水稲冷害研究チーム

2006年東北稲作動向



 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業研究センター情報資料課児玉課長さんにご協力をいただいています.


3月

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○3月2日(木) 「平成18年豪雪」と命名 今冬の大雪 教訓生かせ 気象庁
 気象庁は1日、昨年12月から今年2月に日本海側で発生した記録的大雪を「平成18年豪雪」と命名した。各地の降雪状況から見て「20年ぶりの大雪」(気象庁)だったことが今回の命名につながった。同庁が豪雪の命名をしたのは1963年の「昭和38年1月豪雪」以来43年ぶり2度目になる。今回の大雪で屋根の雪下ろしや除雪作業中の事故などによる死者は合計で140人(3月1日午後5時半現在、消防庁調べ)に上っている。気象庁では、「今回の大雪で得た経験や教訓を今後、災害への注意を呼び掛ける際に活用してほしいと命名した」と話している。
(日本農業新聞)

○3月2日(木) 雪多く寒かった 冬の特徴
 気象庁は1日、この冬(2005年12月〜06年2月)の国内の天候の特徴をまとめた。12月は106地点で最深積雪を更新したほか、全国の平均気温の低さは20年ぶりだとしている。記録ずくめの冬となった。12月から1月にかけて日本海側で記録的な量の降雪があった。気象庁が観測している339地点のうち12月に106地点、1月に54地点、2月に18地点でこれまでの最深積雪記録を更新した。平均気温は、南西諸島で平年並みだったほかは、平均を下回った。強い寒気のため12月には1985年以来20年ぶりに全国の平均気温が「低温」を記録。その後は西日本以西を中心に次第に気温の高い日が増えた。降水量は、北日本の太平洋側と南西諸島で平年並みだったほかは多かった。日照時間は、平年並みだった東日本の太平洋側を除き、全国的に短かった。冬の日照時間の合計で見ると、46年に地域平均の統計を取り始めて以来、東日本の日本海側は4番目に短かった。南西諸島は46年以来5番目の短さ。
(日本農業新聞)

○3月2日(木) 水稲「出羽の里」、大豆「すずかおり」 優良品種に認定 山形県
 県農作物品種審議会がこのほど、山形市で開かれ、水稲「出羽の里」(山形酒86号)と大豆「すずかおり」(東北148号)を優良品種に認定することを了承した。「出羽の里」は「出羽燦々(さんさん)」より2日程度遅い中生種で、葉いもち、穂いもち病ともにやや強く、「出羽燦々」並みの酒造用原料米として好適であるとした。2006年度の希望作付面積は約30ヘクタール。大豆「すずかおり」は、極小粒で倒伏しにくく、ダイズモザイクウイルス抵抗性が強く、納豆用として加工適性に優れ、一定量の安定した需要が見込まれるとした。普及見込み面積は約100ヘクタール。一方、1983年から良質多収の県の主力品種として栽培されてきた大豆「スズユタカ」は、他品種に比べ連作による小粒化傾向が大きく、実需者ニーズに応える良質生産が難しくなっている。今後、作付面積が大幅に減少する見込みであることから奨励品種から優良品種に改める。作付面積が減少し、今後も栽培が増える見込みのない小麦の「ネバリゴシ」、大麦「べんけいむぎ」は、奨励品種から除外される。
(日本農業新聞)

○3月3日(金) コシ人気さらに 上位4品種で全体の7割 2005年産米品種別作付け
 農水省は2日、2005年産米の品種別作付け全国調査結果(確定値)を公表した。水稲うるち米の上位10品種は前年産と同じだったが、「コシヒカリ」人気を映して、この10年で「コシヒカリ」の作付け割合が10ポイント伸びて38%になった。「コシ」に加えて、東北が主力の「ひとめぼれ」「あきたこまち」、西日本で多い「ヒノヒカリ」を合わせた上位4品種の作付け割合は、48%から68%に拡大した。売れる米作りが求められる中、生産者が、作りやすさに加えて、消費の現場で認知度の高い米に傾斜している傾向が分かった。10アール以上栽培する生産者194戸を調べた。うるち米では、約147万ヘクタールで276品種という多様な米が栽培された。一部品種への偏りが大きく、上位10品種の作付け割合は8割、上位20品種だと9割を占めた。もち米品種の作付けベスト5は、「ヒヨクモチ」「ヒメノモチ」「はくちょうもち」「こがねもち」「風の子もち」の順。醸造用品種のベスト5は、「山田錦」「五百万石」「美山錦」「兵庫夢錦」「雄町」。


