水稲冷害研究チーム

2007年東北稲作動向


 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業研究センター情報資料課田中課長さんにご協力をいただいています.


2月

上旬へ 中旬へ 下旬へ
 
−−−−−−−−−   上旬   −−−−−−−−−


○2月1日(木) 「おったまげた弁当」好評 女性農業者らが手作り 福島・大玉村
 福島県大玉村の女性農業者ら6人が開発した弁当が好評だ。名前は方言の「びっくりした」という意味と村名を掛けた「おったまげた弁当」。地場産米「コシヒカリ」300グラムを使った巨大おにぎりを目玉に、おかずは地元で取れた食材をすべて手作り。ユニークな名前と食材へのこだわりが受けて村外からも注文が舞い込んでいる。弁当は1個800円。10個以上の予約注文だけに対応。村に4月開店する予定の「あだたらの里直売所」の目玉商品として販売する計画だ。おにぎりは通常の約3個分。おかずはブランド牛「あだたら高原酵母牛」を使ったみそいため、農家が手作りした凍(し)みダイコンなど昔ながらの味にこだわる。村内の大型ショッピングセンターから出た生ごみと畜産農家のふん尿を堆肥(たいひ)化した「おったまげた肥料」も商品化。この肥料で作った米や野菜を弁当に活用していく考えだ。問い合わせは大玉村商工会、(電)0243(48)3931。
(日本農業新聞)

○2月1日(木) 1月、記録的な暖かさ 秋田など観測史上最高
 暖冬傾向が続く今冬、一月の月平均気温が仙台、秋田、神戸など十地点以上で観測史上最高となることが三十一日、気象庁の観測で分かった。西高東低の冬型の気圧配置が弱く、寒気の流入が長続きしないためで、東京都心も観測史上三位の高温になる見込み。気象庁によると、1月の月平均気温(三十日までの暫定値)で観測が始まって以来最も高い値となったのは、八戸一・一度(平年比プラス二・三度)、秋田二・六度(同二・七度)、仙台三・七度(同二・二度)、新潟四・八度(同二・二度)、神戸七・五度(同一・八度)など十三地点(過去タイ記録を含む)。大阪は平年を一・七度上回る七・五度で観測史上二位。東京は平年より一・八度高い七・六度で観測史上三位タイ。全国の気象台や測候所など百五十三地点のうち、計三十四地点で観測史上三位までの記録に入っている。気象庁気候情報課によると、例年、寒気は北極への蓄積と日本列島など中緯度への押し出しを繰り返している。しかし今冬は偏西風の蛇行が小さく、日本列島に寒気が入りにくい状況が続き、暖冬傾向になっているという。
(日本経済新聞)

○2月2日(金) 暖冬くっきり 雪は記録的少なさ 1月の天気
 気象庁は1日、1月の天気の特徴を発表した。昨年12月に続いて全国的に気温が高く、暖冬傾向が明確になった。2月も高めの見通しだ。降雪量が北陸で平年の3%など全国的に雪も記録的に少なく、「異常気象といってよい状態」(気象庁)だった。同庁は北極圏の寒気が蓄積時期に当たり南下が少なかったことと、エルニーニョ現象で南から暖気が入りやすかったことが要因とみている。1月の平均気温は、北・東・西日本と南西諸島のいずれでも高かった。特に北陸ではかなり高く、平年を2度以上上回ったところもあった。153の観測地点のうち、秋田(平年比2・8度高)や盛岡(2・7度高)など11地点で最高値を更新し、4地点でタイ記録となった。また月合計の降雪の深さと月の最深積雪ともに、123の観測地点のほとんどでかなり少なかった。降雪の深さでは14地点で最小値を更新した。
(日本農業新聞)

