水稲冷害研究チーム
2001年東北稲作動向(新聞記事等から)
本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料森脇課長さんにご協力をいただいています.
1月
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○1月1日(月) 河北文化賞:佐々木武彦さんほか「ひとめぼれ」育成グループ
地域に、世界に、輝く業績:佐々木武彦さんほか「ひとめぼれ」育成グループ。宮城県古川農業試験場の育種部長だった佐々木さんをリーダーとする研究グループが「ひとめぼれ」の特徴である冷害を克服する良食味米の開発に乗り出したのは、やはり冷害だった80年。
(河北新報)
○1月3日(水) 山田錦以上の素質秘める、秋田酒77号
酒造好適米の最高峰・山田錦を超えることができるかもしれない−。新しい酒米「秋田酒77号」は県内酒造業界の熱い期待が集まっている。その評価には未知数の部分も残されているが、これまでの試験では、山田錦を上回るほどの素質も見せており、県は年度内に農水省に品種登録を申請する。
(秋田さきがけ)
○1月3日(水) 「巳年に豊作なし」農業気象の大家が予想
「巳年」に豊作なし。今年前半は冷害に警戒を。山形市の小林善彦さんは、先代から受け継いだ独自の気象予測法を武器に、今年気象を占う。2001年は春の低温が特徴で、稲作、畑作とも低温対策の強化を指摘する。
(日本農業新聞)
○1月4日(木) 「ササニシキ」復活へ、宮城県
かっては銘柄米の王座を競いながら、作付けがピーク時の十分の一まで減った「ササニシキ」を、もう一度復活させる取り組みが、発祥地の宮城県で動き出した。希少価値と「玄人好みの食味」に需要が盛り返し、生産量が足りなくなっているためだ。JA全農みやぎは、新しい栽培体系を示すとともに種子助成などで作付けを誘導していく。
(日本農業新聞)
○1月7日(日) 珪酸施用湛水直播きにも有効
福岡県農業総合試験場農産研究所(筑紫野市)は、水稲湛水直播き栽培で珪酸施用委効果をまとめた。研鑽供給力がもともと低い水田に珪酸を施用し、条はで栽培したところ、無施用区と比べて稈や根が硬くなって倒伏に強く、登熟歩合が向上して増収した。
(日本農業新聞)
○1月9日(火) 果樹枝倒れ相次ぐ、豪雪の山形
記録的な大雪に見舞われた山形県は、21年ぶりに「県豪雪災害対策連絡本部」を設置するなど被害の防止に追われた。ビニールハウスの倒壊や破損13棟、ブドウ棚の倒壊、リンゴやサクランボの枝倒れなどの被害が相次いでおり、JAさがえ西村山は8日、「JAさがえ西村山豪雪対策本部」を設置。被害の実態把握を急ぐ一方、対応策を協議する。
(日本農業新聞)
○1月9日(火) 東北に記録的大雪
東北地方は8日、発達した低気圧の影響によって各地で大雪となり、福島、仙台両市で24時間の降雪量が20センチを超えたほか、山形市などでも十数センチ以上になった。特に、福島市では午後二時現在の積雪が56センチになり、1月としては1936年ぶりの大雪となった。
(日本農業新聞)
○1月10日(水) 水稲収量湯川村が1位、福島県
東北農政局福島統計情報事務所は9日、水陸稲の市町村別収穫量を公表し、収量で最も高かったのは湯川村の636キロ、収穫量では郡山市の4万8千三百トンだった。
(日本農業新聞)
○1月10日(水) 大雪、ハウス壊す、東北南部
8日に東北地方を襲った記録的な大雪は、東北南部に大きな農業被害をもたらした。山形県内では、9日までに判明しているだけでも15棟が倒壊・破損し、宮城、福島でもハウスの倒壊が相次いでいる。
(日本農業新聞)
