水稲冷害研究チーム
1999年東北稲作動向(新聞記事等から)
本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料森脇課長さんにご協力をいただいています.
11月
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○11月1日(月) 「めんこいな」かわいがってね、秋田県
良食味、多収のコメを目指して県農業試験場が育成した「秋田59号」について、県は「めんこいな」の名称で国に品種登録を出願しており、早ければ来春にも品種登録される見込みだ。「めんこいな」は今年4月に県の奨励品種に採用されており、来年から生産が本格化する。
(秋田さきがけ)
○11月1日(月) 等級低下の原因探る、秋田県
県内11年産米の一等米比率の低迷が続く中、種苗交換会主会場の一角で「11年産米等級低下の原因を探る」と題したパネル展が開かれ、農家の関心を呼んでいる。パネルでは等級低下の原因や乳白粒発生の要因、防除などを説明。
(秋田さきがけ)
○11月1日(月) 大区画圃場整備農家敬遠し難航、福島
農地集積や稲作の低コストを目指し、県が推進する水田の大区画圃場整備事業が、多額の費用負担や後継者不足を不安視する農家に敬遠され思うように進んでいない。
(福島民報)
○11月2日(火) 東北の銘柄軒並み安、自主流通米入札
平成11年度自主流通米の第4回入札が東京と大阪で先日行われ、東北のほとんどの銘柄が、低調な出足だった前回より、さらに値を下げた。消費低迷に加えて在庫米も一定量あることから、卸業者の買い意欲は総じて低調だった。
(河北新報)
○11月2日(火) 全量一等米相当に、福島・JA会津みどり
福島県内のトップを切って10月28日、JA会津みどりのカントリーエレベータで品位認定が行われ、全品種とも全量一等米相当品で格付けされた。荷受けは9月11日から10月10日まで行われ、「ひとめぼれ」「ササニシキ」「コシヒカリ」「コシヒカリ」有機米の4品種。
(日本農業新聞)
○11月5日(金) 一等米比率高い青森、岩手、東北
東北6県の各食糧事務所は4日、10月31日現在のうるち玄米の検査結果を発表した。一等米比率は、検査が終盤に入っていることもあり、前回に比べて各県とも0.1〜1.8ポイント小幅な低下にとどまった。各県の一等米比率は青森、岩手、福島の三県が80%前後と比較的高率を保っているのに対して、宮城、秋田、山形は40,50%台と低迷している。
(日本農業新聞)
○11月5日(金) 一等米比率低迷続く、本年産水稲
食糧庁は4日、うるち玄米の検査結果(10月末日現在)を発表した。一等米比率は64.0%で、前回調査より0.9ポイント低下した。一等米比率は大凶作の93年産(67%)以来の60%台となる見込み。低迷は、全国でカメムシによる着色粒が発生したのに加え、東北、関東、北陸、近畿の一部で高温障害による乳白・腹白粒が発生したため。また、中国、四国、九州の天候不順や台風18号による影響もある。
(日本農業新聞)
○11月6日(土) 小野さん田中稔賞、青森
田中稔稲作顕彰会は5日、第19回田中稔賞贈呈式を青森市で行い、稲垣村の小野榮一さん(52歳)が受賞し、出席した関係機関や生産者らが受賞を祝った。この賞は県内稲作農業発展などに優れた実績を残した団体や個人に贈られている。
(日本農業新聞)
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○11月12日(金) 水稲作況調査改善へ、農水省
農水省は11日、水稲作況(収穫量)調査の課題や改善方向を探るため、新たに研究会を設置すると発表した。自主流通米の価格形成はじめ、水田営農対策による需要に応じた米作りなどに作況指数の与える影響が大きくなったことを踏まえた措置。今月下旬に初会合を開き、来年一月中旬に論点整理と中間取りまとめを行う予定。
(日本農業新聞)
○11月16日(火) 0.1〜0.9ポイント下げ、10日現在東北各県一等米比率
11月10日現在の米の検査結果を15日、東北各県の食糧事務所が発表した。各県とも前回より一等米比率が0.1〜0.9ポイント下がったものの変動はなく、ほぼ最終値となった。一等米比率は秋田県、宮城県で40%台、山形県で50%台など、乳白粒、カメムシ被害などで三県が苦戦した。
(日本農業新聞)
○11月16日(火) 一等米比率63.3%、食糧庁
食糧庁は15日、10日現在の米の検査結果を発表した。水稲うるち玄米の一等米比率は63.3%で、前年同期を16.6ポイント下回り、高温障害やカメムシなどによる品質低下が顕著となっている。都道府県別では、北日本、西日本を中心に一等米比率が軒並みダウンした。
(日本農業新聞)
○11月17日(水) 水稲新品種「こいむすび」種子生産へ、宮城県