○2月2日(金) 「ひとめぼれ」「めんこいな」作付けに優遇策 こまち偏重解消へ 秋田県と全農
 あきたこまちの作付け偏重を解消するため、県とJA全農あきたは新年度から、「ひとめぼれ」や「めんこいな」の作付け拡大に本腰を入れる。指定採種圃の作付面積を拡大するほか、作付農家を補助事業の優先対象とするなどの優遇策を取る。生産過剰感が強い上、高価格米、低価格米の人気で価格低迷が続くあきたこまちの価格維持を図る。需要が多い業務用米には両品種の生産拡大で対応し、県産米全体の販売量増を目指す。
(秋田魁新報)

○2月2日(金) 新品種≠フ試食会 登録めざし名前募る さわのはな倶楽部
 かつては山形米の代名詞となっていた「さわのはな」と同じ系統で、より質の高い新品種を発見した長井市の農家グループ「さわのはな倶楽部」は一日、同市のTASビルで試食会を開いた。同倶楽部は今後、品種登録を目指し、名前を公募する。独特の食味を持つ「さわのはな」は、多品種に比べて収量が落ちる点などから作付けが減り、一九八〇年ごろには市場から完全に姿を消した。「さわのはな」の普及を目指す同倶楽部などが復活への活動を展開しており、次の年に作付けされる苗の種を育成中に新品種を見つけた。新品種は、さわのはなと比べ、出穂が遅いことが最大の特徴。形や外見の面で高い品質を維持できるほか、さわのはなの欠点とされる乳白粒の発生が少ないという。コメの粒自体はさわのはなよりも細く、さわのはなの食味の良さを引き継いでいるという。二年間試験栽培した遠藤代表は「夏や秋でも食味が落ちない」
(山形新聞)

○2月3日(土) 今世紀末の気温は 最大6・4度上昇 国連報告
 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第1作業部会は1日(日本時間2日)、地球温暖化に関する最新の科学的知見を集約した第4次報告をまとめた。20世紀半ば以降の地球の平均気温の上昇は、90%を超える確率で人為的な温室効果ガスの増加が主因だと評価。石油などの化石エネルギーに依存し、高度経済成長を維持したケースでは、今世紀末の平均気温が20世紀末に比べて最大で6・4度、海面は最大59センチ上昇するとの予測を示した。北極と南極の海氷はともに減少し、特に温暖化の影響を受けやすい北極では今世紀後半までに、夏の終わりに海氷がほぼ消滅する状態になると予測した。また、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が上昇することで、海洋の酸性化が進むとも予想。台風やハリケーンは、発生数は減るもののより強力になるとした。今世紀末の平均気温については、温暖化の進行が最も少ないケースでは、1・1度の上昇にとどまるとした。
(日本農業新聞)

○2月6日(火) 地場米「あさか舞」で清酒 郡山市やJAと協力 渡辺酒造本店が開発
 渡辺酒造本店(福島県郡山市)は、市やJAと協力し、郡山市産米「あさか舞」を原料にした日本酒「雪小町 純米吟醸 あさか舞」を開発した。八日に発売する。原料は、ひとめぼれが七四%で酒造好適米の美山錦が二六%共に郡山産で、精米歩合五五%まで磨き、美山錦をこうじ米として醸した。阿武隈山系の水を使っており、味は芳醇(ほうじゅん)で辛口。あさか舞は酒造好適米ではないが、五五%まで磨き最適な酵母を使うことで雑味を消し、米の香りを引き立てたという。
(日本経済新聞)

○2月7日(水) 「黒米くろ酢」開発 会津産の紹紫黒米100%原料 福島・若松のヤマゴ
 会津若松市の製めん会社ヤマゴは、会津産黒米の紹紫黒米(しょうしこくまい)を100%原料とした黒酢「黒米くろ酢」を開発し、今月から会津ブランドとしてインターネットを活用し本格的に売り出す。同市町北町の農業平塚文雄さんが栽培する紹紫黒米を使用している。玄米で作る従来の黒酢よりもポリフェノールなどの栄養が豊富で、健康志向の消費者から注目を集めそうだ。三百六十ミリリットルが二千八百円(税込み)、七百二十ミリリットルが四千七百円(同)。
(福島民報)

