水稲冷害研究チーム

2001年東北稲作動向(新聞記事等から)


 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料森脇課長さんにご協力をいただいています.


3月

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○3月1日(木) 消費者に食・農情報を、「農業白書」骨子
 農水省は28日、2000年度の食料・農業・農村白書の骨子をまとめ食料・農業・農村政策審議会政策部会に示した。消費者の食の知識や農業への関心が低くなっている現状を深刻に向け止め、「食と農の距離が拡大している」ことに警鐘を鳴らした。
(日本農業新聞)

○3月1日(木) 家畜糞尿で発電、残さは有機質肥料、滋賀県
 滋賀県は2001年度から「バイオガス活用モデル展示事業」を始める。家畜の糞尿を発電に利用し、その残さも有機質肥料として活用する。農業版資源循環システムといえるもので、環境問題に配慮した地域資源のリサイクルなどがねらい。
(日本農業新聞)

○3月1日(木) 関東以西春一番
 日本海側を中心に観測された強風について、気象庁は28日、「春一番が吹いた」と発表した。九州南部を除いて各地で春一番は昨年発生せず、1999年の以来二年ぶりとなる。
(日本農業新聞)

○3月2日(金) 13年ぶりに平年下回る、秋田市平均気温
 この冬の秋田市における平均気温が、13年ぶりに平年値を下回ったことが1日、秋田地方気象台のまとめで分かった。同市の真冬日は3ヶ月間で16日に上り、これも13年ぶりの多さ。
(秋田さきがけ)

○3月2日(金) 双方向で営農相談
 情報技術革命が、農業・農村でも、いよいよ本格化し始めた。農水省の予算化に伴い、指導機関やJAなども現場での活用に力を入れだした。JA全中も情報システムの基本構想をまとめ、投資や事業の効率的な活用を促す。
(日本農業新聞)

○3月2日(金) 食感優れた「ネバリゴシ」、岩手
 東北農試は1日、小麦の新品種「ネバリゴシ」の発表会を開いた。ネバリゴシはうどんに加工した場合、食感が優れた品種で本県を中心に栽培されている強力なライバルとなりそうだ。
(岩手日報)

○3月2日(金) 米価下落に危機感募る、東北農政局意見交換会
 検討が始まった新しい農業経営安定対策に、生産現場の実態や要望を反映させるために、東北農政局は1日、仙台市内で担い手農家らと意見交換会を開いた。従来の稲作経営安定対策では米価の下げ止まりがみえないとし、価格・所得政策の抜本的な見直しを求める声が相次いだ。
(日本農業新聞)

○3月3日(土) 「酒田女鶴」が品種登録、酒田市
 酒田市は2日、庄内バイオ研修センターで改良に取り組んできたもち米「酒田女鶴(めづる)」が種苗法に基づき、品種登録されたことを発表した。新年度から本格的な栽培を計画しており、特産品として育てていきたい考えだ。
(山形新聞)

○3月4日(日) 秋の一発施肥でOK、岩手・JA江刺市
 JA江刺市は秋の生わら腐熟促進と、元肥、追肥、穂肥がすべて一回施肥で完了する「金札秋専用」肥料を開発した。土づくりと、省力の一発肥料として今秋から普及する。
(日本農業新聞)

○3月5日(月) 菜の花で資源循環、滋賀県
 菜種から食用油を搾り、その使用済み油を再生してバイオディーゼル燃料として利用する事業を、滋賀県が来年度から本格的に始める。菜種は転作田で栽培し、燃料で琵琶湖の環境学習船を運行させ、菜種の地域循環を試みる。
(日本農業新聞)

○3月6日(火) 明治の酒米「仙台坊主」よみがえる、秋田・田代町
 田代町の農家グループと大館市の酒造会社が連携し、取り組んできた、明治時代の酒米「仙台坊主」を使った新酒が出来上がった。種籾を入手してから3年、現在の栽培技術でよみがえらせて酒を造ろう−との夢が実現、ようやく味わえることになった。
(秋田さきがけ)

○3月6日(火) コメ依存脱却を、東北農政懇報告書
 東北6県の生産者と消費者、流通関係者ら14人でつくる2000年度東北地域農政懇談会はこのほど、東北地域での土地利用型農業の推進を目指す上での戦略などを報告書にまとめた。東北が「日本の食糧供給基地」であり続けるために、コメ依存から脱却するとともに大豆や麦、飼料作物を水田の本作と位置づけて、生産・流通両面で振興する必要があると訴えている。
(河北新報)

