水稲冷害研究チーム

2000年東北稲作動向(新聞記事等から)


 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料森脇課長さんにご協力をいただいています.


10月

上旬へ 中旬へ 下旬へ
 
−−−−−−−−−   上旬   −−−−−−−−−


○10月1日(日) 第4回「亀の尾」サミット、島根県
 大正期の稲作を支えた水稲品種「亀の尾」が、地域おこしのシンボル、酒造用米として再び注目されている。9月23日、島根県で開かれた「第4回全国亀の尾サミット温泉津大会」には生産者や自治体関係者、醸造元など全国から約200人が参加。
(農業共済新聞)

○10月1日(日) 期待の米品種「ゆめあかり」、青森
 JA青森経済連とJA八甲田は9月29日、「むつほまれ」に代わる期待の新品種「ゆめあかり」の新米を県外に初出荷した。組合長は「昨日現在で1等米比率は95%を超し大変よい米がとれ、消費地の皆さんに自信をもってお届けできる」と話している。
(日本農業新聞)

○10月1日(日) 良食味が拡大、管内
 東北6県の各食糧事務所が30日までに明らかにした2000年産米の品種別作付状況によると、6県ともに良食味米で市場評価が高い品種の作付が増えている。青森県では主力3品種に分散されたが、他5県では最上位品種が軒並み5割以上を占めている。
 
(日本農業新聞)

○10月2日(月) 岩手県胆沢町関西のラジオ番組で人気に
 お米のおいしさが縁で、岩手県胆沢町と交流している大阪ABCラジオリスナーの稲刈りが1日、同町で行われ、ラジオで実況放送された。県知事も参加し、「いわて純情米」や「食料基地岩手」を発信した。

(日本農業新聞)

○10月4日(水) ハイペースで終盤、管内刈り取り状況
 東北各県が3日までにまとめた水稲刈り取りの進捗状況は「コシヒカリ」の作付が多い福島県を除く5県が9割前後となり、終盤を迎えている。各県では引き続き、速やかな収穫の徹底と、品質低下を招かないように籾水分に応じた適切な乾燥調製を呼びかけている。
(日本農業新聞)

○10月4日(水) 水稲直播面積9000ヘクタールに
 農水省はこのほど、本年産水稲の直播面積の普及状況をまとめた。全国の直播面積は8932ヘクタールで、昨年産より256ヘクタール増えた。そのうち、湛水直播栽培は4515ヘクタールで、初めて乾田直播栽培の面積を上回った。
(日本農業新聞)

○10月5日(木) 1等米比率87.9%、福島県
 福島食糧事務所は4日、9月30日現在の米の検査結果を発表した。1等米比率は87.9%で、前年同期比より6.2ポイント上昇した。
(福島民報)

○10月5日(木) 1等米比率89%、山形県
 山形食糧事務所は4日、9月30日現在の米の検査結果を発表した。1等米比率は88.9%で、検査が本格化した主力品種「はえぬき」は95.8%と高い品質が見込まれる結果になった。
(山形新聞)

○10月5日(木) 1等米比率84.8%、秋田県
 秋田食糧事務所は4日、9月30日現在の米の検査結果を発表した。1等米比率は84.8%で前回より3ポイントアップ。全国平均81.8%を上回っているが、カメムシ類による着色米が依然多く、東北では宮城の79.4%についで低い。
(秋田さきがけ)

○10月5日(木) 1等米比率94.2%、岩手県
 盛岡食糧事務所は4日、9月30日現在の米の検査結果を発表した。1等米比率は94.2%で前回より0.3ポイント上昇した。東北では最高値で、全国の米産地でも北海道の97.1%に次ぐ数字となった。
(岩手日報)

○10月5日(木) 1等米比率は86.6%、管内9月末現在
 東北各県の食糧事務所は4日、米の検査結果を公表した。6県全体の水稲の1等米比率は86.6%で、前回とほぼ同じ。県によっては、降雨による刈り遅れで穂発芽が一部発生するなど品質をやや落としている。青森:91.4%、岩手:94.2%、宮城:79.4%、秋田:84.8%、山形88.9%、福島:87.9%。
(日本農業新聞)

○10月5日(木) 1等米比率81.8%、9月末現在
 食糧庁は4日、米の検査結果を発表した。1等米比率は81.8%で、前年同期を14.7%上回った。本年産米は今後も天候が順調に推移すれば、97年産(80.1%)以来3年ぶりに80%を超す可能性が高くなってきた。
(日本農業新聞)

