水稲冷害研究チーム
2002年東北稲作動向
本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
なお,記事の収集については東北農業研究センター情報資料濱田課長さんにご協力をいただいています.
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○4月2日(火) ぽかぽか3月 全国95地点で高温記録を更新
気象庁は1日、3月の天候状況をまとめ、発表した。平均気温は全国的に平年を2〜3度上回り、全国149の観測地点のうち、95地点で気温の最高記録を塗り替えた。
(日本農業新聞)
○4月4日(木) 町民参加の手作りの酒
宮城県大郷町は、田植から稲刈りまで、多くの町民が参加し、「町民みんなの『絆』から生まれた手作りの酒」である「郷の絆」を町内の道の駅おおさとの大郷ふるさと物産舘で限定販売している。
(日本農業新聞)
○4月4日(木) 観測史上 最も早く咲きました 山形市、鶴岡市
山形地方気象台は3日午後、観測用標本の桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。平年より2週間、去年より9日早く、観測統計を始めた1953年以来最も早い記録となった。一方、独自に鶴岡公園に観測基準木を持つ鶴岡市も同日、開花を宣言した。平年より10日、去年より7日早い。
(山形新聞)
○4月5日(金) 水稲種まきスタート
JA岩手中央水分支所の水稲育苗センターは1日、管内ではいち早く水稲の種まき作業が始められた。JA岩手中央では農薬の使用回数を慣行栽培の半分以下に抑える減農薬栽培に取り組み、水稲育苗センターでも種まき時に使用する薬剤を2剤から1剤に減らした。
(日本農業新聞)
○4月5日(金) 水稲種まき始まる、JA岩手ふるさと胆沢地域
JA岩手ふるさと胆沢地域水稲育苗センターは、2日から水稲の種まき作業が始まった。同JAの各育苗センターでも、3日、4日と種まき作業が始まり、5月の田植えまで育苗管理に緊張と多忙な毎日が続く。
(日本農業新聞)
○4月6日(土) ホームページ開設5周年、JA岩手県中央会
JA岩手中央会が開設しているホームページ「JAいわてグループ」はこの4月で5周年を迎えた。過去3回のリニューアルを経て現在の姿になった。同中央会のHP担当の白藤真智子さんは「HPの命は、いかに閲覧者の満足度を確保して、再度見てもらうかだ。更新作業が不可欠」と取材活動に精を出している。
(日本農業新聞)
○4月6日(土) 早まる果樹生育 凍霜害に注意を
青森県生産対策推進部は5日、青森市で緊急会議を開き、暖冬少雪による農作物の生産対策を協議した。リンゴなどの果樹は生育が早まったことで霜害に遭う可能性が強まり、農家に対して注意を呼びかけている。
(東奥日報)
○4月7日(日) 遅植えしたいが・・・ 陽気にやきもき
春のポカポカ陽気が、稲作関係者を心配させている。高品質な米を作るために、多くの県で田植を遅らせる指導を始めているが、好天続きで農家の作業が早まる可能性がでてきたからだ。緒についたばかりの遅植え指導が、元に戻ってしまわないよう、行政や農業団体は指導を徹底するとしている。
(日本農業新聞)
○4月9日(火) 水稲種まき始まる、JA秋田みなみ管内
JA秋田みなみ管内は、5日ごろから大規模農家を先頭に水稲種まき作業が始まった。地区の水稲種まき作業は、今月中旬に最盛期を迎える。
(日本農業新聞)
○4月9日(火) ここだけの酒 多彩に
秋田県由利町の稲作農家グループと地域の商工関係者が手を携えて、オリジナルの日本酒を相次ぎ開発している。「吟の精」の純米吟醸酒「百竃」、「あきたこまち」「ササニシキ」「ひとめぼれ」の混植の純米酒「田からもの」、「美郷錦」の純米大吟醸酒「美郷の春」の3つ。
(日本農業新聞)
○4月9日(火) 石割桜、ほころぶ
南から暖かい空気が流れ込んだため、8日の岩手県内は初夏の陽気となり、33か所の観測地点のうち28か所で今年1番の最高気温を記録した。
この季節はずれの暖かさで、盛岡市内丸の盛岡地裁内にある石割桜の花がほころび始めた。同地裁によると、開花は例年より10日早いという。例年開花日の4日後には満開になることから、今週末には見ごろを迎えそう。
(読売新聞)
○4月10日(水) 梨の防霜対策万全に
宮城県内で最も梨生産量が多い管内を持つJAみやぎ仙南が本格的な開花期を前に晩霜による被害を未然に防ごうと9日までに、凍霜害対策本部を設置した。人工受粉の適期の励行や燃焼資材の準備を呼び掛ける。
(日本農業新聞)
○4月10日(水) 防ごうリンゴ凍霜害
今年の気温は、平年より高く経過していることから岩手県は9日、盛岡の水産会館で農作物技術対策会議を開き、昨年の開花期凍害の反省に立ち、凍霜害の対策の周知徹底を図った。
(日本農業新聞)
