水稲冷害研究チーム

2001年東北稲作動向



 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料濱田課長さんにご協力をいただいています.


10月

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○10月3日(水) 売れ筋品種シェア拡大、東北
東北6県の食糧事務所は2日までに、2001年産水稲うるち米の品種作付け状況を発表した。各県とも大きな変動はないが、青森、岩手、山形、福島では、良食味米で売れ筋の1位品種が作付け割合をさらに拡大。逆に、1極集中が進みすぎた秋田と宮城では分散傾向がみられ、新品種が作付けを伸ばした。 (日本農業新聞)

○10月3日(水) 遺伝子操作で低温に強い稲
 農研機構・北海道農業研究センター(札幌市)と北海道グリーンバイオ研究所(長沼町)は、遺伝子操作で、低温に耐性を持つ稲を共同で育成した。試験では、幼苗を5度で10日間の低温にさらしたところ、操作を行わなかった苗の生存率が0%だったのに比べ、操作した苗は30%を超える率となった。同センターでは「幼苗時の低温耐性を付ける操作は、特に道内では生育初期に低温に当たる直播き品種の育種に使える」と話す。 (日本農業新聞)

○10月4日(木) 刈り取りペース早い、東北管内
東北各県が3日までにまとめた2001年産水稲の刈り取り状況は、やませの影響で生育が抑制された青森県を除く5県が平年より早いペースで進んでいる。各県では引き続き、速やかな収穫の徹底と、籾水分に応じた乾燥調製を呼びかけている。 (日本農業新聞)

○10月4日(木) 「ゆめあかり」初荷、JA全農あおもり
JA全農あおもりは2日、デビュー2年目を迎える良食味米品種「ゆめあかり」を初出荷した。「ゆめあかり」は、「むつほまれ」の後継品種として、県南地方を中心に作付けされ、食味は「むつほまれ」の上にランクされる品種。全農あおもりをはじめ関係者は、「つがるロマン」に次ぐ看板品種に育てよう、と栽培管理の指導に努めている。 (日本農業新聞)

○10月5日(金) 秋田米PRで懇談会、秋田県
JAあきた経済連は「秋田米懇談会」を3日、秋田市内で開き、米卸業者、行政、JA関係者らが出席した。意見交換では特に県外産「あきたこまち」に対する価格対策、秋田米のPRの強化を望む意見が出された。 (日本農業新聞)

○10月5日(金) いける「東北172号」、宮城県
宮城県米消費拡大推進連絡協議会などは4日、仙台市内で新米試食会を開いた。品種名決定を来週に控えた低アミロース米「東北172号」を試食した参加者の多くが「さめてもおいしい」と感想を語った。 (日本農業新聞)

○10月5日(金) 刈り取り適期の目安など真剣に、JA八戸広域水稲現地講習会
JA八戸広域はこのほど、米の安定生産を図るため第3回水稲現地講習会を2日間、八戸管内各地区の水田で開いた。生産者は配布資料を熱心にみながら、真剣な表情で聞き入っていた。 (日本農業新聞)

○10月5日(金) 全部一等「いわてっこ」
 県のオリジナル米「いわてっこ」の初検査が4日、遠野市松崎町の遠野地方農協倉庫で行われた。盛岡食糧事務所花巻支所の職員がサンプルを検査、袋詰めにされた約6.6トンはすべて最高級の「一等」とされ、関西方面に出荷されることになった。いわてっこは、標高が高い冷涼な土地でもおいしくコメができるとされ、県は「あきたこまちにひけをとらない味」と胸を張る。今年2月、県の水稲奨励品種に採用され、先月、増田知事が品種名「いわてっこ」を発表した。 (読売新聞)

○10月9日(火) 宮城の低アミロース米「たきたて」に決まる
 農水省の指定試験地・宮城県古川農業試験場が育成した低アミロース米「東北172号」の品種名が「たきたて」に決まり、同省は9日付けの官報で命名登録する。宮城県が来年から本格普及に移す。粘りが強く冷めても食味が良い特性から、コンビニエンスストアの弁当やレトルト米飯など、業務・加工用の需要が期待される。 (日本農業新聞)

