水稲冷害研究チーム
2000年東北稲作動向(新聞記事等から)
本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料森脇課長さんにご協力をいただいています.
3月
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○3月1日(水) はえぬき初の5割超
東北農政局山形統計情報事務所は29日、県内の1999年度水稲の品種別収穫量を発表した。主力品種「はえぬき」が初めて5割を超し、全体の53%を占めた。二位は「あきたこまち」、三位は「ひとめぼれ」で、前年三位だった「ササニシキ」は四位に転落した。
(山形新聞)
○3月1日(水) 秋田「あきたこまち」一位、99年産水稲
東北農政局は29日、99年産水稲の産地品種別収穫量を発表した。秋田「あきたこまち」の45万六千五百トンを最多に、宮城「ひとめぼれ」の三十一万九千トン、福島「コシヒカリ」の二十五万三千二百トンと続き、この三品種で4割を占める。
(日本農業新聞)
○3月1日(水) 新潟コシトップ、99年産水稲
農水省は29日、99年産水稲の産地品種別収穫量を発表した。最も収穫量が多かったのは新潟「コシヒカリ」で、93年産以来の一位。前年産で二位だった北海道「きらら397」は、「ほしのゆめ」への転換が進み三位に下げた。十位までに占める品種構成は変わらなかったが、全体に占める割合は35.1%、前年より1.2ポイント上がった。
(日本農業新聞)
○3月2日(木) 「むつほまれ」1万9100トン減、青森
東北農政局がまとめた東北6県の平成11年度水稲の産地品種別収穫量によると、県産米の主力「むつほまれ」は「つがるロマン」などへ転換が進んだ結果、前年産比1万9100トン(8%)減となり、東北での順位は前年産の三位から五位に後退した。
(東奥日報)
○3月3日(金) やっぱり暖冬でした
気象庁は2日、この冬の気候統計値を発表した。3か月の平均気温は、寒暖の変化が大きく、「暖冬傾向」で推移し、一部地域を除き平年より高いところが目だった。降水量は、日本海側と太平洋側で分かれた。
(日本農業新聞)
○3月9日(木) 親は「どまんなか」「ひとめぼれ」
新潟県知事は8日、新潟県農業総合研究所が開発した早生品品種「こしいぶき」と命名した。来年度から生産、販売が始まる。稲が倒れやすいなどの「コシヒカリ」の弱点を克服するため同研究所が1993年から開発を始め、「どまんなか」とコシヒカリ系の「ひとめぼれ」をかけ合わせて「こしいぶき」が誕生した。
(山形新聞)
○3月9日(木) 日本は少雨、世界の異常気象速報
気象庁は8日、1〜7日までの世界の異常気象の速報を出した。日本では太平洋側を中心に異常少雨となった。
(日本農業新聞)
○3月9日(木) 人気銘柄への集中進む、99年産品種別作付
「コシヒカリ」「ひとめぼれ」など、有名銘柄への集中が進む一方で、「ミルキークイーン」「はなぶさ」「まなむすめ」などの新しい品種の作付面積も着実に増えている。農水省がまとめた「1999年産米穀の品種別作付状況」で明らかになった。
(日本農業新聞)
○3月10日(金) 冬前の水稲直播に挑戦、青森
青森市の農事組合法人羽白開発は、冬前の水稲直播に初挑戦している。昨年11月下旬の根雪が降る前に種籾を直播き、雪の下で越冬させて春に芽出しする方式。水稲春作業の労力分散と鳥害回避の効果を期待している。
(日本農業新聞)
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○3月14日(火) 環境を守る米作りPR、秋田・大潟村
環境保全型農業を持続的にしていくにはどうしたらいいのか−をテーマにした水稲の農法調査報告と討論が、秋田県大潟村で10日行われた。米の価格下落で、特に有機農業を実践する農家の負担が深刻になっている現状が浮き彫りにされ、今後は環境への貢献を広く国民にアピールし、理解、支援を得るシステムづくりが必要とされた。
(日本農業新聞)
○3月15日(水) 異常な暖冬続く、米国
米国海洋大気局(NOAA)は13日、昨年12月から今年2月までの冬期は米国で105年の観測史上最も温暖だったことを明らかにするとともに、今春は高温乾燥状態がさらに深刻化し、全国規模で農業をはじめとする産業や人々の生活に大きな影響を及ぼす恐れがあると警告した。
