水稲冷害研究チーム

2006年東北稲作動向



 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業研究センター情報資料課田中課長さんにご協力をいただいています.


10月

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○10月1日(日) 実りの秋 稲刈り体験 福島・JAすかがわ岩瀬
 岩瀬清流米生産組合とJAすかがわ岩瀬の岩瀬営農事務所はこのほど、首都圏から親子16組の32人を招き、須賀川市柱田地区で体験稲刈り交流会を開いた。交流会は、清流米を販売している全農パールライス東日本が、東京・新宿のスーパー三徳で参加希望者を募集、抽選で選ばれた親子を招いた。今年で16回目。
(日本農業新聞)

○10月1日(日) 実りの秋 稲刈り体験 岩手・JA新いわて
 JA新いわてと岩手町立一方井小学校は9月25日、同町一方井の今松一広さんの水田で特別栽培米「いわてっこ」の稲刈り体験学習を行った。挑戦したのは同小学校5年生29人。児童らは5月に田植えを体験、農家の指導を受けながら、稲をかまで刈り取った。
(日本農業新聞)

○10月3日(火) 概算金やや下げ 銘柄間の格差は縮小 06年産米
 JA全農県本部や経済連が農家に支払う、2006年産米の概算金・仮渡し金がほぼ出そろった。今年産から支払い方法を変更している産地もあり比較は難しいが、前年産に比べて下がったところが多い。産地の一部では、銘柄間の格差を縮める動きも出ている。今年産は年内に支払う内金に、販売状況に合わせて追加支払いを実施する「概算金」方式を取り入れるなど、支払い方法を変えた産地があるのが特徴。銘柄別にみると、新潟産米は一般、岩船、佐渡の「コシヒカリ」が前年に比べて1000円下げ。庄内「はえぬき」「ひとめぼれ」「コシヒカリ」は前年産を700円下回った。一方、福島・浜通り「コシヒカリ」などは05年産米の販売実績や、これからの販売見込みを基に上げた。「コシヒカリ」や「あきたこまち」と他銘柄の格差を縮める動きもある。値ごろ感のある米の需要が高まっている最近の消費傾向を踏まえ、主要銘柄以外の集荷促進、作付け誘導などを狙った。秋田や埼玉、石川などで、主要銘柄の金額を前年産より引き下げる反面、他銘柄の金額を引き上げた。JA全農では、追加払いがあるという点を明確化するために今回から、従来の「仮渡し金」を「概算金」に名称を変更した。ただ、産地によっては従来通り、仮渡し金方式を適用したり、表現だけ変更し、支払いを従来の仮渡し金の方法で行ったりするなどさまざま。

主な産地の2006年産米概算金・仮渡し金と前年比
(日本農業新聞調べ)
 銘柄2006年産
(60キロ/円)
前年比
(円)
岩手ひとめぼれA地区11,700▲100
あきたこまち11,300▲200
いわてっこ10,000-
宮城ひとめぼれ12,000-
ササニシキ12,000-
まなむすめ11,500-
秋田あきたこまちB ※111,650▲350
ひとめぼれB ※110,850▲150
めんこいなB ※110,650150
山形はえぬき11,700▲400
コシヒカリ12,800▲500
あきたこまち11,200▲400
庄内はえぬき11,700▲700
ひとめぼれ11,700▲700
コシヒカリ12,700▲700
福島会津コシヒカリ13,400-
中通りコシヒカリ12,400-
浜通りコシヒカリ11,800300
注) ※1 Bは精粒歩合70%以上80%未満、▲はマイナス
(日本農業新聞)

○10月3日(火) いもち病に強い稲の育種めざす 北上市でセミナー 岩手生物工学研究センター
 いもち病に強い稲の育種やがん診断など医学分野での活用が期待される世界初の遺伝子発現解析技術「スーパーセージ法」を学ぶ岩手生工研技術移転セミナーが、北上市(財)岩手生物工学研究センターで9月26〜28の3日間行われた。スーパーセージ法は、同センター研究員とドイツの研究者らが共同で2003年に開発。遺伝子情報を伝えるリボ核酸(RNA)の解析精度を従来のマイクロアレイ法と組み合わせ、これまでの3分の1の時間で解析できるという。従来は困難だった稲といもち病の同時遺伝子解析を可能にした手法。昨年12月に国内で特許を出願。国際特許も今年5月に出願した。発明者の一人、同センターの松村英生主任研究員が解説、環境や発育段階でどれだけの遺伝子を読み取ることができるか調べる同法の長所を挙げた。
(日本農業新聞)

○10月3日(火) 新米を初出荷 「青森クリーンライス」 JA全農あおもり
 JA全農あおもりは9月29日、「青森クリーンライス」の新米を初出荷した。平川市で生産された「つがるロマン」1等米21・6トンで、販売先は東京都内の木徳神糧。「青森クリーンライス」は、国の特別栽培農産物にかかわる新表示ガイドラインに則した「特別栽培農産物」と、農薬成分使用回数を慣行栽培の半分以下に減らした「農薬節減米」。今年は県内29JAで約3万5000トンの生産を見込んでいる。
(日本農業新聞)

○10月4日(水) 06年産米1等71% 9月15日現在
 農水省は3日、2006年産米の9月15日現在の検査結果を発表した。検査数量は収穫遅れの影響などで、前年産同期より1割少ない52万3000トン。1等米の比率は、71%(前年産同期72%)となった。1等米比率は8月末現在より13ポイント増加。関東産や北陸産の1等比率が高かったため。
(日本農業新聞)

○10月4日(水) 水稲乾田直播で成果 10アール540キロ見込む 山形・庄内農高
 山形県鶴岡市の県立庄内農業高校の生徒が、水稲の乾田直播(ちょくは)栽培に挑戦、稲刈りを3日行った。課題だった雑草と鳥害対策もクリアし、目標の10アール当たり540キロが収穫できる見込みだ。乾田直播栽培とは、水田に直接種まきし、発芽後2、3センチまで水を入れない栽培方法。コスト削減や省力化が可能だ。栽培した稲は「はえぬき」。昨年までの学習で鳥害に課題があることが分かった。このため今年は、忌避剤をコーティングしたキヒゲン種子や、鉄粉コーティング種子を利用、鳥害をクリアした。
(日本農業新聞)

○10月4日(水) 秋田、山形、福島の米検査 1等米比率75・6% 9月15日現在
 東北農政局が3日発表した、9月15日現在の東北3県の2006年産水稲うるち玄米の1等米比率は、75・6%と昨年に比べ7・4ポイント下がったことが分かった。検査数量は秋田、山形、福島の3県で約450トン。昨年同期の70.4%にとどまった。出穂が平年より2、3日遅れ、刈り取り時期の天候が悪かったため。県別の1等米比率は、秋田の「あきたこまち」が28・9%と低かったが、秋田農政事務所は「早刈りで充実度が不足したことが原因」と分析する。そのほか、山形の「あきたこまち」は97・8%、福島の「ひとめぼれ」は100%だった。
(日本農業新聞)

