水稲冷害研究チーム

2007年東北稲作動向


 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業研究センター情報資料課田中課長さんにご協力をいただいています.


4月

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○4月1日(日) 降雪前線異常あり 青森は例年の八戸程度 青森県内
 記録的な暖冬小雪だった今冬の県内。青森地方気象台の観測によると、ひと冬に降った雪の合計(累積降雪量)は三月三十日現在、八戸市で三九センチと平年のわずか12%にとどまり、青森市は平年の八戸市並みの降雪量だった。しかし、三戸町や野辺地町、標高が高い地点など、平年並みだった場所もあり、雪の降り方が平年とは異なる傾向だったことが分かった。深浦一〇四センチ(平年比28%)、大間六五センチ(同29%)、むつ一六七センチ(同30%)、青森三三五センチ(同45%)、十和田二〇九センチ(同48%)、酸ヶ湯一五四二センチ(同94%)、三戸三六六センチ(同103%)、野辺地六八五センチ(同89%)。
(東奥日報)

○4月3日(火) 地元産米でめん開発 カンニャボ加え本格販売 福島・郡山市の食品メーカー
 米の消費を増やそうと、福島県郡山市の食品メーカー、潟Jンニャボは地元産米を材料にしためんを開発した。今月から本格的に販売する。お年寄りに好評のほか、小麦アレルギーのある子どもたちも食べられる。米めんの材料には、「あさか舞」ブランドで知られる郡山産の「ひとめぼれ」が6割、残りを北海道産の米とジャガイモで作り上げた。めんには、「カンニャボ」の粉末も入れた。カンニャボには、肝臓に良いといわれるビタミンE、タウリン、グリコーゲンが含まれている。小麦粉は使っていない。1食当たり300円。県内の主な駅の売店、サービスエリア、土産物店などで販売する。問い合わせは潟Jンニャボ、(電)024(923)3615。
(日本農業新聞)

○4月5日(木) 水稲芽出し作業健在 湯田川温泉の廃湯利用 山形・鶴岡市
 鶴岡市湯田川温泉の廃湯を使って種もみを発芽させる、伝統の芽出し作業が始まった。休眠状態の種もみは、積算水温100〜120度まで水漬けすることで、目を覚まし、発芽を始める。あらかじめ農家が約10日間種もみを水に浸し、発芽直前まで調整。その後、湯田川の芽出し作業に持ち込み、温泉廃湯に約12時間浸し、廃湯から引き上げて、むしろで包み、12時間保温し、一斉に発芽を促す。約150年前に湯田川地区の先人が発案した手法で、発芽ぞろいが良く、苗作りが楽になると定評があり、管内はもちろん、庄内一円、一部県外からも受注がある。
(日本農業新聞)

○4月5日(木) 「パールライス・ヘルシーあきたこまち」 きょうから発売 JA全農あきた
 JA全農あきたは5日、「あきたこまち」に付加価値を付けた新商品「パールライス・ヘルシーあきたこまち」の販売を始める。玄米食を手軽に食べたいという消費者の声に応えて、JA全農あきたが開発。原料玄米には、専用肥料を使った大仙市産「あきたこまち」を使用。炊飯器で5分づきのまま炊飯するか、もしくは白米と混ぜ合わせて炊飯しても良い。商品は、県内のパールライスを取り扱っている小売店で購入できる。1袋1・5キロで価格は980円。
(日本農業新聞)

○4月5日(木) 東北の桜開花少し遅れます 気象庁
 気象庁は4日、今年5回目となる桜(ソメイヨシノ)の開花予想を発表した。予想の対象地域は東北地方の8地点。岩手県宮古を除き、暖冬の影響で平年より2〜7日早い開花が予想されている。ここ2〜3日間の気温が低くなったため、前回予想(3月28日)から1〜2日遅らせた。盛岡の予想開花日は4月19日、宮古は21日と、ともに前回予想より2日遅らせた。宮古は平年より1日遅くなった。
(日本農業新聞)

