水稲冷害研究チーム

2006年東北稲作動向



 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業研究センター情報資料課田中課長さんにご協力をいただいています.


7月

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○7月1日(土) 前月比7%高に 北海道産に人気集中 6月の入札
 日本特産農産物協会は30日、2005年産大豆の6月の入札結果を公表した。平均落札価格は60キロ7490円(税込み)で、前月比7%高(前年同月比39%安)となった。落札残は6割と依然盛り上がりに欠けるが、北海道産「とよまさり」で1万円を超えるなど特定の銘柄で動きが出てきた。
(日本農業新聞)

○7月1日(土) 水稲、回復基調に 中干し必要な水田も 6月30日現在 各県調査
 東北地方の水稲の生育は、おおむね平年並みに回復していることが、6月30日までの各県の調べで分かった。上旬から中旬までの天候不順が影響したが、下旬になって天気は持ち直しており、草丈、茎数など平年並みに近づきつつある。青森は中旬までの低温や日照不足の影響で、3日程度遅れていた。しかし下旬は好天が続いたため、生育は回復基調にある。秋田も分げつ数の減少などがあったが、現在は平年並みに持ち直した。県では早急に中干しをするよう呼び掛けている。岩手もほぼ平年並みに回復した。宮城は順調に生育している。10日前の調査では、5日程度遅れていたが、ほぼ全域で平年並みに回復した。中干しの時期を迎えている地域もある。山形は、生育は平年並み。出穂は平年より早まると県では予想している。中干しを10日ごろまでに終え、適期に穂肥をするよう呼び掛けている。福島は27日現在で、2〜3日遅れている。ただ茎数、草丈は浜通り、中通り地域で平年並みで会津ではやや長めとなった。
(日本農業新聞)

○7月1日(土) 品質良好で「合格」 「ナンブコムギ」採種圃 岩手・一関市
 岩手県内で栽培される「ナンブコムギ」の種子栽培を委託されている一関市のアグリパーク舞川は6月28日、採種圃場(ほじょう)で第2回審査会を受けた。審査員6人が4ヘクタールの圃場をくまなく巡回審査した結果、品質良好で「合格」の判定が出た。審査は、主に異種・異品種・変種混入や病害の有無、畦畔(けいはん)の除草管理などを巡回しながら調べ、総合的に評価した。
(日本農業新聞)

○7月4日(火) 「減農薬天日米」230トン 履歴記帳など指導 岩手・JAとおの
 JAとおの水稲生産部会は6月30日、遠野市で減農薬米栽培研修会を開いた。約70人が、安全性を高めた減農薬の米作りを学んだ。減農薬米は、農薬の使用回数削減を義務付けて栽培する。今回は「減農薬天日米」の栽培も指導した。研修ではJAの担当者が、生産履歴を証明する栽培履歴記録簿の記帳内容などを報告。中央農業改良普及センター遠野普及サブセンターの和野重美農業普及員が、農薬の種類や使用基準、はせ掛けの水分調製などを指導した。
(日本農業新聞)

○7月4日(火) 500ヘクタールに「米の精」 こだわり米作付けへ JA・秋田おばこ
 JA秋田おばこ「米の精栽培研究会」は6月29日、大仙市のホテルで総会を開いた。今年は、生産者386人で500ヘクタールの水田に「米の精」こだわり米を作付けする。総会では、栽培基準・集荷要領などの説明のほか、2005年度事業報告と06年度事業計画を協議し、承認した。「米の精」こだわり米は、「あきたこまち」を有機肥料100%で栽培したもの。
(日本農業新聞)

○7月4日(火) 6月は日照不足 気象庁
 気象庁は3日、6月の気候を発表した。日照時間は北日本と南西諸島で平年に比べ18〜19%少なかった。特に北海道日本海側は平年の71%で、1946年に観測開始してから3番目の少なさだった。関東甲信も平年の83%にとどまった。一方、梅雨前線が日本列島南岸に位置することが多かったため、北陸の雨量は平年の45%と観測開始後2番目という記録的な少雨となった。同庁によると北日本は6月前半はオホーツク海高気圧が勢力を強めたのが影響、後半は梅雨前線の影響で天気が崩れる日が多かった。気温は全国的に、前半は平年に比べ高く、後半は低かった。月全体の平均気温は北日本は平年並み、東・西日本は高く、平年を0・6度上回った。例年7月中旬となる沖縄、奄美以外の「梅雨明け」の時期について、「平年よりも極端に遅れることはない」としている。
(日本農業新聞)

○7月4日(火) らしさ≠ネく 梅雨前半終了 東北
 東北の梅雨前半戦は少雨傾向。南部は六月九日、北部は十五日に梅雨入りした東北の六月の降水量は、福島を除いて平年を下回った。梅雨前線の北上はいよいよ今週末ごろから本格化する見通しだ。各県庁所在地の梅雨入りから六月三十日までの降水量は青森、盛岡、秋田はいずれも平年の四〜五割で、仙台と山形も七割。三〇ミリ前後の降雨を三回記録した福島だけは平年を上回った。
 仙台で六月六〜十八日に平年の20パーセントにとどまるなど、太平洋側を中心に5月以降続いていた日照不足も、6月下旬の梅雨の中休みで一息ついた。六月の日照時間は青森一三八・一時間(平年の76パーセント)、仙台一〇六・六時間(83パーセント)まで回復し、その他も平年並みか平年以上になった。
 平年の梅雨明けは南部は二十三日ごろ、北部は二十七日ごろで、今後の降水量、気温、日照時間のいずれも平年並みで推移すると見込まれる。管区気象台は「全体で見れば、農作物に深刻な影響を与えるような気候にはならないだろう」と話している。
(河北新報)