○10月9日(火) あぜみち通信 11
○青森県木造町農家:7日に収穫を終えた。10アール収量は「つがるロマン」で620キロ、「あきたこまち」で600キロほどで、までは平年並み。昨年よりはやや少ない。ほとんどが一等米だ。くず米の比率も25俵のもみすりで一俵ほどと、いつもより低い。「一時、低温の影響を心配したが、日中の天気が良く登熟は順調だった。一番の心配事はカメムシだったが、防除の結果、ほとんど害がなかった。
○岩手県胆沢町農家:9月25日から棒がけの刈り取り、28日からコンバインの刈り取りを始め、カントリー利用だ。10月に入ってからの雨で10日頃と予定していた刈り取り作業が遅れそうだ。もみの量は平年と変わりないようだが、近隣でくず米が多いとの話しも聞いた。出穂以降これといって良い天候がなく、登熟期の天候の影響をうけているのだろうか。収量に影響なければよいが。
○秋田県平鹿町農家:4日に刈り終えた。刈り取りはじめから雨で休んだのは2日だけ。ぬかるんだほ場もなく、例年になく順調に進んだ。10アール収量は、慣行栽培の「あきたこまち」で10俵(1俵60キロ)を見込んだが、実際には9俵程度だった。7月末から8月に、もっと気温と日照りがあれば収量も上がったろう。ただ品質は良く、初出荷した「こまち」はすべて一等Aだった。全般に豊作という感触はない。
○宮城県矢本町農家:稲刈りは9月中旬からだったが、部分請け負いも含め、半月ほどかかりやっと終わった。8月の出穂以降の低温・日照不足などで、収量はどうなるのかと、かなり心配したが、病害虫の影響もほとんどなく安どしている。米質も良く、収量も思ったよりとれた。10アール当たりの収量は「まなむすめ」で600キロ。「ひとめぼれ」「ササニシキ」で570キロぐらいというところだ。
○山形県高畠町農家:稲刈りは終盤にかかっているが、私のところは15日、6日になりそう。「ササニシキ」「ひとめぼれ」「はえぬき」の順で刈り取ったが、くず米が多いのに驚いている。1.9ミリの網を使っているがもみの粒が小さい。やはり8月の低温が影響しているようだ。これまで180俵(1俵60キロ)を出荷したが、全量1等米だった。光沢も良く、うまい米に仕上がった。量は平年並み。
○福島県河東町農家:好天が続き、倒伏やぬかるんだほ場もなく、収穫作業は順調に進んだ。刈り取りは、昨年に比べ1週間ほど早く終了しそうだ。当初に見込んだ通り、平年作で未熟米(くず米)は少ない。JAの集荷も順調で当地区では、集荷目標の約4割が検査を終え、一等米比率は97%と聞いている。
(日本農業新聞)

 
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○10月11日(木) 県内初の民間検査「つがるロマン」1等米に、JA新あおもり
 JA新あおもりの米倉庫でこのほど、2001年産米の初検査が行われ、「つがるロマン」20袋が全量1等米に格付けされた。民間検査所での民間検査員による県内初めての審査となった。 (日本農業新聞)

○10月14日(日) さっぱりした食感「めんこいな」、秋田県
 あきたこまちの“妹分”として急速に作付面積が拡大している「めんこいな」。県内の米穀店やスーパーの店頭でも、漫画家の矢口高雄さん(増田町出身)デザインによる愛らしい少女が描かれた米袋をよく見かけるようになってきた。冷めても味が変わらず、ご飯粒の形状が崩れにくいなどの特徴が評価され、業務用として利用する飲食店は県内で順調に増えている。一方、あきたこまちの味に慣れ親しんだ一般消費者の中には、粘りが少なくさっぱりとした食感に戸惑っている人もいるようだ。 (秋田魁新報)

○10月16日(火) 1等米比率70.4%
 食糧庁は15日、2001年産水稲の9月30日現在の検査結果を発表した。1等米比率は70.4%で前回発表を0.2ポイント上回ったが、前年同期比では11.5ポイント下回った。 (日本農業新聞)

