水稲冷害研究チーム

2001年東北稲作動向(新聞記事等から)



 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料濱田課長さんにご協力をいただいています.


8月

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○8月1日(水) 県平均「やや良」 農政局青森統計事務所「低温の影響注意」、青森県
 東北農政局青森統計情報事務所は31日、7月15日現在の本県水稲生育情報を発表した。6月下旬から7月半ばまでは天候に恵まれたため、県平均の生育状況は豊作が見込める「やや良」となった。地帯別では津軽と下北が「やや良」で、青森と南部が「平年並み」。6月下旬以降の気温が平年を大きく上回ったことから、活着の良否、草丈の長短、茎数の多少−といった個別の調査項目でも平年並みか、それ以上の生育が確認された。 (東奧日報)

○8月1日(水):22道府県「やや良」、15日現在水稲生育
 農水省は31日、2001年産水稲の7月15日現在の生育情報を発表した。全国的に天候に恵まれたことから生育は良好で、22道府県が「やや良」となった。これは、作況指数が104となった前年産の同期と比べ3県多い。
(日本農業新聞)

○8月1日(水):水稲生育「やや良」15日現在水稲生育
 東北農政局は7月31日、2001年産水稲の生育情報(15日現在)を発表した。東北全体では「やや良」で、全般的に生育が進んでいる。高温下での登熟となる可能性があり品質低下を招かない水管理や、病害虫対策の徹底が求められる。
(日本農業新聞)

○8月2日(木) 斑点米対策本部を設置、山形県のJAグループ
 県農協農政対策本部は7月31日、天童市のコア21で、委員会を開き、「県JA斑点米対策本部」の設置を決め、1日立ち上げた。県レベルでの対策本部設置は東北ブロックで初めて。
(日本農業新聞)

○8月2日(木) 大雨で水田冠水、岩手県内陸南部
 東北北部に前線が停滞し大雨が降っている岩手県内陸南部で1日、水田が冠水する被害が出ている。岩手県総合防災室の正午現在のまとめによると金ヶ崎町で10ヘクタール、前沢町で15ヘクタールが冠水、江刺市では5カ所で水田が冠水した。
(日本農業新聞)

○8月3日(金) 東北の低温続く、水稲水管理に注意
 東北地方の太平洋側でここ数日偏東風(やませ)が吹き続けていることから、岩手、宮城両県の稲作志度いう機関では水稲の生育影響があるため、水管理に注意するよう呼びかけている。仙台管区気象台は2日、低温に関する情報を出した。気温の低い状態は今後1週間続く見込み。 (日本農業新聞)

○8月3日(金) カメムシで警報、宮城県
 宮城県は2日、水稲の斑点米カメムシ類が急増しているとして、発生予察情報の警報第1号を出した。同県として斑点米カメムシ類に関する警報を出したのは初めて。
(日本農業新聞)

○8月3日(金) 県「稲作 水管理徹底を」、青森県
青森地方気象台によると、7月の県内は上旬、中旬が暑かったため「7月の平均気温は平年並みか高め」となった。ただ、下旬はヤマセの日が多く、8月になっても「もう、秋風?」を思わせるような夏らしくない涼しい日が続いている。特に肌寒い日が続く県南地方では海水浴場で閑古鳥が鳴いているほか、稲の生育が心配され、農業関係機関は水田の水管理徹底などを呼び掛けている。 (東奧日報)

○8月3日(金) 沿岸中心に気温9−10月並みに 県内、暑さも一休み、岩手県
 2日の県内は、オホーツク海高気圧の影響で冷たい海風が入り込み、沿岸北部を中心に気温が上がらず、平年より5−9度低い9月中旬から10月中旬並みの気温となった。盛岡地方気象台は沿岸北部に低温注意報を出し、農作物管理に注意を呼び掛けている。 (岩手日報)

○8月3日(金) 猛暑の7月記録続々
 気象庁が2日、発表した7月の気象統計値によると、最高気温が35度以上の「猛暑日」数が熊谷(埼玉)で16日(これまでの記録12日)など22地点で過去最多となり、30度以上の真夏日数は14地点で最多を記録した。 (秋田魁新報)