○10月4日(水) 生協組合員と稲刈りで交流 JAやまがたの生産者
 第11回生協稲刈り交流会が1日、山形市村木沢地区で行われた。村木沢生協提携米生産者の会は、1996年から減農薬・減化学肥料で栽培した特別栽培米を生協で販売している。これ縁に、生協と生産者、JAやまがたが顔の見える販売を目的に交流会を続けている。5月下旬に植えた「はえぬき」は順調に生育。約50人の生協組合員や子供たちが約1時間かけて稲刈りを行い、くい掛けした。
(日本農業新聞)

○10月4日(水) 一等米比率 県内88.5% 山形県内産米
 東北農政局山形農政事務所は三日、本年産米の初めての検査結果(九月十五日現在)を公表した。水稲うるち玄米の一等米比率は88.5%となっている。例年の検査総数量は約三十万トンだが、今回の検査数量は収穫の遅れもあり、九十九トンとまだ収穫が始まった段階の数字。品種別の一等米比率は「はえぬき」(検査数量八トン)が100%、「ひとめぼれ」(同四トン)100%、「あきたこまち」(同二十七トン)が97.8%、「ササニシキ」(同七トン)で91%だった。同事務所は「刈り取りが遅れて検査量が少なく、全体の傾向や品種別の特徴などは、まだ判断できない」としている。
(山形新聞)

○10月5日(木) 児童が稲刈り体験 青森・平川市立猿賀小
 平川市立猿賀小学校5年生35人が2日、同市八幡崎の今川芳美さんの水田で稲刈りを体験。育ったもち米をかまで刈り取り、棒掛けするなど収穫の喜びを味わった。刈り取った稲は、総合学習の一環として、5月26日に約5アールの水田に手植えしたもの。指導に当たった今井さんから、かまの扱い方や稲の束ね方などのアドバイスを受けた後、田んぼに入り稲を刈った。同校では、刈り取ったもち米を使って、もちつき会を開くことにしている。
(日本農業新聞)

○10月5日(木) もち米の品質向上へ 専用ライスセンターの設備一新 宮城・JA加美よつば
 JA加美よつばは、もち米の品質向上を目指して今秋、ライスセンターの機械設備を一新した。乾燥、調製、貯蔵の工程を全自動化、遠赤外線乾燥方式を採用し自然に近い方法で食味にも配慮する。現在、フル稼働で、もち米の搬入が行われている。JAは共同乾燥調製施設としてカントリーエレベーター2基のほかに、もち米専用のライスセンター1基を所有する。今回は、もち米専用の設備を従来の手作業による機械調製から全自動化、計量器の入れ替えで時間を短縮し、荷受作業も効率化した。JAはもち米「みやこがねもち」の県内最大産地で、生産量日本一を目指す。今年は4万1000表(1表60キロ)を集荷予定。団地化と、種まき前に販売先が決まる播種(はしゅ)前契約による購入先への安定供給で、もち米の価格維持に努めている。昨年から新品種「もちむすめ」の作付けも拡大している。
(日本農業新聞)

○10月5日(木) 県独自米「どんぴしゃり」 新米の販売開始 岩手
 岩手県オリジナルで期待の米品種「どんぴしゃり」の販売が4日、スタートした。今年産は鰹ワ米いわてが600トン全量を取り扱う。「どんぴしゃり」は、「岩南7号」と「ふ系179号」を交配して1996年に育種、昨年命名されデビューした。「あきたこまち」並みの食味で、すっきりした甘みと粒感に富んでいる。今年は宮古地方を中心に、北上市や一関市で200ヘクタールが作付けられた。売り始めとなった盛岡市のデパートでは5キロ1880円で販売。いわて純情娘らが試食を薦め消費者にPRした。「味を確かめようてみようと、2キロ詰め中心に売れている」(純情米いわて)と、手応えは順調だ。
(日本農業新聞)

○10月6日(金) 全校児童が稲刈り 岩手・北上市和賀東小の実習田
 北上市立和賀東小学校は3日、全校児童313人による稲刈り作業を小学校の実習田で行った。同校は全校児童による田植えと稲刈り、脱穀の体験学習を行い、今年で6年目。指導した農家の高橋重雄さんは「茶碗(ちゃわん)1杯のごはんを作るためには稲40本分の穂が必要になります。こぼれた穂も大事にしてください」と子供たちに語りかけた。
(日本農業新聞)

○10月7日(土) 「ひとめぼれ」すべて特栽米 山形・横山カントリー利用組合
 山形県三川町横山地区の横山カントリエレベーター(CE)の施設利用組合は、今年から地区で栽培する米「ひとめぼれ」をすべて減農薬・減化学肥料の特別栽培米に切り替えた。特栽米は作付面積44ヘクタール、生産量で約250トンに拡大。新しい販売ルートも確立した。「ひとめぼれ」を全量特栽米にしたのは、売れる米作りに取り組むため。同地区の「ひとめぼれ」は、「はえぬき」に次いで作付面積が多いが、「売れ行きが鈍い」という課題があった。そこで消費者の安全・安心志向に応えた米作りが始まった。北海道の米卸とスーパーから産地指定を受け、特栽米は初年度から好結果を生み出している。CE全体の受け入れ数量は約2000トン、今回の特栽米は1割。
(日本農業新聞)

○10月7日(土) 稲刈り 都会っ子と交流 宮城・角田市の西根小学校
 東京都目黒区立月光原小学校の児童33人がこのほど宮城県角田市を訪れ、角田市立西根小学校の全校児童135人と稲刈り体験をし交流を深めた。交流会は今年で3回目。5月に約20アールに田植えをした。品種はもち米の「みやこがねもち」。両行の5年生が中心となり、年間を通じて観察記録や生育管理を行ってきた。収穫したもち米は「西根っ子学びのフェスティバル」でもちつきをし、地域住民に振舞うほか、月光原小学校の児童にも提供する。
(日本農業新聞)

○10月7日(土) 「まっしぐら」店頭に 食味も良 青森県の新銘柄米
 青森県が開発した水稲の新品種で、県の奨励品種に指定されている「まっしぐら」(青系138号)の販売が十四日、県内を中心に始まる。まっしぐらは、業務用の主力品種として、一九九三年に県農業試験場(現農林総合研究センター)で開発された。母方があきたこまちで、父方がはなの舞。いもちに強いのが特徴で、食味も良いという。店頭販売価格は、業務用既存品種のゆめあかりと同程度の十キロ三千円程度になるとみられる。本年産のまっしぐらの県内作付けシェアは9・1パーセントで、収量は約二万九千トンを見込む。
(河北新報)