 同省は2日、米の品種別作付け調査を2005年産をもって終了する方針を明らかにした。今後は、全国8300農家を対象に春に行っている作付け見通し調査で、生産状況をつかむ。

米の品種別作付け割合(うるち米)
単位(%)
順位品種名05年産04年産2000年産1995年産
コシヒカリ38.037.735.528.8
ひとめぼれ10.610.59.77.1
ヒノヒカリ10.310.09.05.4
あきたこまち9.08.88.56.6
キヌヒカリ3.43.53.62.7
きらら3973.33.34.84.2
はえぬき3.13.02.71.6
ほしのゆめ2.52.62.6
つがるロマン1.71.61.3
10ななつぼし1.31.2
※2005年産の調査結果に基づく作付面積は146万5,042ha
※−はデータなし
(日本農業新聞)

○3月4日(土) 水稲新品種「まっしぐら」本格作付け 「ゆめあかり」から切り替え 青森・JA八甲田が栽培講習会
 JA八甲田水稲振興会七戸支部は2月27日、今年から本格的に作付けが始まる県期待の水稲新品種「まっしぐら」の栽培講習会を七戸町で開いた。出席した60人の生産農家は、成育の特性や栽培の注意点などを学び、売れる米作りに向け意欲を高めた。「まっしぐら」は、管内の主力品種「ゆめあかり」に比べ、食味が優れ、多収で、いもち病に強いなどが特徴。今年は、管内水稲作付面積の約2割に当たる395ヘクタールで栽培する。講習会で県上北地方農林水産事務所普及指導室の對馬和春主査が「良質な青森米としてアピールするには初年度が肝心。成育過程ごとの特徴をとらえ、管理の徹底に努めてほしい」と、出席者へ呼び掛けた。JAでは今年度の実績を検討し、2007年産米から「ゆめあかり」を「まっしぐら」に全面的に切り替えたい方針で、春作業を前に本店でも栽培講習会を開く。
(日本農業新聞)

○3月6日(月) 小麦粉使わずコメ粉で粘り 秋田の企業が蒸しパン開発
 パン製造販売のサラ秋田白神はコメ粉を使った蒸しパンやうどん、パスタを開発した。原料に小麦粉を一切使わず、コメ粉特有のもちもちした食感を引き出した。JR秋田駅ビル内と東京都八王子市の同社店舗で販売するほか、同社ホームページで注文を受け付ける。コメ粉のパン、菓子類は粘りを出すため小麦粉が原料のグルテンを加える必要があった。同社は秋田県総合食品研究所などと協力し、コメ粉とでんぷんだけで粘りやふっくら感を出すことに成功した。蒸しパンには同研究所が世界遺産の白神山地で発見した「白神こだま酵母」を使った。蒸しパンは粒あん入りの「黒糖」、白あんの「紅麹(こうじ)」がともに1個180円。秋田名産の比内地鶏入りなども順次商品化する。うどんなどと合わせ、月800万円の売り上げを見込む。
(日本経済新聞)

○3月7日(火) 「ひとめぼれ」3割 75万トンに迫る 05年産水稲品種別収穫量
 東北農政局は6日までに、2005年産水稲の品種別収穫量を発表した。「ひとめぼれ」が74万8900トンで最も多く、東北全体の3割を占めた。「あきたこまち」59万7000トン、「コシヒカリ」32万800トン、「はえぬき」28万7600トンとなった。この4品種で、全収穫量の8割を占めている。「つがるロマン」は17万2700トン、「ゆめあかり」は10万1900トン、「ササニシキ」は6万1000トンと続いた。産地品種別では、秋田県産「あきたこまち」が46万3300トンで最も多く、東北全体に占める割合は18・6%になった。続いて宮城県産「ひとめぼれ」が35万500トン、山形県産「はえぬき」が28万4700トンになった。なお、秋田県産「ひとめぼれ」「あきたこまち」と、山形県産「コシヒカリ」「はえぬき」の収穫量は、潮風害で作柄が低下した前年産に比べ大幅に増えた。
(日本農業新聞)

