水稲冷害研究チーム

2007年東北稲作動向


 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業研究センター情報資料課田中課長さんにご協力をいただいています.


3月

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○3月1日(木) 暫定栽培案を提示 銘柄米めざす「淡雪こまち」 秋田・鹿角
 鹿角地域独自のブランド米を目指し、「淡雪こまち」の試験栽培に取り組んでいる鹿角淡雪こまち直播(ちょくは)栽培研究会の総会が2月26日鹿角市で開かれた。栽培に取り組む農家、JAかづの、県鹿角地域振興局普及指導課関係者らが出席、産地化の推進に向け個人ごとの栽培データに基づいた指導を行った。「淡雪こまち」は、もち米とうるち米の中間の性質を持つ低アミロース系統品種で、粘りが強い上に冷めても硬くなりにくいのが特徴。普及指導課の担当者は、直播栽培での高品質安定生産の指針として、過去2年間の栽培データから算出した播種から出穂、登熟限界時期までを定めた暫定栽培案を示した。
(日本農業新聞)

○3月1日(木) 大豆新技術の成果や課題報告 岩手・奥州普及センターがシンポ
 奥州農業改良普及センターの大豆新技術定着化シンポジウムが2月26日、江刺農業活性化センターで開かれた。中央農業研究センターの有原丈二企画管理部長は湿害対策で10アール当たりの収量300キロ確保と良質大豆の生産を促した。奥州市前沢区の白山営農組合の佐藤清喜さんは、昨年実施した耕うん畝立て施肥同時播種(はしゅ)技術の大規模実証について話した。砕土性の向上と播種、畝立ての同時作業で湿害が回避でき平均収量が増えたという。このほか、水沢区の有芯(ゆうしん)部分耕栽培の事例などが報告された。
(日本農業新聞)

○3月1日(木) 盛岡 真冬日なし 観測史上初 各地、記録的な暖冬小雪
 盛岡市では28日、最高気温が5・9度まで上がり、最高気温が氷点下となる「真冬日」が、今冬(12月〜2月)は1日もないことが確定した。盛岡地方気象台によると、盛岡市の真冬日ゼロは、1924年(大正13年)の観測開始以来、初めて。大船渡市や宮古市なども含め、計34の観測地点のうち、21地点で真冬日ゼロを記録した。昨年12月1日から今年2月25日までの平均気温は、大船渡市で3・3度と、平年を1・6度上回り、冬期間の過去最高を更新する見通し。盛岡市は観測史上2位の0・8度、宮古市でも同3位の2・6度となり、記録的な暖冬となった。気象台によると、北極付近の寒気が例年ほど南下せず、太平洋の赤道付近で海面水温が高くなる「エルニーニョ現象」の影響などで暖気が入りやすかったことが原因とみている。同期間の降雪量は、盛岡市で106センチと1997年以降、最も少なかった。また宮古市でも6センチと、1953年の観測開始以来、一番少なかった。降水量は、前線や低気圧の影響で、宮古市で平年比319%、盛岡市でも平年比の120%と多かった。
(読売新聞)

○3月2日(金) やはり「記録的暖冬」 平均気温は過去最高 気象庁
 今冬(昨年12月〜今年2月)の日本の平均気温の平年差が、統計を取り始めた1899年以降で1位タイとなったことが1日、気象庁のまとめで分かった。冬型の気圧配置になりにくかったことが主な理由で、同庁は同日発表した冬の天候のまとめで「記録的な暖冬」だったとした。3カ月間の日本の平均気温平年差はプラス1・52度で、1949年(48年12月〜49年2月)と並んで1位。次いで79年のプラス1・18度。気象庁は記録的高温と少雪の原因について△日本付近への寒気の南下が少なかった△アリューシャン低気圧の中心が平年より東に位置したため季節風が弱かったことが重なったためとみている。
(日本農業新聞)

○3月2日(金) ダム貯水率平年並み 北日本の農業用水用 農水省
 農水省は1日までに、少雪傾向となっている北海道、東北、北陸各地域で行った主要農業用水用ダムの貯水状況調査の結果をまとめた、2月1日現在、全体として平年並みの貯水率を確保していることが分かった。ただ、今後の降雨などの状況によっては貯水率低下も考えられることから、同省では今後も、定期的に貯水状況を調べていきたいとしている。
(日本農業新聞)

○3月2日(金) 暖冬は複合的要因 北極振動 エルニーニョ 気象庁分析
 気象庁は一日、今冬の天候まとめを発表、「観測史上トップ級の暖冬だった」とした。今回の記録的暖冬について同庁は@北極振動Aエルニーニョ現象B地球温暖化の複合的要因としている。北極振動は、北極圏が周期的に寒気を蓄積したり放出したりする現象。昨年十二月と今年一月が蓄積期で、日本上空で偏西風の蛇行が小さかったこともあり寒気が南下しにくかった。「寒気の蓄積が二カ月続くのは極めて異例」という。ただ北極振動が気象学的に注目され始めたのは一九九〇年代で、発生原因は不明。昨冬は北極振動の寒気放出を予測できず、暖冬予想が外れた。昨年秋から進行中とされるエルニーニョは、太平洋赤道海域を吹く東風の貿易風が弱まって、暖かい海水が西に吹き寄せず、東側のペルー沖で水温が上がる。地球温暖化とは無関係で、数年に一度発生する。通常の冬、同海域西側のインドネシア近海は海水温が高く、上昇気流で積乱雲が生まれる。しかし今冬はエルニーニョで暖水域が東に偏り、同国近海が下降気流となって高気圧が発生、その縁に沿って南から暖気が日本列島に流れ込んだ。「夏場に日本の南海上で太平洋高気圧が強まったようなイメージ」と同庁予報官。地球温暖化は「暑い日が増える」より「寒い日が減る」など、気温が下がりにくいのが特徴。東京では、最高気温三〇度以上の真夏日は一八七六―八五年の夏十回平均が三二・七日に対し、一九九七―二〇〇六年の十回は五五・〇日と七割増程度。一方、最低気温が氷点下の冬日は一八七六年からの冬十回平均七六・六日が、今季までの冬十回は三・一日と約二十五分の一に激減した。
(岩手日報)