○10月8日(日) 農家の指導で稲刈り体験 福島・郡山市の安子島小
 郡山市立安子島小学校の児童76人は3日、学習田「すくすくすいでん」でPTAや老人会、JA郡山市女性部ら地域のベテラン農家の指導を受けて、稲刈り学習を行った。同校は、春に10アールの学習田に「こがねもち」を植栽。手作業での除草作業も組み入れて、稲作学習を深めてきた。11月には、世話になった地域の人たちを招き、収穫した新米でもちをついて、共に喜びを分かちあう「収穫祭」を開く。児童らの農業体験発表などにより、稲作学習のまとめを行う。
(日本農業新聞)


 
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○10月11日(水) 分げつ確保し多収 冷害に強い栽培を実践 青森県八戸市・坂本 由蔵さん
 青森県八戸市河原木の坂本由蔵さんは「疎植水中栽培」による冷害に強い米づくりを実践している。移植後は深水管理を行うこの栽培法は、生育前半に分げつを抑えて茎葉を充実させ、中期に落水すると同時に追肥を行うことで、分げつを確保し多収につなげるというもの。大柄な稲になるため、光合成能力やチッ素の消化能力が高くなって食味がよくなるという。
 昨年、同市の生産者の平均収量は10アール当たり約540キロだが、坂本さんは疎植水中栽培で720キロ、慣行栽培した「ゆめあかり」で約660キロを収穫した。2003年産は低温、日照不足で周辺の農家は10アール当たり250〜300キロだったが、疎植水中栽培で620キロを収穫している。苗は2、3本植えのポット苗で、駒の舞は、すべて自家採取した種もみを使う。昔から苗半作といわれる稲作だが、「疎植水中栽培では、苗9分作だ」と坂本さんは言う。4・5〜5葉の苗を畝間30センチ、株間26センチで移植する。疎植にすることで根がよく伸び、収穫するまで株元に光が届くという。疎植と同時に深水管理を行うことで、分げつを抑制し茎を太くして葉の生育を充実させる。水位は苗の伸びに合わせて24センチまで高めていく。畦(あぜ)は高さが40センチで幅が60センチあり、水漏れと雑草を防ぐため、黒ビニールでマルチを施している。元肥は10アール当たり成分量でチッ素1・5キロを投入しているという。
 生育中期の6月末から7月初旬にかけて生育を調査。茎の太さ10ミリ以上、草丈60センチ以上、1株本数15本程度となったら、落水を3段階に分けて1週間おきに行う。同時に充実した分げつを確保するため、出穂の約40日前に茎肥、その1週間後に穂肥、出穂時には実肥を与える。茎肥は10アール当たり成分量でチッ素3〜4キロを目安にしているが、茎の太さが10ミリ以上ある場合は量を増やしているという。穂肥は同3〜4キロ、実肥は同約2キロを施す。坂本さんは「この栽培法では出穂期間が長いため、第1次枝梗(しこう)と第2次枝梗を収穫しないと収量は増えない」と説明する。1株で45〜46本の穂数を確保する。草丈の長い稲になるため、光合成能力やチッ素の消化能力が高くなって良食味で多収になるという。
 疎植水中栽培は「21世紀米つくり会」が提唱する栽培法だ。会員になっている坂本さんは、ケイ素資材を240キロ(うち元肥に60キロ)施用、微生物資材なども使っている。同会の会長で福島県須賀川市の薄井勝利さんは、「八戸市は平年でもヤマセの影響を受けやすい地域だ。坂本さんは、常に冷害に備えた稲づくりを実践している」と話す。
(農業共済新聞)

○10月11日(水) 有機農産物の登録認定 手数料無料で開始 福島県
 福島県はJAS法に基づく有機農産物の登録認定機関として、10日から郡山市の県農業総合センターで認定業務をスタートさせた。県としては東北で初めて。センターは農家から有機栽培認定の申請を受け、栽培方法などがJAS規格に適合するかを検査して認定し、国に登録申請する。認定農家は農産物に有機JASマークを表示して出荷できる。県内で初めての登録認定機関として、県は利用促進を図り、農家支援のため今年度から2008年度までの3年間、認定手数料を無料とする。県は地域で発生する有機性資源を循環利用する「ふくしま型有機栽培」に取り組んでおり、今後の普及拡大が期待される。県内の有機栽培作付面積は05年度末が220ヘクタール131件で、このうち水稲は186ヘクタール。水田農業改革アクションプログラムでは07年度900ヘクタールを目指す。10日はセンターで業務開会式が行われ、農業総合センターの岡三徳所長が県から農水省の登録通知書の交付を受けた。現在約40戸から認定の申請が上がっているという。認定業務の問い合わせは、県農業総合センター安全農業推進部安全指導・有機認定グループ、(電)024(958)1708。
(日本農業新聞)

○10月12日(木) 北海道産は全量落札 価格下げ値ごろ感 第7回米入札
 全国米穀取引・価格形成センターは11日、2006年産米の第7回入札取引を行い、結果を公表した。上場量が約2万700トン、銘柄数が43銘柄と本格的な入札となったが、落札率は2割と低調で、平均落札価格は、前週に比べ0・2%安の60キロ1万5800円。15銘柄は落札ゼロだった。売り手側が希望価格を引き下げた北海道産と、人気の新潟・魚沼「コシヒカリ」は全量落札された。卸の買いが入った北海道「きらら397」「ほしのゆめ」「ななつぼし」の落札価格は、前回を1・5〜1・2%下回った。売り手が希望価格を前回に比べ3銘柄とも200円下げ、値ごろ感が出て全量落札。
(日本農業新聞)

○10月12日(木) コシ超疎植で有機栽培 10アール420キロ達成 福島県の実証圃
 郡山市の県農業総合センターが取り組む有機栽培による米作りが今年、良好な成果を得たことが分かった。「ふくしま型有機栽培技術実証圃(ほ)」で10日行った稲刈りでは、超疎植栽培10アール当たり420キロの収量を確保、いもち病の発生もなく、品質は上々だった。実証圃場は、県がこれまで開発、検証してきた有機栽培技術の確立と普及拡大を図るため設け、今年初めて取り組んだ。5月末に雑草に負けないよう普通より大きく育てた「コシヒカリ」の苗を、栽植密度30センチ×30センチの超疎植(慣行は30センチ×18センチ)、1平方メートル当たり11・1株の割合で、30アールの実証圃に植えた。種子は温湯消毒でばか苗病を抑制、苗立枯病を抑えるためプール育苗を行った。圃場には10アール当たり1トンの完熟堆肥(たいひ)を5月に施した。雑草防除は6月から7月上旬まで深水管理。6月5日に10アール当たり50キロの米ぬかペレットと同量のくず大豆を散布した。機械除草は行わなかった。その結果、雑草が少なく、いもち病などの発生もほとんど見られず、順調な生育が認められたという。
(日本農業新聞)

