水稲冷害研究チーム

2000年東北稲作動向(新聞記事等から)


 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料森脇課長さんにご協力をいただいています.


1月

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○1月1日(土) 東北いもち病発生予察研究グループ、河北文化賞受賞
 気象庁の地域気象観測システムアメダスを利用した、イネのいもち病の発生予察システムを二人三脚で確立し、農薬散布の効率化などを通じて稲の安定生産技術の開発に貢献した。受賞者は越水幸男さんと小林次郎さん。
(河北新報)

○1月5日(木) 散播湛水直播、除草適期は平均気温で、山形農試
 山形県立農業試験場は、散播水稲湛水直播栽培で、出芽前に落水管理する場合の除草剤散布時期の目安をまとめた。種まき後10日間の平均気温が14度の場合には、種まき後8〜10日後が除草剤の散布適期。同16度の場合には6〜8日、同12度の場合には12〜14日。
(日本農業新聞)

○1月6日(木) 古代米ブームじわり、秋田
 黒米、赤米など色鮮やかな古代米が、ビタミンやミネラルに富み、皮膚の老化を遅らせるなどの理由から、最近静かなブームになっている。米に関する情報を発信している東京・銀座の「お米ギャラリー」では、若いOLたちが古代米を多く買っていく。
(秋田さきがけ)

○1月6日(木) 幻の米、純米吟醸酒も販売、福島・須賀川
 須賀川市の農家でつくる「みらいファーム21農事組合」は、このほど幻の米とされる「農林21号」の収穫に成功。さらに、この米に付加価値をつけようとこのほど純米吟醸酒の製造にこぎつけた。組合員らは「農林21号を21世紀に向けた須賀川の特産品に育てたい」と新たな意欲を燃やしている。
(福島民報)

○1月6日(金) 普通の夏減った、気象庁
 暑い夏に暖かな冬。高温傾向ばかりが目に付く近年の日本列島。「地球温暖化の影響か」。気の早い向きからは、そんな声も聞こえてくる。農産物の実りを左右する天気は、何時の時代も農家の関心事だ。「今年は重大な冷夏はなさそう」との見方がある一方、「普通の夏が少なくなった」と注意を促す声もある。最近百年で日本の年平均気温は約1度も上昇した。だが、「冬は高温が顕著に現れるが、夏の気温は年によって変動が大きい」と気象庁気候情報課の予報官。
(日本農業新聞)

○1月6日(金) 東北から中部冷害に要注意、山形のお天気博士
 山形市在住の民間”お天気博士”として知られる小林善彦さんは、今年の東北から中部地方にかけての天気の傾向を予測した。その結果、「春、夏ともに天候不順」とはじき出した。「冷害にも要注意」というデータもあり、「農作業の参考にしていほしい」と呼び掛けている。
(日本農業新聞)

○1月6日(金) ISO14001取得へ準備、山形・置賜の農業生産法人
 山形県置賜地域の農業生産法人が、環境保全の国際標準規格「ISO14001」の取得へ向け準備を進めている。4月から審査を受け、夏頃までの認証取得を目指す。同法人は米や野菜など農畜産物の有機栽培(飼育)を行っているが、新年度からはさらに前進させ地球環境に配慮した農業がスタートする。
(日本農業新聞)

○1月8日(土) 中仙町1位、秋田県
 東北農政局山形統計情報事務所は7日、11年産水稲・陸稲の収穫量を発表した。収量は中仙町が634キロで3年連続トップとなり、県平均収量の602キロを32キロ上回った。
(山形新聞)

○1月8日(土) 県内11年産水稲14.4%増、福島県
 東北農政局福島統計情報事務所は7日、11年産水稲・陸稲の収穫量を発表した。収穫量は45万6百トンで前年に比べ5万6千7百トン増加した。
(福島民報)

○1月8日(日) 期待の「里のうた」お目見え、山形
 JAグループ山形のパールライス山形は、新品種の山形県産米「里のうた」の発売キャンペーンを6日から県内のスーパーマーケットや小売店で一斉に開始した。「里のうた」は県立農業試験場庄内支場が開発した水稲早生品種。出穂や成熟期が「あきたこまち」とほぼ同じ。味は「ササニシキ」に似ており、耐冷性に優れ「あきたこまち」に対抗し「はえぬき」の補完品種として県の優良品種になっている。
(日本農業新聞)