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○1月11日(木) 作付、収穫とも酒田トップ、山形
2000年度の県内水稲について、東北農政局山形統計情報事務所は10日、市町村別作付面積、収穫量、収量を発表した。作付面積と収穫量は酒田がトップ。収量は川西町が655キロで1位に躍り出た。
(山形新聞)
○1月11日(木) 今後も大雪の恐れ、仙台管区気象台
仙台管区気象台予報課によると、東北地方の向こう1週間の天気は、期間の後半にこの冬一番の寒気が入り冬型の気圧配置が強まり、日本海側を中心に降雪量の多い日がある見込み。太平洋側でも雪の降る日がある。
(日本農業新聞)
○1月12日(金) 県奨励品種「めんこいな」、秋田
12年度から作付が本格化した奨励品種「めんこいな」が、今日12日から県内のパールライス系小売店で発売される。消費者の口にはいるのはこれが初めて。あきたこまちよりコメ粒が大きく、粘りがやや少ないなど、さわやかな食感が最大の特徴だ。
(秋田さきがけ)
○1月12日(金) 大曲市と仙北町がトップ、秋田
東北農政局秋田統計情報事務所は11日、12年度産水稲の市町村別収穫量を発表した。収量は全体の6割に当たる43市町村で前年実績を下回っており、収量が思うように上がらなかった地域が多かったことを裏付けている。
(秋田さきがけ)
○1月12日(金) 一等米比率86.8%、福島
福島食糧事務所は11日、12年度産米の検査結果を発表した。一等米比率は86.9%(前年同期83.9%)だった。主要品種別の一等米比率は、コシヒカリで89.6%、ひとめぼれで86.5%、初星で71.1%、ササニシキで73%。
(福島民報)
○1月12日(金) 「めんこいな」きょうデビュー、秋田
秋田県産米の新たな市場開拓の期待を担って12日、新しい奨励品種「めんこいな」が店頭にデビューする。ほどよい粘り、硬さでさっぱりとした触感の良食味米。JAグループでは「あきたこまち」に次ぐ県銘柄米と位置づけ、作付けを増やしていく方針。「あきたこまち」に偏った作付けから、バランスのとれた品種構成にあらためて、多様な需要に応えていく。
(日本農業新聞)
○1月13日(土) 豊作時は青刈りを、青森
県と県農協中央会は12日、2001年度のコメ生産調整における豊作時の新たな対応を市町村や農協担当者に説明した。本県ではすでに過去最大規模の減反面積として約35,710ヘクタールが配分済みだが、豊作時の追加措置として水稲作付面積の3%に当たる1,499ヘクタールで青刈りなどを行って生産量抑制につとめる方針が示された。
(東奥日報)
○1月13日(土) 日本海側雪に注意、気象庁
気象庁は12日、日本海側を中心に、13日夜から14日にかけて北海道から四国、中国、九州など西日本を含む広い範囲で大雪となるおそれがあるとしている。日本列島に強い寒気が流れ込むためで、交通障害や雪崩などに注意が必要。
(日本農業新聞)
○1月14日(日) 「米戦略」に新機軸打ち出す、秋田県JAグループ
13年度以降の本県JAグループの米生産販売方針である「新たな『あきた米戦略』」が決まった。食糧法施行以降の米を取り巻く販売環境の激変をふまえ、バランスの取れた品種構成により多様な需要に応えることのできる産地づくりを進めることを最大の眼目。
(秋田さきがけ)
○1月14日(日) 日本海側大雪の恐れ
気象庁は13日、山陰から東北地方の日本海側を中心に14日から15日にかけて、広い範囲で大雪のおそれがあるとして「大雪に関する情報」を出して警戒を呼びかけた。
(日本農業新聞)
○1月16日(火) 吹雪ついて雪中田植え、秋田・鷹巣町
豊作を祈願する鷹巣町の伝統行事「雪中田植え」が15日、町内の農業関係者ら約30人が出席して「大太鼓の館」前で行われた。雪中田植えは古くから行われていた旧正月行事。