○8月3日(金) 西太平洋で暖水移動 海洋科学技術センターが観測
 海洋科学技術センター(神奈川県横須賀市)は2日、ペルー沖の東太平洋赤道地域に暖かい海水が集まって、世界的な気候変動を引き起こすエルニーニョの予兆とみられる現象を西太平洋でとらえた、と発表した。 (秋田魁新報)

○8月5日(日) 稲発酵粗飼料の刈り取り機など増設を、山形・庄内
山形県庄内地区の畜産振興を協議する庄内畜産振興懇談会が3日、余目町で開かれ、ホールクロップサイレージ用刈り取り機の増設などを県当局に要請していくことにした。 (日本農業新聞)

○8月5日(日) 出穂 盛岡でも始まる、盛岡市
 8月に入り紫波郡や盛岡市内では水稲の出穂開花が始まった。昨年に続いて平年を上まわる早さで生育が進んでいる。紫波町や矢巾町では1、2日ころから穂が出始め、盛岡市内では3日ころから晴れ間を狙うように次々と穂を出している。 (盛岡タイムス)

○8月6日(月) 古代米を起爆剤に 景観や加工品 期待、横手市
 秋田県横手市の「大屋寺内古代米研究会」は今年から、古代米栽培に取り組んでいる。当面は地域の景観作物として利用し、村の活性化を狙うが、今後、わら細工への加工や加工食品の食材として開発するなど、利用法の拡大を探っていく。 (日本農業新聞)

○8月7日(火) 3万1000ヘクタールで青刈り、全国の需給調整田対象
米の需給・価格情報に関する委員会は6日、第3回作柄部会を開き、沖縄県を除く46道府県の需給調整水田を対象に青刈りを行うことを決めた。2001年産水稲の生育が良好で、このまま推移すると全国的に平年作を上回る可能性が高いと判断した。 (日本農業新聞)

○8月7日(火) 節水対策本部を設置 農水省、水稲・秋野菜に対応
関東から近畿地方で深刻化している渇水に対応するため、農水省は6日、農業用水緊急節水対策本部を初めて設置した。農業用水の効果的な利用を農家に徹底させるほか、今後心配される水稲、秋野菜の作付けへの影響に対応していく。 (日本農業新聞)

○8月7日(火) もち米飼料に牛肥育 山形・JAさがえ西村山
 JAさがえ西村山は、もち米「ヒメノモチ」を飼料用として転作田で生産している。もち米は肥育牛にえさとして与えられ、これが「もち米牛」のプランドで高価格で販売されるなど、大きな成果を挙げている。 (日本農業新聞)

○8月7日(火) ヤマセ地帯出穂遅れる、青森県
 県農業生産対策推進本部が6日発表した県内の水稲出穂状況(5日現在)で、出穂期に達した水田面積の県平均割合は26%で平年を6ポイント上回った。しかし、7月下旬から低温に見舞われた上13、38などのマセ地帯は平年より遅れ気味で、県は天候に合わせた適切な水管理を呼び掛けている。 (東奧日報)

○8月8日(水) 水稲青刈り各県対応さまざま、東北
2001年産水稲の方策が確実視され、青刈りの実施が打ち出されたことに、東北各県の対応は分かれた。対応は、@青刈りを県内で統一的に実施、A青刈りは行わず、収穫後に別途処理する、B希望者のみ青刈りし、残る過剰分は飼料用に別途処理する−など。いずれの手法によっても、確実に需給調整し米価の回復を測るため、生産現場に協力を求めていく。 (日本農業新聞)

○8月8日(水) 平年より3日早く 36%で出穂、岩手県
 県農林水産部農業普及技術課は7日、県内の水稲出穂状況を公表した。それによると、6日現在で出穂期を迎えた水田は県下全体で36%に達し、出穂始期(10%以上の水田で穂が出た割合)は3日で、平年より3日早まっている。 (東奧日報)

○8月8日(水) コメ2年連続豊作へ 米穀データバンク調べ
 民間調査会社の米穀データバンク(東京)が7日発表した7月末現在の2001年産水稲の作柄予想は、全体に好天に恵まれ、全国平均の作況指数が102(平年作=100)の(やや良)となり、2年連続で豊作の見通しとなった。 (岩手日報)

