水稲冷害研究チーム

2002年東北稲作動向



 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業研究センター情報資料濱田課長さんにご協力をいただいています.


3月

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○3月1日(金) 知名度高い米に集中、産地品種別収穫量
東北農政局は2月28日、2001年産水稲の産地品種別収穫量を発表した。収穫量が最も多かったのは秋田「あきたこまち」で、1位は十年連続。2位、3位も前年と変わらず宮城「ひとめぼれ」、山形「はえぬき」となり、この三産地品種で東北全体の40.9%をしめた。 (日本農業新聞)

○3月2日(土) 全国的に暖冬傾向 12月〜2月
気象庁は1日、今冬(12月〜2月)の天候状況をまとめ、発表した。12月は冬型の気圧配置となり低温となったが、1月以降は一転して移動性高気圧に覆われる日が多かった。このため、3ヶ月平均気温は全国的に高く、暖冬だった。特に宇都宮など関東3地点では、平均気温が観測史上最も高かった。 (日本農業新聞)

○3月4日(月) 気象注意報・警報の発令 地域区分を見直し、青森地方気象台
青森地方気象台は、注意報・警報を発表する際に対象地域を区分している「二次細分区域」5区域のうち、「津軽北部」「津軽南部」を津軽東・西・南・北の4区分に改める。防災システムの高度化に伴い、より地域の実情に合った災害や気象の情報を提供することが狙いで、2003年3月から実施する予定。 (東奧日報)

○3月5日(火) 整粒歩合80%、食味値80以上、秋田みなみ
秋田県のJAみなみ天王町支所はこのほど、専業農家ら50人が出席して、稲作栽培講習会を開いた。講習会では、売れる米の絶対条件は整粒歩合80%・食味値80以上に保ち、多収穫の前にまず品質の向上に力を入れようと確認した。 (日本農業新聞)

○3月5日(火) 寒さも雪も正月まで!!
 この冬(去年12月〜今年2月)は、初めが低温多雪、中ごろからは一転して高温傾向で推移――。山形地方気象台が4日、「今冬の県内気象」を発表した。まとめによると、12月は上旬後半から雪の降る日が多くなり、月の最深積雪量は各地とも平年を上回り、気温は全般低かった。1月は上旬後半から気温が高めになり、2月も荒れ模様になった時期もあったが、おおむね高めで経過した。 (山形新聞)

○3月6日(水) カメムシ対策に力 北農業会議が推進方針確認
 北五地域の七市町村や県、農協などで構成する北農業生産対策推進本部会議が5日、県五所川原合同庁舎で開かれ、担当者ら30人が同地域の2002年度作目別推進方針を確認した。02年度の稲作は、数年前から等級低下の原因となっているカメムシ対策に力を入れる。穂ぞろい期前後の薬剤防除、7月中旬以前と9月以降の草刈り徹底を働き掛ける。 (東奧日報)

○3月6日(水) サクラ今年の開花は早め
 気象庁は5日、九州から北陸、関東地方にかけてのサクラ(ソメイヨシノ)の開花予想を発表した。1,2月に暖かい日が続いた影響で各地の開花は平年より早まりそうだ。 (秋田魁新報)

○3月7日(木) ネット利用県民の27%
 県民のIT(情報技術)化率27.3%――。6日の県議会一般質問で、飛澤重嘉地域振興部長が、県民のインターネット普及率として県が最近行った調査結果を示した。「情報の森づくり」などモバイル立県を進める本県の現状は高い?それとも低い? (岩手日報)

○3月7日(木) 作業受託の支援必要 農政局長の情勢報告
 東北農政局の瀬藤芳郎局長は6日、農水省で開かれた地方農政局長等会議で管内情勢を報告し、高齢化の懸念から、いまのうちに東北農業の中心を占める土地利用型農業の担い手を育成・確保しておく必要を強調した。規模拡大の手法として作業委託への支援が大事だとするとともに、別の経営発展のあり方として複合化・多角化を後押しするよう提案した。農村の雇用促進、あらゆる農畜産物の安心・安全を保証するシステムづくり――についても積極的な対策対応を求めた。 (日本農業新聞)

○3月7日(木) 稲作低コスト化探る 岩手直まき栽培でセミナー
 直まき栽培技術の安定化と稲作コストの低減を考える「いわて直播(ちょくはん)栽培米オープンセミナー」が5日、北上市の県農業研究センターで開かれ、直播き実践者や低コストに興味をもつ農業者、研究員など関係者40人が参加した。岩手県は水田農業経営確立運動推進の中で、水稲の低コスト化の取り組みについて、県内各地で重点的な指導と推進を図っている。しかし、水稲直まき栽培は増加傾向にあるものの、いまだ30ヘクタールと少なく普及にあたっては、技術の安定化と実証研究が必要とのことから、いわて直播栽培米研究会と県農業研究センターが開催したもの。 (日本農業新聞)