○4月10日(水) 黒米酒 古代のロマンが薫る
宮城県田尻町の「たじり古代稲生産組合」が企画した古代米・黒米の酒「古代の米仕込み 古代のかほり」の新酒が完成し、10日の試飲発表会を皮切りに発売する。次回の仕込みからは町内産原料を100%利用した新しい地域特産品づくりを目指す。
(日本農業新聞)
○4月10日(水) 斑点米カメムシ類多発の恐れ
稲作シーズンを前に、今年も注意したいのが斑点米カメムシ類の発生。今冬(12月〜2月)は全国的に平均気温が高く推移していると予測されるからだ。
(農業共済新聞)
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○4月11日(木) エルニーニョ現象発生の可能性高い
気象庁は10日、太平洋赤道域のエルニーニョ監視速報を発表した。それによると、太平洋東部の監視海域の海水温は上昇する傾向を示しており。今年夏にはエルニーニョ現象が発生する可能性が高いという。
(日本農業新聞)
○4月11日(木) 水稲品種「かぐや姫」名声確立へ
宮城県矢本町の竹取倶楽部(矢本町かぐや姫生産組合)は、2002年産「かぐや姫」の栽培目標に、極良食味米としての評価の定着、全量1等米、10アール当たり収量目標480キロを掲げた。
「かぐや姫」は矢本町の小野寺諭さんが大凶作の1993年に「ササニシキ」栽培中の圃場で発見、1999年に新品種として登録されたもの。「かぐや姫」は極晩生種。冷害に強く、刈取適期はほかの水稲より1カ月ほど遅い。
(日本農業新聞)
○4月12日(木) 岩手県農業研究センター 15日から一般公開
岩手県農業研究センターの春季一般公開が15日から21日までの7日間行われる。県農業研究センター、農業科学博物館、畜産研究所、県北農業研究所、生物工学研究所の5施設で無料。問い合わせは県農業研究センター企画経営情報部企画情報室、TEL.0197-68-4402、FAX.0197-71-1075
(日本農業新聞)
○4月12日(金) 桜前線駆け足 盛岡も開花
盛岡地方気象台は11日、盛岡の桜の開花を観測した。昨年より4日、平年より12日早い。1998年の12日を1日上回り、同気象台が観測を開始した1953年以来最も早い記録となった。
(岩手日報)
○4月12日(金) どうしてことしはこんなに暖かいのか。
なぜ12月は寒く、1月以降は暖かかったのか。これには偏西風が関係しているという。同気象台の竹川元章予報官は「12月は、上空5000m付近を吹いてる偏西風の蛇行が日本付近まで南下し、北極上空の寒気が、日本など中緯度地域に流れ込んできたから」と説明する。大陸に高気圧、太平洋に低気圧という気圧配置が続いている時に寒気が入り込むと、強い冬型となって、寒風や雪をもたらす。これに対し、1月以降は、偏西風の蛇行が小さくなり、日本付近まで南下せず、北極の寒気が入り込まない状況になったという。
(秋田魁新報)
○4月13日(土) 主力は前年並み維持 各県の今年産水稲作付け動向
2002年産の東北地方の水稲作付けは、各県の主力品種がほぼ前年並を維持する中で、より売りさばきやすい品種構成が進みそうだ。日本農業新聞東北支所が12日にまとめた推計値によると、特定品種への偏重や販売が振るわない品種の作付けを見直す傾向が浮かんだ。一方で、県のオリジナル性を重視し、「いわてっこ」「たきたて」「ふくみらい」など新品種の栽培が本格化する。
(日本農業新聞)
○4月14日(日) 早まる開花 遅霜警戒
春の高温のため開花が早まった果樹産地では、遅霜対策に細心の注意を払っている。福島市のJA新ふくしま管内は、特産の桃、サクランボ、梨などが軒並み例年より10日以上早く開花。リンゴも早まるとみられ、もし寒気が入れば大打撃になることから、農家は摘花作業の合間も防霜対策に余念がない。
(日本農業新聞)
○4月16日(火) 石割桜、一気に満開 盛岡で最高気温25.9度
盛岡地方は15日、移動性の高気圧に覆われ、日中の最高気温が平年より11.9度も高い25.9度7月中旬並みの夏日となった。この暖かさで、盛岡市内の桜は一気に咲き出した。同市内内丸の盛岡地方裁判所前庭にある国指定の天然記念物、石割桜も満開。樹齢推定350年ほどでシロヒガン桜(エドヒガン)と呼ばれている。例年より10日ほど早く8日から咲き始めた。
(盛岡タイムス)
○4月17日(水) 積雪地でも2毛作 大豆立ち毛中に小麦播種
大豆の条間に小麦を栽培する立毛間播種による2毛作が山形県農業試験場で行われている。昨年、大豆の収穫1カ月前に専用の立毛間播種機で播種した小麦は、現在、山形県農業試験場の圃場で順調に生育している。立毛間播種の栽培技術の確立で2年3作が可能になり、転作田の有効利用が期待される。
(日本農業新聞)
○4月18日(木) 「つがるロマン」の無洗米首都圏122店舗で販売
