水稲冷害研究チーム

2006年東北稲作動向



 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業研究センター情報資料課田中課長さんにご協力をいただいています.


11月

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○11月1日(水) 品質良好、大豆収穫盛ん 青森・JA津軽尾上の作業受託組合
 JA津軽尾上大豆作業受託組合では、大豆の刈り取り作業が本格化している。今年産は、草丈がやや短いものの、開花時期の天候に恵まれ、全般的に結莢(けっきょう)は良好で、着莢数は平年並みとなっている。現在、作業を行っているのは、県の奨励品種「おおすず」で、今年5月下旬に36ヘクタールに種まきしたもの。大豆は過湿に弱いことから、同組合では、畦畔(けいはん)補強と排水対策の徹底を図ってきた。収穫作業は、6人のオペレーターがローテーションを組み、2条用コンバイン2台を使って、1日当たり約3ヘクタールのペースで刈り取りしている。組合では「10アールの当たり平均収量は約3・4俵(1表60キロ)。品質も良く、水分も16・5%程度とまずまずの作柄」と話している。
(日本農業新聞)

○11月1日(水) 1等90%超す 今年産米検査 10月15日現在
 東北農政局は10月31日、15日現在の米の検査結果を発表した。1等比率は90・8%で、昨年の84・5%を6・3ポイント上回った。水稲うるち玄米の検査数量は81万7133トンで、昨年同時期の86・3%にとどまっていえる。うるち玄米の県別の1等比率は、青森84・3%、岩手93%、秋田92・4%、宮城89・7%、山形92・1%、福島92・5%。2等以下に格付けした主な理由は、カメムシ類による着色粒の混入、充実不足、胴割粒の混入過多が原因。
(日本農業新聞)

○11月2日(木) 地米酒造りへ 稲刈りを応援 宮城・気仙沼市のサポーターズクラブ
 気仙沼市の地米酒づくり研究会を支援する酒米サポーターズクラブこのほど、同市廿一地区栽培体験田で稲刈りを行った。市やJA、地元蔵元などで組織する研究会が募った市内外の親子40人が参加。8アールの体験田に実った稲をかまで刈り取り、はせに掛けて、酒造好適米栽培農家とともに収穫の喜びを味わった。生産者、蔵元、消費者が有機的につながることで、地米酒を醸造・消費することを目的に始まった研究会の取り組みは、今年で5年目。同地区の酒造好適米「蔵の華」の栽培面積は4・57ヘクタール。24トンの収穫を見込んでいる。研究会によると「1・8リットル瓶で約1万5000本の地米酒が造れる量」だという。
(日本農業新聞)

○11月3日(金) GAPに従い米作り リスク管理を徹底 山形・飯豊町農家グループ
 飯豊町の農家グループ「いいで美米倶楽部(うまいくらぶ)」が、国際的な適正農業規範(GAP)にのっとった米作りを進めている。安全・安心に対するリスク管理を徹底した栽培で、選ばれる産地を目指している。これまでの安全で安心できる農産物作りに比べると、120項目の国際的な適正農業規範にのっとった農業の実践だ。書類審査と現地審査の末、全員日本版GAPの認定を取得した。育苗段階から、農薬は使わず温湯処理で丈夫な種子を選別。飯豊山からの清流を農業用水に確保するため隣接農家と話し合い、用水路から緩衝地帯を設けて、農薬飛散のポジティブリスト対策をクリア。農薬散布は1回だけで乗り切った。稲刈りは専用コンバインを使用、さらに清掃を徹底した。刈り取った稲は乾燥調製の後、契約先の米卸業者やJA飯豊町の特別栽培米として出荷を予定している。
(日本農業新聞)