○3月2日(金) 東北 暖冬記録ずくめ 12月―2月 気象庁
 気象庁は一日、今冬(二〇〇六年十二月―〇七年二月)の天候まとめを発表した。東北地方も各地で平均気温や降雪量の記録が塗り替えられるなど高温少雪が顕著で、「観測史上トップ級の暖冬だった」としている。
●平均気温
 平均気温は各県庁所在地をはじめ、東北の十七観測地点すべてで平年より一・三度以上高く、仙台、秋田など五地点は過去最高の暖かさだった。記録を更新したのは、仙台四・二度(過去最高四・一度)、秋田三・〇度(二・八度)、酒田四・三度(四・二度)、会津若松二・〇度(一・七度)、小名浜六・四度(五・八度)。秋田と小名浜は平年値を二・〇度も上回った
●降雪量
 降雪量は全地点で平年より大幅に少なく、一センチ未満だった大船渡(過去最少九センチ)など十地点で最少記録を更新した。過去最少は大船渡のほか、青森二六三センチ(三六一センチ)、むつ一一四センチ(一八三センチ)など。仙台四センチ(一五センチ)、石巻一センチ(六センチ)など太平洋側沿岸域では、ほとんど本格的な雪が降らなかった。記録は更新しなかったが、新庄三〇七センチ(平年六九四センチ)、会津若松一五四センチ(四四七センチ)など山沿いの豪雪地帯も、平年に比べて半分に満たなかった。逆に降水量は、十二月末と一月上旬に季節外れの大雨に見舞われ、白河を除く十六地点で平年を上回った。青森四六七ミリ(平年一一四ミリ)、酒田五四五ミリ(一一六ミリ)など日本海側は軒並み平年の三〜五倍に達した。
(河北新報)

○3月2日(金) 平均気温最高タイ 暖冬3カ月記録的数字 青森・八戸
 仙台管区気象台が一日に発表した今冬(昨年十二月―二月)の天候まとめによると、県内の平均気温は青森、八戸が観測史上最高タイ、むつ、深浦が二位だった。3カ月間の降雪量は青森で二六三センチ、むつは八八センチにとどまり過去最少。この冬は百年に数度しかない記録的な暖冬少雪だったことが明らかとなった。
 今冬の県内は、十二月上旬に強い寒気が南下し、青森ではドカ雪に見舞われ積雪は最大五八センチとなった。しかし、それ以降は冬型の気圧配置となることが極端に少なく、青森の積雪は一月が四〇センチ、二月は三七センチが最高と、今シーズン初めの積雪を上回ることはなかった。3カ月間の降雪量は、むつが平年(四四〇センチ)の26%、青森は平年(六二六センチ)の42%で、これまでの最少記録を大幅に更新した。最大積雪は八戸が四センチ(平年三一センチ)、むつが一九センチ(平年六八センチ)でこれも過去最も少なかった。
 気温も十二月上旬を除いて高めに推移。三カ平均気温は、青森と深浦で平年より一・八度高く、八戸とむつは一・七度高かった。青森は一九四九(昭和二十四)年、八戸は三年前の二〇〇四年と並んで過去最も暖かかった。
(東奥日報)

○3月3日(土) 「田植えは遅く」 農業気象で講演 山形・村山市の門脇さん
 「どうなる?今年の天候予報と農業」と題した農業気象講演会がこのほど、山形市の農業研修センターで開かれた。市農業振興公社が主催。生産者やJA営農担当者ら60人が参加した。講師は、農業をしながら気象研究している村山市大久保の門脇栄悦さん。門脇さんは、山形や日本、世界各地の気温や降雨量、風速、天気図など時間、曜日、月、年単位で過去、現在の膨大な気象の基礎データを基にしながら、農事気象学会の権威、齋藤善三郎さん作成の『農事気象予報』や天体の動きなどを参考にして地元の天候を予測している。「暖冬から気温、地温が上がっており、農産物の軟弱徒長に気を付けなければならない」「水稲は、ゆっくりと苗を育てて、田植えも遅い方がいい」と説明、「4、5月に凍霜害」「6、7月に雹(ひょう)害」「残暑は厳しい」と予想した。
(日本農業新聞)

○3月3日(土) 渇水・冷害の恐れ 暖冬の影響 農作物に備えを 宮城・仙台で連絡会議
 記録的な暖冬が農作物に与える影響に備えようと、県や県農協中央会などでつくる「県農作物異常気象連絡会議」が二日、県庁であった。代かきや田植え時期の水不足や病害虫の対策に加え、エルニーニョ現象収束後に起きる「冷害」に備えることも強調された。一日現在の主要ダム周辺の積雪量は前年の30パーセントにとどまり、「春先の代かき時期の融雪量が期待できず、四月の降水量次第では渇水の恐れがある」。病害虫は例年より早く発生し、春先に凍霜害を受ける恐れもある。一方、太平洋赤道海域の水温が上がるエルニーニョ現象も起因したとみられるのを受け、夏の冷害懸念も広がる、現象収束年の水稲作況指数は八三年(九五)、八八年(七五)、九三年(三七)、九八年(九六)、二〇〇三年(六九)と低温、日照不足に見舞われた。このため、播種を四月二十日以降、田植え時期を五月中旬以降に遅らせて冷害リスクを減らす「晩期栽培」を呼び掛けることを強調した。仙台管区気象台の暖候期予報によると、六〜八月は気温、降水量ともに平年並みか、高温少雨になる可能性がやや高い。エルニーニョは春に収束する見通しという、「近年は低温、高温のぶれが大きいので十分備えてほしい」と話す。
(河北新報)

○3月4日(日) 冬期稲作講座 栽培に生かして JAあきた北
 昨年の生育をデータで振り返り、今年の栽培に生かしてもらおうとJAあきた北は2月28日、大館市比内町のメモリスあきた北で冬期稲作講座を開いた。JA管内に47カ所ある水稲展示圃(ほ)で8回行われた生育調査の結果、穂数と全もみ数は平年を下回ったが、作況指数は100、1等米比率は2005年を10%上回る85%となった。無人ヘリコプターによるスタークル剤散布により着色粒は大幅に減ったが、胴割れ米と充実度不足が等級低下の大きな要因となったことから、県農林水産技術センター農業試験場の進藤勇人研究員が対策と高品質米生産に向けた取り組みを説明した。県北秋田地域振興局普及指導課の田口奈穂子さんは、省力型防除体系の普及のため、比内町八木橋地区の2年間行ったデラウス顆粒(かりゅう)水和剤の調査結果を説明。対象地区との比較で、葉いもち病、穂いもち病共に発生が大幅に減り、調査対象農家の80%が作業が楽になったと回答したことなどを紹介した。
(日本農業新聞)

