水稲冷害研究チーム

2006年東北稲作動向



 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業研究センター情報資料課田中課長さんにご協力をいただいています.


8月

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○8月1日(火) 全国的に遅れ 水稲生育 7月15日現在
 農水省は31日、7月15日現在の全国の水稲生育状況をまとめた。それによると、6月上旬の低温や日照不足の影響で、全般的に平年よりやや遅れ気味だった。ただ現在は、天候が回復基調にあることから、生育の遅れを取り戻しつつあるとみている。都道府県への聞き取りによると7月15日現在、成育に最も遅れが目立ったのは九州地方。遅植えで9日遅れの地域があった。早期米(出穂期〜収穫期)でも一部、最大6日の遅れがあった。中国・四国地方は早期米(出穂期〜登熟期)で2〜5日の遅れ。ほかの地域でも一部で数日の遅れがみられた。同省は「北海道や東北は減数分裂期に入るので、低温に気を付けてほしい」と呼び掛ける。
(日本農業新聞)

○8月1日(火) 東北は低温注意報 仙台管区気象台
 仙台管区気象台は7月31日、東北地方に低温と日照不足に関する気象情報第4号を出した。東北地方はここ数日、オホーツク海高気圧からの冷たく湿ったヤマセの影響で平均気温が平年に比べ2、3度低く推移している。気象台は「ここ数日は最低気温が17度以下になる所もある。太平洋側を中心に日照時間の少ない状態も続く」と、農作物管理に注意を呼び掛けた。岩手県農業普及技術課は「稲の減数分裂期に入っており、15センチ以上の深水管理の徹底を」と話している。
(日本農業新聞)

○8月1日(火) 東日本で低温続く 東北は日照不足
 気象庁は31日、東北で数日間気温が低く、太平洋側を中心に日照時間の少ない状態が続くとして、水田の水管理などに十分注意するよう呼び掛けた。梅雨明けした地域も、西日本を除き気温が上がらない。東日本は今後数日間は気温が低めの見込みだ。7月30日までの日照時間の合計は岩手県大船渡、山形県新庄で平年の32%となるなど、日照不足の状態が続いている。17日から30日までの平均気温の平年差も、岩手県宮古でマイナス2・8度など、各地で低かった。
(日本農業新聞)

○8月1日(火) 「被害最小限に」 低温緊急情報 JA岩手ふるさと
 JA岩手ふるさとは、低温緊急情報を組合員1万3000人に配布して、いもち病とカメムシの早期発見と徹底防除を呼び掛けている。軟弱な生育で減数分裂期を迎え、低温・長雨でいもち病の多発が懸念されることから、稲作農家にいもち・カメムシ・低温緊急情報3号を21日に出した。JA米穀課の千田繁茂課長は「葉いもち、カメムシとも多発が予想される。地域ごとの発生情報を収集して被害を最小限にとどめたい」と予防の徹底を図る考えだ。
(日本農業新聞)

○8月1日(火) 晴れ間見て徹底防除 いもち病・カメムシ
 水稲のいもち病が、平年を上回る勢いで拡大している。穂いもち注意報を出したのは岩手、宮城、山形、福島。一部地域では今週にも出穂期を迎えるため、各県は晴れ間を狙って防除適期を逃さないよう呼び掛けている。
■葉いもち高率発生
 葉いもちの発生圃場(ほじょう)は、福島県南で75%と最も多く、県全体では45%と前年の20%を大きく上回る。岩手県は22%(平年は10%)で、県南部や遠野、奥羽地域で目立っている。宮城は25%(同6%)、山形は県全体で32%(同26%)。葉いもちの発生が多い水田は、穂いもちにつながりやすいことから、これらの県の防除所では出穂直前、穂ぞろい期の防除を促す。
■カメムシにも注意
 天候不順が続く宮城県。沿岸部がエリアのJA南三陸管内では、例年にも増して葉いもちの発生が目立つ。JAや行政は7月中旬から、ちらしや広報車などで注意を呼び掛けた。穂いもちに加え、宮城は7月27日に斑点米カメムシ類の警報を出した。岩手も同日、注意報を出した。岩手県病害虫防除所は「出穂10日前までに休耕田や畦畔(けいはん)の雑草を刈り取り、本田への侵入を防ぐ対策が必要」と指導している。
(日本農業新聞)

○8月1日(火) 青森県が臨時農業情報
 県「攻めの農林水産業」推進本部は三十一日、県内全域で今後数日間、最高気温が平年より四度以上低く、最低気温が一五度前後の所もある見込みであることから、臨時農業生産情報を発表し、引き続き水稲の栽培管理に万全を期すよう対策を呼び掛けた。県内の水稲は穂ばらみ期に入っており、低温に最も弱い時期となっている。十五センチ以上の深水で幼穂を保温する。ほ場を良く見回り、畦畔(けいはん)を点検・補強して漏水防止に努める。
(東奥日報)

○8月1日(火) コシ、12年ぶり減 06年産作付け
 農水省は31日、2006年産水稲うるち米の品種別作付け比率見込みを発表した。第1位の「コシヒカリ」が前年実績を0・6ポイント下回る37・4%となった。前年実績割れは12年ぶり。減少理由について、同省は「売れる米作りを意識し、『コシヒカリ』集中型から他銘柄も生産する傾向が出てきたようだ」(計画課)とみている。
(日本農業新聞)

○8月1日(火) コシ28年連続1位 06年産作付け
 農水省が31日発表した「2006年産水稲うるち米の品種別作付け比率見込み」で、28年連続で第1位の「コシヒカリ」が前年実績を0・6ポイント下回る37・4%となった。農水省によると、コシヒカリが作付けされている44都府県・産地のうち、約7割の32都府県・産地で減少が見込まれている。このうち新潟では、「コシヒカリ」が前年産を4・5ポイント下回る81%となった半面、「こしいぶき」が前年産を3・1ポイント上回る10・9%となった。2位と3位は比率はいずれも10・5%だったが、作付面積の広さで前年と入れ替わった。前年産で3位だった「ヒノヒカリ」は0・2ポイント増えて2位に浮上。同じく2位だった「ひとめぼれ」は0・1ポイント下回り3位となった。このほか「はえぬき」(前年産7位)と「きらら397」(同6位)も入れ替わった。上位20品種の作付け比率は全体の約9割を占める見込み。

