| | 2005年度実績 | 07年度目標 |
| 青森 | 59.8 | 77.2 |
| 岩手 | 112.7 | 144.8 |
| 秋田 | 285.9 | 336.2 |
| 宮城 | 181.5 | 237.8 |
| 山形 | 116.7 | 136.7 |
| 福島 | 90.2 | 117.3 |
| 合計 | 846.8 | 1,050 |
(日本農業新聞)
○3月13日(火) 幻≠ノなる可能性も 今季のエルニーニョ現象 気象庁
南米のペルー沖の海面水温が上がり、世界的な異常気象をもたらした今季のエルニーニョ現象の継続期間が気象庁の定義に足りず、同庁の観測上、幻のエルニーニョ≠ニなる可能性が出てきた。気象庁は同現象を、ペルー沖の監視海域で@月平均海面水温と基準値(過去三十年平均)の差を計算A当該月とその前後二カ月の平均基準値差(五カ月移動平均)を算出B五カ月移動平均が六カ月以上続けてプラス〇・五度以上の場合と定義。平均値は昨年九月から四カ月連続プラス〇・九〜〇・六度で条件を満たしたが、データが確定していない五カ月目(今年一月)以降は水温の急速な低下で、〇・五度を下回る可能性がある。今回の月平均海面水温と基準値の差は最大一・一度。「二十世紀最大」とされた一九九七〜九八年のエルニーニョ(最大三・五度)などと比べ、世界の気候に与えた影響の大きさの割には数値が小さいのも特徴だ。同庁は「日本列島に暖冬をもたらしたメカニズムも、過去のものと違う」としており今後、大学などの研究機関とともに解析する方針だ。
(秋田魁新報)
○3月14日(水) 新品種「東北181号」で活性化 地元旅館が買い支え 宮城・大崎市鳴子温泉地区
米の新品種を導入して中山間地農業を元気づけようとする取り組みが、宮城県大崎市の鳴子温泉地区で展開されている。付加価値の高い米を高値で販売し、小規模農家の生き残りを図ろうとするもの。地域の観光関連の業者が米を買い支え応援しようとするプロジェクトで、米を核にした中山間地農業の活性化策として全国から注目されている。
鳴子温泉地区は山間部の小規模農家が多く水田面積は700ヘクタール。品目横断的経営安定対策の対象になるのは約800戸の農家のうち、認定農業者5戸しかない。「集落営農組織の育成は地形的に難しい。」と市の担当者。そこで今後の地域農業の在り方を考えようと昨年9月、鳴子の米プロジェクトが発足した。地域全体で農業を支えなければいけないとの観点から、メンバーには農家や地元のJAいわでやま、旅館経営者、こけし職人がなり、全般の指導を民俗研究家の結城登美雄さんが行った。
昨年、鳴子温泉の鬼首地区の水田30アールで、古川農業試験場が開発した高冷地向けの米の新品種「東北181号」が試験栽培された。低アミロース米で冷めてもおいしい品種だ。プロジェクトでは、この米を鳴子の農産物の目玉にしていくことになった。プロジェクトでは、「東北181号」を60キロ当たり1万8000円で売ることを目標にしている。この額なら、仮に国からの交付金がなくても、地域農業を存続できるからだ。今月開いた発表会では、おにぎりが好評だった、弁当にも利用できると,旅館関係者も手応えを感じた。菓子屋は米粉を活用、団子やまんじゅうの試作品を作った。「納得してもらえる米なら、1万8000円も夢ではない」とプロジェクト関係者は語る。「東北181号」は2月、県の奨励品種になることが決定。鳴子地区では今年、3ヘクタールに栽培面積が増える。
(日本農業新聞)
○3月14日(水) 新ブランド米に山形97号 「コシヒカリ上回る食味」 山形県、栽培と販売戦略本格化
