水稲冷害研究チーム

2000年東北稲作動向(新聞記事等から)


 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料森脇課長さんにご協力をいただいています.


2月

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○2月2日(水) カントリーエレベータ稼働率軒並み低迷、宮城
 農協が設置したカントリーエレベーターの稼働率が低迷している。県内にある27基の本年度平均稼働率は57.5%。前年度より9.1ポイント上昇したものの、採算ベースの75〜80%にはほど遠い。米の販売拡大には均質化が欠かせない上、赤字運営は農協経営にも影響するだけに、関係機関は利用促進に躍起だ。
(河北新報)

○2月2日(水) 真冬日たった2日、岩手・盛岡
 盛岡地方気象台は1日、1月の県内気象データをまとめた。上旬から中旬は平均気温がかなり高めで推移し、盛岡で真冬日を観測したのは下旬の2日間しかなく、観測開始以来3番目の高さとなった。
(岩手日報)

○2月3日(木) 新庄あったか過去最高に、山形
 気象庁が2日公表した1月の気候統計値によると、平均気温は全国的に平年を上回り、新庄と仙台では観測史上最高を記録した。
(山形新聞)

○2月3日(木) 暖冬少雪、青森市
 記録的な豪雪の昨冬とはうって変わり、今冬、1月の県内は暖冬少雪のしのぎやすい日が続いた。青森地方気象台のまとめによると、1月の青森市は計155センチの降雪があったが、これは平年の293センチのほぼ半分。平均気温も平年より2.1度も高かった。
(東奥日報)

○2月4日(金) 農水省の高度情報化農村モデル、福島県内から喜多方市
 農水省が進める高度情報化農村システム開発事業のモデル市町村に県内では唯一、喜多方市が選ばれたことが3日までに分かった。今月中に2千世帯の生活ニーズをアンケート調査し、年度内に中長期的な「高度情報化農村」のあり方を示す構想をまとめる。
(福島民報)

○2月4日(金) 一等米比率51.7%に、山形県
 品質が低下しいる本年度産の県産米について、山形食糧事務所は3日、1月31日現在の検査結果を発表した。水稲うるち玄米の一等米比率は前回からさらに0.6ポイント落ち込み、51.7%だった。主力品種の「はえぬき」は、一等米比率が前回から0.4ポイント低い58.5%、支所別では83.5%の村山支所が最高で、比率低下が著しい酒田支所は8.5%まで低下した。
(山形新聞)

○2月5日(土) 町ぐるみ有機性廃棄物循環構想が始動、岩手・紫波町
 「環境と福祉の町」をめざす岩手県紫波町は、有機性廃棄物を循環させる「紫波えこ3ぷらん」を作り、3日の認定農業者研修を皮切りに具体的活動をスタートさせた。今後、農家をはじめ町民の参加を求め、家庭からでる生ゴミや家畜糞尿などを堆肥にして農地や家庭菜園などに還元し、循環型社会づくりを進める。
(日本農業新聞)

○2月7日(月) カメムシ対策に本腰、秋田県
 カメムシの影響で県内の米の品質が低下した問題で、県農業技術課は被害を最小限に防ぐため、草刈りと薬剤防除を従来より強化する内容を盛り込んだ農作物病害虫防除基準を作成した。カメムシの生息密度を抑制するため、日頃から草刈りを敢行し、薬剤散布の回数を増やして斑点米の原因を退治する。
(秋田さきがけ)

○2月7日(月) 水稲うるち一等米比率84.1%、福島県
 福島食糧事務所は1月末現在の県内の11年度産米の検査結果を発表した。うるち玄米の一等米比率は84.1%、前年同期を13.2ポイント上回った。
(福島民報)

○2月9日(水) 来年度水稲直播目標面積2千ヘクタール、福島
 県農林水産部は8日、福島市で県水稲直播推進連絡会議を開き、来年度も目標面積を2千ヘクタールとし、「水田を中心とした土地利用型農業活性化対策大綱」に基づき、麦・大豆・飼料作物などの作付推進と一体となった直播栽培の定着・拡大に取り組むことを確認した。
(日本農業新聞)

○2月10日(木) もみがら利用育苗マット、山形県
 もみがらを使って稲の育苗マットを製造する国内初のプラントが川西町のカントリーエレベータ内に完成し、9日、竣工式が行われた。カントリーエレベータから排出されるもみがらを利用して、土よりも軽いリサイクルマットを製造、販売していく。
(山形新聞)