○10月12日(木) ハトムギの収穫最盛 JA岩手ふるさと管内
 JA岩手ふるさと衣川地域管内のハトムギの収穫作業が最盛期を迎えた。昨年、岩手県農業研究センターと開発したハトムギエキスの原料を安定供給しようと作付面積は20・5ヘクタールとなった。JAの衣川ハトムギ・大豆作業受託組合は今月上旬から、刈り取りを始めた。品種は「はとじろう」。5月下旬に直播(ちょくは)した圃場(ほじょう)を、ハトムギ専用コンバイン2台で手際よく収穫作業を進めている。受託組合の松好欣悦さんは「春先の低温で初期生育が遅れ、平年より7日ほど遅い。排水対策と適期の追肥で平年並みの収量が期待できる」と話していた。
(日本農業新聞)

○10月12日(木) 神奈川の生協組合員 生産者と稲刈り交流 岩手・花巻市
 神奈川ゆめコープの組合員がこのほど2日間、JAいわて花巻管内の花巻市東和町安俵を訪れ、「田舎の田んぼへ行こう稲刈り体験交流会」を実施し、生産者と交流した。一行35人は、圃場(ほじょう)に着くと長靴に履き替え、安俵の小原一夫さんの指導で稲刈りを体験した。古代米の刈り取りも行い、古代米と普通の米との違いや食べ方を熱心に聞いていた。2日目は、グループごとに、JAの米出荷施設や農家を訪れ、東和町の豊かな自然と温かな人々とのふれあいを満喫した。神奈川ゆめコープは東和町で生産された特別栽培米「ひとめぼれ」を販売している。
(日本農業新聞)

○10月12日(木) 稲刈りに汗 岩手・酒造り体験塾
 酒造りを体験する酒造り体験塾の第2回講座「稲刈り体験会」がこのほど、大槌町の田んぼで開かれ、県内から参加した約100人の親子らが、酒造好適米「吟ぎんが」の稲刈りを体験し、収穫の喜びを味わった。酒造り体験塾は、県が推進する地産地消運動と地酒造りに取り組む釜石市の酒造業・浜千鳥が主催、今年で4年目。同町大槌の佐々木重吾さんの田んぼで、長靴姿の親子らが佐々木さんにかまの使い方などの手ほどきを受けた後、黄金色に実った稲を手刈りした。今後は、酒の仕込み体験や新酒の搾り体験などを予定している。
(日本農業新聞)

○10月12日(木) 厳しい販売環境反映 前年下回る品種も 東北6県の今年産米仮渡し金
 東北各県の今年産米の概算金(仮渡し金)は、厳しい販売環境を反映し、昨年よりも下回る県が多いことが明らかになった。多くの地域で作況が昨年を下回っているにもかかわらず、米の在庫を抱え、供給過剰感があるためだ。全農各県本部では、需要先の拡大などで早期販売に全力を挙げたいとしている。岩手は「ひとめぼれ」を昨年より100円引き下げた。「供給過剰の傾向があるので、価格を下げた」とする。ただ、「いわてっこ」は、デビュー間もない品種で、業者からの引き合いが強いため、1万円と昨年と同価格にした。秋田も「価格動向を見通すことは難しいため、概算金を低めに抑えざるを得ない」と説明した。「ひとめぼれ」「めんこいな」は、「あきたこまち」との銘柄間格差を縮め、作付け拡大を目指す。山形も「昨年産の持ち越しがあり、全体的には過剰感がある」とする。宮城と福島は、金額を据え置いた。福島は「輸送コストなどの経費を抑えた。需給バランスは過剰感があるが、昨年並みを維持した」と説明する。今年は原油高も影響し、輸送費も高めで推移している。このため、各県本部ともコスト引き下げに苦しい対応を迫られている。
今年産米主要品種概算金 (円)
 品種2006年産米05年産米前年比較
青森つがるロマン10,80011,300−500
岩手ひとめぼれ11,70011,800−100
秋田あきたこまち12,35012,700−350
宮城ひとめぼれ12,00012,000
山形はえぬき11,70012,100−400
福島コシヒカリ(会津)13,40013,400
〃  (中通り)12,40012,400
〃  (浜通り)11,80011,500300
(日本農業新聞)

○10月13日(金) 学習田に実りの秋 「農業の苦労分かった」 JAいわて南
 農業体験を通し農業、食料について感心を持ってもらおうとJAいわて南の稲作体験事業では、学習田の稲刈り作業がラッシュだ。4日は市立赤荻小学校、10日は滝沢小学校、11日は厳美小学校で稲刈りが行われた。
(日本農業新聞)

○10月14日(土) 世界の小麦在庫25年ぶり低水準 豪州、干ばつで半作 米農務省見通し
 オーストラリアの小麦に深刻な干ばつ被害が出ている。今年11月に収穫する小麦は前年の半作に悪化する見通しだ。米国農務省が12日に発表した穀物需給見通しでは、2006/07年度末の世界の小麦在庫は前年に比べ19%減の1億1930万トンと25年ぶりの低水準に低下すると予測。ほかの国でも作柄が悪化したのが原因で、シカゴ小麦相場は10年ぶりの高値相場を記録している。オーストラリアの小麦生産量は前年の2550万トンから1100万トンにに落ち込む見通し。同国の国内需要500万トンを差し引くと、06/07年産の輸出可能量は前年の3分の1以下に低下する計算だ。800万トン程度まで生産量が落ち込むという観測もある。すでに輸出元のオーストラリア小麦ボード(AWB)は「新穀の作柄などを見極めるため」(日本事務所)、一部で新規輸出契約の制限を始めた。日本はオーストラリア産小麦を年100万〜110万トン輸入し、8割はうどん向けだ。
(日本農業新聞)

○10月14日(土) 8割が基準価超す 07年産麦入札
 全国米麦改良協会は13日、2007年産民間流通麦の入札結果を発表した。上場した58産地銘柄、26万120トンのうち、95・3%に当たる24万7850トンが落札された。小麦大麦と裸麦は全量落札となった。8割を超える銘柄が基準価格を上回った上、小粒・大粒大麦と裸麦は値幅制限の上限価格に達した銘柄が7割を超えた。海外産地が天候不順で小麦などを中心に高値取引が続き、国内産に割安感が出ているのに加え、大麦と裸麦は品薄感が影響した。取引結果を種類別にみると、小麦は上場31産地銘柄、23万5850トンのうち、95・6%の22万5550トンが落札された。基準価格を上回ったのは22銘柄。香川「さぬきの夢2000」は倍率が2・9倍と引き合いが強まり、上限価格(7%)に張り付いた。小粒・大粒大麦と裸麦は上場した27産地銘柄がいずれも基準価格を上回った上、21銘柄が上限価格に張り付いた。
(日本農業新聞)