○10月6日(金) 直播き新品種「セイキワン」、岩手・水沢市
 水稲の直播き栽培を研究している水沢市農家は、寒冷地の直播きに適した新品種「セイキワン」を開発、農水省に品種登録を申請した。コシヒカリと「はえぬき」を交配、耐病性や低温発芽性などの特性をもつ。
(岩手日報)

○10月7日(土) 紫黒米刈り取り、青森・上北
 薬膳の素材として古代から知られている紫黒米の稲刈りが上北町で行われ、関係者はたわわに実った稲穂に目を細めている。紫黒米は滋養強壮、胃腸強化などの効果があると伝えられ、白米に比べタンパク質、ビタミンBが豊富に含まれている。
(東奥日報)

○10月8日(日) 宮城米PRソング
 宮城米をPRしていこうと、業種を超えて関係者が集い、イメージソング「ひとめぼれ」「こころまち」の二曲が完成し、6日仙台市内でお披露目を兼ねて開かれた壮行会に各界から500人が参加した。
(日本農業新聞)

○10月8日(日) 水稲直播用品種開発、岩手・水沢市
 岩手県水沢市の農家は、独自に米の品種を開発し、水稲直播き栽培技術の開発に取り組んでいる。同農家は1957年から直播きの研究をしてきたが、これまで、低温で発芽が悪かったり生育が遅れたりして安定した直播き技術を確立できなかった。その後、品種の育成を試みた。この品種は「低温でも苗立ちが良く、初期成育が旺盛」なのが特徴という。
(日本農業新聞)

 
−−−−−−−−−   中旬   −−−−−−−−−


○10月12日(木) もち米で穂発芽多発、岩手中央農協管内
 岩手中央農協管内で、9月中旬に雨天が続いたことの影響でもち米に穂発芽が多発した。等級検査は9月末現在で1等米が約70%とまずまずの数字を残しているが、検査の進捗率はまだ40%程度。
(盛岡タイムス)

○10月12日(木) 異常気象をもたらす原因、「ダイポールモード」再現
 太平洋のエルニーニョ現象と同様、各地に異常気象をもたらす原因として、昨年発見されたインド洋の「ダイポールモード現象」を、コンピュータで正確に再現することに、宇宙開発事業団と海洋科学技術センターの共同プロジェクト「地球フロンティア研究システム」が成功した。
(読売新聞)

○10月12日(木) 減農薬・無洗米PR、いわて純情米産地懇談会
 いわて純情米産地懇談会が10日、花巻市に主産地JA、取引卸を招き開かれた。本年度産販売方針では、環境にやさしい減農薬栽培米や無洗米のPRに力を入れ、前年産より1割多い、約19万トンの販売を目指すことが報告された。
(日本農業新聞)

○10月12日(木) 郷土料理を農村活性化に、東北農政局
 東北農政局は11日、仙台市内で「東北2000 食と農の懇談会」を開き、食文化を農村地域の活性化につなげる取り組みを、東北各地で活動する人たちを委員に招いて話し合った。
(日本農業新聞)

○10月14日(土) 奨励品種に8種類、宮城県
 県知事の諮問機関(主要農作物品種審査会)は13日、県が栽培を普及促進する従来の水稲奨励品種を、基幹となる「奨励品種」とそれを補完する「優良品種」の2つに区分した。奨励品種は「こころまち」「ササニシキ」「ササニシキBL」「ひとめぼれ」「まなむすめ」「みやこがねもち」「蔵の華」。優良品種は「ヤマウタ」「おきにいり」「トヨニシキ」「ゆめむすび」「ヒメノモチ」「美山錦」「はぎのかおり」。
(河北新報)

○10月14日(土) 1等米比率77.8%、宮城県
 仙台食糧事務所がまとめた10日現在の米の検査結果で、1等米比率は77.8%で前回調査に比べて1.6ポイント低下した。品種別1等米比率は、ひとめぼれ83.3%、ササニシキ44.5%、まなむすめ77.0%となっている。
(河北新報)