○3月4日(日) 怖い異常気象 冷夏の備え忘れず 宮城中央会セミナー
 JA宮城中央会は3日、仙台市で異常気象を考える県民公開セミナーを開いた。消費者や生産者ら370人が参加した。テレビで活躍する気象予報士の森田正光さんが暖冬を振り返り、異常気象をもたらすエルニーニョ現象の仕組みをユーモアたっぷりに解説した。森田さんは仙台市の今年の冬の平均気温は4・2度と平年より1・7度高く、「平均気温が1度上がることは大変な問題」と指摘。4年に1度のサイクルで、南米沖の海水温が上昇するエルニーニョ現象の影響を説明した。仙台管区気象台の竹川元章予報官が、今年の夏の天候を予測し、「平年並みの暑い夏になる可能性が高いが、冷夏にも注意が必要」と説明した。降水量は平年並みか多雨の確率がそれぞれ40%とした。最後に、東北大学大学院農学研究科の三枝正彦教授が農業への影響を話した。5月中旬に田植えをする晩期栽培など、異常気象を克服する米の栽培方法などを紹介した。
(日本農業新聞)

○3月5日(月) 低アミロース米 淡雪こまちで異業種が連携 秋田・鹿角地域
 山間地という地理条件を生かした低アミロース米「淡雪(あわゆき)こまち」を核とした食品産業クラスターの形成を目指した取り組みが鹿角地域で動き始めている。JAや生産農家だけでなく、食品加工、米穀業者など異業種が連携。栽培や流通など幅広い点から課題を検討している。
 淡雪こまちは、通常の米よりもアミロース(でんぷんの一種)の含有量が少ない品種。冷めても硬くならず、食味が落ちにくいのが特徴。「かづの淡雪こまち直播(ちょくはん)研究会」が十五年から、直まきを中心に試験栽培している。栽培面積は約三ヘクタール。昨年は約十二トンを出荷。淡雪こまちは、登熟時の気温で、アミロースの含有量や玄米の白濁度合いが変化する。過去の試験栽培結果を分析した県農業試験場は、直播栽培での播種は五月十〜十五日ごろ、出穂は八月十三日ごろが適期で、出穂後二十日間の気温が二二・五度以上で推移すれば、玄米の白濁を抑え、アミロース含量を12〜13%に維持できるとした。
(秋田魁新報)

○3月5日(月) もちもち感たまんない ゆきちからラーメン 山形で賞味会
 山形市産の小麦を使った「山形ゆきちからラーメン」の賞味会が四日、同市のほっとなる広場で開かれた。「ゆきちから」は二〇〇五年から市内の村木沢や大曽根地区で栽培されている。この小麦を使った中華めんは、時間がたってものびにくく、こしと香り、もちもち感が特徴。山形麺(めん)類食堂協同組合が、地産地消と市民へのPRを図り、中心商店街の活性化につなげようと、賞味会を初めて企画した。山形ゆきちからラーメンは同組合に加盟する山形市と山辺町の計二十九店舗で販売している。
(山形新聞)

○3月6日(火) 小麦 生育に応じ追肥 青森県が臨時農業生産情報
 県「攻めの農林水産業」推進本部は五日、県内の気温が今後、平年に比べて高く推移する見込みであることから、小麦、ニンニク、果樹について臨時農業生産情報を出し、生育状況に合わせた適期の管理に努めるよう呼び掛けている。小麦は生育が早く、三月上旬から中旬にかけて一回目の追肥時期になるので、生育状況に応じて追肥する。ほ場全体に雑草が発生した場合は茎葉処理剤を散布する。明きょや排水溝を点検し、雨などによる湿害を防ぐ。
(東奥日報)

○3月7日(火) 暖候期予報のポイントは 気象庁気象情報課 高橋俊二予報官に聞く
 気象庁は2月22日、これから夏にかけての平均気温は全国的に高いとする暖候期(3〜8月)予報を発表した。予報のポイントや記録的な暖冬となっている現在の気象要因などを同庁気象情報課の高橋俊二予報官に聞いた。
○平均気温が全国的に高いと予報した根拠は。
 太平洋高気圧の勢力は、今後平年並みかやや強くなると予想される。また、現在は北半球の気温が全体的に高く、その影響はしばらく続くと考えられる。そのため特に西日本では暑くなる可能性が高いと予報した。北日本の平均気温は、西日本ほどではないが平年並みか高い予報だ。ただ、一時的にオホーツク海高気圧の影響が強く、気温が上がらない時期がある可能性がある。
○エルニーニョ現象の影響は。
太平洋赤道域の海面水温が高く推移するエルニーニョ現象は、発生すると冬は暖冬、夏は冷夏になる可能性が高まる。しかし、現在発生しているエルニーニョ現象は春には終息する見通しで、夏の天候への影響は小さいといとみている。
○梅雨時期など降水の見通しは。
降水量は北日本で平年並みか多く、ほかは平年並みとした。北日本は、太平洋高気圧とオホーツク海高気圧の影響を受けやすいとみている。この10年間の傾向として北日本では夏の降水量が多く、それも考慮した。冬の間、少雨傾向が続いている西日本は、渇水が心配される地域もあるが、春の降水量は平年並みかやや多いと予想している。
○今年は各地で記録的な暖冬となっている。
冬の気温は全国的に高く推移し、日本海側を中心に降雪量も極端に少ない。東北地方では、果樹の花芽形成が進むなど低温の被害が心配されており、遅霜への注意を呼びかけている。昨年12月1日から2月25日までの平均気温は、東日本は平年比で1・6度高く、西日本も1・5度高いなど過去の観測記録を上回っている。同じ期間の降水量は、東日本日本海側で平年比83%、西日本日本海側で82%とかなり低い。
○暖冬の要因は。
地球温暖化が背景にあるが、極端な暖冬はエルニーニョ現象の影響に加え、寒気の蓄積と放出を繰り返す北極振動と呼ぶ北極域の寒気の動きが要因と考えられる。一昨年の年末は北極域の寒気の放出が続き、日本では「平成18年豪雪」と名付けられる大雪になった。北極域の寒気は、昨年12月初めから1月中旬までは蓄積の状態が続き、南下しなかった。その後は放出に変わったが、日本付近は高気圧が強く、寒気の南下が抑えられている。
○今後の気象を見る際に注意が必要な点は。
現在のエルニーニョ現象が春に終息した後の予測については、研究者の考えが分かれている。エルニーニョ現象と逆に海水温が低く推移し夏の高温との関連性が高いとされるラニーニャ現象が発生するとの見方がある一方でエルニーニョ現象が再び起きる可能性も指摘されている。状況によって予報を見直すことがあり、1カ月予報や3カ月予報など常に新しい予報を参考にしてほしい。
(農業共済新聞)