○2月7日(水) 麦踏み手を抜かず 暖冬少雪で農作物技術情報 岩手県
 岩手県は6日までに、暖冬少雪に対応した農作物技術対策情報を発表、作物別にポイントを指導している。先週末の寒波で降雪はあったものの、中央農業改良普及センターでは「今年はすぐに雪が解けるため、圃場(ほじょう)をよく観察して」と呼び掛けている。同情報はインターネットのホームページでも掲載している。主要作物のポイントは次の通り。
 △小麦=根の浮き上がりを抑えるため圃場が乾いているときに麦踏みを積極的に。追肥は茎立ち前までに適期を逃さず。雑草の発生は早まると考えられ、圃場をよく観察して除草を行う。
(日本農業新聞)

○2月9日(金) 福島県、16日に異例の対策会議 暖冬―農業への影響ピリピリ 霜害や水不足…春先を懸念
 記録的な暖冬で今後想定される農業被害に対応するため、県は十六日に異例の「暖冬に伴う農業気象対策会議」を初めて福島市の県自治会館で開く。国、県、JAの関係者らが作物の生育が早まることで起きるとみられる霜害への対応などを話し合う。東北農業研究センター(盛岡市)で気象と農作物の関係について研究している担当者は「発芽が早い場合、四月ごろの霜害が心配。水不足に対応するため、計画的な水の確保を今から進めるべき」としている。
 県は暖冬・少雪による春先の水不足を懸念し、冬季としては異例の農業関係ダム三十五カ所の貯水状況調査を実施している。日中ダム、大平沼ダム(喜多方市)西郷ダム(西郷村)深田貯水池(郡山市)は平年同時期を大きく上回る貯水量となっている。昨年の雨に加え、例年より早く雪が溶け出して流れ込んでいるとみられる。今後も雪不足が続けば、四月以降のかんがい期の水不足が懸念されることから、県は農業用ダムの適正管理を各農林事務所に指示している。
(福島民報)

○2月10日(土) 出穂が遅い米「さわのはな」 品種登録へ名前募集 山形・長井市の農家グループ
 長井市の農家が4年前、うるち米「さわのはな」に出穂が遅い稲を見つけ品種登録の準備を進めている。夏の高温に強く食味も良いことから「さわのはな」を上回る性質を持つ新品種≠ナはないかと生産者らは期待を寄せ、現在名前を募集している。取り組むのは、同市の遠藤孝太郎さんら、さわのはな倶楽部(くらぶ)。「さわのはな」は、「コシヒカリ」の祖母「農林8号」を母に誕生。耐冷性といもち病に強く、県の奨励品種だったが、倒伏しやすく機械化に向かない、収量が少ないと米として敬遠され奨励品種から外された経緯がある。現在は、さわのはな倶楽部のメンバーが栽培を伝承する程度。今回登録を計画している水稲は、甘みがあり、粘りが強く冷めてもおいしいなど、「さわのはなと変わらない味」と好評だ。名前応募の締め切りは18日、3月中に発表する。当選者には、今年産の新品種≠収穫の後、60キロをプレゼントする。問い合わせは遠藤孝太郎さんへ。(電)0238(84)6445。
(日本農業新聞)

○2月10日(土) 東北181号 177号 食味良好、ともに耐冷 宮城県奨励品種に
 知事の諮問期間「主要農作物品種審査会」は九日、大崎市鳴子温泉で試験栽培されている低アミロース米「東北181号」と、県古川農業試験場が育種した水稲「東北177号」を、県の奨励品種に指定することを決めた。181号は県古川農業試験場で、二〇〇二年に開発された。食味が良く、おにぎりに適しているという。耐冷、耐病に優れ、山間地の栽培にも向く。177号は、山間高冷地や丘陵地帯向けに栽培されている奨励品種「こころまち」を父に持ち、こころまちより寒さに強い上、収量、食味も上回る。また、奨励品種を二つに区分してきた名称を変更、県が普及を促進する「基幹品種」と、一定の需要が見込まれる「特定品種」とに定めた。177号は基幹品種に、181号は特定品種にそれぞれ指定される。一方、品種転換や栽培面積の減少を理由に、「こころまち」「ヤマウタ」「こいむすび」「春陽」「はぎのかおり」を廃止した。麦類の奨励品種「シンジュボシ」も廃止した。
(河北新報)