2006年産水稲うるち米の品種別作付け比率(見込み)
品種名2006年産見込み(%)対前年比(ポイント)
コシヒカリ37.4▲0.6
ヒノヒカリ10.50.2
ひとめぼれ10.5▲0.1
あきたこまち9.00.0
キヌヒカリ3.3▲0.1
はえぬき3.10.0
きらら3973.1▲0.2
ほしのゆめ2.2▲0.3
つがるロマン1.80.1
ななつぼし1.50.2
上位10品種計82.5▲0.6
(日本農業新聞)

○8月1日(火) 「つがるロマン」7年連続トップ 青森県内の水稲作付比率
 東北農政局青森農政事務所は三十一日、本県の二〇〇六年産水稲(うるち米)の品種別作付比率見込みを発表した。主力の「つがるロマン」は前年より2・4ポイント増の55・8%と三年連続50%を超え、二〇〇〇年以降七年連続で一位となった。二位は四年連続「ゆめあかり」だが、前年より10・1ポイント減の22・7%に。一方、〇六年産から本格的な作付けが始まった「まっしぐら」は、前年より9ポイント増の9・1%と八位から三位に上昇。「ゆめあかり」から「まっしぐら」へのシフトが進んだものとみられる。四位は「むつほまれ」で前年比1・6ポイント減の8・2%、五位は「あきたこまち」で前年比0・1ポイント減の1・7%だった。
(東奥日報)

○8月2日(水) 県内全域で警戒体制 水稲、深水と適期防除を 岩手県気象対策本部
 岩手県農林水産部長を本部長とする農作物等気象災害対策本部は7月31日、水稲を中心に県内全域に警戒体制を3年ぶりに発令した。深水管理や適期防除などの技術指導を、JAなど関係機関との情報交換を密にして徹底していく構えだ。同県の水稲は、低温に最も弱い減数分裂期に入っている。生育は平年より3〜5日遅れており、北上川下流「ひとめぼれ」で7月30日、同上流「あきたこまち」で7月29日となっている。盛岡地方気象台は7月30日、低温注意報を発表した。30日夜から31日朝にかけて、盛岡市で14・8度、八幡平市松尾では13・3度を記録。2日までは、最高気温が平年より4度以上低く、最低気温が17度以下になる恐れがあるとしている。さらに県病害虫防除所からは、穂いもち注意報やカスミカメムシ類発生注意報が出されており、ここ数日間は徹底した技術指導が必要だ。
(日本農業新聞)

○8月2日(水) 病害虫、平年より増 水稲で県、注意訴え 岩手県
 県内では7月上旬から、曇りや雨の日が多く、さらに低温で推移している。このため、イネにカビが付着する「いもち病」など、病害虫の発生が平年よりも増えている。病害虫対策が不十分だと、作柄に大きく影響することから、県では、コメ農家に注意を呼びかけている。県病害虫防除所が7月20〜26日、県内全域の水田を対象にイネの病害虫発生調査を実施した。「いもち病」が発生した水田の割合は、平年より11・5ポイント高い22・0%。コメの水分を吸ってしまう「カメムシ」は、平年より9・6ポイント高い45・2%だった。いずれも県南部に多いという。盛岡地方気象台によると、県内は7月に入ってから梅雨前線や低気圧が停滞し、日照時間が少なかった。盛岡では1日〜30日、平年の39%にあたる54・8時間、宮古は同43%の60・9時間、大船渡は同32%の46・7時間だった。今後も梅雨前線の影響で日照不足がしばらく続くという。県病害虫防除所では、いもち病対策としては予防薬剤の散布、またカメムシは水田周辺の雑草に生息するため、こまめな雑草の刈り取りや薬剤の散布を呼び掛けている。
(朝日新聞)

○8月2日(水) 気温平年を下回る 記録的な寡照 7月の東北天気
 7月の東北地方は記録的に日照時間が少なかったことが1日、仙台管区気象台の発表で分かった。盛岡など5カ所で7月の月間日照時間の少ない記録を更新。気温も平年を下回る日が多かった。梅雨前線や気圧の谷、オホーツク海高気圧の影響で曇りや雨の日が多かった。日照時間が少なく記録を更新したのは、岩手・大船渡55時間(平年比37%)、山形・新庄58時間(同38%)、盛岡64時間(同45%)、山形・酒田72時間(同40%)、福島・会津若松86・5時間(同51%)。月平均気温は、岩手・宮古が18・6度と平年に比べ1・4度低かったのをはじめ、17観測地点の16地点で平年よりも低かった。特に7月下旬は東北地方の平均気温が2・4度も平年を下回った。
(日本農業新聞)

○8月2日(水) 「ひとめ」9年連続首位 「青系138号」上昇 東北の今年産水稲品種別作付け
 東北農政局は1日までに、今年産水稲の品種別作付けの見込みを発表した。「ひとめぼれ」が9年連続でトップと見込まれるほか、青森県で作付けされている「青系138号」(まっしぐら)が8位に食い込んだ。「ひとめぼれ」は1998年産からトップの座を守ることになりそうだ。1位から7位までの順位と作付け比率に大きな変動はない。8位に昨年46位だった「青系138号」が大きく上昇した。「青系138号」の東北全体の比率は1・1%だが、青森県内では9・1%を占め、「むつほまれ」を追い抜き、3位の座に上り詰めた。「青系138号」は、農産物規定の一部改正に伴い、今月10日付で品種名が「まっしぐら」に変更される。県別のトップは、青森が「つがるロマン」、岩手、宮城が「ひとめぼれ」、秋田が「あきたこまち」、山形が「はえぬき」、福島が「コシヒカリ」と常連が顔をそろえた。