○3月9日(木) 冬期湛水田の有機米使用 純米酒限定販売 宮城・栗原の酒造会社
 水鳥を活用した「冬期湛水(たんすい)田」で取れた有機無農薬米で仕込んだ清酒が近く、荻野酒造(宮城県栗原市)から発売される。仕込みの水や酵母は従来と変わらないが、「これまでになく透明感のある酒に仕上がった」(同社)という。商品名は「冬水たんぼ無農薬純米酒」。ラムサール条約に登録されている蕪栗沼(宮城県田尻町)周辺の水田で収穫されたひとめぼれが原料だ。荻野酒造の佐藤有一専務は「蒸した米が、見たこともないほど澄んだエメラルドグリーンだった。普通の米とは違うと驚いた」と振り返る。飲み口も「限りなく透き通った味」だという。冬期湛水は、冬に田んぼに水を張ることで、ガンやハクチョウなどの渡り鳥を呼び込み、鳥の食餌による耕起作用やフンの肥料効果を促す。通常稲作より手間がかかるため、取り組む農家はまだ少ないが、蕪栗沼周辺で積極的に行われている。荻野酒造がある栗原市金成・有壁地区は、今冬から冬期湛水田で取り組んでいる。同社は趣旨に賛同し、冬期湛水田活動のPRも込めて、特別酒を仕込むことにした。佐藤専務は「うまい酒はたくさんあるが、おいしく環境に配慮した酒は少ない。農業と環境を考えるきっかけになってほしい」と話している。一・八リットル瓶二千六百七十五円、七百二十ミリリットル瓶千八百四十円で、合計千本の限定販売。連絡先は荻野酒造0228(44)2214。
(河北新報)

○3月10日(金) 育苗のポイント学ぶ JA新いわて 稲作講習会
 農作業本番を前にJA新いわて東部営農センターは8日、盛岡市玉山区で2006年度稲作講習会を開き、育苗期間のポイントなどを学び、確認した。区内の生産者約140人が出席。盛岡農業改良普及センターの早川博史主任改良普及員が、育苗期間のポイントとして、今年から管内に配布される温湯消毒種子の取り扱いの注意点などや、5月から施行される残留農薬などに関するポジティブリスト制度について説明した。
(日本農業新聞)

 
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○3月11日(土) 「まっしぐら」初年度が勝負 入念に種もみ浸漬 青森・JA十和田市
 県期待の水稲新品種「まっしぐら」の種もみ浸漬(しんせき)作業がJA十和田市管内で始まり、生産者は売れる米作りに向けて意欲を燃やしている。今秋、市場デビューする「まっしぐら」は、管内の主力品種「ゆめあかり」に比べ、食味が優れ、多収で、いもち病に強いなどが特徴。管内では水稲作付面積の約2割の生産だが、「ゆめあかり」の後継品種として生産者からの期待が高まっている。7日に「まっしぐら」の浸漬作業を行った、藤坂地区の附田常雄さんは「初年度が勝負。良く売れるように栽培管理を徹底し、おいしい米を作っていきたい」と意欲を燃やす。種もみの浸漬は、休眠している種もみを発芽可能な状態にするために行う大切な作業。附田さんは、種子袋に小分けした種もみを、水にどっぷり浸るように、ゆすぶるなどして、1袋ずつ丁寧に漬け込んでいた。JA指導販売課では「まっしぐらの穂発芽性は難。発芽そろいを良くするため、ゆめあかりより1、2日長く浸漬した方が良い」と呼び掛けている。
(日本農業新聞)

○3月11日(土) 「華想い」品種登録 農水省
 農水省は九日付で、県が開発した水稲で酒米の「華想い」や極小粒種の「つぶゆき」を品種登録した。県農産園芸課によると、二〇〇五年度の華想いの作付面積は二十六ヘクタール、つぶゆきはほとんど作付けされていない。また、県が開発し群馬県が〇五年に奨励品種に採用した水稲「ふゆげしき」(青系135号)も品種登録された。ふゆげしきは収量性が低いことから本県の奨励品種にはならなかったが、群馬県では高冷地で作付けされている。
(東奥日報)