○7月5日(水) 田んぼの生き物観察 環境保全型稲作へ結束 宮城・JAみどりの
 環境保全型農業を推進するJAみどりのは1日、JA沼部支店で3回目となる「田んぼの生き物観察フォーラム」を開いた。農業者や消費者、JA関係者ら50人が参加した。特定非営利活動法人(NPO法人)「田んぼ」の岩渕成紀理事長ら4人のパネリストが、環境保全型稲作と田んぼの生き物が密接な関係にあることを実践報告。食物連鎖による害虫の天敵効果や環境指標、心の豊かさや伝統文化など、水田が持つ多面的機能の再構築について理解を求めた。その後、生き物と共存する環境づくりに取り組む大崎市田尻の北小塩地区の水田で、生き物観察を行った。多種多様な生き物を観察し、環境保全型農業の実現には地域の結束が必要であることを確認した。
(日本農業新聞)

○7月6日(木) 出穂期 平年並み いもち、カメムシ防除を 農政局が稲作中間検討会
 今年の水稲の生育状況を確認し、今後の適切な技術指導に結び付けようと、東北農政局は5日、仙台市内で稲作中間検討会を開いた。各県とも融雪の遅れや6月中旬までの低温日照不足の影響で若干遅れがあるものの、ほぼ平年並みの生育に戻りつつあることが報告された。これまでの生育は、太平洋側を中心に6月に入り低温、少照で推移したため、中旬までは生育の遅れが拡大した。しかし下旬は好天に恵まれ生育も回復基調となり、平年から3日前後の遅れにとどまっている。今後の気象予報では、気温、降水量、日照時間ともほぼ平年並みで推移する可能性が高い。このため、出穂は宮城県の北部平たん地域で8月5〜13日を見込むなど、「平年並みから若干早まる」(東北農研センター)と報告された。各県とも、「売り込みできる米作り」(青森)など、高品質米生産と気象変動に強い米作りを念頭に置いた。このため、カメムシ類の防除に向け、出穂前10日までの畦畔(けいはん)の草刈りや、穂いもちなど病害対策に万全を期すよう呼び掛けている。中間検討会は、6県の行政、試験研究機関、東北農研センター、仙台管区気象台の関係者が出席した。
(日本農業新聞)

○7月7日(金) 大麦検査始まる JA岩手ふるさと
 JA岩手ふるさとは6日、県内のトップを切り今年産大麦の検査を水沢地域センターで行った。奥州市内の営農組合と農家が6月下旬に収穫した大麦「ファイバースノー」で、乾燥調整した約9トンをJAの農産物検査員が検査した。等級の格付けは、1等が約8・5トン、2等が0・5トンと平年並みの等級を確保した。小野寺忠治検査員は「今年は、春の降雨量が平年にくらべ多かったが排水対策で乗り切った。天気も好転しているので最終的には量、質とも平年を上回る見通し」と話している。
(日本農業新聞)

○7月7日(金) 日照時間平年下回る 水稲への影響懸念
 県内で日照時間が平年を下回る天候が続き水稲への影響が懸念されている。気温は平年を上回り、雨天や曇天により湿度が高く、水稲の葉いもち病発生条件となっている。県病害虫防除所では県南の一部では既に発生が確認され、県央でも8日〜10日ころの発生を予報。6月26日現在の水稲生育は、ほぼ平年並みとなっていたが、いもち病、生育への影響も心配されている。盛岡農業改良普及センターの藤澤修普及課長は「日照不足が続けば生育の停滞、いもち病の発生、収量にも影響してくる。」と話している。
(盛岡タイムス)


 
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○7月11日(火) 米は0・4ppmに カドミ国際基準 コーデックス委員会
 農水、厚生労働両省は10日、食品の国際基準値を決めるコーデックス委員会の総会で、米に含まれるカドミウム基準値が精米で1キロ当たり0・4ミリグラム(0・4ppm)と原案通り採択されたと発表した。国内では食品衛生法の基準で、玄米で1ppm以上含むものは焼却処分している。0・4ppm以上1ppm未満含む玄米は、工業用ののり原料に使い、食用にしていない。
(日本農業新聞)

○7月11日(火) 葉いもち警戒 病害虫発生予報第4号
 農水省は10日までに、今年度の病害虫発生予報第4号を発表した。6月の日照不足の影響で水稲の葉いもちが発生しやすい状態が続いている。同省は早期発見・早期防除を呼び掛けている。葉いもちは南関東の一部で発生が多く、北海道、北関東、甲信、北九州の一部でやや多い。6月中旬以降、いもち病の感染しやすい環境が続いている。同省は、都道府県の防除所で発表している葉いもちの発生予報を参考に、水田を見回るよう促している。また、窒素過多で感染が助長されるため、適正な肥培管理も求めている。早期水稲では、南九州の一部で斑点米カメムシ類の発生も多いと予想。潜伏先となっている水田周辺のイネ科雑草やイネ科牧草を出穂期15日前までに刈り取るよう呼び掛けている。
(日本農業新聞)

○7月13日(木) いもち追放 あぜみち相談会に2500人 JAいわて南
 いもち病の早期発見と適切な防除をと、岩手県のJAいわて南は12日、あぜみち相談会を管内で開いた。いもち病拡大が懸念される中で、JAの営農指導員が「穂いもち病防除を徹底し、カメムシにも注意を払ってもらいたい」と説明した。6月中旬以降の降雨と曇天の影響でいもち病の感染しやすい環境が続いている。11日の圃場(ほじょう)調査(管内30カ所)では、いもち病の発生圃場数、発生率とも昨年より多い結果となった。
(日本農業新聞)