○10月14日(土) 1等米比率84.4%、秋田県
 秋田食糧事務所がまとめた10日現在の米の検査結果で、1等米比率は84.4%で、前回9月30日現在より0.4ポイントダウン。カメムシ類による部分着色粒被害が依然として多く、東北では宮城に次いで低い。品種別1等米比率は、あきたこまち84.5%、ササニシキ56.0%、ひとめぼれ96.2%、「あきた39」55.8%、でわひかり85.1%。
(秋田さきがけ)

○10月14日(土) 1等米比率89.8%、山形県
 山形食糧事務所がまとめた10日現在の米の検査結果で、各品種の平均で89.8%と高い水準。品種別の1等米比率は、はえぬき95.4%、ひとめぼれ94.8%、あきたこまち79.9%。
(山形新聞)

○10月14日(土) 1等米比率90.2%、青森県
 青森食糧事務所がまとめた10日現在の米の検査結果で、本県全体の1等米比率は90.2%で前年同期より9.6ポイント高かった。主要品種別の1等米比率は、ゆめあかり93.1%、つがるロマン90.3%、むつほまれ87.3%の順だった。
(東奥日報)

○10月14日(土) 1等米比率86.3%、管内6県
 東北6県の各食糧事務所は13日、米の検査状況をまとめた。1等米比率の東北平均は86.3%だった。1等米比率は前旬と大きな変動はなかったものの、宮城がやや落としている。品種別では、倒伏・発芽しやすい「ササニシキ」の品質低下が目立つ。
(日本農業新聞)

○10月14日(土) 1等米比率82%、食糧庁
 食糧庁は13日、本年産米の米の検査結果を発表した。1等米比率は82.0%で、前旬を0.2ポイント、前年同期を16.0ポイントそれぞれ上回った。主な品種の1等米比率は「コシヒカリ」81%、「ひとめぼれ」86%、「あきたこまち」82%だった。
(日本農業新聞)

○10月15日(日) 新規就農者が増加傾向、福島県
 農作物の価格低迷、担い手不足など農業を取り巻く状況が厳しさを増す中で近年、若い世代を中心に農業に魅力を見いだし、未来を託す動きがわずかながら増えており、後継者不足に悩む農村にとって明るい話題となっている。
(福島)

○10月15日(日) 水稲作況適正に、JA秋田中央会
 JA秋田中央会は東北農政局秋田統計事務所に対し13日、2000年度水稲作況に関する要請を行った。先に発表された9月15日現在の作況指数は秋田県平均で102「やや良」だったが、その後収穫・調製が進むにつれ、生産現場からは、天候が良好であったにもかかわらず収量が期待したほどでないとの声があがっており、次回発表予定の作況指数に関し、こうした実態が適正に反映されるよう求めた。
(日本農業新聞)

○10月17日(火) 福坊主の酒できた、宮城・松山町
 昭和の初期から20年代まで、宮城県、山形県で主力品種として作付けされていたうるち米「福坊主」を復活させ、酒造りに利用する試みが松山町で進められている。昨年初めて仕込み、この秋に出来上がった酒は「端麗で素直な味」と、上々の評判。今月下旬には、純米吟醸酒が市販される。
(河北新報)

○10月18日(水) 活性処理水育ち「こまち」に舌鼓、秋田・森吉町
 森吉町とJAあきた北央は、今年から町内の畜産農家とタイアップし、屎尿を分解した際にできる液肥を使って、稲の生育に役立てる試みを実施している。このほど収穫した「あきたこまち」で試食会を開いた。
(日本農業新聞)

○10月18日(水) 休耕田に古代米、山形・寒河江
 山形、寒河江市内の主婦5人のグループが休耕田を借りて古代米の完全無農薬栽培に取り組んだ。緑米、赤米、紫黒米など順調に生育。このほど待望の稲刈りを行った。
(日本農業新聞)

 
−−−−−−−−−   下旬   −−−−−−−−−


○10月21日(土) 「つがるロマン」いかが、青森米本部銀座でPR
 大消費地で県産米「つがるロマン」をPRしようと、青森米本部は20,21日の両日、全農などが運営する東京・銀座の展示場お米ギャラリーで「あおもり米ウイーク」を開催している。
(東)

○10月21日(土) 21世紀への飛躍を誓う、青森県農業試験場100周年祝う
 青森県農業試験場創立百周年を祝う記念式典が19日、黒石市で行われた。これまでの成果を振り返り、21世紀に向けたさらなる青森県農業発展を誓い合った。
(日本農業新聞)

