植え進捗率は25日で97%となり、今年の田植え作業は平年並みのペースで、ほぼ終了した。
(東奥日報)
○5月26日(水) 中国西北部カラカラ
中国西北部の寧夏回族自治区の当局者は25日、深刻化する干ばつで7月に収穫期を迎える小麦などの凶作が確実として、同自治区政府が農民に出稼ぎを呼び掛ける異例の通達を、19日付けで公布したことを明らかにした。
(日本農業新聞)
○5月27日(木) ロングマットで田植え、山形・川西町
JA全農主催の「もみ殻成形ロングマット」による水稲の移植実演会が25日、川西町の農家で行われた。このマットは脱穀時に排出されるもみ殻を100度の高温処理を行い粉砕したものを特殊のりでマット状に成型し、「はえぬき」の種籾を育苗したもの。ロングマットの一枚の長さは、通常の育苗箱の2倍半の長さで、重さ約5キロ。
(日本農業新聞)
○5月28日(金) 「はえぬき」最高の1450トン、山形県
県内11年産米の供給種子量が確定し、県産米改良協会連合会が27日、同連合会総会で報告した。主力品種「はえぬき」が最高の1450トンで、供給種子量全体の53.8%を占めた。これに次ぐのが「ひとめぼれ」で、前年比13.3%増の351.7トン。供給量の1割以上に相当し、「はえぬき」の組み合わせ品種として定着している。
(山形新聞)
○5月28日(金) 「ひとめぼれ」4県で面積増
田植えを終え、今年産米の栽培が順調に滑り出した。作付け面積は昨年とほぼ同じだが、品種では人気品種への集中がさらに進んでいる。人気が目立つのは「ひとめぼれ」。岩手・秋田・宮城・山形の4県で作付け面積が増えている。各県で増加している品種は次の通り。
○青森県:つがるロマン、ゆめあかり
○岩手県:ひとめぼれ、かけはし
○秋田県:ひとめぼれ
○宮城県:ひとめぼれ、まなむすめ
○山形県:はえぬき、コシヒカリ、あきたこまち、ひとめぼれ
○福島県:コシヒカリ
(日本農業新聞)
○5月28日(金) 全国直播稲作サミット
第6回全国直播稲作サミットが8月5,6の両日、福島県内で開かれる。直播栽培を実証から実践に移す段階ととらえ、全国最大規模の団地化栽培の視察や最新機器の実演のほか、直播導入で生まれた経営面のメリットを話し合う。
(日本農業新聞)
○5月29日(土) 北・東日本に寒気、週間気象情報
北・東・西日本は高気圧に覆われる日が多い。沖縄付近は梅雨前線が停滞する。週の前半は上空に寒気が流れ込むため、北・東日本は大気が不安定となり、にわか雨や雷雨のところがある。雷雨や降雹に要注意。
(日本農業新聞)
○5月29日(土) 東北6県の水稲直播面積、福島・宮城で大幅増
東北6県の1999年産の水稲直播面積がほぼ出そろった。今年8月に全国直播稲作サミットが開かれる福島県では、昨年より117ヘクタール増やし740ヘクタールに、宮城県が7割増の108ヘクタールとなったほかは微増にとどまった。
(日本農業新聞)
○5月29日(土) 担い手育成へ農地集積を、東北地域農政懇談会
現場の声を農政に反映させようと、東北農政局が主催する1999年度1回目の東北地域農政懇談会が27日、仙台市内で開かれた。生産者や消費者、学者、地方行政の代表者ら11人の委員が、担い手育成と新農業基本法で導入される中山間地域の直接支払い精度について意見を述べ、農地集積の緊急性などを指摘した。
(日本農業新聞)
reigai@tnaes.affrc.go.jp