水稲冷害研究チーム
2002年東北稲作動向
本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料濱田課長さんにご協力をいただいています.
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○1月6日(日) 多収稲の新品種販売へ、三井化学
三井化学は5日、バイオ技術を用いて農作物の種子などを開発・製造する農業バイオ事業に参入する方針を明らかにした。通常品種より3〜5割の増産が見込める多収の稲2品種を開発し、4月に販売するほか、安全性の高い農薬開発などにも取り組む。
(日本農業新聞)
○1月7日(月) 寒さ本番、岩手県
7日の朝の県内は晴れて放射冷却現象となり、内陸部を中心に冷え込んだ。玉山村藪川で氷点下20.0度(平年比8.2度低)を記録するなど、盛岡地方気象台の33観測地点のうち25ヶ所でこの冬一番の寒さとなった。
(岩手日報)
○1月8日(火) 都道府県別食料自給率、農水省
農水省がまとめた2000年度の都道府県別食料自給率(カロリーベース)によると、北海道、東北、北陸など自給率の高い農業生産県で前年度を下回ったところが相次ぎ、全体的に伸び悩んだことが分かった。日本全体の総合自給率は40%と前年度水準を維持したものの、「低下傾向に歯止めはかかっていない」として、地方自治体の取り組みに期待を寄せている。
(日本農業新聞)
○1月8日(火) 寒の雨 4月並み、岩手県
8日朝の県内は、低気圧の影響で暖かい空気が入り込み、沿岸部を中心に雨となった。盛岡市は最最低気温が4月上旬並みとなり、解けた雪が水たまりをつくった。
(岩手日報)
○1月9日(水) 県産低アミロース米「たきたて」の味守れ
2002年産から、市場に本格的にデビューする県産低アミロース米「たきたて」の高品質化を図るため、県は収穫期の秋雨被害などを避ける「晩期栽培」を、生産者に徹底させる。種子の供給時期を、通常より1−2ヶ月遅らせて早植えを不可能にするほか、種子配布対象も晩期栽培を約束した農協・農家に限定するなど、品質維持を目指してあらゆる手段を講じる方針だ。
(河北新報)
○1月9日(水) 米ぬか脚光
水田内の雑草防除に高い効果が認められた米ぬか。水稲の有機栽培には欠かせない資材となったが、その米ぬかを雑草防除に限らず肥料など多用途に利用、さらにコスト削減へ活用する動きが広がっている。米価格の低下に対応するとともに、米の高付加価値化の期待も膨らんでいる。
(日本農業新聞)
○1月10日(木) 人のふん尿 肥料に、農水省
農水省は、人のふん尿を肥料かすることを採択条件とする、新しい農業集落排水事業に取り組む。汚泥などを再利用するため、脱水や乾燥などの施設整備も集落排水事業の一環として認め、農村地域の資源リサイクルを進めたい考えだ。
(日本農業新聞)
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○1月11日(金) 契約米で産地安定化、山形・JA金山
契約栽培を中心に水稲の安定産地づくりを進めているJA金山では、今後とも契約米を拡大する方針だ。2002年度稲作の取り組みを協議する「第9回金山町稲作検討会」を7日、同JA会議室で開き、@減農薬「あきたこまち」、A酒米、Bもち米−の三契約栽培を広げるため、増産と品質向上への技術的対応を確認した。
(日本農業新聞)
○1月12日(土) エルニーニョ発生春に可能性高い
米海洋大気局(NOAA)は10日、太平洋東部熱帯域の海水温が高くなる傾向があり、世界中に異常気象をもたらすエルニーニョが発生する可能性が高いと発表した。NOAAによると、昨年12月以降、太平洋東部の赤道域の海水温が高い部分が、同中央部にまで拡大。今年に入ってから水温の上昇がさらに目立つようになり、シミュレーションでは今後3〜6か月はこの傾向が続き、エルニーニョ現象となる可能性が高いとの結果が出た。
(日本農業新聞)
○1月13日(日) 台風1号が発生
気象庁は12日、フィリッピンの東海上で台風1号が発生したと発表した。第1号としては昨年より4か月早い。最も早かったのは1979年で1月2日に発生。
(日本農業新聞)
○1月13日(日) 水稲通販が増える、東北農政局のHPアンケート
東北農政局はこのほど、HPを開設している東北6県の農業者に対してアンケートを行った。同農政局が確認できた245のHP開設者のうち、144人から回答を得た。回答率は58.8%。HPのコンテンツ(複数回答)は「農家のプロフィル」が97%で最も多く、次いで「直売に関する情報」が91%、「農産物の紹介」が77%、農産物販売に関連し、自分の農業への取り組みや農産物を紹介するものが大半を占めている。
(秋田魁新報)
○1月16日(水) 豊凶を占う雪中田植え、秋田JA鷹巣町
秋田県鷹巣町の道の駅鷹巣で15日、「雪中田植え」が行われ、雪の上に6尺四方の雪の田んぼをつくり、稲わら・豆がらを束ねたものを苗に見立てて、16株を青年が植えた。雪中田植えは、旧正月に稲作の豊凶を占う民俗行事として農家によって行われてきた。
(日本農業新聞)
○1月16日(水) フクジュソウちらり、県北、沿岸暖かい1日