 
−−−−−−−−−   中旬   −−−−−−−−−


○2月12日(月) たろし滝 計測不能 暖冬影響、氷柱できず 岩手・石鳥谷
 花巻市の冬の風物詩「たろし滝」測定会が十一日、同市石鳥谷町大瀬川の葛丸川支流で開かれた。氷柱の太さで一年の作柄を占う伝統行事だが、今年が暖冬で氷柱ができておらず、二年ぶりの「計測不能」となった。例年氷柱ができる滝の中央部分は、数度の崩落による氷塊が直下にあるだけ。そこに上部から幾筋もの水滴が絶え間なく流れ落ちた。同保存会の板垣寛会長は「(計測開始から)三十三回目だが、これほど雪がないのは初めて。たろし滝が温暖化を敏感に察知し、私たちに警鐘を鳴らしているのだろう」とあいさつし、恒例の川柳で「不作かな よぎる思いの この風情」と詠んだ。測定会に十年以上立ち会っている首都大学東京の松山洋・助教授(地理学)は「夏や秋のちょっとした状態で、冬が(厳冬と暖冬の)両極端になっている。大切なのはデータを取り続けること」と解説した。計測不能は今回が十三回目で、平成に入り十回目。計測不能でも豊作の年は多く、関係者は実りの秋に期待を込めた。
(岩手日報)

○2月15日(木) 環境に優しい米つくりへ 種もみ温湯消毒始まる 宮城・JAみどりの
 売れる米作りを進めるJAみどりのの6営農センターで、種もみの温湯消毒作業が始まった。JAが進める晩期栽培の奨励に合わせ、昨年より5日遅い1日からの開始となった。2004年に策定した「みどりのブランド米実践方策」に基づき、100%の種子更新、温湯消毒の全量実施で環境に優しい米作りを実践している。5キロごと品種別に色分けした種もみを温湯消毒械で処理。効率的で処理効果が高い63度の温湯に5分間浸漬させる方法を用いている。JAでは生産者に処理後の種もみの管理についての文書を配り、かびの発生などを防ぐ管理の徹底を呼び掛けている。
(日本農業新聞)

○2月16日(金) 大吟醸に「華こまち酵母」 軽快な香りが特徴 秋田県食品研が開発
 秋田県総合食品研究所は酒造用の「華こまち酵母」を開発した。同酵母を使って仕込んだ日本酒は「軽快でふくらみのある香り」(同研究所)が特徴で、大吟醸や純米大吟醸に向くという。既に県内の酒造会社十数社に提供しており、今秋にも各社が商品化する見通しだ。県の機関が開発した酒造用酵母は二〇〇〇年の「秋田流・花酵母」、〇三年の「こまち酵母」に次いで三つ目。新酵母は酒を口に含んだ際の「含み香」だけでなく、鼻に感じる「上立香」も優れているという。全国新酒鑑評会で、県産酒の金賞受賞数を増やす切り札の期待がかかる。秋田流・花酵母は日本醸造協会の採用酵母として全国で販売している。華こまちは当面、県内の酒蔵だけに供給するが。鑑評会での入賞実績を重ねて協会採用を目指す。
(日本経済新聞)