山形県は新たなブランド米の候補を新品種「山形97号」に絞り込み、二〇〇七年度から栽培技術の確立と販売戦略の検討を進める。山形97号は県の検定試験で、「食味がコシヒカリを上回る」と高い評価を得た。県は一〇年度の一般作付け開始を目指す。山形97号は、県農業生産技術試験場庄内支場が一九九八年、「山形70号」と「東北164号」を交配して育成。県農林水産部の食味検定試験で、同支場で栽培された山形97号の炊飯米は味と外観、粘り、光沢などで、同じ条件で育ったコシヒカリを上回り、総合評価は「コシヒカリ並みかやや勝る良食味」と判断された。特に外観は光沢があり、白さが際立っている。稲の長さは七十三センチ前後とコシヒカリより十五センチほど、はえぬきより二、三センチ短い。倒伏に強く、栽培しやすいと期待される。収穫時期は九月中下旬で、はえぬきとコシヒカリの中間期に位置する。単位面積当たりの収量はコシヒカリをやや上回った。〇七年度は県内三十カ所の水田で実証試験を行い、耐冷性や耐病性、栽培適地などを調べるとともに、農家に普及するための栽培マニュアル作りを進める。販売戦略では、流通関係者らを交えた協議会を四月にも立ち上げ、ネーミングを含めた戦略を検討する。県生産技術課は「山形97号の食味や品質には自信を持っている。農家の栽培への理解を得られるよう努力するとともに、全国に通用するインパクトの強い販売戦略を検討していきたい」としている。
(河北新報)
○3月15日(木) 大麦の追肥は早急に 栽培研修会で確認 宮城・JA仙台
JA仙台は9日、仙台市農業園芸センターで2007年産麦栽培研修会を開いた。支店営農担当者や各地区の麦生産組合の代表者ら17人が主席、生育状況や今後の追肥の目安を確認した。JA営農指導課、仙台市農業振興課、県改良普及センターの担当者が「気象経過からみた栽培管理」「品質向上に向けた栽培後期の管理技術」を説明。若林区笹屋敷地区の圃場(ほじょう)に出向き、六条大麦「ミノリムギ」の生育状況を確認、現地検討を行った。生育は大麦、小麦ともに平年並み。大麦の追肥は早急に、小麦の追肥は今月下旬が適期と示された。
(日本農業新聞)
○3月16日(金) 台風予報 きめ細かく 気象庁
気象庁は十五日、台風の通路や暴風域などを予報する「台風情報」を充実させると発表した。台風の予想位置を従来の十二時間刻みから三時間刻みにきめ細かくするほか、最大瞬間風速の情報なども新たに提供し、被害の防止や軽減に役立つようにする。さらに、暴風に警戒が必要な間は台風情報の発表を続け、台風が生まれる前の熱帯低気圧についても、二十四時間以内に台風になると予想される場合には、台風と同様に進路予報などを発表する。大幅刷新は一九八六年以来二十一年ぶりで、四月十八日以降に発生する台風から適用する。
(日本経済新聞)
○3月16日(金) 農業法人「米月山」を創立 発芽胚芽米の販路拡大へ 山形・西川
栄養豊富な発芽胚芽(はいが)米の生産、販売を目的とし、西川町などが出資する農業法人「米(まい)月山」の創立総会が十五日、同町役場で開かれた。発芽胚芽米は、発芽玄米の胚芽部分を残して精米する。認知症、動脈硬化防止などに効果があるといわれる栄養素「ギャバ」やビタミン、食物繊維が豊富な上、精白米に近い味で食べやすい。四月下旬から「白い発芽胚芽米 月山まんま」として発売する。インターネット販売や小売店で個人客を獲得するほか、病院や学校、外食産業などへの販路拡大を狙う。二〇〇七年度は二百十七トンの製造を目指している。希望小売価格は一キロ九百五十円。無洗米とのブレンド米も販売する。
(山形新聞)
○3月17日(土) 水稲プール育苗 水位、水温に注意 JAいわて花巻技術講習会
減農薬で病害を予防できる水稲育苗として、プール育苗に取り組む生産者が増えてきたことを踏まえ、JAいわて花巻は13日、花巻市野田のJA総合営農指導拠点センターで、水稲プール育苗技術講習会を開いた。同市の水稲生産者約100人が出席。JA営農指導員が、プール育苗の設置方法や温度管理、水管理の手順、注意点などを指導した。JA営農指導員は「乾くまで放置したり、一気に水を入れるなどの間違った管理方法は、病害を起こす可能性がある。常に一定の水位を保つことが重要」と強調。苗立枯細菌病などの病害が発生してしまうと、水を通し、あっという間に広がるおそれがあることから、水位、水温などの確認を1日1度はきちんと行うように呼び掛けた。