○1月10日(火) 水車状点播機を開発、山形県立農試
 山形県立農業試験場は、水稲直播(湛水直播)栽培用の点播機を開発した。水車状の播種ロールに8粒前後の種子をため、一定の深さに点播状にまく。株を密植とし、光が当たりやすいように千鳥状に点播するため、慣行栽培並みの収量が確保できることを確認した。
(日本農業新聞)

 
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○1月12日(水) 柏、6年連続トップ、青森県
 東北農政局青森統計情報事務所は11日、11年産水稲・陸稲の収穫量を発表した。収量が最も高かったのは柏村の652キロで、6年連続11回目の県一位となった。二位は鶴田町、三位の五所川原市も、前年の順位を維持。
(東奥日報)

○1月12日(水) 県内水稲全域で平準化、岩手県
 東北農政局岩手統計情報事務所は11日、11年産水稲・陸稲の収穫量を発表した。収量では、早生品種「かけはし」などの作付が多い岩手郡の町村が上位を占めたほか、やませ地帯の沿岸北部でも収量が上がり、県全域で収量が平準化したのが特徴となっている。
(岩手日報)

○1月12日(水) 中仙、仙南がトップ、秋田県
 東北農政局秋田統計情報事務所は11日、11年産水稲・陸稲の収穫量を発表した。収量が最も高かったのは中仙町と仙南村の601キロ、逆に最も少なかったのは阿仁町の457キロだった。
(秋田さきがけ)

○1月12日(水) ラ・ニーニャ現象続く、気象庁
 気象庁が11日発表したエルニーニョ監視速報によると、南米ペルー沖の監視海域の海面水温は昨年12月時点で引き続き低温で推移しており、事実上のラ・ニーニャ現象となっている。同現象は今冬いっぱい続き、終息は春以降になると予測している。
(日本農業新聞)

○1月13日(木) 「ロマン」「あかり」主力に、青森県
 県農産物改良協会が供給する本県の平成12年水稲種子数量が12日までにほぼ固まり、新品種「つがるロマン」「ゆめあかり」の合計が全体の75%以上を占めることが分かった。
(東奥日報)

○1月14日(金) 紫黒米料理、青森・上北町
 上北町商工会内の「黒米研究会」を中心に、町が新名物として売り出している紫黒米。その名の通り、鮮やかな紫色で、もち米のような粘りをもつのが特徴だ。古代から、中国皇帝への献上米、薬膳の素材として知られており、研究会は「紫黒米は健康によい食材」としてPRしている。
(東奥日報)

○1月15日(土) 日本、史上4位の高温、気象庁
 気象庁は14日、1999年の世界と日本の年平均地上気温を発表した。平年に比べて世界は0.45度、日本は0.96度高かった。それぞれ史上最高の98年よりは低いものの、世界は観測史上第6位、日本は同第4位を記録。
(日本農業新聞)

○1月15日(土) 冬将軍どこに
 日本列島は、昨年暮れから暖かな日が続いている。気象庁によると、年明け以降の平均気温は、全国的に3月上旬から4月上旬並み。14日に発表した1か月予報でも、ほぼ全域で高めの予想だ。11日から13日にかけて南岸を通った低気圧の影響で南関東でも雪がちらついたが、これは「冬型の気圧配置が緩んでいる証拠」(天気相談所)。今後も、寒気の南下は一時的なものにとどまる見込みで、暖冬傾向が続きそうだ。
(日本農業新聞)

○1月16日(日) 豊作祈り「雪中田植え」、秋田・鹿角町
 稲の豊作を祈願する「雪中田植え」が15日、鹿角町で行われた。かては、旧正月に行われた稲作の豊凶を占う行事。2月1日に豊凶を占う「見立ての儀式」が行われる。
(秋田さきがけ)

○1月16日(日) 被害粒の多さ予想以上、秋田県
 一等米比率向上の切り札として、県内17のカントリーエレベータに、カメムシによる被害粒(着色米)を取り除く玄米選別機が導入され、一部が稼働を開始した。しかし、関係者の予想以上に被害粒が多く、選別機を通しても完全に取り除くことができないなど調整作業は難航。
(秋田さきがけ)