○2月10日(木) 水稲「山形71号」を優良認定、山形県
 水稲や果樹の奨励・優良品種の改廃を協議する県農産物品種審査会が9日、山形市で開かれ、知事の諮問通り、モモ「あかつき」を奨励品種に、水稲「山形71号」を優良品種にそれぞれ編集することを決めた。「山形71号」は極早生で収量、品質が優れている。食味は「ササニシキ」並みで、極早生としては優れており、山間高冷地向け品種として期待される。
(山形新聞)

 
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○2月15日(火) 「奨励品種」を区分、宮城県
 宮城県はこのほど、主要農作物品種審査会を開き、県が栽培を普及促進する稲の「奨励品種」を、平成12年度から「奨励品種」と「優良品種」に区分することを決めた。新区分では、高品質で安定した生産量が確保できる品種を奨励品種とし、熟期別に1〜3品種を選ぶ。
(河北新報)

○2月15日(火) 山陰、東北で大雪の恐れ、気象庁
 15日にかけ、東日本の上空約5000メートルに氷点下36度以下の強い寒気が流れ込み、山陰から北陸の日本海側、本州中部の山沿いと東北地方で大雪の恐れがあるとして気象庁は14日、強風と大雪に関する気象情報を出して注意を呼び掛けた。
(日本農業新聞)

○2月16日(水) 1等米比率79.6%、青森県
 青森食糧事務所が1月末現在でまとめた県産米の検査状況で、県平均の1等米比率は79.6%と全国第6位の高さだった。他の米産地でカメムシ食害や高温障害が深刻だったため、平年水準を維持した県産米の相対的な順位が押し上げられた形だ。
(東奥日報)

○2月16日(水) 高品質米どう取り組む、山形・寒河江
高品質、良食味米づくりを進める県ベストライス生産対策推進会議が15日、寒河江市で開かれ、産地からの提案型米作りとして実施してる高品位米安定生産事業について、県内各地区の農業改良普及センターの担当者が推進状況や課題などを報告した。
(山形新聞)

○2月16日(水) 酒米「山田錦」宮城で栽培に成功
 須賀川市付近が生育の北限とされる酒米「山田錦」が昨年秋、仙台市や一迫町で実り収穫された。仙台市内で開かれた「自然農法」の報告会で発表された成果で、肥料や農薬を使わず、植物の活動を促進させる酵素液を使い可能となったという。他地域の作柄に比べ収量、糖度ともに優れ、量産が実現すれば、酒の生産にも影響を与えそうだ。
(河北新報)

○2月16日(水) 新庄・コメ低温保存施設へ雪の搬入、山形
 雪室を利用した新庄市のコメの低温保存施設で15日、雪入れ式が行われ、倉庫への雪の搬入作業が始まった。庫内温度を15度の保ち、新米と変わらない食味のコメを、夏場過ぎから出荷する。
(山形新聞)

○2月16日(水) 岩手で水田農業意見交換会
 「水田を中心とした土地利用型農業活性化対策」の意見交換会が14日の盛岡会場に続いて15日、水沢で開かれた。県南地域の自治体や農業団体、農家など140人が参加。農水省担当官が同対策を説明し、「現場から知恵を授けてほしい」と協力を求めた。
(日本農業新聞)

○2月16日(水) 暖冬各地に影響
 東北地方は15日、強い寒気に包まれた。だが、今後も暖冬傾向は変わらず、2月の厳冬期が過ぎる見込みだ。生産現場では、施設栽培の花が暖冬で植え付けの遅れを回復。果樹地帯では、今後の寒害に備えて管理の徹底を呼び掛け気を引き締める。
(日本農業新聞)

○2月17日(木) 関西に売り込め、岩手
 県経済連は、県産自主流通米の最大取引先の卸業者と協同出資して県産米販売を業務内容にした新会社を設立する。新会社は大阪市内に4月設立を予定し、「いわて純情米」ブランド商品を県経済連の工場で精米し、関西地区で販路拡大を目指す。
(岩手日報)

○2月18日(金) 世界各地の異常気象、気象庁
 気象庁は17日、世界各地の異常気象の状況を3月から1週間単位で発表することを明らかにした。3月8日から毎週水曜日に報告。
(日本農業新聞)

○2月18日(金) 岩手県水田農業推進協議会3月めどに設置
 岩手県米生産調整推進協議会は17日、盛岡市で同協議会の委員・幹事合同会議を開き、「岩手県水田農業推進協議会」を3月をめどに設置することを決めた。
(日本農業新聞)