○3月16日(木) 小麦2%増 05年産収穫量
 農水省が15日に発表した2005年産4麦の収穫量調査結果(確定値)によると、主力の小麦は豊作傾向で、収穫量は前年産より2%多い87万4700トンとなった。収穫量1位の品種は、前年産と同じ「ホクシン」で全体の57%を占めた。ビール原料などに回る二条大麦は、作付面積の減少などから、6%減の12万4300トン。収穫量1、2位の品種は、「ミカモゴールデン」(収穫量に占める割合20%)、「ニシノチカラ」(13%)の順で、前年産と逆転した。麦茶などに使われる六条大麦は、種まき期の降雨で湿害や成育遅れが出て、8%減の4万7000トンとなった。収穫量1位の品種は前年産に続き「ファイバースノウ」(37%)。みそ原料や押し麦になる裸麦は、不作と作付け減少が響き22%減の1万2100トンとなった。収穫量1位は前年産と同じ「イチバンボシ」(58%)だった。
(日本農業新聞)

○3月17日(金) 稲の中で初観測 カドミウムの吸収と蓄積 日本原子力研究開発機構と秋田県立大学
 日本原子力研究開発機構と秋田県立大学は、稲に根から吸収されたカドミウムが、茎や葉へ輸送される様子を生きた稲で観測することに成功した。カドミウムの吸収と蓄積のメカニズムが分かるため、カドミウムを蓄積しにくい稲品種の育成が期待される。研究成果は16日までに発表した。根から吸収されたカドミウムが1時間以内で茎に達することなどが分かった。生きた植物の体内でカドミウムの動きを観測したのは世界で初めて。研究グループでは、この技術を使ってカドミウムが米に蓄積しにくい稲品種の開発を進めるほか、カドミウムの吸収を抑えるのに最適な肥料や水の与え方など、栽培技術の改良にも役立てる考え。また、土壌中に含まれるカドミウムを植物に吸収させ、土壌を浄化する技術の開発も期待できるとしている。
(日本農業新聞)

○3月18日(土) パン用小麦 注目集める国内産 新品種も登場 「安全」「地産地消」関心高く
 食の安全を求める消費者の声が高まる中、国内産の小麦で作ったパンが注目されている。国や自治体も地場農産物を消費する「地産地消」を進めようと、日本の風土に合ったパン用小麦を積極的に開発、生産拡大を目指している。
生産年1万トン程度
 農水省によると、国内のパン用小麦の消費量は年約百六十万トン(二〇〇四年度)。ほとんどが輸入だ。小麦自体は国内でも八十六万トン(同年度)生産されているが、大半がうどんや菓子用。パンをふっくら焼くにはタンパク質(グルテン)が多い強力粉を使う。乾燥地帯が原産の小麦を日本の多湿環境で育てると、収量は多いがグルテンの少ない中力粉用や薄力粉用が中心となる。このためパン用小麦の産地は北海道などの一部地域に限られ、生産も年一万トン程度にとどまってきた。だが食の安全や地産地消への関心の高まりを受け、国内産のパン用小麦の需要、生産とも上向く兆しが出ている。国産小麦パンを専門に扱っている小売店は、農水省が把握しているだけでも〇五年度、全国で約二百七十店。二年前と比べ約五十店増えた。大手の山崎製パン(東京)は〇四年九月から、国産小麦パンの量産を開始。学校給食でも北海道、群馬、三重、佐賀などの各県で、地場小麦を使ったパンが登場している。
もっちりとした食感
 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構(茨城県つくば市)によると、同機構や自治体の研究機関が一九九九年度以降新たに、パンに適した十品種を開発。いずれもグルテン含有量は十分だという。農水省は二〇一五年度の小麦生産目標を現状程度の八十六万トン(自給率14%)に設定しているが「今後も品種開発が進み、パン用の供給体制が拡大する」とみている。
(東奥日報)