○10月17日(火) 生で食べられるマコモタケ収穫 無農薬、今年で4年目 宮城・JAいしのまき女性部鳴瀬地区
 JAいしのまき女性部鳴瀬地区は13日、東松島市根古地区にある休耕田でマコモタケの刈り取りを行った。高さ2メートルほどに伸びた茎や葉の部分をかまで刈り取り、根元に白く生えたマコモタケ約5キロを収穫した。部員たちは「無農薬で育てているので、生でも食べられるんだよ」と安全・安心な食材に自信を見せている。地区女性部は、新しい転作作物として4年前から無農薬で栽培に取り組んできた。今年は前年と同じ、同市根古・上下堤両地区の約30アールの水田に作付けした。収穫したマコモタケは主に石巻・東松島市両市の飲食店に販売されるほか、東松島市のJA小野駅前にあるJAの農産物直売所「菜っちゃん市場」では、生のままで100グラム100円で販売されている。マコモタケはタケノコに似た歯触りで、くせがなく、中華料理のいため物やサラダなどの食材に利用される。収穫作業は、11月下旬まで行われる予定。
(日本農業新聞)

○10月17日(火) グレードアップ玄米 首都圏に向け発出荷 JA岩手ふるさと
 JA岩手ふるさとは14日、2006年産米の「ひとめぼれ」を首都圏の卸業者に向けて初出荷した。出荷されたのは、JA大谷地低温農業倉庫の「グレードアップシステム」で選別調製された「ひとめぼれ」の1等・限定ふるさと米130トン。倉庫では、胆沢区内の農家が乾燥調整して出荷した玄米を9月下旬から荷受けを開始。再度調製して整粒歩合を引き上げ、需要に応じた出荷体制を整えた。グレードアップ玄米は、出荷数量を約2500トンに設定し、集荷、販売の両面の強化を図っている。
(日本農業新聞)

○10月17日(火) 直播用稲「萌えみのり」開発 多収で良食味 東北農研センター
 食味が良く、東北地域に適した直播(ちょくは)用の米新品種「萌(も)えみのり」を、東北農業研究センターが開発した。直播栽培は省力・低コスト化のために期待されているが、株元が不安定で倒れやすい。東北では現在、直播に適した品種がない。「萌えみのり」は稈長(かんちょう)が65センチで多品種より短く倒れにくい。玄米収量は10アール当たり631キロ。出穂期は「ひとめぼれ」と同時期かやや早く、中生の晩。食味試験の結果、「ひとめぼれ」と同等の結果だった。「肥料を与えすぎると食味が落ちるので注意が必要、いもち病を防ぐための適期防除が大切」と東北農業研究センターは話している。1997年に「南海128号」と「はえぬき」を交配して育成をはじめ、4日に命名登録した。春に芽が一斉に出て、秋にたくさんの米を実らせる様子から「萌えみのり」と名付けられた。
(日本農業新聞)

○10月17日(火) 生協の会員招き稲刈り体験ツアー JA新あきた
 JA新あきたはこのほど、秋田市民生協の会員13人を秋田市雄和向野地区の圃場に招き、刈り取りツアーを行った。同地区で活動する農事組合法人アクティブファームの構成員やJA職員13人が指導した。参加者はコンバインの運転にも挑戦した。刈り取り体験後、向野低温倉庫と川添北部ライスセンターで米の出荷作業を見学した。
(日本農業新聞)

○10月17日(火) 全校児童が稲刈り 宮城・登米市宝江小
 登米市中田町の宝江小学校の全校児童144人が12日、稲刈り作業に挑戦した。農家や保護者が応援に駆け付け、にぎやかな稲刈りとなった。農家の指導を受け、慣れないかまで、「みやこがねもち」を刈り取った。稲は棒掛けで自然乾燥し、11月中旬の収穫祭で、もちをついて味わう。
(日本農業新聞)

○10月17日(火) 「コシ」を手刈り 福島・相馬市日立木小3〜5年生
 相馬市立日立木小学校の3〜5年生42人は10日、5月に田植えを行った同校近くの山田一男さん所有の水田5アールで、黄金色に実った「コシヒカリ」を刈り取った。児童たちは、山田さんや先生から指導を受けながら、稲刈り作業を行った。今月末の収穫祭で、収穫した米を味わう。
(日本の農業新聞)

○10月17日(火) 猛暑の原因解明? インド洋海水温低下予測 海洋開発機構
 海洋研究開発機構は16日、インド洋東部のスマトラ・ジャワ島沖で海水温が低下する「インド洋ダイポールモード(IOD)現象」について、今年秋の発生予測に世界で初めて成功したと発表した。IOD現象はエルニーニョと同様に、世界各地に異常気象をもたらす。西日本での猛暑の要因ともされる。IOD現象は5〜6月に発生し、10月にピークを迎える。これまで06年のほか、03年、1997年、94年に発生した。オーストラリアでは干ばつ、ケニアでは多雨の要因となる。同機構は今後インド洋での海水温の観測網を充実させてIOD現象の予測精度を上げ、異常気象の被害防止に役立てたい考えだ。発生予測に成功したのは、同機構の山形俊男プログラムディレクターらの研究グループ。開発した「先端的大気・海洋結合モデル」に、2005年11月から06年6月まで1か月ごと衛星から得た大気・海洋データを入れて予測実験を進め、昨年11月には06年秋のIOD発生を予測。人工衛星からの観測によると、ジャワ・スマトラ島沖で8月に海面水温や水位が低下。IOD現象の発生が確認できた。平年に比べて海水が低い状態は春からあったが、スマト島付近では8月に入り急速に発達した。
(日本農業新聞)

○10月18日(水) 効果的な防除確立へ 9機関が共同研究 斑点米カメムシ
 東北農業研究センターは17日までに、8つの研究機関と共同で、斑点米カメムシで高精度の発生予察技術と防除法の研究を始めたことを明らかにした。米質低下の大きな原因となっている、斑点米カメムシ被害の発生メカニズムを解明し、効果的な防除法の確立を目指す。研究には同センターのほか、東北6県の研究機関と東北大学大学院、茨城県つくば市に本部を置く中央農業総合研究センターが参加。今年度から3年間の計画で、@斑点米カメムシの種類構成や生息場所と水田との関連性の解明A斑点米カメムシの被害を受けやすい水田条件の解明B防除判断の目安と被害が軽減できる防除法の確立を目指し、JAごとに高精度な発生予察と防除ができるようにしていく。東北では、主な斑点米カメムシはカスミカメムシ類が多い。しかし、水田での斑点米カメムシの発生数と被害の大きさが一致しない場合があり、被害の大きさには水稲側の要因もあるとみられている。東北農研センターは「被害の関連性を明らかにして薬剤防除を減らしても被害の拡大を抑えられるようにしたい」と話す。薬剤散布作業の省力化と薬剤コストの軽減、環境へ配慮した防除法の開発を進める。
(日本農業新聞)