○4月6日(金) 広域防除に手応え 無人ヘリ JAいわい東が実演
 JAいわい東室根営農センターはこのほど、同地区の水稲共同防除代表者会議を同センターで開いた。会議では農薬の適期・適量散布が大事と指導、出席者は適正な農薬使用について理解を深めた。実演では、実際に無線操縦でヘリコプターを飛ばし、業者が散布方法やその利点を説明。ヘリコプター防除は広域で一斉に行うことができ、地形の良い条件下では1機当たり1日約30ヘクタールの散布が可能となる。ヘリコプター防除は今年度、大里農家組合で実施が予定されている。
(日本農業新聞)

○4月6日(金) 冷害被害米の用途広がる うどん、パン、菓子に 岩手県農研センター
 品質が劣る冷害被害米を加工することで汎用性が広がる技術を、岩手県農業研究センターがまとめた。くず米にも適用できる。冷害被害米は、粗たんぱくやアミロース含有量が高くなり、硬く粘りがなく食感はぱさぱさ。玄米のまま「生微粉砕」「加熱粉砕」「加熱微粉砕」の3タイプの粉にした。3タイプの粉をそれぞれ、うどん、パン、クッキー、郷土菓子「がんづき」に加工。パネリスト30人が5段階評価した。その結果、うどんには小麦粉に生微粉砕、過熱微粉砕をそれぞれ10%配合したものが高い評価を得た。パンは、全粒の加熱微粉砕20%配合がきめが細かくもちもち感があった。ふるい0・6ミリ以上を配合するとさらに香ばしさが増した。クッキーは、生微粉砕と加熱微粉砕100%が評価。郷土菓子「がんづき」は、加熱粉砕40%配合が高評価を得た。問い合わせは同研究センター生産環境部、(電)0197(68)4425。
(日本農業新聞)

○4月7日(土) 水稲種まきスタート 豊作願い 岩手・JAいわい東
 JAいわい東東山水稲育苗センターは、県内のトップを切り6日、同センターで2007年産水稲の種まきをスタートさせた。センターは同町育苗の約8割、水稲作付面積約200ヘクタールを網羅。今年の育苗は「ひとめぼれ」3万8810箱、「あきたこまち」5040箱、「ササニシキ」700箱、「ヒメノモチ」1350箱の4万5900箱を計画している。3月中旬に種もみを水に浸し、発芽促進を行っていた種子を、ベルトコンベヤーの流れに沿って育苗箱の培土、水掛け、種まき、殺菌、覆土の手順で慎重に作業が進められた。種まきした育苗箱は発芽機に入れられ、10日には町内約20カ所のサブセンターに配置される。早ければ5月の連休明けから田植えが始まり、中旬がピークとなりそうだ。
(日本農業新聞)

○4月8日(日) プール育苗拡大 稲作省力化へ指導会 JAいわて中央
 病害発生の予防や省力化に効果があるプール育苗の普及拡大を図ろうと、水稲のプール育苗指導会が5日、JAいわて中央本所で開かれた。ハウス内に簡易プールを設置し、苗の管理を行うプール育苗は、苗箱を水面下で管理する栽培方法。生育の均一化や、かびなどの病害を予防する効果が期待できる。また、育苗ハウスの開閉やかん水作業の省力化にもつながることから、農家への普及も広がっている。指導会では、盛岡農業改良普及センターの菅原浩視普及員が、ポイントとなるプール置床の均平方法や、均質な苗を作るため、入水は緑化後に行うことなどを指導した。また、根が苗箱を貫通しやすいため、苗箱に紙資材を敷くことをアドバイスした。
(日本農業新聞)