○11月4日(土) 大粒増える ふるい目2ミリ以上73% 06年産米
 米粒に異変が起きている。農水省は、2006年産米の粒の大きさを調べた全国調査結果をまとめた。それによると、06年産は大粒の傾向が顕著に現れている。選別のふるい目幅で2ミリ以上の大粒米の割合が全国平均で73%となり、過去5年の平均を7ポイント上回った。大粒は北海道と北陸で目立つ。同省は「06年産はもみ数が全国的に少ない傾向だったが、植物の方は実を太らせようとしたために大粒が増えた」(生産流通消費統計課)と稲の生理現象と要因を分析する。最も大きい2ミリ以上の米の割合を地域別にみると、北海道が83%(過去5年平均に比べ13ポイント増)、東北で77%(7ポイント増)、北陸85%(13ポイント増)、関東・東山66%(9ポイント増)、東海74%(2ポイント増)、近畿74%(5ポイント増)、中国78%(7ポイント増)と軒並み上昇。ただし、作況指数が低かった四国は2ポイント減の59%、九州は10ポイント減の47%と、「台風13号による潮風害の影響が出た」(同課)。
 大粒米は米卸など流通業者の評価を高めそうだが、別の影響も出始めている。1・7ミリ以下の小さな規格外の米が少なく、需要が強まっているのだ。こうした米は値段が格安で、毎年、業者に一定の需要がある。関東の米卸は「低価格で仕入れられる米がほしいのに、品薄で困っている」と明かす。埼玉県のJAも規格外の米を「大手米卸が探し回っている」と話す。
(日本農業新聞)

○11月4日(土) 不作でも1等8割 北海道、東北が良好 06年産米・10月15日現在
 農水省は2006年産米の10月15日現在の検査結果(速報値)をまとめた。米品質の中間成績≠ニもいえる1等米の比率は、不作の中、前年同期より1ポイント高い79・7%となっている。総検査数量は収穫遅れなどの影響で、前年同期より1割ほど少ない270万トン。生産量が多い北海道、東北、関東などの1等比率が前年産より高く、全体を押し上げた。同省は「作況指数が100を割った地域もあるが、登熟期の天候が良く1等が多い」(食糧部消費流通課)と解説する。天候不順や台風による潮風被害などを受け、10月15日現在の作況指数(平年作=100)が低かった九州や四国の1等比率は、前年産を下回る結果となっている。産地銘柄別の1等比率をみると、人気銘柄の新潟「コシヒカリ」が71%と全国平均を下回る。秋田「あきたこまち」は93%、宮城「ひとめぼれ」は91%、豊作となった北海道「きらら397」は98%と高い。大凶作に見舞われた佐賀「ヒノヒカリ」は4%、長崎「ヒノヒカリ」が5%で、2、3等が多い状況になっている。

2006年産米の1等比率(10月15日現在)
(単位:%)
都道
府県
2006
年産
05年産過去5
年平均
作況指数
(10月15日)
全国79.778.775.496
青森84.382.481.4100
岩手93.089.992.198
宮城89.772.877.196
秋田92.487.885.2100
山形92.187.587.599
福島92.587.590.298
(日本農業新聞)

○11月4日(土) 小麦1等は79% 10月15日現在 農水省
 農水省は、2006年産麦の10月15日現在の検査結果(速報値)をまとめた。全体の8割を占める普通小麦の1等比率は79%と、前年同期を3ポイント上回っている。小麦以外の1等比率をみると、普通小粒大麦が55%(前年産63%)、普通大粒大麦が61%(同74%)、普通裸麦が12%(同79%)、ビール大麦が0・1%(同5%)となっている。小麦の産地別1等比率は、主力産地の北海道産が88%、群馬で85%、埼玉が70%、福岡が87%、佐賀が63%など。
(日本農業新聞)

○11月8日(水) 4麦収量4%減る 低温や日照不足響く 農水省
 農水省は7日、2006年産の小麦、二条大麦、六条大麦、裸麦の4麦の合計収穫量が、前年産に比べて4%少ない101万1000トンになったと発表した。全体の8割を占める主力の小麦は、低温や日照不足の影響で、作柄が良かった前年産に比べて4割減った。小麦は、作付面積(21万8300ヘクタール)が前年産と比べると2%伸びたが、10アール収量(383キロ)が7%減と少なかった。この結果、収穫量は83万6500トンで、前年産より3万8200トン減った。都道府県産は5月以降の降雨による登熟不足が響き、北海道では6月の低温、日照不足で粒数が少なかった。二条大麦の収穫量は、5%減の11万8300トンとなった。作付面積(3万4100ヘクタール)が前年産より2%減り、低温や日照不足で10アール収量(347キロ)が3%減ったため。六条大麦は、10%減の4万2500トンとなった。作付面積(1万5300ヘクタール)が1%減少、10アール収量(278キロ)が8%減と、天候不順の影響が出た。裸麦は、11%増加して1万3400トン。作付面積(4420ヘクタール)は3%減少したが、初期生育が、作柄が悪かった前年産よりも順調に推移、10アール収量(303キロ)が13%多かったことによる。ただし、過去の平均10アール収量と比べると10%少ない。
(日本農業新聞)