○2月16日(金) 「暖冬と冷害」相関なし 青森県農林水産部
 県農林水産部が過去五十年の気象データを基に、暖冬と冷害の関係について調べたところ、冬期間と夏期間の平均気温の間には、明確な相関関係がないことがが、十五日、青森市で開かれた県「攻めの農林水産業」推進本部農業生産部会の席上報告された。記録的な暖冬で「冬が極端に暖かい年は夏の低温が心配」と危惧(きぐ)する農業関係者も少なくないが、根拠はないことが示された。また明治以降に作況指数が五〇を下回った年の一・二月の平均気温は、平年値を下回ることが多かったほか、少雪と作況指数の関係にも、ばらつきがあった。ただし、大冷害に見舞われた一九九三年だけは別で、一・二月の平均気温は平年を上回り、積雪は平年を大きく下回る「暖冬少雪」の年だった。県農林水産政策課は「九三年のような年もあるので十分注意して」と呼び掛けている。
(東奥日報)

○2月20日(火) 水稲種もみの温湯消毒 今年は360トン処理 宮城・石巻市桃生地区
 2007年産水稲の種もみ温湯消毒が15日から、石巻市桃生地区種籾(たねもみ)温湯処理センターで始まった。昨年2月に完成した同施設は、全国初の全自動温湯機械を導入した。農薬を一切使うことなく、約60度の湯に10分間浸すことでばか苗、苗立枯細菌病、いもち病の原因となる病原菌を殺菌できる。今年処理する管内の種もみは360トン。品種別には「ひとめぼれ」210トン、「ササニシキ」125トン、「まなむすめ」18トン、その他7トン。1日の処理量は21トンで、約1カ月間稼動する予定。供給方法は種もみを網袋に入れ、処理から1〜3日程度で生産者へ配布する。種もみを入れる網袋は品種ごとに色分けし、品種名を示したカードを袋の中に入れ、異品種混入の防止を徹底している。
(日本農業新聞)

 
−−−−−−−−−   下旬   −−−−−−−−−


○2月21日(水) 記録的な暖冬 渇水・害虫大量発生か 春以降にも被害の恐れ
 記録的な暖冬が続いている。その影響は今だけでなく、渇水や害虫の大量発生など春以降にも続く恐れがある。まず、懸念されるのが渇水だ。雪は春先に解けてダムに流れ込む「第2のダム」の役割を果たすからだ。だが、その蓄えが少ない。農林業への被害も心配されている。農業環境技術研究所の平井一男・生物多様性研究領域長(農業害虫学)は、「春から夏にかけても温暖な気候が続けば、越冬に成功した害虫が稲や麦、キャベツ、白菜に大量発生するだろう」と予測する。気象研究所第4研究室の楠昌司室長(気候学)は「温かい冬と寒い冬が入れ替わりやってくるのは自然現象だ」としながらも、「中長期的には平均気温は徐々に上がり、暖冬の年が増える」とみる。
(読売新聞)

○2月22日(木) 東の評価高まる 06年産米食味ランキング 「特A」は17銘柄
 日本穀物検定協会は21日、2006年産米の食味ランキングを発表した。全国122産地品種のうち、食味が最も良いとされる「特A」は、18年連続で評価された新潟・魚沼「コシヒカリ」など17産地品種が選ばれた。「特A」は前年と同数。05年の「A」から「特A」に評価を上げたのは、新潟・中越「コシヒカリ」、同・岩船「コシヒカリ」、大分・日田玖珠「ひとめぼれ」の3産地品種。山形、新潟は6産地品種のうち4産地品種が「特A」だった。良好な「A」を含めて食味の良い地域の分布を滋賀県を基準にみると、東側の産地で7割近くを占め、「西低東高」が強まった。一方、台風の影響などを受けた九州の一部産地は今回の評価を見送った。全体的に、前年に比べて評価を下げた産地品種が、評価を上げた産地品種を上回った。
 今回は、選定基準として新たに@県の奨励品種A作付面積が一定基準を満たす(1500ヘクタール以上)を追加。全国122の産地品種を対象に行った。基準米を、近畿圏産の「日本晴」と「コシヒカリ」のブレンド米から近畿圏2県の「コシヒカリ」のブレンド米に変更し、同協会の専門家が味や粘り、硬さなど6項目を評価した。