○7月13日(木) 1等米比率向上へ 最適株数など見極め JAみやぎ仙南水稲部会
 JAみやぎ仙南水稲部会は、1等米比率の一層の向上を図ろうと、今年度から試験圃場(ほじょう)を設置した。圃場に合わせた適切な株数・植え付け本数を見極めるなど4つの試験を管内22カ所で行い、品質対策に役立てていく。試験は大河原農業改良普及センターと古川農業試験場が、JAと連携しながら行う。試験は@株数と植え付け本数の最適化A有機質肥料による最適な追肥方法B根の活力を高める水管理C被害軽減に向けた実態調査の4項目。
(日本農業新聞)

○7月13日(木) 小麦、全量が1等 「ナンブコムギ」初検査 JAいわて中央
 県内のトップを切り、今年産小麦の初検査が11日、紫波町のJAいわて中央で行われた。「ナンブコムギ」97トンが検査され、全量1等麦に格付けされ、上々の滑り出しとなった。 検査を担当した谷村信雄検査員は「今年産小麦は昨年と比べ、粒も大きく、そろっていて品質が良い」と話した。JA管内の小麦作付面積は1135ヘクタールで、約2000トンの収量を見込んでいる。
(日本農業新聞)

○7月13日(木) 日照不足 気がかり 水稲2、3日遅れ 岩手県内
 県内は七月に入ってから全域で曇りや雨が続き、日照時間が少なく、農作物への影響が懸念される。盛岡地方気象台によると、今月上旬は梅雨前線や低気圧の影響で、日照時間が極端に少なかった。一〜十日の日照時間は盛岡十一・三時間で平年の27%にとどまり、宮古は二・九時間で同6%、大船渡は六・二時間で同14%だ。今後も梅雨前線の影響で日照時間は少ない見込みという。県中央農業改良普及センターによると日照不足による生育への影響は、まだ深刻ではないが、今後悪天候が続くと、病害虫の発生など影響が出てくる恐れがあるという。同センターがまとめた十日現在の水稲の生育状況は、茎数、葉数とも平年をやや下回る。平年より二、三日遅れだ。地域別では北上川下流と上流はほぼ平年並みだが、東部は三〜五日ほどの遅れ、北部の沿岸地域は一週間ほど遅れているという。春先の低温が影響し、当初から遅れ気味だった水稲の生育は、六月の好天で一時回復したものの、今月に入って足踏み状態だ。同センターの一守貴志上席農業普及員は「水稲の生育は県南部は平年並みだが、北に行くほど遅れている。まだ収穫に影響する遅れではないが、曇りや雨が続けば、いもち病など病害虫が発生しやすい条件となる。カメムシ対策として水田の周りの草刈りを徹底するほか、生育に合わせた水の管理など徹底してほしい」と強調する。
(岩手日報)

○7月15日(土) 追肥時期など確認 54カ所で水稲講習 青森・JA十和田市
 JA十和田市は11、12の両日、管内54カ所で第2回水稲現地講習会を開き良品質米生産に向けた追肥管理や病害虫の防除のポイントなどを確認した。12日、赤沼地区で開かれた講習会では、JAの沖沢和幸営農担当が「6月の低温の影響で平年に比べ草丈はやや短め、茎数はやや多めの状況。2、3日生育が遅れている」と植え付け後の状況を説明した。今後の管理のポイントとして、@追肥は幼穂形成期を確認し、葉色が淡くなったら行うA葉色が淡い「まっしぐら」は過剰追肥に気を付けるBカメムシ対策として、穂ぞろい期の防除、畦畔(けいはん)と農道の草刈りは出穂2週間前(7月20日ごろ)までに終わらせるなどと呼び掛けた。
(日本農業新聞)

○7月15日(土) 北、東日本で日照不足 気象庁
 気象庁は14日、7月に入ってから全国的に日照時間が少ない状況が続いているとの気象情報を出し、農産物の管理などに十分注意するよう呼び掛けた。特に東日本以北で日照不足が深刻だ。同庁によると、1〜13日までの日照時間は、青森では平年の38%、仙台で44%と少ない。同庁は「向こう2週間も日照不足が続く」としている。日照不足の傾向は全国的に5月以降現れた。6月中旬以降に一度回復したものの、7月に入ってから全国的に日照時間が足りない状況が続いている。
(日本農業新聞)

○7月17日(月) 岩手北限の大麦 青森で 初収穫、上々の出来 青森・六ヶ所村農業公社が実験栽培
 地場産の長芋焼酎「六趣」に使う醸造用大麦の栽培実験をしている青森県六ヶ所村農業総合公社は、同村の大麦畑で初収穫作業をこのほど行った。同大麦は岩手・秋田県が北限とされているが、出来は上々。大麦は、長野県が開発した耐寒性の強い「六条大麦ファイバースノウ」。六趣は、同村産の長芋が主原料だが、こうじとして大麦を使うほか、長芋だけでは足りないでんぷん質を補うためにも使う。
(岩手日報)

○7月18日(火) 米実需者と結び付き強化 すし、弁当用へ売り込み JAいわて南
 岩手県のJAいわて南は、米卸など実需者との結び付きを強化している。既に、天日米や木酢米など独自の栽培法で販路を確保。今年産は東京、大阪、熊本の米卸と話し合って、すしや弁当などの中食(なかしょく)や飲食店で提供する米を売り込んでいく。今年産は「ひとめぼれ」に加え、県のオリジナル品種「どんぴしゃり」を業務用として米卸に売り込む考えだ。
(日本農業新聞)

