水稲冷害研究チーム

2000年東北稲作動向(新聞記事等から)


 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料森脇課長さんにご協力をいただいています.


6月

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○6月1日(木) 「まなむすめ」倍増播種用種子、宮城県
 みやぎ原種苗センターは31日、仙台市内で通常総会を開き、2000年度事業計画を決めた。2001年産播種用水稲の供給予定数量は、うるち・もち合計で前年対比1.7%減のうち、宮城県の基幹品種となった「まなむすめ」が前年の二倍強の伸び。「ひとめぼれ」は8%減り、「ササニシキ」も5.6%下回る。
(日本農業新聞)

○6月6日(火) あぜみち通信第1号:水稲の活着良好
○青森県木造町農家:「つがるロマン」「あきたこまち」を作付。苗の生長は良く、例年通り5月10日から田植えをした。田植え時期は例年悩まされる強い風がなく、順調に活着した。
○岩手県金ヶ崎町農家:「亀の尾」「ササニシキ」「ひとめぼれ」「あきたこまち」を作付。田植えは5月5日開始。例年より3,4日遅れたが活着は順調だ。
○秋田県平鹿町農家:「あきたこまち」「美山錦」「コシヒカリ」「秋田59号」を作付。「こまち」偏重からの脱却を目指している。田植えは5月16〜26日で例年より2,3日遅れた。好天が続き、活着は良好だ。例年のような強風による葉先の枯れも少ない。
○宮城県矢本町農家:「ササニシキ」「ひとめぼれ」「まなむすめ」「みやこがねもち」を作付。田植えは5月1〜5日まで行った。天気も良く、生育は順調だ。
○山形県藤島町農家:「はえぬき」「コシヒカリ」を作付。田植えは5月15日、春先の低温のため種まき、田植えとも3日の遅れ。生育は順調で全般的に平年並みとなってきた。
○福島県河東町農家:「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「まいひめ」を作付。田植えは5月17〜28日まで。天候に恵まれ活着も良い。
(日本農業新聞)

○6月8日(木) 先人の知恵を活かす、30日に公開シンポ
 東北農業試験場は30日、盛岡市民文化ホールで「先人の知恵を活かす−自然を読み、稲と語り、そして心を耕す−」をテーマに公開シンポジウムを開く。対談形式で篤農家からの取り組みを聞き、気象変動下の稲作と農業のこれからを考える。
(日本農業新聞)

○6月10日(土) 草丈、茎数平年を上回る、宮城
 県農産園芸課は2日、水稲の今年初めての生育状況調査結果(1日現在)をまとめた。田植え後の気象に恵まれたことなどから、草丈、茎数の県平均はいずれも平年を上回っている。
(河北新報)

○6月10日(土) 関東まで梅雨入り
 近畿から関東が梅雨入りした9日、日本列島は梅雨前線の影響で東日本を中心に風雨が強まり大荒れの天候となった。
(日本農業新聞)

 
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○6月13日(火) 水温平年並み、エルニーニョ速報
 気象庁は12日、エルニーニョ監視速報を発表した。大平洋監視海域の海面水温は、4月に平年を上回ったが、5月は再び0.1度下回った。同庁は「夏から冬にかけ、監視海域の海面水温は平年並みから、やや高いか高い状態に移行する」とみている。
(日本農業新聞)

○6月13日(火) 東北南部が梅雨入り
 気象庁は11日、東北地方南部が同日ごろ梅雨入りしたとみられると発表した。梅雨入りしていないのは東北地方北部だけになった。
(日本農業新聞)

○6月14日(水) カメムシ防除を強化、JA秋田おばこ
 昨年のカメムシ被害を受け、JA秋田おばこでは徹底防除を実施するため調査を進めている。県病害虫防除所の調査によると、5月27日にカメムシの発生が確認されており、例年より早い発生に、関係者は防除対策の徹底に乗り出した。
(日本農業新聞)

○6月15日(木) 「まなむすめ」真価発揮へ、宮城
 宮城県で作付が急増する水稲「まなむすめ」の高品質・良食味米生産を目指して、県とJA全農みやぎは14日、仙台市内で「まなむすめ生産流通対策会議」を開いた。全国デビュー2年目の本年産を真価が問われる年とし、基本技術の徹底で品質を安定させていくことを確認した。
(日本農業新聞)

○6月16日(金) カメムシ撲滅に全力、山形県
 山形県農林水産部は斑点米を発生させるカメムシを撲滅させようと対策会議を14日、新庄市で開いた。県病害虫防除所によると、今年の発生量はやや多いとの予想で、会議では産米の品質低下の要因となった昨年を反省材料に、関係機関が連絡を密にして発生状況を的確にとらえ、その情報を農家に迅速に伝えていくことを確認した。
(日本農業新聞)

○6月20日(火) あぜみち通信2号:生育は進み気味
○青森県木造町農家:生育は平年に比べ4〜5日進んでいる。現在は分げつ促進のための浅水管理に努めている。カメムシの防除対策で、畦畔の草刈りを行い乾燥させてからすぐに焼却した。
○岩手県金ヶ崎町農家:生育が少し進んでいる。全町的に茎数が少なめというが、株が開いて色が引いてきたところもあり生育は進んでいる。
○秋田県平鹿町農家:先週は梅雨寒のような天気が続き生育が停滞したが、この2,3日の好天で盛り返し、分げつも盛んだ。現在の作業は草刈りとヒエの発生しているところに除草剤を散布している。
○宮城県矢本町農家:生育は順調そのもの。進んでいるような気がする。「ひとめぼれ」「まなむすめ」には、葉色が淡くなったので6月12日頃に窒素成分で1キロほどの追肥をやった。
○山形県藤島町農家:今月に入って好天が続き生育が盛んだ。葉齢は平年並みになってきた。田んぼにイナゴの幼虫が見られた。斑点米カメムシが全域的にみられるようになってきたと情報が発せされており、畦畔の除草を徹底したい。
○福島県河東町農家:上旬の好天で、現在のところ病害虫の発生は確認されていない。稲の生育は平年並み。中干しは今月下旬に実施する。
(日本農業新聞)