○2月18日(金) 暖冬、米を占う氷柱も崩壊、岩手・石鳥谷町「たろし滝」
 氷柱の太さで米の豊凶を占う恒例の「たろし滝」測定式が11日、石鳥谷町大瀬川の現地で行われた。今年は暖冬の影響から氷柱が崩壊し、4年ぶりの計測不能。たろし滝測定保存会の板垣会長は「不作かなと思うが、みんなの知恵でカバーし、並作以上に」と期待を込めた。
(日本農業新聞)

○2月19日(土) 複合化進め経営強化
 認定農業者の所得や農地利用集積などの目標を堅固都に設定している「農業経営基盤強化の促進に関する基本方針」が5年ごとに見直し時期を迎え、東北では岩手、秋田、山形の3県が見直し作業を終えた。この5年間に米価が大幅に下落したことから、施設園芸の導入や麦・大豆の本格的生産など、稲作依存からの脱却が共通した特徴。
(日本農業新聞)

 
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○2月21日(月) ラ・ニーニャが原因?
 日本では平穏なこの冬だが、世界各地では異常気象が頻発している。昨年12月から1月にかけて、ベネゼエラの洪水や、アフリカ東部の干ばつ、中国の異常多雨・大雪など、人名や農畜産物に大きな被害をもたらした気象災害が目立つ。気象庁は「昨年秋から続いているラ・ニーニャ現象が原因なのかも知れない」(気候情報課)とみている。
(日本農業新聞)

○2月22日(火) 秋田米の再構築急げ、秋田
 1等米比率の低迷や自主流通米価格の低落などで危機的状態にある本県産米の再生を図るため「秋田米再構築推進緊急対策本部」が21日設立された。今後、品質低下要因の分析や具体的な対応策を協議。高品質米を安定的に生産するための態勢づくりに取り組む。
(秋田さきがけ)

○2月23日(水) カメムシ防除法説明、青森・黒石
 黒石市の県農業試験場は22日、場内で県や市町村、農協などの担当者を集めて本年度の試験研究成果発表会を開き、水稲のカメムシ防除対策や新品種「ゆめあかり」の栽培管理法などについて発表した。
(東奥日報)

○2月23日(水) 平均価格は前回並み、自主米入札
 自主流通米価格形成センターは22日、第8回入札を行った。60kg当たり平均価格は1万6千7百7十9円。前回を0.1%上回った。前回に比べて低価格銘柄の上場数量は減ったが、秋田「あきたこまち」などの下げがあって相殺された形となり、加重平均価格は横ばいとなった。
(日本農業新聞)

○2月24日(木) 米作りに農業者の目、山形・酒田
 農村通信社の社長で、前酒田市農業委員会会長の農家が、米作りの生産現場の声を取材し、農業者としての自らの視点で執筆したコラム集「畦道悠久」を出版した。1960年代頃までに畦道で繰り広げられていた「和やかな雰囲気」をいつまでも−との思いが込められている。
(山形新聞)

○2月25日(金) これぞ町の酒、「ゆきあかり」使用、青森・蟹田
 これぞ、蟹田町の酒。その名もズバリ「蟹田」。同町の風の町振興公社が企画・開発した地酒が完成、27日から販売される。同町産の飯米「ゆめひかり」が原料。「ゆめあかり」を使った酒は県内ではじめてだ。
(東奥日報)

○2月25日(金) 酒米「岩手酒52号」奨励品種に、岩手県
 県農政部は22日、盛岡市で主要農作物及び園芸作物の1999年度の奨励品種に採用する品種など審査する「岩手県奨励品種審査委員会」を開いた。委員会では、主要農作物奨励品種として、水稲うるち(酒米)の「岩手酒52号」。
(日本農業新聞)

○2月26日(土) 大規模稲作農家アンケート、東北農政局
 農水省東北農政局は25日、「東北の水稲大規模農家の経営意向に関するアンケート結果」を公表した。経営形態では、現在の個別・家族経営から、集落営農による転作や稲作の協業化を求める声が強い。5年後の意向は、経営規模を「拡大する」と「現状維持」がほぼ半々だが、複合経営農家で拡大意欲が強い。
(日本農業新聞)

○2月28日(月) 県が「純情米レベルアップ運動」、岩手県
岩手県は、平成12年から5年間のコメ生産・流通の具体的な方策を示した。「米の生産・流通対策推進指針」をまとめた。指針は減農薬栽培米など特色ある米作りを進めるほか、今回初めて食味の目標値を設定するなど消費者ニーズに配慮した。
(岩手日報)


 
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