○7月18日(火) 水管理・防除を徹底 良質米生産へ現地指導 青森・JA八戸広域
 JA八戸広域は11、12の両日、水稲現地講習会を開いた。三八地域県民局地域農林水産部普及指導室の船水秀樹主査が、生育状況や今後の予測、栽培管理のポイントを説明した。この中で「生育状態と気象変動に応じた水管理で、障害不ねんを防止する。葉いもちの早期発見・早期防除で、穂いもちの感染、拡大を防ぐ。カメムシ対策として、出穂2週間前までにあぜの草刈りを行い、穂ぞろい期7日から10日後に薬剤散布をしよう」と呼び掛けた。
(日本農業新聞)

○7月19日(水) 耕畜連携で低コスト有機農業 稲わらを地域内循環 福島・大玉村の部会
 稲わらを地域の畜産農家に供給し耕畜連携を進めようと、福島県大玉村の大玉わら部会は、わらの流れをシステム化している。2001年4月、大玉村の水稲農家3戸に酪農家が参画し大玉わら部会を設立した。部会では、稲刈り直後に契約農家の水田で溝を掘り、乾田化した上でわらを反転し乾かす。乾燥させロールにした上で、運送会社に委託して農家に運ぶ。受託面積は50ヘクタールに上る。わらを集めた農家には、堆肥センターでつくられた堆肥を還元する。この結果、他地区からわらを買っていた家畜農家が、低コストで地元のわらを購入できるようになった。今後は集落営農を視野に入れ、作業効率を向上させ、わらの収集を団地化する方針だ。
(日本農業新聞)

○7月19日(水) 宮城に低温注意報 深水管理徹底呼びかけ
 仙台管区気象台は18日、宮城県に低温注意報を出した。ここ数日、最低気温が17度以下になるところがある見込みで、水稲では、幼穂形成期に入り、減数分裂期を迎えることから、低温による障害の発生が心配される。これを受けて、県米づくり推進本部は同日、低温時の深水管理(水深10センチ以上)を徹底し、幼穂を保温し、障害不稔発生の防止を呼び掛けている。同気象台では、低温と日照不足にかかわる東北地方の気象情報も発表。1〜17日までの観測値で、山形県新庄市の日照時間は13・8時間と、平年の19%、酒田市では日照時間16・6時間、平年の20%となった。このほか、福島県会津若松市では、日照時間27・2時間で平年比34%、秋田市の日照時間は29・8時間で平年比35%。水田など農作物の管理を徹底するように注意を促している。
(日本農業新聞)

○7月19日(水) 葉いもち・カメムシ類で注意報 岩手県病害虫防除所
 岩手県病害虫防除所は18日、葉いもちとカスミカメムシ類に関する注意報を発表した。調査は7月上旬から中旬にかけて実施した。葉いもち病は県内に広く確認され、例年より早い発生。特に県南部は坪状に発生している圃場(ほじょう)が多く、適期防除の徹底を呼び掛けている。また、カスミカメムシ類は、イネ科植物が主体の転作牧草地や水田畦畔(けいはん)での発生が急増している。斑点米の多発が懸念されるため、出穂15〜10日前の草刈り徹底を呼び掛けている。
(日本農業新聞)

○7月19日(水) 手作り豆腐が人気 県産100%「だいず工房」 JAいわて南
 JA岩手南が出資する株式会社「だいず工房」の手作り豆腐が、「豆の香り、こくがある」と評判だ。県産大豆100%の天然にがりで仕上げる。「一関市産大豆だけ」の予定だったが需要に追いつかず、今では県内産に枠を広げる。商品名は「たんぱく宣言」。寄せ豆腐、油揚げ、がんもどき、京がんもなどもある。6月下旬の1週間だけ、青豆品種「青丸くん」の寄せ豆腐を発売し好評だった。問い合わせは、だいず工房、(電)0191(33)1115、ファックス0191(33)1116。
(日本農業新聞)

○7月19日(水) 農薬節減で売れる米づくり 青空教室に100人 青森・JA津軽尾上
 農薬節減(クリーンライス)栽培と食味・品質の均一化で「売れる米づくり」の確立を図ろうと、JA津軽尾上は12日、管内の4カ所で水稲青空教室を開き、生産者約100人が参加した。同JAは、2003年から農薬節減栽培に取り組んでいる。教室では、山口博之営農指導員が、「草丈、茎数、葉数とも平年より3、4日程度遅れている。幼穂形成期は17日ごろと予想される」と生育状況を説明。今後の管理として、@追肥は幼穂形成期を確認して、葉色が淡くなってから行うA幼穂形成期になったら気温に関係なく10センチ以上の深水管理をするBカメムシ防除対策として7月26日まから8月末までは草刈りはしないなどと説明した。
(日本農業新聞)

○7月20日(木) 低温と日照不足注意 県が臨時農業生産情報 青森
 県「攻めの農林水産業」推進本部は十九日、今後一週間ほど、寒気の影響で気温が低く平均気温が平年を二度以上下回るほか、日照時間が少ない状態が続く見込みであることから、臨時農業生産情報を発表し、対策を呼び掛けた。水稲は幼穂形成期に入り低温の影響を受けやすくなるため、最低気温が十七度以下になると予想されるときには中干しを止め、十センチ程度の深水にして稲を保温する。日照不足などで軟弱徒長の成育となり病害が発生しやすいので、気象や成育の状況を見て防除を徹底する。
(東奥日報)