○3月6日(火) 1等米比率78.4%
 食糧庁は5日、2000年産水稲うるち玄米の2月末日現在の検査結果を発表した。1等米比率は78.4%で、前年同期より15.6ポイント上回っている。
(日本農業新聞)

○3月8日(木) 「はえぬき」秋田も奨励品種に、大分に次ぎ2例目
 秋田県議会は7日6常任委員会を開いた。県側は生産量拡大が課題の県産米主力品種「はえぬき」について、秋田県が新年度、奨励品種に採用することを明らかにした。他県が「はえぬき」を奨励品種に組み込むのは、大分県に次いで2例目。
(山形新聞)

○3月8日(木) 内陸、庄内とも2000年も特A
 日本穀物検定協会は7日、2000年産米の食味ランキングを発表した。最もおいしい「特A」は11銘柄で、県産米の主力品種「はえぬき」は内陸産、庄内産とも選ばれた。内陸産は7年連続、庄内産は5年連続。
(山形新聞)

○3月8日(木) 会津コシヒカリなど最もおいしい米に
 日本穀物検定協会は7日、2000年産米の食味ランキングを発表した。最もおいしい「特A」は11銘柄で、会津コシヒカリが選ばれた。
(福島民報)

○3月8日(木) 2000年産米食味ランキング
 日本穀物検定協会は7日、2000年産米の食味ランキングを発表した。最高の特Aは11銘柄で1999年産米と同数だったが、Aが77銘柄と13増え、代わりにAダッシュが減った。特Aの内訳は「コシヒカリ」が5,「ひとめぼれ」3,「はえぬき」2,「あきたこまち」1。
(日本農業新聞)

○3月9日(金) 特徴ある米作りを、岩手
 JA県経済連は5日、2000年度水稲育苗基本技術研修会を盛岡市で開いた。研修会には、県内JAの稲作指導担当者や育苗センター関係者らが出席した。育苗管理の注意点としては、2000年産種子も1999年産と同様に高温登熟している。早生品種を中心に低温での浸種には十分に気をつけ、消毒の有無にかかわらず塩水選を必ず実施すること、などのポイントを強調した。
(日本農業新聞)

○3月10日(土) 大雪続く恐れ
 強い喚起の影響で、東日本の日本海側は今後も大雪が続くおそれがあるとして気象庁は9日、注意を呼びかけた。同庁によると、喚起の中心が日本列島の東海上に進んでおり、西日本の日本海側に大雪を降らせている。同地域の大雪は、10日午前までに収束する見込みだ。
(日本農業新聞)

○3月10日(土) 融雪促し被害防止、JAいわて花巻
 JAいわて花巻は8日、長期間圃場に雪が残り、農作物生産への影響が懸念されることから、緊急の「圃場融雪促進対策」の実施を決めた。農家に融雪材の使用を呼びかけ、生育遅延や積雪による被害防止を図る。特に被害が予想されるのは昨年秋に種まきした小麦で、積雪期間が80日を超すと雪腐病の発生が急増し、生育が阻害される。
(日本農業新聞)

○3月10日(土) 米偏重から園芸重視、福島県
 福島県は9日、2001〜10年度の農業版長期計画の答申を県農業振興審議会から受けた。プランは、担い手の確保・育成、そのための所得向上を最重要課題に位置づけ、生産構造にも大きくメスを入れる。目標の中で、一位米、二位園芸作物のウエイトを逆転させるとし、稲作偏重からの脱却をはっきり掲げた。
(日本農業新聞)

○3月10日(土) もち米を生産抑制、JA全農
 JA全農は9日、もち米の過剰在庫を解消するため2001年産米の生産抑制を決めた。作付面積を前年に比べ8千ヘクタール減の5万5千ヘクタールとし、生産量を3万トン少ない12万トンに抑える。作付面積のガイドラインを設けて生産抑制に乗り出すのは、今回が初めて。
(日本農業新聞)