(日本農業新聞)
○3月17日(土) 適期作業、凍霜に注意 暖冬で農作物の生育進む 岩手県・技術情報第1号発表
岩手県中央農業改良普及センターは16日、農作物技術情報第1号を発表した。暖冬の影響で作物全般に生育が前進化しており、適期作業と凍霜害対策に注意するよう呼び掛けている。水稲は、適期移植を目標にした播種(はしゅ)計画が重要になる。早植えは出穂期を早め、障害不稔(ふねん)の危険性が増す。育苗は「催芽温度30度、加温出芽30度を基本に健苗育成に努める」としている。苗立枯病の防除の徹底や深水管理のためのけい畔のかさ上げ、補修を行う。小麦は、暖冬少雪の影響で生育は例年より早まっている。特に適期播種された雪のない圃場(ほじょう)では、「幼穂形成期が早いため凍霜害に備えた麦踏みや追肥がポイント」となる。排水対策のため排水溝などの点検・補修も大切だ。
(日本農業新聞)
○3月18日(日) 地元の米・水で生原酒 「小沢の桜」生産者も注目 福島・田村市船引町
福島県田村市船引町の杜氏(とうじ)が、地元の水と米で仕込んだ生原酒「小沢の桜」が地元で注目されている。無濾過(ろか)で火入れしていないため、この時期しか味わえない逸品だ。「小沢の桜」は、船引町小沢地区などの生産者118人が栽培した「チヨニシキ」を100%使用。酒蔵の玄葉本店(田村市船引町)で、地元杜氏が地元の水を使って醸造した。まさにすべてを地元ではぐくんだ日本酒だ。あぶくま高原特有の気候を利用した寒仕込みの搾りたての生原酒は、米のうま味が凝縮。酵母が生きているため、出荷時期や本数も限定される。通常の日本酒よりアルコール度数が2、3高く、氷を浮かべて味わうと、また別のおいしさがある。
(日本農業新聞)
○3月20日(火) 環境保全米や晩期栽培推進へ 宮城・JA仙台稲作部会協が研修
JA仙台とJA稲作部会協議会は14日、米作り研修会を本店で開き、16支店から営農担当職員、稲作部会員ら80人が出席した。野秀策組合長は「まなむすめの作付け、環境保全米、晩期栽培の3点に力を入れてもらいたい」とあいさつ。東北大学大学院農学研究科の伊藤房雄助教授を迎え、販売戦略の視点から地域水田農業経営を学んだ。パネルディスカッションは、千葉康司さん(JA宮城中央会)、横山明夫さん(みやぎ生活協同組合)、日向真理子さん(宮城県産業経済部)、加藤健さん(仙台市認定農業者)をパネリストに、環境保全米の県内での取り組み体制や地域販売戦略について意見を交換した。
(日本農業新聞)
−−−−−−−−− 下旬 −−−−−−−−−
○3月21日(水) 暖冬で早まる 堆肥雪上散布 山形・最上地域
堆肥(たいひ)の雪上散布が最上地域で始まった。暖冬、小雪のため1カ月近く早まっている。田んぼへの堆肥散布は、刈り取りの終わった後が普通だが、春先にも補完的に行っている。雪上散布は@けい畔を乗り越えるロスが省け作業能率のアップと安全対策につながるA機械の稼動率アップでコストダウンB融雪効果があるといった効果がある。
(日本農業新聞)
○3月21日(水) 土づくり、晩期栽培徹底 高品質 環境保全米を JAみやぎ登米
JAみやぎ登米東和営農経済センターは、東和支店特産センターで2007年産環境保全米とみやぎ吟選(ぎんせん)米の栽培講習会を開いた。生産者約210人が出席した。みやぎ吟選米は、環境保全米の中でもさらに品質の高い「ひとめぼれ」で、東和支店管内が取り組む。栽培方法と生産地区の条件を定めた「生産基準」と、玄米の粒ぞろいや品質、食味の水準を高位に定めた品質基準を達成した米。07年産米生産基準、みやぎ吟選米栽培のポイントは良質堆肥(たいひ)を施用した土づくり、減数分裂期の低温や高温登熟による品質低下を回避するため晩期栽培の徹底。
(日本農業新聞)
○3月22日(木) 種もみを温湯消毒 高品質「みよこ米」生産へ 青森・JAとうほく天間オーガニック研