2006年産米の食味ランキング
産地地区品種名ランク
青森中弘南黒つがるロマンA(A´)
津軽ゆめあかりA´(A´)
岩手県南ひとめぼれ特A(特A)
県中あきたこまちA(A)
県北いわてっこA´(A)
宮城県北ひとめぼれ特A(特A)
県中ひとめぼれA(特A)
県北ササニシキA´(A´)
県中ササニシキA´(A)
秋田中央ひとめぼれA(A)
県南あきたこまちA´(A´)
県北あきたこまち特A(特A)
中央あきたこまちA(A)
山形庄内コシヒカリA´(A´)
内陸コシヒカリ特A(特A)
庄内ひとめぼれ特A(特A)
内陸あきたこまちA´(A´)
庄内はえぬき特A(特A)
内陸はえぬき特A(特A)
福島会津コシヒカリ特A(特A)
中通コシヒカリ特A(特A)
浜通コシヒカリA(特A)
会津ひとめぼれA(A)
中通ひとめぼれA(A)
注)かっこ内は前年産ランク。ランクの―は比
較できず。特A=基準米より特に良好なもの。
A=良好なもの。A´=おおむね同等なもの。
※は新たに対象となった産地・品種。
(日本農業新聞)

○2月23日(金) 気温変動大きい 暖候期予報 仙台管区気象台
 仙台管区気象台は22日、3月から8月までの天候を見通した暖候期予報を発表した。6、7月は、平年と同様に曇りや雨の日が多い。その後は晴れる日が多くなるが、曇りや雷雨の時期がある。また、気温の低い時期と高い時期があり、変動が大きい。気温が高い確率は40%。最近のオホーツク海高気圧指数、極東中緯度高度指数は高指数で経過しており、このことが気温の変動を大きくする要因になっている。北半球全体が高温ベースであることや、太平洋高気圧が平年並みかやや強めであることから、「高い」が最大確率となった。ただ低温を示唆する資料もあり、予断を許さない。
(日本農業新聞)

○2月23日(金) 3カ月予報 気温は高い 仙台管区気象台
 仙台管区気象台は22日、3カ月予報を発表した。気温は高い。降水量は平年並みか少ない。
 3月:日本海側は平年に比べ晴れの日が多く、太平洋側は平年に比べ晴れの日が少ない。気温は平年並みか高い。
 4月:平年に比べ晴れの日が多い。気温は高い。降水量は平年並みか少ない。
 5月:平年と同様に晴れの日が多い。気温は高い。
(日本農業新聞)

○2月23日(金) 二戸産雑穀ブランドに 来月、推進委員会を設立 岩手・二戸
 二戸地域の雑穀販売業者らは、二戸産雑穀の差別化や販売拡大を目指し、三月中をめどにブランド推進委員会(仮称)を設立する。環境に配慮した栽培方法などの基準を独自に定め、基準を満たしたものを「二戸ブランド雑穀」として認証、商品表示する。委員会では認証基準の設定や品種系統の指定、採種(さいしゅ)圃(ほ)の指定、認証システムの確認などを行う。栽培履歴の記帳も義務付け、各栽培者の作付け品種や種子の購入先、栽培方法(堆肥(たいひ)や肥料の種類・散布量など)などの状況をチェックする。二戸地域はヒエ、アワ、タカキビ、アマランサスなど「雑穀の宝庫」。しかし近年は花巻地方などが生産量を大きく伸ばしており、生産者らは連携を強めブランド化による振興策を探ってきた。
(岩手日報)