 
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○7月21日(金) 東北各地で低温 水稲管理呼び掛け 行政
 東北地方は20日、オホーツク海高気圧の影響で冷たいヤマセが吹き、各地で最高気温が20度を下回った。低温傾向は1週間は続く見通しで、指導機関は技術指導を出して注意を呼び掛けている。青森県、岩手県、宮城県が相次ぎ低温時の技術対策を発表した。岩手は18日幼穂形成期を迎え深水管理の徹底を呼び掛けた。水稲生育は平年より2,3日遅い状況。減数分裂期前後に低温が予想される場合は10センチ以上の深水を確保し、17度以下が予想される場合は15センチ以上が必要としている。宮城県はすでに幼穂形成期に入っており、平たん部の「ひとめぼれ」は、24日前後に減数分裂期を迎える。仙台管区気象台は現在、宮城県に低温注意報を出して警戒を呼び掛けている。県米づくり推進本部は「水深10センチ以上を行って幼穂を保温し、障害不稔(ふねん)の発生を防ぐように」とし、水田の巡回を徹底指導している。
(日本農業新聞)

○7月21日(金) 低温・日照不足・葉いもち 米どころ厳戒態勢
 低温と日照不足が続いている東北地方は、指導機関が水稲の深水管理の徹底に乗り出した。宮城県古川農業試験場は「気温が低い状況が続いているため、深水管理をすると同時に、水田を頻繁に見回り、いもち病が発生してる場合は、すぐに防除してほしい」と呼び掛けている。福島をはじめ岩手、山形では葉いもち注意報を出して警戒。低温に対しては、青森県が19日に臨時情報を発表。太平洋側を中心に低温・日照不足が続く見通しで、最低気温17度、最気温20度以下が予想される場合は10センチ以上の深水管理を呼び掛けている。宮城県は20日、生育状況を調査したが、現時点では順調な成育で、低温、日照不足の影響は出ていない模様。
(日本農業新聞)

○7月21日(金) 麦検査好スタート 「ナンブコムギ」全量1等 JA新いわて
 盛岡市玉山区のJA新いわてで19日、今年度初の小麦検査が行われ、検査を受けた「ナンブコムギ」26トン全量が1等に格付けされ、好スタートを切った。検査を受けた小麦は、JA管内の東部地区で生産された「ナンブコムギ」26トンと「ゆきちから」21トンの47トン。「ゆきちから」は1等57%で、43%が整粒不足による2等だった。
(日本農業新聞)

○7月21日(金) 長雨や日照不足 農作物への影響防げ 福島県
 県内で梅雨前線の活発化による日照不足と雨が続き、農作物の成育に影響が広がっている。今月の日照時間は平年の二〜四割程度にとどまっている。水稲に成育の後れ、病害虫の発生が確認されている。福島地方気象台は今月いっぱいは曇天が続くとみており、県やJAなどは栽培指導に懸命だ。県によると、県内の水稲の生育は平年より遅れている。さらに葉いもち病が発生する恐れがあるとして二年ぶりに注意報を発令した。
(福島民報)

○7月21日(金) 広野で平年の18% 1日から17日までの日照時間
 福島地方気象台によると、今月一日から十七日までの日照時間は福島市で平年の38%の二四・六時間、会津若松市で34%の二七・二時間、いわき市小名浜で41%の二九・六時間、郡山市で46%の三〇・九時間となっており、広野町ではわずか18%の八・九時間にとどまっている。気象台は「今月末までは雨か曇りが続く見込み」としている。
(福島民報)

○7月21日(金) 福島県、技術指導を強化
 県は「日照不足に伴う技術対策」を出し、農作物の管理に対する十分な注意を呼び掛けている。水稲では葉いもち病の防除などを促しており、担当者は「各作物とも注意深い観察を心掛けてほしい」(農林水産部)としている。 (福島民報)

○7月21日(金) 有人ヘリ空散農薬激減 ポジティブリスト制度施行 東北
 東北の水稲栽培で、有人ヘリコプターを使った農薬の空中散布が激減している。昨年、岩手を除く五県で約十六万ヘクタールだった散布量が、今年は七万ヘクタール台となる見通しだ。新たな残留農薬基準のポジティブリスト制度の施行によって、周囲作物への農薬飛散(ドリフト)を防ぐ必要が生じたことから、各地で粒剤の地上散布などに切り替える動きが広がった。
ポジティブリスト制度 農薬や飼料添加物を対象に、一定量の残留基準を超えると農畜産物や加工食品の販売を原則禁止する制度。799品目の農薬と作物ごとに基準を定め、基準値が定められていないものは一律基準(0.01ppm)を設けた。従来の基準は283品目が対象で、それ以外の農薬に規制がなかった。
(河北新報)

○7月22日(土) 幼穂形成期に到達 深水管理徹底呼び掛け 青森県内水稲
 県農林水産部が、二十一日の県議会農林水産常任委員会で報告した県内の水稲の生育状況によると、十九日現在、ほとんどの地域で幼穂形成期に達しており、到達状況は「つがるロマン」「ゆめあかり」とも、三八地域で平年並み、その他の地域で一〜三日程度の遅れとなっている。また今後、一週間ほど低温や日照不足が続く見込みとなっているため、県は十九日付で臨時農業生産情報を出し、深水管理など対策に万全を期すよう呼び掛けている。県農産園芸課によると、この時期、同じように低温が心配されながら、出穂期以降の気温が平年を上回り豊作となった昨年同期と比較すると、県南の成育は上回っており、津軽は遅れ気味という。同課は「今の低温、成育の後れが作柄に結び付くような状況ではない。楽観は出来ないが、最低気温が十七度以下が予想される場合は、十センチ程度の深水にし幼穂の保温に努めるなど、きめ細かい管理で、十分成育を確保できる」としている。
(東奥日報)

