水稲冷害研究チーム

2000年東北稲作動向(新聞記事等から)


 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料森脇課長さんにご協力をいただいています.


5月

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○5月1日(月) 「有機米」消える?
 「これでは有機米が消えてしまう。」有機農産物の表示に、認証制度を導入した日本農林規格(JAS)改正法に、東北から不満の声があがっている。有機米表示の条件に「圃場を流れた用水を使っていないこと」が含まれているからだ。
(河北新報)

○5月2日(火) 県内8箇所の育苗チェック、山形県
 県の「21世紀米作り日本一推進運動」の中核となる県本部のメンバーらが1日、県内8地区を巡回調査し、春作業の進捗状況や苗の生育具合をチェックした。遅い雪解けの影響で、県内の農作業は全般に遅れ気味だが、視察箇所では育苗が順調に推移。
(山形新聞)

○5月2日(火) ひょう雷注意、気象庁
 氷点下27度以下の寒気が2日から日本上空に流れ込み、大気が不安定になるため、気象庁は1日、全般気象情報を出し、中国地方から東北にかけた広い範囲で落雷、降雹、突風に注意を呼び掛けた。
(日本農業新聞)

○5月3日(水) 本気の土作り、石鳥谷町・本間農業塾
 「土作りを本気で考える人」たちが集まって、知識を深め合う勉強会が、石鳥谷町で行われた。この取り組みは、炭焼き小屋の窯の上に看板を掲げる「本間農業塾」。先頃開かれた第2回本間農業塾は、リンゴ栽培農家が対象で15人が参加。
(農業共済新聞)

○5月3日(水) 日中イネ共同研究グループに日本育種学会賞
 中国雲南省で、日本と中国の農業技術者ら49人が協力して稲の品種改良に取り組んだ「日中イネ共同研究グループ」が、日本育種学会賞の平成11年度学会賞をこのほど受賞した。その一員が「ひとめぼれ」「こころまち」など宮城県オリジナル品種改良を手がけた松永和久さん。1987年から2年間、共同研究で試験田を走り回った苦労が実った。
(河北新報)

○5月3日(水) 水稲、適期移植の励行を、山形県
 山形県農林水産部は2日、県内の農作業が春の融雪の遅れや、このところの日照不足、低温などの影響で全般的に遅れており、連休中も天候の不順、晩霜の恐れがある−と市町村や、農業改良普及センター、JAグループ山形などを通じて今後の農作業に万全を期すように技術情報を発表した。
(日本農業新聞)

○5月4日(木) 稲わら情報人目で、青森・北五地方
 北五地方の7市町村や農協などでつくる「北地方稲わら焼却防止連絡会議」は本年度自由に稲わらの束を持ち帰れる水田「稲わらふりーでん」の場所などを紹介するために、はじめてホームページを開設する。このほど県五所川原合同庁舎で開いた連絡会議で決めた。
(東奥日報)

○5月7日(日) 実りの秋に期待寄せて、青森・岩崎村
 岩崎村で6日、早くも田植えが始まった。春のうららな日差しの中、農家の人たちは味と品質の良い米を目指し、作業に汗を流していた。
(東奥日報)

○5月8日(月) 苗の緑水田に広がる、秋田・県中央部
 7日の県内は全般に穏やかな天候となり、軽い運動でも汗ばむほどの陽気となった。風はほとんどなく、県中央部では田植えに励む農家が目だった。
(秋田さきがけ)

○5月8日(月) ちょっぴり遅め田植えスタート、山形・酒田
 晴れ間がのぞいた7日、県内でも一足早く酒田地区で田植えが始まった。例年より2,3日ほど遅れており、兼業農家も多いため土、日曜日を利用して作業を進める人が目立っている。
(山形新聞)

○5月8日(月) 早苗に初夏招く風、岩手県南
 5日は立夏。ゴールデンウイーク後半に入った県内は県南地方を中心に田植えがスタートし、水田に緑の風がそよぎ始めた。県内の平年の田植え開始時期は今年11日となっている。
(岩手日報)

○5月10日(水) 北日本で低温も
 高温傾向が予想される今年の夏だが、オホーツク海高気圧が強まる気配がでてきた。オホーツク海高気圧が勢力を強めれば、北から冷たい空気が流れ込み、北日本を中心に低温やぐずついた天候になりやすい。猛暑の昨年と変わって、北海道や東北では寒気の入る時期もあるとみられるため、農家にとっては気の抜けない夏になりそうだ。
(日本農業新聞)