○1月16日(日) 宮城米販売戦略見直せ
 市場評価の低下など県産米の販売を取り巻く環境が厳しさを増す中、宮城米マーケッティング推進機構は14日、より費用対効果の高い宣伝・販売戦略を考える「宮城米ランックアップ戦略会議」を仙台市で開いた。流通業界の代表らからは、従来の戦略に対する厳しい指摘が相次いだ。
(河北新報)

○1月16日(日) ISO取得農家が研修、山形・川西町
 環境保全の国際標準規格「ISO14001」の取得を目指す農家を対象に実務者研修会が13,14日、山形県川西町の農業生産法人「ファーマーズクラブ赤とんぼ」で開かれ、75人が熱心に学んだ。
(日本農業新聞)

○1月19日(水) 直播推進へ意見を交換、山形農試
 「水稲直播研修会」が13日、山形市の県農業試験場で開かれ、直播実践者や市町村、JAの担当者百人が出席、直播推進に向けて熱心に意見交換を行った。県内の直播農家は579戸、536ヘクタール。
(日本農業新聞)

○1月20日(木) 「はえぬき」6割台に、山形県
 県内の2000年産水稲うるち米の種子供給計画が固まった。主力品種の「はえぬき」が前年実績の約1.2倍に増え、作付面積全体の6割を占める勢い。かって人気を集めた「ササニシキ」が大幅に減少し、品種別で4位に転落、種子供給量は前年の6割程度にとどまる見通しとなった。
(山形新聞)

 
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○1月22日(土) 秋田米名声回復に本腰、秋田
 一等米比率の大幅な低下、自主流通米価格の下落など危機的な状態に陥っている本県産米の復興を図るため、JAあきた経済連など関係団体が「秋田米再構築対策推進本部」(仮称)を設立することになった。カメムシによる品質低下要因を分析し、対応策を早急に推進することで、農家が意欲的に農業に取り組める態勢づくりの構築を目指す。
(秋田さきがけ)

○1月22日(土) 水稲作況指数を見直し、農水省
 水稲の作況指数の調査・公表のあり方を検討している農水省は21日、より正確な情報を分かりやすく提供するための改善策を固めた。作況指数は出穂が完了し、穂数、籾数が確定した後に公表するとし、8月15日現在の公表は原則とりやめ、「平年並み」「やや良」などの文字情報に変えることを柱としている。これまで10日後だった公表を早めるとともに、新たに水稲作況調査評価委員会(仮称)を設け、委員の意見をつけて公表する考えだ。来年産水稲から行う方針。
(日本農業新聞)

○1月23日(日) アイガモ農法の未来描く、盛岡
 アイガモ農法を通じて日本農業を語り合おうという全国合鴨フォーラムは22日から2日間の日程で盛岡で開かれた。同農法は環境保全型農業として注目を集めているものの、技術の体系化が遅れているなど課題も多い。全国から集まった生産者らが活発に意見交換した。
(岩手日報)

○1月23日(日) サクランボ花芽凍害も、山形
 冬型の気圧配置が強まったため22日、全国的にこの冬一番の冷え込みとなった。山形県内のサクランボ産地では花芽が緩んできており、今回の冷え込みで寒害や凍害の心配があるとして、同県では生産農家に注意を呼び掛けている。
(日本農業新聞)

○1月27日(木) 糸状菌でイネドロオイムシ防除、宮城県農業センター
 宮城県農業センターは、イネドロオイムシに昆虫病原糸状菌を使って防除すると効果が大きいことを確かめた。成虫・幼虫ともに感染率は高い。
(日本農業新聞)

○1月28日(金) 県産米気を吐く、岩手
 過剰を背景に、低調に推移している11年産米の自主流通米市場で、県産米が健闘している。東京の第7回入札会の落札価格は大幅な価格割れに加えて、大量の落札残がでている中、本県産米は完売状態。
(岩手日報)

○1月30日(日) 無洗米、環境に優しく売れ行き好調
 水を加えるだけでそのまま炊け、とぎ汁による河川や海の汚染防止につながる「無洗米」が人気を集めている。環境保護への関心が高まる中で、栽培、収穫、保存の過程で農薬と化学肥料を使わない「有機無洗米」を売り出す企業も現れた。
(東奥日報)


 
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