○7月22日(土) 水稲冷害の緊急情報 水管理徹底呼び掛け 山形県や農協対策会議
 県や農協団体による緊急の「低温・日照不足に関する農作物技術対策会議」が二十一日、山形市で開かれた。梅雨前線の影響で低温と日照不足がここ数日続く状況を踏まえ、県内全域で水稲冷害の発生が懸念されると判断。県は同日、県内の生産農家に保温的な水管理の徹底を呼び掛ける「技術情報」を発表した。今月の合計日照時間は全県で平年の50%以下、特に庄内と最上が少なく、最上では10%未満となっている地区も出ている。平均気温はほぼ平年並みだが、今後は気温の低い日が続き、梅雨前線の影響で雨の日が多いという。水稲は、まだ大きな被害や影響は確認されていないものの、最も低温に弱い時期の「穂ばらみ期」に入り、山間部や中山間地を中心に、県内全域で冷害を受けやすくなっていると判断した。技術情報では、最高気温二〇度以下、最低気温一七度以下が予想される場合、水深を一五センチ以上に保ち、幼穂を保護することや、葉いもちも早期発見と防除などを呼び掛けている。県生産技術課では「ここ数日間の低温と日照不足に、個々の生産農家がいかに対応するかが、今年の作柄を大きく左右することになりそうだ」と話している。
(山形新聞)

○7月24日(月) 「淡雪こまち」を地域の特産米に 秋田・鹿角直播研究会
 鹿角市と小坂町の農家十一人でつくる「鹿角直播(ちょくはん)研究会」が、県農業試験場育成の低アミロース米品種「淡雪こまち」の試験栽培に取り組んでいる。直播栽培で地道に生産面積を広げながら、冷涼な山間地という地理的条件にマッチした地域オリジナル米としての定着を目指している。「淡雪こまち」は奥羽343号と秋田51号(でわひかり)を交配させた品種で、あきたこまちより出穂が早く、耐冷性もあきたこまち並みにある。栽培時の課題は、いもち病への抵抗性のほか、登熟時の気温でアミロースの含有量や玄米の白濁度合が変化する点。気温が低く推移すれば白濁を抑えられ、外見上普通のうるち米と大差ないことから、できるだけ白濁を抑えることを目標にしている。食味は通常のうるち米よりもアミロースが少ない分、炊いた際に「もちもち感」があるのが特徴。また、冷めても硬くならず、味が落ちない。
(秋田魁新報)

○7月25日(火) 日照わずか3、4割 7月の東北
 仙台管区気象台は24日、低温と日照不足に関する気象情報第3号を発表した。さらに1週間程度、平均気温が平年より2度程度低い日が続くという。気象台によると、最低気温も17度以下になる所もあることから、各県では水稲の深水管理に万全を期すよう呼び掛けている。東北地方は、前線や低気圧の影響で7月に入ってから日照の少ない状態が続いており、福島で平年の32%、仙台は37%になっている。
(日本農業新聞)

○7月25日(火) 「ヒメノモチ」で焼酎 まろやか 香り良し JAいわて中央の子会社
 JAいわて中央の子会社鰍iAシンセラは21日、JA単位では生産量全国一のもち米「ヒメノモチ」を使った「もちモチ焼酎」をJA産直店で発売を始めた。同焼酎は、「もちモチ酒」を仕込んだ際の酒かす400キロを使用。昨年末に昔ながらの手法で仕込み、半年間かけて貯蔵熟成した。もち米特有のまろやかさが特徴的で、香りよく味わい深く仕上がった。また、紫波町が進める資源循環型町づくりに配慮した酒としても注目される。醸造元・旧獅フ輪酒造店の横沢裕子杜氏(とうじ)は「口に含んだときに香ばしさともち米の甘さがあり飲みやすい。ロックや水割りがお勧め」と手応えを語る。価格は、720ミリリットル入り1500円で限定350本。サン・フレッシュ都南店と羽場店で販売する。問い合わせは鰍iAシンセラ、(電)019(639)3400。
(日本農業新聞)

○7月25日(火) アワ作付面積1・5倍 雑穀ブーム続く 05年産生産状況
 農産業振興奨励会は24日までに、2005年産の雑穀の生産状況をまとめた。アワの伸びが目立ち、作付面積は152ヘクタールで前年の1・5倍。収穫量は119トンで、同6割増だった。岩手県JAいわて花巻管内が転作で増えている。ハトムギ、キビ、ヒエ、アマランサスの作付面積は横ばい傾向。都道府県や関係団体からの聞き取りによると、ハトムギの作付面積は333ヘクタール(前年比1%増)、収穫量は497トン(同20%増)。このほか、キビは233ヘクタール(3%増)、200トン(10%増)、ヒエは160ヘクタール(10%減)、420トン(13%増)、アマランサスは41ヘクタール(10%減)36トン(32%減)だった。
(日本農業新聞)

○7月25日(火) 穂ばらみ期 低温懸念 深水管理徹底を 青森県や農協が呼び掛け
 七月下旬に入り県内は低温、日照不足が続き、農作物への影響が懸念されている。県内の水稲は最も低温の影響を受けやすい「穂ばらみ期」に入った。県「攻めの農林水産業」推進本部は二十四日、稲作生産情報を出し、低温時の深水管理やいもち病対策などに万全を期すよう呼び掛けた。出穂まで十五〜七日前に当たる「穂ばらみ期」は、低温に最も弱く、障害不稔(ふねん)も心配される時期。県内の中では例年、出穂が早い西海岸地方の鰺ヶ沢町内でも、十四日現在で平年より六日ほどの成育の遅れが確認されている。青森地方気象台によると、県内は前線の影響で日照不足が続き、各地の七月の日照時間は二十三日現在、平年の二〜六割程度。
(東奥日報)