○11月10日(金) 県内初の大豆検査 収量も多く品質良好 岩手・JA江刺市
 JA江刺市は7日、奥州市江刺区で、県内で初の2006年産大豆初検査を行った。持ち込まれたのは同地区の特定農業団体土谷グリーンファームとニューアグリ土谷の2団体から、計712袋(1袋30キロ)の大豆「リュウホウ」。民間の農産物検査員が検査に当たり、取り出したサンプル大豆の被害粒の有無や整粒歩合、水分などを丹念にチェックした。今年の大豆は、例年比べて収量も多く、品質も良好。この日の受け入れ袋数の約9割が1等評価となった。江刺で生産された大豆は、主に首都圏の豆腐やしょうゆの加工業者に出荷される。検査は、同倉庫の1カ所だけで行われ、2月いっぱいまで行われる予定。
(日本農業新聞)

 
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○11月15日(火) はえぬきで発芽胚芽米 天童のメーカー・農協などと連携 山形・西川町
 山形県西川町は農機具メーカーの山本製作所(天童市)、さがえ西村山農協などと連携し、町内産はえぬきを使った発芽胚芽(はいが)米の製造・販売事業に乗り出す。本年度中に町内に製造施設を建設し、来年四月からの販売を目指す。玄米を水につけて発芽させ、胚芽を残してぬかを取り除いたのが発芽胚芽米。胚芽に含まれるアミノ酸の一種「ギャバ」は、高血圧や動脈硬化など生活習慣病の改善に効果があるとされる。ギャバを多く含む発芽玄米は健康食品として注目されているが、精米していないため、消化が悪く、食味にも難があるとの指摘があった。山本製作所は、玄米を白米に近い状態まで精米することで、発芽玄米の課題を解決した。商品名は「白い発芽胚芽米 月山まんま」。価格は一キロ九百五十円を想定、ブレンド米の商品化も検討している。
(河北新報)

○11月15日(水) 1等90・3% 今年産米検査 10月末現在
 東北農政局は14日、10月末現在の米の検査結果を発表した。水稲うるち玄米の1等比率は、90・3%で昨年同期を6・3ポイント上回った。検査数量は125万2798トン。各県別の1等米比率は、青森81・6%、岩手92・7%、秋田91・8%、宮城88・6%、山形91・7%、福島93・0%になった。2等以下に格付けした主な理由は、カメムシ類による着色粒の混入、充実不足、胴割れ粒の混入過多が挙げられる。
(日本農業新聞)

○11月16日(木) 鉄粉被覆後、袋で種子密封 水稲発芽率アップ 山形県農業生産技術試
 山形県農業総合研究センター農業生産技術試験場は、水稲の湛水直播(たんすいちょくは)で使う種子を鉄粉でコーティングした後の発熱を抑えるためのコーティング方法の改良を試みた。コーティング後に、ポリエチレン製のビニール袋に種子を密封すると、鉄の酸化に伴う熱が発生せず、発芽率の向上につながることが明らかになった。鉄コーティングは、安価で、鳥害を避けられることから、西南暖地で酸素供給剤のカルパーコーティングに代わって普及している。東北などの寒冷地では、気温が低いため出芽までに時間がかかるのが課題で、普及は進んでいない。
 同試験場は2006年5月1日に、カルパーコーティング、鉄コーティングの従来工程と、改良した工程の3つに分けた「はえぬき」を直播して比較した、従来の工程では、浸種もみを芽が出る直後まで温度を上げ、活性化種子にして乾燥させ、コーティング後に熱がこもらないように苗箱に薄く並べる作業があった。同試験場の今川彰教研究員はこれらを省くことを考えた。浸種もみをコーティング後、すぐにポリエチレン袋に入れた。コーティングの強度は劣るが、播種作業での不都合はなかったという。種子の温度変化を調べたところ、コーティング後に空気にさらされるネットに入れた種子は56度まで発熱。発芽率は55%にとどまった。ポリエチレン袋に密封すると、常温から温度が上がることはなく、発芽率は97%だった。出芽までの日数がかからないことも分かった。種子が、還元鉄のままで湿潤であるためだ。試験の目標苗立てである7割出芽までの日数は、従来型が15日に対して改良型は9日と短縮。カルパーの13日よりも短かった。今川研究員は「今後、農家の水田で調査をして普及につなげたい」と話している。
(日本農業新聞)