 
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○3月13日(火) 国産「米と麦パン」が好評、福島市
 福島市のメーカーは、国産の米と小麦を使った「米と麦(ライスキー)パン」を販売し、消費者の人気を集めている。トースターで焼くと表面がパリッとする半面、中身はふんわりしているのが持ち味。米の消費拡大にもつながるとして、注目を集めている。
(日本農業新聞)

○3月13日(火) 東日本と北日本晩霜、低温に注意
 気象庁は12日、暖候期予報を発表した。今年の夏の平均気温は北日本で平年並み、東日本以西は高くなり、冷夏の可能性は少ない見通し。北日本や東日本では晩霜、北日本では梅雨寒による低温が予想され、作物への影響が心配される。
(日本農業新聞)

○3月15日(木) 一段と売れる米志向、東北産地品種別収穫量
 東北農政局は14日、2000年産水稲の東北管内産地品種別収穫量を発表した。9年連続トップの秋田「あきたこまち」に宮城「ひとめぼれ」、山形「はえぬき」の順で続き、この3品種で東北全体の収穫量の4割を占めた。良質・良食味に加え市場評価の高い「売れる米作り」志向が一段と強まっている。
 順位    産地品種      収穫量(千トン)   割合(%)
  1    秋田あきたこまち   450.4     17.4
  2    宮城ひとめぼれ    325.2     12.6
  3    山形はえぬき     268.2     10.3
  4    福島コシヒカリ    258.9     10.0
  5    岩手ひとめぼれ    189.9      7.3
  6    青森つがるロマン   132.8      5.1
  7    福島ひとめぼれ    112.2      4.3
  8    青森ゆめあかり     98.7      3.8
  9    岩手あきたこまち    95.0      3.7
 10    青森むつほまれ     93.6      3.6

(日本農業新聞)

○3月15日(木) 新潟コシ”連覇”、昨年産米の産地品種別収穫量
 農水省は14日、2000年産水稲の産地品種別収穫量を発表した。最も多かったのは新潟「コシヒカリ」で二年連続。上位三品種の順位も前年産と同じだった。上位10産地品種が全国の収穫量に占める割合は35.1%で、前年産と変わらなかった。
(日本農業新聞)

○3月16日(金) 週間予報に「信頼ランク」、気象庁
 「5日後の天気は雨、ただし、信頼度はCです」。後半にいくほど的中率が下がる週間天気予報について、気象庁は15日、3日目から7日目までの予報にA:高い、B:平均的、C:低いの3段階で信頼度を併記すると発表した。7月3日から実施する予定。
(日本農業新聞)

○3月16日(金) 空を監視、制度アップ、気象庁予報
 「空のアメダス」で、局地的な豪雨や豪雪を正確に予報−。気象庁は15日、大気の流れを自動的に測定する「局地的気象監視システム」の運用を4月中旬から始めると発表した。月末までに全国25カ所に観測網を敷く。上空の変化を素早くキャッチし、予報の精度をアップさせる。「これからの予報業務に威力を発揮する」(同庁)としている。
(日本農業新聞)

○3月17日(土) 米価下落で産地大打撃、東北農政局長情勢報告
 東北農政局長は16日、東京の農水省で開いた地方農政局等会議に管内情勢を報告し、米価の下落が東北農業に大きな打撃になっていることを説明した。対策として、転作作物の柱になっている大豆の需要を広げる取り組みの強化と、生産の受け皿となる地域農業の担い手への新たな優遇策を検討するよう求めた。
(日本農業新聞)

○3月18日(日) 水稲無代かき普及に期待、福島県農業試験場
 福島県農業試験場は、2000年度の試験研究成果発表会を郡山市で開き、2001年度から普及にのりだす水稲無代かき栽培などの成果を発表した。
(日本農業新聞)

○3月18日(日) 塩水選始まる、青森JAしんせい五戸
 JAしんせい五戸の育苗センターでは、一足早い春を呼び込む水稲育苗の塩水選が15日から始まった。品質を左右する作業だけに、作業員らは浮上してくるもみを丁寧にすくい取っていた。
(日本農業新聞)

○3月20日(火) 「めんこいな」に注目、秋田・JA新あきた
 JA新あきたは19日、米のトップブランド確立に向け、生産・流通の関係者を招き談話会を開いた。米の品種構成は92.7%が「あきたこまち」に偏っている。2001年度、同JAは新品種「めんこいな」に注目。限定栽培マニュアルを作成し、1等米となった米をPB米「限定めんこいな」として販売する。
(日本農業新聞)