 
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○3月21日(火) 青森・鶴田町が大豆・米の加工施設 地産地消の拠点に 豆腐・米粉パン・テンペ…
 「朝ごはん条例」で健康増進や地産地消を推進する青森県鶴田町は22日、道の駅「鶴の里あるじゃ」に大豆・米加工施設を開設する。町が加工施設を持つものは全国でも珍しい。安全で安心な地場産の米、大豆を使い、豆腐や米粉パン、テンペなどを手掛ける。加工品は学校給食や道の駅で販売するが、販路拡大の拠点としての期待も高まる。鶴田町は2000年に「鶴の里健康長寿の町」を宣言し、04年には朝ごはん条例を制定。町を挙げて、食を基本にした元気な地域づくりに取り組んでいる。加工施設は、1階平屋建てで延べ床面積518平方メートル。総工費は1億6500万円で、5割は国の補助事業。大豆加工は豆腐・みそ・テンペを、米加工は精米・製粉・米粉パン・発芽玄米を手掛ける。運営は道の駅を運営する第三セクター・鶴の里振興公社に委託する。スタッフは当面9人だが、加工品ごとに技術研修を実施し、準備を整えてきた。原料の米・大豆はすべて町内産。米は特栽米の「つがるロマン」で町のブランド「鶴の輝き」を使う。初年度は年間で大豆12トン、米50トンを消費する計画だ。加工品は道の駅で販売するほか、町内小・中学校7校の学校給食にも利用する。学校はすべて米飯だが、同町産業課では「子どもや父母から要望が強ければ米粉パンの提供も考える」とし、「安全で安心な農産物の供給と地産地消推進の拠点とともに、販路拡大にも期待する」と話している。
(日本農業新聞)

○3月21日(火) 水稲新品種 「まっしぐら」安定生産へ JA担当者が技術研修 青森
 今秋、市場デビューする水稲新品種「まっしぐら」の良食味・高品質安定生産に向けて、県はこのほど、青森市の県農協会館で栽培技術研修会を開いた。JA営農指導担当者ら約60人が参加した。県農産園芸課は、栽培管理について、@「ゆめあかり」より種子の休眠が深いので、種子がはと胸状態に達したことを確認してから播種(はしゅ)するA施肥管理は「ゆめあかり」の指導基準に準じ、穂肥1回体系では窒素総量の20〜30%を幼穂形成期に、穂肥2回体系では窒素総量の40%程度を幼穂形成期と減数分裂期に半分ずつ分けて行うB追肥の栄養診断のための、幼穂形成期の適正な葉色値は、「ゆめあかり」より3ポイント低いので見極めが必要などと指導した。2006年度の播種用種子の配布量は県全体で210トン、推進作付面積飯は5250ヘクタール。県と(社)青森県農産物改良協会は、指導者向けの栽培マニュアルを1500部、また、生産農家向けの要約版を5万部作り、配布することにしている。
(日本農業新聞)

○3月21日(火) 健苗作りが基本 171会場で相談会 JAいわて南
 安全・安心、作って売り切る米づくりを目指すJAいわて南の第1回あぜみち相談会が16、17日の両日、管内171会場で行われ、参加した生産者は塩水選から育苗までの流れとそのポイントを確認した。主な内容は@種もみ準備A塩水選B浸種C種子消毒D播種(はしゅ)E育苗で、特に播種作業は田植え日を決めてから逆算して行うよう呼び掛けた。16日、一関市萩荘の中大桑集会所には10人が出席し、JAの千葉広農産課長代理の説明に耳を傾けた。千葉さんは「栽培技術を要するのは出芽まで。その日の天候、地温などを小まめに観察しながら育苗管理することです」と話し、特に無加温出芽の場合、熱源は「太陽」とした上で、ラブシート、シルバーシートは出芽までは地温上昇を防ぐための遮断資材として、出芽後は一定温度を保つための保温資材として効果的に使うことを強調。その中で地温計の利用を提案、ハウス内の温度で判断するより、地温計を利用し、育苗箱の温度が何度になっているかで、被覆加減を判断するほうがより効果的とした。
(日本農業新聞)

