水稲冷害研究チーム
2000年東北稲作動向(新聞記事等から)
本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料森脇課長さんにご協力をいただいています.
12月
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○12月1日(金) 農家数5万戸減る、東北6県の農林業センサス
東北農政局は11月30日、2000年世界農林業センサスの東北管内分を公表した。東北6県の総農家数は前回調査(1995年)より5万戸近く減り50万7千戸に、農家人口は234万と27万3400人減った。
(日本農業新聞)
○12月1日(金) 無人ヘリ散布が大幅増、JA秋田おばこ
JA秋田おばこ無人ヘリ連絡協議会実績検討会が11月24日、大曲市で行われた。今年のJA秋田おばこの実績は稼働ヘリが26機、延べ面積は8663ヘクタールで昨年より2113ヘクタール多い面積を散布した。
(日本農業新聞)
○12月2日(土) 名前は「ゆめさやか」山形71号
山間部向けの極早生として山形県農業試験場庄内支場で育成された水稲「山形71号」の名称について、県農林水産部は1日、「ゆめさやか」と決定したと発表した。気象条件の厳しい山間部に適した素質をもつ。母は「山形40号」、父は「奥羽341号」。熟期は「みちのくわせ」並の極早生。
(日本農業新聞)
○12月4日(月) 空のアメダス、ウインドブロファイラ
上空5千メートルまでの風向・風速を観測して豪雨や豪雪の予測に役立てる気象庁の新しい観測システム「ウインドブロファイラ」が宮古測候所など全国25カ所の測候所、地方気象台などに設置される。このシステムでは高度差200メートルごとに精密な観測ができ、「空のアメダス」と呼ばれる。
(盛岡タイムス)
○12月6日(水) 1等米比率は83.5%、秋田食糧事務所
秋田食糧事務所は5日、米の検査結果をまとめた。1等米比率は83.5%で、前回に比べてほぼ横ばい。全国平均の78.9%を上回っており、昨年同期比では35.1%高い。
(秋田さきがけ)
○12月8日(金) カメムシ対策成果、東北稲作検討会
東北農政局と東北農業試験場は7日、仙台で2000年度東北地域稲作検討会を開いた。本年産水稲の生育状況、作柄を検討し、今後の栽培技術の課題などを話し合うため、東北6県と試験研究機関の関係者ら100人が参加した。
(日本農業新聞)
○12月8日(金) 「ササニシキ」作付け拡大、宮城米
宮城県とJA全農みやぎは7日、来年産米の品質向上に向けて「宮城米を考える集会」を古川農業試験場で開いた。宮城のササニシキの復活を目指してが大きなテーマ。需要は高いものの品質低下が目立つ「ササニシキ」の東福や穂発芽、乳白粒の発生を防ぐため、田植えを従来より10日遅らせ、元肥を押さえるなどの栽培管理ポイントを強調し、参加した生産者らに作付けの拡大を促した。
(日本農業新聞)
○12月8日(金) 電解水がいもち病抑制、広島県立大学など
広島県立大学と広島県立農業技術センターは、強電解水が水稲のいもち病に防除効果があることを確認した。水稲生育期間中の強電解水の散布試験で、特にいもち病菌の感染を防ぐ予防的散布の効果が高かった。
(日本農業新聞)
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○12月12日(火) 暗い先行きに「ゆめあかり」、青森
平成12年産の9月入札から自主流通米市場にデビューした本県の新品種ゆめあかり、国内の米相場全体の低迷が続き、県産米の上場銘柄では、つがるロマン、むつほまれの価格は下降線をたどったが、ゆめあかりだけは着実に上向いている。
(東奥日報)
○12月14日(木) 天気予報1年先もピタリ、気象白書
気象庁は13日、2000年度版気象白書「今日の気象業務」を公表した。白書は、今年の自然災害を振り返り、21世紀の気象業務の重点課題をまとめた。向こう10年以内に、季節予報の精度を高め、1年先の気象予報ができるようにする。実現できれば、農業生産や経営計画の大きな判断材料となりそうだ。
(日本農業新聞)
○12月15日(金) くさび米本年度多発、秋田県県内一部
県内の一部地域で、今年収穫された米に原因不明のくさび米が多発している。全県で1等米から2,3等米に格落ちした要因の10%近くを占め、発生率も昨年に比べ急増。原因が不明のため、事態を重視した県農業試験場も本格的な原因解明に乗り出している。
(秋田さきがけ)
○12月15日(金) プライベートブランドの純米吟醸、山形県天童市
山形経済連の関連会社のくみあい総合食品流通センター(天童市)は、プライベイトブランドの純米吟醸酒「稲露(いなつゆ)」の販売を15日から始める。この酒は金山町産の「出羽燦々(さんさん)の1等米を使用。
(山形新聞)
