水稲冷害研究チーム
2001年東北稲作動向(新聞記事等から)
本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料森脇課長さんにご協力をいただいています.
2月
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○2月1日(木) カメムシ被害が大幅減、青森県
青森県がまとめた本県2000年産水稲のカメムシ被害状況で、食害による1等以下に格付けされた米の比率(被害率)が、前年度の10.4%から4.3%へと大幅に減少したことがわかった。薬剤散布や畦畔雑草の刈り取りが全県的に浸透したためで、県は来年度も防除対策の徹底を促す。
(東奥日報)
○2月1日(木) 無化学肥料コシヒカリ販売、福島・会津高田町
会津高田町の生産組合はこのほど、直播栽培による無化学肥料米「コシヒカリ」の販売を開始した。コンポストの有機肥料を使った「安心でこだわりの米」がキャッチフレーズ。
(福島民報)
○2月3日(土) 棚田の「くい掛け米」で純米酒、山形
棚田ロマンに酔ってみませんか−。山辺町の「日本の棚田百選」の一つ、大蕨(おおわらび)の棚田から収穫した米を使った酒造りが進んでいる。稲をくいに掛けて自然乾燥させた「棚田のくい掛け米」を使っているのが売り。
(山形新聞)
○2月3日(土) 「ササニシキ」に市場ニーズ、宮城
JA全農みやぎは2日、仙台市に県内の農業法人を招き、「ササニシキ」作付推進会議を開き、高品質を確保できる担い手農家や法人などに、「ササニシキ」の作付拡大を強く呼びかけた。
(日本農業新聞)
○2月3日(土) 「ひとめぼれ」の泡盛好評、岩手
岩手県から贈られた水稲の「ひとめぼれ」の栽培が広がる沖縄県石垣島で、地元の酒造会社が石垣産「ひとめぼれ」を原料とした泡盛「やいま」を昨年三月から製造販売、岩手でも限定販売され人気を呼んでいる。「やいま」とは地元の方言で石垣地方を指す「八重山」の意味。
(岩手日報)
○2月4日(日) 減農薬コシ「大源流」、福島JA会津みどり
福島県のJA会津みどり金山総合支店は、管内の稲作農家が減農薬で栽培した「コシヒカリ」を「大源流」のブランドで売り出した。各種のイベントでPRするほか、同支店と金山町農林課の職員自らが人脈を活かしてセールスし、販売額の一部は出荷した農家に還元している。
(山形新聞)
○2月4日(日) 米粉食文化に21世紀の風、秋田県大曲市
秋田県大曲市で、米粉の洋菓子が人気を呼んでいる。県立大曲農業高校の生徒の研究をきっかけに、市内の洋菓子店が地元産「あきたこまち」の粉でチーズケーキなどを商品化した。
(日本農業新聞)
○2月6日(火) 体質改善に大麦PR、山梨県はくばく
食用大麦製造・販売の最大手、はくばく(山梨県増穂町)が、国産大麦の消費拡大のため、長期の大規模キャンペーンに乗り出す。4月から来年1月にかけ、食物繊維が豊富な大麦を体質改善としてPR。
(日本農業新聞)
○2月7日(水) 2000年産水稲1等米比率78%
食糧庁は5日、2000年産水稲の検査結果を発表した。1等米比率は78.4%で、前年同期を15.6ポイント上回った。
(日本農業新聞)
○2月8日(木) 「めんこいな」都内でPR
新たな秋田米ブランドとして開発された「めんこいな」のデビュープレゼンテイションが7日、首都圏の卸売業者ら100人を招き東京・港区で開かれた。県やJA秋田中央会などで構成する秋田米対策連絡協議会の主催。
(秋田さきがけ)
○2月9日(金) 農家のパソコン利用
情報技術時代の到来が叫ばれる昨今だが、農業における普及度はどうだろうか。農水省が昨年11月に、全国5,103戸の販売農家から回答を得た「パソコン利用状況アンケート」の結果を見ると、農家におけるパソコン普及率は34%。日本の家庭全体への普及率37.7%と大差ない数字だ。しかし、これを実際に農業経営に使っている割合となると、パソコンをもっている農家のうち21%と少なくなる。
(全国農業新聞)
○2月9日(金) ご託宣、実りずっしり? 石鳥谷たろし滝
氷柱の太さでコメの作柄を占う石鳥谷町大瀬川の「たろし滝」が、11日測定を前に崩落、姿を消してしまった。近年にない寒波で育ちすぎ、重さに耐えられなかった。昨年は暖冬で計測直前に倒壊。今年こそ過去最大級を期待していただけに地元農家は「もったいない」とがっかりしている。