○8月9日(木) 酒米「美郷錦」本格栽培探る、秋田・由利町
秋田県由利町の営農集団が、県が育成した酒造好適米「美郷錦」の試作に取り組んでいる。3年前から別の酒米で造る独自ブランドの酒が好評なため、さらに質の高い製品を出そうと、新品種の栽培に踏み切った。 (日本農業新聞)

○8月9日(木) 葉いもちに注意が必要、山形県
県病害虫防除所は8日、発生予報第8号を出し、葉いもちの発生がやや多い最上と北村山地域では、注意が必要と発表した。 (日本農業新聞)

 
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○8月11日(土) 猛暑?それとも冷夏?
 ことしの夏は、猛暑と冷夏、少雨と多雨が日本列島に同居したり、同じ地域が真夏から一転、秋のような涼しさになったりと奇妙な天気が続いている。気象庁によると、今夏は@6月末、太平洋高気圧が東に片寄って平年以上に勢力を増し梅雨前線を北に押し上げたA7月は太平洋高気圧の影響で東日本は記録的猛暑B7月以降、通常は梅雨時期に現れるオホーツク海高気圧が勢力を増し東日本以北で気温低下−という経緯をたどっている。 (河北新報)

○8月11日(水) 県南下北ヤマセ影響濃く、青森県
 お盆前なのに、もう秋?−。8月に入った県内は、“肌寒い夏”となっている。暦の上では立秋を過ぎたとはいえ、7月下旬からほぼ連日続く夏とは思えない日。街行く市民の中にも長そで姿が目立ち「きょうも寒いね」があいさつ代わりになるほど。オホーツク海高気圧から冷たく湿った風が流れ込む「ヤマセ」によるものだが、県南や下北地方では、涼しさを通り越した「冷夏」が続いており、農作物や夏物商戦にも暗い影を落としている。 (東奧日報)

○8月12日(日) 水稲に出穂の遅れも、岩手県
 7月下旬からの低温の影響で、水稲の出穂の遅れが目立ってきた。水稲の生育は7月までは平年より2、3日早くなっていたが、7月28日に最低気温が14.6度になって以降、生育が緩慢となり8月9日現在の生育は平年並みまで戻った。7月下旬は早生品種が茎の中で花粉を作っている時期、低温の影響で受粉障害となる可能性が高くなっているほか、他の品種についても出穂始期後、5日以上経っても出穂が終わらず低温が続いているだけに受粉への影響が心配されている。 (盛岡タイムス)

○8月14日(火) 低温で水稲出穂遅れる
東北の太平洋側を中心に低温が続いたため、水稲の出穂が遅れるなど生育に影響が出ている。天候は回復の方向だが、各県は、慎重に水管理し冷害を避けるよう生産者に呼びかけている。極度の低温に見舞われた一部地域は障害型冷害の心配を残しており、影響の把握に努めている。 (日本農業新聞)

○8月14日(火) あぜみち通信 6
○青森県木造町農家:8月に入って曇りの日が多く、朝晩の気温が低い状態が続いた。このため出穂が昨年より3日ほど遅れた。ただ、平年比では2日ほど早い。現在の出穂率で「つがるロマン」が50%、「あきたこまち」は20%。褐変状のもみが多く、低温障害かどうか心配だ。葉いもちが多少みられ、どの程度で収まるか見極め中だ。
○岩手県胆沢町農家:7日から10日ごろと見ていた穂ぞろいも、このところの低温続きで遅れ気味である。JAでも「ひとぼれ」地帯のカメムシ一斉防除を当初より若干伸ばすよう周知した。地域によっては、7月末に出穂したものに、一部低温による障害が見られるようだと聞いた。今のところ、いもち病、紋枯病は見えない。カメムシ被害が心配なので防除を徹底する。
○秋田県平鹿町農家:すべて出穂を終えた。例年の出穂は田植えの早い遅いで3日ぐらいの差しかないが、今年は1週間以上の開きになっている。早植えのもので穂が傾いてきたが、10日ごろまで涼しい日が続き、登熟のスピードが緩慢になっている。
○宮城県矢本町農家:出穂期は「ひとめぼれ」で8月2日、「ササニシキ」で8月5日だったが、低温気味と日照不足の日が続き、やっと傾穂してきたところだ。水管理では、間断かん水を行っている。病害虫防除では、稲こうじ病対策では、「みやこがねもち」だけに7月下旬に徹粉ボルドーを散布した。カメムシ類の発生は、昨年と比べ少なく防除はしていない。
○山形県高畠町農家:このところの低温と雨模様のぐずついた天候で、出穂が鈍っている。特に「はえぬき」と「あきたこまち」に、この傾向が見られる。一部に葉ずれのため葉色がさめている。順調だった出穂は2、3日遅れている。カメムシやいもち、紋枯病の心配はない。直まきの「はえぬき」も出穂は80%台でとどまっている。 
○福島県河東町農家:肌寒い日が3日ほど続いたが、生育に影響はなく順調だ。「ひとめぼれ」は平年に比べ4日ほど早く、2日から3日にかけて出穂した。「コシヒカリ」は平年より2〜3日早まり、13、14日が出穂期。茎数は「コシヒカリ」で平年並み、「ひとめぼれ」は一割ほど少ない。
(日本農業新聞)