宮城県は来年から、耐冷性と食味が「ひとめぼれ」並みに優れ、収穫期が5日ほど遅い水稲新品種「こいむすび」(東北160号)の種子生産を始める。同県では主力品種がすべて中生で、晩生品種の開発が課題になっていた。
(日本農業新聞)
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○11月21日(日) 「めんこいな」に高い関心、秋田
来年から生産が本格化する水稲の県奨励品種「秋田59号」(めんこいな)に対する農家の種子申し込み数量が、当初見込みを大きく上回り、希望農家のすべてには渡らない状態となっている。予想以上の農家の関心の高さに、関係者は「余裕のある他の品種に切り替えるようお願いするしかない」と対応に苦慮している。
(秋田さきがけ)
○11月23日(火) 今年も暖冬に、3か月予報
気象庁は22日、3か月予報を発表した。12月から来年2月までの平均気温は、東北以北は平年並みか高い見込みだが、その他の地方も平均を上回ることから暖冬傾向を予想している。降水量は平年並みで、日本海側の降雪量は東北以北で平年並みだが、それ以外は少ないとみている。
(日本農業新聞)
○11月23日(火) 民間業者の天気予報、1か月も解禁
気象業務の在り方を検討する気象審議会は22日、規制緩和の一環として、これまで気象庁だけに認められていた1か月予報を民間気象事業者に解禁することを盛り込んだ答申の一部を、中間報告案として発表した。
(日本農業新聞)
○11月24日(水) 有機米で流通協定、東京が山形と締結
東京都は、道府県段階でははじめての有機等栽培米の流通協定を、24日山形県と締結する。流通協定は有機農産物(減農薬・減化学肥料栽培も含む)を広く提供するため1996年度にスタートした。県との協定はタマネギ、ミカンを対象にした熊本県に次いで二番目となる。
(日本農業新聞)
○11月24日(水) 転作の主力、低い自給率、福島県
県内の農作物の中で、自給率100%を超えているのはコメと野菜だけで、大豆は3割、肉類は1割と低い値となっている。県が23日までにまとめた主要作物の品目別の食料自給率調査で明らかになった。
(福島民報)
○11月24日(水) おいしい米日本一競う、秋田・大潟村
秋田県大潟村で23日、おいしい米づくり日本一大会が開かれ、無農薬部門で岡山県玉野市の「朝日米」、減農薬部門で山形県温海町の「コシヒカリ」が本年度日本一に選ばれた。
(日本農業新聞)
○11月25日(木) 「低アミロース米」県内でも作付、秋田県
うるち米でも、もち米でもない「ミルキークイーン」と「スノーパール」が県内でも作付けられ、今月から秋田市の米穀店にならび始めた。いずれも全国的に広がりつつある。
(秋田さきがけ)
○11月25日(木) 一等米比率78.3%に低下、岩手県
盛岡食糧事務所は25日、今月20日現在のうるち米の検査結果を発表した。一等米比率は前回より0.1ポイント落ち78.3%となった。一等米比率が落ちた原因は、カメムシ被害と高温障害による乳白粒の増加など。
(岩手日報)
○11月25日(木) いもち病圃場抵抗性遺伝子を発見、農水省
農水省農業生物資源研究所は、いもち病の圃場抵抗性遺伝子を発見した。強い圃場抵抗性を示す日本陸稲品種由来のもので、作用力が強い「pi21]という遺伝子を単離した。今後、圃場抵抗性のメカニズムの解明が進めば、効率的に抵抗性品種を育成することが期待される。
(日本農業新聞)
○11月26日(金) 一等米比率48.6%、秋田県
秋田食糧事務所は25日、米の検査結果を発表した。水稲うるち玄米の一等米比率は48.6%で、前回と変わらなかった。同事務所は一等米比率はほぼ下げ止まったと見ている。品種別の一等米比率は「あきたこまち」52%、「ひとめぼれ」37%、「ササニシキ」10%。
(秋田さきがけ)
○11月26日(金) 県内一等米比率「はえぬき」6割切る、山形県
夏の高温の影響で、品質が低下している県内の11年産米について、山形食糧事務所は25日、今月20日現在の検査結果を発表した。一等米比率は前回の53.6%より0.5ポイント低い53.1%だった。主力品種「はえぬき」はついに6割を下回り、59.7%に落ち込んだ。
(山形新聞)
○11月26日(金) 一等米比率63%
食糧庁は25日、水稲うるち玄米の20日現在の検査結果を発表した。一等米比率は63.1%で、前回調査に比べ0.2ポイント下げ、前年同期を15.9ポイント下回った。
(日本農業新聞)
○11月27日(土) 新米「かぐや姫」試食、宮城・矢本町
矢本町農家が、1993年の大冷害の中で突然変異の稲を発見し、今年の3月に農水省の品種登録を受けた「かぐや姫」が25日、矢本町役場で開かれた「新米試食会」に初登場した。関係者から「粘りがあり、おいしい」と好評で、関係者から特産化への期待が高まっている。
(日本農業新聞)
reigai@tnaes.affrc.go.jp