○12月15日(金) 「郷の絆」をよろしく、宮城県大槌町
宮城県大槌町が、地元産の酒米で製造したプライベイトブランド清酒「郷の絆」が出来上がり、15日の販売開始を前に、町物産館でお披露目があった。この酒は「減農薬・減化学肥料」に認定された酒米「蔵の華」を使用。
(河北新報)
○12月16日(土) 有機米の認定受ける、岩手県北上市農家
日本農林規格(JAS)改正法で今年6月に導入された有機食品の認定制度に基づき、北上市の2農家が栽培したササニシキがこのほど、「有機米」として認定された。この制度に基づく有機米の認定は東北で初めて。
(河北新報)
○12月16日(土) 「清流の輝」売り米、宮城県仙南農協
みやぎ仙南農協丸森稲作部会が栽培した米が「清流の輝」というブランド名で売り出された。「地場流通米」として県南の消費者へ、「東京都流通協定締結米」として都民へ、それぞれ届けられることになっており、このほど第一便が発送された。これはコシヒカリ、ミルキークイーン、ひとめぼれの三銘柄で構成。
(河北)
○12月16日(土) 水稲作況104確定、管内
東北農政局は15日、水稲の収穫量を発表した。10アール当たり収量は570キロ、作況指数104の「やや良」だった。収量は山形県で1953年以来最高の616キロを記録した。農政局は「この二年間は高温が続いたが、冷害対策も引き続き大事。どんな天候にも対応できる機動的な体制をとってほしい」と呼びかけている。
(日本農業新聞)
○12月18日(月) 農家に情報化の波
輸入自由化による国内産品の価格低下、進行する高齢化、後継者不足・・。農業を取り巻く環境は年々厳しくなるばかりだ。その中、農協に頼らず独自のパソコンネットワークを駆使した米の直販など、情報技術を武器に逆境をはね返す農家も出てきた。栽培技術のデータベース構築で効率的な営農指導が可能になったり、他産地の最新情報を伝えるベンチャー企業も、情報化の波をじわじわと農村にも押し寄せ、農業のあり方に変貌を迫りつつある。
(河北新報)
○12月19日(火) ササ品質低下胴割れの課題、山形・庄内地区
庄内地区の本年産米の品質に関する中間検討会が18日、酒田市で開かれ、品質の概況が報告された。全体の一等米比率が91%と高かった中で、「ササニシキ」の品質低下が目立ち、主力品種の「はえぬき」で胴割れ粒が発生したことなどの課題も指摘された。
(山形新聞)
○12月19日(火) 近く「有機」認定機関に、青森県
県農産物流通加工課は18日、青森市で来年4月から適用された新たな有機農産物認証制度に関する説明会を開いた。県が昨年から実施している有機農産物認証制度のうち「有機」表示は国の制度に一元化されることになっており、県内初の登録認定機関として、県ふるさと食品振興協会が近く国の認可を受ける見通しとなった。
(東奥日報)
○12月19日(火) 米備蓄水準見直しも、食糧庁研究会
食糧庁は米の備蓄制度のあり方を検討するため「備蓄運営研究会」を設置、その初会合を18日、農水省で開いた。米の生産や流通、消費の現状を考慮し、適正備蓄水準などのあり方について総合的に検討する。来年夏をめどに報告書をとりまとめる。
(日本農業新聞)
○12月20日(水) 農家にもITの波、農水省調査
農家の三人に一人がパソコンを所有し、インターネットを市況や技術情報の収集に役立てている。19日、農水省が発表した「農家のパソコン利用状況」から、農家の間で着実に情報技術革命が進んでいる。パソコンは農業経営の武器となるか。
(山形新聞)
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○12月21日(木) 小麦「東北206号」奨励品種へ歯ごたえ、山形県
県土地利用型作物生産振興協議会に、新たに麦部会が設置され、第1回会合が19日、山形市で開かれた。小麦有望系統として実証栽培されている「東北206号」で作ったうどんの試食が行われた。県の奨励品種に採用の方向で検討されていることが報告された。
(山形新聞)
○12月23日(土) 東北のエコファーマー
「持続性の高い農業生産方式の導入促進法」(持続農業法)の認定を受けようとする農家の動きが、東北ではまだ鈍い。秋田で83農家が認定された他は、宮城が一、他県はゼロ。農家が認定を受けること自体にメリットが薄いため、制度の知名度不足が指摘されている。
(日本)
○12月28日(木) 広がる冬期湛水水田、宮城県田尻町
冬場も田圃に水を張って、鳥の生息地を広げよう−。宮城県田尻町で、自然保護グループと農家の連携による冬期湛水水田の取り組みが3シーズン目に入った。湛水する水田は8ヘクタールに広がり、マガンやオオハクチョウがえさをついばんでいる。水田が環境教育の貴重な教材としても注目を集めている。
(日本農業新聞)
reigai@tnaes.affrc.go.jp