(秋田さきがけ)
○1月17日(水) 「大雪」広がる被害
日本海側を中心に広い範囲で降り続いた大雪は16日、各地に被害をもたらした。調査が進むにつれて、果樹の棚やハウスの倒壊、枝折れなどの報告が増えている。交通機関や道路の混乱から農畜産物輸送や酪農家への集乳の遅れなども出てきた。また、低温による被害も心配で、産地では警戒を強めている。
(日本農業新聞)
○1月17日(水) 「めんこいな」に関心、JA秋田おばこ
JA秋田おばこ仙南支所で9日、新春稲作講演会を農家50人が参加して開き、2000年の反省、01年の稲作栽培のポイントなどについて講演が行われた。新年早々デビューした「めんこいな」の特性、栽培ポイントに関心が高かった。
(日本農業新聞)
○1月18日(木) 水稲育苗の箱施薬成分の河川流出抑える、岩手県農業研究センター
水稲のいもち病防除で育苗箱施用剤を使うと、これまでの水面施用と比べ、薬剤成分の河川への流出を著しく抑えられることが、岩手県農業センターの3年間の調査で分かった。
(日本農業新聞)
○1月19日(金) 作況100超は「別途処理」、秋田
秋田県農協農政対策本部は18日、全県本部長会議を開き今回の緊急総合米対策で打ち出された「需給調整水田」の対応方針を明らかにした。作況が100を超えた場合、収穫前調整を行う「需給調整水田」を、生産者団体の主体的取り組みとして行うことが盛り込まれている。
(秋田さきがけ)
○1月19日(金) 雪害ずっしり
日本海側の大雪は18日も続き、東北や北陸で農業被害が広がっている。寒波は1週間も居座り、雪の重みでハウスがつぶれたり、降雪で出荷ができなくなる農家が続出した。19日にかけても警戒が必要だ。
(日本農業新聞)
○1月20日(土) 農村に総合アグリ情報ステーション、農水省
農水省は、農村部で情報技術を推進する際の拠点として、市町村レベルで「総合アグリ情報ステーション」の整備に乗り出す。同ステーションは農業・農村に関する情報を収集・発信できるように機材を備えるほか、農業者らのパソコン研修施設も設置。
(日本農業新聞)
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○1月21日(日) 営農指導もIT時代、農水省と都道府県
農水省は、農業改良普及センターの普及員が小型のモバイルコンピュータ(携帯端末)を携帯し、農家や圃場などで経営診断できる体制を整える。普及センターや試験研究機関などの情報を集めて加工・提供できるシステムもつくる。
(日本農業新聞)
○1月22日(月) 県オリジナル品種水稲福島一号、品種名候補を募集
福島県は新品種育成事業の一環として開発した水稲のオリジナル品種「水稲福島一号」の品種名の候補を22日から募集する。「水稲福島一号」は平成3年に中部82号を母、チヨニシキを父として交配し、10年かけて育成した。いもち病や冷害に強く、山間地でも栽培できるため、安定供給可能な良品質米として期待されている。
(福島民報)
○1月26日(金) 生きていた豆造、千葉県市原市
千葉県市原市に、豆造(とうぞ)という、全国でもここだけで食べられる郷土食がある。昭和30年代までは、農家を中心に各家庭で作られていたが、生活様式の変化とともに姿を消した。ただ一軒、地元の糀店がこの伝統の味を守り続け、健康食ブームの追い風もあり、近頃注目を浴びている。
(全国農業新聞)
○1月26日(金) 低アレルギー大豆開発、東北農試
東北農業試験場作物開発部大豆育種研究室は25日までに、アレルギー症状を引き起こすアレルゲンを減らした大豆の新品種「東北124号」の開発に成功した。今年8月頃の品種登録を目指している。