○3月21日(火) 北海道、東北で強風
 北海道の東海上の低気圧が発達しながら北上した影響で、20日は北海道や東北で強い風や雪を伴った大荒れの天気となった。低気圧は次第に日本付近から遠ざかるが、気象庁は北日本では21日昼前までは暴風雪や高波への警戒を呼び掛けている。中心気圧が台風並みの低気圧の影響で、20日は各地で強い風となった。青森県・八戸で午後1時20分に最大瞬間風速35・7メートルを記録したほか、宮城県・石巻で31・7メートル、岩手県・大船渡で31・1メートル、仙台で31メートル、北海道・浦河で30・6メートルなど、北海道、東北の各地で風速30メートル以上の強風となった。
(日本農業新聞)

○3月22日(水) 水稲の登熟障害回避へ 疎植などが効果 島根県農技センター
 島根県農業技術センターは、「コシヒカリ」の高温期の登熟障害を避けるには疎植・無窒素の元肥で中間追肥が有効との研究成果をまとめた。今後2年間の実証試験を行い、技術の確立を目指す。同センターは2003年度から、@疎植と無窒素の元肥、中間追肥を組み合わせた中間追肥区A元肥・穂肥の慣行区B元肥・穂肥の多肥区の3区を設け、3年間にわたって登熟障害を避ける方法を探ってきた。中間追肥区は元肥に窒素肥料を施さないので初期成育が抑えられ、疎植効果で登熟期の受光態勢を改善する。窒素成分は移植して25日後に10アール当たり4キロを施し、穂肥は施さない。この結果、元肥、穂肥慣行区の乳白粒出現割合は2・9%、元肥、穂肥多肥区では8・7%となったのに対し、中間追肥区は1・9%だった。作物グループの月森弘主任研究員は「地力との関係もあり、どこでも導入できる方法ではない。適応地帯の検討と中間追肥の省力化が必要だ。指導指針に掲載されるように技術を早く確立したい」と話す。県は登熟期の高温を回避するために遅植えを勧めているが、十分な効果は上がっていない。
(日本農業新聞)

○3月22日(水) 強い水稲苗作ろう 基本作業を確認 JAいわて花巻部会が講習会
 統一した栽培に取り組み、信頼される花巻米を作ろうと、JAいわて花巻とJA水稲部会は10〜22日、15会場で水稲育苗講習会を開いている。生産者約1500人が参加し、健苗作りを確認した。16日、花巻市石鳥谷町のJA石鳥谷支店で開いた講習会には150人が参加。JAの営農指導員が講師となって、使用農薬が限られていることから、農薬使用の再確認と、発芽時の温度設定に留意することなどを伝えた。安全・安心な農産物が求められている中、異品種混入の防止や栽培履歴を記帳することなどを強調し、「育苗は安心・安全な米作りのスタート。基礎作業を怠らず強い苗を作りましょう」と呼び掛けた。
(日本農業新聞)

○3月23日(木) 「つがるロマン」弁当・おにぎり 県内コンビニで限定発売 青森県産米需要拡大推進本部
 青森県産米需要拡大推進本部は20日、県内のコンビニで県産米「つがるロマン」を使った弁当とおにぎりを限定販売した。青森米本部と県内のコンビニエンスストア「サークルK・サンクス」とタイアップし、大好評だった昨年の11月に続く、第2弾となる。今回発売されたのは、和風幕の内弁当498円、鶏の空揚げや卵焼きなどおかずの付いた3個入りのおにぎり350円、2個入りおにぎり250円の3種類(いずれも税込み)。このうち和風幕の内弁当は、県産の「つがるロマン」のおいしさを味わってもらおうと、ご飯を通常よりも多く240グラムにし、ボリューム感を出すなど工夫している。
(日本農業新聞)