○3月8日(金) 低アミロース米晩期栽培を徹底 宮城県が講習会
 宮城県は7日、低アミロース米「たきたて」の高品質生産を確実にするために、生産者、JA担当者ら140人を集めて栽培講習会を県立古川農試で行った。アミロース含有量を8〜10%の適正水準に保つために、高温登熟を防ぐ晩期栽培の徹底を呼びかけた。「たきたて」は本格デビューとなる2002年産の品質が将来の販売も大きく左右するため、同日の講習会で品種特性と高品質生産の栽培のポイントをあらためて説明した。 (日本農業新聞)

○3月9日(土) 堆肥を雪上散布、山形・飯豊町と白鷹町
堆肥の雪上散布実演検討会が7,8日の2日間、山形県飯豊町と白鷹町で行われ、自走式の散布機が30アールを15分足らずで済ますなど威力を発揮した。 (日本農業新聞)

 
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○3月13日(水) 特A、4銘柄増え15、2001年度産米食味ランキング
 日本穀物検定協会は12日、2001年度産米の食味ランキングを発表した。全国的に気象に恵まれ作況が良かったことから、食味の良い品種が多くなった。調査対象は138銘柄で、前年より2つ減る中、最高の特Aは15銘柄で前年産より4増えた。特Aは、新たに秋田・県北の「あきたこまち」と福島・中通り、新潟・上越、同中越の「コシヒカリ」、熊本・城北の「ヒノヒカリ」が加わった。 (日本農業新聞)

○3月13日(水) 米生産調整あり方探る、食糧庁が現地検討会
 食糧庁が12日仙台市で開いた「生産調整に関する研究会」の現地検討会では、生産調整のあり方をめぐる協力者と一律配分に消極的な生産者との間で意見の違いが現れた。生産調整は価格安定のために必要との意見が多数を占めたが、協力者は「ただ乗り」の解消など不公平の是正を最優先に訴え、消極派は作付を自由に選択できる制度にすべきだと求めた。 (日本農業新聞)

○3月13日(水) 直播栽培のマニュアル作成、山形・推進本部など
 JAグループやまがたなど参加の21世紀米づくり日本一推進運動本部と県産米改良協会連合会は「高生産性直播栽培マニュアル」を作成した。労働時間の短縮による低コスト化、収益性の確保に向けた検証を具体的に提示、移植栽培の代替技術として普及拡大を目指している。 (日本農業新聞)

○3月14日(木) 稲のばか苗病やや少ない、山形県病害虫情報
 県病害虫防除所は13日、農作物有害動植物発生情報を発表した。それによると、稲のばか苗病と苗立枯病の発生は、やや少ない。同防除所は、種籾の塩水選、種子消毒、床土消毒は必ず行うなどと呼びかけている。 (日本農業新聞)

○3月14日(木) 前年と一転穏やかな今冬、青森県
 間断なく降り続いた雪が市民生活に大きなダメージを与えた昨冬。これに対して、今冬は「暖冬」とも思えるが、青森地方気象台によると「気温、降雪量とも平年並みだった」という。行政の除排雪費用はほぼ予算内で収まる見込みで、スキー場は前半に集中した降雪が貯金となり、十分に雪を確保。県民にとっては、比較的穏やかな冬だったといえそう。 (東奧日報)

○3月15日(金) 環境にやさしい米づくり実践、青森・JA木造町
 アイガモ農法を主体に、環境にやさしい米づくりを実践している「JA木造町おいしいごはんを作る会」は13日、無農薬・無化学肥料栽培に欠かせない水稲種子の温湯消毒を行った。 (日本農業新聞)

○3月15日(金) 良質米を願い塩水選作業、青森・JA田舎館町
 JA田舎館町のグリーンセンターで12日、米づくりの第一歩となる塩水選作業が行われた。「つがるロマン」の種籾約5600キロを塩水に浸し、浮いた未熟籾を網ですくい取っていた。 (日本農業新聞)

○3月16日(土) エルニーニョの前兆観測
 世界に異常気象をもたらすエルニーニョ発生の兆しとされる、赤道付近の西風と西太平洋での季節外れの大きな熱帯性低気圧の発生を、人工衛星がとらえたと、15日、米航空宇宙局(NASA)が発表した。研究者は「この現象が繰り返されるようだと、大規模なエルニーニョが発生し、世界の気象にさまざまな影響を与えることになる」としている。 (岩手日報)