○10月21日(土) 「かぐや姫」期待の米に町支援、宮城・矢本町
 矢本町で町内の農家が1993年の大凶作の年に、「ササニシキ」を作付けた圃場から発見した水稲の新品種「かぐや姫」を町の特産品として11月の町農業祭で売り出す計画だ。その本格的な販売と今後の生産拡大へ町内の、「かぐや姫」生産者6人が19日、矢本町で竹取倶楽部を設立。
(日本農業新聞)

○10月22日(日) 学んで発見「農」の魅力、東北大
 小中学生を対象にした東北大学地域解放特別プログラム「いねとうしの不思議の世界へ、ようこそ!」が先日、鳴子町の東北大学大学院農学研究科付属農場で開かれた。子供たちに農学や農業に関心をもってもらうが狙いで、今回が2回目。
(河北新報)

○10月24日(火) テーマは「コメ」大型研究着手、秋田県立大学
 県立秋田キャンパス(生物資源科学部)の中村教授グループが、「コメのでんぷん」をテーマに二億円規模の大型研究に取り組むことになった。開学2年目の同大学としてはもちろん、全国的にも異例なビッグプロジェクト。バイオテクノロジーを駆使した研究成果の県内産業への還元と応用が期待されている。
(秋田さきがけ)

○10月25日(水) 展望見えぬ苦悩の訴え、岩手で現地座談会
 農家の考えを今後の地域農政に生かそうと、現地座談会(東北農政局主催)が23日、岩手県江刺市で開かれた。座談会には、認定農業者競技会会長、JA女性部長ら同市の農家組織の代表者11人が出席。
(日本農業新聞)

○10月26日(木) 青森県水稲104の「やや良」
 東北農政局青森統計情報事務所は25日、12産水稲の予想収穫量を発表した。それによると作況指数は104の「やや良」で前年産を2ポイント上回る良好な作柄だったが、宅地化の進展や生産調整に伴う転作拡大など作付面積減少が影響し、収穫量は微減となった。
(東奥日報)

○10月26日(木) 岩手県水稲106の「良」
 東北農政局岩手統計情報事務所は25日、12産水稲の予想収穫量を発表した。それによると作況指数は106の「良」。6年ぶりの豊作年となった。10アール当たり収量は平年を2%上回る555キロ。
(盛岡タイムス)

○10月26日(木) 秋田県水稲101の「平年並み」
 東北農政局秋田統計情報事務所は25日、12産水稲の予想収穫量を発表した。10アール当たり収量は575キロで、作況指数は101の「平年並み」となった。102の「やや良」だった前回より1ポイントダウンした。「平年並み」となったのは、十年以来二年ぶり。
(秋田さきがけ)

○10月26日(木) 1等米比率0.4ポイントダウン、東北管内
 東北6県の各食糧事務所は25日、20日現在の米の検査結果を発表した。うるち米の1等米比率は、前回より0.4ポイント下げて85.9%。山形は前回と変わらず、他の県も若干の下げにとどまった。
(日本農業新聞)

○10月26日(木) 水稲作況1ポイント上がり104、東北管内
 東北農政局は25日、本年産水稲の予想収穫量(15日現在)を公表した。東北平均の作況指数は104と、前月15日現在から1ポイント高くなったが、10アール当たり収量の増加は1キロと小幅。登熟が予想を上回って良かった。
(日本農業新聞)

○10月29日(日) 東北の魅力は「心の豊かさ」東北開発研究センターが報告書
 シンクタンクの東北開発研究センターは28日までに、東北地方で培ってきた価値観や特性を総合的にとらえ、将来方向を探る「豊かさが語る東北の魅力」と題した調査報告書をまとめた。住民が望むライフスタイルは、心の豊かさを感じたゆとりある暮らしで、自然との触れ合いや近隣との関係を重視。将来も自然と共生できる、安定した農林漁業、活発な地場・産業−の地域であって欲しいと考えている。
(日本農業新聞)

○10月29日(日) エコ農家応援します、岩手県農政部
 岩手県農政部は、環境に配慮した農業を目指す農家や技術指導者の手引き書として、東北で初めて「環境にやさしい栽培技術集」を作り、農業改良普及センターを通じて、希望者に配布を始めた。
(日本農業新聞)


 
GotoHome Prev Next Return Opinion
 

reigai@tnaes.affrc.go.jp