○3月9日(金) 軽飛行機で呼び掛け 「田植えは5月中旬以降に…」 JA宮城中央会
 JA宮城中央会は、水稲の晩期栽培を進めようと、軽飛行機を使った広報を展開する。11、18の両日、仙台市と気仙沼上空を除く地域を運航、音声で種まきや田植えを遅らすよう呼び掛ける。上空からの晩期栽培の広報は始めて。県によると今年の夏は、エルニーニョ現象の終息に伴い、気温が低下することが心配される。このため、冷害の危険性を分散させる必要性があることから、晩期栽培を一層進めようと軽飛行機で呼び掛けることになった。フライトは2機で行い、県北と県南の2コースに分け、午前10時から午後3時ごろにかけて平野部を中心に行う。種まきは4月20日以降に、田植えは5月中旬以降にするよう放送で呼び掛ける。JA宮城中央会は「1等米比率を少しでも高めるため、晩期栽培を進めたい。今年のような暖冬だと、農家も作業を早く進める傾向があり、軽飛行機を使うことにした」(営農農政部)と説明。このほかラジオのコマーシャルでも呼び掛ける。県内の田植えは、県南地区を中心に晩期栽培が定着しつつあるものの、大型連休に集中する傾向が強く、県やJAグループでは遅植えを推奨している。
(日本農業新聞)

○3月9日(金) 1位は「ひとめぼれ」 8年連続 06年産水稲収穫量 東北農政局
 東北農政局は、2006年産水稲の品種別収穫量を発表した。東北6県で最も多いのは「ひとめぼれ」で70万4200トン。全収穫量に占める割合は29%で、8年連続1位を続けている。ついで「あきたこまち」58万6900トン(24%)、「コシヒカリ」31万1600トン(13%)、「はえぬき」28万4500トン(12%)の順。03年産以降、上位4品種で全収穫量の約8割を占めている。県別にみると秋田県産「あきたこまち」が46万3600トンで、県内では1品種で86%に達している。宮城県産「ひとめぼれ」は31万8400トンで県内の80%を占める。山形県産「はえぬき」は28万1600トンで67%と、いずれも県の代表品種が大きなシェアを握っている。10アール当たり収量で多いのは、山形県産「ひとめぼれ」607キロ、青森県産「つがるロマン」603キロ、秋田県産「あきたこまち」573キロだった。
(日本農業新聞)

○3月9日(金) 雑穀を麹に 全原料県産パン開発 秋田県総食研
 県総合食品研究所は、雑穀を麹(こうじ)にして砂糖の代わりに使う雑穀麹パンを開発した。雑穀を粉にし小麦と混ぜて作ったパンはあったが、「麹にして作るパンは全国で初めてではないか」と同研究所は話している。県内の四つのパン製造・販売業者が試作を行っているが、味や品質も上々で商品化に向けた手応えを感じている。雑穀麹を使うことで、すべて県産の原料を使ったパンができることにもなる。パンに合う麹を作るために目指したのが、強い甘さを出すこと。雑穀を水に浸して一日置き、水を切った後にふかし、麹室に入れ、種麹を振りかけて三日間、温度や水を管理しながら麹を製造する。砂糖の代わりに雑穀の麹を使うことで、味に深みが出るという。しかし、商品化には課題もある。一般にパン製造・販売会社では麹は作れず、麹製造会社に依頼しなければならないことや、雑穀を使うことで原料費も割高になることなどが挙げられている。
(秋田魁新報)

 
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○3月11日(日) ラニーニャで夏、高温多雨? 気象庁
 日本に記録的な暖冬をもたらした太平洋の赤道域中・東部のエルニーニョ現象は終息したとみられ、今後は夏に高温多雨傾向となるラニーニャ現象が起きる可能性が生じてきた。気象庁が10日までに監視速報を発表した。エルニーニョは、太平洋赤道域の中央部から東方の南米ペルー沿岸にかけての海面水温が平年より高くなり、ラニーニャは逆に平年より低くなる現象。エルニーニョ時は積乱雲が盛んに発生する海域が東に寄り、ラニーニャ時はインドネシア近海での積乱雲発生が強まる。速報によると、2月の監視海域の海面水温の基準値(前年まで30年間の平均値)との差はゼロで、昨年7月から続いていたプラス傾向が終わった。今後は春は基準値に近く、夏以降はやや下回る温度で推移すると予測しており、ラニーニャ現象に向かうと考えられるという。
(日本農業新聞)

○3月13日(火) 稲発酵粗飼料 増産へ 自脱コンバインを改良 東北農研センター
 飼料代の高騰で稲発酵粗飼料(WCS)に関心が高まっている。普及の課題であった収穫コストについては、東北農業研究センターが専用機の半分以下で済む作業体系を確立。一般的に稲発酵粗飼料の収穫には専用機が使われている。助成支援があるものの価格は1台1000万円近い。専用機は刈りながら梱包(こんぽう)するため、稲がある程度乾燥(水分65%)しなければ、良質なサイレージが生産できない面も課題だ。そこで東北農研センター東北水田輪作研究チームの大谷隆二上席研究員は、稲作農家が所有する自脱コンバインに着目。稲を刈り倒すだけの機能に改造し、倒した稲をロールベーラーで梱包する作業体系を作った。改造に必要な材料費は数千円、部品交換は6分程度で済む。元に戻すのも簡単だ。
自脱コンバインの改造手順
 @刈り取り部と脱穀選別部の間の刈り稈(かん)搬送用部品(縦搬送チェーンのガイド棒、フィードチェーン押さえ板ばね)を取り外すA刈り稈がこぎ胴に供給されないようフィードチェーンカバー(加工部品)を装着する。これにより稲の刈り倒しができるBカバーは、鉄板、平鋼、丸鋼などの鋼材で自作できる。こぎ胴のフィードチェーン覆われる形状にし、既存のねじ穴を2点以上利用してボルトで固定する。
(日本農業新聞)