2006年産水稲うるち米の品種別作付見込み
(単位:%、ポイント)
順   位品種名06年産見込み05年産実績対前年差
06年度見込み05年産実績
ひとめぼれ  32.032.1▲0.1
あきたこまち25.825.80.0
コシヒカリ12.912.80.1
はえぬき11.011.00.0
つがるロマン6.56.30.2
ゆめあかり2.63.9▲1.3
ササニシキ2.62.7▲0.1
46青系138号1.10.01.1
むつほまれ0.91.1▲0.2
10いわてっこ0.80.80.0
上位10品種計96.196.4▲0.3
注)「青系138号」は農産物規定の一部改正に伴い、施行月日の06年8月10日付で、
「まっしぐら」に品種名が変更される。
(日本農業新聞)

○8月3日(木) 長雨・日照不足 全国的に影響 生育遅れ、病害虫発生
 長雨・日照不足の影響を受けて、全国的に水稲で生育が遅れていることが2日、日本農業新聞の調べで分かった。病害虫の発生も多く、収穫量への影響も懸念されている。行政、JAなど関係機関は、水稲は深水管理と適期防除を呼び掛けている。水稲は東北、関東、東海で生育遅れが目立つ。岩手では、平年に比べ3〜5日遅れ。減数分裂期に入っていることから、県は「15センチ以上の深水管理」を呼び掛けている。病害ではいもち病が多発している。福島は地区によって平年の3、4倍発生。カメムシは宮城で警報、岩手や愛知などで注意報が出ている。
(日本農業新聞)

○8月3日(木) 列島やっと夏 東北で梅雨明け 気象庁
 気象庁は2日、東北北部と東北南部が梅雨明けしたとみられると発表した。東北北部は平年に比べ6日、東北南部は10日遅い。これで、5月14日の沖縄で始まった今年の梅雨は、全国で明けたことになる。東北北部が梅雨入りした6月15日から、8月1日までの降水量は、青森県八戸で平年比49%の89ミリ、岩手県宮古で同78%の167・5ミリなど、平年に比べ少ない地域が多かった。一方、東北南部の梅雨期間中(6月9日〜8月1日)の降水量は、福島県小名浜で平年の2・25倍にあたる569ミリを記録するなど、ほとんどの地域が平年を上回った。
(日本農業新聞)

○8月4日(金) 作況96の「やや不良」 06年産米収穫で民間予測
 民間調査機関の米穀データバンク(東京)が3日発表した2006年産米の収穫予測(7月31日現在)によると、作況指数(平年=100)の全国平均は96で「やや不良」となる見通し。6月から7月かけての長雨に伴う日照不足で、総収穫量は前年より37万トン少ない869万トンを見込んでいる。東北の太平洋側では7月の日照時間が平年の半分以下で、青森、岩手、宮城、福島が指数94以下の「不良」の見通しとなった。大雨被害があった九州では佐賀、長崎、大分、熊本が「不良」となる。このほか、山梨と山口も「不良」と予測している。天候不順による日照不足は全国的な広がりを見せ、指数95〜98の「やや不良」は28道府県に上る。ただ、作付面積は前年並みのため、総収穫量は、政府の生産目標を上回っている。
(日本農業新聞)

○8月4日(金) 「ゆきの舞」 山形県開発の低アミロース米 今日から出荷
 県が開発した低アミロース米新品種「ゆきの舞」がきょう4日から、パールライス山形を通じ、県内に出荷される。ゆきの舞は、県独自の低アミロース米系統品種「庄1658」と、早生で耐冷性のある「はなの舞」系統の「山形63号」を交配させたもの。食味低下の原因とされるアミロース含有量が12%前後と、一般の米(含有量約20%)より低く、粘りがあり、冷めても食味が落ちないのが特徴という。倒伏に強く、耐冷性などにも優れていることから、最上地方を中心にした中山間地域での育成に適した品種として期待も大きい。今回、パールライス山形が二〇〇五年産米を二キロ詰めにし、四千五百袋を県内の小売店などに初出荷。小売価格は九百五十円前後となる見込み。県内では本年度、約八十ヘクタールで作付けされ、九月十日ごろには、新米が収穫される予定だ。
(山形新聞)

○8月5日(土) 小麦初検査まずまず 青森・JA八戸広域
 JA八戸広域管内の2006年産小麦の初検査が3日、JA福地支店倉庫で行われた。この日持ち込まれたのは管内で収穫された「ナンブコムギ」93袋(1袋60キロ)と「ネバリゴシ」54袋。JA農産物検査員が整粒、形質、水分、被害粒などを厳正に検査した。川口康之JA農産物検査員は「昨年はかびの発生などが見られたが、今年は梅雨の影響も少なく、生産者の適期刈り取りなどで、全体的に粒ぞろい・形質など、まずまずの出来」と話した。
(日本農業新聞)

○8月5日(土) 斑点米カメムシ類に注意報 青森
 青森県は4日、全域に斑点米カメムシ類発生の注意報を出した。被害の多かった前年並みの発生経過をたどっていることから、適期防除の徹底を呼び掛けている。2日に梅雨が明け、今後の気温が平年並みと見込まれ、カメムシ類の飛翔(ひしょう)活動が活発となり、出穂期から穂ぞろい期における本田進入量が多くなることが予想される。防除は水田だけでなく、畦畔(けいはん)や休耕田なども行う。出穂期間近の草刈りは、水田にカメムシ類を追い込むことになるので行わない。
(日本農業新聞)