今月から首都圏のイトーヨーカ堂122店舗全店で青森県の良食味米の看板品種「つがるロマン」の無洗米の販売が始まった。
(日本農業新聞)
○4月19日(金) 春風に苗そよぎ一足早く田植え
仙南地方のコメどころ角田市で18日、早くも田植え作業を始める農家が現れた。田植えをしたのは、角田市横倉の専業農家八木沼昌一さん(69)。自宅近くの水田約30eに、約10aほどに伸びたキヌヒカリの苗を機械植えした。来月中旬までに計24fで田植えをするという。
(河北新報)
○4月20日(土) 水稲の育苗管理万全に
石巻地域改良普及センターは15日付けで「< a href="http://www.pref.miyagi.jp/is-nokai/">稲作情報」を発行、水稲の育苗管理に万全を期すよう「温度管理や水管理の留意事項を呼び掛けている。」
(日本農業新聞)
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○4月21日(土) 「いわてっこ」作付け JAとおの
岩手県遠野市で新品種「いわてっこ」の種まきが今月中旬から始まった。今年が本格的な作付けの初年度となる。「いわてっこ」は「ひとめぼれ」と「こころまち」を交配してできたうるち品種で、耐冷性、穂いもち病に強いとされる。品質・食味は「あきたこまち」並み。
(日本農業新聞)
○4月25日(木) 「青系140号」栽培本格化
青森県農業試験場が育成した酒造好適米の新品種「青系140号」の栽培が今年から本格化する。大吟醸用原料米として、日本を代表する酒米「山田錦」の系統を引く酒造特性を持ち、県オリジナルの高級酒用品種として期待される。
(日本農業新聞)
○4月25日(木) 生育観察し、かん水作業を
青森県木造町水稲は種組合は水稲育苗講習会をおこない、初期成育に合わせたかん水の励行を学んだ。この時期大切なのは温度管理。葉が伸びすぎると根の張りも弱くなる。また、機械的毎日かん水すると、軟弱苗になるため、葉先が巻き始めたころ、朝方にたっぷりかん水するのがポイント。
(日本農業新聞)
○4月25日(木) 温度管理の徹底呼び掛け
JAあきた白神と山本地域農業改良普及センターによる苗代巡回指導が23日から始まり、稲作農家に田植前の育苗管理、病害虫防除の徹底などを呼び掛けた。「今年は例年に比べて気温が高めに推移している。夜間もハウスを開けるなど温度管理をしっかりしてほしい」と今後の管理について指導した。
(日本農業新聞)
○4月26日(木) 高温傾向で病害虫注意
農水省は25日、今年度の病害虫発生予報第1号を発表した。越冬害虫が多く、水田では初期害虫の活動が早まるなど注意を呼びかけている。
(日本農業新聞)
○4月26日(木) 今年の稲作は中生種が豊作
鹿角市の八幡平の松舘集落で700年前から伝わる農作物の作柄占い「お湯立て神事」が25日に、集落内にある菅原神社で行わ、今年産の稲作は中生種が豊作と出た。大きな釜で煮立てたお湯をわらですくい、その泡立ちで作柄を占っている。
(日本農業新聞)
○4月27日(土) 不利地水田受託します、青森県
青森県のJA常磐村は、組合員から条件不利地の水田を引き受けて農業生産を担う「農業経営受託事業」に力を入れている。農家の労働負担を軽減し、生協などからの需要が伸びている有機米を確保するのが狙い。
(日本農業新聞)
○4月28日(日) 62ヶ所で育苗講習会、JA十和田市
JA十和田市は24、26日、管内62ヶ所で2002年産水稲の第1回育苗現地講習会を開き、今後の栽培管理や本田管理、田植え後の病害虫防除方法などについて確認した。JA職員は「苗の生育が早まっている。日中はもちろん、夜の気温が5度以上ならハウスを開けて外気に慣らそう」と温度管理に気配りした健苗育成を呼び掛けた。
(日本農業新聞)
○4月29日(月) ヒエ水田栽培確立、岩手県
岩手県農業研究センター県北農業研究所やませ利用研究室(軽米町)は、田植えから刈り取りまでの水稲の農機を使うヒエの無農薬水田移植栽培技術を確立した。管理は水稲とほぼ同じで、10e当たり子実収量は300`は確実で、販売先をしっかり確保すれば、転作作物としても有望だ。
(日本農業新聞)
○4月29日(月) 一週間早く田植えで汗、庄内地方
晴天に恵まれた28日、平年より1週間ほど早く庄内地方で田植えが始まった。今年は4月の好天で、苗の生育が進んだためという。
(山形新聞)
○4月30日(火) 苗伸び過ぎに注意呼び掛け、青森県
Aあおもりは22、24の両日、水稲の健苗育成を図るため第1回水稲現地講習会を同JA管内15地区で開いた。青森地域農業改良普及センターの野宮朋雄技師は「今年は例年より暖かく苗の生育が早い。苗が伸び過ぎないよう注意してほしい」と呼び掛け、育苗管理は温度とかん水、本田初期管理は施肥基準の徹底、けい畔のかさ上げ、天候と生育に合わせた水管理などをアドバイス。
(日本農業新聞)
reigai@ml.affrc.go.jp