○3月23日(木) 「純米ぱん」首都圏へ 冷・解凍技術を共同開発 秋田県内業者と秋田県総食研
 県総合食品研究所と県内の製粉、製パン業者などでつくる「米加工食品研究会」(会長・淡路徹淡路製粉社長)は二十二日、昨年秋に県内で販売を始めた県産米100%使用の「あきた純米ぱん」の県外出荷に向けた冷凍・解凍技術を共同開発したと発表した。県産あきたこまちで作ったパンはもちもちした食感が特長。食感や風味を保つために、冷凍時の乾燥を防ぐ包装ビニールの厚さや、中まで解凍できる最適な時間、オーブン内のパンの置き方などを研究した。家庭からベーカリーまで焼きたての味を楽しめるように手法をマニュアル化した。米粉は小麦と比べ、材料コストが割高になるのが課題だが、保存技術の確立によって、大量生産とコストダウンが期待できる。今後、首都圏などの大量消費地に出荷し、高級志向の固塊の世代をターゲットしに販売する。「純米ぱん」として商標登録を申請中。同研究会は「首都圏で県産米の純米ぱんのおいしさが認められれば、本県やこまちのネームバリューが一層高まる。県産米の利用拡大にも貢献したい」としている。
(秋田魁新報)

○3月24日(金) 落札率6割を維持 実需の低価格志向鮮明に 05年産東北の大豆入札
 東北農政局は23日までに、東北の2005年産大豆の入札状況などをまとめた。今月8日に行った9回入札までの落札平均価格は、60キロ6646円で、全国平均に比べ425円安かったものの、落札率は全国より高い6割を維持。実需者の低価格志向も鮮明に表れた。1回の落札価格は6577円で全国に比べ1367円安かった。落札率は83%と全国を28ポイント上回った。主力品種が上場された6回には、東北産の価格が7021円に上がり、全国の7189円に近づいた。このため落札率は32%にまで落ち込み、全国の落札率42%を下回った。品種よりも価格の安さが実需者を引き付ける実態が明らかになった。岩手産大豆にこだわる豆腐メーカーの平川食品(岩手県矢巾町)の日配品事業部、昆真弘部長は「実需者が価格の安い大豆を求めているのは事実だが、品質も重視している。良い原料には必ず需要がある」と強調。生産者と実需者が連携を一層深める必要性を訴えた。収穫量は前年産に比べ24%増え5万1100トン。天候に恵まれ10アール当たり収量も149キロと平年の97%まで回復した。秋田は収穫量で189%、10アール当たり収量で202%と前年を大きく上回った。山形でも10アール当たり収量で136%と増加した。ただし、東北全体の1、2等の比率は42%(1月末現在)で技術向上に課題が残った。04年度の全国豆類経営改善共励会で生産局長賞を受賞した秋田県大館市の種子大豆生産者、中田好雄さんは「手間を掛け、基本に忠実に栽培すれば、収量は伸び、品質も必ず向上する。防除・収穫の適期を見極めるのがポイントだ」と話す。中田さんの10アール当たり収量は、308キロ。約96%が種子に合格した。
(日本農業新聞)

○3月24日(金) アイガモ農法で種もみ温湯消毒 青森・JA木造町
 JA木造町おいしいごはんを作る会は17日、中村邦臣会長ら11人の会員が集まり、アイガモ農法米「つがるロマン」の種もみを温湯消毒した。この消毒方法は、種もみの表面に付着している「ばか苗病菌」を死滅させることが狙い。昨年は湯の温度が高く発芽に問題が出たため、今年が温度計で約60度に調整した湯に、10分間種もみを浸し、直ちに水洗いし、種もみの表面温度を下げて発芽障害を防いだ。今年は、約4ヘクタールの水田に作付け、約400羽のアイガモを放しアイガモ農法を実施する。今回はそれに使用する種もみ、230キロを温湯消毒。時間を計測する県西北地方農林水産事務所の海老名博史技師立ち会いの下で、作業を手際良く進めた。
(日本農業新聞)

○3月25日(土) 雪解けにらみ種もみ塩水選 青森・JAつがる弘前外崎営農組合
 JAつがる弘前の外崎営農組合は23日、今年産の水稲作業の始まりを告げる種もみの塩水選を行った。大雪の影響で津軽地方の春作業が遅れる中、管内のトップを切り、弘前市新里地区で作業がスタートした。当初は、約20人の組合員が委託分を含む約1000キロの種もみを、比重1・13の塩水に浸し、浮かんでくる実入りの悪いものを網で取り除き、用水路で塩水を洗い流す作業を繰り返した。中川政敏組合長は「今年の種もみは浮かんでくるものが少なく、良い品質だ」と話し、作業を見守った。塩水選は、例年より5日ほど遅れており、昨年に続き雪解けが遅れている点についても「播種(はしゅ)は4月中旬を予定しているが、状況を見ての作業になる。早く雪が解けてほしい」と話している。
(日本農業新聞)