○10月16日(火) 1等米比率88.2%、東北好調に推移
 東北6県の食糧事務所は15日、2001年産米の検査結果(9月30日現在)を公表した。6県全体の1等米比率は88.2%で前回の15日現在(青森、岩手を除く)を7.4ポイント上回った。全般に特別な被害粒は前年より少ない。各食糧事務所は引き続き丁寧な調製を呼びかけている。 (日本農業新聞)

○10月17日(水) 有機稲作が本格始動
 有機稲作は今年、改正JAS(日本農林規格)法が施行される中、本格的に動き出した。基本技術はすでに確立しており、生産・販売環境も整いつつある。しかし、米検査や資材利用での課題もある。 (日本農業新聞)

○10月18日(木) 冬の足音、青森県
 八甲田に冬の足音――。八甲田・田茂萢岳山頂で18日朝、気温氷点下2度を記録し、霧が枝に凍り付く「霧氷」が今秋初めて見られた。白い衣をまとった木々と山ろくの紅葉が見事がコントラストを見せ、訪れた観光客らは美しい景色に歓声を上げていた。 (東奧日報)

○10月19日(金) 米新品種「シルキーパール」誕生、東北農業研究センター
 東北農業研究センターは15日、同センターで2001年研究成果と新品種を発表した。新品種は@短稈の低アミロース米「シルキーパール」A世界初の低アレルゲン大豆「ゆめみのり」。「シルキーパール」はアミロース含有量を少なくし炊飯米の粘りを増し、冷めても硬くならないようにした。同センターは98年に「スノーパール」を開発したが、茎が長く倒れやすく、炊飯すると「もち臭さ」が強い難点があった。 (日本農業新聞)

○10月19日(金) 青森・JA木造町ごはんを作る会、田中稔賞を受賞
 環境に優しい米づくりを実践しているJA木造町おいしいごはんを作る会は15日、県内稲作農家にとって最大の名誉であり、権威ある「田中稔賞」を受賞。これまで取り組んできた「アイガモ農法」による循環型農業の実践が実を結んだ。 (日本農業新聞)

○10月20日(土) ほ場の法面に花を、岩手県
 大規模ほ場整備が進む中、胆沢町は、ほ場の法面(法面)に花などを植えて雑草繁茂防止と景観形成を図る「グラウンドカドーブランツ植栽実験事業」に取り組んでいる。東京農工大の亀山章教授(景観生態学)に実験を委託。昨年7月に胆沢町小山長根地内1fのほ場の法面で、南北100メートルにマツバギクやギボウシなど14種類、東西80メートルにヘデラなどつる性植物3種類を植えた。 (盛岡タイムス)

 
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○10月24日(水) 県中北部等向け水稲新品種「いわてっこ」、岩手県
 「いわてっこ」このほど名付けられた、新たな岩手オリジナル品種「岩南16号」は、県産米品質向上の“旗手”として大きな期待を集めている。今回は、この「いわてっこ」の名称発表会と栽培研修会から同品種の詳細を紹介。また、昨年度に奨励品種となった、こちらも岩手オリジナル品種の酒造好適米「ぎんおとめ」の生産農家を「いわてっこ」の生産農家と共に紹介する。 (農業共済新聞)

○10月25日(木) 「ひとめぼれ」デビュー10年祝う、宮城県
 宮城県を代表する米品種「ひとめぼれ」のデビュー10周年を祝おうと、JA全農みやぎは24日、仙台市で「宮城ひとめぼれ10周年記念祝賀会」を開いた。日頃の愛顧に感謝するとともに、良食味米の代表産地としてさらなる良質生産と消費拡大に向け誓い合った。 (日本農業新聞)

○10月27日(土) 水稲作況「103」ほぼ確定
 農水省は26日、2001年産水稲の10月15日現在の予想収穫量と作付け面積を発表した。全国の作況指数はの103「やや良」で、2年連続の豊作傾向が決定的となった。予想収穫量は904万7千トンで、前年同期を43万トン下回った。全国平均の収容は532キロで、前回発表と変わらなかった。 (日本農業新聞)