○11月16日(木) 水稲直播 コスト面で利点 栽培技術の課題も 宮城・亘理町で作柄検討会
 宮城県の亘理農業改良普及センターは15日、水稲直播(ちょくは)栽培作柄検討会を亘理町で開いた。管内で直播栽培に取り組む農家が、今年の栽培を振り返った。コスト面では移植栽培よりもメリットが多いが、技術面で移植とは異なるも点もあるため、それぞれの農家がいかに経営に即した栽培方式を導入していくかが課題になった。稲のほかにリンゴを栽培する亘理町の高野誠一さんは、直播栽培を導入して今年で2年目になる。3ヘクタールの田に「ひとめぼれ」と「たきたて」を植え、10月20日に刈り取った。「昨年は鳥害がひどかったが、今年が忌避材のキヒゲンR−2フロアブルを使ったらものすごく効果があった」と振り返った。直播栽培は初期投資が少なくて済むという。イチゴと複合経営する山元町の門間慶二さんは「(直播では)水稲の作業が一人でできた。収量だけでなく、人件費が節約できる点に注目すべきではないか」と指摘した。大崎市田尻で先進的に直播に取り組む千葉貞さんは、注意すべき点について@トラクターなどの農機具はできるだけ直播用を使ってほしいAまく時、種の深さを3センチ以内にするB刈り取り時、コンバインが深く走ると翌年の播種(はしゅ)時に影響する。浅く運転してほしいとアドバイスした。
(日本農業新聞)

○11月16日(木) 水稲直播 春作業分散に成果 栽培指導へ実証圃場も 青森、秋田、宮城で増
 東北地方の水田直播(ちょくは)は今年、青森、秋田、宮城で栽培面積が昨年を上回ったことが分かった。園芸との複合地帯では、育苗作業が不要な直播を進めて春作業の分散に成果を挙げている。農業法人が取り組んだり、モデル圃場(ほじょう)を設置したりした県もある。秋田県は今年から県内8カ所に実証圃場と直播推進員を設け、落水出芽の方法や雑草管理の指導を始めた。栽培面積は昨年より25ヘクタール増え507ヘクタールなった。「複合経営に意欲のある農家が、春野菜を栽培する時間をつくるために直播の規模を拡大した」と県。仙北・平鹿地域が直播栽培面積の6割を占める。この地域は直播に適した時期に播種(はしゅ)でき、収量が多いため栽培が広まった。青森は農業法人が新たに8ヘクタールで取り組んだ。宮城は亘理町や大崎市古川で増えた。イチゴ産地の亘理町は、育苗にかかる労力を削減しイチゴに振り向けようと推進してきた。亘理農業改良普及センター管内は27ヘクタールになった。

2006年の水稲直播栽培の取り組み状況
単位:ha
 直播*直播普及率
(%)
目標面積
(2010年)
 湛水乾田不明
青森123.7
(110)
104.519.2 0.2460
岩手83
(92)
71100.2350
秋田507
(105)
48423 0.510,000
宮城253
(106)
23320 0.31,000
山形782.1
(93)
776.55.6 1.82,000
福島945
(95)
90639 1.210,000
2,693.82,575108.8100.623,810
*かっこ内は前年対比%
(日本農業新聞)

○11月17日(金) 直播き米 ブランドに 名称は「みやぎ蔵王36景」 宮城県南2市7町で栽培
 県大河原地方振興事務所は、管内二市七町産の直播(じかま)き栽培米を「みやぎ蔵王三十六景米」と銘打ち、ブランド化を図っている。直播き栽培は省力化、省コスト化が可能な上、食味も良いとされる。本年産の作付面積は約四十三ヘクタールと管内の約0・5パーセントにすぎないが、将来的には30パーセント程度にまで引き上げたいとしている。「みやぎ蔵王三十六景」とは、同事務所が県南の景勝地三十六カ所を選定し、観光面で活用している名称。育苗資材や病害虫を防ぐ農薬がいらないなど、環境に配慮して栽培したコメの名前に冠することで、県南の自然豊かなイメージと結び付ける狙いがある。
(河北新報)