○8月6日(日) くさび米°明へ 栽培比較し原因探る 滋賀県
 昨年全国を席巻した、玄米腹部にくさび状の黒い亀裂が入る問題を解決するため、滋賀県農業技術振興センターが原因究明のための研究に乗り出した。滋賀県では昨年、この症状が初めて確認された。吸汁痕がないことから、斑点米カメムシ類による加害ではないと同センターは判断している。ただ農産物検査では斑点米カメムシ類による加害と同様、着色粒として扱われ落等の要因となるため、各地で問題となっている。同センターは、水や肥培管理を変えることで発生量にどう差が出るのかをみて、まずは症状を招きやすい栽培条件を探る。センター内の「コシヒカリ」を植えた水田に試験区を設置し、出穂期の18日前から20日後の期間の水管理の違いによる発生量の差をみる。水田の水位を常時3〜5センチに保つたん水区のほか、落水したら3〜5センチになるまで給水する間断かんがい区、まったく水をためない無たん水区を設けた。高温障害との関係も考えられることから。これらの区の一部にビニールを張り、温度が2、3度高くなる区もそれぞれに設けた。暖効性肥料を使った肥培管理による差もみる。4区画を用意し、それぞれに10アール換算で窒素成分量を0キロ、1・5キロ、3キロ、5キロ施す。
(日本農業新聞)

○8月6日(日) もち米「日本一」へ 研修会で安定生産誓う 宮城・JA加美よつば
 「みやこがねもち日本一」の生産を目指し、JA加美よつばは、もち米産地づくり研修会を1日、加美町宮崎福祉センターで開いた。@団地化による安定生産と契約数量の確実な出荷A意品種混入防止対策の徹底B均一なもち米の出荷を申し合わせた。今年は面積で昨年より2割多い600ヘクタールを作付けている。
(日本農業新聞)

○8月8日(火) 「籾発芽玄米」新商品が続々 機能性で売り込み 秋田・JAこまち
 JAこまちは「籾(もみ)発芽玄米」を中核に、米の多様な商品化に力を入れている。籾発芽玄米を精米し、白米同様に炊飯できる商品や、籾発芽玄米入り「稲庭うどん」などの加工品も開発した。「籾発芽玄米」の原料はJA管内の「あきたこまち」を100%使用。籾の状態で自然発芽させた後に籾殻を取り除く手法で、ギャバ(γアミノ酪酸)が白米の20倍含まれている。商品など問い合わせは営農部米穀課、(電)0183(78)2236。
(日本農業新聞)

○8月8日(火) 出穂5日前後の遅れ 好天で今後順調見込み 岩手県内水稲
 県は七日、県内水稲の出穂状況(四日現在)を発表した。七月中の低温により出穂割合は県全体の水田の1・0%と平年より五日ほど遅れているが、梅雨明け後の好天で出穂は順調に進むと見込まれる。県内の各農業改良普及センターの調べによると、出穂割合は平年同期では30%に達するのに対し、今年は東部1・4%、北上川上流1・0%、北上川下流が0・4%、北部0%となっている。減数分裂期に当たる七月に低温や日照不足が続いたため、生育が五日前後遅れた。しかし、二日の梅雨明け後は連日好天に恵まれており、今週末には県全体で出穂盛期(50%出穂)を迎えるとみられる。県中央農業改良普及センターは「七月中は天候不順だったが、極端な低温でなかった。米どころの県南などを中心に、今後も大きな障害はなく生育するとみている」としている。
(岩手日報)


 
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○8月11日(金) 葉いもち防除徹底 多発受け現地指導会 岩手・JA陸前高田市と市
 陸前高田市内全域で葉いもちが多数確認されていることを受け、市とJA陸前高田市は4日、市内6ヵ所でいもち病防除現地指導会を開いた。参加者は、出穂期を迎える大事な時期の防除について理解を深めた。大船渡農業改良普及センター職員が「蔓延(まんえん)して白く枯れ上がったものは、刈り取り焼却する。減収に影響する穂いもちにかからないよう、しっかり防除してほしい」と防除徹底を呼び掛け、農薬飛散(ドリフト)についても注意を促した。
(日本農業新聞)

○8月11日(金) 穂いもちに注意報 岩手
 岩手県病害虫防除所は10日、水稲で県内全域に穂いもち注意報を発表、防除を呼び掛けている。葉いもち発生圃場(ほじょう)は平年並みだが、上位葉の発生圃場は35・4%と平年の24・6%を上回っており、出穂後に降雨が続いた場合、穂いもち多発の恐れがある。上位葉発生の多い、遠野、奥羽(雫石)、気仙(陸前高田)、東磐井地域では特に注意が必要だ。
(日本農業新聞)

○8月16日(水) いもち病 初期防除を体系化 実証田で発生ゼロ 秋田県農試
 秋田県農林水産技術センター農業試験場は15日までに、水稲の初期防除の徹底で、いもち病の発生が抑えられることを明らかにした。県はこの方法を昨年から導入。県内の5割弱の水田で普及している。同農試は2004年度から横手市内に30ヘクタールの実証水田を設け、JA秋田ふるさとと共同で試験をしてきた。いもち病の防除は温湯消毒した種子を使い、種まき時から1葉期完全展開までの間に、デラウス顆粒水和剤(1500倍)を1箱あたり500ミリリットルかん注、6月中旬に本田でオリゼメート粒剤を10アールあたり2キロ散布した。穂いもちの防除はしないため、農薬の散布回数は慣行栽培の半分以下になった。いもち病の発病水田率は7月下旬に見歩き調査をした。一般防除地区は25・9%だったのに対し、実証水田はゼロ。
(日本農業新聞)

○8月16日(水) 「こまち」米粉でパスタ 独特の香ばしさ好評 秋田・横手市のメーカーが開発
 秋田県横手市の食品メーカーが、地元産「あきたこまち」の米粉を使ったパスタを開発した。ゆでても伸びにくく、独特の香ばしさがあると好評だ。地場産野菜の粉末を混ぜたパスタも販売、特徴を出してる。パスタの販売をしているのは、(有)Kotami。昨年3月から県の食品研究センターと共同で開発、今年6月から販売を本格化した。商品は、「う米(まい)パスタ」という名前で販売。みそ汁の具や野菜サラダ、グラタンの材料にふさわしい。今年から玄米100%の商品のほか、地場産のリンゴ、ホウレンソウ、ニンジンの粉末を混ぜた商品も販売する。問い合わせはKotami、(電)0182(25)3339。
(日本農業新聞)