○7月26日(水) いもち病 13県で注意報 悪天続き平年の倍以上
 農水省によると、25日現在で葉いもち・穂いもち注意報が出ている県は東北、関東を中心に13県で、例年の2、3倍。各県の病害虫防除所は「曇雨天が続くため、進行が早い」と指摘。梅雨明けが遅れていることから、箱施用剤の効き目がなくなることによる拡大を警戒している。穂いもち注意報を出したのは滋賀、群馬、栃木、埼玉、福井、三重、山形、福島、岐阜の各県。各県の防除所は「葉いもちの多少にかかわらず、徹底防除や地域の事情に合わせた防除をするよう」呼び掛けている。 (日本農業新聞)

○7月26日(水) 稲の病害虫に注意を 宮城県、日照不足で対策会議
 天候不順を受け、県は農作物日照不足等異常気象対策連絡会議を設置し二十五日、仙台市で初会合を開いた。連絡会議設置は、水稲の発育期に低温に見舞われた二〇〇三年(作況指数六九)以来、三年ぶり。葉いもち被害が広がっているとして、病害虫の徹底防除を伝えることを確認した。低温に最も弱い減数分裂期のピークは平年より三日遅い八月八日の見込み。今後一週間、最高気温は平年より二度ほど低い見通しだが、「冷害の恐れがあるような極端な低温にはならない」とみている。感染が広がっている葉いもちについては、「菌が感染しやすい日照不足が当面続く」として早期防除を求めた。例年より多いカメムシ類も「まだ幼虫で水田周辺の草刈りが効果的」という。県内は今月一〜二十四日の平均気温が平年並みに推移したが、関東南岸に停滞する梅雨前線の影響で日照時間が平年比で35パーセントにとどまっている。
(河北新報)

○7月26日(水) 福島県内に穂いもち病注意報 日照不足、長雨で3年ぶり
 日照不足と長雨の影響で県内で稲の穂いもち病の多発が懸念されるとして、県病害虫防除所は二十五日、県内全域に同病の注意報を発令した。発令は平成十五年七月以来、三年ぶり。いもち病は日照不足や多湿の状況で発生しやすい。七月に入ってから県内各地で葉いもち病が多発しており、十四日には葉いもち病注意報も発令している。今後穂が付き始めれば、葉から穂に病原菌が感染する危険性がある。穂いもち病が発生すればコメの品質や収量低下に直結する。県は葉いもち病の早期発見に努め、ほかに広がらないように速やかに防除するとともに穂いもち病予防の農薬散布を呼び掛けている。
(福島民報)

○7月26日(水) 福島県内農家に不安の声 穂いもち病注意報発令
 県病害虫防除所が二十五日、県内全域に稲の穂いもち病の注意報を発令したことを受けて、県内農家からは不安の声が出始めている。県は同日に開いた対策会議で、指導の徹底を確認した。県によると特に県南地方で葉いもち病の発生が目立っている。標高が高い飯舘村でも稲作への影響が心配されている。
(福島民報)

○7月26日(水) 山形県が穂いもち注意報 発生しやすい気象条件続く
 県病害虫防除所は二十五日、県内全域の圃場で稲の葉いもちが拡大し、穂いもちの発病が懸念されるとして「穂いもち注意報」を発表した。特に中山間地や最上、北村山地域で、発病程度の高い圃場が見られ、適切な防除を呼び掛けている。同防除所の説明によると、今月十八日から二十日までの巡回調査で、葉いもちの発生圃場率が県全体の32%(平年値26%)と高くなっている。特に、最上や北村山地域の発生の拡大が目立つ。気象予報でも、感染に適した気象条件が続き、穂いもちへの伝染が予想される状況という。穂いもちの防除法は△葉いもち発生圃場ではただちに薬剤防除を行う△出穂直前や穂ぞろえ期は薬剤防除が必要△降雨が続く場合、雨の合間をみて防除することなど、適切な対応を促している。
(山形新聞)

○7月27日(金) ミントの効果、カメムシ阻止 山形県モデル事業進める 山形・上山の水田
 米を天敵のカメムシから守るため、ミントを水田の周辺に植える取り組みが上山市で進んでいる。薄紫色の花が揺れ、上品でさわやかな香りが漂う。減農薬のはえぬきが栽培されている上山市高松。ここがユニークなカメムシよけ事業のモデル地区だ。あぜ道に植えられているのは、ハーブの一種のペニーロイヤルミント。草丈が十五〜四十センチ程度と管理が楽で、根付きがいいため「グランドカバープランツ(地表被覆作物)」として栽培されることも多い。同支庁農業普及技術課によれば、斑点米被害を及ぼすカメムシは、イネ科以外の植物には寄り付かない習性がある。ミントによるカメムシよけ対策は、北海道が先駆けとなり、新潟県上越市でも導入されている。景観の形成にもつながるのがポイントで、高松地区でのプロジェクトは二年目。栽培延長は昨年度の三百五十メートルから千二百メートルにまで延ばした。同課の一戸毎子主任専門普及指導員は「去年は芝も試したが、地表を覆う力はミントの方が上。」と話す。同支庁は今後、カメムシと斑点米の発生状況をほかの水田と比較調査し、苗の栽培管理マニュアルを作成・配布して、他地区にも広げていく計画だ。
(山形新聞)