○8月14日(火) すべての天候再現 青森の研究施設
 雨や雪などの国内のほぼすべての天候を人工的に再現できる「全天候型人工気象実験施設」がこのほど、青森県六ケ所村に完成した。東北地方の夏に冷害を引き起こす冷たい風「やませ」なども作り出せ、耐寒性の稲の研究などに応用できる。開設した財団法人環境科学技術研究所は「研究目的のこうした施設は全国で初めてではないか」と話している。 (秋田魁新報)

○8月15日(水) 一等米比率61%、7月末現在
食糧庁は14日、2001年産米の7月末現在の検査結果を発表した。一等米比率は61.5%となっている。天候に恵まれ、生育、刈り取りが順調に進んだため、検査数量は前年同期を約1万トン上回った。一等米比率は前年同期より約3ポイント低い。 (日本農業新聞)

○8月17日(金) 水田の水管理を自動化、新潟県
 水田の水管理の自動化にメドがついた。農家が自宅のパソコンを操作するだけで、ほ場の水の状態がわかり、遠隔操作で給水、排水ができ、また、水管理のノウハウを組み込んだソフトを使えば無人で全自動の水管理もできる。水管理労働は稲作労働時間の2割(全国平均で10アール当たり7.1時間)を占めているが、水田自動水管理システムを利用すれば10分の1以下にすることも可能だ。 (全国農業新聞)

○8月18日(土) “実りの夏”早くも稲刈り 坂下、福島県
 会津地方の米どころ会津坂下町牛沢地区で17日、早くも稲刈りが行われた。等級検査を経て、来週末から新米として県内のスーパーにお目見えする。刈り取ったのは、町内の米穀店と農家で出資する農業法人「会津みずほ農場」。平成5年の冷害時に「ひとめぼれ」の田で唯一実った稲を育種し、増やしてきた品種で「瑞穂黄金(みずほこがね)」と名付けられ、3年前から本格的に作付されている。今年は約17ヘクタールに作付けした。好天が続いて順調に育ち、昨年並みか、それ以上の収量が見込めるという。 (福島民報)

○8月18日(土)  うまいコメは「霜降り状」、新潟県
 高級米の魚沼産コシヒカリなど山地の良質米は平野部でできる平場米に比べ、うまみを生むぬか層が米内部の胚乳(はいにゅう)部に、“霜降り”状態に浸透していることが17日までに、食品研究機関の県央研究所(新潟県三条市、高野雅志理事長)の調査で分かった。 (河北新報)

 
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○8月21日(火) 水稲3品種減農薬めざし混植、JA秋田しんせい
秋田県のJA秋田しんせい管内で、3種類の水稲品種を種の段階で混ぜて栽培する「混植栽培」の試みが広がっている。異なる品種間の”相関作用”で、病害などへの抵抗力が高まることを期待した取り組み。農薬を控えた米づくりの一環として注目されている。 (日本農業新聞)

○8月22日(水) 台風に備え万全な対策を
台風11号の接近に伴い、東北各県は21日までに相次いで、技術対策を出し、農作物への被害を防ぐ万全な対策を呼びかけた。 (日本農業新聞)