○8月17日(木) 水稲9割が出穂 日照不足で2〜5日遅れ 青森、秋田ほぼ平年並み
 東北各県の水稲は、9割が出穂していることが16日分かった。7月までの低温、日照不足が影響し、出穂は平年に比べ、2〜5日遅れている地域が多い。ただ8月に入り、晴れて気温が高い日が続いたことから、出穂後の生育はほぼ平年並みに推移している。岩手では15日現在、全体の90%で出穂期に達した。平年に比べて4日遅れている。今後の天候は平年並みで推移するとみられるため、出穂期の遅れは登熟には影響しない模様。宮城は14日現在で、全体の91%で出穂が確認された。全体の50%が出穂したのは10日となり、平年より5日遅かった。今後の気温が平年並みで推移した場合、10日に出穂した「ひとめぼれ」の刈り取り適期は9月21〜28日と推定される。山形も15日現在で、全体の90%が出穂した。平年より4日程度遅れている。福島は10日現在で、「ひとめぼれ」の出穂は平年より1〜4日遅れた。「コシヒカリ」の出穂は、幼穂長の観察から2〜4日程度遅れる見込みだ。これら4県は、葉いもちの発生が全般に多く、穂いもちの発生が心配されるため、防除の徹底を呼び掛けている。青森、秋田はほぼ平年並みだ。青森の進ちょく率は15日現在、県全体で98パーセントになった。平年に比べ2日ほど遅くなっている。
(日本農業新聞)

○8月19日(木) コメ勢力図に異変 北海道産が人気上昇 本州産米に高温障害
 コメの全国地図が長年の常識を破る形で変わりつつある。売れない米の代名詞だった北海道米が本州のブランド米をしのぐ人気の一方、本州では「高温障害」などによる稲の被害が広がる。業者はこれまで新潟産や東北地方の高級米ばかりを扱ったが、最近、品質が上がった北海道米を求める客が増えた。「味は高級米にまだ及ばないが、価格は3分の2から半額程度。コメ価格センター(東京)の取引で道産「ほしのゆめ」の価格が東北や関東産のコシヒカリ、あきたこまちを上回ったのだ。農水省がまとめた6月までの年間需要量も北海道産が前年比24%増え、新潟産を抜いてトップに踊り出た。一方で、新潟産コシヒカリや秋田産あきたこまちの多くが売れ残った。  九州随一のコメ産地、佐賀県。最高気温が36度を超える猛暑が続く。収穫してみると米粒がやせて筋が入ったり、白っぽくなったりして品質が著しく落ちていた。この地域では、主力のヒノヒカリの9割以上が品質検査で最低の3等米とされた。原因は稲穂が出て成熟する登熟期の気温が高いために起こる高温障害。稲の呼吸量が増えて栄養分が不足する。農水省によると佐賀県では05年の登熟期の平均気温は28度と30年前より3度上がり、高温障害が急増するという27度を超えた。昨年、水稲の高温障害の被害は全国の8割の39府県に及んだ。1等米の割合が01年の72%から05年には30%に落ち込んだ九州だけでなく、北陸や東北地方にも広がり品質低下を引き起こしている。最高級品とされる酒米「山田錦」の産地、兵庫県で最高ランクの「特A」の割合が97年の27%から昨年は4%に落ちたことも、高温障害の影響が指摘されている。農水省の担当者は「全国的な気温の上昇がコメ作りに大きく影響している。」
(朝日新聞)


 
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○8月23日(金) 最低気温25度以上、連続6日超す 最高気温も30度以上、10日連続 秋田市
 秋田市で二十二日、一日の最低気温が二十五度以上の日が連続六日を超え、明治十九年(一八八六年)に観測を始めて以来の最長を記録したことが、秋田地方気象台の調べで分かった。これまでの最長は平成六年八月十四日から同十八日までの連続五日で、今夏の酷暑を裏付けている。秋田市の最低気温が二十五度以上となったのは今月十六日から。二十日で過去最長に並び、二十一日に更新した。中でも、十七日は同市の最高気温が観測史上四位の三六・七度、最低気温が高いほうから史上四位の二七・四度を記録している。翌十八日の気温は明け方まで二十八度を越えていた。早朝の雨で最低気温が二十五・四度まで下がったが、同気象台は「雨が降らなければ極値(観測史上一位)を更新しただろう」とみている。同市で最低気温が最も高かったのは、平成十一年八月六日の二七・六度。八月に入って猛暑続きの県内だが、秋田市の暑さは突出している。同気象台によると、十日から二十日までの県内主要三観測地の平均気温は秋田二八・三度、横手二七・八度、北秋田市鷹巣二六・九度。平年に比べ三地点とも「かなり高い」と区分されるが、横手、鷹巣が二・八度高かったのに対し、秋田は三・三度高い。二十二日の秋田市の最高気温は三〇・一度で、十三日以来、十日連続で一日の最高気温が三〇度を超す「真夏日」となった。直前の十二日の最高気温は二九・一度だったが、それ以前の七〜十一日も真夏日。七〜二十二日の十六日間で、真夏日が計十五日に達している。連続真夏日の過去最長は昭和十八年七月十二日から八月十日までの三十日連続。秋田市では、平成十一年八月に三十五度以上の最高気温を連続八日記録したことがある。一日の最低気温は深夜から早朝に記録されることが多いため、最低気温が二十五度以上の日は、熱帯夜≠ニも呼ばれるが、気象庁は熱帯夜の統計を取っていない。
(秋田魁新報)

○8月24日(木) 無人ヘリでカメムシ防除 JAいわて南
 良質米作りを集落全体で進めようと、JAいわて南管内の藤の沢営農組合と真滝12区営農組合は18日、無人ヘリコプターを使いカメムシの広域防除を行った。無人ヘリ6機はダントツ水和剤を搭載、リモコン操作で浮上、電柱や障害物などを避けながら水田約150ヘクタールに満遍なく散布した。共同防除は、@広域散布することでカメムシの発生密度を減らせるA個人の労力軽減B適期散布による効果が大きいなどのメリットがあり、両組合とも年々防除面積が増えている。
(日本農業新聞)