○10月18日(水) 雑草に強い米作り実証 長稈種で太陽光遮断 山形・村山農高生
 県立村山農高の農産システム科の生徒が、雑草に強い米づくりプロジェクトに取り組んでいる。稲の持つ抑草力をフルに発揮させる栽培法。雑草対策のほか、飼料米としても活用が見込まれている。同校では十数年前、菅原政志教諭が実習田で茎の太さ2、3ミリ、草丈2メートルを超す長稈(ちょうかん)種を発見。選抜を繰り返してこれを育種、栽培している。生徒は、この長稈種の抑草力をフルに生かし、さらに古代米の黒もち米を掛け合わせ、雑草対策だけでなく、もち米や飼料米としての活用を考えている。大量に出る稲わらと玄米を混合、濃厚飼料として学校で飼育している肉牛に与えたところ食いつきが良く、肥育が良好だという。「雑草に強く休耕田対策にもなる」「耕畜連携の有望品種だ」「種子を譲ってほしい」と問い合わせが相次ぐなど関心を集めている。
(日本農業新聞)

○10月18日(水) 1等91.7% 06年産米検査 9月末日現在
 東北農政局は17日、今年産米の検査結果(9月末日現在)を発表した。東北全体の水稲うるち玄米の1等比率は、91・7%と前年の84・4%を大きく上回った。「分けつが抑制され、もみ数が少なかった。登熟期は天候にも恵まれ生育が進んだため」と農政局は見ている。検査数量は19万5791トンで昨年の28万8571トンを大幅に下回った。例年と比べ、出穂時期が2、3日遅れたことと、9月に入り雨の日が多く、刈り取り期が遅れたことによる。2等以下に格付けした主な理由は、カメムシ類による着色粒や胴割れ粒の混入が多かったため。
(日本農業新聞)

○10月18日(水) 山形県産1等米91・4% 過去5年間で最高 9月末現在
 東北農政局山形農政事務所は十七日、本年産県産米の検査結果(九月末現在)を公表、水稲うるち玄米の一等米比率は91・4%で、九月末現在としては過去五年間で最高となっていることが分かった。90%を超えたのは二〇〇一年産の90・6%以来五年ぶり。九月末現在の水稲うるち玄米の検査数量は、三万六千五百三十二トン(前年同期比63・6%)。同事務所によると、収穫の遅れが検査にも影響しているという。東北全体の水稲うるち玄米の一等米比率は91・7%。品種別の一等米比率は、「はえぬき」が94・8%(前年同期89・4%)、「ひとめぼれ」が92・4%(同91・1%)、「コシヒカリ」94・5%(同93・6%)、「あきたこまち」89・7%(同72・4%)、「ササニシキ」66・4%(同74・4%)となっている。県生産技術課では、ササニシキは出穂期(八月十日前後)の高温障害などの影響で前年を下回っているものの、他品種はカメムシなどの被害も少なく、作柄も順調と分析。
(山形新聞)

○10月20日(金) 4JA連携エコ米始動 水田の8割目標 福島・会津
 福島県会津地方の4JAが統一して取り組む減農薬の「会津エコ米」が、今年産から本格デビューする。農家約2900人、5000ヘクタールを超す規模となり、同地方の水田面積の30%に上る。来年度は80%を目指す。実現すれば全国最大規模となる。栽培農家はエコファーマーの認定を受けるのが条件。化学肥料、化学農薬は慣行栽培よりも2割減らし、環境に優しい栽培基準にした。取り組むJAは、あいづ、会津みどり、会津みなみ、会津いいで。「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「あきたこまち」の品種ごとに4JA共通の栽培を作成、「どの農家が栽培しても同じような米ができるシステム」(JA全農福島会津営農事業所)で、全国でも珍しい取り組みを実施してきた。特に土づくりを重視。完熟堆肥(たいひ)や土壌改良材の施用を決めている。栽培暦に沿って作られた米は、米袋に「会津エコ米」のシールを張って出荷される。
(日本農業新聞)

○10月20日(金) バインダーで稲刈り 岩手・平泉小児童ら JAいわて南
 地域の子供たちに農業の面白さや大切さを学んでもらおうと、JAいわて青年部平泉協議会は17日、平泉町平泉の同町立平泉小学校学習田15アールで、「コガネモチ」の稲刈り体験を行った。4、5年生児童94人は同青年部員の指導を受けながら稲刈り、束ね、穂にお掛けまでの作業を行った、農作業の機械化について理解を深めてもらおうと、5年生児童を対象にバインダーでの稲刈りも実施、青年部員とともにハンドルを握り、慎重に刈り取った。この活動は同青年部の次世代交流、食農教育活動の一環として25年ほど前から行っている。同校は12月、全国児童を集めもち花飾りやもちつきを行う。
(日本農業新聞)

○10月20日(金) 大豆収穫前に意識統一図る JAいわて花巻
 JAいわて花巻はこのほど、花巻市似内の圃場前で、大豆の刈り取り前の意識統一を図ろうと、中央普及センターの小綿寿志・農業普及員を講師に、2006年度大豆刈り取り指導会を開いた。今年の生育経過や、収穫と乾燥に関する注意点など参加者27人に説明。今年は、病害虫の適期防除を行った組合の努力もあり、ウコンノメイガなどの病害虫がやや見つかったが、昨年よりも発生が少なかった。「黒千石」を中心とした花巻地域では、追肥の実施などにより落葉が遅れていたが、葉焼病や6〜8日の風雨により落葉と倒伏が助長された。黒千石は14日から刈り取りが始まっており、「ナンブシロメ」の刈り取り出荷は下旬から始まる。
(日本農業新聞)

○10月20日(金) 生産者の協力で稲刈り体験学習 岩手・遠野市上郷小5年生
 遠野市の上郷小学校5年生26人は18日、農業体験学習を行い、学校から500メートルほど離れた8アールの田んぼで、昔ながらの稲刈りとはせ掛け作業に汗を流した。地元の農業を体験してもらおうと、JAとおの青年部上郷支部や田んぼを提供する生産者の菊池正則さんが主催し、今年で6年目。稲は児童たちが田植えしたもの。
(日本農業新聞)