特別栽培米「みよこ米」を生産しているJAとうほく天間稲作生産部会のオーガニック研究会みよこ米グループが19日から、JA天間林支所の米倉庫で温湯法による種もみの消毒を始めた。「みよこ米」は、県の奨励品種「まっしぐら」の特別栽培農産物認証を受けた独自ブランド。34人の生産者で43ヘクタールを作付け、管内の学校給食にも使われている。温湯法は、種子を58〜60度の湯に10分間浸し、その後、冷たい水で冷却する消毒方法。殺菌剤を使わないためコスト低減にもつながる。
(日本農業新聞)
○3月22日(木) 全国に誇れるブランドへ 米新品種「のびのび」 山形・JA全農庄内
米の新品種「のびのび」の生産者らが19日、酒田市のJA全農庄内本部で生産・販売の総決起大会を開いた。「のびのび」はJA全農庄内が生産推進を目指す短稈(たんかん)性「コシヒカリ(つくばSD1号)」の愛称。生産、販売2年目となる2007年度は約1000ヘクタールの作付けを予定し、約5400トンの出荷を見込んでいる。「のびのび」は、品質基準や栽培指標を確実に実行できる生産者を登録し、JA出荷契約米として栽培する。
(日本農業新聞)
○3月23日(金) 環境保全米7割に 安全・安心で差別化 JAグループ宮城
JAグループ宮城は2007年産米から、JAS有機や特別栽培など「環境保全米」の作付面積を10年までに県全体の7割以上に広げる取り組みを始める。米の販売競争が一段と厳しさを増している中、安全・安心を前面に出し、消費者ニーズに応えるのが狙いだ。環境保全米の推進は、県内14JA、中央会、全農みやぎに加え、農業改良普及センター、試験場なども巻き込み、県一体で進める。4月1日から中央会内に、JA職員が出向して支援チームを設置。全農みやぎも生産企画グループを新たに設け、JAグループ内の体制を整備する。今後、有機質肥料による土づくりや栽培基準の統一、農地の団地化、新品種、技術の導入を図る。環境保全米は、県の認証制度を活用するほか、第三者機関のNPO法人(特定非営利活動法人)環境保全米ネットワークの認証を受ける。農薬や化学肥料を慣行栽培の5割以下まで減らした特別栽培など、県内の環境保全米の作付面積は、06年産では全水稲作付面積約7万8000ヘクタールのうち、2割程度を占める。
(日本農業新聞)
○3月23日(金) 「銘柄力 高まる」 宮城の環境保全米増産運動 JAグループ宮城
宮城の米作りが変わる。JAグループ宮城は22日、仙台市で県一体で進める環境保全米作りの推進に向けた初の研修会を開いた。研修には県内14JAの米穀担当や県農業改良普及センター職員ら100人が出席した。講習ではJAみやぎ登米米穀販売課の榊原忠男課長が03年の冷害で収量が上がったことをきっかけに環境保全米の取り組みが広がり、管内で8000ヘクタールと県内5割を占めるまでになった背景を説明した。第三者機関として環境保全米の認定をする特定非営利活動法人(NPO法人)環境保全米ネットワークの高橋芳道理事長が「JAは自己管理を徹底し、栽培基準をきちんと確認できる体制づくりが必要」と運動の基本的な考え方を述べた。
(日本農業新聞)
○3月23日(金) 来月下旬から発売 発芽胚芽米「月山まんま」 山形・JAさがえ西村山など出資
西川町は、JAさがえ西村山や稲作農家と連携して発芽胚芽(はいが)米を生産、販売する農業法人「米(まい)月山」を立ち上げた。JAが西川町産米を出荷し、現在、建設中の精米工場で製品化する。4月下旬から発売する計画だ。農業法人では、減農薬にこだわった「はえぬき」を栽培、「月山まんま」のネーミングで売り出す。ネット販売や首都圏や関西在住の町出身者、病院や外食産業など米にこだわる団体や消費者に売り込みを図っていく。初年度は約200トンの販売を目指している。発芽胚芽米は、玄米を水につけて胚芽を残しながら発芽させる。アミノ酪酸の一種ギャバやビタミンなど含み、健康食品として人気がある。