○8月26日(土) 平均落札7・5%安 4ヵ月ぶりに下落 05年産米入札
 全国米穀取引・価格形成センターは25日、2005年産米の第15回入札取引の結果を発表した。60キロ当たりの平均落札価格が4ヵ月ぶりに下落し、前回比7・5%(1166円)安の1万4448円を記録。05年産米としては最安値となった。新米が出始める時期を控え、米卸各社は契約済みの米の販売に力を入れているのに加えて、新潟・魚沼「コシヒカリ」など新潟産米の上場がなかったなどで価格が下落。注文倍率が0・7倍と低く落札率も49・3%だった。銘柄別でみると、価格が最も下落したのは、北海道「ほしのゆめ」。9・8%(1546円)安の1万4292円だった。次いで、北海道「きらら397」が5・3%(782円)安で1万3886円、福島・中通り「コシヒカリ」が3・5%(555円)安の1万5212円と続いた。一方、値を上げたのは宮崎、福岡の「ヒノヒカリ」など九州産米3銘柄を含む10銘柄。
(日本農業新聞)

○8月26日(土) ピラフ向き「つぶゆき」注目 極小米
 青森県農林総合研究センターが開発した極小粒うるち米「つぶゆき」の販売が今秋、本格化する見通しだ。前年産米の玄米を試食した首都圏の米穀販売業者の関係者からは「ピラフ、チャーハンなどの調理飯や玄米食に適している」と評価が高く、健康に気遣う消費者ニーズがあるとにらむ。同県も米の需要拡大の有望商材になれば、と出来秋に期待している。「つぶゆき」は、「コシヒカリ」に極小粒性の育成系統「H91−33」を掛け合わせた交雑種(F1)に、青森県で育成された良食味系統の「青系114号」を交配した新形質米で、2003年2月に同県の「認定品種」として指定。今年3月に品種登録された。大きさが、普通のうるち米の約6割のため収量は低いが、障害型耐冷性やいもち病に強いという特性がある。
(日本農業新聞)

○8月26日(土) 登熟は平年並み 秋田県内水稲
 県農業水産部は二十五日、作況ニュース第七号を発表した。水稲の出穂期は七月の低温と日照不足で平年より二日遅い八月四日だったが、出穂後に高温が続いたことから生育が回復し、登熟は平年並みで推移しているとみている。あきたこまちの生育状況は、一平方メートル当たり穂数は、四百三十六本(平年日96%)、一穂着粒数七四・七粒(同103%)、一平方メートル当たりもみ数三一・八粒(同101%)。出穂後、高温が続いていることから、当面の技術対策として△間断かん水など登熟を促す水管理の徹底△斑点米カメムシ類、穂いもち防除△もみの黄化程度90%を目安とした適期刈り取りなどを挙げている。
(秋田魁新報)

○8月26日(土) 斑点米カメムシ多発 青森県、防除対策徹底呼び掛け
 水稲の害虫である斑点米カメムシ(アカヒゲホソミドリカスミカメ)の発生量が、津軽地域で多くなっている。地域によっては被害の多かった前年を上回る発生となっているため県は二十五日、本年度二度目の病害虫発生予察注意報を出し、防除対策の徹底を呼び掛けている。県によると、八月に入り、気温が高く推移したことなどから、予察灯におけるカメムシの誘殺数は、県の予察ほ(黒石)、十和田、八戸、むつの地区予察ほで平年並み、青森、木造、鶴田の地区予察ほでは、平年および前年より多く発生している。防除対策として、@登熟期にカメムシ類の発生が多くなる可能性があるため、防除が穂ぞろい期で終わっているところは追加防除を行う、昨年被害を受けた地点では、昨年以上の対策を施すA穂ぞろい期七−十日後の防除を行ったところでも発生量が多いところがあるので、状況に応じて追加防除を行うB県病害虫防除指針や、最新の農薬登録情報を確認して防除する―などを挙げている。
(東奥日報)

○8月27日(日) カメムシ注意報 青森・津軽地方
 青森県は26日までに、津軽地方に斑点米カメムシの注意報第2号を発表した。今月に入り、津軽地区の予察園地での誘殺数は、被害の多かった昨年よりも多くなっている。また、上旬から気温が高く推移し、カメムシの発生しやすい気象条件が続いている。今後も気温が高く推移する可能性が高いため、県は農家に追加防除を行い、カメムシ対策に万全を期すよう呼びかけている。防除薬剤は研病害虫防除指針を参照し、農薬登録情報で登録適用状況を確認するよう指導している。
(日本農業新聞)