○3月25日(土) 基本技術の励行を再確認 秋田市上新城地区水稲種子組合
 秋田市上新城地区の水稲種子組合は17日、JA新あきた旧上新城支店で水稲種子栽培の研修会を開いた。集まった22人の構成員は、県普及指導課職員から栽培のポイントなどの説明を受けた。2005年度の水稲種子の生育は良好だったが、全県的にばか苗病の発生が多く見られ、播種圃場(ほじょう)としても大きな問題となった。それを踏まえ、06年度の栽培ポイントとして、基本技術の励行、防除基準の徹底、周辺圃場の生育状況の確認の3項目を挙げた。水稲種子組合では、高品質な水稲種子の安定生産を目指し、06年度は、作付面積50ヘクタール、品種「あきたこまち」を計画している。
(日本農業新聞)

○3月29日(水) 台風表示方法変えます 暴風域の色分けも 気象庁
 気象庁は二十八日、二〇〇七年の台風から導入する台風情報の新しい表示方法を発表した。これまでの表示方法に加え、暴風警戒域の範囲を分かりやすくする表示方法を取り入れるほか、暴風域に入る確立を色分けして示した図も新たに発表する。同庁は〇七年の台風から、二十四時間先までの台風予報を現在の十二時間刻みから三時間刻みに細かく発表する。三時間ごとの予報では予報円などが重なり、分かりにくくなるため、表示方法の変更を決めた。表示の変更は一九八六年以来。基本的な表示方法は変えないが、進路の予報円と暴風警戒域の円が重なり見えにくい場合、一部予報時刻の表示を省略する。それでも見えにくい場合、暴風警戒域を円ではなく範囲で示すことで、予報円のみを円で示す。また追加的情報ながら、七二時間先まで暴風域に入る確立を色分けし示した図も表示する。
(日本経済新聞)

○3月29日(水) 秋田小町≠ェコメ拡販 農家の女性、電話セールス 利光・JAうご
 コメ通信販売大手の利光(東京)と秋田県羽後町のうご農業協同組合(JAうご)は農家の女性によるコメの電話セールスを六月をメドに始める。扱うのは同農協が生産する「天恵米あきたこまち」。通常のあきたこまちの二倍近い価格だが、化学肥料をほとんど使わないなど栽培方法を工夫しており、味や食感がよいとされる。JAうごの建物内にコールセンターを設置。セールス講習などを受けた二十人程度の農家の女性が秋田弁でセールスする。コメ生産者が組織だって消費者に売り込むのは珍しい。首都圏に住む秋田県人会や利光の顧客を対象に営業を始めるが、徐々に対象を広げる。「天恵米あきたこまち」は価格が五キロ五千円、十キロ九千五百円(配送費込み)。同農協だけで生産しているコメで、銘柄の管理を徹底、品質保証も付けている。注文を受けてから精米して宅配便で発送する。翌日か翌々日に届くようにする。決済や配送は利光が手掛ける。
(日本経済新聞)

○3月31日(金) 全国で2キロ増 06年産米10アール平年収量 農水省
 農水省は、2006年産米の10アール当たりの平年収量をまとめた。気象条件が平年並みに推移すると仮定した場合に予想される収量で、全国平均では10アール529キロと前年産より2キロアップ。茨城県や山梨県は、作付け品種の変化などで5キロ増えた。1979年から05年までの米の収量、気温や降水量などの気象データを活用、栽培技術の向上といった要素も加味して推計した。06年産米の作況指数を出す際の基準値や、凶作時に農家に一定額を支払う水稲共済の基準収量になるほか、07年産の生産目標数量を面積換算して農家に配分する際に活用される。

2006年産米の平年収量
(かっこ内は対前年産増加分=s)
都道府県収量
(s/10a)
青森580(0)
岩手533(0)
宮城530(3)
秋田573(0)
山形594(0)
福島537(1)
全国529(2)
(日本農業新聞)

 
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