○8月24日(金) 水稲青刈り始動県内、青森県
 今年のコメ生産調整(減反)の追加措置として発動された青刈りが県内でも徐々に動き出した。一部市町村ではすでに刈り取りを終えた農家もあり、台風11号による農作業への影響が比較的少なかったことから、8月末の刈り取り期限に向けて今週末から各地で青刈りが本格化する見通しだ。 (東奧日報)

○8月25日(土) 青森、岩手の一部やや不良、15日現在水稲作況
東北農政局は24日、2001年産水稲の作柄概況を公表した。東北管内の作柄は「平年並」(作況指数99−101)〜「やや良」(同102−105)。平方メートル当たり全籾数が平年並み〜多いものの、7月下旬後半以降の低温、日照不足で、登熟が平年をやや下回ると見込んでいる。 (日本農業新聞)

○8月25日(土) 不稔率平年並み、宮城県内
JA全農みやぎは24日、宮城県内31地点の観測を基にした水稲の生育状況をまとめた。不稔歩合は平均6%で平年並みの範囲に収まっている。 (日本農業新聞)

○8月25日(土) 作柄は平年並み 県内、岩手県
 東北農政局岩手統計情報事務所は24日、本県の2001年産水稲作柄(15日現在)を発表した。県平均の作柄は「平年並み」となる見込み。今年は田植え後の生育が順調だったが、7月下旬からに低温と日照不足の影響で出穂期の生育が停滞し、登熟も平年をやや下回る見込み。全国的には平年並み以上の豊作が見込まれ、米余り傾向はさらに続きそうだ。 (岩手日報)

○8月25日(土) 県内水稲作況「やや良」、福島県
 東北農政局福島統計情報事務所は今年15日現在の県内の水稲の作柄状況を24日、発表した。県内平均は「やや良(作況指数102−105相当)」で3年連続豊作の見通しとなった。中通りがこの時期では平成6年以来7年ぶりの「良(同106以上)」で大豊作となりそう。しかし、7月下旬からの低温で山間部を中心に不稔が心配される。 (福島民報)

○8月26日(日) 独自の稲直播きで成果 水沢の及川さん、岩手県
 長年、稲の直播き栽培研究に取り組む水沢市佐倉河の農業及川正紀さん(62)は「芽出し深水農法」と名付けた栽培法を確立させた。直播きは発芽が難しく寒冷地に不向きだが、及川さんが金ヶ崎町内で取り組む直播き栽培の水田は今年も順調な生育ぶりだ。月刊誌「現代農業」も4月号から及川さんの農法を連載しており注目を集めそうだ。 (岩手日報)

○8月27日(月) 重い判断「息が詰まる」、青森県
 青空が広がった水田にたけだけしいトラクターのエンジン音が響き、穂首を垂れ始めた稲が牧草刈り機で次々になぎ倒されていく−。豊作によるコメ余り緩和に向けて発動された需給調整水田の青刈りが、本県でも本格的に始まった。実施の中心となる上北、下北は冷夏で稲の生育が遅れている地域。生産抑制を求められたことへの矛盾を感じつつも青刈りに取り組む農家の声には、収量減を助成金で少しでも補おうとする切実な思いがこもっている。 (東奧日報)