 
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○11月21日(火) 今年産米1等79% 10月末 農水省
 農水省は2006年産米の10月末現在の検査結果(速報値)をまとめた。総検査数量は、収穫遅れなどの影響で前年同期より3%少ない355万トン。1等米の比率は、前年同期を2・7ポイント上回る79・5%となった。生産量が多い北海道、東北、関東などの1等比率が90%を超えるが、台風被害などがあった九州は50%を切る。主要な産地銘柄の状況をみると、新潟「コシヒカリ」は72%、秋田「あきたこまち」は92%、宮城「ひとめぼれ」は91%、豊作となった北海道「きらら397」は97%と高い。
(日本農業新聞)

○11月21日(火) 小麦1等は78% 農水省
 農水省がまとめた2006年産麦の10月末現在の検査結果(速報値)によると、全体の8割を占めている普通小麦の1等比率は77・8%と、前年産同期を3・9ポイント上回っている。麦の年間検査数量は110万トン程度あるが、10月末現在の検査総量は103万トン。小麦以外の1等比率は、普通小粒大麦が55%(前年産63%)、普通大粒大麦が61%(同74%)、普通裸麦が12%(同79%)、ビール大麦が0・1%(同5%)となっている。小麦の産地別1等比率は、主力産地の北海道産が86%、群馬で86%、埼玉が70%、福岡が87%、佐賀が63%などとなっている。
(日本農業新聞)

○11月21日(火) 特別栽培米広げよう 完熟堆肥を散布 宮城・JAあさひな青年部大松沢支部
 僕らで地域に特別栽培米を広げようとJAあさひな青年部大松沢支部は、支部活動の一環として環境に優しい米作りを進めている。今月から組合員の水田に、完熟発酵堆肥(たいひ)を散布する作業を始めた。自らも拡大に努め、今年は9人の部員が18ヘクタールで生産、年々取り組み面積は増えている。JAが2004年から始めた、郷(さと)の有機特別栽培米に連動した活動だ。この特別栽培米は完熟発酵堆肥「郷の有機」を秋か春に散布しなければならない。青年部は、栽培に取り組む支部部員の圃場(ほじょう)への散布のほか、申し込みのある地区の組合員への散布もJAから委託を受け、取り組んでいる。
(日本農業新聞)

○11月22日(水) 簡単に水稲の生育診断 撮影してメールで送信 宮城県古川農試が開発
 宮城県古川農業試験場土壌肥料部では、「GPS携帯電話を利用した水稲生育診断システム」技術を開発、実用化に向けて検討を進めている。携帯電話に搭載されたカメラとGPS機能を使い、誰でも簡単に$稲の生育量を把握できることが狙いだ。システムは、@GPS機能付きの携帯電話のカメラ(機種限定・赤外線フィルター装着)で1・8〜2メートルの高さから稲を撮影A播種日、田植日、基肥量などを入力してメールで送信B現在の生育状態、追肥、出穂予想など(現在は「ひとめぼれ」のみ)が返信されるという仕組み。開発を担当する土壌肥料部土壌肥料班の小野寺博稔研究員は「赤外線画像からは植被率を、GPSによる緯度・経度から積算温度と地力の情報を得ることが可能。期待生育量から現在の生育量と地力から出現するチッ素分を指し引き、不足分を追肥すればよい」と説明する。積算温度を得る気象データは1キロ四方、土壌肥料分を得る腐植マップは30メートル四方の精度で、圃場単位での生育診断が可能だ。
(農業共済新聞)

○11月23日(木) 今年産大豆を初検査 品質はまずまず JA岩手ふるさと
 JA岩手ふるさとの今年産大豆の初検査が21日に行われた。管内の2つの営農組合が生産した「ナンブシロメ」計929袋(1袋30キロ)を農産物検査員が形状や水分などを検査。1等30・4%で、2等は69・7%、3等以下はゼロだった。粒のふぞろいや紫斑病が2等に格付けされた。平年に比べ小粒化の傾向が見られるが、まずまずの品質を確保した。
(日本農業新聞)

○11月23日(木) 直播米ブランド化へ 「みやぎ蔵王三十六景米」と命名 宮城・大河原地方振興事務所
 宮城県大河原地方振興事務所は、仙南地域で栽培した水稲直播(ちょくは)米のブランド化に乗り出した。「食味が良く、農薬を減らせる」(大河原農業改良普及センター)などをセールスポイントに、地域で広がる直播栽培を後押ししようという試み。直播栽培は、仙南地域の2006年産うるち米、全体作付面積約810ヘクタールのうち0・5%。県の直播面積の約2割を占めた。移植栽培に比べて、出穂時期が遅いため「いもち病防除やカメムシ防除の農薬を減らせる上、比較的低い温度でゆっくり登熟するので食味もいい」(農業改良普及センター)。栽培では労力軽減のメリットもある。米は「たきたて」「ひとめぼれ」「まなむすめ」の3種類。「みやぎ蔵王三十六景米」と名付け、自然豊かな蔵王山ろくのイメージで売り込みを図る。今年試験的に販売し、来年産から本格的に取り組む計画だ。
(日本農業新聞)