(岩手日報)
○2月10日(土) 1月の大雪、記録づくめ、福島
年明けから記録的な大雪となった福島市。福島地方気象台によると、同市の1月の1日当たり降雪量の合計は152センチと観測史上一位。記録づくめの大雪となった。
(福島民報)
○2月10日(土) 水稲「東北172号」有料品種に、宮城県
宮城県は9日、低アミロースの水稲新品種「東北172号」を優良品種に採用することを決めた。同日の主要農作物品種審査会で了承された。「東北172号」は粘りが強く、冷めても固くならずにおいしいのが特徴で、同様の新形質米「スノーパール」よりも食味が優れる。
(日本農業新聞)
○2月10日(土) 発芽玄米でおかき、山形の有機栽培農家
アミノ酸やミネラルを豊富に含む発芽玄米を使った、おかきが人気を呼んでいる。開発したのは山形県川西町の食品会社社長で、農家でもある。30年来続けている有機栽培で育てたもち米と、天然塩で作っている。
(日本農業新聞)
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○2月11日(日) 新形質米に注目、山形
低アミロース米や色素米など、新形質米に着目した「新たな米の商品化研修会」が9日、山形県庁で開かれ、適地・適品種芝居について学んだ。加工米飯などに適している低アミロース米や菓子、酒、工芸品などに適している色素米の付加価値を高めることがねらい。
(日本農業新聞)
○2月13日(火) 農家遠い春、宮城
米価格の低迷など経営環境の悪化で、宮城県内の農家の農業投資意欲が冷え込んでいる。農業機械の購入や耕作施設建築などの費用を公的資金で手助けする「農業制度資金」の利用が件数、額とも大幅にダウン。立春が過ぎ、間もなく本格的な耕作シーズンを迎えるが、投資を取り巻く農家の環境は”厳冬”のまっただ中にある。
(河北新報)
○2月14日(水) 海面水温は春から上昇、エルニーニョ現象見通し
気象庁は13日、2月から8月にかけてのエルニーニョ現象の見通しを発表した。監視海域の海面水温は、春から基準値を上回り始め、夏はやや高くなると予測している。ただ、現時点でこうした変化がエルニーニョ現象の兆候という見方は否定している。
(日本農業新聞)
○2月14日(水) 「米作況」精度向上へ、農水省研究会
農水省は13日、水稲の収量予測の精度を高めるため、平年収量の算定方法や作況調査のあり方を検討する、「水稲平年収量等に関する研究会」の初会合を開いた。作況指数は2000年産から発表方法を見直しており、今回は技術面からの見直しとなる。研究会は1か月に一回程度開き、夏頃に報告をとりまとめる。
(日本農業新聞)
○2月15日(木) 小麦「東北206号」奨励品種に、山形県
水稲や果樹の奨励品種の改廃を協議し提言する本年度の山形県農作物品種審査会が14日、山形市で開かれ、知事が小麦の新品種「東北206号」を奨励品種に認定するように諮問した。同審議会はこれを了承し、近く答申する。
(日本農業新聞)
○2月16日(金) 今年の水稲は「並作以上」、岩手県石鳥谷町
氷柱の太さで米の豊凶を占う恒例の「たろし滝」測定式が11日、石鳥谷町大瀬川の現地で行われた。今年は、近年にない寒波で氷の育ちが期待されたが、太りすぎて測定を前に崩落。二年連続の計測不能となったものの、「並作以上」のご託宣が下った。
(日本農業新聞)
○2月17日(土) こだわり宮城米推進、宮城県
宮城県は16日、仙台市で高品質宮城米づくり推進大会を開いた。稲作農家の代表、JAと農業改良普及センターの担当者ら120人を集め、稲作経営の安定を目指した「こだわりみやぎ米づくり推進運動」を説明し、生産現場での取り組みを促した。市場ニーズにこたえる「ササニシキ」の作付拡大と高品質の確保を強く呼びかけた。
(日本農業新聞)
○2月18日(日) 「はえぬき」作付65%に、山形県
県内の2001年産水稲うるち米の種子供給量計画が固まった。主力品種「はえぬき」が前年実績から1割程度増加、作付面積が県全体の65%に当たる4万8千ヘクタールに達しそうな勢い。増加傾向にある「コシヒカリ」がさらに面積を拡大し4位に浮上し、「ササニシキ」と順位が入れ替わった。
(山形新聞)
○2月20日(火) 米生産調整推進へ特別班設置、農水省