15日の県内は、南から暖かい空気が流れ込み、最高気温が宮古で14.1度(平年比9.3度高)、釜石12.2度(同7.9度高)と4月上旬から中旬並みまで上がるなど、沿岸部や県北部を中心に暖かい1日となった。大槌町小鎚の農業小原憲治さん(75)方の畑で、フクジュソウが例年より1ヶ月も早くほころび始めた。土から9つのつぼみが顔をのぞかせ、そのうち3つが黄色い花を付けている。
(岩手日報)
○1月16日(水) 柏村656キロ、8年連続1位、県内01年産水稲単収
東北農政局青森統計情報事務所は15日、本県2001年産水稲の市町村別収穫量を発表した。10アール当たり単収が最も多かったのは柏村の656キロ(前年産比5キロ増)で、8年連続13回目の本県1位。同年産は夏場にヤマセの影響が出たため西北、中南以外の落ち込みが目立った。
(東奧日報)
○1月17日(木) 水稲育苗箱に三要素施肥、鳥取県農試開発
鳥取農業試験場は、水稲の育苗箱に窒素、リン酸、カリを全量施用する育苗箱施肥法を開発した。育苗期間中に施肥作業を一度に済ませるため労力を削減できる。肥料の利用効率が高まることから肥料を二割減させ、慣行と同程度の収量、品質を確保した。
(日本農業新聞)
○1月17日(木) 1等米比率3.3ポイント下回る、12月末現在
食糧庁は16日、2001年産米の昨年12月31日現在の検査結果を発表した。1等米比率は75.2%で、前年同期に比べ3.3ポイント下回った。同期の過去5年平均よりも、2ポイント低い。
(日本農業新聞)
○1月18日(金) 「めんこいな」倍に、各県独自品種
種子供給量と作付面積が、昨年産より大幅に増えそうな水稲品種がある。秋田県は「めんこいな」を2000年から本格的に導入し、昨年産は3600ヘクタール。04年には作付の一割(9000ヘクタール)まで増やす計画。
(日本農業新聞)
○1月18日(金) お天気博士が農業予測、山形市の小林さん
「午年は豊作」と予測するのは”お天気博士”として知られる山形市の小林善彦さん。十干十二支を基に過去の気象データから独自の気象予報を続けており、今年の気象状況を冊子「農家の行事と日誌」にまとめて発行した。
(日本農業新聞)
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○1月22日(火) 春の訪れ早い、3か月予報
気象庁は21日、2〜4月の3か月予報を発表した。今月に入って全国的に暖かい傾向だったが、2月初め頃から気温が平年並みに落ち着く。3月になると平年に比べ寒気が南下しにくく、気温は再び高くなる。春の訪れは早まりそうだ。
(日本農業新聞)
○1月23日(水) 実需が評価販路も拡大、山形・真室川町「ワーコム米」
山形県真室川町栽培のブランド米「真室川ワーコム米」が全量、大手米卸会社に買い取られ、首都圏や名古屋の消費者に届けられている。町内の農家が独自で開発した土壌改良剤を使った町とJA、生産者が一体となった6年に及ぶ地道な米づくりが安全、安心の米として評価され、着実に実需に結びつけている。
(日本農業新聞)
○1月23日(水) 米「ふくみらい」など追加、福島県農産物銘柄設定協
県米改良協会など関係16団体で構成する福島県農産物銘柄設定協議会が21日、福島市で開かれ、国に申請する2002年産米穀類の産地品種銘柄を決めた。1類「コシヒカリ」など25銘柄に加え、新たに県が開発した新品種米「ふくみらい」と冷めても粘りけがなくならない「ミルキープリンセス」を追加した。
(日本農業新聞)
○1月23日(水) 県内ポカポカ八戸で9.4度
22日の県内は、春を思わせるポカポカ陽気となった。最低気温が、むつで平年を10.4度も上回る4.6度と5月上旬並みの暖かさになったのをはじめ、金城で7−10度も平年より高くなった。
(東奧日報)
○1月24日(木) 「ゆめあかり」良質・多収へ、青森・JA八戸
JA八戸広域は、稲作農家の生産技術向上のためこのほど、同組合の支店で水稲講習会を開いた。参加者らは、昨年の米の収穫量と品質、「ゆめあかり」の特性、栽培のポイント、栽培管理上の主な留意点などの説明を受けた。
(日本農業新聞)
○1月28日(月) 稲作所得 50%割る
東北農政局は27日までに、稲作、酪農、肥育牛の3部門の所得がすべての農業所得の1位か2位を占める県内農家を対象に実施した、「2000年農業経営部門別統計」をまとめた。稲作をもっとも主要な部門に据えている農家でさえ、農業所得全体に占める稲作所得の比率は50%を割り込んだ。米価の低迷で、複合化した他部門の所得が稲作所得を上回り、コメ作り農家の複雑な台所事情が浮き彫りになった。
(河北新報)
○1月29日(火) IT前線 東北遅れ気味
東北総合通信局はこのほど、インターネットやケーブルテレビの活用など地域での情報技術(IT)の活用度合いを数値指標化した「ITポテンシャル」(地域の情報通信ポテンシャル指標)の調査結果をまとめた。それによると、東北の情報化の進展は全国よりも若干遅れ気味で、特に「授業におけるインターネットの活用」などの項目で遅れている実態が分かった。
(河北新報)
○1月30日(水) 資源循環型で農業所得アップ、青森県
青森県は2002年度から、太陽光や風力、温泉熱などの自然エネルギーを利用した冬の農業振興に県を挙げて本格的に取り組む。冬期間に施設栽培などを行い、農家所得の向上を図るのが狙い。さらに、長期的視野に立って自然エネルギーを利用した資源循環型農業を県施策として推進するのは「全国的にみても珍しい」(県農林水産部)という。
(日本農業新聞)
reigai@ml.affrc.go.jp