○11月23日(木) 暖冬予想変わらず 3カ月予報 気象庁
 気象庁は22日、12月から来年2月の3カ月予報を発表した。9月に発表した冬期予報からの変更はなく、北日本を除き気温が高い可能性が大きい。降雪は少ないか平年並み。同庁によると、太平洋赤道域の中部から東部にかけての海面水温が平年より高く、エルニーニョ現象となる可能性が高まっている。エルニーニョの年は暖冬になることが多く、冬型の気圧配置は平年より弱いと予想している。
 △12月=北・東日本の太平洋側や西日本で曇りや雨の日が多い。
 △1月=北・東日本の日本海側で曇りや雪、雨の日が少ない。
 △2月=気温は北日本で平年並みか平年より高く、東・西日本と南西諸島で高い。
(日本農業新聞)

○11月24日(金) 県内27全店で販売 食味値掲示のPB米 Aコープ・ライフサービスいわて
 鰍`コープ・ライフサービスいわては23日食味値を表記したプライベートブランド(PB)米を、27の県内Aコープ全店で売り出した。食味値をセールスポイントにする販売は全国でも珍しい。初年度の販売目標は400トン。PB米名は「食味値測定米・純情ひとめぼれ」。県産「ひとめぼれ」の10キロ袋に限定して販売する。食味値は、鰹ワ米いわてが精米時に専用の測定器で測り、測定値は売り場に掲示する。食味値は、米のうま味成分のたんぱく質やアミロースなどで算出した数値。最高値は100で、70を超えると「おいしい」とされている。初日販売の食味値は78で、70を下回った米は販売しない。価格は10キロ3980円で、通常の「ひとめぼれ」と同じ価格。県南産「ひとめぼれ」は、日本穀物検定協会の食味ランキングで、2005年度までに「特A」評価を11回獲得している。
(日本農業新聞)

○11月30日(木) 米 平年収量見直しへ 温暖化の影響分析 農水省が検討会
 農水省は、水稲作況指数を出す際の基準となっている平年収量の算出方法の見直しに向け、有識者による検討会を設立する。今年産米の水稲作況は、九州が4年連続の不作となる一方、北海道は2年連続の豊作となっており、「地球温暖化など近年の気象変化を分析し、平年収量が実態と合っているか調べる」(統計部)狙い。検討には1年かけ、2007年産米の作況を確認した後、来秋に08年産からの平年収量のあり方を提言する。平年収量は、その年の気象条件や災害発生を平年並みと仮定し、最近の栽培技術や1979年からの収量実績から予想して出している。長年の蓄積データを活用して算出してきた平年収量だが、検討会設置の契機となったのは、今年産の九州と北海道の作柄。作況指数「78」だった九州は4年連続の不作に見舞われ、「105」だった北海道は2年連続の豊作で、南北で明暗が分かれた。地球温暖化原因説≠烽り、「平年収量が実態と合っているのか」といった疑問の声も出ており、検討を始める。今後、温暖化が米の生産に与える影響を分析するとともに、平年収量を算定する際の気象データの加工法を検討する。検討会は、大学教授や農業関係の研究者、気象の専門家で構成。初会合は12月7日に開く。
(日本農業新聞)

○11月30日(木) 「もち美人」増産を 実需者と懇談会 JAいわて中央
 JAいわて中央は24日、実需者との懇談会をJA本所で開いた、JAもち米生産部会、JA役員、主要出荷先6社の代表ら30人が出席。実需者からは生産や品質面について活発な意見や要望が出された。実需者からは「団地が確立されているため岩手のもち米指定が多く、品質・流通面で扱いやすくなっている」と、日ごろの生産努力に感謝した。そのほか、「大手デパートでPB(プライベートブランド)米の販売を行う際、消費者やバイヤーなどは目新しさをほしがる。もち美人の作付けを計画的に増やしてほしい」「カメムシ被害のある米は、粉にした場合に黒くなる欠点がある。病害虫対策の確立をお願いしたい」など出された。
(日本農業新聞)


 
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