○5月10日(水) 梨、リンゴに雹害、宮城・福島
 宮城、福島県などで8日夜、降雹があり、県や市町村は9日、被害状況の確認を急いだ。開花期の梨やリンゴが壊滅的な打撃を受けた地帯があり、関係JAも対策に乗り出した。
(日本農業新聞)

 
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○5月11日(木) 平年より出足鈍く、青森県
 県農業生産対策推進本部は10日、今年第1回目の田植え進捗状況をまとめた。県全体で0.4%と平年を2.5ポイント下回り、消雪遅れなどの影響で鈍い出足となった。
(東奥日報)

○5月11日(木) ラ・ニーニャ現象ほぼ終息、気象庁
 気象庁は10日、エルニーニョ監視速報を発表した。同庁はラ・ニーニャ現象がほぼ終息したとみている。監視海域の海面水温は夏以降、平年よりやや高めになる見込み。またエルニーニョ現象の発生へ結びつくかどうかは分からないとしている。
(日本農業新聞)

○5月12日(金) 水稲直播面積20ヘクタールに、宮城・石巻地域
 水稲直播栽培が、省力・低コスト技術として、稲作農家からの関心が高まりつつある。こうした中、石巻地域の栽培面積は、昨年の1.7倍に当たる20ヘクタールになりそうだ。
(日本農業新聞)

○5月12日(金) 水稲湛水直播を実演、青森・五所川原農林高校
 水稲の育苗コストを削減しようと、五所川原農林高校は6日、水稲湛水直播栽培の実演を同校圃場で行った。
(日本農業新聞)

○5月12日(金) 田植えを前に水稲育苗巡回、JA秋田おばこ
 田植えを前にJA秋田おばこ管内では、営農指導員全員による水稲育苗巡回が各支所で行われた。
(日本農業新聞)

○5月12日(金) 省力化と作期分散、JAいわて中央
 JAいわて中央紫波支所管内の水田で9日、水稲の直播栽培試験が行われた。今後の低コストと省力栽培、さらには作期分散による秋作業の効率化に期待が寄せられている。
(日本農業新聞)

○5月12日(金) 酒米産地づくり確立へ、JAいわて花巻
 酒造好適米「吟ぎんが」の生産拡大を目指しているJAいわて花巻は、石鳥谷町に専用乾燥調製施設を建設、今年夏の完成を目指して工事を進めている。
(日本農業新聞)

○5月13日(土) 田植え前に苗のでき確認、青森・平賀町
 良質米作りの基本は苗作りから−。育苗期に、健全で良品質な苗作りを奨励する目的で、平賀町自主流通米生産団地育成協議会は毎年、苗の出来を審査する「水稲苗コンクール」を開催。同コンクールを前に育苗状況を確認する督励会が行われた。
(日本農業新聞)

○5月13日(土) 気象見極め機敏に対応、東北リポート
 東北地方で2000年産の稲作が動き出した。昨年は、カメムシ被害や猛暑による乳白米の多発で品質が大きく低下。手痛い教訓をばねに、産地では迅速な情報提供や、きめ細かな営農指導に全力を挙げていく構えだ。
(日本農業新聞)

○5月16日(火) 直播合計1574ヘクタール、東北農政局
 東北管内の水稲直播面積が着実に増えている。東北農政局調べによると、1999年産の6県合計面積は1574ヘクタールと前年より21%増え、水稲作付面積の0.3%を占めている。
(日本農業新聞)

○5月16日(火) 稲直播に新方式、秋田・JAあきた白神
 省力化やコスト低減、規模拡大が見込める水稲直播栽培への関心が、農家の間で高まっている。JAあきた白神稲作部会は9日、能代市の水田で2種類の機械で直播実演会を行った。このうち1台はトラクターを利用した「ショットガン方式」(代かき同時土中点播方式)で、県内の一般圃場に初登場した。
(日本農業新聞)

○5月18日(木) 米作りに先人の知恵学ぼう、東北農試が来月シンポ
 東北農業試験場は6月30日、盛岡市民文化ホールで公開シンポジウム「先人の知恵を活かす−自然を読み、稲と語り、そして心を耕す」を開く。対談方式で先人の知恵を受け継ぐ精農家から取り組みを聞き、気象変動下の今日の稲作や農業の将来を考える。
(日本農業新聞)