○8月28日(月) 酒米の王者「山田錦」に逆風 需要減 品質低下
 酒米の王者といわれる「山田錦」が逆風に揺れている。大吟醸など高級清酒造りには欠かせない存在だが、日本酒需要の長期的な減少に加えて生産者の高齢化や地球温暖化も影響。主産地の兵庫県ではこの十年で約三割生産量が減少した。代わって台頭しているのがご当地酒米。「地酒はコメから」をかけ声に、各地で新品種開発が進み「酒米地図」が塗り替わりつつある。
 兵庫県の六甲山北側にある三木市吉川町。吉川町は酒造業界で「特A地区」と呼ばれ、最高ランクの酒米産地として知られる。栽培されるのはほとんどが山田錦だ。晩生の山田錦は通常の稲より出穂が遅く、丈が高いので風雨で倒れやすい。酒米産地を抱えるみのり農協管内の作付面積は昨年二千八十五ヘクタール。再来年は十五%減の千七百六十五ヘクタールまで減りそうだ。最大の原因は需要の急激な落ち込み。神戸市・灘などの大手酒蔵と「村米」と呼ばれる栽培契約を結んでいる特A地区でも、十年で四割を越す清酒出荷量減少の影響は大きく、「この程度の減産で済むのか確信は持てない」(みのり農協)。兵庫県内の生産量は九四年の二万百二十八トンからほぼ一貫して減り続け、今年は一万二千六百トンにとどまる見通しだ。
 それでも二〇〇〇年までは需要が生産を上回っていたが。〇一年に逆転。最近は台風被害があった〇四年を除き供給過剰が続く。これに伴い価格も下落傾向。九六、七年には六十キロ三万円を超えた価格は昨年には同二万七千円まで下がった。価格では食用うるち米の二倍以上の水準だが。面積当たりの収量は酒米の方が一、二割少ない。しかも肥料や水のきめ細かな管理など栽培に手間がかかる。刈り入れは十月中旬と遅く台風の影響を受けやすい。「若い農家は酒米を作るメリットを感じなくなりつつある」(集荷業者)という。
 温暖化の影響も影を落とす。兵庫県産の山田錦は二〇〇〇年には「特等以上」の割合が七八%に達したが、〇四年には三五%にまで減少した。山田錦は七十年の歴史を持ち、酒造業界では「山田錦に勝る酒米はまだ無い」という評価は揺らいでいない。しかし、急激な需要減と価格の下落に、生産者の高齢化や気象の変化が加わり生産地を揺さぶる。
山田錦 昭和11年(一九三六)に兵庫県が開発した酒造好適米。粒は「コシヒカリ」の一・二倍ほどの大きさがあり、精米度合いを上げても割れにくい。中心部には「心白」と呼ばれる白い部分があり、ここに麹菌が食い込む。雑味の原因となるたんぱく質や脂肪の含有割合が低い。主産地は三木市吉川町、加東市社など兵庫県南東部。土壌や気象の条件から、作付けの約八割は兵庫県内に集中し、特等以上の高品質米は兵庫以外ではほとんど収穫できない。
(日本経済新聞)

○8月28日(月) 独自の味求め酒米開発盛ん 「地産地消」の流れも後押し
 新潟県北部にある大洋酒造(村上市、益田茂彦社長)の清酒が今年五月、独立行政法人・酒類総合研究所(広島県東広島市)が開く全国新酒鑑評会で金賞に選ばれた。同社は〇三年、県外産の山田錦の使用を打ち切った。代わりに新潟県農業総合研究所などが開発した新品種「越淡麗」を栽培。社員総出で苗を植え、昨年は約五千四百キロを収穫した。「悔しいがこれまでは山田錦に頼らざるを得なかった。『地酒と名乗る以上、コメも地元米で』が悲願だった」と益田社長。同じような思いから各地で酒米の新品種開発が加速している。秋田県が独自の酒造好適米として期待をかける「秋田酒こまち」。県酒造組合や県総合食品研究所などが開発し、〇三年から大吟醸酒などとして本格発売、同年五月の新酒鑑評会では早くも二点が金賞を獲得した。今年の鑑評会でも四点が金賞という好成績を収めた。背景には地産地消の流れに加え、山田錦にはない個性を出そうという産地の思惑がある。「YK三五」。酒造業界では、暗号の様なキーワードが語り継がれてきた。山田錦(Y)を精米歩合三五%まで削り込み、熊本酵母(K)を使って仕込むのが金賞への近道という意味だ。新潟県で今年から本格栽培が始まった「越淡麗」は「軽快な後味」、「秋田酒こまち」は「雑味が少なく上品な甘味」が特徴で、いずれも山田とは一線を画した酒を目指す。 酒類総合研究所は「日本酒が多様化、個性化しないと今後も消費量は減り続ける。新品種の酒米が清酒復活のカギを握る」と話す。
(日本経済新聞)

○8月29日(火) 水稲高温障害 技術対策を網羅 農水省が初レポート
 農水省は28日、水稲の高温障害を克服するための初の「高温障害対策レポート」をまとめ、公表した。営農の変化や猛暑などで1等米比率が低下してきたのを受け、2003年から検討してきた技術対策の集大成。気象庁によると9月前半の残暑が厳しく西日本で高温障害が心配されるため、活用を呼びかけている。レポートは、39府県の技術指導の内容を解説。同省は「情報を共有し他地域の対策も参考にしてほしい」と話す。このレポートは試験研究機関や都道府県、農業団体に通知し、指導に役立ててもらう。農産振興課は気象見通しを基に、「九州、中四国など9月に登熟期を迎えるところは、早期落水を避けてほしい」と訴える。高温障害の要因としては、田植えの早期化、食味重視の肥減、大型コンバイン収穫のための早期落水などを指摘。温暖化の影響もあり、登熟期に日平均気温が27度を上回ると白未熟粒などを招くという。
(日本農業新聞)

○8月29日(火) 出穂期遅らせて 肥効調整型肥料も 「高温障害対策レポート」
 農水省が出した水稲の「高温障害対策レポート」では、全国各地で効果が確かめられている技術対策や課題を挙げている。
■移植時期
 新潟県や富山県では、出穂期を遅らせることで梅雨明け直後の異常高温にさらされるリスクを回避している。鹿児島県などでも、移植時期の繰り下げは品質向上に効果があるという。福井県では、生育や出穂が遅れる特性を生かす直まき栽培を勧めている。
■移植密度
 生育後後半まで地力窒素を維持するためには疎植が有効だが、極端な疎植は避ける。富山県では平たん地で1平方メートル当たり18株を基準にしている。
■施肥法
 生育期の後半に地力窒素が不足して生育が衰えるのを防ぐため。肥効調型肥料を利用する。また、側条施肥技術は根の分布が地表層に集中するため、「地力の低い土壌では登熟期間の窒素収量が減って、整粒歩合が低下する」との指摘がある。
■分散
 銘柄品種に作付けが集中したり規模拡大による作業の遅れが高温障害を助長したりする可能性があるため、作付け品種の分散、直まき栽培の導入で作期を分散させることが重要だ。大区画水田では地力にアンバランスが生じ、登熟の速度が異なる。それが胴割粒などの増加になる場合がある。
(日本農業新聞)