○10月27日(土) 水稲作況102「やや良」、東北管内
 東北農政局は26日、2001年産水稲の作付け面積と予想収穫量(10月15日現在)を公表した。東北管内の作況指数は102の「やや良」が見込まれ、前回と変わらなかった。青森は南部、下北、青森が1〜3ポイント下げた一方、津軽は米粒の肥大が良好で1ポイント上げた。秋田は後期登熟が緩慢となり県南で1ポイント下げた。岩手は東南部で日照が多く登熟が順調に進み2ポイント上げた一方で、北部は1ポイント下げ、他の地区は前回と同じだった。 (日本農業新聞)

○10月27日(土) 102の「やや良」、山形県
 東北農政局山形統計情報事務所は26日、県内2001年産水稲の15日現在の作柄を発表した。作況指数は102の「やや良」で前回(9月15日現在)から1ポイントダウンした。主な品種別の作況指数は「はえぬき」が102、「ひとめぼれ」が103の「やや良」。「あきたこまち」は100の「平年並み」にとどまった。 (山形新聞)

○10月27日(土) 本県01年産水稲の予想収穫量、青森県
 東北農政局青森統計情報事務所は26日、本県2001年産水稲の予想収穫量(15日現在)を発表した。県平均の作況指数は99の「平年並み」だが、生産調整(減反)の上積みによる転作増加や青刈り実施などで作付面積が減少し、収穫量は前年比9%減の30万7100トンにとどまる見通しだ。 (東奧日報)

○10月28日(日) シルキーパール 冷めても食味良し 草丈短く栽培容易
 米はアミロースが少ないほど粘りが出る。そのアミロース含量が、うるち米ともち米の中間に位置するのが低アミロース品種。稲育種研究室は、草丈が長くて倒伏しやすかった従来の低アミロース米「スノーパール」を改良し、草丈が短く栽培が容易な「シルキーパール」の開発に成功した。食味は良食味品種のひとめぼれと同等か、それ以上という試験結果が出ている。冷めた状態での食味は粘り、軟らかさともひとめぼれよりも優れている。また、低アミロース品種で問題となる「もち臭」はスノーパールよりも弱い。 (秋田魁新報)

○10月30日(火) 1等米比率74.9%、10月15日現在
 食糧庁が29日公表した米の検査結果によると、水稲うるち玄米は1等が74.9%で前年に比べ6.7ポイント低く、2等が22.9%で6.4ポイント多くなっている。 (日本農業新聞)

○10月30日(火) 1等比率89.1%、管内
 東北6県の食糧事務所29日、米の検査結果(10月15日現在)を公表した。6県全体の1等米比率は89.1%で前回から0.9ポイント上げた。1等米比率は青森を除く5県が前年同期を上回った。「整粒歩合が高く、近年の最高水準」(山形食糧事務所)。品種別の1等米比率は、青森「つがるロマン」93.3%、岩手「ひとめぼれ」97.2%、宮城「ひとめぼれ」85.7%、秋田「あきたこまち」88.4%、山形「はえぬき」93.5%、福島「コシヒカリ」95.9%。 (日本農業新聞)

○10月30日(火) 独自の1か月予報、日本気象協会
 日本気象協会は29日、独自の1か月予報をコンピュータの画面上で提供すると発表した。天候に左右されやすい農業や流通・小売業など産業界向けに気象コンサルティングサービスも始める。 (日本農業新聞)

○10月30日(火) 作柄は平年並みか
 6年ぶりに「病害虫発生警報」が出されるなど、一時はいもちやカメムシの影響が懸念されたことしの本県の水稲。しかし、地域ぐるみの徹底した防除により、被害は最小限に食い止められた。稲の生育は活着までは良好に推移していたが、5月下旬以降は日照不足などの影響で、作柄は「平年並み」に落ち着きそう。しかし、一等米比率は90%に近い高い数値で推移しており、カメムシや高温障害に悩まされ続けた本県としては、久々に胸を張って「秋田米」の品質をアピールできそうだ。 (秋田魁新報)


 
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