 
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○6月21日(水) 根腐れ防止で号外、岩手県
 岩手県農政部は、農作物技術情報号外を出し、水稲の根腐れ防止を呼び掛けた。気温の高い日が続き、県中南部や沿岸部の透水性の悪い水田では生育にムラが目立つ。著しい場合は、根腐れを起こし、葉が黄化したり生育が抑制されている例も見られる。根腐れを防ぐため、除草機によるガス抜きや溝切りと中干しを行う。
(日本農業新聞)

○6月21日(水) 水稲の直播技術着々、鶴岡市
 水稲の省力・低コスト生産のキーテクノロジーとして、水稲直播栽培の普及と高品位安定技術の確立に向けた東北地区検討会がこのほど、鶴岡市で開かれた。
(日本農業新聞)

○6月21日(水) 乳白米対策検討を
 気象庁が夏の高温を予想したことで、昨年に引き続き水稲では乳白米が多発し、品質を大きく落とすことが懸念される。高温予想の7,8月は水稲の品質を大きく左右する出穂前後から登熟初期に当たるため、早急な対策が求められる。
(日本農業新聞)

○6月21日(水) 全国的に「暑い夏」3か月予報
 気象庁が20日発表した3か月予報によると、フィリッピンの東の沖の水温が平年より高くなっている影響で、太平洋高気圧が発達しやすく、東・西日本を中心に平年より気温が高くなる可能性が大きく、暑い夏となりそう。
(日本農業新聞)

○6月23日(金) 少雨、農作物に影響じわり、東北北部
 梅雨入りが遅れている東北地方北部で、少雨による農作物への影響が心配されている。青森県は、臨時情報を出してリンゴなどの果樹園への灌水を指導。秋田県は、干ばつに備え水の準備を呼び掛けた。気象庁は、今週末を梅雨入りのタイミングとみるが、まとまった雨は期待薄だ。
(日本農業新聞)

○6月23日(金) 水稲の生育「やや良」、東北管内15日現在
 東北農政局が22日発表した水稲の生育状況(15日現在)によると、生育は「やや良」となっている。特に、融雪の遅れなどの影響がなかった宮城県の生育が良い。全般に、田植期からの好天続きで苗の活着が良く、草丈の伸び、茎数の増加も順調だ。
(日本農業新聞)

○6月23日(金) 水稲の生育順調、15日現在
 農水省は22日、水稲の生育状況(15日現在)を発表した。作付見込み面積のうち93%で田植えが終わり、生育は徳島、高知、宮崎、鹿児島各県の早期栽培を含め、全国的に順調に進んでいる。
(日本農業新聞)

○6月24日(土) 育苗・茎づくりがポイント、仙台市
 安全でおいしく多収多産の稲作を目指す「21世紀米つくり会」が23日、仙台市で農家や関係者を集めて開催された。同会は、ポット栽培技術だけではなく、新しい多収多産技術を広めようと今年2月に結成された。
(日本農業新聞)

○6月24日(土) 水田など水質測定、秋田・大潟村
 大潟村の農家や秋田県立大学の研究者らでつくる大潟村環境保全型農業共同研究プロジェクトは、圃場における調査や観察、研修などを通じて環境保全型農業を考えるフィールド・セミナーを企画し23日、1回目として農家の関心が最も高い水田など身の回りの水質測定を実施した。
(日本農業新聞)

○6月29日(木) 珪酸資材の普及進む
 水稲などで土作りのために珪酸を利用した資材の普及が進んでいる。珪酸は、稲の光合成能力を増し、根の張りが良くなるため、米の品質を高める効果がある。また、病気や倒伏に強い稲を作ることができる。JA山形経済連が土作り資材として普及を進めている「天の恵み」は、珪酸カリとケイカルを含んだ水稲用の土作り肥料。昨年7月〜今年4月の供給量は前年に比べて24%増える見込み。
(日本農業新聞)

○6月30日(金) 水稲カメムシ平年上回る発生量、青森県
 青森県が6月20日前後に行った水稲を食害するカメムシ類の県内一斉調査結果がまとまり、大量発生した昨年より少ないものの平年を上回る捕獲数だったことが分かった。
(東奥日報)

○6月30日(金) こだわり米ネーミングで販売促進、岩手・JAいわて南
 JAいわて南は「天水田米」「金色舞」など、産米に自然環境や伝統文化を生かした名称を付け販売促進を図っている。農家も「おらほの米」と名称に愛着をもち、良い味と安全な米作りに取り組んでいる。
(日本農業新聞)

○6月30日(金) カメムシ予察技術の開発を、宮城
 第5回農林害虫防除研究会宮城大会が29,30日に開かれ、全国から試験場関係者が参加した。注目を集めたのは昨年多発したカメムシに関する報告。発生状況を予察、防除回数を決める技術の早急な開発が必要とされた。
(日本農業新聞)


 
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