○8月29日(火) 「まっしぐら」栽培区に関心 青森県藤阪稲作研究部参観デー
 県農林総合研究センター藤阪稲作研究部の参観デーが25日、十和田市相坂の場内で開かれた。研究部は農水省の指定試験地として、東北北部向きの水稲品種改良を行い、県南地域の稲作を中心とした栽培技術開発に取り組む県の研究機関。開設以来33品種を育成し、東北、北陸の冷涼地帯の稲作に貢献している。水稲品種紹介ミニツアーでは、職員が場内の栽培試験区を案内。研究部が育成した「藤坂五号」、「アキヒカリ」などの品種のほか、国内や海外で栽培されている水稲を紹介、それぞれの食味や品種の特性などを説明した。今年度から作付けがスタートした水稲品種「まっしぐら」の栽培区では、職員が「春先の低温で生育遅れが心配されたが、夏場の好天で回復し、不ねんもほとんど見られない」と生育状況を説明した。また、農薬にかかわるポジティブリスト制度と新品種「まっしぐら」の生育特性について講演も開かれた。
(日本農業新聞)

○8月30日(水) 「やや不良」28都県 豊作見込みゼロ 8月15日現在水稲作柄概況
 農水省は29日、2006年産米の作柄概況(8月15日現在)を公表した。46都道府県(沖縄を除く)のうち、28都県が「やや不良」となった。田植え期以降続いた日照不足が響いた。「平年並み」は18道府県で、豊作見込み県はゼロとなっている。もみの数が平年と比べ少ない傾向が出ていることから同省は、「やや不良」地域の今後の回復には「限界もある」(生産流通消費統計課)とみており、06年産米が平年作以上になるかが微妙な情勢になっている。米主力産地でみると、北海道や秋田県が「平年並み」で、新潟県や福島県、茨城県が「やや不良」の見通しだ。
 「平年並み」は作況指数でいうと99〜101。「やや不良」は95〜98。
(日本農業新聞)

○8月30日(水) 日照不足が響く 分けつ、もみ少ない 06年産米作柄概況
 農水省が29日に公表した2006年産米の作柄概況は、6割の県で「やや不良」となった。7月下旬までの全国的な日照不足の影響から、平年に比べ、分けつが少ない、もみが少ないという地域が目立っている。国内作付面積の7割を占めている早場地帯(19道県)のうち、「平年並み」は、北海道、秋田など10府県となった。新潟、宮城、福島、茨城など9県が「やや不良」となった。西日本が中心の遅場地帯(27都府県)の生育状況では、「やや不良」が19都県と多く、「平年並み」が8府県、埼玉や群馬など関東、不作が続いている福岡、佐賀など九州が「やや不良」となっている。また、通常より早く稲刈りをしている早期米地域の作況指数も公表し、主力の宮崎が100、鹿児島が99だった。登熟期の高温が響いた高知が93、徳島が96、沖縄が95などとなった。
(日本農業新聞)

○8月30日(水) 北東北3県「平年並み」 宮城、福島「やや不良」 15日現在
 東北農政局は29日、2006年産水稲作柄概況(8月15日現在)を発表した。宮城、福島県が「やや不良」(作況指数95〜98)、ほかの4県は「平年並み」(同99から101)となった。「宮城、福島は、5〜7月の日照時間が平年の7割と少なかったため、やや不良となった」(生産流通消費統計課)。出穂最盛期は、7月中・下旬に気温が平年を下回る時期があったことから、平年に比べ2、3日の遅れとなった。穂数は、生育期間の日照時間が少なかったため、青森県が「平年並み」と見込まれるほか、宮城、福島県が平年と比べ「少ない」、岩手、秋田、山形県が、「やや少ない」となった。このため、1穂当たりのもみ数は、青森県が「平年並み」。他県では、1穂当たりのもみ数が多いことによる補償作用が予想され、「平年並み」か「やや多い」と見込まれる。登熟は、出穂、開花時期が天候に恵まれたため、平年並みになると予想している。「今後の天候によって、登熟の具合が変わるため、状況を見守る必要がある」(生産流通消費統計課)と注意を促している。
(日本農業新聞)

○8月30日(水) すくすく「ひとめぼれ」 前年比2ポイント増 岩手・06年産米作付け比率
 「ひとめぼれ」の作付けがさらに伸び、「どんぴしゃり」は順調なスタート。東北農政局岩手農政事務所が06年産米の水稲うるち米の品種別作付け比率(見込み)をまとめた。「ひとめぼれ」が65・3%で、前年比で前年比で2・0ポイント伸ばし、昨年開発された県産オリジナル品種「どんぴしゃり」は0・4%で、6位を確保した。「ひとめぼれ」に次ぐのは、「あきたこまち」で24・4%だった。「いわてっこ」は5・4%、「かけはし」2・4%、「ササニシキ」1・1%の順。上位5品種で98・6%を占め、昨年より0・7ポイント伸ばした。前年比では、「あきたこまち」が0・9ポイント、「いわてっこ」「かけはし」「ササニシキ」が0・1〜0・2ポイント、それぞれ減らした。
(朝日新聞)

○8月31日(木) 短稈コシの普及へ講習 山形・JA庄内みどり
 JA庄内みどりはこのほど、酒田市で稲作講習会を開いた。管内で今年から本格的な作付けが始まった短稈(たんかん)の「コシヒカリつくばSD1号」について理解を深めてもらうのが狙い。県の品種銘柄認定に向け、販売促進活動を展開するJA全農庄内の取り組み方針などが示された。今年産「SD1号」の作付面積は、全国で614ヘクタール。JA庄内みどり管内では120ヘクタール、庄内全体では429ヘクタール。草丈が短く倒伏しにくい上、食味も良好。叶A物ゲノムセンターの美濃部侑三さんが「SD1号」について、全農庄内の本間正実さんが「庄内産コシヒカリSD」の取り組み方針についてそれぞれ報告した。美濃部さんは「コシヒカリに、短稈の遺伝子をもつ稲を交配し、短期間での選抜と系統の固定化に成功した」として、耐倒伏性や千粒重など、「SD1号」の優れた品種特性、「特A」となった食味評価などを紹介した。
(日本農業新聞)
 
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