○4月8日(日) 不耕起乾田直播30ヘクタール 福島・南相馬市
 南相馬市の牛c宴Cスセンターは2日から、原町区高地区の圃場(ほじょう)で不耕起V溝乾田直播(ちょくは)作業を始めた。直播作業は、専用の播種機で行い、深さ5センチのV字型の溝に、種子と肥料を同時に施肥する仕組み。今年は約30ヘクタールの作業をした。芽が出るのは5月上旬。この作業は、労力と水に余裕のある冬期間に代かきを行う。均平になった圃場に播種することで、播種の精度が高まる利点がある。省力化や収量増も期待されている。同地区は1996年から、乾田直播に取り組んできた。高ライスセンターでは「今年の目標収量を、10アール当たり9俵(540キロ)」と、不耕起V溝乾田直播に期待を寄せている。
(日本農業新聞)

○4月8日(日) 水稲育苗作業いよいよ本番 JAいわて花巻
 JAいわて花巻中央育苗センターで6日、全自動播種(はしゅ)機による水稲「ひとめぼれ」の播種作業が始まった。作業は10日間行われ、最終日は21日、初日は、種や機械の状態を確認しながらの作業で、育苗箱3000枚に播種。通常は、1日平均4000枚で、合計3万6000枚となる。花巻管内では、西南、大迫両育苗センターを含め約12万枚(ひとめぼれ90%、あきたこまち10%)を育苗する。播種した育苗箱は出芽室に約2日間おき、ハウス32棟に並べられる。5月5日から、組合員に供給する予定。
(日本農業新聞)

○4月10日(火) 温泉で水稲種子消毒 環境に配慮し米作り 山形・最上町
 いよいよ今年の稲作がスタートし、最上町の赤倉温泉では温泉を利用した種子消毒の作業が8日まで約3週間にわたって行われた。温湯浸法種子消毒は昨年から本格的に取り入れられた方法で、赤倉温泉の豊富な湯量を活用、農薬を使わないアイデア。コンテナに入れた種もみを約60度の温湯に浸し、満遍なく温湯で消毒されるよう種もみを入れた袋を上下に揺すった後、今度は雪の入った冷水に入れるという手順。高温の源泉に浸すことで、ばか苗病、苗立ち枯れ細菌病などを予防する。今季は町内の19農家が利用、約35・5ヘクタール分の種子が処理された。
(日本農業新聞)

 
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○4月11日(水) 水稲作業さあ本番 250ヘクタール分育苗 福島・JAあぶくま石川
 JAあぶくま石川は9日、石川町の総合育苗センターで水稲育苗播種(はしゅ)式を行い、種まき作業が始まった。作業は、26日まで行われ「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「チヨニシキ」など、約250ヘクタール分の育苗を行う。
(日本農業新聞)

○4月11日(水) 今夏、高温多雨か ラニーニャの可能性 気象庁
 気象庁は10日、エルニーニョ監視速報を出し、太平洋赤道域の海面水温が東部で平年値より低くなり、ラニーニャ現象が起きる可能性が高まってきたと発表した。日本で夏期にラニーニャが起きると、高温多雨傾向になることが知られている。昨年7月から今年1月までは、太平洋の赤道域中・東部の海面温度が平年より高かった。これは「エルニーニョ現象」と呼ばれ、日本の記録的な暖冬と関係しているとされる。速報によると、3月の監視海域の海面水温は、基準値(1977〜2006年の平均値)より0・5度低かった。前回2月の速報では、昨年7月から続いていたプラス傾向が終わり、基準値との差はゼロだった。今後、海面水温は夏から秋にかけて、さらに低くなると予測されている。基準値より水温が低い時期が数カ月続いた場合にラニーニャとなり、同庁では、今後1、2カ月のうちにラニーニャ現象が発生する可能性が高いとみている。ラニーニャ時、夏の気温は、東・西日本で平年より高くなり、降水量は多くなる傾向。太平洋の東側赤道域で海面水温が低くなる一方、西太平洋の海面水温は高くなり、インドネシア近海での積乱雲発生が強まる。
ラニーニャ 太平洋赤道域の中央部から東方の南米ペルー沿岸にかけての海面水温が、一時的に低下する現象。世界的に天候異変をもたらし、日本では夏なら高温多雨、冬なら寒冬傾向になる。
(日本農業新聞)