(日本農業新聞)
○3月17日(金) 「ゆめあかり」しおり配布、青森
JA天間林は、「むつほまれ」に代わる新品種「ゆめあかり」の栽培しおりを作製、7日から始まった春期営農座談会で生産者全員に配布し、良食味米の生産を呼び掛けている。
(日本農業新聞)
○3月17日(金) 米の品質を総合評価
生物系特定産業技術研究推進機構と農機メーカー五社は、玄米と精米の両方を短時間で自動測定できる米品質測定評価装置を開発した。外観や食味などの品質を測定して総合的に評価する。精米時間を含めた一サンプルの測定時間は7分程度で測定誤差も少ない。
(日本農業新聞)
○3月18日(土) 11銘柄が「特A」、日本穀物検定協会
日本穀物検定協会は17日、1999年産米の食味ランキングを発表した。最高の「特A」は二銘柄が加わり四銘柄が落ちて、11銘柄となった。内訳は「コシヒカリ」が五、「ひとめぼれ」が三、「はえぬき」二、「あきたこまち」一。高温障害やカメムシ被害などの影響で、98年産よりランク落ちした産地銘柄が多かった。
東北の特Aは次の通り。岩手県南「ひとめぼれ」、宮城県北と県中の「ひとめぼれ」、秋田県南の「あきたこまち」、山形庄内と内陸の「はえぬき」、福島会津の「コシヒカリ」、以上7産地銘柄。
(日本農業新聞)
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○3月21日(火) 水稲を温湯種子消毒、青森・JA木造町
アイガモ農法に取り組んでいる青森県JA木造町の「おいしいごはんを作る会」は、農薬を一切使用せずに、温湯で種子消毒をした。2000年度も安心・安全な無農薬栽培を目指す。
(日本農業新聞)
○3月22日(水) 側条施肥田植機直播、山形県
山形県と長井農業改良普及センターは、同県白鷹町にある1ヘクタールの大区画圃場で、側条施肥田植機を使った水稲湛水直播栽培の実証試験で効果を確認した。春にレーザー工法で圃場を均平にして後、種まきした。播種深度は1.5センチとほぼ均一になり、覆土装置の装着で覆土もきちんとできた。収量は慣行移植栽培の5%減だった。
(日本農業新聞)
○3月22日(水) 春一番よどこに行った・・
気象庁は21日、九州南部を除き今年は「春一番」が吹かなかったと発表した。春一番は北海道、東北、沖縄以外の地域で立春から春分の日までに吹く最大風速8メートル以上の南よりの風。
(日本農業新聞)
○3月23日(木) 減農薬米180トンを供給、山形・JAおきたま
JA山形おきたまの「首都圏コープ米生産部会」の設立総会がこのほど長井市で開かれた。生産者と首都圏コープ事業連合の担当者、同JA役員が出席して、規格や事業計画などを決めた。同部会は、米栽培農家32人で設立し、2000年産米から減農薬、減化学肥料栽培の「はえぬき」180トンを、同事業連合に供給していく。
(日本農業新聞)
○3月25日(土) 温暖化で海水温上昇、米国海洋大気局
米国海洋大気局(NOAA)は地球温暖化で海の温度も上昇していることを明らかにした。二酸化炭素排出量増大などにより地上の温暖化は知られているが、海洋温暖化が報告されたのは初めて。同局は「水温が短期的に高くなるエルニーニョ現象などより、はるかに重大な事態が海洋で起きつつある」と警告している。
(日本農業新聞)
○3月25日(土) 名前は「夢の香」、福島県
福島県が独自に開発した酒造好適米「水稲福島酒二号」の品種名が「夢の香」に決まった。現在の酒造好適米の奨励品種「五百万石」にくらべて、寒さや倒伏に強いため栽培しやすく、酒米品質に優れているのが特徴。出穂期は3日程度遅く、熟期は中生の早に分類される。
(日本農業新聞)
○3月30日(木) 圃場整備7割が満足、秋田
東北農政局秋田統計情報事務所は29日、秋田県内の農家500人を対象に行った「圃場整備事業アンケート調査」の結果を発表した。調査では7割が圃場整備の効果に満足していると回答。同事務所では、圃場整備が耕作放棄地の減少など国土保全にもつながると分析している。
(日本農業新聞)
reigai@tnaes.affrc.go.jp