(日本農業新聞)
○3月23日(金) 3カ月予報 晩霜に注意を 仙台管区気象台
仙台管区気象台が22日発表した向こう3カ月の予報によると、気温は平年に比べ高く、その確率は40%。降水量は少ない可能性が高く、確率は40%になっている。
△4月=平年に比べ晴れる日が多いが、晩霜の恐れもある。降水量は太平洋側で平年並み、または少ない確率がともに40%。日本海側で少ない確率が40%。
△5月=平年と同様に晴れる日が多い。依然、晩霜の恐れがある。
△6月=平年と同様に曇りや雨の日が多い。また、太平洋側を中心に気温の低い時期がある。
(日本農業新聞)
○3月24日(土) あぜ道相談会がスタート 管内の173会場 JAいわて南
JAいわて南は19、20の両日、管内173会場で米生産者を対象にした第1回あぜ道相談会を開いた。今後月1回のペースで相談会を開き、安全で安心できる岩手南米生産を徹底する考えだ。テーマは、健苗育成で@優良種子の更新A塩水選B浸種C種子消毒D土の準備E播種(はしゅ)作業など、いずれも米作りのスタートに欠かせないポイントとなる内容。
(日本農業新聞)
○3月24日(土) 高品質の大豆 10アール180キロめざす JA新あきた部会が総会
JA新あきた大豆部会は20日、秋田市内で総会を開いた。部会員のほか市とJAの担当者41人が出席、2007年度の生産に向けた取り組みを確認した。07年度は、新規にコンバインを導入し効率的利用と運営、契約栽培の面積拡大を図り高品質大豆の生産と10アール当たり収量180キロを目指すことを決めた。参加した生産者は、安定生産を図る上で栽培技術の向上が重要になることから、播種(はしゅ)期から開花期前までの栽培管理、初期害虫、雑草防除のポイントについて確認した。
(日本農業新聞)
○3月26日(月) 「岩手大の酒」好評 月の輪酒造(紫波町)が醸造 星野教授発案
紫波町の月の輪酒造店が岩手大学農学部滝沢農場で取れた米で醸造した「純米酒岩手大学」は、盛岡市の同大生協で販売が始まった。同大農学部の星野次汪教授の発案で、農業の大切さを学生たちに伝えることや、地域産業の活性化を目指し初めて造った。卒業、入学シーズンで記念に購入する人が多く、好調な売れ行きを見せている。「岩手大学」は、同農場で取れた食用米「ひとめぼれ」で造った純米酒。約200キロの米を使い、720ミリリットル瓶で五百本を醸造した。同酒造店の杜氏横沢裕子さんは「米の味をしっかりと生かすため精米は90%。米の磨きは少ないが、きれいな味わいに仕上がった」と説明する。二〇〇五年秋、同大で開かれた日本作物学会で横沢さんが日本酒造りに不向きとされるもち米で純米酒を醸造していることを発表したのがきっかけ。販売は同大生協購買中央店のみ。価格は千三百円、箱入り千五百円、二本入箱入り三千円。問い合わせは同生協(019・652・2028)へ。
(岩手日報)
○3月26日(月) いもち 育苗から防除を 県内農家へ定着目指す 秋田県など実証試験
水稲特有の病害であるいもち病を防ぐため、ハウスなどでの育苗段階で薬剤を散布しておく「育苗期防除」。育苗期防除は、県農業試験場や病害虫防除所、JA秋田ふるさとなどが共同で環境保全型の水稲栽培技術の向上を目指す「安全・安心あきた米プロジェクト」の一環。同市平鹿町明沢地区で実証試験が進められている。育苗期防除に使用する薬剤は、デラウス顆粒(かりゅう)か水和剤とウイン箱粒剤の二種類。それぞれ播種時や出芽時に使用する、同地区の圃場五十カ所を対象とした試験では、一昨年、昨年と葉いもちは全く確認されず、その後の穂いもち平均発病株率もほぼゼロに近いという良好な成果を残した。
■いもち病 かびの一種であるいもち病菌によって発生する空気伝染性の病害。気温が20〜25度で湿気が多いときに発生しやすい。発生する場所によって葉いもちと穂いもちに分けられる。穂いもちの場合、稔実が悪くなる。育苗期に感染すると発生が拡大するケースが多く、早期発見が重要とされる。