○4月12日(木) 総合学習で水稲種まき 福島・南相馬市の福浦小4、5年生
 南相馬市立福浦小学校4、5年生29人は11日、総合学習の一環として、学校近くの立野功さん方で「コシヒカリ」の種まき作業を体験した。児童は、立野さんやJAそうま小高営農経済課職員から説明を受け、育苗箱に肥料を混ぜた土を敷き詰め、種をまき、土で覆う一連の作業を行った。育苗箱は、ハウスに入れられ、1週間程度で発芽。5月中旬に田植えを行う。田植え後も、児童は、生育過程などの観察を通じて知識を深める。
(日本農業新聞)

○4月13日(金) 水稲種子の温湯処理 エコ栽培後押し 宮城県JAみやぎ登米
 宮城県のJAみやぎ登米は2003年度から、水稲の種子消毒に温湯処理を取り入れた。初年度の作付面積は全作付面積の1割でスタート。07年は、作付面積の9割以上が温湯処理した水稲になる見込みだ。JAは特別栽培米の条件である農薬使用低減と、使用済み種子消毒剤の処理に万全を期すため、種子消毒剤の代替策を模索。温湯処理が薬剤と同等の効果が見込め、環境に優しい技術のため取り入れた。
 旧町単位のカントリーエレベーターなどのJA施設に、温湯処理機を設置し、生産者が種もみをJAに持ち込み、JA職員らとともに、種もみを60度の湯に10分間浸漬させて水で冷やす温湯処理をしている。温湯処理機を販売するタイガーカワシマ(栃木)によると、販売初年1999年の販売台数は100台だが、2007年は1000台。累計では5000台を超す。滋賀、宮城、山形で普及が進み、3県合計の作付面積は3万ヘクタールに上がると見通す。
 温湯処理には注意点もある。浸漬後の冷却が不十分だと発芽不良を起こしたり、温湯処理では死滅しない菌に侵されたりする可能性がある点だ。JAは発芽不良対策として浸漬後すぐに種もみを冷やし、10分間以上の冷却を徹底。また大きめのもみ袋を使い、種もみの浸漬、冷却を満遍なくする。育苗は好気性病原菌の防止策として、水をためて育苗するプール育苗を推奨する。
技術の概要
 種もみを湯に浸して消毒し、病害を防ぐ方法。60度で10分間が基本。品種や各県の防除指針では若干、温度や浸漬時間が違う。いもち病やもみ枯細菌病、苗立枯細菌病、イネシンガレセンチュウなどの種子伝染性病害虫に防除効果がある。発芽抑制物質が不活性化するため、発芽率や発芽ぞろいの改良も見込める。温湯処理後の催芽時のもみを2・5%の食酢液に32度、24時間浸漬すると、褐条病の防除効果がある試験結果があり、技術改良も進む。
(日本農業新聞)

○4月14日(土) 晴雨考 新たに8部発見 1872年までの発刊確認 仙台藩でベストセラーの天気予報本
 幕末から明治にかけて、仙台でベストセラーになっていた冊子がある。一年分の天気予報をまとめた「晴雨考(せいうこう)」。宮城県内の図書館で五部を所蔵しているが、新たに八部がこのほど見つかった。部数や研究者が少ないため未解明の点も多く、重要な史料として注目される。見つかった晴雨考は一八六三年(文久三)年版から七二(明治五)年版にかけての八部。今回、新たに六年分が確認された。発行時期は五〇〜七〇年版と考えられてきたが、七二年版の発見で二年延びた。晴雨考は、仙台藩が抱えていた天文学者が編集し、地元の書店「伊勢屋半右衛門」が出版。「三月十六日半晴 十七日大風 十八日十九日曇或(あるいは)雨」など、毎日の予報を収録していた。大雪や冷夏が相次いだ江戸末期には、農作業や年中行事の日取りに利用され大衆の人気を集めた。当時としては異例の数百部が売れていたとされる。仙台郷土研究会の黒須潔さんは「経験則や陰陽道(おんみょうどう)などの占いに頼った面が大きく、予報の精度は高くはなかったろう」と説明する。晴雨考のような天気予報本は尾張藩や播州藩でも「運気考」「気候懸断録」などの名称で発行されていた。渡辺さんは「コメを主な産業としていた仙台藩にとって、天気予報は重要な情報だったのではないか」と話し、関心のある研究者には公開も検討している。連絡先は渡辺さん022(249)6530。
(河北新報)

