水稲冷害研究チーム

2002年東北稲作動向



 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料濱田課長さんにご協力をいただいています.


2月

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○2月1日(金) ハイブリッド水稲本格販売、三井化学
三井化学は31日までに、多収で良食味のハイブリッド水稲品種の種子を4月から本格的に販売することを明らかにした。収量は12〜13俵と、一般品種に比べて3〜5割増収が見込まれる。業務用の低価格米市場向けを中心に、今年は関東と九州地方を重点に栽培面積を千〜千五百ヘクタールまで伸ばす計画だ。 (日本農業新聞)

○2月1日(金) 農家のパソコン所有5割を超す、農水省調査
パソコン所有農家は確実に増加し、インターネットを通じて市況・気象情報の収集から出荷予約まで幅広く活用している−。農水省が1日公表した農家のパソコン・インターネット利用状況アンケート結果で明らかになった。 (日本農業新聞)

○2月1日(金) 作況100超せば別途処理で対応、緊急需給調整で秋田県農対本部
秋田県農協農政対策本部は1月31日、県JAビルで、常任委員会並びに全県農協農政対策本部長会議を開催し、2002年度の緊急需給調整対策への対応について、前年度同様作況が100を超えた場合、全員参加による別途処理で対応することを決めた。 (日本農業新聞)

○2月4日(月) 水稲「もみがらマット」に注目
 環境に優しく、軽労化を実現した「もみがら成型マット」が注目されている。水稲育苗では、床土に使用する自然土が確保しにくくなっていることや、作業の合理性から、自然土を調製加工した人工倍土の普及が拡大している。普及率は機械移植面積の約50%だ。 (日本農業新聞)

○2月6日(水) 衛星画像で米の食味判定
 佐賀県農業試験センター(佐賀郡川副町)では、圃場内で成育中の水稲を人工衛星を使って上空から撮影、このデジタル画像から得られる葉色の波長を解析して、食味を左右するタンパク値を推定、さらに正確な電子地図を組み合わせることで圃場一筆ごとに食味判定できるシステムを構築した。 (農業共済新聞)

○2月7日(木) エルニーニョ発生の初期段階
米海洋大気局は5日、太平洋赤道域の海面水温が平年より上昇し、世界各地に異常気象をもたらすエルニーニョ現象が「発生の初期段階にある」と発表した。 (日本農業新聞)

○2月9日(土) 売れる米作りへ全力、JA全農あおもり
JA全農あおもりは7,8の両日、県内二会場で「良食味米生産流通研修会」を開き、JA指導員らが今年の栽培の注意点などを確認した。良食味・高品質米の安定生産で売れる青森米づくりに努め、知名度アップを目指していく。 (日本農業新聞)

○2月9日(土) 米政策検討会が発足、宮城県
宮城県は8日、「宮城県米政策検討会」を立ち上げ、第1回会合を開いた。国が2003年度からの実施に向けて検討している新たな生産調整手法や生産調整の公平性の確保などについて、国の検討状況を見据えながら県の実情に合った検討を行い、生産調整と関連施策について関係者から意見を集約し、国への提言をまとめる。 (日本農業新聞)

 
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○2月13日(水) 「ふくみらい」栽培技術学ぶ、福島・会津
会津米改良協会は6日、会津若松市で2001年度会津方部稲作農家リーダー研修会を開いた。福島県オリジナル品種「ふくみらい」の栽培ポイントを中心に、良品質米の栽培技術を学んだ。 (日本農業新聞)

○2月13日(水) 藪川(玉山)で氷点下26.5度
 13日朝の県内は、上空の強い寒気と放射冷却現象の影響で33観測地点中21ヶ所で今冬の最低気温を記録するなど各地で厳しい冷え込みとなった。 (岩手日報)

○2月13日(水) 豪雪対策本部を設置 雄物川町
 雄物川町は12日、豪雪対策本部(本部長・佐々木孝志町長)を設置した。同日午後一時、役場敷地内の沼館農業気象観測所で、本部設置基準(120センチ)を超える123センチの積雪を記録したため。 (秋田魁新報)