○3月20日(火) 伝統の米「さわのはな」復活させたい、山形
 うまい山形の米の伝説を持つ「さわのはな」の魅力と栽培方法を解説した冊子が、「さわのはな」生みの親と栽培する農家グループによって発行された。特に、最近5年間の有機栽培の取り組みが紹介され、こだわりの生産者や消費者に格好の解説資料となっている。
(日本農業新聞)

○3月20日(火) 青森農業の飛躍へ「発展方向」
 青森県は19日、県農業の「飛躍」に向けて各地域の特色をのばしていけばよいか、2年間の検証結果をまとめた「21世紀青森型農業の発展方向」を県農政審議会に報告した。冷涼な気候を生かし、高品質生産や端境期の出荷による有利販売、病害虫の発生が少ないクリーンな環境で安全な農産物の生産拡大−などを県の優位性として発揮していくことを提案。
(日本農業新聞)

 
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○3月21日(水) 畜産・耕種の連携進む、酒田市など
 稲発酵粗飼料で成果を挙げてきた山形県の「酒田水稲WCS栽培組合」は、本年産でさらに取り組みを広げる。畜産農家と耕種農家の連携により、WCSが米の生産調整の有力な作目として育ってきた。畜産農家のメンバーは昨年より2人増え8人となり、栽培面積も昨年の7.2ヘクタールから10ヘクタールに増える見込みだ。
(日本農業新聞)

○3月21日(水) 牧草並の栄養価を確認、宮城・小牛田農業改良普及センター
 宮城県の小牛田地域農業改良普及センターは20日までに、田尻町内の農家が昨年生産した稲発酵粗飼料の成分分析の結果をまとめた。可消化養分総量や粗タンパク含量は、イタリアンライグラスやチモシーの牧乾草と比べやや低いが、乾物中成分全体では飼料価値があることを確認した。
(日本農業新聞)

○3月22日(木) 「つがるロマン」種子温湯消毒、青森・JA木造町
 JA木造町おいしいごはんを作る会は15日、2001年作付を予定している「つがるロマン」の種子900kgを、殺菌剤を使わない温湯による消毒を行った。同会は「温湯消毒」「ぼかし肥を施すプール方式の育苗」「アイガモによる除草」を組み合わせ、環境に優しい水稲栽培をする。
(日本農業新聞)

○3月22日(木) もみ発芽玄米売れ行き好調、秋田・JAこまち
 全国初のもみ発芽玄米として2月に売り出した秋田県のJAこまちの「芽吹こまち」が売れ行き好調だ。玄米にしてから発芽させた一般的な発芽玄米より栄養が豊富な上、含有水分が低く白米と混ぜて簡単に炊ける特徴が受けている。
(日本農業新聞)

○3月24日(土) 良食味米生産を、青森
 JA青森経済連は19日、2000年度良食味米生産流通研修会を青森市で開いた。まもなくスタートする米作りに備え、良食味米生産に向けた栽培のポイントと生産販売方針などを学んだ。
(日本農業新聞)

○3月24日(土) 福島1号試食会、味、香りとも合格
 福島県や福島食糧事務所、JA福島中央会などでつくる「ふくしま米需要拡大推進協議会」はこのほど福島市で、県農業試験場が「農林21号」に代わる良質・良食味で、耐冷性・耐病性品種として育成した「福島1号」の試食会を開いた。「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」などと比較して食べ、「味も香りも素晴らしい」と高く評価された。
(日本農業新聞)

○3月28日(水) 融雪促進徹底促す、山形県
 県農林水産部は27日、4月の技術対策をまとめ、関係機関に通知した。各作物にわたって融雪促進対策を徹底するように促している。稲作関係では、適地適作と特定品種に偏らない合理的な品種構成、土づくり、健苗育成などの基本技術の着実な実施を呼びかけている。
(日本農業新聞)

○3月29日(木) 「水稲福島1号」命名、福島県
 福島県は、同県が育成した水稲など新しい4品種の品種名を27日公表した。「水稲福島1号」だった水稲の主食用品種は「ふくみらい」に決まった。同品種は福島県農業試験場が育成した。県は「優れた品質で産地間競争に耐えるとみており、今後の農業振興に結びつけたい」としている。
(日本農業新聞)


 
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