○3月16日(土) 酒田のツバキ1カ月月早い開花
 ほぼ全国的に例年になく暖かい日が続いている。各地では連日、4−5月下旬並みの最高気温を観測。地域によっては春というより初夏を思わせる暑い日もあり、気象庁も「全国的にこれほど高温が続くのは珍しい」と驚く。このため同庁が「早め」と予想していたサクラ(ソメイヨシノ)の開花もさらに早まり、15日には横浜などで平年より10日以上も早く確認。こうした高温傾向は今後2週間は続く見通しだという。 (山形新聞)

○3月18日(月) 農作物の生育前進化
 暖冬で、農作物の生育が前進化している。全国的に野菜や果樹への影響が目立ち、農作業への気配りや霜害の警戒が必要になっている。価格低迷の中で、出荷期の集中も懸念され、農家にとって頭が痛い状況だ。 (日本農業新聞)

○3月18日(月) 平年より1カ月早く「積雪なし」、青森県
 青森県地方気象台は17日、青森が同日午前10時半に「積雪なし」となったことを発表した。1月中旬以降、気温が高めに推移したことなどで雪解けが進み、平年より1カ月、昨年より16日早く積雪なしとなった。近年では1990年が3月2日、93年は同9日に積雪なしとなっている。 (東奧日報)

○3月19日(火) 8割が規模拡大意向、稲作の担い手アンケート、東北農政局
 東北地方の稲作の担い手は、米価低迷のなかでも8割が規模拡大の意向を持ち続け、拡大の手法として作業受託への期待を強くしていることが東北農政局が行ったアンケートで分かった。これまで主流だった農地借入には「転作も付随する」「小作料が高い」などの不満が目立っている。農政局はこうした意向を踏まえて、今後作業受託を本格的に進めたい考え。 (日本農業新聞)

○3月20日(水) 環境保全・良食味・無洗米加工「こだわり米」、宮城
 宮城県のJA仙台稲作部会協議会が栽培した環境保全米(減農薬・減化学肥料栽培米)の無洗米「仙臺(だい)こめ物語」がデビューした。同協議会長は「味と環境にこだわって育てた自分たちの米を消費者にアピールしていきたい」と話しており、JA仙台産米の販売拡大に向け、「こだわり米」にかける関係者の期待は大きい。 (日本農業新聞)

○3月20日(水) 桜の開花、盛岡は4月19日の予想
 仙台管区気象台は19日、東北地方の桜の開花予想第1報を発表した。県内のソメイヨシノの開花予想日は平年より2〜7日早い見込みで、盛岡では4日早い4月19日(昨年は同15日)とみられる。予想によると、桜の花芽の成長に影響を与える今年1〜3月の気温は平年より高く経過しており、15日発表した1カ月予報および先月下旬の3カ月予報などから3、4月の気温は平年より高いと予報されている。 (盛岡タイムス)

 
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○3月21日(木) この春30年に1度の高温
 観測史上例のない早さでサクラの開花が相次ぐなど、3月とは思えない暖かい日が続いていることについて、気象庁は20日、1月以降、偏西風が蛇行しなかった影響などで北極圏上空の寒気が南下しにくくなったためと発表した。アジア、ヨーロッパの広い範囲で30年に1度程度しか見られない異常な高温現象を観測しているという。日本の高温もこの大きな流れの一部とみられており、早い雪解けが夏の水不足につながるなど「暖かすぎる春」の影響が心配される。 (山形新聞)

○3月22日(金) 都心の桜 満開に 観測開始以来最も早く
 気象庁は21日、東京都心で桜(ソメイヨシノ)が満開になったと発表した。1953年の観測開始以来最も早く、平年より15日も早い。全国でも種子島(鹿児島)で73年に記録した3月20日に次ぐ早さ。 (山形新聞)

○3月24日(日) 水稲直播の共同研究確認、JA秋田おばこと東北農業研究センター
 JA秋田おばこと東北農業研究センターはこのほど、交流会を開き、水稲直播栽培の共同研究などを確認した。同センターの水田利用部長は「地域に開かれた東北農業研究センターを目指すためにも生産者・JAとの関係強化が重要。今後の研究に生かすためにもさまざまな意見をお聞きしたい。」と挨拶。 (日本農業新聞)

○3月26日(火) 桜前線、福島県に到達
 小名浜測候所は25日、いわき市小名浜で桜の開花を観測し、県内にも桜前線が到達した。平年より14日、昨年に比べて11日早く、昭和28年の観測開始以来、最も早い開花となった。 (福島民報)

○3月29日(金) 世界各地で異常気象、食料生産に暗い影
世界各地で高温や干ばつなどの異常気象が相次いでいる。アフリカの一部ではすでに、干ばつによる不作で飢餓状態に直面しているという。異常気象と農業への影響を探った。 (日本農業新聞)


 
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