 
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○10月21日(土) 児童らと稲刈り交流 宮城・JAみどりの、青年部・女性部
 JAみどりの、同青年部・女性部は、仙台市立鶴谷小学校と農作業体験交流事業を行っており、このほど5年生60人と保護者が大崎市鹿島台地区で稲刈り作業を行った。「田んぼの先生」となった青年部・女性部員の指導で、児童は慣れない手つきでかまを使い、足踏み脱穀機を体験。昨年から保護者も参加、家庭の中から食と農への意識を高めている。
(日本農業新聞)

○10月24日(火) 水稲直播に追い風 10年後には5万ヘクタール 農水省
 水稲直播(ちょくは)栽培の適合品種「いただき」「ふくいずみ」に加え、東北ではじめて直播栽培向け品種が育種された。九州では、直播栽培普及の課題だったスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)に対する効果的な対策が見えてきた。農水省は2010年までに、直播栽培で現在の約3倍、5万ヘクタールまで拡大を目指している。直播栽培品種が出そろい、課題の克服と併せて普及拡大へ期待が高まる。
 移植栽培に比べて倒伏しやすいため、稈長(かんちょう)が短い品種が直播栽培に向くとされている。東北農業研究センターは13日、「ひとめぼれ」より18センチ短い稈長65センチで、耐倒伏性が強くて良食味の「萌えみのり」を、東北で初の直播栽培向き品種として命名登録した。同じ品種でも直播栽培すると、移植栽培に比べて収量が下がる傾向があるが、同センターは「同品種は10アール当たり600キロ以上が期待できる」と説明する。しかし、東北以外では直播栽培に合う「いただき」「ふくいずみ」などがあるが、「コシヒカリ」が直播栽培全体の約4割(04年度)を占め、九州では「ヒノヒカリ」が多い。また「倒伏の心配がない分、肥料をやり過ぎて前評判ほどの食味にならないケースがある」(農水省)。品種特性に合った管理ができず、実力が出せないことも課題になっている。
 一方、九州を中心直播栽培普及の壁となっているスクミリンゴガイの食害には、効果的な対策ができてきた。九州沖縄農業研究センターは「大豆の後作なら被害が減ることが分かった」と話す。佐賀県で効果が確かめられ、直播後の浅水管理などと組み合わせれば効果が高まるとみる。
 2005年度の直播栽培面積は約1万6000ヘクタール。直播栽培は、苗作りが不要なことなど低コスト、省力化のため普及が進む。また、同じ品種なら移植栽培と比べて収穫時期がずれることで、作業分散ができる。
(日本農業新聞)

○10月24日(火) 全量バーコード管理 一袋ごとに確認徹底 JA秋田ふるさと
 JA秋田ふるさとは、7200人の生産者から集荷された玄米約4万3000トンを、すべてバーコード管理している。生産履歴と約1万6000サンプルで実施する玄米カドミウム分析などをバーコードと連動させ、安全確認を徹底。仕組みを営農指導や販売戦略に生かすことで、地元米の高評価にもつながっている。JA段階で、これだけ徹底した安全・安心システムは全国でも珍しい取り組みだ。仕組みは、生産者が収穫、乾燥調製の後、あらかじめJAから配布されたバーコードシールを30キロの米袋1袋ごとに張って倉庫に搬入。JAは、米検査時に生産者別、品種別、集荷ごとにサンプルを抽出し、食味などと合わせて玄米カドミウムも調べる。さらに、生産履歴に基づき、種子更新や農薬使用状況などから必要に応じて残留農薬を調べるほか、DNA検査もできる。出荷時に1袋ごとにバーコードを読み取ることで、品質や取引先との条件に合わないなど問題のあった生産者の米を区分する。生産者ごとのデータは品質の底上げにも役立つ。販売先まで把握できるので「どんな売られ方をしたか、反応はどうだったかを次年度に生かせる」(JA営農経済部流通販売課)と強調する。
(日本農業新聞)

○10月25日(水) 地元の学給に提供 発芽玄米 JA秋田ふるさと
 JA秋田ふるさとは、行政と企業の3者で連携し、発芽玄米の特産化に取り組んでいる。良食味や栄養価の高さを売りに首都圏、関西にも販路が拡大。今年度からは、地元横手市の全小・中学校38校、約8000人の学校給食に導入が始まっている。発芽玄米は玄米や元気、源(みなもと)という意味を込め「JA秋田ふるさとGEN」と命名。すべて1等米の「あきたこまち」を使う。給食への提供は4月から小学校26校、中学校12校で月2回。9カ所の学校給食センターで1カ月に100キロ扱う。食物繊維を取るため、白米に1割混ぜている。
(日本農業新聞)

○10月25日(水) 新米おむすび コンビニに登場 JA岩手ふるさと
 JA岩手ふるさとの新米「ひとめぼれ」を使った「三陸産わかめと鮭(さけ)のおむすびセット」が24日、大手コンビニエンスストアのファミリーマートで新発売された。パッケージにはJA名が入っている。売り上げが好評ならば定番商品化される。販売店舗は岩手、秋田、青森、宮城県内の180店。発売期間中は3トンの「ひとめぼれ」を供給し、1万6000パックが販売される。JAは米の新たな販路拡大を目指し、数年前からファミリーマートに打診していた。同社が地元食材での商品開発を積極的に進めていたこともあり、商品化につながった。価格は1パック(2個入り)210円。
(日本農業新聞)

○10月25日(水) マコモ栽培広めよう 課題の販路など意見交換 宮城・東松島で全国サミット
 全国のマコモタケ栽培者らが一堂に集まり、研究発表や情報交換を行う「第4回全国マコモサミットin東松島2006」が20、21日の両日、東松島市の小野公民館などで開かれた。マコモ栽培者ら約200人が参加。基調講演や研究事例発表などが行われ、課題となっている販路や雑草駆除、保存方法などの解決策について意見交換した。サミットは、ジザニア水生植物研究会が主催。マコモタケの普及と栽培・加工・料理などの研究発表や情報交換を行い、栽培技術の向上と消費拡大を図ることが目的。同会の三枝正彦会長(東北大学農学研究科教授)が「マコモタケの魅力と町おこし」と題して講演。マコモタケが特産品となる要件に物語性やおいしさ、支援完備体制、食の安全・安心など10項目を挙げ、「付加価値の高い水生作物を栽培し、水田機能を維持することが重要」と述べた。「マコモの産地化と問題点」をテーマに行われたパネルディスカッションでは、活発な意見交換を行った。試食会では、同地区女性部員が取りたてのマコモタケを使っての炊き込みご飯やサラダなど3品、同市内の料理店から4品の料理が用意された。
(日本農業新聞)