○4月17日(火) 特栽米作り始動 認定農業者も参加 シンボルマーク「まいちゃん」で訴え
 都南地域で水稲の育苗作業が始まった。営農組合から育苗を委託された盛岡市羽場地区の3つの営農実践班は、13〜20日まで毎朝8時から播種(はしゅ)、芽出し、プール育苗に取り組む。他所からの注文も含め約2万2000枚の育苗箱に種をまく。都南地域は盛岡市街から車で15分圏内。米、リンゴ、花き、野菜の複合地帯だ。2000年まで農薬の空中散布を行っていたが、住民から苦情があり翌年空散をやめ減農薬に踏み切った。05年から化学肥料も減らし、特別栽培米を地域でスタートさせた。安全・安心産地の米をアピールする都南地域のキャラクター「まいちゃん」。営農組合のシンボルマークになり、組合員の結束を図っていく。営農組合には認定農業者も参加して組織をスタートさせた。営農組合には「農地を貸したい」申し出が増えつつある。
(日本農業新聞)

○4月17日(火) 岩手・遠野菓子おいしい予感 発芽玄米入り6種類 業者組合が開発「ジェッターレ」
 岩手県菓子工業組合青年連合会遠野支部は発芽玄米入りの菓子「ジェッターレ」を開発し、一四日に発売した。「地産地消」を念頭に置き、同支部が開発した「遠野四季の菓子」の新商品だ。ジェッターレはイタリア語で「発芽する」という意味。遠野市松崎町の農産物加工会社・遠野ファインフーズが製造する発芽玄米焙煎(ばいせん)粉を原材料に使用し、市内の四店舗がパウンドケーキやクッキー、マドレーヌなど六種類の菓子を開発した。ジェッタ―レ商品は遠野ブランド「トネーゼ」の認証も受ける見通しで、佐々木菓子店(新穀町)、中村屋、竹林堂(中央通り)、松屋(新町)の市内四店舗で六月中旬まで販売される。同支部メンバーは、夏にはトマトを使った菓子の発売を企画している。
(岩手日報)

○4月18日(水) 水稲種子 米エタノールで消毒 濃度78%を噴霧 揮発後に水漬け JA岩手ふるさとが実証実験
 JA岩手ふるさとは今年度から、米から製造したエタノールを使い種もみの消毒として使う実証実験を始めた。農薬の代替として有効性を確かめる。循環型の生産方式として注目が集まりそうだ。奥州市は、米のエタノール化の研究開発を東京農業大学の協力で進めている。昨年は胆沢区で製造実験を行うなど、実用化に向けて検討を重ねてきた。利用方法は、燃料用を主にしてきたが、活用の一つとして消毒用アルコールも候補に挙がっている。農薬や化学肥料を従来の半分以下に抑えた特別栽培米を推進するJAは、種もみの消毒用として着目。このほど市からエタノールの提供を受け、「ひとめぼれ」と「ヒメノモチ」それぞれ3キロに消毒を行った。今回は、濃度90%以上のエタノールを蒸留水で78%に薄めたものを使用。乾燥種もみに均一に噴霧し、アルコール分を揮発させた後、水漬けにした。種もみは、JAの育苗センターで正常に発芽し苗になるか調査し、順調にいけば10アールの水田に移植して経過を観察する。燃料用以外に用途が広がることで市が取り組む米のエタノール化実用に弾みとなる。JAは「米由来のエタノールの活用策として検討している。実用化できるかどうかはこれから」と、技術確立に期待を込めている。
(日本農業新聞)