○7月27日(木) 偏西風が蛇行 豪雪も影響か 専門家ら要因指摘
 九州、四国は二十六日、ようやく梅雨が明けたが、全国的には大幅に遅れている。その上、長野や九州南部などでは記録的な豪雨により、大きな被害を受けた。日照不足も続き、農作物への悪影響が懸念される。専門家は、梅雨明け時期の編西風の蛇行や、豪雪など厳しかった冬の影響を指摘。温暖化との関連をうかがわせるデータもある。
 沖縄や奄美は平年よりも早い梅雨明けだったが、九州、四国は八―十三日遅かった。豪雨に見舞われた九州南部は、気象庁が統計を取り始めた一九五一年以降、四番目の遅さだ。東京も三年ぶりに八月にずれ込む恐れがある。十八〜二十三日の六日間に、宮崎県のえびので一二六四ミリ、鹿児島県の紫尾山で一二三七ミリと、東京の年間雨量に匹敵する雨を記録。長野県の諏訪では、十五―十九日に三九一・五ミリと七月の月間平年降水量の二培を記録した後、観測機器が冠水してしまった。日照不足も深刻。東京都心で七月(二十五日まで)の日照時間の累計が平年のわずか20%の二九・九時間など、各地で観測史上最悪を記録する恐れがあるという。気象庁は「偏西風の蛇行などから、太平洋高気圧とオホーツク海高気圧が拮抗(きっこう)し、梅雨前線が停滞しやすくなったため」と説明する。
今冬は海水温が低下
 東大理学部の山形俊男教授(気候力学)は「この冬が厳しく日本列島周辺の海面水温が低下したことが、梅雨が長引く大きな要因になった」と指摘する。山形教授によると、今年は太平洋高気圧が強まるのが早く一見、梅雨明けが早いパターンに見える。しかし今冬、日本列島の北で高気圧が発達して風が強く、海水をかきまぜるなどしたため海水温が低下した。このため、オホーツク海高気圧の一部が五月に沖縄の西の東シナ海にまで南下し、夏に入っても異常に発達。梅雨前線は、南から太平洋高気圧に押されてもオホーツク海高気圧に阻まれて北上できず、梅雨が長引いているという。地球温暖化との関連をうかがわせるデータも。気象研究所(茨城県つくば市)気候研究部の鬼頭昭雄室長によると、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が約百年後に二倍になると、梅雨入り時期は変わらないのに、沖縄や日本の南で梅雨明けが十日以上遅れるとのシミュレーションがある。鬼頭室長は「今回の長梅雨が温暖化の影響かどうかは分からないが、将来は今年のような梅雨が増えるだろう」と話す。気象庁も、地球温暖化により百年後、梅雨から台風シーズンに当たる六―九月、北陸から九州北部で降水量が20%以上増加すると予測する。 欧州では記録的猛暑
 一方、山形教授によると、インド洋では、太平洋の「エルニーニョ現象」とよく似た「ダイポールモード」という現象が発生し始め、インドネシアやオーストラリアに近いインド洋東側の水温が通常より低下している。これによって生じた気流の影響で、インド北部からベンガル湾周辺地域で大雨となり、ヨーロッパでは記録的な猛暑になっているという。フランスで死者が相次ぐなど欧州で猛暑だった二〇〇三年は、日本では冷夏となった、今後の天候について気象庁は「太平洋高気圧の勢力が強いため八月の気温は平年並みか高く、冷夏にはならない」と予想している。
(秋田魁新報)

○7月28日(金) カメムシ、穂いもちに注意報 岩手
 岩手県病害虫防除所は27日、カスミカメムシ類が多く発生しているため、注意報を出した。斑点米の発生を防ぐため、水稲の出穂10日前までに雑草の刈り取りを必ず行い、穂ぞろい1週間後に薬剤防除の実施を呼び掛けている。岩手県病害虫防除所は27日、穂いもちの注意報を出した。葉いもちの発生が多く、穂いもちが多発する恐れがあるため、徹底した防除を呼び掛けている。
(日本農業新聞)

○7月28日(金) 水稲の深水管理を 県が上北地方を巡回
 七月下旬に入り県内で低温や日照不足が続いたことを受け、県上北地方農林水産事務所(小山田久所長)は二十七日、十和田市など管内の水田地帯を巡回し深水管理の徹底などを呼び掛けた。巡回は二十八日も行う。上北地方では、今月十九日から二十五日ごろまで、ヤマセの影響で平均気温が平年を三、四度下回り日照不足も続いた。現在、十和田市、六戸町、七戸町の「ゆめあかり」が最も寒さに弱い「減数分裂期」にあり、低温が続く場合は十五センチ以上の深水で幼穂を保護するよう指導している。二十七日は、小山田所長や同事務所の職員ら六人が管内の水田地帯を広報車で巡回、生産者に「水管理を徹底し、気温の低い日は十五センチ以上の深水にして障害不稔を防ぎましょう」と呼び掛けたほか、同市晴山地区の水田を視察した。
(東奥日報)

○7月29日(土) 「環境創造型農業宣言」から5年 「2006年度データブック」発行 秋田・大潟村
 秋田県大潟村の農家有志が「環境創造型農業宣言」を発表して5年がたち、この間の動きを冊子にまとめた。環境保全型農業の取り組み、農家の経営、田んぼの生き物などを分析している。冊子は「2006年度版大潟村農業・環境データブック」。作ったのは村民や研究者で構成する任意組織の大潟村環境創造21。大潟村環境創造21代表の戸澤藤彦さんは「村の取り組みを全国にも知ってもらいたい」とし、村民には無料配布、村民以外は1部500円(送料別)で提供する。問い合わせは大潟村環境創造21事務局、(電)0185(45)2026内線321。
(日本農業新聞)

 
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