○10月25日(水) マコモの収穫始まる JA秋田おばこ
 美郷町千畑地区で、イネ科の多年草・マコモの収穫が始まっている。マコモは、沼や川、田んぼの水路などに群生し、白く細いタケノコのような実が食用として利用されている。JA秋田おばこ青年部千畑支部が、地域興しや食育活動に生かそうと、昨年から栽培を始めたもので、同地区の転作地10アールに約250本が植えられた。2年目の今年も生育は順調で、草丈は1〜2メートル以上に伸長し、1つの茎には10本ほどの実をつけている。収穫は11月上旬まで続く。
(日本農業新聞)

○10月26日(木) 手作り弁当が人気 地産地消盛り上げる菜女グループ JA秋田ふるさと
 JA秋田ふるさと管内で食品加工を手掛ける菜女グループ(横手市)の弁当が好評だ。冬場の収入源に加工食品を作りたいと、女性農業者6人で昨年7月に結成した。加工する品目はシフォンケーキや巻きずし、漬物など10種類以上。中でも弁当は売り上げの主力だ。1個500円から、予算や要望に応じてレシピを決め、注文は総額5000円以上から受け付ける。原料はメンバーの自宅で取れた旬の野菜や、特産のあやめ卵を使った卵焼き、ハムなど地場産にこだわる。評判が口コミで広がり来年10月に県内で開かれる、わか杉国体の関係者に延べ1000個以上を提供する予定だ。学校との交流も始まった。5月には地元中学校でメンバー全員が野菜作りの苦労話などを語った。11月には同じ学校で調理実習も行う。
(日本農業新聞)

○10月26日(木) 郷土の米料理 再確認 宮城・くりはら地域食材交流会
 JA栗っこと栗原地方振興事務所は20日、栗原市で2006年度くりはら地域食材交流会を開いた。栗原産の米と農産物を使った郷土料理や創作料理など13点を出品、試食や食材の入手方法などの紹介があった。当日はジャンボのり巻き作りも行われた。調理はJA女性部と農村生活研究グループ連絡協議会が、ふすべもちやあめもちの郷土料理、米粉を使った創作料理を作った。
(日本農業新聞)

○10月26日(木) 今年は暖冬 3カ月予報 気象庁
 気象庁は25日、11月から来年1月の3カ月予報を発表した。太平洋赤道域で海面水温が平年より高く、冬型の気圧配置が平年より弱いと予想されることなどから、ほぼ全国的に暖冬傾向の見込み。一時的な寒気の南下も長続きしない見通し。北日本日本海側の降雪量は平年並みか平年より少ないとみている。
△11月=気温は北日本で平年並みか高く、そのほかは高い。
△12月=北日本日本海側では曇りや雪、雨の日が多く、東日本日本海側では平年に比べ少ない。
△1月=北・東日本日本海側で平年より曇りや雨、雪の日が少なく、太平洋側と西日本では平年より多い、気温は北日本で平年並みか高く、そのほかは高い。
(日本農業新聞)

○10月26日(木) 二戸の雑穀 全国発信 来月にもネット販売 北いわて農協
 北いわて農協(二戸市)は、精麦大手のはくばく(山梨県)と契約を結び、二戸市内で無農薬、無化学肥料で栽培したモチキビやモチアワなど雑穀計4トンを今秋から出荷する。インターネットを通じて全国販売される予定。契約したのはアワ、キビ、ヒエ、アマランサス各1トンずつ計4トン。はくばくは、大麦や雑穀などの加工販売を全国展開している。インターネット上に雑穀販売の窓口サイト「雑穀・net」を設けており、十一月下旬にも販売を開始する予定。生産者情報なども掲載されている。「雑穀・net」のアドレスは<阿http://zakkoku.net
(岩手日報)

○10月27日(金) 生・消が交流 稲刈り楽しむ 岩手・一関市厳美町
 農業体験を通し消費者と生産者の関係をより深めようと生活クラブ生協岩手と都゛里夢(ドリーム)米生産協議会の稲刈り交流会が21日、一関市厳美町山谷地区の圃場(ほじょう)で行われた。クラブ生協の会員や地元農家、JAなど80人は赤や黄色に色付いた山々を眺めながら減農薬栽培「ひとめぼれ」30アールの稲を刈り取った。生産者が刈り方、束ね方を指導し作業開始、手刈りのほかコンバインでの稲刈りも行った。
(日本農業新聞)

○10月27日(金) 99の平年並み 10アール収は前年比3%減 15日現在水稲作況
 東北農政局は26日、今年産水稲の作柄概況(10月15日現在)を発表した。岩手で98と1ポイント下がったが東北地方の作況指数は、前回(9月15日現在)と変わらず99の平年並みとなった。10アール当たりの収量は、前年対比3%減の549キロと予想している。作況指数を地帯別に見ると前回と比べ、岩手県は、北部98、東部101と、各1ポイント下がり、北上川下流は97と2ポイント下がった。秋田県は、県南が101、県中央99と1ポイントずつ上がったが、県北が100のため、全体では100となった。山形県は最上、置賜が97と各1ポイント下がったが全体で99。福島は、浜通り96で1ポイント下がった。穂数は、生育期間である5〜7月の日照不足で、青森県は平年並みで、ほかの県は平年に比べ少ないかやや少ないとなった。1穂当たりのもみ数は、青森、岩手が平年並み、ほかの県は、平年に比べ多いかやや多い。このため、全もみ数は青森県で平年並みで岩手は少ない、ほかの県はやや少ない。ねん実と粒の肥大は、平年に比べやや良か平年並みとなった。粒の充実は、平年に比べやや不良か平年並み。このため、登熟は、岩手、秋田では平年に比べやや良、ほかは平年並みとなった。刈り取りは、登熟が順調に進み、9月中旬以降、雨の日が少なく、刈り取りが進み、平年並みとなった。

県・地帯別作況指数(10月15日現在)
 作況指数
東北99
青森100
岩手98
秋田100
宮城96
山形99
福島98
(日本農業新聞)

○10月31日(火) 赤米もち新品種開発 早生で寒さに強い 東北農研センター
 東北農業研究センターは、赤米もちの新品種「夕やけもち」を開発した。早生で耐冷性に優れ、東北地方で栽培できる。「素材の赤さを利用した加工品として、切りもちや酒などにも活用できる」とセンターは、地域の活性化に期待している。東北地方で栽培している赤米はうるちの「紅衣」が一般的。出穂期は「紅衣」よりやや遅く、早生の晩。稈長(かんちょう)が65センチと短いため倒れにくい。ふ先という、もみ先端の突起が紫色なので、出穂後は一般の品種と見分けがつく。玄米収量は10アール当たり527キロで、一般のもち品種並みの収量がある。青森県北部以外の東北全域で栽培できる。今年は秋田県能代市や岩手県一関市で試験栽培を行い、来年から本格的に普及できる見込み。
(日本農業新聞)

 
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