○4月19日(木) 水稲「つくばSD1号」50ヘクタール作付けへ JA全農山形管内
 JA全農山形主催の2007年産の水稲新品種「つくばSD1号」の栽培研修会が13日、JAてんどう本所で開かれた。管内のJA担当者や水稲生産者ら約50人が栽培技術などを熱心に学んだ。「つくばSD1号」は、叶A物ゲノムセンターが「コシヒカリ」にインディカ品種の「IR24」を交雑し、ゲノム育種法で開発した水稲の品種。特性は「コシヒカリ」に比べ稈長(かんちょう)が短く耐倒伏性に優れている。また、食味は、(財)日本穀物検定協会による米の食味ランキングで、庄内産の同品種が、参考品種として、2005年と06年の2カ年「特A」に格付けされている。研修会では、JA全農山形米穀部の芳賀静雄監理役が栽培概要、植物ゲノムセンターの美濃部侑三社長が会社概要や研究開発状況を説明した。全農山形では昨年から試験栽培に取り組んでおり、管内では今年、約50ヘクタール作付けし、280トンの収穫を見込んでいる。芳賀監理役は「当面は契約栽培とし、品種特性をよくつかんでから普及していきたい」と話している。
(日本農業新聞)


 
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○4月22日(日) 田植えまで適切管理を JAいわて南あぜみち相談会
 JAいわて南は19、20日の両日、管内182会場であぜみち相談会を開いた。今回は田植えまでの育苗管理について指導した。19日の山目7区集会場には生産者14人が集まり、一関中央営農経済センター、小岩健悦さんの説明を熱心に聞いていた。小岩さんは「田植え後取り置き苗は、いもち病の発生要因となるので田んぼから早めに処分すること。箱施用剤をハウス内で使った水稲育苗ハウスでは、残留農薬が出る可能性があるので野菜の後作などはしないこと」と注意を呼び掛けた。花泉町金沢の菅の平公民館前には生産者7人が集まり、営農指導員からの説明後、5月の長期天気予報などについて質疑が交わされた。
(日本農業新聞)

○4月26日(木) 水田92ヘクタールに土壌改良材散布 岩手・一関市おくたま農産
 今年3月に設立した一関市千厩町奥玉の農事組合法人おくたま農産はこのほど、土壌改良材のばら散布を行い、法人化後本格的に作業をスタータした。おくたま農産は、大区画圃場(ほじょう)で作業の効率化、省力化を図る。管理する175ヘクタールのうち、今年度水稲作付けを予定している92ヘクタールにケイカル92トンを大型トラクター7台で散布した。千厩管内では、おくたま農産のほか、同時期に設立した集落営農組織の南小梨営農組合とたまごっこ営農組合(特定農業団体)でも、育苗、土壌改良材散布、耕起など、計画に基づき作業の共同化、省力化、効率化を図りながら事業が展開されている。田植えは5月10日ごろの予定。
(日本農業新聞)

○4月26日(木) 直播米ブランド化 率先栽培、食味をPR 宮城・仙南地域の女性グループ
 宮城県仙南地域の女性グループが直播(ちょくは)栽培をした米の特産化に乗り出した。品質を高め、消費者や農家に食味の良さや省力化など栽培上のメリットをアピールする。グループは「みやぎ蔵王三十六景会」。直播米ブランドの推進を図ろうと3月に女性9人で設立した。20〜60代の米専業農家が大半を占める。5月下旬に栽培研修を開き、各自が取り組み合計10・6ヘクタールに作付けする予定。水稲直播栽培は、育苗管理や苗箱が必要ない上、余力をほかの換金作物に振り向けられる。仙南地域の2007年産の直播栽培面積は06年産より7ヘクタール増の50ヘクタールを見込む。大河原地方振興事務所農業振興部はグループの支援チームを設けた。販売流通部門や女性起業、技術、産業など各担当者4人体制で臨む。行政、農家一体で直播栽培の普及拡大に弾みをつけたい考えだ。仙南地域では昨年、地方振興事務所が中心になり直播米に特化したブランド「みやぎ蔵王三十六景会」を立ち上げた。食味の良さと自然豊かな蔵王山ろくのイメージで売り込みを図っている。今年産米からブランドマークを記したシールを貼って販売する。
(日本農業新聞)