○8月28日(火) あぜみち通信 8
○青森県木造町農家:朝晩は20度以下だが日中は25度と暑く、登熟にはいい天候が続いた。「つがるロマン」は傾穂期。まずは順調だ。かん長は81センチ、穂長が19a。「あきたこまち」は、かん長80センチ、穂長18センチ穂数は、どちらも一平方メートル当たり430本。両品種ともに穂長が平年より2aほど長い。あまり早く落水せず間断かん水に努め、登熟を促したい。天候次第だが、順調なら平年作以上だろう。
○岩手県胆沢町農家:心配した台風の影響なくひと安心。地域で、7月末からの低温期に出穂した「あきたこまち」の障害もJAの調査では収量に影響するほどでもないという。穂ぞろいは15日ごろで、カメムシ防除を17日に行った。1日ごとに穂の黄ばみの違いがみられ、順調な登熟をしている。
○秋田県平鹿町農家:好天で暑い日が続き、登熟は順調だ。台風11号はちょうど良い雨となり、水不足もない。今月いっぱいまで水を入れ、9月早々に落水する。8月前半の低温傾向も、積算温度の上では影響がなかったようだ。残暑が厳しく、これからも登熟は良いのではないか。いもち病、カメムシも防除が必要な状態ではない。
○宮城県矢本町農家:台風の被害もなく安どしているが、水稲の出穂期の予想時点で、稲刈りは9月10日ごろと予想していたが、8月になってからの低温気味と日照不足が登熟に影響し、10日ぐらいの遅れで9月20日以降とみている。病害虫では、出穂期の雨降りなどで、稲こうじ病の発生が心配される。カメムシ類の発生は少ないようだ。
○山形県高畠町農家:週末の雨で倒れかかっている水稲も見られるが、全般的には良好だ。「コシヒカリ」は順調に登熟。「はえぬき」は、もみ数が多いせいか登熟がばらついているようだ。田植え時期の違いが影響しているか。このところの夜温が高いので、水管理に注意している。
○福島県河東町農家:台風11号の被害を心配したが、ひと安心だ。しかし、22日から25日にかけての雷雨で、一部で軽度の倒伏が見られ、今後どうなるか注意深く見守る。当地方で栽培されている極早生の「瑞穂黄金」の刈り取りが始まったが、私の所では、落水が「ひとめぼれ」で10日前後、「コシヒカリ」は16日前後となる見通しで、作柄は今のところ順調だ。
(日本農業新聞)

○8月29日(水) 県内の青刈り25市町村で533ヘクタール、青森県
 県農協中央会は28日、豊作を見込んだ需給調整水田の発動に伴う県内の青刈り面積が同日現在で532・58ヘクタールとなったことを明らかにした。県南と東青地域を主体とした25市町村で青刈りが行われ、当初配置面積の1499ヘクタールに対する最終的な実施率は3−4割になる見通しだ。 (東奧日報)

○8月29日(水) 優良な吟醸酒製造も、秋田県
 酒米の生産振興や流通などについて意見を交換する「県酒米生産流通対策協議会」が28日、湯沢市の湯沢グランドホテルで行われ、県酒造組合、県農業試験場、県農政部などから70人が出席。需要・供給状況のほか、有望品種として期待される「秋田酒77号」の優れた特性――などについて報告が行われた。 (秋田魁新報)

○8月30日(木) 1等米比率58%、15日現在
 食糧庁は29日、米の8月15日現在の検査結果を発表した。1等米比率は57.9%。検査数量は刈り取りが進み、前回より3万トン増えた。1等米比率は前年同期より5.2ポイント低いものの、1999年産米を2.3ポイント上回っている。 (日本農業新聞)

○8月31日(金) 稲刈り始まる、山形・金山町
 契約栽培米産地づくりを進めているJA金山管内で30日、稲刈りが始まった。刈り取ったのは「ヒメノモチ」50アール。 (日本農業新聞)

○8月31日(金) 雪室の効果再認識、山形・JAみちのく村山
 JAみちのく村山は30日、市農業環境改善センターに国や県、消費者団体代表、それに生産者らの農業関係者を集めて「雪室施設利用実績報告会」を開き、雪室米を試食するなど、新米並の食味に、雪室の威力を再認識した。 (日本農業新聞)

○8月31日(金) 不順天候対策会議 三沢市が設置、青森県
 7月中旬以降の低温と日照不足により農作物が(主に水稲)の被害が予測されるため、三沢市は「不順天候対策会議」を設置し30日、おいらせ農協で初会合を開いた。対策組織の設置は県内で最も早い。事務局の三沢市農政課調べによると、27日現在の水稲作柄推定は平年対比65−90%。対策として@不稔(ふねん)歩合が高い地域では刈り取り時期をやや早めるA深水管理の保温により養水分の吸収を促し登熟促進に努める――などを決めた。八戸市市川地区では、平年より2日から1週間ほど遅い出穂だが、生育状況はまずまず。ただ、ヤマセの吹き込む方向によっては、生育が大きく遅れている水田もある。 (東奧日報)


 
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