○3月13日(火) 稲発酵粗飼料 07年度1050ヘクタールに 東北6県
 稲発酵粗飼料(WCS)は転作田での作付けが増えている。東北農政局や各県で組織する東北地域飼料増産会議では、作付面積の目標数値を県ごとに設定、2005年度から07年度までの間に203ヘクタールの拡大を目指している。作付面積は秋田が最も多い286ヘクタール(05年度)。行政支援で普及は進んでいるが、地域によってはブロックローテーションの絡みや大豆との競合で面積の減った所がある。専用機が高価なため追加導入や更新が容易でなく面積が増やせない所もある。団地化による効率的な増産対策が求められている。専用品種には、直播(ちょくは)栽培に適した「べこあおば」が東北農業研究センターによって育成された。「べこあおば」は家畜堆肥(たいひ)を多量に施用した条件下でも倒れず、乾物重が多くなるため畜産との連携で家畜堆肥を利用した多肥栽培にも適している。

東北地方の稲WCSの生産量(ヘクタール)
 2005年度実績07年度目標
青森59.877.2
岩手112.7144.8
秋田285.9336.2
宮城181.5237.8
山形116.7136.7
福島90.2117.3
合計846.81,050
(日本農業新聞)

○3月13日(火) 幻≠ノなる可能性も 今季のエルニーニョ現象 気象庁
 南米のペルー沖の海面水温が上がり、世界的な異常気象をもたらした今季のエルニーニョ現象の継続期間が気象庁の定義に足りず、同庁の観測上、幻のエルニーニョ≠ニなる可能性が出てきた。気象庁は同現象を、ペルー沖の監視海域で@月平均海面水温と基準値(過去三十年平均)の差を計算A当該月とその前後二カ月の平均基準値差(五カ月移動平均)を算出B五カ月移動平均が六カ月以上続けてプラス〇・五度以上の場合と定義。平均値は昨年九月から四カ月連続プラス〇・九〜〇・六度で条件を満たしたが、データが確定していない五カ月目(今年一月)以降は水温の急速な低下で、〇・五度を下回る可能性がある。今回の月平均海面水温と基準値の差は最大一・一度。「二十世紀最大」とされた一九九七〜九八年のエルニーニョ(最大三・五度)などと比べ、世界の気候に与えた影響の大きさの割には数値が小さいのも特徴だ。同庁は「日本列島に暖冬をもたらしたメカニズムも、過去のものと違う」としており今後、大学などの研究機関とともに解析する方針だ。
(秋田魁新報)

○3月14日(水) 新品種「東北181号」で活性化 地元旅館が買い支え 宮城・大崎市鳴子温泉地区
 米の新品種を導入して中山間地農業を元気づけようとする取り組みが、宮城県大崎市の鳴子温泉地区で展開されている。付加価値の高い米を高値で販売し、小規模農家の生き残りを図ろうとするもの。地域の観光関連の業者が米を買い支え応援しようとするプロジェクトで、米を核にした中山間地農業の活性化策として全国から注目されている。
 鳴子温泉地区は山間部の小規模農家が多く水田面積は700ヘクタール。品目横断的経営安定対策の対象になるのは約800戸の農家のうち、認定農業者5戸しかない。「集落営農組織の育成は地形的に難しい。」と市の担当者。そこで今後の地域農業の在り方を考えようと昨年9月、鳴子の米プロジェクトが発足した。地域全体で農業を支えなければいけないとの観点から、メンバーには農家や地元のJAいわでやま、旅館経営者、こけし職人がなり、全般の指導を民俗研究家の結城登美雄さんが行った。
 昨年、鳴子温泉の鬼首地区の水田30アールで、古川農業試験場が開発した高冷地向けの米の新品種「東北181号」が試験栽培された。低アミロース米で冷めてもおいしい品種だ。プロジェクトでは、この米を鳴子の農産物の目玉にしていくことになった。プロジェクトでは、「東北181号」を60キロ当たり1万8000円で売ることを目標にしている。この額なら、仮に国からの交付金がなくても、地域農業を存続できるからだ。今月開いた発表会では、おにぎりが好評だった、弁当にも利用できると,旅館関係者も手応えを感じた。菓子屋は米粉を活用、団子やまんじゅうの試作品を作った。「納得してもらえる米なら、1万8000円も夢ではない」とプロジェクト関係者は語る。「東北181号」は2月、県の奨励品種になることが決定。鳴子地区では今年、3ヘクタールに栽培面積が増える。
(日本農業新聞)

○3月14日(水) 新ブランド米に山形97号 「コシヒカリ上回る食味」 山形県、栽培と販売戦略本格化
 山形県は新たなブランド米の候補を新品種「山形97号」に絞り込み、二〇〇七年度から栽培技術の確立と販売戦略の検討を進める。山形97号は県の検定試験で、「食味がコシヒカリを上回る」と高い評価を得た。県は一〇年度の一般作付け開始を目指す。山形97号は、県農業生産技術試験場庄内支場が一九九八年、「山形70号」と「東北164号」を交配して育成。県農林水産部の食味検定試験で、同支場で栽培された山形97号の炊飯米は味と外観、粘り、光沢などで、同じ条件で育ったコシヒカリを上回り、総合評価は「コシヒカリ並みかやや勝る良食味」と判断された。特に外観は光沢があり、白さが際立っている。稲の長さは七十三センチ前後とコシヒカリより十五センチほど、はえぬきより二、三センチ短い。倒伏に強く、栽培しやすいと期待される。収穫時期は九月中下旬で、はえぬきとコシヒカリの中間期に位置する。単位面積当たりの収量はコシヒカリをやや上回った。〇七年度は県内三十カ所の水田で実証試験を行い、耐冷性や耐病性、栽培適地などを調べるとともに、農家に普及するための栽培マニュアル作りを進める。販売戦略では、流通関係者らを交えた協議会を四月にも立ち上げ、ネーミングを含めた戦略を検討する。県生産技術課は「山形97号の食味や品質には自信を持っている。農家の栽培への理解を得られるよう努力するとともに、全国に通用するインパクトの強い販売戦略を検討していきたい」としている。
(河北新報)

○3月15日(木) 大麦の追肥は早急に 栽培研修会で確認 宮城・JA仙台
 JA仙台は9日、仙台市農業園芸センターで2007年産麦栽培研修会を開いた。支店営農担当者や各地区の麦生産組合の代表者ら17人が主席、生育状況や今後の追肥の目安を確認した。JA営農指導課、仙台市農業振興課、県改良普及センターの担当者が「気象経過からみた栽培管理」「品質向上に向けた栽培後期の管理技術」を説明。若林区笹屋敷地区の圃場(ほじょう)に出向き、六条大麦「ミノリムギ」の生育状況を確認、現地検討を行った。生育は大麦、小麦ともに平年並み。大麦の追肥は早急に、小麦の追肥は今月下旬が適期と示された。
(日本農業新聞)