○2月24日(土) マニュアル作り徹底 未然に防げ水稲の農薬耐性菌 秋田県
 秋田県は農薬耐性菌の発生を未然に防ごうと、水稲の採取圃場(ほじょう)での防除方法をマニュアル化している。いもち病対策では、育苗期にラブサイド剤や本田でオリゼメート剤を使うことなど、約700ヘクタールもの圃場で徹底。県内で進める環境に優しい農業と両輪で、高品質米生産につなげている。県内の農家では、06年に全水稲作付面積の5割まで穂いもち病の防除をしないなどの省力型防除方法が広がった。育苗箱にデラウス顆粒(かりゅう)水和剤をかん注するか、ウィン箱粒剤をまくなど初期防除を徹底。葉いもち病対策で田植えと同時に側条施用剤を使うなどの2回防除だけで、農家の負担を軽減、いもち病の発生も減った。これを踏まえ採種圃場では、本葉の第2葉期から5〜7日間隔で2、3回、ラブサイド剤をまく。本田ではDr・オリゼ箱粒剤を田植え直前に、6月中旬にはオリゼメート剤を使う。また、穂いもち病防除も、出穂10日ほど前にコラトップ剤をまき、出穂直前から穂ぞろい期にラブサイド剤をまく。斑点米カメムシ類対策では、出穂期10日後にスタークル剤をまくなど、病害虫への対策を統一した。
(日本農業新聞)

○2月25日(日) 遊休地解消の願い込めて 芋焼酎「美土里」デビュー JAグループ福島
 JAグループ福島が遊休農地解消の一環として取り組んできた芋焼酎「美土里(みどり)」が完成した。遊休地に栽培したサツマイモを原料にした本格的な乙類焼酎。3月1日から販売を始める。JA全農福島の子会社渠土里耕産が昨年、楢葉町の桑畑だった遊休農地1ヘクタールに、サツマイモ「黄金千貫」を栽培。郡山市の笹の川酒造が、収穫した5500キロを原料に4000本を製造した。今年は作付面積や製造本数を拡大していく予定。減圧製法で蒸留しアルコール度数は25度。さわやかな芋の香りとすっきりした後味が特徴、720ミリリットル瓶1450円(箱詰め1500円)。問い合わせは見土里耕産、(電)024(554)3560。
(日本農業新聞)

○2月27日(火) あきたこまち 3位 台風被害でヒノヒカリ後退 06年産コメ収穫量
 農水省は二〇〇六年産米(水稲)の品種別収穫量をまとめた。前年四位だったあきたこまちが、台風被害で収穫量が落ち込んだヒノヒカリに代わって三位に上がった。一位は前年同様コシヒカリで、四割近いシェアを保っている。全国の収穫量は八百五十四万六千トンで、〇五年産に比べ約六%少ない。コシヒカリは三百二十万トンで前年より〇・三ポイントシェアを伸ばした。二位のひとめぼれは同〇・二ポイント減、三位のあきたこまちは同〇・二ポイント増、四位のヒノヒカリは一・〇ポイント減となった。ヒノヒカリは九州を中心に栽培量が多く、作付面積(十七万二千百ヘクタール)は、あきたこまち(十三万九千八百ヘクタール)を上回る。しかし佐賀県など九州北部を中心に台風13号による被害があったため、収穫が少なかった。このほかの品種では北海道産きらら397が前年の六位から七位に下がった。生産者がななつぼし(十位)への切り替えを進めているためとみられる。
(日本経済新聞)

○2月27日(火) こまち、東北で2番目 秋田県で79%生産 18年産米品種別収量
 東北農政局がまとめた十八年産米の東北六県での品種別収穫量は、あきたこまちが五十八万六千九百トンで二番目に多く、79%に当たる四十六万三千六百トンが本県で生産された。東北全体では、ひとめぼれ(七十万四千二百トン)が最多。コシヒカリ三十一万千六百トン、はえぬき二十八万四千五百トンだった。県別にみると、本県の収穫量は五十四万百トンであきたこまちが85・8%、ひとめぼれが7・2%。各県で最も生産されている品種は宮城県がひとめぼれで三十一万八千四百トン、山形県がはえぬき二十八万千六百トンだった。東北全体の収穫量は、前年比八万千トン減の二百四十一万四千トンだった。
(秋田魁新報)


 
GotoHome Prev Next Return Opinion
 

reigai@ml.affrc.go.jp