○2月13日(水) 青系酒140号 県の奨励品種に指定、青森
 県は12日、青森市の県観光物産館アスパムで主要農産物奨励品種審査会を開き、酒造好適米「青系酒140号」を県の奨励品種に指定した。県は来年度、国に奨励品種登録申請を行う。青系酒140号は、県が大吟醸酒用の県産高級酒米として1987年、研究開発に着手。99年から県農業試験場と県工業試験場が連携し、耐性試験や生産力検定試験を重ねてきた。試験の結果、既に県の奨励品種に指令されている「華吹雪」に比べ精米適正に優れ高い品質が得られたものの、耐冷性が弱く、1アール当たり収量も少ないなど、生産性に難点が見られた。 (東奧日報)

○2月14日(木) 多収で倒れにくい飼料用稲
 ホールクロップサイレージ用水稲で乾物重が10アール2トンの多収系統「関東飼206号」が3月にデビューする見通しだ。農研機構・作物研究所(茨城県つくば市)が育成した。稈(かん)は長いが、丈夫で倒れにくく、直まき栽培に向く。飼料品質はチモシー乾草並みとみられる。同系統は「アケノホシ」を母、「中国113号」を父に交配、育成された。 (日本農業新聞)

○2月15日(金) 今年の水稲「注意を」、岩手・石鳥谷町の「たろし滝」占い
氷柱の太さで米の豊凶を占う恒例の「たろし滝」測定式が11日、石鳥谷町大瀬側の現地で行われた。今年は氷柱の成長に必要な寒さが足りず3年連続の計測不能で、作柄は「要注意」の判定となった。同保存会の板垣寛会長は「今年は真冬日がほとんどなく、期待した氷柱はできなかった。冷夏になるかもしれないので、要注意の年」と挨拶し、得意の川柳で「いい兆し皆で創れと滝が言い」を、今後のねばり強い対応へ期待を込めた。 (日本農業新聞)

○2月15日(金) 1等米比率 75.2%に、1月末現在
食糧庁は14日、2001年産米うるち玄米の1月31日現在の検査結果を発表した。1等米比率は75.2%、前年同期に比べ3.3ポイント下回った。同期の過去5年平均(77.1%)よりも、1.9ポイント低い。 (日本農業新聞)

○2月15日(金) うるち米1等比率は92.4% 岩手産、全国2位
 盛岡食糧事務所は14日、本県の2001年産米の検査概況(1月31日現在)を発表した。うるち米の一等比率は92.4%で、前回(12月31日現在)より0.9ポイント低下。前年同期に比べ0.9ポイント高く、全国では長野県(95.1%)に次いで2番目に高い。品種別の一等比率は主力のひとめぼれが95.2%。あきたこまち94.3%、かけはし75.2%、ササニシキ83.9 %、ゆめさんさ82.7%、たかねみのり53.8% (岩手日報)

○2月15日(金) 水稲うるち玄米1等は89.6%
 福島食糧事務所は14日、13年度産米の検査結果(1月末現在)を発表した。銘柄別で一等比率をみると、コシヒカリは93.0%で゜3.4ポイント、ひとめぼれは88.9%で2.3ポイントそれぞれ前年同期を上回った。一方、初星は67.5%で前年同期を3.5ポイント下回った。 (福島民報)

○2月16日(土) 水田農業研究会を設置、岩手
 県と県農協中央会(瀬川理右エ門会長)は、本県のコメ生産のあり方を検討する「岩手県水田農業推進研究会」(仮称)を来月設置する。2003年度からの生産推量管理への移行や流通制度改革など農水省が検討する抜本的なコメ政策見直しに対応する。生産者、消費者ら公募を含む委員から幅広く意見を聞き、本県独自の水田農業の姿を打ち出す。 (岩手日報)

○2月16日(土) 「直播き」の最新技術学ぶ 鶴岡
 コメの直播(じかま)き栽培技術の向上を目指した「直播フォーラム」が14日、鶴岡市のブランドエル・サンで開かれた。21世紀米作り日本一推進運動県本部(本部長・金森義弘副知事)の主催で、県内のコメ生産者、行政、農協などの関係者約150人が参加した。 (山形新聞)