○4月26日(木) 3カ月予報 気温は高い 仙台管区気象台
 仙台管区気象台は25日、3カ月予報を発表した。気温は高い。
 △5月=晴れて気温の高い日が多い。一時的に日本の東で低気圧が発達し寒気を引き込むこともある見込み。
 △6月=平年と同様に曇りや雨の日が多い。気温は平年並みか高い。
 △7月=平年と同様に曇りや雨の日が多い。
(日本農業新聞)

○4月27日(金) 小麦の追肥学ぶ 現地で時期・量確認 JAいわて中央管内
 小麦の現地栽培講習会がこのほど、JAいわて中央管内4カ所の圃場(ほじょう)で開かれ、減数分裂期の追肥方法や赤かび病防除について学んだ。矢巾カントリーエレベーター東側圃場で開かれた講習会には生産者22人が主席。盛岡農業改良普及センターの藤田智美普及員が、たんぱく質含量の向上につながるよう、「ナンブコムギ」は減数分裂期に、「ゆきちから」は穂ぞろい期に追肥を行うように指導した。また、JA担当者が各圃場から採取したサンプルを手に、生育状況に合わせた追肥を時期や量に注意して行うよう呼び掛けた。赤かび病の防除対策については、薬剤の組み合わせを考えながら2回防除を基本として行うように指導した。
(日本農業新聞)

○4月27日(金) 各地に霜注意報 27〜29日 山沿いは雪の恐れ 東北地方
 東北地方では、強い寒気を伴った気圧の谷の通過の影響で、27〜29日にかけて降雪や凍結、晩霜の恐れがある。各地方気象台では26日、秋田、岩手、山形の全域や宮城などの一部で霜注意報を発令した。注意報が出たのは、秋田、岩手、山形のほか、宮城の西部など。27日明け方には、最低気温が0〜2度と冷え込む所もある。この日、東北北部を中心に山沿いでは雪も降る見込み。29日ころにかけては、朝の最低気温が氷点下になる所もある。仙台管区気象台は、果樹など農作物の管理に注意を呼び掛けている。
(日本農業新聞)

○4月29日(日) 面積1300ヘクタールに拡大 苗箱施肥法が浸透 青森・JA八甲田が稲作省力化技術
 青森県のJA八甲田管内で、稲作栽培の省力化技術「苗箱施肥法」に取り組む農家が増えている。この施肥法は、元肥を苗箱の床土に混ぜることで、水田での肥料を省く技術。肥料は「苗箱まかせ」と呼ばれる苗箱専用を使う。植え付けながら施肥するため、品質、収量にばらつきが少なくなる。水田での元肥・追肥作業が必要ないため、労力削減に結びつく。管内の作付面積約2000ヘクタールうち、約1300ヘクタールで取り組む。「まっしぐら」を栽培する農家の7〜8割は、この技術を導入するという。
(日本農業新聞)

○4月29日(日) バケツ稲作りに挑戦 岩手・一戸町一戸南小
 一戸町西法寺の町立一戸南小学校で25日、5年生24人のバケツ稲作りの農業体験学習が始まった。次世代を担う子どもたちへ、食と農への理解と関心を高めてほしい、とJAいわて奥中山がバケツ稲セット25人分を贈った。担任の谷田覚教諭が「私たち主食のお米を初めから育て、どのように作られているのか観察をしながら学んで」と話し授業を開始した。児童らは6班に分かれ、種もみを食塩水に入れて、良い種もみと悪い種もみを選別、悪い種もみは割って観察した。
(日本農業新聞)

 
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reigai@ml.affrc.go.jp