農水省は19日、来年度の米の生産調整の推進に万全を期すため、食糧庁官を座長とするプロジェクトチームを設置したことを明らかにした。ホールクロップサイレイジ推進協議会とも連携し、ホールクロップサイレイジの拡大を強力に進める。
(日本農業新聞)
○2月20日(火) 黒豆利用−納豆・ヨーグルト、岩手・玉山村
岩手県玉山村は特産の「黒豆」を利用した納豆とヨーグルトの商品開発を、滝沢村の盛岡農業高校の農芸化学科の生徒とともに進めている。黒豆は「南部ひら黒」と呼ばれ、地元では祝い事に出される縁起の良い食品。
(岩手日報)
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○2月22日(木) 発芽玄米食べやすい
玄米をわずかに発芽させた「発芽玄米」が健康食として注目を集めている。白米より栄養価に優れ、玄米よりも食べやすいという。給食に導入する小中学校や、地域おこしに生産する自治体も登場した。
(読売新聞)
○2月23日(金) 「大豆アイス」など紹介、青森・六戸町
県農産物加工指導センター(六戸町)は22日、青森市で農産物加工試食展示会を開き、大豆の需要拡大に向けた「大豆アイス」など新たな試作品9点と、産直グループを支援して商品化した加工品を関係者に紹介した。
(東奥日報)
○2月23日(金) HP徹底活用を、岩手
IT(情報技術)を農業指導に活用しようと普及職員の高度情報化推進研修会が、20,21の両日、県立農業大学校で開かれホームページの作成や効果的な情報の収集、発信方法を学んだ。県農政部が主催し改良普及員ら20人が受講した。
(日本農業新聞)
○2月23日(金) IT活用で効率的経営、東北農政局
東北農政局は22日、「21世紀農業を目指す担い手との懇談会」を仙台市で開いた。IT(情報技術)活用による新たな経営展開の促進をテーマに、東北六県の担い手農業者六人と農政局長はじめ農政部幹部が意見交換した。
(日本農業新聞)
○2月23日(金) ホールクロップサイレージ、山形
山形県は稲発酵粗飼料(ホールクロップサイレージ)の取り組みを広げる。22日、三川町で庄内ブロックの水稲ホールクロップサイレージ推進協議会を開き、市町村、JAなど生産現場の関係者に取り組みの意義を徹底した。
(日本農業新聞)
○2月23日(金) 水稲は「岩南16号」、岩手県
県農政部は20日、主要農作物および園芸作物の2001年度の奨励品種に採用する品種などを審査する「岩手県奨励品種審査委員会」を開いた。奨励品種候補として、水稲うるち米の「岩南16号」、小麦の「東北206号」。奨励品種への編入は、審査委員会の審議を経て県農政部長の決裁で正式決定される。
(日本農業新聞)
○2月23日(金) 小麦「ネバリゴシ」めん食感良い早生
「ネバリゴシ」(小麦「東北206号」、東北農業試験場)。「キタカミコムギ」「ナンブコムギ」より2〜5日早熟の早生品種。倒伏や穂発芽しにくく、赤さび病と縞萎縮病に強い。安定多収で、粒の外観品質に優れる。めんの食感が良く、めんの粘弾性と滑らかさに優れる。
(日本農業新聞)
○2月27日(火) 国産小麦でうまいパン、「白神こだま酵母」
白神こだま酵母は、白神山地の腐葉土から採取した天然酵母の中からパン用に選抜。出来たパンはほんのり甘く、フルーティーな香りとしっとり感がある。
(日本農業新聞)
○2月28日(水) 大豆パン大好評、新潟
本格的な大豆生産が推進される中、津南町では地場産大豆を使った「大豆パン」を町内全小学校の給食に試験的に導入。ほとんどの児童から「おいしい」という評価を得ている。
(農業共済新聞)
○2月28日(水) 売れる大豆生産支援、山形県
山形県は来年度から、品質検査で1等に格付けされた大豆の農家に対し、60キロ当たり2千円の奨励金を交付する。農家の意欲を高めることで県産大豆の市場評価の向上を目指す。
(日本農業新聞)
○2月28日(水) 銘柄米の余剰鮮明
米市場の銘柄米神話が崩れようとしている。「コシヒカリ」「あきたこまち」に代表される銘柄米はブランド力を背景に絶大な人気を誇ったが、消費者の低価格志向に応えられず末端需要は衰退する一方。これに対して北海道や青森産の低価格米は外食産業向けに今や引っ張りだこだ。銘柄米への生産集中が需給のミスマッチを生み出している。
(日本経済新聞)
reigai@affrc.go.jp