(河北新報)
○1月26日(金) 「芽吹きこまち」商品化、秋田・湯沢市
湯沢市は本所にあるJAこまちは、籾つきのまま発芽させた新タイプの発芽玄米「芽吹きこまち」を来月から関東三県の生活協同組合に出荷する。東京都の健康食品開発会社の技術提供を受け、昨年夏から同JAが研究開発してきたもの。
(秋田さきがけ)
○1月26日(金) 今年1年の作柄と気候、秋田・象潟町
モチの上で和紙を燃やし、今年の作柄や気候を占う「曼茶羅(まんだら)モチ占い」が1月7日、象潟町で行われた。「北風が少し強いかもしれないが、穏やかな気候になるのではないか。作柄も順調と思う。
(全国農業新聞)
○1月27日(土) 有機、減農薬に関心、東京都
東京都の消費者の半数は、特定産地の単一銘柄米を購入していることが、東京都生活文化局の消費者生活モニター・アンケートでわかった。消費者は、味や価格、安全性を基準に米を選んでおり、外国産米は安全に不安がるため、輸入の必要がないと考えている人が多い。有機、減農薬減化学肥料栽培米への関心も高まっている。
(日本農業新聞)
○1月27日(土) 「つと豆腐」いかが、茨城県
茨城県茨城町の生活改善クラブ連合は、地域に代々伝わる伝統食「つと豆腐」を受け継いでいる。作り方は、沸騰した湯に豆腐を入れ、浮き上がったら取り出し、わらつとに静かに詰め、塩ひとつまみを中央に入れて形を整える。
(日本農業新聞)
○1月27日(土) おからドーナツ給食でもてもて、山形の小学校
豆腐のおからを原料にしたドーナツが山形県高畠町の小学校の給食に出され「おいしい」「もっと食べたい」と好評だ。ドーナッツミックス粉十に対しておから三を入れ、豆乳で練った生地を使っている。
(日本農業新聞)
○1月29日(月) 農業廃棄物、全県規模で再利用、福島県
福島県は「環境にやさしい農業」を推進するため、家畜の糞尿や剪定枝などすべての有機性農業廃棄物をリサイクルするシステムづくりに新年度から着手する方針を固めた。農業廃棄物の再利用を全県的に進めるのは全国でも先進的な取り組みだ。
(福島民報)
○1月31日(水) 「さわのはな」こうして栽培、山形
県産伝説のコメで食味のよい「さわのはな」栽培の参考にしてもらおうと、長井市の農家らが手引き書「さわのはな」を出版した。適正な肥培管理や理想の収量、品質低下対策などについて、データを基にまとめており、うまい米づくりを目指す栽培農家にとって貴重な資料となりそうだ。
(山形新聞)
○1月31日(水) 「大綱の響」西仙酒友会、秋田
「刈和野の大綱引き」にちなんだ日本酒「大綱の響」の新酒が、2月1日から西仙北町内の酒販店で発売される。今冬の寒さで辛さ、甘さ、酸味の備わった引き締まった味に仕上がったという。
(秋田さきがけ)
○1月31日(水) 気象、情報活用学ぶ、岩手・胆江地方認定農業者研修会
魅力ある地域農業を築いていこうと胆江地方認定農業者研修会が25日、水沢で開かれた。今年の気象や、税務、効果的な情報活用などを研修した。日本気象協会東北支局の関係者が「13年の気象は天気の予測はどうみる」と題して講演。今年の梅雨はぐずつき気味。真夏は、ほどほどの天気になりそう。昨年のような高温は期待できない。」と予測し、「柔軟に対応できる農業計画を」と助言した。
(日本農業新聞)
○1月31日(水) 「ササニシキ」再び看板品種に、宮城県
「ササニシキ」の復活を打ち出した宮城県は29日、JA全農みやぎなどとともに「宮城県米づくり推進本部」を設置、JAや主業農家に対し「ササニシキ」の作付け拡大を強く働きかけていくことにした。品種構成に占める割合を、現状の15%弱から20%に高め、一等米比率90%の高品質生産を目指す。
(日本農業新聞)
reigai@affrc.go.jp