○3月16日(金) 台風予報 きめ細かく 気象庁
 気象庁は十五日、台風の通路や暴風域などを予報する「台風情報」を充実させると発表した。台風の予想位置を従来の十二時間刻みから三時間刻みにきめ細かくするほか、最大瞬間風速の情報なども新たに提供し、被害の防止や軽減に役立つようにする。さらに、暴風に警戒が必要な間は台風情報の発表を続け、台風が生まれる前の熱帯低気圧についても、二十四時間以内に台風になると予想される場合には、台風と同様に進路予報などを発表する。大幅刷新は一九八六年以来二十一年ぶりで、四月十八日以降に発生する台風から適用する。
(日本経済新聞)

○3月16日(金) 農業法人「米月山」を創立 発芽胚芽米の販路拡大へ 山形・西川
 栄養豊富な発芽胚芽(はいが)米の生産、販売を目的とし、西川町などが出資する農業法人「米(まい)月山」の創立総会が十五日、同町役場で開かれた。発芽胚芽米は、発芽玄米の胚芽部分を残して精米する。認知症、動脈硬化防止などに効果があるといわれる栄養素「ギャバ」やビタミン、食物繊維が豊富な上、精白米に近い味で食べやすい。四月下旬から「白い発芽胚芽米 月山まんま」として発売する。インターネット販売や小売店で個人客を獲得するほか、病院や学校、外食産業などへの販路拡大を狙う。二〇〇七年度は二百十七トンの製造を目指している。希望小売価格は一キロ九百五十円。無洗米とのブレンド米も販売する。
(山形新聞)

○3月17日(土) 水稲プール育苗 水位、水温に注意 JAいわて花巻技術講習会
 減農薬で病害を予防できる水稲育苗として、プール育苗に取り組む生産者が増えてきたことを踏まえ、JAいわて花巻は13日、花巻市野田のJA総合営農指導拠点センターで、水稲プール育苗技術講習会を開いた。同市の水稲生産者約100人が出席。JA営農指導員が、プール育苗の設置方法や温度管理、水管理の手順、注意点などを指導した。JA営農指導員は「乾くまで放置したり、一気に水を入れるなどの間違った管理方法は、病害を起こす可能性がある。常に一定の水位を保つことが重要」と強調。苗立枯細菌病などの病害が発生してしまうと、水を通し、あっという間に広がるおそれがあることから、水位、水温などの確認を1日1度はきちんと行うように呼び掛けた。
(日本農業新聞)

○3月17日(土) 適期作業、凍霜に注意 暖冬で農作物の生育進む 岩手県・技術情報第1号発表
 岩手県中央農業改良普及センターは16日、農作物技術情報第1号を発表した。暖冬の影響で作物全般に生育が前進化しており、適期作業と凍霜害対策に注意するよう呼び掛けている。水稲は、適期移植を目標にした播種(はしゅ)計画が重要になる。早植えは出穂期を早め、障害不稔(ふねん)の危険性が増す。育苗は「催芽温度30度、加温出芽30度を基本に健苗育成に努める」としている。苗立枯病の防除の徹底や深水管理のためのけい畔のかさ上げ、補修を行う。小麦は、暖冬少雪の影響で生育は例年より早まっている。特に適期播種された雪のない圃場(ほじょう)では、「幼穂形成期が早いため凍霜害に備えた麦踏みや追肥がポイント」となる。排水対策のため排水溝などの点検・補修も大切だ。
(日本農業新聞)

○3月18日(日) 地元の米・水で生原酒 「小沢の桜」生産者も注目 福島・田村市船引町
 福島県田村市船引町の杜氏(とうじ)が、地元の水と米で仕込んだ生原酒「小沢の桜」が地元で注目されている。無濾過(ろか)で火入れしていないため、この時期しか味わえない逸品だ。「小沢の桜」は、船引町小沢地区などの生産者118人が栽培した「チヨニシキ」を100%使用。酒蔵の玄葉本店(田村市船引町)で、地元杜氏が地元の水を使って醸造した。まさにすべてを地元ではぐくんだ日本酒だ。あぶくま高原特有の気候を利用した寒仕込みの搾りたての生原酒は、米のうま味が凝縮。酵母が生きているため、出荷時期や本数も限定される。通常の日本酒よりアルコール度数が2、3高く、氷を浮かべて味わうと、また別のおいしさがある。
(日本農業新聞)

○3月20日(火) 環境保全米や晩期栽培推進へ 宮城・JA仙台稲作部会協が研修
 JA仙台とJA稲作部会協議会は14日、米作り研修会を本店で開き、16支店から営農担当職員、稲作部会員ら80人が出席した。野秀策組合長は「まなむすめの作付け、環境保全米、晩期栽培の3点に力を入れてもらいたい」とあいさつ。東北大学大学院農学研究科の伊藤房雄助教授を迎え、販売戦略の視点から地域水田農業経営を学んだ。パネルディスカッションは、千葉康司さん(JA宮城中央会)、横山明夫さん(みやぎ生活協同組合)、日向真理子さん(宮城県産業経済部)、加藤健さん(仙台市認定農業者)をパネリストに、環境保全米の県内での取り組み体制や地域販売戦略について意見を交換した。
(日本農業新聞)

 
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○3月21日(水) 暖冬で早まる 堆肥雪上散布 山形・最上地域
 堆肥(たいひ)の雪上散布が最上地域で始まった。暖冬、小雪のため1カ月近く早まっている。田んぼへの堆肥散布は、刈り取りの終わった後が普通だが、春先にも補完的に行っている。雪上散布は@けい畔を乗り越えるロスが省け作業能率のアップと安全対策につながるA機械の稼動率アップでコストダウンB融雪効果があるといった効果がある。
(日本農業新聞)

○3月21日(水) 土づくり、晩期栽培徹底 高品質 環境保全米を JAみやぎ登米
 JAみやぎ登米東和営農経済センターは、東和支店特産センターで2007年産環境保全米とみやぎ吟選(ぎんせん)米の栽培講習会を開いた。生産者約210人が出席した。みやぎ吟選米は、環境保全米の中でもさらに品質の高い「ひとめぼれ」で、東和支店管内が取り組む。栽培方法と生産地区の条件を定めた「生産基準」と、玄米の粒ぞろいや品質、食味の水準を高位に定めた品質基準を達成した米。07年産米生産基準、みやぎ吟選米栽培のポイントは良質堆肥(たいひ)を施用した土づくり、減数分裂期の低温や高温登熟による品質低下を回避するため晩期栽培の徹底。
(日本農業新聞)