○2月16日(土) 01年の県産一等米比率 89.1%に上昇 山形県
 2001年産の県産米について、山形食糧事務所は14日、先月末現在の検査結果を公表した。水稲うるち玄米の一等米比率は前月から0.1ポイント上昇して89.1%。主力品種の「はえぬき」は依然として一等米比率が9割を超えている。主な品種別の一等米比率は「コシヒカリ」が94.2%、「はえぬき」が90.9%、「どまんなか」が89.8%、「ひとめぼれ」が89.2%、「あきたこまち」が86.3%、「はなの舞」が82.7%、「ササニシキ」が69.8%だった。 (山形新聞)

○2月17日(日)  「顔見える農業」推進、山形
 産直の青空市場開設を去年支援した県村山総合支庁は新年度、「顔の見える農業推進事業」に取り組む。県産地消の推進、安全・安心に責任を持つ生産流通システムの構築支援、インターネットによる情報発信などに努め、消費者に信頼され産地の育成を図る。 (山形新聞)

○2月20日(水) エルニーニョ現象4年ぶり発生か
今年の夏は、冷夏になる兆しが見えてきた。日本の夏に大きな影響を与えるエルニーニョ現象が、4年ぶりに発生する危険性が高まってきたためだ。専門家は、「今春に注目してほしい」と注意を呼びかけている。 (日本農業新聞)

○2月20日(水) 岩手県初のオリジナルもち米「岩南糯19号」奨励品種に
 県の農作物奨励品種審査委員会(会長・佐藤勝農林水産部長)は19日、本県初のオリジナルもち米品種「岩南糯19号」を奨励品種に承認した。新品種は県内の主産地、紫波地域などで主力のヒメノモチと並行して栽培。収穫期をずらし多雨などによる品質への影響を分散、県産もち米全体の品質向上を目指す。ヒメノモチと比べ出穂、成熟期はやや遅い。耐冷性に優れ、耐倒伏性もやや優れている。食味はヒメノモチ並みで良好。加工適正は国内で最も多く作付けされている「こがねもち」同等に良好。色はこがねもちより白いという。 (岩手日報)

 
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○2月21日(木) 酒造米栽培法を紹介、青森県
 県農業試験場は20日、黒石市の同試本場で本年度の試験研究成果発表会を開いた。2002年から奨励品種に採用される酒造好適米「青系酒140号」の特性ほか、県の指導奨励事項に盛り込む予定の研究成果などを担当者が発表した。青系酒140号は同試が「山田錦」を母、「華吹雪」を父に育成。大吟醸酒向けの本県独自の酒造好適米として期待される。 (東奧日報)

○2月22日(金) 県産酒造米新酒をPR、岩手県
 岩手県が開発した酒造好適米「ぎんおとめ」を使った清酒が、本格デビューした。同県酒造組合とJA県経済連は20日夜、盛岡市内のデパートで新酒販売イベントを開き、清酒を来場者に振る舞いアピールした。「ぎんおとめ」は先に開発した「吟ぎんが」の妹と位置付け、栽培適地は同県北部でJA北いわてやJA新いわて管内が産地。 (日本農業新聞)

○2月28日(木) 北目指す翼 春はもうすぐ
 県内全域に晴れ間が広がった27日は、深浦町や八戸市、三戸町などで4月上旬から中旬並みの陽気になるなど、春の到来を感じさせる1日になつた。平内町はじめ各地の白鳥飛来地では、北帰行を間近に控えた白鳥たちが陽光を浴びて元気に飛び回っていた。 (東奧日報)

○2月28日(木) 暖冬、宮城県
 2月がきょうで終わる。この冬、宮城県内では2シーズンぶりの暖冬に戻った。突出した厳冬だった昨冬を除けば、ここ10数年、東北地方の冬は暖冬に大きく傾いている。過ごしやすい気候は何よりだが、冬物商戦を総崩れに追い込むのも暖冬。長期的にみると、地球温暖化の大きな流れの中の1現象とも言え、「春の陽気」を手放しで喜んでばかりいられない。 (河北新報)


 
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