(秋田魁新報)
○3月29日(木) 東北の桜開花早まる 気象庁
気象庁は28日、今年4回目となる桜(ソメイヨシノ)の開花予想を発表した。予想の対象地域は東北地方の10地点。暖冬の影響で、平年に比べすべての地点で、1〜9日早い開花が予想されている。3月中旬の気温が寒波で平年より低くなったが、天候の回復が早く仙台など4地点で、前回予想(20日)よりさらに1〜2日早めた。福島県小名浜の予想開花日は3月30日、仙台が4月4日と、前回予想より2日早めた。このほか、1日早めたのは、福島と酒田で、開花日はそれぞれ2日と10日。山形(12日)、秋田(14日)、盛岡(17日)、青森県八戸(21日)は前回予想と同じだった。
(日本農業新聞)
○3月30日(金) リスク分散し低米価を克服 消費拡大に力 小松庸一さん・宮城県大崎市
宮城県大崎市の稲作農家、小松庸一さんは米価低迷を乗り切ろうと、多彩な品種の米を栽培し、安定収入を目指している。「ひとめぼれ」を中心に、低たんぱく質米「春陽」、もち米など6種類を作付けるほか、減農薬減化学肥料栽培もする。気性災害リスクに対応するほか、規模拡大に伴う農作業の集中を分散化。収穫適期を逃さない米作りに力を入れる。作付け品種は「ひとめぼれ」「ササニシキ」「コシヒカリ」「まなむすめ」「春陽」「みやこがねもち」。「ひとめぼれ」は、採種用、減農薬減化学肥料の特別栽培、慣行栽培と3つの栽培をする。多品種栽培に取り組むのは、規模拡大に伴う農作業の集中を回避するためだ。もう1つの狙いは、気象災害のリスク分散。小松さんは「1品種が被害を受けても、ほかの品種で補い、年間収入を安定できる」と話す。適期収穫も心掛ける。栽培技術にもこだわる。冷害を防ぐため、深水管理を徹底するほか、施肥では一般的な栽培に比べ、ケイ酸で2倍、リン酸で3倍の量を追肥し倒伏を軽減する。
■
経営規模=水稲単作で経営面積15ヘクタール(自作地3ヘクタール、借地8ヘクタール、全面作業受託4ヘクタール)。特産品の「凍り豆腐」の製造・販売。総収益は約2300万円。
労働力=本人と妻、父母。稲作の繁忙期に臨時雇用のパートタイマー1人と、凍り豆腐製造で臨時雇用のパートタイマー2人。
所在地=宮城県大崎市岩出山上川原町
(日本農業新聞)
○3月30日(金) 雑穀に認証制度 ブランド推進委を設立 岩手県二戸地方
古くからの雑穀産地・岩手県二戸地方で29日、二戸振興局管内のJAや取扱業者が連携し、二戸地方雑穀ブランド推進委員会が設立された。二戸市で開かれた設立総会では、安全・安心に配慮した栽培方法などの基準を定めた認証制度を設立。安全性や品質を高めてブランド化を推進し、競争産地との差別化を図って消費者に信頼される産地づくりを目指す。対象雑穀はヒエ、アワ、イナキビ、アマランサス、タカキビの5穀。生産者への栽培管理記録簿の記帳や認証業務の確認方法などを決めた。認証基準は、@管内在住者が管内の農地で生産したものA委員会で指定した品種・系統B種子は委員会指定の採種圃(さいしゅほ)産C無農薬D土づくりは有機物を使い施用基準を守るE栽培履歴記帳の実施。
(日本農業新聞)
○3月31日(土) 水稲箱苗の施肥技術学ぶ 青森・JAしんせい五戸
JAしんせい五戸は27日、水稲の播種(はしゅ)作業本番を前に、箱苗施肥技術を学んでもらおうと、水稲の箱苗施肥講習会を開いた。講習会には、五戸地区の水稲生産者25人が出席。講師にチッソ旭肥料鰍フ井上勝美さんを迎え、収穫時までの追肥を省力化できる水稲用施肥について学んだ。これは、育苗時に本田分の窒素やカリ成分の施肥ができ、本田における収穫時までの追肥を省力化できるもので、水稲の生育に応じた溶出により、収量の年次変動が少ないことや最高40%の減肥が見込めるほか、施肥むらが少ないことなどの効果が期待できる。
(日本農業新聞)
reigai@ml.affrc.go.jp |