○3月22日(木) 種もみを温湯消毒 高品質「みよこ米」生産へ 青森・JAとうほく天間オーガニック研
 特別栽培米「みよこ米」を生産しているJAとうほく天間稲作生産部会のオーガニック研究会みよこ米グループが19日から、JA天間林支所の米倉庫で温湯法による種もみの消毒を始めた。「みよこ米」は、県の奨励品種「まっしぐら」の特別栽培農産物認証を受けた独自ブランド。34人の生産者で43ヘクタールを作付け、管内の学校給食にも使われている。温湯法は、種子を58〜60度の湯に10分間浸し、その後、冷たい水で冷却する消毒方法。殺菌剤を使わないためコスト低減にもつながる。
(日本農業新聞)

○3月22日(木) 全国に誇れるブランドへ 米新品種「のびのび」 山形・JA全農庄内
 米の新品種「のびのび」の生産者らが19日、酒田市のJA全農庄内本部で生産・販売の総決起大会を開いた。「のびのび」はJA全農庄内が生産推進を目指す短稈(たんかん)性「コシヒカリ(つくばSD1号)」の愛称。生産、販売2年目となる2007年度は約1000ヘクタールの作付けを予定し、約5400トンの出荷を見込んでいる。「のびのび」は、品質基準や栽培指標を確実に実行できる生産者を登録し、JA出荷契約米として栽培する。
(日本農業新聞)

○3月23日(金) 環境保全米7割に 安全・安心で差別化 JAグループ宮城
 JAグループ宮城は2007年産米から、JAS有機や特別栽培など「環境保全米」の作付面積を10年までに県全体の7割以上に広げる取り組みを始める。米の販売競争が一段と厳しさを増している中、安全・安心を前面に出し、消費者ニーズに応えるのが狙いだ。環境保全米の推進は、県内14JA、中央会、全農みやぎに加え、農業改良普及センター、試験場なども巻き込み、県一体で進める。4月1日から中央会内に、JA職員が出向して支援チームを設置。全農みやぎも生産企画グループを新たに設け、JAグループ内の体制を整備する。今後、有機質肥料による土づくりや栽培基準の統一、農地の団地化、新品種、技術の導入を図る。環境保全米は、県の認証制度を活用するほか、第三者機関のNPO法人(特定非営利活動法人)環境保全米ネットワークの認証を受ける。農薬や化学肥料を慣行栽培の5割以下まで減らした特別栽培など、県内の環境保全米の作付面積は、06年産では全水稲作付面積約7万8000ヘクタールのうち、2割程度を占める。
(日本農業新聞)

○3月23日(金) 「銘柄力 高まる」 宮城の環境保全米増産運動 JAグループ宮城
 宮城の米作りが変わる。JAグループ宮城は22日、仙台市で県一体で進める環境保全米作りの推進に向けた初の研修会を開いた。研修には県内14JAの米穀担当や県農業改良普及センター職員ら100人が出席した。講習ではJAみやぎ登米米穀販売課の榊原忠男課長が03年の冷害で収量が上がったことをきっかけに環境保全米の取り組みが広がり、管内で8000ヘクタールと県内5割を占めるまでになった背景を説明した。第三者機関として環境保全米の認定をする特定非営利活動法人(NPO法人)環境保全米ネットワークの高橋芳道理事長が「JAは自己管理を徹底し、栽培基準をきちんと確認できる体制づくりが必要」と運動の基本的な考え方を述べた。
(日本農業新聞)

○3月23日(金) 来月下旬から発売 発芽胚芽米「月山まんま」 山形・JAさがえ西村山など出資
 西川町は、JAさがえ西村山や稲作農家と連携して発芽胚芽(はいが)米を生産、販売する農業法人「米(まい)月山」を立ち上げた。JAが西川町産米を出荷し、現在、建設中の精米工場で製品化する。4月下旬から発売する計画だ。農業法人では、減農薬にこだわった「はえぬき」を栽培、「月山まんま」のネーミングで売り出す。ネット販売や首都圏や関西在住の町出身者、病院や外食産業など米にこだわる団体や消費者に売り込みを図っていく。初年度は約200トンの販売を目指している。発芽胚芽米は、玄米を水につけて胚芽を残しながら発芽させる。アミノ酪酸の一種ギャバやビタミンなど含み、健康食品として人気がある。
(日本農業新聞)

○3月23日(金) 3カ月予報 晩霜に注意を 仙台管区気象台
 仙台管区気象台が22日発表した向こう3カ月の予報によると、気温は平年に比べ高く、その確率は40%。降水量は少ない可能性が高く、確率は40%になっている。
 △4月=平年に比べ晴れる日が多いが、晩霜の恐れもある。降水量は太平洋側で平年並み、または少ない確率がともに40%。日本海側で少ない確率が40%。
 △5月=平年と同様に晴れる日が多い。依然、晩霜の恐れがある。
 △6月=平年と同様に曇りや雨の日が多い。また、太平洋側を中心に気温の低い時期がある。
(日本農業新聞)

○3月24日(土) あぜ道相談会がスタート 管内の173会場 JAいわて南
 JAいわて南は19、20の両日、管内173会場で米生産者を対象にした第1回あぜ道相談会を開いた。今後月1回のペースで相談会を開き、安全で安心できる岩手南米生産を徹底する考えだ。テーマは、健苗育成で@優良種子の更新A塩水選B浸種C種子消毒D土の準備E播種(はしゅ)作業など、いずれも米作りのスタートに欠かせないポイントとなる内容。
(日本農業新聞)

○3月24日(土) 高品質の大豆 10アール180キロめざす JA新あきた部会が総会
 JA新あきた大豆部会は20日、秋田市内で総会を開いた。部会員のほか市とJAの担当者41人が出席、2007年度の生産に向けた取り組みを確認した。07年度は、新規にコンバインを導入し効率的利用と運営、契約栽培の面積拡大を図り高品質大豆の生産と10アール当たり収量180キロを目指すことを決めた。参加した生産者は、安定生産を図る上で栽培技術の向上が重要になることから、播種(はしゅ)期から開花期前までの栽培管理、初期害虫、雑草防除のポイントについて確認した。
(日本農業新聞)