○5月18日(木) 田植えほぼ平年並み、秋田
 秋田県内の田植えは中央部や沿岸部がほぼ終盤となり、内陸部に移行した。県の取りまとめた進捗率は15日現在で29%とほぼ平年並みだが、天候不順で作業が思うように進まない生産者らに焦りの色が出始めている。
(日本農業新聞)

○5月19日(金) 豊作を祈願、青森県農協農対協
 青森県農協農政対策委員会は17日、岩木山神社で豊作祈願を行い、リンゴや米、野菜などの農産物が豊かに実るようにと願った。今年は3月末の降雪による消雪遅れや耕起作業が雨で遅れたことから、田植えが平年より10日ほど遅れている。
(日本農業新聞)

○5月19日(金) 知事が田植え、青森・相馬村
 青森県知事は16日、相馬村稲作生産組合「ライスロマンクラブ」の田植え作業を一緒に行い、農家を激励した。
(日本農業新聞)

○5月19日(金) 紙マルチを試験、岩手・住田町
 水稲紙マルチを使った試験栽培に取り組む住田町は17日、同町3箇所に設けた実証圃場で田植えと同時に紙マルチの敷設を行った。紙代が10アール当たり約2万1千円かかり、生産コストの増加と植え直しができないなどの問題点もある。
(日本農業新聞)

○5月20日(土) 知事が田植え、岩手・沢内村
 岩手県知事は19日、沢内村の水田で「かけはし」を8条植えの田植機で植え付けした。今年は2月中旬以降、雪が多く農作業は遅れ気味で心配され炊いたが、ほぼ平年並みとなってきた。
(日本農業新聞)

 
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○5月21日(日) 米作り現地に学ぶ、宮城・角田市
 東京都目黒区の小学生が角田市を18〜20日の3日間訪れ、自分たちの手で田植え作業などを行った。初めて大きな田んぼに入った子供たちは歓声を上げながら、農協青年部の指導を受けて思い思いに田んぼの泥とたわむれた。
(日本農業新聞)

○5月22日(月) 冷害に備えを、東北農試のホームページ
 東北農業試験場のインターネットのホームページ「水稲冷害早期警戒システム」の利用件数が急増、4か月で昨年の利用件数の5割に達する勢いだ。同農試の水稲冷害研究チームは「春らしい日が少なく、初期生育に敏感になってる農家が多いようだ」と分析する。
(日本農業新聞)

○5月23日(火) 防除暦でカメムシ撃退、JAあきた白神・秋田やまもとなど
 JAあきた白神、JA秋田やまもと、山本農業共済組合は「カメムシ防除暦」14,000部を作成、組合員や関係機関に配布した。「防除暦」にはカメムシの発生生態や実物大、拡大写真などを分かりやすく掲載し、カメムシ防除の徹底を呼び掛けている。
(日本農業新聞)

○5月23日(火) 炭酸ガスが増えると、稲への影響試験
 炭酸ガスが急増すると、稲の生育がどのような影響を与えるか−岩手県雫石町の炭酸ガス増加試験施設(RICE FACE)で22日、田植えが行われ、試験研究が3年目に入った。研究は東北農業試験場と農業環境技術研究所、科学振興事業団が共同で行っている。
(日本農業新聞)

○5月28日(日) カメムシ調査徹底、山形県
 山形県は昨年の教訓を生かそうと、カメムシ調査の徹底に乗り出した。全普及センターに捕虫網の設置、10日に1回の定点観測を行い、より精度の高い予察情報を提供する。
(日本農業新聞)

○5月30日(火) 「つがるロマン」販路拡大、青森県
 青森県産米需要拡大推進本部は26日、青森市で第24回委員会を開いた。2000年事業計画では、中心課題として、今秋にはデビュー3年目を迎える「つがるロマン」の販路拡大と定着、今秋が本格的デビューとなる「ゆめあかり」の知名度向上と販路開拓を掲げた。
(日本農業新聞)

○5月31日(水) 国産稲わらを確保、東北対策協議会
 口蹄疫の発生で緊急課題となった安全な粗飼料の確保に向け、東北農政局は29日、東北ブロック国産稲わら等緊急確保対策協議会の初会合を仙台市内で農業団体と各県担当者を集めて開いた。耕種農家と畜産農家との連携体制をつくるため、需要量と供給量の情報を今後提供していく。
(日本農業新聞)


 
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