○3月26日(月) 「岩手大の酒」好評 月の輪酒造(紫波町)が醸造 星野教授発案
 紫波町の月の輪酒造店が岩手大学農学部滝沢農場で取れた米で醸造した「純米酒岩手大学」は、盛岡市の同大生協で販売が始まった。同大農学部の星野次汪教授の発案で、農業の大切さを学生たちに伝えることや、地域産業の活性化を目指し初めて造った。卒業、入学シーズンで記念に購入する人が多く、好調な売れ行きを見せている。「岩手大学」は、同農場で取れた食用米「ひとめぼれ」で造った純米酒。約200キロの米を使い、720ミリリットル瓶で五百本を醸造した。同酒造店の杜氏横沢裕子さんは「米の味をしっかりと生かすため精米は90%。米の磨きは少ないが、きれいな味わいに仕上がった」と説明する。二〇〇五年秋、同大で開かれた日本作物学会で横沢さんが日本酒造りに不向きとされるもち米で純米酒を醸造していることを発表したのがきっかけ。販売は同大生協購買中央店のみ。価格は千三百円、箱入り千五百円、二本入箱入り三千円。問い合わせは同生協(019・652・2028)へ。
(岩手日報)

○3月26日(月) いもち 育苗から防除を 県内農家へ定着目指す 秋田県など実証試験
 水稲特有の病害であるいもち病を防ぐため、ハウスなどでの育苗段階で薬剤を散布しておく「育苗期防除」。育苗期防除は、県農業試験場や病害虫防除所、JA秋田ふるさとなどが共同で環境保全型の水稲栽培技術の向上を目指す「安全・安心あきた米プロジェクト」の一環。同市平鹿町明沢地区で実証試験が進められている。育苗期防除に使用する薬剤は、デラウス顆粒(かりゅう)か水和剤とウイン箱粒剤の二種類。それぞれ播種時や出芽時に使用する、同地区の圃場五十カ所を対象とした試験では、一昨年、昨年と葉いもちは全く確認されず、その後の穂いもち平均発病株率もほぼゼロに近いという良好な成果を残した。
■いもち病 かびの一種であるいもち病菌によって発生する空気伝染性の病害。気温が20〜25度で湿気が多いときに発生しやすい。発生する場所によって葉いもちと穂いもちに分けられる。穂いもちの場合、稔実が悪くなる。育苗期に感染すると発生が拡大するケースが多く、早期発見が重要とされる。
(秋田魁新報)

○3月29日(木) 東北の桜開花早まる 気象庁
 気象庁は28日、今年4回目となる桜(ソメイヨシノ)の開花予想を発表した。予想の対象地域は東北地方の10地点。暖冬の影響で、平年に比べすべての地点で、1〜9日早い開花が予想されている。3月中旬の気温が寒波で平年より低くなったが、天候の回復が早く仙台など4地点で、前回予想(20日)よりさらに1〜2日早めた。福島県小名浜の予想開花日は3月30日、仙台が4月4日と、前回予想より2日早めた。このほか、1日早めたのは、福島と酒田で、開花日はそれぞれ2日と10日。山形(12日)、秋田(14日)、盛岡(17日)、青森県八戸(21日)は前回予想と同じだった。
(日本農業新聞)

○3月30日(金) リスク分散し低米価を克服 消費拡大に力 小松庸一さん・宮城県大崎市
 宮城県大崎市の稲作農家、小松庸一さんは米価低迷を乗り切ろうと、多彩な品種の米を栽培し、安定収入を目指している。「ひとめぼれ」を中心に、低たんぱく質米「春陽」、もち米など6種類を作付けるほか、減農薬減化学肥料栽培もする。気性災害リスクに対応するほか、規模拡大に伴う農作業の集中を分散化。収穫適期を逃さない米作りに力を入れる。作付け品種は「ひとめぼれ」「ササニシキ」「コシヒカリ」「まなむすめ」「春陽」「みやこがねもち」。「ひとめぼれ」は、採種用、減農薬減化学肥料の特別栽培、慣行栽培と3つの栽培をする。多品種栽培に取り組むのは、規模拡大に伴う農作業の集中を回避するためだ。もう1つの狙いは、気象災害のリスク分散。小松さんは「1品種が被害を受けても、ほかの品種で補い、年間収入を安定できる」と話す。適期収穫も心掛ける。栽培技術にもこだわる。冷害を防ぐため、深水管理を徹底するほか、施肥では一般的な栽培に比べ、ケイ酸で2倍、リン酸で3倍の量を追肥し倒伏を軽減する。

 経営規模=水稲単作で経営面積15ヘクタール(自作地3ヘクタール、借地8ヘクタール、全面作業受託4ヘクタール)。特産品の「凍り豆腐」の製造・販売。総収益は約2300万円。
 労働力=本人と妻、父母。稲作の繁忙期に臨時雇用のパートタイマー1人と、凍り豆腐製造で臨時雇用のパートタイマー2人。
 所在地=宮城県大崎市岩出山上川原町
(日本農業新聞)

○3月30日(金) 雑穀に認証制度 ブランド推進委を設立 岩手県二戸地方
 古くからの雑穀産地・岩手県二戸地方で29日、二戸振興局管内のJAや取扱業者が連携し、二戸地方雑穀ブランド推進委員会が設立された。二戸市で開かれた設立総会では、安全・安心に配慮した栽培方法などの基準を定めた認証制度を設立。安全性や品質を高めてブランド化を推進し、競争産地との差別化を図って消費者に信頼される産地づくりを目指す。対象雑穀はヒエ、アワ、イナキビ、アマランサス、タカキビの5穀。生産者への栽培管理記録簿の記帳や認証業務の確認方法などを決めた。認証基準は、@管内在住者が管内の農地で生産したものA委員会で指定した品種・系統B種子は委員会指定の採種圃(さいしゅほ)産C無農薬D土づくりは有機物を使い施用基準を守るE栽培履歴記帳の実施。
(日本農業新聞)

○3月31日(土) 水稲箱苗の施肥技術学ぶ 青森・JAしんせい五戸
 JAしんせい五戸は27日、水稲の播種(はしゅ)作業本番を前に、箱苗施肥技術を学んでもらおうと、水稲の箱苗施肥講習会を開いた。講習会には、五戸地区の水稲生産者25人が出席。講師にチッソ旭肥料鰍フ井上勝美さんを迎え、収穫時までの追肥を省力化できる水稲用施肥について学んだ。これは、育苗時に本田分の窒素やカリ成分の施肥ができ、本田における収穫時までの追肥を省力化できるもので、水稲の生育に応じた溶出により、収量の年次変動が少ないことや最高40%の減肥が見込めるほか、施肥むらが少ないことなどの効果が期待できる。
(日本農業新聞)
 
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